北海道清水町議会

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総合計画審査特別委員会(11月1日_審査5)

○委員長(伊藤成一) 次に、10頁から14頁、まちづくりの施策の大綱・重点項目と施策の体系について説明を求めます。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 10頁・11頁、施策の大綱と、12頁・13頁の重点項目と施策の体系の説明をさせていただきます。
 10頁では、まちづくりの施策の大綱ということで、まちづくりの目標を掲載しておりますが、各分野における10年後の将来像、あるべき姿を示しております。
 1つ目ですが、「自然と共生する安全で快適なまちづくり」では、豊かな自然環境を維持・保全していくため、環境への負荷を少なくする循環型社会の構築、人口減少や高齢化に対応するため生活に必要な機能を市街地に集約したコンパクトなまちづくり、潤いと安らぎのある生活環境のため、市街地や農村景観の環境美化活動に、町全体で取り組むことや、犯罪や災害から命と財産を守るため、町民相互による、安全で快適なまちづくりについてなど、生活環境分野全般について記載しております。
 2つ目は、「誰もが健康で思いやりのあふれるまちづくり」では、自分の健康は自分で守るという健康に対する意識を高め、高齢者が地域社会で活躍し、元気に暮らせる地域づくり、障害者が地域で社会の一員として活躍し、自立した生活ができる地域づくり、地域や企業、サークルなど町ぐるみで子育て世帯を応援するまちづくり、性別や年齢、障害などにかかわらず、誰もが等しく尊重され、安心して暮らせる環境づくりの推進など、保健・医療・福祉の分野全般について記載しております。
 3つ目、「新しい時代を担う人材を育むまちづくり」では、子ども達が生きる力を持つ大人に成長するための、しみず教育の四季の実践や手本となる大人であるために生涯にわたって学び、その成果をまちづくりに活かしていくこと、町の歴史や風土・文化・芸術に触れ、町民としての誇りやまちへの愛着を深める協働意識の高揚、生きがいやコミュニケーション・人格形成などの場として、スポーツ・レクリエーションに親しむ環境づくりの推進等について記載しております。
 11頁、4つ目として、「町の資源を活かした活力あるまちづくり」では、畜産農家と畑作農家との連携による資源循環型農業の推進、土地基盤整備や円滑な農地利用調整、各経営体の経営健全化による後継者の育成、食や観光と連携した都市住民との交流や、若い世代に農業とのかかわりを広げ、理解とPRを促進していきます。
 まちの特産品などに、十勝清水と名をつけた、農産物や加工品のブランド化の推進、高齢化にも対応した町民が集まり、賑わいがあふれるコンパクトな市街地形成の推進、地域課題に対応したコミュニティビジネスの創業支援等、町民が自ら町の資源を学んで、ホスピタリティの醸成や広域連携も含めて、産業としての観光振興など、産業全般について掲載しております。
 5つ目の、「みんなで創る協働のまちづくり」では、まちづくり基本条例に基づいた行政の住民参加の環境整備や情報共有、町民がお互いに支え合い、知恵と力を出し合った協働のまちづくりを推進し、広域行政の取り組みの推進と行政運営全般について掲載させていただきました。
 以上述べました5つの目標は、基本計画の第1編から第5編の各章で、基本目標として、より具体的に表現されております。
 12頁・13頁をお開きください。
 12頁・13頁では、重点項目と施策の体系で、この計画の体系図としてただいま説明させていただきました、まちづくりの施策の大綱の5つの大きな柱を編として、編の下に、より具体的な施策を記入した各章を配置しております。各編にまとめた各分野の施策を効率的に進めるための重点項目を各編の下に記載させていただきました。
 以上、まちづくりの施策の大綱と重点項目と施策の体系の説明とさせていただきます。

○委員長(伊藤成一) これより、10頁から14頁の質疑を行います。
 質疑はありませんか。
 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 町長にお聞きしたいと思います。
 この施策の大綱の目標ですが、これが構想として10年後にできる、そうしたらどんな町になっていますか。ここに書いてあるとおりの町になりますか。大変苦労して皆さんで作られたようです。前の10年間と違って、業者が作ったわけではなく、自ら作ったのです。ここには町としての骨が入っていないとだめだと思います。10年後どうなっているか、そのために町は何をするかの骨が入っていないと思います。そこらへんで町長はどう考えているのか、10年後に向けそれをやっていくためにどうするのですか。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) いままで、ご質問やご指摘を受けていることが多々あるかと思います。
 10年後どうなのか、どんなものを必要としているのかというのは、あくまでも目標でございまして、10年の間にどのような社会変化が起きるかわかりません。ここ直近をみても、世界の状況から端を発して国内に大きな問題が出ておりますし、国内からも問題が出て世界へという状況になって、グローバルな環境であります。そういう状況からいいましても、従来の総合計画を立てるときからみて、非常に困難であったということだけは私自身も認識しております。10年後どうなのかということについては、ここに住む人々が安心で安全な生活が出来ることが第一です。そのためには、どのようにすればいいのかということになります。そういたしますと、人口は努力しますが、相当努力をして前向きに頑張っていかなければなりません。主体になっていく住民が、人口をみても高齢化していくわけであります。高齢化するということは、元気であればいいのですが、人間は高齢化していきますと、元気な人は少なくなっていくだろうと思います。その人達を支えてくれる、それは身近なところでしかできません。町だけではできません。地域同士でどのような生き方をして安心安全な生活をしていくかということは、行政と町民の皆さんと意見を出し合いながら良い方向をつくり上げていきたいと思っております。
 そのためには、人材が必要です。学校教育の人材は、あくまでも成長過程に合わせて学問を教え、追求していくものですが、社会人になった場合はどうかというと、職業訓練しかないのです。職業教育です。それもたくさんの集団である役場・農協・金融機関があれば、それなりにできます。小さなところの個人経営というのは、なかなか事業にできないわけであります。皆でつくり上げなければ、まちづくりは一人ひとりが活動することがまちづくりになるので、大義名分ではなくて身近なもので身近なことをするのが次につながるのです。そういった方法を皆さんにご理解いただけるような施策をしていかなければならないと思っております。申し上げたいことはたくさんありますが、ここで生活する人々が、豊かさがなくても、小さな幸せをつくれるような思いやりのあるまちづくりをしていく必要があります。活力のためには人材が必要になってくると考えています。そのようなことで、まちづくりの10年後は基本計画で具体策を出していますけれども、これらを含めて、町民と論議をしながら実行面で実施していかなければならないです。100%できかねますけれども、それを目指していくということが現時点で必要だと思っております。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 先ほどもいいましたが、10年の総合計画の中にしっかりした骨がないといけないと思います。例えば、高齢化すると町長が言いました。高齢化したら年寄りが増える、そのなかで高齢者の福祉を中心に進める、それでこれができあがっているならいいのですが、バラバラです。
 重点というのが必要で、高齢者の問題が重点です。町民の健康を第一にして一生懸命働いてもらえる健康づくりが柱になる、そういう柱があってこそ、10年間で何をしなくてはならないことが出てくると思います。これをこの中に入れてほしかった、中身がバラバラな感じで、骨がありません。寄せ集めです。これをつくるというときには、骨を入れなきゃだめだという意見を持っていますが、何かありますか。

○町長(高薄 渡) 骨と申し上げますと、これが骨です。家も1本の柱でできるわけじゃありません。骨がたくさんあって家が構築されるわけですから、ここを5本の柱にして、基本計画を見ていただければわかりますが、さらに5つぐらいあるわけです。福祉は当然のことながら最重要課題であります。高齢化していると前段でいっておりますから、これは当然のことです。医療福祉というのは一番アンケートでも望まれているものですから、表現として、医療福祉と具体的に言いませんけれども、生活していくなかで身近に、安心して安全な生活ができる、正にこれが福祉です。それをお話ししたので、ご理解いただきたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) そういう趣旨を、しっかりこの中に入れなくてはならないと思っております。安心で安全にはどのような施策をするのか、後から出てくると思いますが、見てみると行政がこれをやる、10年間これからやって行こうとするというところが見えないのが残念です。そういう点で意見を述べておきます。終わります。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。