総合計画審査特別委員会(11月1日_審査4)
○委員長(伊藤成一) 次に、9頁、人口の想定について説明を求めます。企画課長。
○企画課長(中島弘志) 9頁をご覧ください。
人口の想定です。平成20年12月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した市町村別の将来人口推計を参考とさせていただき、目標年度である、平成32年度の8,818人の推計人口から、想定人口を概ね9,000人とさせていただきました。10年後の人口を目標人口とせず、概ね9,000人という想定人口にした理由としましては、策定委員会や庁内策定会議のなかで高度成長期時代の総合計画では、指標としての人口が大きなシンボル的な意味があったが、全国的な人口減少社会を迎え、人口がシンボルにならなくなってきたのではないか。人口が多いことが必ずしもよいと限らないのではないか、重要なのは住みよいまちづくりをすることであって、人口が減少するなかでも町民が元気に活躍し、活力あるまちづくりをすることが大切なのではないかということなど、さまざまな議論がなされました。
結論としましては、定住につながる各施策を進め、人口減少を最小限に抑えながら平成32年の各施策等の対象者として、概ね9,000人を想定人口といたしました。
以上、人口の想定の説明とさせていただきます。
○委員長(伊藤成一) これより、9頁の質疑を行います。
質疑ありませんか。
中島里司委員。
○委員(中島里司) 人口の件で説明がありましたけれども、中身としてはこういうことになると、現状では理解できます。
引っかかるのは、説明された後ろ向きの内容です。人口が減っても仕方がないと、委員会のなかで、そういうお話も出たけれども、人口が減っても住民のうんぬんという説明がありました。私は、現状で町民がかなり冷めているという感触を受けました。その委員会のなかで人口を増やせという時代ではないのは理解できますが、これをどうスローダウンさせるのか、少しでも行政的な手立てとして、方法を期待するような意見は出なかったのかどうかお聞きしたいと思います。
○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。
○企画課長補佐(斉木良博) 人口の部分については、いろいろな施策を考えるなかで、ある程度、根本的に共通理解をもって話しをしなければならないので、部会のなかで何回か人口の部分についてお話しをさせていただきました。産業振興の部分で人口というのは、経済活動のボリュームになるということから産業振興の分野では、9,500人にするとか10,000人を維持すべきというご意見もありました。では、現在、毎年100人程度減少している中で人口を維持する、または増やすという方向を考えると、100人プラスアルファの人口を増やすなり、維持していくという施策が必要になると思います。
その施策としてはどんな施策があるのかという部分になると、これまでいろいろな施策を考えてきたなかで、それでも100人近くの人口が毎年減少している。各部会・策定委員会で議論したなかでも、毎年100人を減らさない施策というのは出てこなかったというのが現状でございます。決して後ろ向きではなくて、町民が清水町のなかで暮らしやすい、住みやすい地域づくりを行うという部分については、人口という目標・指標を別にしても、いろいろなかたちで実現を図っていくために、町民ができることは町民が行い、行政と協力していくべきとの、議論がされてきてございます。
○委員長(伊藤成一) 中島里司委員。
○委員(中島里司) 決して人口が9,000人だからうんぬんといっているのではありません。
今の答弁のなかでも、町民ができることが大前提で、先ほどからトータル的に聞いていても、そういう感触を得ています。答弁の中身についても、町民の意見だからということで、全てここに出てきていることが大変失礼な言い方だけれども、担当者が全て自分のものにしていないのではないかという答弁に感じております。
それはそれとして、実施のなかでも出てきますが、9,000人が悪いと言っているのではないのです。減少するなかで、行政がどう手当をして、町民が生活をどうするというのは町民が頑張ってやってくださいということで結構ですけれども、政策としてどういう方法があるのかという議論がなかったのかということを聞いているのです。人口9,000人が悪いといっているのではありません。ある部分では諦めているのです。減るのは当たり前、今までそういう施策がみられない。住んでいる人間だけ考えてくれといっているのは、捉えようによっては、町民も諦めているという感触がしないわけではありません。説明のなかに、こういう意見も出た、行政としてこの減少に対して少しでも9,000人の目標を1年でも2年でも先延ばしできるような、これも数年間見ると確実に減っています。これを少しでも、90人にしようとか、80人にしようという議論の呼びかけもしないで、一方的に聞いてこの書類を作ったというふうにしか聞こえないです。これ、へそがまがっているのかな。そのへんについてもう1回お聞きします。
○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。
○企画課長補佐(斎木良博) 失礼いたしました。私の話し方がそういう印象を受けられたのかと思います。
各分野のなかでは、例えば、第3編の教育分野では、最終的に生きる力を育むという言葉に集約されています。教育全般に含めても、清水町らしさを活かしたなかで、どうやって他との差別化を図っていくかによって、他町から子育て世代の転入といいますか、そういったようなことを考えられないのかというような議論もしてきてございます。
福祉分野についても同様でございます。高齢化が進むなかで、第2編の福祉分野では、今まで福祉サービスというものを行うことが主体だったのですが、健康に気をつけながら、高齢者が社会のなかで参加していきましょう。持っている力をいかして活躍していただこうという方針を出しております。
そういうことを考えると、そういった高齢者の方の移住の部分も期待していると考えて、基本構想及び基本計画についてはまとめてきたということでございます。
○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
安田薫委員。
○委員(安田 薫) 具体的に、小学校・中学校の人数は大体どのくらいになるのか教えてください。
○委員長(伊藤成一) 学校教育課長。
○学校教育課長(上出 進) 5月1日になりますけれども・・・(途中中断)
○委員(安田 薫) すみません、10年後です。
○委員長(伊藤成一) 学校教育課長。
○学校教育課長(上出 進) 10年後というご質問ですけれども、現在、生まれている0歳児のお子さんを推計しますと、現在のところ小学生は493名のところを6年後は441名になります。これは、現在住民票があるお子さんを単純に計算していますので、社会的移動は除いております。単純な数字となっております。小学生は493名のところが441名に、中学生は240名おりますが、250名になる計算であります。しかし、10年後については試算しておりません。
○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
荒木篤司委員。
○委員(荒木篤司) 将来の人口予想というのは、大変難しいと思います。まちづくり計画のなかで、以前は現在よりも多く、こういうまちにしたいということを前提に10,000人だったら12,000人だとか、多く想定していました。実際にはそうならないから、前回から現状にマッチした形に切り替えたような気がします。これから10年先に1,000人減って9,000人という予想ですよね。これは占いが当たったみたいな予想の感じがするのですけれども、この9,000人でいえば、農業人口がどうなっていくのだろうか、高齢者の人口もどうなっていくのだろうか、働く世代の人口はどうなっていくのだろうかの具体的な数字の積み上げた結果として9,000人になったという予測については、そういう具体的な予測の数字の積み上げなのか教えてください。
○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。
○企画課長補佐(斉木良博) それぞれの分野ごとの人口の積み上げ等はしておりません。
根本的な考え方としては、10,000人の町が良くて、9,000人はそれよりも劣るのかということを考えました。9,000人であっても、全国の自治体を見ても9,000人でいい町もありますし、3,000人でもいい町があります。人口によっていい町・悪い町というのは、判断できないかという考えであります。
○委員長(伊藤成一) 荒木篤司委員。
○委員(荒木篤司) 人口がまちの良し悪しの判断になるということは言いましたか。
構想だから、ある程度の具体性を欠いてもいいというのはおかしいと思います。例えば、清水町の場合、各大工場がこれから10年先1社ともなくなるとか、ということにならなければ、そこで働いている人達の人口というのはそれほど減らない。何が減るかというと、子どもの人口が減るのと農業の人口が減る、だまっていれば。そういうところが問題だから、これが10年間でこういったものの施策を考えて積み上げていく考えにたっていなかったら、絵に描いた餅みたいになってしまうのではないかと思います。そういった話し合いはあったのですか。
○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。
○企画課長補佐(斉木良博) 少子化の部分は、基本計画のなかでそういったような議論があり、最終的に基本計画のなかでは子育て支援の部分について、いろいろな具体的な部分を記載しております。農業者の確保、農業のありかたについても、第4編の第2章なりで、経営基盤として成り立つ農業、組織化をするだとか、後継者の育成については、基本計画のなかで記載をしています。
そういったような基本計画の内容を進めていって、子どもの人口減少を食い止める、また、農業者の後継者の確保等を進めていくという内容で、基本計画のなかでは記載してございます。
○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。