総合計画審査特別委員会(11月1日_審査1)
○委員長(伊藤成一) ただいまより、議案第75号、第5期清水町総合計画基本構想の審査を行います。
初めに、基本構想2頁から4頁までの計画策定の趣旨、計画の構成と期間について説明を求めます。企画課長。
○企画課長(中島弘志) 基本構想の説明の前に、計画の策定経過について簡単に説明しておきます。
今回の策定経過については参考資料に記載しております。昨年8月に公募委員を含む町民28名と職員25名による、新たなまちづくり計画策定委員会を設置し、約1年間、4部会に分かれて委員の生活実感や地域の課題などを出し合い、十分に議論して、10年後の清水町をどうしたいかを素案としてまとめ、8月2日に町長に報告書の提出がありました。
各部会では、町長や各所管課から第4期総合計画の評価・現状や課題・今後の方向性などについての情報提供を行いました。部会での策定作業とあわせて、町民まちづくりアンケート、100人懇談会や講演会、ふれあいトークなど、町民の意見を聞く機会を設けてまいりました。
8月2日に策定委員会から報告を受け、町長以下課長職による新たなまちづくり策定会議による精査や町民意見提出制度、総合計画審議会への諮問、答申により内容の深化に努め、過日、第5期総合計画案として提案したものです。
最初に、基本構想の2頁・3頁、計画策定の趣旨と4頁の計画の構成と期間についてご説明申し上げます。
2頁をご覧ください。2頁・3頁には、計画策定の趣旨として大きく4点が書かれております。
1番目、計画策定の目的としては、本町が抱える人口減少や地域経済情勢の低迷、少子高齢化に伴う社会的課題、このような社会経済情勢の大きな変化に的確に対応し、町民が心豊かに安心して暮らせるまちであるためにはまちづくりの将来像を明らかにし、町民がお互いに支え合い、主体的に進めるまちづくりを目指す方向を共有することが必要で、この計画の最上位の計画と位置付け、総合的・計画的なまちづくりの指針を示すものです。
2番目、計画の役割として、本町が将来に向かってどうすることが町民の幸せのための最善策かを判断するため、長期的な視点からまちづくりの目標を定め、その実現のために、町民や行政が責任と役割を果たし、まちづくりに参加するための方向性を示したものでございます。
3番目、計画の特徴として、基本構想にまちづくりの方向性を示す「まちづくりの施策の大綱」(まちづくりの目標)を示しております。基本計画に、基本目標や各項目の進捗状況について評価の参考とする「基本目標の指標」基本目標を達成するために、誰がどんなことをすべきか、施策の内容と実施主体を「展開する施策の例」として示しました。
今後、10年間の指針とすべきことを大きな方向性として「まちづくりの施策の大綱」まちづくりの目標に記載しました。基本計画の現況と課題については、現時点のものであり、かつ、全てではありません。今後10年間で新たな問題・課題が発生することが想定され、基本目標についても、その際に、どうすればよいかを検討するため、比較的大きな内容を分野ごとの目標として記載しました。
展開する施策についても同様に、町民の知恵や力・感覚を取り入れながら、最適な施策を展開していくこととなり、参考資料の基本計画に記載しているのは施策の例であります。実施計画については現在、各課に作成を依頼しております。今回から、事業シートの他、基本目標ごとに該当する事業をまとめて、基本目標に対して各事業が有効であるかを検証する目標管理シートを作成することとしました。
3頁をご覧ください。
4番目、まちづくり基本条例とのかかわりについて、基本条例の理念である「町民誰もが参加する協働のまちづくり」を実践するために、徹底した町民参加と町民自らの手作りの計画策定を目指して、町民28名と職員25名からなる策定委員会の4つの策定部会での、合計80回を超える議論を経て、この計画の素案をつくりあげたものです。
計画の実行において、まちづくり基本条例に基づき、町民や地域、各事業所などが、それぞれの責務と担うべき役割を果たし、行政とともに主体的、自発的なまちづくりを進めることとしております。
次に4頁をお開きください。
4頁に図で示しておりますが、計画の構成と期間を記載しております。上段の図で、まちの将来像や大きな目標をまとめたものが一番上の基本構想となっており、その下にそれぞれの分野で、何をするのかをまとめたものが基本計画となっております。基本計画に基づいて、毎年どのような事業をするのか、経費はいくらかかるのかなどを具体的にまとめたものが一番下の実施計画となります。
基本構想、基本計画とも計画期間は10年間で、実施計画については毎年度向う3年間の事業計画を策定し、年度ごとに見直しを行ってまいります。
以上、計画策定の趣旨と計画の構成と期間の説明とさせていただきます。
○委員長(伊藤成一) 2頁から4頁までの質疑を行います。
質疑はありませんか。
妻鳥公一議員。
○委員(妻鳥公一) このなかで何度か出ているが、実現のために地域・町民・各種団体・事業者・企業・行政などが、それぞれの責任と役割を果たし、自主的にやると何回も出ています。この関係ですが、計画を実施していくうえで、町民がこうしなくてはならない、企業はこうして団体はこうする、地域はこうするというのがありますが、これをどう進めていくのか、後でも沢山出てきます。地域はこれを進めていくのか、自主的・主体的にといっております。責任ともいわれております。この現状を分析して、どう仕事をしていくのかをお伺いしたいと思います。
○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。
○企画課長補佐(斉木良博) 企画課、斉木でございます。よろしくお願いします。
今のご質問については、この基本構想・基本計画にかかれた内容を町民や事業所、それぞれ各主体に対してどう伝えるかという内容かと感じました。
計画の策定段階においては、たくさんの町民の方にかかわっていただきながら、計画素案をまとめてきました。原案が固まった段階でも町民の方にお示しをして、町民意見提出制度を実施してまいりました。
計画の実行段階においては、例えば広報紙で計画内容を周知していくだとか、まちづくり情報コーナーですとか町のホームページ等々でこの計画に書かれている内容について、町民の方に周知をしながら計画の内容を実践していただくような機運を醸成していきたいと考えております。
○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。
○委員(妻鳥公一) 広報で知らせるとか、内容を徹底するとかはできると思います。では、地域で具体的に何をするかですが、例えば、花いっぱい運動をやろうとか、何かをやろうとかになるような組織にしなくてはならないのです。具体的にいえば、例えば、お年寄りの見守りをどうするかとかは具体的になります。それは、地域が主体的にというけれども、行政がしっかりとこういうふうにしよう、皆さんどうですかと組織しなくてはなりません。そういう具体性が出てきます。そこのところを、広報で知ってもらったからそれでいいというのではない。そこのところがこの構想からは読めません。実際には、実施するときに具体的になるのだろうと思いますが、どう組織しようとしているのか、どういう構想を持っていますか。
○委員長(伊藤成一) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) この構想では、今おっしゃった役割を行政が担うのか、町民が担うのかという役割を示しました。具体的な事業の展開ということに関しては、誰が担うのかをはっきりさせたうえで、実施計画のなかで事業展開していくものではないかと考えております。
○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。
○委員(妻鳥公一) それは明らかになっていないと思います。中身を見たら、これは町民、これは団体、これは行政がと全部分けて書かれています。しかし、それだけではだめです。実施をするときにはどういう手立てを取るのかということがないとだめです。これ以上聞いてもだめだと思いますのでやめますが、そこのところを明確にしないと具体的にできません。ただ書くだけでは。後から町民が責任をもたないからだめだといってもだめです。そこのところだけ指摘しておきます。
○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
奥秋康子委員。
○委員(奥秋康子) 今回、第5期総合計画ということで提案をされてまいりました。この説明は先ほどもされました。これは、総合計画ということですので、実施計画というものをしっかり出していただきたいと思います。このなかに、表向きは実施するための計画なのですが、中身が全て目標ということになっています。ということは、まだ実施計画は作成中だということなのですが、本来であれば第5期総合計画のなかに、しっかりとした実施計画を作成中のものも同時に提出されていただいたほうが、議員としても審査の方法というものを、より細かくできたと思います。実施計画書を提出できなかったということは、どういうことだったのでしょう。
○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。
○企画課長補佐(斉木良博) 実施計画につきましては、これまで予算編成前に、10月から11月くらいにかけて、次年度以降の事業のとりまとめをして、その後、理事者を含めたヒヤリングを開催し、総合計画審議会に諮問をして実施計画の決定をしておりました。
今年度についても、8月・9月まで基本構想、基本計画の策定作業等に企画課として作業が入っておりまして、その実施計画の策定依頼、まとめについても平行して作業を進めてきたのですが、時間がなく例年どおりのスケジュールで策定することになっております。
基本構想においては10年計画ですが、実施計画については毎年3年間の計画をつくり、それを毎年見直すというものですので、大きな方向性を示す基本構想と具体的な事業を積み上げる実施計画では性格は異なります。策定作業については、例年通りのスケジュールで行っている現状でございます。以上です。
○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(伊藤成一) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。