平成26年第3回定例会(3月11日_日程6)
○議長(加来良明) 日程第6、教育行政執行方針について、教育委員会委員長より平成26年度教育行政執行方針を述べていただきます。
教育委員会委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子)
I はじめに
平成26年第3回清水町議会定例会の開会にあたり、清水町教育委員会の所管行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。 我が国におきましては、教育振興基本計画などにより、自立・協働・創造に向けた一人ひとりの主体的な学びが求められています。 清水町教育委員会といたしましては、北海道教育ビジョンの基本理念である「自立」と「共生」を踏まえ、学校、家庭、地域、そして行政が連携を深め、子どもが安心・安全に学び、生活できる教育環境の充実に努めてまいります。 さらに、本町の教育理念を「心響」、実践指標を"しみず「教育の四季」"とし、町民総ぐるみで「心かよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育」を推進してまいります。
Ⅱ 学校教育の推進
確かな学力、豊かな心、健やかな体を育むため、バランスのとれた教育を進めてまいります。 本町を愛し、優しさと勇気を持ち、地域の発展に貢献できる子どもを育てるため、学校における全ての「教育力」を結集し、「学校力」を高め、子ども一人ひとりが意欲的に学びあい、可能性を伸ばす教育を推進してまいります。 さらに、本年度から清水町の子どもたちが大人になったとき、英語で日常のコミュニケーションができるように、「英語が好き」「活動が楽しい」と子どもたちが思える小学校低学年からの外国語活動を実施してまいります。
1 確かな学力の育成 分かりやすい授業を展開するために、教職員の授業力の向上に向けて校内外の研修体制の充実や指導方法の工夫改善に努めてまいります。 また、学ぶ意欲を高め、学習習慣を身に付け、思考力・判断力・表現力など「生きる力」を育成するための学習活動の充実を図ります。 さらに、教材備品や学校施設の整備を行い、学びの環境の充実に努めてまいります。
2 学力向上支援プランの推進 全国学力・学習状況調査などの調査結果で明らかになった成果や課題を踏まえ、各学校での授業改善の取組などに活かしてまいります。 また、学習習慣の定着や生活習慣の確立など家庭教育にかかわる面も多いことから、学校と家庭との連携に努めます。
3 豊かな心と健やかな体を育む教育の推進 生命を大切にする心、思いやりの心、感謝の心、互いに支え合う心など、子どもたちの規範意識や倫理感を育むため、家庭・学校・地域が一体となって、発達段階に応じた道徳教育や、奉仕・体験活動などの推進を図ります。 なお、いじめについては、「いかなる理由があろうと、人間として絶対に許されない」という認識に立ち、その未然防止、早期発見、早期対応に努め、命を大切にする指導や教育相談を充実してまいります。 また、子どもたちの活動の源となる体力の向上や、健康の増進について、学校の教育活動全体での指導と合わせて家庭や地域との連携を図ります。
4 子どもの安心・安全教育の推進 子どもたちが事故や事件に巻き込まれないように安全教育を進めるほか、登下校時における通学路等のパトロールボランティアの協力を得るなど、保護者や地域ぐるみの取組を推進します。 また、防災教育や情報モラル教育についても、子どもたちの発達段階に応じ、家庭、学校とも連携し指導を図ってまいります。
5 特別支援教育の推進 特別に支援を必要とする児童生徒の一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援に努め、特別支援教育支援員の配置などにより支援体制の充実を図るとともに関係機関との連携を推進します。
6 幼保・小の連携教育の推進 幼児と児童との交流活動や教師など関係者の連携した取組により、なめらかな接続を進める幼保・小の連携は重要と考えております。 さらに、教育課程の連続性を踏まえ、小学校と中学校の連携などについても進めてまいります。
7 しみず「教育の四季」の推進 清水町の厳しくも美しい自然の中で、家庭・学校・地域が一体となって歓声あふれる表情豊かな子どもを育てるために"しみず「教育の四季」"を推進してまいります。 この取組を、教育の今日的課題を解決するための本町の特色ある活動として、引き続き実践します。
Ⅲ バスの運行及び学校給食の運営方針
1 スクールバス等の運行 スクールバスにつきましては全路線を運行委託しますが、引き続き遠距離児童・生徒の通学手段として安全な運行に努めてまいります。 また、本年度は中型バス1台の更新を図ります。
2 学校給食の推進 学校給食につきましては、地元産の食材を多く利用したメニューを取り入れ、安心でおいしい給食の提供と食に関する指導の充実に努めます。 また、子どもの発達段階に応じた食育の推進を図り、食に関する興味・関心を高められるよう食育活動を進めてまいります。
3 社会教育の充実 町民が充実した生活を送るため、学びの環境整備に努めるとともに、それぞれのライフステージに応じた多様な学びの場を提供し、学んだ成果をまちづくりに生かすことができる社会の実現を目指してまいります。 また、本年度は文化センター耐震診断及び町民野球場の測量調査を行い、整備に向けた検討を行ってまいります。
4 社会教育活動の推進 各種活動団体の情報を発信し、団体活動の活性化を図るとともに、新たな公民館講座を開設しながら、学ぶ意欲を引き出し、いきいきとした地域社会に繋がる事業を展開してまいります。 公民館につきましては、町民の皆さんが気軽に利用していただける社会教育活動の拠点施設として、その運営に努めます。
5 文化芸術活動の推進 町民一人ひとりが心豊かに潤いのある生活を送るため、文化芸術の果たす役割は多大なものがあります。 子どもから大人まで、幅広く芸術鑑賞の場を提供するとともに、伝統文化の継承に努めてまいります。
6 スポーツ・レクリエーション活動の推進 各年代やそれぞれの体力に応じた、「町民一人1スポーツ」を目指し、スポーツ推進委員並びに関係機関の協力をいただきながら、町民の皆さんの健康づくりを推進してまいります。
7 図書館の運営 住民の生涯学習のための情報収集の拠点として、また、日常的な調査・研究に応えるための施設として、町民の読書要求と学習意欲に応えられる資料を収集・提供してまいります。 子どもの読書活動は、多くの言葉を学び創造力を高めるために欠かせないものです。移動図書館などを通じた学校図書館との連携やボランティアの協力を得ながら、児童・生徒の読書サービスに努めます。 さらに、しみず「教育の四季」推進協議会で新しく制定した「しみず読書の日」の周知など、図書館に足を運んでもらうような動機付けを行う各種事業を展開します。 今年度は、郷土史料館の一部改装を行い、展示資料の充実を図ります。「エントランスホール展」も計画的に開催し、「町民のふれあいの場」としての図書館を目指してまいります。
Ⅴ むすびに
以上、平成26年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げました。 本年度も本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かいご支援と積極的なご協力をお願い申し上げます。
平成26年3月11日
清水町教育委員会 委員長 三澤 吏佐子
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