北海道清水町議会

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平成18年第8回定例会(9月11日_日程第4)

○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。町長。

○町長(高薄 渡) 第8回清水町議会定例会におきまして、行政報告をさせていただきたいと思います。本日、お配りしました1枚を加えまして、合計4件でございます。
 まず1点目は、町税等の滞納に対する特別措置に関する条例の制定についてご報告申し上げます。
 本件のこのことにつきましては、本年3月10日に開会されました第3回清水町議会定例会におきまして「再度、町民の皆さんから意見を賜り、町税等の滞納に対する行政サービスの制限措置に関する条例の新年度制定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。」との行政報告をさせていただいたところでありますが、その後、条例制定に向けて制限項目及び具体的内容等の再検討を行い、制限措置を実施した場合の効果、課題など慎重に内部協議を進めてまいりました。
 また、平成19年4月1日に設立が予定されております「十勝市町村税滞納整理機構」の設置に伴う十勝圏複合事務組合規約の変更が、去る7月11日付けで知事の承認を得たことから、機構の業務内容や運営経費等につきましても、より具体的になってまいりましたので、滞納整理機構設置による効果等を十分見極めることも重要であると考え、最終的に「当面、様子を見ることが必要」との判断から、本条例の制定につきましては、今しばらくの間、見送ることといたしました。
 なお、今後の滞納整理につきましては「町税滞納整理事務要綱」に基づき、毎年度「町税収納事務方針」を策定し、最大限の取り組みを行うと共に、租税教育推進協議会の取り組みについても積極的に進めてまいりたいと存じます。
 以上、町税等の滞納に対する特別措置に関する条例の制定についての行政報告といたします。
次に、大雨による被害状況でございますが、去る8月18日から19日にかけて、前線と台風10号の影響に伴う大雨により、町道等に一部被害がありましたので、次のとおりご報告申し上げます。台風10号の接近に伴い影響を受けました前線の活発化により、8月18日未明から降り始めた雨は、8月19日昼まで降り続き、本町マメダス気象観測点(清水地区)における降雨量は、182.5ミリメートルを記録し、1時間当たりの降雨量も23ミリメートルを観測いたしました。
 被害状況ですが、道路関係につきましては、大雨による通行不能箇所はありませんでしたが、法面の一部崩壊が2路線、路肩損壊が3路線でいずれも軽微な被害状況であります。その他側溝への土砂流入が2路線、路面の一部流失が15路線となっています。
 被害箇所の対応につきましては、町単独復旧工事を既に発注済みであり、路面流失、土砂流入等は直営により砂利敷及びグレーダーによる路面整正、土砂上げ等の復旧を完了しております。
 また、農業関係では、熊牛排水路の一部水漏れが発生し草地の冠水がありましたが、大きな被害とはなりませんでした。
 以上、大雨による被害状況及び対応についてご報告させていただきましたが、この被害に係る緊急的な復旧費用として、今回補正予算を専決処分させていただきましたので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
 次に、帯広高等看護学院保健学科の廃止につきまして、ご報告申し上げます。
 帯広高等看護学院保健学科は、昭和48年度に開設以来平成17年度までの33年間に581名の卒業生を輩出し、十勝管内の自治体をはじめ関係機関に多数の人材を供給し、地域の保健医療の充実に貢献してまいりました。
 しかし近年、全国的に4年制大学での看護系学部(科)が新設・拡充され、進学者の大学志向が高まる一方、看護師課程を通じて大学と同じ4年間の就学を要する保健師養成専修学校は志願者の減少傾向が続き、帯広高等看護学院の保健学科においても同様に志願者が減少しており、入学者が定員に満たない状況にあります。 
 このような、最近の保健師養成を取り巻く社会環境の変化や地域の状況を見据え、専修学校として地域の保健師を養成してまいりました帯広高等看護学院保健学科の役割は、すでに一定程度果たしてきたものと考えています。
 今後、帯広高等看護学院保健学科では平成19年度の学生の募集を最後とし、学生が卒業する平成20年3月31日をもって廃止することで、去る8月12日開会の十勝圏複合事務組合議会で議決されたところです。
 なお、本定例会に十勝圏複合事務組合規約の一部改正案をご提案させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
 以上、帯広高等看護学院保健学科の廃止についての行政報告といたします。
 最後でありますが、9月5日現在の農作物の生育状況等につきまして、ご報告申し上げます。
本年は、3月末から4月にかけての大雪により、融雪時期が大幅に遅れたこともあり、てん菜と馬鈴薯の移植や播種作業が遅れました。しかしながら、5月が全般的に好天で推移したこともあり、豆類やデントコーンの播種作業は順調に終わり、各作物とも初期生育は、ほぼ平年並に経過しました。
 その後の気象状況は、6月が低温多雨、7月は低温少雨、8月は高温多雨と変動の大きい気象状況で推移してきたところであります。
 このため、小麦と豆類の金時で開花期が不順な天候にみまわれ、不稔や結実不良となり低収量となっております。また、馬鈴薯では7月の干ばつの影響を大きく受け、塊茎肥大が停滞し、晩生種では減収となる見込みです。
 各作物ごとに生育状況をみますと、すでに8月上旬に収穫作業が終了しました秋播小麦につきましては、乾麦重量で10アール当たり7.18俵となり、製品歩留まりは高目の見込みでありますが、平年に比べ大幅な減収となりました。てん菜につきましては、根部肥大が比較的良好で、糖分も平年並に近づいてきており、昨年に引き続き高収量が見込まれます。馬鈴薯につきましては、食・加工用の品種では「やや不良」から「並」となっておりますが、澱粉原料用の品種では「かなり不良」となっております。豆類につきましては、8月の好天により生育も回復し、大豆・小豆で「やや良」、菜豆で「並」となっておりますが、金時につきましては莢数が少なく「軽い不良」となっております。
次に、飼料作物関係でありますが、牧草につきましては、一番・二番牧草とも収穫作業が大幅に遅れたことにより栄養価が若干劣ると予想されますが、収量はほぼ「平年並」を確保しております。また、サイレージ用とうもろこしにつきましても、登熟遅れも回復し、ほぼ「平年並」の収量・品質が期待できる状況であります。
 以上、9月5日現在の農作物の生育状況等についての報告といたしますが、今後におきましても、農作物の適期収穫指導等に万全を期してまいりたいと考えております。
 以上4点、行政報告をさせていただきました。

○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。質疑はありますか。
 13番、下関誠議員。

○13番(下関 誠) 最初の町税等に関する条例の制定についてでございますが、この条例を提案することをやめたということで、やめた理由が十勝市町村税滞納整理機構の設置に伴ってというふうなことになっております。それでよくわからないんですが、この十勝市町村税滞納整理機構の業務内容とか運営経費等が具体的になってきているということなんですが、具体的な内容ということがどういうことかわかりますでしょうか。
 それから興味ありますのが、運営経費負担関係についてどんな内容になっているのか。一部の町村で、収納率が高いから参加したくないというようなニュースも入ってきていますけれども、それらとの関係を含めて、運営経費等が関係してくるのではないかと思いますが、その辺はどう整理されているのか。
 それから最後のほうで、今後の滞納整理につきまして、町税滞納整理事務要綱に基づく町税収納事務方針で積極的に進めるとありますが、来年の4月1日からは市町村税滞納整理機構が機能するわけですよね。そうすると、滞納の町税収納の仕事というのは町の役割とこの整理機構の役割というのが、どうなってくるのか、2段階でするのか、それとも例えば滞納事例の出たものがこの整理機構にいくというのか、この滞納整理機構に参加している市町村全体の成果に基づいて市町村に分配されてくるのかとか、よくわからないのですが、もしくは何年か町で滞納している分を収納作業して何年か後に不可能になった分が整理機構の回っていくのかとかもわからない、その点について説明できればお願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。税務課長。

○税務課長(滝口幸男) まず最初に業務内容ですが、これは滞納事案を整理機構が一見審査をして、清水町の滞納事案が数十件あるとしますと、それを全部引き継ぐということではなくて、一見審査をするわけです。機構ができるのが来年ですから、十勝支庁ということになるのですが、一見審査をして滞納事案を引き継いでいくと、清水町が今予定されているのは7件でございます。7件で金額にしますと約773万円で、これを基に負担割合を出しております。各町村同じようなことで、引き継ぎされる予定の案件・金額を全部調書として出ております。これに基づいて負担金の割合ですが、均等割と人口割、こういうことでお互いに負担しあいましょうということになっておりまして、これが十勝全体で帯広市も入ります。9,828,000円という金額になりまして、清水町が負担するのはその内335,000円、これが今回の補正予算で出しておりますけれども、18年度の準備経費として計上をしていくということになっております。その金額の中に、町税の中に国保税も入っております。国保のほうと一般会計と分けて補正予算をするという内容になっておりまして、一般会計が289,000円、それから国保のほうが46,000円、これは滞納金額に応じて負担しあうということです。国保会計では調整交付金が半分、3年間ですけれども、2分の1いただけるということになっております。
 それから引き継ぎ案件ですけれども、内容としましては、大口滞納だとか滞納繰越の累増している方、それから差し押さえが必要な方とか、何点かありますけれども、そういった事案を引き継いでいくという、ひとつの基準を設けております。
 それから一部の町村が参加しないというお話もいただきましたけれども、最終的には全町村足並みを揃えて参加していただけることになって、それを受けて十勝圏複合事務組合規約の変更を、知事の承認をいただいたということになっております。それから十勝圏複合事務組合の補正予算も議決されているという内容になっております。そういったことがよく見えてきたということでございます。
 町の役割と機構の役割というお話でしたが、先程もお話しましたように、全部を引き継ぐわけでないので、一部を引き継ぐということになりますので、一部引き継いだものが整理機構に入ってしまいますから、そちらで全部やっていただくと、町村は引き継いだ案件については、協議するくらいの程度になってしまう。案件は全部引き継いでしまって、機構が責任を持って整理すると、整理されたものは十勝全部ですから、どこの町村がいくら集まるのかわかりませんけれども、集まった分はそこの町村に当然いくわけです。ある町村は集まらなければ何もないという例も出てくるかもしれません。そのように町村が偏らないように、帯広市も含めて平均的にやっていこうという姿勢をとっておりますけれども結果はまだわかりません。そういうことで、町が機構に引き継いだ残りの分ですが、小口案件が多いのですが、それを整理していくというすみ分けをしてやっていくことになると思います。

○議長(田中勝男) 13番、下関誠議員。

○13番(下関 誠) 少し見えてきました。この運営経費ということが、総額で9,828,000円、清水町の負担が335,000円でしたか、それで職員の派遣も必要なくて、この金額だけを負担すればそれでいいということなんでしょうか。ということは、1人分の人件費にしかならないんですが、そんな体制で機能していくのでしょうか。そういうことだと思うんですね。
 清水町が引き継ぎに出す約773万円とは会計処理でいうとどのような処理になるんですか。滞納分を一回消してしまう形を取るのですか。そして機構が回収した分が町に入ってくるというのは、自分のところが引き継ぎした分に対して回収ができたら入ってくるのか。それとも総体的、十勝の市町村全部の実績に合わせて分配されるのか。それはどうなんでしょうか。

○議長(田中勝男) 税務課長。

○税務課長(滝口幸男) 1点目の9,828,000円というのは、平成18年度の準備経費ということで、大きなものとしては電算処理システムですね、全十勝の滞納者リスト、それから税情報等々を組み込むシステム開発費でございます。18年度は事前に準備するということで、人件費は入っておりません。19年度から正式にスタートするわけでありまして、その時に予定されている経費として今は概算ですが約5,700万円から5,800万円、これは今お話がありましたように、人件費が主になります。今の予定では整理機構に5名のスタッフを常駐させると、事務所は十勝支庁になりますが、そこに5名の体制ですが、道から専門の課長職が1名来ることになっております。それからあとの4名については、帯広市が2名、これは係長職が来る予定でございますが、東ブロック・西ブロック・南ブロックが何箇所かあるんですが、持ち回りで2年交替でやりましょうと、西ブロックに清水町も入っているということになりますが、そこで西ブロックでいえば、鹿追・新得・清水・芽室になりますけれども、ここから1名を出していくと、それでいくと6名になるんですが、1名は道から来ますので、1名は道に派遣をすると、人事交流ですね、そういう予定でおります。そういう経費の内容になります。
 会計処理ですが、機構に債権を売るということではありません。あくまでも、引き継いだ773万円という債権ですね、滞納は清水町の一般会計にそのまま残ります。残って、機構で集めたものがこちらに口座振替をされるというしくみなっております。

○議長(田中勝男) 13番、下関誠議員。

○13番(下関 誠) 平成19年は5,700万円にある予定ということですが、清水町の負担金額は当然約6倍近くなりますよね、ということは、19年度は約180万円ぐらいの運営負担をするということになるのかと思いますが、そうすると、約773万円を、毎年増えていくのかどうかわかりませんが、ひとつにはそのために毎年150万円使っていくということになりそうですね。773万円がそのまま町に残っていて、回収できれば、できた分だけ処理をされていくということなんでしょうね。

○議長(田中勝男) 税務課長。

○税務課長(滝口幸男) 19年度以降の予算の関係ですが、これは負担が変わります。18年度は準備経費ですから。19年度から運営されていくわけですが、このときに清水町の今773万円を引き継いだ場合ですけれども、今の予定では101万円です。これは予定ですが、これもやはり負担割合は均等割・処理件数割、それから徴収引継ぎ件数の徴収実績割額というのが新たに加わります。ですから、今のは概算予算でございますが、徴収実績割で予算が変わることは予想されます。そういうようなことで、今準備を進めているところであります。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
 これで行政報告は終わりました。

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