北海道清水町議会

北海道清水町議会

総合計画審査特別委員会(11月1日)

○委員長(伊藤成一) ただいまの出席委員数は12名です。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。
(午前10時00分)

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○委員長(伊藤成一) 第5期清水町総合計画基本構想の審査の前に進め方等につきまして確認をさせていただきます。進め方につきましては、先に文書で通知しましたとおり項目ごとに提案内容の説明を求め、質疑する方法で進めたいと思います。これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) 異議なしと認めます。
 よって、通知したとおり項目ごとに進めることに決定しました。

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○委員長(伊藤成一) 本委員会の質疑は一問一答方式により行います。
 また、わかりやすく簡潔に行われるよう特にお願いします。
 できるだけスムーズに審査が終了しますよう、委員皆様のご協力をお願いいたします。

○委員長(伊藤成一) おはかりします。
 本委員会は、あらかじめ、傍聴・インターネット中継を許可することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) 異議なしと認め、本委員会への傍聴・インターネット中継を許可することにいたします。

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○委員長(伊藤成一) ただいまより、議案第75号、第5期清水町総合計画基本構想の審査を行います。
 初めに、基本構想2頁から4頁までの計画策定の趣旨、計画の構成と期間について説明を求めます。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 基本構想の説明の前に、計画の策定経過について簡単に説明しておきます。
 今回の策定経過については参考資料に記載しております。昨年8月に公募委員を含む町民28名と職員25名による、新たなまちづくり計画策定委員会を設置し、約1年間、4部会に分かれて委員の生活実感や地域の課題などを出し合い、十分に議論して、10年後の清水町をどうしたいかを素案としてまとめ、8月2日に町長に報告書の提出がありました。
 各部会では、町長や各所管課から第4期総合計画の評価・現状や課題・今後の方向性などについての情報提供を行いました。部会での策定作業とあわせて、町民まちづくりアンケート、100人懇談会や講演会、ふれあいトークなど、町民の意見を聞く機会を設けてまいりました。
 8月2日に策定委員会から報告を受け、町長以下課長職による新たなまちづくり策定会議による精査や町民意見提出制度、総合計画審議会への諮問、答申により内容の深化に努め、過日、第5期総合計画案として提案したものです。
 最初に、基本構想の2頁・3頁、計画策定の趣旨と4頁の計画の構成と期間についてご説明申し上げます。
 2頁をご覧ください。2頁・3頁には、計画策定の趣旨として大きく4点が書かれております。
 1番目、計画策定の目的としては、本町が抱える人口減少や地域経済情勢の低迷、少子高齢化に伴う社会的課題、このような社会経済情勢の大きな変化に的確に対応し、町民が心豊かに安心して暮らせるまちであるためにはまちづくりの将来像を明らかにし、町民がお互いに支え合い、主体的に進めるまちづくりを目指す方向を共有することが必要で、この計画の最上位の計画と位置付け、総合的・計画的なまちづくりの指針を示すものです。
 2番目、計画の役割として、本町が将来に向かってどうすることが町民の幸せのための最善策かを判断するため、長期的な視点からまちづくりの目標を定め、その実現のために、町民や行政が責任と役割を果たし、まちづくりに参加するための方向性を示したものでございます。
 3番目、計画の特徴として、基本構想にまちづくりの方向性を示す「まちづくりの施策の大綱」(まちづくりの目標)を示しております。基本計画に、基本目標や各項目の進捗状況について評価の参考とする「基本目標の指標」基本目標を達成するために、誰がどんなことをすべきか、施策の内容と実施主体を「展開する施策の例」として示しました。
 今後、10年間の指針とすべきことを大きな方向性として「まちづくりの施策の大綱」まちづくりの目標に記載しました。基本計画の現況と課題については、現時点のものであり、かつ、全てではありません。今後10年間で新たな問題・課題が発生することが想定され、基本目標についても、その際に、どうすればよいかを検討するため、比較的大きな内容を分野ごとの目標として記載しました。
 展開する施策についても同様に、町民の知恵や力・感覚を取り入れながら、最適な施策を展開していくこととなり、参考資料の基本計画に記載しているのは施策の例であります。実施計画については現在、各課に作成を依頼しております。今回から、事業シートの他、基本目標ごとに該当する事業をまとめて、基本目標に対して各事業が有効であるかを検証する目標管理シートを作成することとしました。
 3頁をご覧ください。
 4番目、まちづくり基本条例とのかかわりについて、基本条例の理念である「町民誰もが参加する協働のまちづくり」を実践するために、徹底した町民参加と町民自らの手作りの計画策定を目指して、町民28名と職員25名からなる策定委員会の4つの策定部会での、合計80回を超える議論を経て、この計画の素案をつくりあげたものです。
 計画の実行において、まちづくり基本条例に基づき、町民や地域、各事業所などが、それぞれの責務と担うべき役割を果たし、行政とともに主体的、自発的なまちづくりを進めることとしております。
 次に4頁をお開きください。
 4頁に図で示しておりますが、計画の構成と期間を記載しております。上段の図で、まちの将来像や大きな目標をまとめたものが一番上の基本構想となっており、その下にそれぞれの分野で、何をするのかをまとめたものが基本計画となっております。基本計画に基づいて、毎年どのような事業をするのか、経費はいくらかかるのかなどを具体的にまとめたものが一番下の実施計画となります。
 基本構想、基本計画とも計画期間は10年間で、実施計画については毎年度向う3年間の事業計画を策定し、年度ごとに見直しを行ってまいります。
 以上、計画策定の趣旨と計画の構成と期間の説明とさせていただきます。

○委員長(伊藤成一) 2頁から4頁までの質疑を行います。
 質疑はありませんか。
 妻鳥公一議員。

○委員(妻鳥公一) このなかで何度か出ているが、実現のために地域・町民・各種団体・事業者・企業・行政などが、それぞれの責任と役割を果たし、自主的にやると何回も出ています。この関係ですが、計画を実施していくうえで、町民がこうしなくてはならない、企業はこうして団体はこうする、地域はこうするというのがありますが、これをどう進めていくのか、後でも沢山出てきます。地域はこれを進めていくのか、自主的・主体的にといっております。責任ともいわれております。この現状を分析して、どう仕事をしていくのかをお伺いしたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 企画課、斉木でございます。よろしくお願いします。
 今のご質問については、この基本構想・基本計画にかかれた内容を町民や事業所、それぞれ各主体に対してどう伝えるかという内容かと感じました。
 計画の策定段階においては、たくさんの町民の方にかかわっていただきながら、計画素案をまとめてきました。原案が固まった段階でも町民の方にお示しをして、町民意見提出制度を実施してまいりました。
 計画の実行段階においては、例えば広報紙で計画内容を周知していくだとか、まちづくり情報コーナーですとか町のホームページ等々でこの計画に書かれている内容について、町民の方に周知をしながら計画の内容を実践していただくような機運を醸成していきたいと考えております。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 広報で知らせるとか、内容を徹底するとかはできると思います。では、地域で具体的に何をするかですが、例えば、花いっぱい運動をやろうとか、何かをやろうとかになるような組織にしなくてはならないのです。具体的にいえば、例えば、お年寄りの見守りをどうするかとかは具体的になります。それは、地域が主体的にというけれども、行政がしっかりとこういうふうにしよう、皆さんどうですかと組織しなくてはなりません。そういう具体性が出てきます。そこのところを、広報で知ってもらったからそれでいいというのではない。そこのところがこの構想からは読めません。実際には、実施するときに具体的になるのだろうと思いますが、どう組織しようとしているのか、どういう構想を持っていますか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) この構想では、今おっしゃった役割を行政が担うのか、町民が担うのかという役割を示しました。具体的な事業の展開ということに関しては、誰が担うのかをはっきりさせたうえで、実施計画のなかで事業展開していくものではないかと考えております。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) それは明らかになっていないと思います。中身を見たら、これは町民、これは団体、これは行政がと全部分けて書かれています。しかし、それだけではだめです。実施をするときにはどういう手立てを取るのかということがないとだめです。これ以上聞いてもだめだと思いますのでやめますが、そこのところを明確にしないと具体的にできません。ただ書くだけでは。後から町民が責任をもたないからだめだといってもだめです。そこのところだけ指摘しておきます。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 奥秋康子委員。

○委員(奥秋康子) 今回、第5期総合計画ということで提案をされてまいりました。この説明は先ほどもされました。これは、総合計画ということですので、実施計画というものをしっかり出していただきたいと思います。このなかに、表向きは実施するための計画なのですが、中身が全て目標ということになっています。ということは、まだ実施計画は作成中だということなのですが、本来であれば第5期総合計画のなかに、しっかりとした実施計画を作成中のものも同時に提出されていただいたほうが、議員としても審査の方法というものを、より細かくできたと思います。実施計画書を提出できなかったということは、どういうことだったのでしょう。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 実施計画につきましては、これまで予算編成前に、10月から11月くらいにかけて、次年度以降の事業のとりまとめをして、その後、理事者を含めたヒヤリングを開催し、総合計画審議会に諮問をして実施計画の決定をしておりました。
 今年度についても、8月・9月まで基本構想、基本計画の策定作業等に企画課として作業が入っておりまして、その実施計画の策定依頼、まとめについても平行して作業を進めてきたのですが、時間がなく例年どおりのスケジュールで策定することになっております。
 基本構想においては10年計画ですが、実施計画については毎年3年間の計画をつくり、それを毎年見直すというものですので、大きな方向性を示す基本構想と具体的な事業を積み上げる実施計画では性格は異なります。策定作業については、例年通りのスケジュールで行っている現状でございます。以上です。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) 質疑なしと認めます。
 これで質疑を終わります。

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○委員長(伊藤成一) 次に5頁から7頁、清水町の主要課題について説明を求めます。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 5頁をお開きください。
 5頁には、清水町の主要課題として各分野の本町の現況と課題を抽出し、「1.自然環境と農村景観の保全」では、町民が高い愛着と誇りをもっている自然環境を大切な資源とし、世代を超えて維持・保全をしていく必要があるとしております。
 「2.安全・安心で快適な生活環境」では、町民が「安心・安全・安らぎ」の気持ちをもって暮らしていくためには、町民の命と財産を災害や犯罪から守るため、自主的な防災・防犯体制の充実・交通安全や消費生活の向上に取り組む必要があります。
 また、少子高齢化や人口減少が進むなかで、市街地に生活に必要な機能を集積するコンパクトで人にやさしいまちづくりを進める必要があるとしております。
 「3.自分達の健康を自ら守り交流しあうまち」では、町民誰もが食事や健康に気を配り、健康づくり意識を高め、健康づくり活動を継続するために、地域や仲間などの交流によって、自発的な取り組みに変えていく必要があるとしております。
 「4.高齢者が元気で活躍するまちづくり」では、人口問題研究所の推計で、平成32年の本町の高齢化率は40%を超えるとなっております。核家族化の進行により、高齢者のみの世帯は増加傾向にありますが、高齢者どうしや地域交流と支え合いを広げ、絆を深めることは、連帯感や信頼感のあるまちづくりにつながります。
 高齢者がサービスの受け手のみではなく、住み慣れた地域で健康を維持し、高齢者が持っている知識や技術をまちづくりに活かしていく仕組みづくりが必要であるとしております。
 6頁をお開きください。
 「5.地域ぐるみの子育て支援」では、少子化が進行するなか、子育て支援施策の充実や相談窓口の整備、児童虐待や育児放棄を防止するための見守り活動など、地域全体で子育て世代を応援する環境づくりが必要となっており、保育サービスなど保護者の負担軽減とともに、子ども達が健やかに成長するために何が必要か、という視点に立った支援策に取り組む必要があるとしております。
 「6.生きる力を育む教育」では、子どもたちが生きる力を持った大人に成長するために、まちぐるみで人材を育てるとともに、そのお手本となる大人自らも学ぶ意識を高めることが必要としており、町民が主役のまちづくりを進めるため、全ての世代が学びの成果をまちづくりに活かしていくことが必要となっております。
 「7.町の特色を活かした産業振興」では、本町をこれから支える最も大切な産業は農業であるとの考えに基づき、農業経営者の高齢化や後継者不足、輸入農産物との価格競争など、農業を取り巻く環境は厳しい状況にあるが、新規就農者の確保や高付加価値化を図る必要があり、クリーンな農畜産物の生産やブランド化による産地の差別化を図り、生産者・消費者がともにメリットを受ける取組みが求められるとしております。
 商業については、賑わいと活力を生む身近な商店街づくりや今後進行する高齢化を見据えた新たなサービスのシステムづくりを進める必要があるとしております。
 観光については、優れた自然や景観を活用した交流人口の増加を図るとともに、体験観光の充実を図り、産業としての観光に転換を図る必要があるとしております。
 7頁をご覧ください。
 「8.町民との協働とコミュニティ」では、平成18年から「まちづくり基本条例」を制定し、協働のまちづくりのため、積極的な行政情報の提供を進めてきましたが、まちづくりアンケートによると、7割の方がまちづくりに関心をもっているものの、審議会委員として意見を述べたいなどとした回答は少なく、積極的な参加意識はあまり高くありません。しかし、住民が住みやすい地域社会を、自ら考え築いていくためにコミュニティのあり方が重要になってきており、住民の意思と責任に基づいたまちづくりが重要で、住民自治の確立を進める必要があるとしております。
 以上、清水町の主要課題の説明とさせていただきます。

○委員長(伊藤成一) これから5頁から7頁までの質疑を行います。
 質疑はありませんか。
 山岸政彦委員。

○委員(山岸政彦) 安全・安心で快適な生活環境というところで、コンパクトなまちづくりという言葉がありますが、コンパクトというのは、どのくらいの範囲を想定しているのでしょうか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 今回の第5期の総合計画のなかで、初めてコンパクトなまちづくりという言葉を入れております。
今、ご質問いただきましたエリアの部分については、特にここまでという設定をしておりませんが、イメージとしては高齢化が進むなかで、高齢者の方が町のなかに住み、徒歩で行ける範囲で通院や買い物などの用事が済むようなイメージをコンパクトなまちづくりと考えております。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) 7番目の産業振興の中で農業問題と商業問題にはかなり触れておりますが、工業についてはひと言も触れていませんが、重要課題として位置付けはしていないのですか。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 5頁から7頁にまとめました主要課題につきましては、第4期の評価を昨年10月に、皆様にお示ししておりますが、それを策定委員会の各部会に資料として示し、各部会の委員さん等々、地域の課題などを出しながらまとめてきたというものでございます。また、町民アンケートについても、町民の方にお示しした内容を集計し、分析して、主なものをこの中に加えてございます。
 工業の部分については、重要でないから記載していないということではなくて、主な主要課題としては記載した内容ということで、参考資料でお配りした基本計画のなかには記載してございますので、そういったご理解をお願いしたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) いろいろな理由はわかりますが、工業というものも主要課題の中に明記すべきではないかと思いますがいかがですか。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 基本計画参考資料になります。
 参考資料の基本計画の第4編、第3章のなかでは、本町の工業については農産加工をしている事業所・工場だとかそういった部分で記載してございます。基本構想の部分については、口田委員から主要の課題として記載したほうが良いのではとのお考えでございますけれども、基本計画参考資料の現況と課題の中に記載してございますので、その内容で考えたいと思っています。

○委員長(伊藤成一) 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) こだわるわけではございません。簡単に「工業という文言を増やして記載してはどうだ」「はい、そうですか」というわけにはいきません。ある程度の過程を経て出来上がったものだから、「そういう理由でできません。」と言われれば「そうですか。」と言います。いろいろと理由をつけて記載できないといわれても理解できないのですが、そこらへんはどうですか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) 深い意味はございませんので、委員ご指摘のとおり、工業の部分が不足だということですので、主要課題のほうに付け足させていただきたいと考えております。

○委員長(伊藤成一) 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) 課長独断で約束していいものなのか。私は困りますが、検討してください。やわらかく要望しておきますので、課長にそんな力があるのかは知りませんが。検討してください。課長の決断で変わるべきものではないと思います。

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) ただいま、付け加えさせていただくと申しましたけれども、検討させていただきたいと訂正したいと思います。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 森田慎治委員。

○委員(森田慎治) 8番の関係です。妻鳥委員の質問と関連するものでございます。
 先ほどの説明をいただきまして、まちづくりアンケートのなかの結果において、町長が申されております、まちづくりの基本は町民主体であると、今回の計画もそういうもとで作成されていくというわけでございます。
 しかしながら、このアンケートの下の部分に行きますと、町民がいかにまちづくりに対して自発的に参加しよう、あるいは地域づくりに参加しようという意欲が希薄になっているのが下の文面でわかります。これが、今後、良い方に向かうということは難しいと感じます。しかしながら、基本計画を進めていく、あるいは良いまちづくりにするためには、ここが一番根底で重要ではないかと思います。このへんについて対処というものが、全文面のなかで見えてこない、ここを基本的にしっかりたてていく、解消していかなければ、町長の目指す町民主体のまちづくりというのは、言葉尻で走ってしまうのではないかと思います。そのへんについての考えをお聞きしたいです。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 今回の第5期総合計画をまとめるにあたって、策定委員会を設置いたしました。28名の町民と25名の職員の方が入っておりましたが、1年間議論してきたなかで、町民の方から、委員さんからよく話になったのは町民としてもいろいろなことができるという話が出ました。それぞれの地域であるとか、町内会であるとか、団体、サークル的なものなどが主体となってまちづくりについての参加は可能というお話であるとか、現実的にそういう活動をしている、また目に見えないながらも行動している方々もいるというお話がありました。私たち事務局として把握していない部分も多々あったと思います。そのような動きがあるなかで、今回の総合計画づくりのなかでは行政が主導する、行政の仕事ばかりを載せるのではなくて、町民の方もどのような活動をしていけばいいのか、10年間の中でどのような方向に向かっていけばいいのかを策定委員会のなかで議論をし、その報告を受けた町としても、その方向性でいきましょうということで、今回提案をさせていただいております。
 先ほどの妻鳥委員のご質問と同じような内容になりますが、機運を醸成していくということが重要だと思います。役場が主導してばかりでは、継続していかない部分もあります。町民が自発的に行っていくものが最終的には、町民が一番住みやすい地域づくりであり、継続していくものだと思っておりますので、仲間づくり的な小さな団体もそのような活動を地道に続けていくことが、最終的には良いまちづくりにつながっていくと考えております。そういったような活動の状況が見えたら、行政はできる範囲の支援をしていくということです。

○委員長(伊藤成一) 森田慎治委員。

○委員(森田慎治) おっしゃるとおり、意味を理解したわけですけれども、現実とのギャップがあるということだけ理解していただき、住民の意識改革もそのなかに大きく取り込みながら進めていくことが大切ではないかと思います。そのへんを十分考慮しながら、両輪のようにしていくというかたちのなかで進めていただきたいと思います。以上です。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 加来良明委員。

○委員(加来良明) 先ほど、山岸委員から質疑がありました。コンパクトなまちづくりということで、このことに関しては私も賛成です。
 エリアをまだ想定していないということですけれども、今回は基本構想ですから、大きな方向性としては理解できますが、基本計画のなかでエリア等を設定していくつもりがあるのか、お伺いいたします。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。
 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) エリア設定の部分で、基本計画のなかでは分野ごとに、例えば、第1編ですとか、第4編の商店街のなかの施策・方向性のなかでコンパクトなまちづくりという言葉を入れております。
 具体的にどこまでかという部分につきましては、分野ごとの計画や事業があったりしますので、そのなかでエリア設定という部分はされるのかと思っております。一定程度、基本計画を基にして統一的なエリア設定というのが必要だと思います。そのへんの整合性を取りながら、更に10年のなかでコンパクトなまちづくりというのは完結できないと思っておりますので、20年・30年かけながらコンパクトなまちづくりを進めるべきだと思っております。分野ごとの進め方、施策の展開を見ながらエリア設定の整合性を図っていきたいという考え方でおります。

○委員長(伊藤成一) 加来良明委員。

○委員(加来良明) 大事なところだと思います。基本的にまちをつくっていくなかで、例えば清水市街地区をどの辺りにするのか、御影市街地区をどの程度、人口を8,000人から9,000人を想定したなかで、町の機能をどういかしていくのかということでは、大きな設定は大事な部分だと思います。そこからいろいろなことが配置されていくものだと理解しています。公営住宅、まちなか住宅は計画していますが、清和団地をあの位置にもう一度建てることが本当にコンパクトなまちづくりに整合するのか、体育館があの位置でこれから、高齢者の社会にいいのかという、ある程度の地域を示してから計画をしていかないと、お飾りのコンパクトなまちづくりになってしまうと思います。
 そういうことも含めて、ある程度の範囲を設定した市街地というものを設定すべきではないかと思うのですがいかがでしょうか。

○委員長(伊藤成一) 副町長。

○副町長(安曇達雄) コンパクトなまちづくりの範囲は内部でもいろいろな議論がありましたし、積み上げの段階でも議論があった内容でございます。
 具体的に範囲を確定するという部分については、例えば都市計画区域の中の用途をどうするかという部分も含めて、そういった部分にもかかわってきます。現状の都市区域をどう拡大・縮小していくかという部分については、現状のなかではひとつの形をつくるというのは困難だと想定しております。
 コンパクトなまちづくりというのは、高齢者の方も含めて、ある程度、身近なところで身近なサービスが受けられるというものを想定していかなければなりません。そういうことを考え、徒歩で対応が可能であるのか、また公共交通機関としてのバスが必要であるのかなど、そういったことを含めての考え方でございますので、具体的に現状のなかで、区域というお示しはできませんけれども、現状の都市計画区域の範囲で想定をしながら、できるだけサービスの内容、交通機関の内容を想定しながら各部門で具体的に検討していく方向になろうかと思います。

○委員長(伊藤成一) 加来良明委員。

○委員(加来良明) 都市計画市街区域などがかかわってくるわけですから、これから10年の計画に対し、そういうところを含めた全ての計画を立てていくことになるわけです。コンパクトなまちづくりということの、原点を忘れないで、これから計画をしっかりたてていっていただきたいし、コンパクトにすることで、財政的にもコンパクトにしていくということにつながっていくと思います。
 私は、根本的な部分だと思います。今まで右肩上がりの成長の時代と違い、地域主権でみんなが助け合ってコミュニティをつくり、まちづくりをしていくという構想については賛成しますが、本当の根っこには、コンパクトということに大きくかかわってくると思いますので、そこらへんをしっかり自覚して計画をつくっていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。

○委員長(伊藤成一) 副町長。

○副町長(安曇達雄) 十分検討してまいりたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) お尋ねする部分については、町民との協働のコミュニティの部分です。
 この構想そのものについて、ここまで考えてくれたと思っているところでありまして、今後、この構想から実施計画までのなかで、いかに町と町民が一体となってできるのかということにかかるだろうと考えております。
 8番目の、町民との協働のコミュニティの関係です。
 清水町には、他町村に先駆けて、まちづくり基本条例をつくったこともあり、このことが町民に浸透して実践されていれば、今回の構想を組むにあたっても楽で、つくりやすい部分もあったのだろうと思います。いかんせん、なかなかそういうかたちにはなっていない、絶えず基本条例そのものについて、町民に浸透する努力は、広報紙やその他の方法でしているということは伝わりますが、どうも町民のなかに一体となって浸透していないのが残念です。
 そこで、今回より多くの町民と職員のなかで後段にある、地域主権社会の移行の部分で住民の意思と責任に基づいたまちづくりという部分が大きいのですが、ここが非常に重要だと言い切っているわけです。これは正しいことですが、このことを実践するために、今回のまちづくり計画策定委員のなかで、今まではこのようにしてきたけれども、今後についてはこういう方向に改めてやっていくべきではないかという意見というのはあったのか、ないのか、このへんについてお尋ねをします。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 住民との協働、住民主体のまちづくりへの参画という部分でございますけども、具体的にこういったことについて組織をつくって参画していこうという部分は、議論としては出ておりませんでしたが、策定委員が計画策定に携わり、課題・現状・目標を自分達でつくり上げるなかで、行政・地域・住民・個人のまちづくりへの参加の重要性については十分認識されていると思います。また、それぞれの家族や知人についても、策定委員会に参加してきたという部分が知られていき、だんだんとまちづくりへの参加が広がっていくと思っております。

○委員長(伊藤成一) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 策定委員会に進んで参加し、意見を述べて構想を含めて、こういった努力をされていて、その輪が広がっていくということに期待をするところです。
 今まで進めてきた中でそう深くは出ていないようですが、今までのやり方ではまずい。今後はこの総合計画ができた段階で方向転換して、町民が主体となってできるような方法というのは、こうなるべきではないか、そういうことはなかったのかをお尋ねします。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 先ほどお話ししたとおり、具体的な部分としてはございませんでした。

○委員長(伊藤成一) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 実施計画のなかで、この部分は行政がやるべきこと、この部分は町民がやるべきことだというような振り分けをしてきておりますが、こういった振り分けそのものは正にそのとおりです。その部分では、文字にしっかりと表されておりますが、これを実践するにあたって、方向としては今までと違ってこういった方向にし、これは町民にしっかりとやってもらう、これは行政がしっかりやるという方向付けというのができているのかどうかについてはどうでしょう。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 参考資料でお配りしている基本計画の内容でございますね。
 基本計画のなかで展開する施策の例で、誰が担うべきか、誰が実施すべきか、という部分を記載しております。この内容についてはそれぞれ各部会のなかで誰が担うべきか、担っていく主体を考えられるものについて、いろいろな議論があり、こういったかたちでまとめてきたということでございます。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 西山輝和委員。

○委員(西山輝和) 4番目の、高齢者が元気で活躍するまちづくりでお聞きします。
 本町の高齢化率も増えて、在宅介護などそういったところにお金もかかっております。この、元気で活躍するまちづくりと安全・安心のところででも、医療・高齢者とうたっておりますが、もう少し高齢者に対して具体的にどうしていかなくてはならないかはもっと出てこないですか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 議論していただいている基本構想のなかでは大きな方向性、主要課題といったものを示したものでございますので、具体的な部分については基本計画や実施計画のなかで記載していくということになります。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 議題になっている主要課題というのは、言い方を変えれば、こういうような問題が清水町で抱えているということになるのかと思います。8つあげていますが、その他に問題として捉えていることはなかったのですか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 主要な課題として8項目とまとめさせていただいております。具体的な課題等については、基本計画のなかで、策定委員会、町としての議論、総合計画審議会のなかでの諮問・答申のなかでお話したような内容について記載しているという現状でございます。

○委員長(伊藤成一) 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 聞き取り方が悪いのかわかりませんけれども、8項目に分かれていますが、今の説明だと、8項目あって、いろいろと検討したというようにも聞き取れたのですが、どうですか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 清水町の主要な課題をどういったかたちで表すかといったなかで、基本構想として表す項目として、最終的に8項目で書き表したということでございます。
 基本計画については5編に分かれていますし、それぞれ編のなかでいくつかの章に分かれて記載しております。町の課題全般を表すということで8項目になったということです。

○委員長(伊藤成一) 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 8項目の中で6番目の、生きる力を育む教育があります。現状の分析はこれでいいでしょうが、今の生きる力を育む教育という部分でいえば、清水町としては頑張ってきているのではないかと思います。そういった評価をして、なおかつ、もっと見直そうということなのか、進めかたに問題があるからこういった形にしようと考えたのか、どう考えたのか伺います。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 策定委員会に対して、第4期の評価を役場の各所管課で行ったものを資料としてお配りしました。それを活用しながら、各部会の中で分野ごとに、現状や課題というものの話しをしてございます。
 こういうことが必要で、このような現状があるということが話されて、それを集約したのがこの内容でございます。何が悪いということではなく、こういった部分を伸ばしていこうということやこういったことが必要だという内容をこのなかでまとめているということでございます。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。

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○委員長(伊藤成一) ここで休憩いたします。(午前10時55分)

○委員長(伊藤成一) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時11分)

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○委員長(伊藤成一) 先ほど、口田委員の質疑に対して追加答弁がありますので許可いたします。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 先ほどの主要課題のなかで、工業の部分が欠落しているというご指摘に対して、検討してまいりますとお答えしました。この計画の実施にあたって、実施計画により検討していくという意味でございますので、よろしくお願いしたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) 検討するということは、今日採決できないということですね。

○企画課長(中島弘志) 基本構想を検討するという意味ではなくて、実施計画のなかで検討してまいりたいという意味でございます。

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○委員長(伊藤成一) 休憩いたします。

(休憩中、答弁調整)

○委員長(伊藤成一) 休憩を閉じ、再開いたします。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) 再度申しますが、この基本構想では付け加えたり、直したりはできません。なお、13頁の第4編体系図のところで  第3章、まちの資源を活かした産業の振興と連携の促進というタイトルも出てきております。基本計画のところですが、構想としては、第4編の第3章の記載内容により、ここの部分のご理解を願いたいと思っております。

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) 基本計画でいうところの42頁・23頁のあたりに記載されております。

○委員長(伊藤成一) 口田委員よろしいですか。

○委員(口田邦男) よろしくないけれども、これを作成するにあたっては、いろいろな方の意見等をもとに行っているものですから、急に訂正したりすることができないということになると思います。わかりやすく説明をしてくれればいいのだけれども、わけのわからない説明ばかりしているから理解に苦しみます。いいです。終わります。

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○委員長(伊藤成一) 次に、8頁、まちの将来像について説明を求めます。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 8頁をお開きください。
 8頁にはまちの将来像として、町民から提案を受けた2件のまちの将来像のうち1件を多少修正させていただいて「みんなで活き生き 豊かさ育むまち とかちしみず」を将来像として決定しております。
 先ほどの、構成と期間でご説明しましたが、まちの将来像や大きな目標をまとめたものが基本構想となっており、その下にそれぞれの分野で、何をするのかをまとめたものが基本計画です。
 基本計画に基づいて毎年どのような事業をするのか、経費はいくらかかるのか、などを具体的にまとめたものが実施計画となります。基本計画では、行政施策以外に、町民や地域、各団体、事業所などの活動についても記載しております。
 まちの将来像を共有して、行政が行う各事務事業と町民などが行う各活動を進めていくこととしています。
 一番下にある、まちづくり基本条例に基づき、町民と行政などが共にまちづくりを進めていくため、情報共有、町民参加、それぞれの責務が全ての根底にあるというイメージでこの図が書かれております。
 以上、まちの将来像の説明とさせていただきます。

○委員長(伊藤成一) これより、8頁の質疑を行います。
 質疑はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。

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○委員長(伊藤成一) 次に、9頁、人口の想定について説明を求めます。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 9頁をご覧ください。
 人口の想定です。平成20年12月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した市町村別の将来人口推計を参考とさせていただき、目標年度である、平成32年度の8,818人の推計人口から、想定人口を概ね9,000人とさせていただきました。10年後の人口を目標人口とせず、概ね9,000人という想定人口にした理由としましては、策定委員会や庁内策定会議のなかで高度成長期時代の総合計画では、指標としての人口が大きなシンボル的な意味があったが、全国的な人口減少社会を迎え、人口がシンボルにならなくなってきたのではないか。人口が多いことが必ずしもよいと限らないのではないか、重要なのは住みよいまちづくりをすることであって、人口が減少するなかでも町民が元気に活躍し、活力あるまちづくりをすることが大切なのではないかということなど、さまざまな議論がなされました。
 結論としましては、定住につながる各施策を進め、人口減少を最小限に抑えながら平成32年の各施策等の対象者として、概ね9,000人を想定人口といたしました。
 以上、人口の想定の説明とさせていただきます。

○委員長(伊藤成一) これより、9頁の質疑を行います。
 質疑ありませんか。
 中島里司委員。

○委員(中島里司) 人口の件で説明がありましたけれども、中身としてはこういうことになると、現状では理解できます。
 引っかかるのは、説明された後ろ向きの内容です。人口が減っても仕方がないと、委員会のなかで、そういうお話も出たけれども、人口が減っても住民のうんぬんという説明がありました。私は、現状で町民がかなり冷めているという感触を受けました。その委員会のなかで人口を増やせという時代ではないのは理解できますが、これをどうスローダウンさせるのか、少しでも行政的な手立てとして、方法を期待するような意見は出なかったのかどうかお聞きしたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 人口の部分については、いろいろな施策を考えるなかで、ある程度、根本的に共通理解をもって話しをしなければならないので、部会のなかで何回か人口の部分についてお話しをさせていただきました。産業振興の部分で人口というのは、経済活動のボリュームになるということから産業振興の分野では、9,500人にするとか10,000人を維持すべきというご意見もありました。では、現在、毎年100人程度減少している中で人口を維持する、または増やすという方向を考えると、100人プラスアルファの人口を増やすなり、維持していくという施策が必要になると思います。
 その施策としてはどんな施策があるのかという部分になると、これまでいろいろな施策を考えてきたなかで、それでも100人近くの人口が毎年減少している。各部会・策定委員会で議論したなかでも、毎年100人を減らさない施策というのは出てこなかったというのが現状でございます。決して後ろ向きではなくて、町民が清水町のなかで暮らしやすい、住みやすい地域づくりを行うという部分については、人口という目標・指標を別にしても、いろいろなかたちで実現を図っていくために、町民ができることは町民が行い、行政と協力していくべきとの、議論がされてきてございます。

○委員長(伊藤成一) 中島里司委員。

○委員(中島里司) 決して人口が9,000人だからうんぬんといっているのではありません。
 今の答弁のなかでも、町民ができることが大前提で、先ほどからトータル的に聞いていても、そういう感触を得ています。答弁の中身についても、町民の意見だからということで、全てここに出てきていることが大変失礼な言い方だけれども、担当者が全て自分のものにしていないのではないかという答弁に感じております。
 それはそれとして、実施のなかでも出てきますが、9,000人が悪いと言っているのではないのです。減少するなかで、行政がどう手当をして、町民が生活をどうするというのは町民が頑張ってやってくださいということで結構ですけれども、政策としてどういう方法があるのかという議論がなかったのかということを聞いているのです。人口9,000人が悪いといっているのではありません。ある部分では諦めているのです。減るのは当たり前、今までそういう施策がみられない。住んでいる人間だけ考えてくれといっているのは、捉えようによっては、町民も諦めているという感触がしないわけではありません。説明のなかに、こういう意見も出た、行政としてこの減少に対して少しでも9,000人の目標を1年でも2年でも先延ばしできるような、これも数年間見ると確実に減っています。これを少しでも、90人にしようとか、80人にしようという議論の呼びかけもしないで、一方的に聞いてこの書類を作ったというふうにしか聞こえないです。これ、へそがまがっているのかな。そのへんについてもう1回お聞きします。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斎木良博) 失礼いたしました。私の話し方がそういう印象を受けられたのかと思います。
 各分野のなかでは、例えば、第3編の教育分野では、最終的に生きる力を育むという言葉に集約されています。教育全般に含めても、清水町らしさを活かしたなかで、どうやって他との差別化を図っていくかによって、他町から子育て世代の転入といいますか、そういったようなことを考えられないのかというような議論もしてきてございます。
 福祉分野についても同様でございます。高齢化が進むなかで、第2編の福祉分野では、今まで福祉サービスというものを行うことが主体だったのですが、健康に気をつけながら、高齢者が社会のなかで参加していきましょう。持っている力をいかして活躍していただこうという方針を出しております。
 そういうことを考えると、そういった高齢者の方の移住の部分も期待していると考えて、基本構想及び基本計画についてはまとめてきたということでございます。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 安田薫委員。

○委員(安田 薫) 具体的に、小学校・中学校の人数は大体どのくらいになるのか教えてください。

○委員長(伊藤成一) 学校教育課長。

○学校教育課長(上出 進) 5月1日になりますけれども・・・(途中中断)

○委員(安田 薫) すみません、10年後です。

○委員長(伊藤成一) 学校教育課長。

○学校教育課長(上出 進) 10年後というご質問ですけれども、現在、生まれている0歳児のお子さんを推計しますと、現在のところ小学生は493名のところを6年後は441名になります。これは、現在住民票があるお子さんを単純に計算していますので、社会的移動は除いております。単純な数字となっております。小学生は493名のところが441名に、中学生は240名おりますが、250名になる計算であります。しかし、10年後については試算しておりません。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 将来の人口予想というのは、大変難しいと思います。まちづくり計画のなかで、以前は現在よりも多く、こういうまちにしたいということを前提に10,000人だったら12,000人だとか、多く想定していました。実際にはそうならないから、前回から現状にマッチした形に切り替えたような気がします。これから10年先に1,000人減って9,000人という予想ですよね。これは占いが当たったみたいな予想の感じがするのですけれども、この9,000人でいえば、農業人口がどうなっていくのだろうか、高齢者の人口もどうなっていくのだろうか、働く世代の人口はどうなっていくのだろうかの具体的な数字の積み上げた結果として9,000人になったという予測については、そういう具体的な予測の数字の積み上げなのか教えてください。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) それぞれの分野ごとの人口の積み上げ等はしておりません。
 根本的な考え方としては、10,000人の町が良くて、9,000人はそれよりも劣るのかということを考えました。9,000人であっても、全国の自治体を見ても9,000人でいい町もありますし、3,000人でもいい町があります。人口によっていい町・悪い町というのは、判断できないかという考えであります。

○委員長(伊藤成一) 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 人口がまちの良し悪しの判断になるということは言いましたか。
 構想だから、ある程度の具体性を欠いてもいいというのはおかしいと思います。例えば、清水町の場合、各大工場がこれから10年先1社ともなくなるとか、ということにならなければ、そこで働いている人達の人口というのはそれほど減らない。何が減るかというと、子どもの人口が減るのと農業の人口が減る、だまっていれば。そういうところが問題だから、これが10年間でこういったものの施策を考えて積み上げていく考えにたっていなかったら、絵に描いた餅みたいになってしまうのではないかと思います。そういった話し合いはあったのですか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博)  少子化の部分は、基本計画のなかでそういったような議論があり、最終的に基本計画のなかでは子育て支援の部分について、いろいろな具体的な部分を記載しております。農業者の確保、農業のありかたについても、第4編の第2章なりで、経営基盤として成り立つ農業、組織化をするだとか、後継者の育成については、基本計画のなかで記載をしています。
 そういったような基本計画の内容を進めていって、子どもの人口減少を食い止める、また、農業者の後継者の確保等を進めていくという内容で、基本計画のなかでは記載してございます。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。

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○委員長(伊藤成一) 次に、10頁から14頁、まちづくりの施策の大綱・重点項目と施策の体系について説明を求めます。企画課長。

○企画課長(中島弘志) 10頁・11頁、施策の大綱と、12頁・13頁の重点項目と施策の体系の説明をさせていただきます。
 10頁では、まちづくりの施策の大綱ということで、まちづくりの目標を掲載しておりますが、各分野における10年後の将来像、あるべき姿を示しております。
 1つ目ですが、「自然と共生する安全で快適なまちづくり」では、豊かな自然環境を維持・保全していくため、環境への負荷を少なくする循環型社会の構築、人口減少や高齢化に対応するため生活に必要な機能を市街地に集約したコンパクトなまちづくり、潤いと安らぎのある生活環境のため、市街地や農村景観の環境美化活動に、町全体で取り組むことや、犯罪や災害から命と財産を守るため、町民相互による、安全で快適なまちづくりについてなど、生活環境分野全般について記載しております。
 2つ目は、「誰もが健康で思いやりのあふれるまちづくり」では、自分の健康は自分で守るという健康に対する意識を高め、高齢者が地域社会で活躍し、元気に暮らせる地域づくり、障害者が地域で社会の一員として活躍し、自立した生活ができる地域づくり、地域や企業、サークルなど町ぐるみで子育て世帯を応援するまちづくり、性別や年齢、障害などにかかわらず、誰もが等しく尊重され、安心して暮らせる環境づくりの推進など、保健・医療・福祉の分野全般について記載しております。
 3つ目、「新しい時代を担う人材を育むまちづくり」では、子ども達が生きる力を持つ大人に成長するための、しみず教育の四季の実践や手本となる大人であるために生涯にわたって学び、その成果をまちづくりに活かしていくこと、町の歴史や風土・文化・芸術に触れ、町民としての誇りやまちへの愛着を深める協働意識の高揚、生きがいやコミュニケーション・人格形成などの場として、スポーツ・レクリエーションに親しむ環境づくりの推進等について記載しております。
 11頁、4つ目として、「町の資源を活かした活力あるまちづくり」では、畜産農家と畑作農家との連携による資源循環型農業の推進、土地基盤整備や円滑な農地利用調整、各経営体の経営健全化による後継者の育成、食や観光と連携した都市住民との交流や、若い世代に農業とのかかわりを広げ、理解とPRを促進していきます。
 まちの特産品などに、十勝清水と名をつけた、農産物や加工品のブランド化の推進、高齢化にも対応した町民が集まり、賑わいがあふれるコンパクトな市街地形成の推進、地域課題に対応したコミュニティビジネスの創業支援等、町民が自ら町の資源を学んで、ホスピタリティの醸成や広域連携も含めて、産業としての観光振興など、産業全般について掲載しております。
 5つ目の、「みんなで創る協働のまちづくり」では、まちづくり基本条例に基づいた行政の住民参加の環境整備や情報共有、町民がお互いに支え合い、知恵と力を出し合った協働のまちづくりを推進し、広域行政の取り組みの推進と行政運営全般について掲載させていただきました。
 以上述べました5つの目標は、基本計画の第1編から第5編の各章で、基本目標として、より具体的に表現されております。
 12頁・13頁をお開きください。
 12頁・13頁では、重点項目と施策の体系で、この計画の体系図としてただいま説明させていただきました、まちづくりの施策の大綱の5つの大きな柱を編として、編の下に、より具体的な施策を記入した各章を配置しております。各編にまとめた各分野の施策を効率的に進めるための重点項目を各編の下に記載させていただきました。
 以上、まちづくりの施策の大綱と重点項目と施策の体系の説明とさせていただきます。

○委員長(伊藤成一) これより、10頁から14頁の質疑を行います。
 質疑はありませんか。
 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 町長にお聞きしたいと思います。
 この施策の大綱の目標ですが、これが構想として10年後にできる、そうしたらどんな町になっていますか。ここに書いてあるとおりの町になりますか。大変苦労して皆さんで作られたようです。前の10年間と違って、業者が作ったわけではなく、自ら作ったのです。ここには町としての骨が入っていないとだめだと思います。10年後どうなっているか、そのために町は何をするかの骨が入っていないと思います。そこらへんで町長はどう考えているのか、10年後に向けそれをやっていくためにどうするのですか。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) いままで、ご質問やご指摘を受けていることが多々あるかと思います。
 10年後どうなのか、どんなものを必要としているのかというのは、あくまでも目標でございまして、10年の間にどのような社会変化が起きるかわかりません。ここ直近をみても、世界の状況から端を発して国内に大きな問題が出ておりますし、国内からも問題が出て世界へという状況になって、グローバルな環境であります。そういう状況からいいましても、従来の総合計画を立てるときからみて、非常に困難であったということだけは私自身も認識しております。10年後どうなのかということについては、ここに住む人々が安心で安全な生活が出来ることが第一です。そのためには、どのようにすればいいのかということになります。そういたしますと、人口は努力しますが、相当努力をして前向きに頑張っていかなければなりません。主体になっていく住民が、人口をみても高齢化していくわけであります。高齢化するということは、元気であればいいのですが、人間は高齢化していきますと、元気な人は少なくなっていくだろうと思います。その人達を支えてくれる、それは身近なところでしかできません。町だけではできません。地域同士でどのような生き方をして安心安全な生活をしていくかということは、行政と町民の皆さんと意見を出し合いながら良い方向をつくり上げていきたいと思っております。
 そのためには、人材が必要です。学校教育の人材は、あくまでも成長過程に合わせて学問を教え、追求していくものですが、社会人になった場合はどうかというと、職業訓練しかないのです。職業教育です。それもたくさんの集団である役場・農協・金融機関があれば、それなりにできます。小さなところの個人経営というのは、なかなか事業にできないわけであります。皆でつくり上げなければ、まちづくりは一人ひとりが活動することがまちづくりになるので、大義名分ではなくて身近なもので身近なことをするのが次につながるのです。そういった方法を皆さんにご理解いただけるような施策をしていかなければならないと思っております。申し上げたいことはたくさんありますが、ここで生活する人々が、豊かさがなくても、小さな幸せをつくれるような思いやりのあるまちづくりをしていく必要があります。活力のためには人材が必要になってくると考えています。そのようなことで、まちづくりの10年後は基本計画で具体策を出していますけれども、これらを含めて、町民と論議をしながら実行面で実施していかなければならないです。100%できかねますけれども、それを目指していくということが現時点で必要だと思っております。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 先ほどもいいましたが、10年の総合計画の中にしっかりした骨がないといけないと思います。例えば、高齢化すると町長が言いました。高齢化したら年寄りが増える、そのなかで高齢者の福祉を中心に進める、それでこれができあがっているならいいのですが、バラバラです。
 重点というのが必要で、高齢者の問題が重点です。町民の健康を第一にして一生懸命働いてもらえる健康づくりが柱になる、そういう柱があってこそ、10年間で何をしなくてはならないことが出てくると思います。これをこの中に入れてほしかった、中身がバラバラな感じで、骨がありません。寄せ集めです。これをつくるというときには、骨を入れなきゃだめだという意見を持っていますが、何かありますか。

○町長(高薄 渡) 骨と申し上げますと、これが骨です。家も1本の柱でできるわけじゃありません。骨がたくさんあって家が構築されるわけですから、ここを5本の柱にして、基本計画を見ていただければわかりますが、さらに5つぐらいあるわけです。福祉は当然のことながら最重要課題であります。高齢化していると前段でいっておりますから、これは当然のことです。医療福祉というのは一番アンケートでも望まれているものですから、表現として、医療福祉と具体的に言いませんけれども、生活していくなかで身近に、安心して安全な生活ができる、正にこれが福祉です。それをお話ししたので、ご理解いただきたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) そういう趣旨を、しっかりこの中に入れなくてはならないと思っております。安心で安全にはどのような施策をするのか、後から出てくると思いますが、見てみると行政がこれをやる、10年間これからやって行こうとするというところが見えないのが残念です。そういう点で意見を述べておきます。終わります。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○委員長(伊藤成一) これより、基本構想全体を通しての質疑を行います。
 質疑はありませんか。
 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 構想全体について説明を受けてまいりました。
 過日の定例会のなかでも、一部お尋ねを町長にいたしました。3月の議会のなかで専門委員の関係で相当紛糾をして、結果的に8名の議員の皆さんの賛成で可決をして現在に至っている。
 したがって、専門委員の職務について、現状どのようになっているのかこのへんについてお尋ねをいたします。

○委員長(伊藤成一) 町長。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○委員長(伊藤成一) 休憩します。

(休憩中、答弁調整)

○委員長(伊藤成一) 休憩を閉じ、再開いたします。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) 専門委員につきましては、あそこまで議論となるような状況ではなかったとおさえていたのですが、そういうことになった結果ですのでやむを得ません。この中にどういった意見があるかということについては、前回の質問でも言ったと思います。私に助言をいただく、こういうことを考えたいのだけれどもいかがでしょうか、また、相手方から、こういうことを考えたほうがいいということを伺っています。
 この中で、経済面ではどうなのかということになりますと、商工業を含めて衰退しているなかで、この施策にこういった問題を入れるべきではないかというご意見をいただいております。先ほど委員さんからご質問がございましたけれども、教育は進んでいるほうではないか、学校教育については進んでいるかと思いますが、家庭教育・社会教育、親に対する生涯学習の部分が欠けていて、地域を設定したなかで、自分達はどのようなことができるのかどうか、そのための人材育成をどうするかの面で、ご助言をいただいています。こういったなかの、まちづくりの中に具体例としても、基本計画に入っております。これは、私が言うまでもなく、策定委員会や課長職による策定会議の中でも議論させていただいておりますから、このなかにも挿入されております。
 足りない部分もありますので、その部分は実施計画のなかで進めていきたいと思いますし、基本計画は施策の例としてなっておりますから、これに追加をすることも可能です。そのへんのことを整理して参りたいと考えております。現状はそのような状況であります。

○委員長(伊藤成一) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 3月の段階でもそれぞれの議論が議員の皆さんから出てきましたが、専門委員の職務そのものは町長が委嘱をして、そのことについて専門的な分野で調査・研究をし、町長に提出する。それを受けて、町長がまちづくり計画の構想のなかに、これは大事なことで、ここに入れなくてはならないときに、初めて入ってくるものだろうと認識をしております。そのときの議論からしても、町の職員でも考えられない、今回の策定委員の町民でも考えられないようなことが、外部の経験豊富な人の意見として取り入れられて、この中に入っているのかという思いが強くあるものですからお尋ねをしているわけです。
 調査・研究をしたものを町長あてに提出されているということなのか、このへんはどうですか。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) 提出はまだ受けておりません。
 そういう状況で研究したり、町内の商工業の皆さん方とお話しをしたり、町を歩いていただいてどこが本町の伸ばすべき点なのかを調査していただいております。人材育成の面では、こういうものが欠けているからということで、ある一定の中間的なものを出していただきましたが、成文としてはまだできておりません。それらが提出されるものと考えております。

○委員長(伊藤成一) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 専門委員の任期を含めて終わっているものもあったり、継続している部分があったりということなのでしょうか。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) 会議を重ねて、専門委員とお話しをさせていただいております。個別にやられている人もいらっしゃいます。トータルといたしまして、時間的に無理だということから延長をさせていただいて、来年の3月までということで再度延長させていただいている状況であります。

○委員長(伊藤成一) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) まちづくり策定委員会で提出された全体構想のなかで、この分は専門委員の皆さんの意見で、真っ直ぐ入れさせてもらっただとか、端的にここは専門委員の意見として基本構想のなかに入れたということがあればお知らせ願います。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) 具体的にここだということは盛り込んでおりません。
 策定会議のなかで、こういったものがこれから求められるということだけをお話しております。したがって、もとの資料の基本計画のなかに、追加なり実施計画と合わせてやっていく中で、見直していくわけですので、その部分でさせていただこうと思っております。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 西山輝和委員。

○委員(西山輝和) 第3章で、「スポーツ・レクリエーションに親しむまちづくり」があります。このなかで第4期の交流活動では、アイスホッケー等のスポーツ合宿など入っています。地域経済の活性化だとかなども入っていましたが、今回、何もこのなかに入っていません。どうしてでしょうか。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○委員長(伊藤成一) 休憩いたします。

(休憩中、答弁調整)

○委員長(伊藤成一) 再開します。

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○委員(西山輝和) 第3章のスポーツ・レクリエーションのなかにアイスホッケーも加えればよいということです。

○委員長(伊藤成一) 議案説明書32頁です。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 基本計画、第3編の第3章にスポーツ・レクリエーションを親しむまちづくりのなかで、現況課題・基本目標・展開する施策の例をいくつか書いております。
 基本目標としては、心も身体も健康であるために、生涯にわたってスポーツ・レクリエーションを親しむ環境をつくりますという内容です。これについては、いろいろなイベントや大会、少年団活動のソフト面ですとか、施設の維持管理も含めてそういった環境をつくっていくということがこのなかで書かれています。
 スポーツはどこまでという部分については、具体的に書いておりませんけれども、基本目標を見ていただくと、アイスホッケーも入りますし、町民の方が心身ともに健康であるために活動するというスポーツ全般について、こういったような基本目標を定めているということでございます。以上です。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 補足させていただきます。
 33頁、展開する施策の例ということで書いてございます。このなかに書いてあるのは、現状でまとめたなかの一例でございますので、アイスホッケーであるとか他のスポーツについても、基本目標に沿って施策は展開していくということになります。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。
 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 全体をみると、行政と町民と議会が力を出し合ってまちづくりを進めていくという考え方が主流のような感じがします。町民という捉え方をどう考えているのかわかりませんが、今の日本の社会全体でいえば、町民同士の横のつながりが弱くなって、いくらここでいいことを書いていても、町民の皆が力を合わせてやっていけるというような状態にはなっていないわけです。清水町はどうかといわれると、調査したことがありませんので具体的にはいえません。全国的にそうなっているということは、清水町もそうなっていると思います。
 そういう人達も含めて、これから10年間まちづくりを進めていくという場合に、何でもいいですが、こういうことで呼びかけて、参加してもらって進めるという考え方はありますか。あるのだろうと思いますが、どういうことを想定しているのか教えてください。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) 貴重なご意見ですが、従来もそういう考え方にたって、まちづくりを進めてきたつもりであります。
 しかし、根本的にまちづくりをするということは、大きな視点で捉えてきた面があったのではないかと思います。町民の皆さんも、それは行政がやるべきだ、社会福祉協議会がやるべきだということで考えられてきたのではないかと思います。そうではなく、これからのまちづくりをしていくためには、大義名分はまちづくりであるけれども、ここに書いてあるような施策の1つでも、町民の皆さんがそれに携わる、例えば、支え合いの暮らしを始めようということで、自分達が仲間をつくりあげていく人材を養成していかなければならないのです。リーダーをつくっていくことも必要だと思います。
 清水市街地のことを例に出しますと、東西南北に分け、一番分かりやすいのは線路から上の地域がいつも例に出されます。あそこには4つから5つの町内会が存在しています。それぞれ大きな存在です。あの地域の身近な生活スタイルはどのようなものが必要かということです。そうすると、現在、商店が1つあります。あそこが1つの核になっていると思います。ああいう商店が1ヶ所でいいのかどうかは別としても、ああいうような、1つのコンパクトな核をつくっていくということが、一番身近でありますから、人々が助け合いをすることもできるわけです。そういうシステムをつくりあげないといけないのです。それには、社会福祉・地域福祉が一番早いであろうと思います。地域福祉や地域をきれいにするだとかをそこから取り組んでいくことが、いままで大きな視点で進めてきたまちづくりではなく、コンパクトな地域づくりを進めていくことが輪となって、全体のまちづくりにつながっていくと思います。そういう方法に全てができるものと、できないものもありますが、身近でできるものを考えていただく。5編の中にいろいろなものがありますが、そのなかの1つでも住民が携われるようなシステムづくりをしていかなければならない。苦労とエネルギーが必要です。役場の職員が出向いていって、そういうことを共にやらなければならないと思います。この中で、少しでも今と違った形で、発展できるようにしていくことが全体の大きなまちづくりという形になると思っております。

○委員長(伊藤成一) 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司) 今の社会をどう考えるかということをしっかりしていなかったら、将来どうかなるということはないですよね。そういうことで、大きく捉えれば、住民参加というのは言葉としてはわかりますが、この間終わった国勢調査でさえ拒否する人達が増えてきているという話です。今回どうしたかといったら、直接、郵便の封筒に入れて直送できるということで、その問題に対応しようと、国は考えたのだろうと思います。ある意味、冷たい社会なわけですから、良い構想を練って、皆に協力してもらうというようなのは至難の業ではないと思います。そういう問題を、こうしてやっていきたいという考えがあれば教えてください。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) これは大変難しいことであります。今から数年前に町内会に呼びかけまして、対策を打とうとしてやりました。一つの自治体をつくっていこうという地域主権型です。地域主権型を国からいう地域主権ではなく、役場からみる地域主権ということで、そういうことをやってもらうと、それが1つの地域のものを考えてくれたり、構想を練ったり、計画して実施していくことで、お互いが助け合って希薄さをなくしていくかたちを作ろうということも考えてもございます。これをもう一度再確認して取り組んで、農村地区はひとつのパターンとしてできておりますので、これよりも発展させていき、市街地区の場合、1町内会の自治権を持っているのですが、これをネットワークしていくことによって、希薄さをなくしたり、お互いの町内会が共同で取り組みをしたり、助け合いをしたりしていかなくてはならない。こういった、一つの大きな形がありますので、それを例としながら進めさせていくことが、これからの社会づくりに必要かなと思っているところであります。

○委員長(伊藤成一) 他に質疑ありませんか。

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○委員長(伊藤成一) ここで休憩いたします。(午前11時52分)

○委員長(伊藤成一) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後1時15分)

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○委員長(伊藤成一) 質疑を受けます。
 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 全体として、説明の中で討議をしたりしたなかから、例えば、高齢者の問題についてこれからこうしていこうとなっていますが、現在の高齢者の実態はこうです。こういう実態があるからこうしなくてはならない。実態をどれだけ分析して、これはこうしなくてはならないところにいったのかどうか、ということについて、具体例があれば、それを示していただきながら説明をしていただきたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 答弁を求めます。企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 例えば、高齢者の施策についての実態把握は、どのような状況かということだと思います。基本計画の参考資料でお配りしている各分野のなかで、現況と課題というものを記載しております。全てではありませんけれども、策定委員会のなかで議論して出た実態把握の内容を、現況と課題のなかに記載をしているつもりでございます。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) というのは、高齢者の福祉という考え方でいっても、中身がそれぞれ違います。
 例えば、65歳以上は何人になる、32年には40%を超えるという実態がある。そこからたたき出したのではだめです。地域で高齢者が支え合う、そういうものをつくろうというときに、今の実態はどうなっている。高齢者がどう地域で偏っているとか、ここが多いけれどもこういう実態だとか、そういう実態を地図にあげて、ここにはこういう人が多い、今後も増える、ではここでどうするのか。まちづくりというのは何をするか。コミュニティで清水のまちを4つに割って、こうやりたいといったのだけれども、単純にそういうことではなくて、そこにはどういう年齢のどういう高齢者がいるのかということの実態を把握しながら計画をたてる、こういう町にしようとなるのが本当だと思います。そこの分析がないとあまり役に立たないと思いますが、そこの答えがあれば言ってください。今は高齢者を例にとっております。

○委員長(伊藤成一) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 例えばということでございましたけれども、高齢者の実態調査につきましては、特に、1人暮らしや65歳以上の単身世帯だとか、70歳以上の高齢者だけの世帯だとか、そういったところは盛んに実態調査をして、大分、調査のデータがまとまってきているところでございます。それらを参考に委員が言われましたような、地域別にどう偏りがあるだとか、どういうものが見えてきて具体的にどういう施策をしなくてはならないのかについては、これから分析します。時間がかかるかもしれませんが、中間分析であっても新年度の計画のなかには間に合うように、実施計画などを含めてやっていければということで考えているところでございます。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) こういうのは、実態を把握してやるということが大事だと思います。
 今、高齢者福祉の問題で、そこにはどういう手当が必要なのか、地域とのつながり、コミュニケーションといわれています。現在、コミュニケーションが失われてきていると、この間NHKでもいっていました。地縁・血縁・社縁というものがいままであったけれども、それが薄くなっている。だから何が必要なのかというときに、その人は公的縁が必要だといっているのです。薄くなっているものに何かをやってもだめだ。公的縁を強めなくてはならないといっています。その意味では、荒木委員が質問しましたが、実態は薄くなっています。地縁・血縁・社縁、会社もその一つです。その実態をもっと掴まなくてはならないのではないか、そしてこうしようとしていかなければ絵に描いた餅になるのではないかという気がするのですが、いかがでしょう。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) ただいまのご質問は、正にそのとおりでございます。
 弱くなりました高齢者は、一人ひとり人間の性格と同じように一人ひとり症状が違うわけです。それに対応したサービスをしなくてはならないと思います。
 全て、公的サービスができるかというと、できかねる部分もあるということから考えると、例え、地縁・血縁・社縁が薄くなったといえども、地域で考えていくことも大事だろうと。そのなかで、できない部分を公的サービスで新たな公共サービスを進めてもやらなくてはならないと、先ほどから住民による新たな公共サービスまではいっておりませんが、住民による新たな公共サービスをどうつくり上げていくかということが必要だと思っております。
 先ほど、細かくいいませんでしたけれども、大きな社会福祉協議会がございます。社会福祉協議会は、町全体の社会福祉を推進していく立場があります。仮に、それぞれの町内のいくつかのブロックのなかで地域福祉会といったものの組織を立ち上げ、公的支援もしていかなくてはならないと思いますが、そこからどの地域がどのような実態をきちんとしたなかで、お互いに、最後は我が身だという思いをかけながら行っていく体制を構築していくということが必要ではないかと考えておりました。先ほど申し上げましたけれども、町内における地方分権といいましょうか、言葉がまとまらないかもしれませんけれども、そういった方向づくりをしていくことがこれからの社会に最も必要なことになっていくのではないでしょうか。
 しかし、住民の皆さんが全てそうなっていただければいいのですが、できかねる、そこに地域リーダーを養成していく。昼間、就労者は仕事で出かけられないので、退職された方がリーダー役、ボランティア役をしていただき運営していくという方法論を取ることが望ましい状況になると考えております。相当エネルギーがいることになりますけれども、我が身だということを考えながらやっていく方法が有利でないか。こういう方向に向けての構築をしていくべく努力をさせていただきたいと思っております。
 そういう意味から16頁・17頁には、そのものを1つの施策の例として載せております。本当にその方法を考えて参りたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 実態を把握しながら計画を立てるということが必要だなと、これが欠けているのではないかという感じがしてならなかったのです。コミュニケーションということをよく言われております。これをつくるために地域がということになりますが、行政が実態を踏まえながらやらなくてはならない。町内会でさえ大変です。実態は、例えば、お葬式をやるといったって、町内会でお手伝いできない状態です。結局、業者が入って、業者が全部やる。地縁が本当になくなりました。お葬式一つとっても、このような状態は、大変なことで、そのためには行政が力を入れなくてはならないのです。地域をまとめたりするのは行政がやらなければならないのです。町長がいったように、最初はというのではなく、行政は力を入れないとまとまらないと思います。どうでしょう。

○委員長(伊藤成一) 町長。

○町長(高薄 渡) 町内会が今大変だということは、よくお聞きしております。
 先ほど申しましたように全ての人がそこに携わり、同じ気持ちになれるように、行動はできなくても何か1つ自分にできるものはないか、という問い合わせをして考えていただくという機会をつくらなくてはならない。そのためには、そういった堅苦しい研修ではなくて、基本的なことだけはみんなに理解してもらう話し合いをして、進めていかなければならないと思います。よろしくお願いします。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 次に、健康づくりのことで書いてあります。
 特定健診です。中身には入りません。20年で健診率が25%前後という、中身では最後に65%にする。これ1つやるというのも大変だと思います。65%にならないと健康保険料の今の制度は上がるのですから。そういうところに力を入れるとなると、健康づくりというのは、特定健診だけでも、それにはどうしたらいいのかということを考えながらやらなくてはならないと思いますが、ここらへんはどうでしょう。

○委員長(伊藤成一) 保健福祉課長

○保健福祉課長(阿部一男) 特定健診につきましては委員がご指摘のような状況でありまして、今般、3月の議会等でも議論・質問もあり、質問に答えていくなかに議論をした経過がございますけれども、65%という数字は、今現在25%ということを考えると、非常に厳しい数字かと思います。今一度、いろいろな方法を使いながら、保健師だけがこうやって健康診断を受けたらどうですかというところで、限界があるというのは我々も理解しているところでございます。先進事例なども含めて研究しながら、もう少し、皆様が健康診断を受診してみようかという気持が定着するような普及方法を考えていかなければということを思っているところでございます。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。 

○委員(妻鳥公一) そういう方向で行政が手をつけて、例えば、地域ならば地域でコミュニケーションを図ったり、見守りをしたりするのは、そこに行政がしっかり寄り添ってくれないとだめです。上からやるのではなくて、寄り添ってやらなければだめだということです。寄り添って皆でつくっていかなくてはならない、これは行政の仕事だと思っています。
 そういう意味でこの計画を仕上げるときに、具体的な時には実態を見ながら、つくりあげたときには1年でご苦労されたと思いますが、まだまだ強化しなくてはならないと思います。そういう点を指摘してもう1つです。
 人口動態について出ていましたが、努力するというのはございますが、こういった分析をしていらっしゃるのか、御影の地域がどのくらいあって、人口はどうなってきているか、清水のこっち側はどうなっているか、そうなっている原因はどうなのか、という分析はされているのでしょうか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) 人口の想定につきましては、先ほど説明しましたけれども、国立社会保障・人口問題研究所のデータに基づいて行われております。このデータの中身について研究所は公開しておりませんので、地域別でどうなっていくかという推移はしておりません。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) 御影はどうなっているのか、清水はどうなっているのか、農村地帯はどうなっているのか、人口動態が、これはこうなるであろう、そして、人口を減らさない努力をどうするのか分析をしないとだめです。そうでないと、人口はこうなりますといって出したら、町民は「なんだこれ」となるのです。ここらへんはどうですか。

○委員長(伊藤成一) 企画課長補佐。

○企画課長補佐(斉木良博) 人口の想定につきまして、各策定委員会のなかの議論の一端をお話したいと思います。
 総体としては、8,818人という推計数値がありました。それだけを基にして9,000人を出したわけでなく、策定委員のなかには御影地域の人もいますし、農村地域の方もいました。清水市街、御影市街の方もいました。それぞれの地域、町内会地区の現状のなかで、例えば、御影地域では2,000人なり3,000人なりの人口規模がある。仕事については、通勤している人がどれくらいいるかとか、最近、借家を求めている人が多いなど、そのような議論をしながら、全体の人口の想定、10年後の地域の形を考えながら、議論をしてきております。
 その中でいろいろな施策についても、例えば、年代ごとの人口分布についても下のほうが細くなっています。では、どのような形が必要かという部分では、子育て支援の施策が必要ではないかだとか、色々な角度から議論をして、それぞれの各部会で10年間の中でできること、できないこと、取り組めること。その中では、行政や町民で取り組めることを議論しながら整理して集約してまとめたのが、この基本構想であり、基本計画です。想定ですから全てを見通せるわけではないのですが、部会の議論として、そのようなお話しをしながら素案がまとめられ、行政として素案を受けた後の段階では、行政としての情報など含めて、議論して、案としてまとめたという状況でございます。

○委員長(伊藤成一) 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一) こんなことは、町で資料をすぐにつくれる問題なのだから、それを見ながらどうしてこうなったのかということを分析するということが必要だと思います。ただ議論するだけではなくて、住宅問題も含めてあるだろうと思います。そういうものを含めてやる、議論をしてつくり上げてほしかったと思います。
 骨を1本通してほしかったということを述べて、私の質問を終わります。

○委員長(伊藤成一) 答弁はいいですか。町長。

○町長(高薄 渡) 人口想定について、大分議論いたしましたけれども、これからの実施計画のなかで今の部分も含めて、しっかりとした今までの状況を踏まえ、改善していくためにはどうするかを進めた中で、計画に盛り込んでいきたいと思います。

○委員長(伊藤成一) 中島里司委員。

○委員(中島里司) 今回の計画について、あくまでも基本構想ですから、個人的に今までの、総計とは雰囲気が違うというのは、町民の方々が4部会で述べ80回以上開催され、協議されました。そういうことによって、活発な意見が出されたと思っております。それらを踏まえながら、文書表現がどっちにでも取れるものですけれども、一般的に見て分かりやすい表現、あまり専門用語的な文を使われていないという部分ではかかわった委員の方に、仕事を持ちながらの人もいるようですが、あらためて感謝したいと感じました。そういうことでご苦労様でしたという気持です。
 これから、行政側はそれに対して町民の多くの意見をどう組み入れて、取り組んでいくかという部分に役目としてあると思っています。それについては、構想なので、広げた部分は結構ですが、これから一つひとつの課題を予算に反映しながら、財政的に、10ヶ年に向けて、財政が厳しくてお金がないというのは、やめてもらおうと思っているのです。というのは、今回、町民からいろいろなご意見をいただいた中で、なかには、町民がこういうことをやってほしかったというものもあると感じています。いろいろな意見が出たけれども、というのは裏を返せばあまりやっていなかったという部分も取れないわけではないです。そのへんについて、実際に窓口として町民と直接話しを聞きました。担当課として、これから実施に向けて、そういうものを課長・担当課に徹底する手法、協力を得る、協調性を持って町民に協働ではなくて、職員間で協働・協調・協力体制を担当課として期待を持ってこれから、取りくんでいくか。町民の意見を組んで、そのへん何かあったらお答えいただきたいです。

○委員長(伊藤成一) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) 今後の実施計画策定につきましては、各編・各章に書かれております。基本目標にどのように合致させていくかということを詳細に求めて、この目標に向かって進んでまいりたいと考えております。

○委員長(伊藤成一) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) これで質疑を終わります。

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○委員長(伊藤成一) おはかりします。
 本委員会に付託された議案の審査が終了し、このあと採決を行いますが、委員会における討論につきましては、先例により省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) 異議なしと認め、本委員会での討論は省略することとします。

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○委員長(伊藤成一) これより、議案第75号、第5期清水町総合計画の基本構想について、を採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。

(賛成者起立)

○委員長(伊藤成一) 起立多数です。
 よって、本案は原案のとおり可決されました。

○委員長(伊藤成一) 次に、少数意見の留保ありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(伊藤成一) 少数意見の留保はなしと認めます。

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○委員長(伊藤成一) これをもって、総合計画審査特別委員会に付託された案件の審査は、終了しました。

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○委員長(伊藤成一) 総合計画審査特別委員会を閉会します。大変、ご苦労様でした。 
 (午後1時45分 閉会)