平成18年第9回定例会(12月11日_日程第4)
○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
町長並びに教育委員会から行政報告の申出がありました。
これを許可いたします。町長。
○町長(高薄 渡) 第9回清水町議会定例会におきまして、行政報告を5件申し上げたいと思います。
第1点目は、バイオエタノール実証プラントの設置につきまして、ご報告申し上げます。
去る10月30日JA北海道中央会より、JAグループ北海道バイオマス利活用検討委員会において、農作物を原料にした輸送用燃料のバイオエタノールを製造する実証プラントの建設場所をホクレン清水製糖工場内と決定した旨の報告を受けたところであります。
この実証プラントにつきましては、環境負荷軽減、余剰農産物対策及び新産業の創出など脱石油に向けた一大プロジェクトであり、原料はビートと規格外の米・麦を使用し、年間1万5千キロリットルの製造を見込み、農林水産省の来年度予算の獲得を前提に事業を推進し、稼動につきましては、最短で平成21年度を目指しております。
十勝管内は、国内屈指の農業地帯であり、更にこの事業による環境先進地というイメージアップにつながり、関連産業の誘致など相乗的な経済効果が期待される中で、本町といたしましても、この事業に協力していくために「清水町バイオエタノールプラント事業推進支援本部」を設置し、今後の対応につきまして検討をしてまいりたいと考えております。
以上、バイオエタノール実証プラントの設置についての行政報告といたします。
2点目は、旧下佐幌小学校の活用につきまして、ご報告申し上げます。
平成17年3月末日をもって閉校いたしました旧下佐幌小学校の活用につきましては、去る6月27日、町に対しまして地域有志の方々が、介護事業等を行う施設として活用したいとの申し出があり、さらに、9月15日校舎の無償貸与の要望がございました。また、地域有志の方々は、事業を行う主体としてNPO法人を設立するため、9月29日北海道十勝支庁へ設立申請書を提出しているところであります。
町といたしましては、このような経過を踏まえ10月6日閉校施設等活用検討委員会におきまして活用の方向を了承し、11月20日下佐幌福祉館において開催いたしました「町長とのふれあいトーク」の席上、この状況を報告したところであります。
今後、この取組みにつきましては、NPO法人が地域の方々などへ安心できる介護福祉サービスなどの提供がなされることにより、町の福祉の向上が図られ、更に閉校施設の有効活用にも結び付くことから、旧下佐幌小学校を地域福祉を担う施設として貸与する方向で進めてまいりたいと考えております。
以上、旧下佐幌小学校の活用についての行政報告といたします。
3点目は、熊牛郵便局の集配業務等の廃止についてご報告申し上げます。
平成18年第6回清水町議会定例会において「熊牛郵便局の集配業務等の存続を求める要請活動について」で行政報告を申し上げましたが、その要請活動の結果、当初予定されておりました9月末の廃止は延期されましたが、平成19年3月19日をもって同局の集配業務等を廃止する旨日本郵政公社北海道支社より説明がありました。
町といたしましては、集配業務等の廃止は、地域住民の生活と安定と利便性を損なうおそれがあり、また、熊牛郵便局に勤務する職員の減員など地域振興の観点から、地域と一丸となって日本郵政公社北海道支社長に対し継続的に存続を求めてまいりましたが、計画が撤回されなかったことは誠に残念であります。
日本郵政公社北海道支社では、地域住民にチラシによる周知を行うとのことでありますが、十分な説明と今後、郵便物の遅配や、サービスの低下が生じないよう更に要請を行ってまいる所存であります。
以上、熊牛郵便局の集配業務等の廃止についての行政報告といたします。
4点目でございますが、清水郵便局及び御影郵便局の時間外窓口の廃止についてご報告申し上げます。
去る10月19日、日本郵政公社北海道支社より清水郵便局及び御影郵便局の時間外窓口を廃止する旨説明がありました。
日本郵政公社の民営化・分社化により、郵便・貯金・保険の窓口業務等を行う郵便局会社、郵便物の配達、取集業務を行う郵便事業会社など4社に業務が切り分けられることに伴い、配達センターと位置付けられ、そのことにより土曜・日曜を含めた時間外窓口を廃止するとのことであります。
時間外窓口を廃止する代替サービスとしては、不在時の書留などについて連絡を受け再度配達することや、集荷にも対応するとのことでありました。
時間外窓口を廃止する時期については、御影郵便局が来年2月下旬、清水郵便局が来年3月下旬とのことであります。
町といたしましては、郵便局の民営化・分社化に向けて、業務の効率化や基盤強化など体制整備を図るうえでの必要性は認めるが、地域住民に対しての十分な説明やサービスの低下を招かないよう要請してまいりました。
以上、清水郵便局及び御影郵便局の時間外窓口の廃止についての行政報告といたします。
最後になりますが、帯広開発建設部清水道路管理ステーションの管理体制につきまして、ご報告申し上げます。
平成16年度末をもって、従来の清水道路維持事業所が帯広道路事務所に統合され、以降「清水道路管理ステーション」として通勤監督職員1名、現場技術職員1名の配置により、映像情報処理の充実等を図りながら施設の維持管理が行われてきたところです。
その後、北海道開発局の大幅人員削減に伴い、職員の引き揚げについて打診を受けてきたところですが、去る11月10日、帯広開発建設部との打ち合わせ会議におきまして、職員を帯広道路事務所に集約し平成19年4月1日より管理業務を委託することが示されました。
北海道開発局の定員純減計画は、2010年までに1003人を削減するというもので、「民間委託の拡大」、「出先事務所の統廃合」、「技術関連業務の移管」等が柱となっており、組織のスリム化を図るものであります。
今後は、事務事業の見直し、事務処理の簡素化、ITの活用など業務処理の改善を進め効率的な業務運営を行うとともに、帯広道路事務所において必要な事業は着実な推進を図り、従来のサービス水準を維持するとの説明があり、やむを得ないものと判断したところです。
職員の集約にあたっては、根幹となる河川、道路、農業基盤施設の整備、維持管理等は国が果たすべき責務であり、支障が生じることのないよう引き続き体制の確保について要請してまいりたいと思います。
以上、帯広開発建設部清水道路管理ステーションの管理体制についての行政報告といたします。
以上5件、よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 次に、教育長。
○教育長(横山一男) 残念な行政報告を申し上げなければいけません。行政報告に入る前に文字に間違いがありましたので、ご訂正をお願いいたします。3行目でございますが、「進入警報」の文字が間違っておりまして、「進」ではなくて「侵」という字でございます。ご訂正をお願いいたします。
それでは、御影中学校のパソコン窃盗事件につきまして、ご報告申し上げます。
10月10日午後10時17分、北海道総合警備保障株式会社帯広支社に御影中学校への侵入警報があり、同社の機動隊員が2分後現場に到着したところ、校長室の窓ガラスが壊されているのを発見、すぐに警察へ通報し、駆けつけた警察官、校長、教頭により校舎内を確認したところ、校長室のパソコン1台および個人所有の外付けハードディスク1台と職員室のパソコン1台が紛失しておりました。
犯人は、窓ガラスを破損させクレセント錠をはずし、校舎内へ侵入したものと思われます。
窃取されたパソコン2台は、日立製ノート型パソコンで平成18年8月に購入したもので、パソコン本体にデータは入っておりませんが、外付けハードディスクには保護者向けの便りなどのデータのみで、個人情報に類するものは含まれておりません。
教育委員会としましては、翌11日早速緊急校長会議を開催し、パソコンの厳重保管、データの保存方法等について徹底するよう改めて指示をしたところです。
その後、教育委員会職員がネットオークションにて、ノートパソコン1台を落札し、商品が自宅に届き開封したところ、御影中学校で窃盗されたパソコンに類似していることから直ちに新得警察署に届け調査の結果、窃盗されたパソコンであることが判明しました。
パソコンは、民法の規定により占有者が要した費用を支払うことにより御影中学校に返納されることから、今議会に補正予算を提案させていただいております。
そこで、この後ですが、議員各位にお届けした後で、この事件につきまして、新たな展開がございましたので、非常に恐縮に存じますが、若干口頭にて追加の報告をさせていただきますことをお許しください。
その後、新聞やテレビ等で報道されてご存知のことと思いますが、警察の捜査により犯人が逮捕されました。窃盗された他についてはすでに善意の第三者がネットオークションにて落札をしておりますが、警察によりますと占有者が要した費用を支払うことにより、御影中学校に返納されることから、現在、返納にむけて警察と協議中でございます。協議が整えば、所要の処置を講じてまいりたいと存じます。
以上、残念でございましたが、御影中学校のパソコン窃盗事件にかかわる行政報告とさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら、許可いたします。質疑ありませんか。
4番、林巖雄議員。
○4番(林 巖雄) 教育委員会にお尋ねしたいと思います。教育委員会から報告をいただきました、この関係につきまして、前に町の児童デイサービスセンターのきずな園で同じようにノートパソコン2台の盗難事件があったということにかかわりまして、この行政報告をいただいたことがありました。その時にこの後の盗難防止対策ということで、ノート型パソコンについては退勤時に施錠のかかったロッカーやキャビネットなど、こういうところに収納することを徹底し、再発防止対策をやっているんだとそういうふうに決意を述べられていたと思います。したがって、そういうことからそういう部分の決意がその後どのようにされておられたのか、その点をお聞きしたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(横山一男) お答えをいたします。議員がご指摘のとおりです。そういった件がありました時に、今議員がお話があった時に、それは対岸の火事ではないということで、校長会議でしっかり管理しなければならないとお話をして、更に管理庫を購入して鍵をかけれるような状態にしてございまして、そこにしまって退勤をするということにしていたのですが、残念ながら私達の指導が十分でなかったと思いますけれども、たまたま2台が机上に残っていたということでございまして、これは管理上極めてまずかったということでございまして、ここにも報告をさせていただきましたように、再度、校長と教頭にお集まりいただいて、管理についてお願いし指導したところでございます。
○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。
○4番(林 巖雄) 非常に残念だというお話でしたが、この内容を見るとどこまで指導がされていたのかと、こういう部分は極めてはっきりしないんですね。通常は指導したということであれば、その後の追跡調査といいますか、どこが徹底されているのかというチェックはどうだったのかという、こういうところも今お話のあった残念だということの裏返しのお話ですが、例えば2ヵ月に1回確認をするだとか、3ヵ月に1回確認をするだとか、そういったのはどうだったのかというような部分もお知らせいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 教育長。
○教育長(横山一男) 議員のお話のように、定期的に点検をして、教育委員会に報告は求めていませんでした。しかし、定例の校長会議等が月に1回開かれますので、その都度そういうものの管理、特に情報等の管理については今日大きな課題でございますので、そういったことについてはお話をしておりましたけれども、各学校に現状はどうだったのかという、この事件が起こるまでですよ、まではそういった報告を求めるという行為をしておりませんでした。今後はそういったことについても、きちんとやっていきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。
○4番(林 巖雄) お話を伺っている分ではこれからはこういったことがないと期待するしかないんではという気がしますけれども、再度徹底していただきたいと思います。
今回、窃盗されたパソコン2台ということですから、この2台の購入価格というのはいくらお支払いをされているのか、この金額をお知らせいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 学校教育課長。
○学校教育課長(寺本栄二) 事務的なことですので、私のほうから報告をいたします。被害額につきましては、実際には206,850円なんですけれども、それが落札によりまして、1台163,000円、それが2台で326,000円の被害と押さえております。以上です。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
7番、小谷裕一議員。
○7番(小谷裕一) この御影中学校のパソコン窃盗事件についてお伺いします。誠に残念なことが起きたわけですが、春からこういう町内においてこれに類した事件が発生しているということがあった中で、このようなことがあったわけで、私は教育委員会のわきが甘かったのではないかというふうに申し上げたいと思います。
それでこれは補正予算の中で占有者が要した費用ということで、出てまいりますから、これについてはお聞きしませんが、1点お聞きしたいのですが、この警備会社、役場庁舎もそうでしょうけれども、学校ですね、今回こんなことがあったのでお聞きしたいんですが、ここに侵入警報が鳴ってから2分後に現場に到着したと、警備保障会社の警備員は常時学校に夜中もいるんですか、それとも帯広に何時になったら帰るとかなんですか、それにしたら警報がなって2分後に到着したなんていうのは、ヘリコプターで行ったのかどうかわかりませんけれども、大変早いなと、警報が鳴って2分以内に現場に到着したのにすでに窓ガラスが壊されていて、犯人どころかパソコンも2台持ち出されていると、この辺について、ちょっと教えていただけませんでしょうか。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。学校教育課長。
○学校教育課長(寺本栄二) ただいまの質問にご答弁を申し上げます。
まず警備会社の警備員は普通どおりでいくと、役場の当直室にいます。そこから清水町で委託している中学校や保育所なりいろんなところからそこから帯広から警報が入ると、そこからすぐに飛んでいきます。ですけれど今回は17分に警報が入って、警備員の携帯に全部入るものですから、たまたま警備員が御影の朴澤病院交差点にたまたま仕事であそこにいたわけなんです。それで緊急警報が鳴ったために、御影中学校にそこから行ったということで2分後に着いたということなんです。清水から行ったわけではなくて、たまたま御影に警備員が仕事上でいたということで、2分後に着いたということで、おそらく警察もそうですけれども、私もすぐに現場に行ったんですけれども、その時に犯人は物色中だったのかなと思うんですが、その後に警備員の車が行ったために非常口から逃げたんですが、その足跡があったものですから、そういう経過でたまたま御影にいたということです。以上です。
○議長(田中勝男) 7番、小谷裕一議員。
○7番(小谷裕一) 今、課長から警備の状況についてお話伺いましたが、いつもは役場庁舎に常駐というか、常勤しているんですか。それでお話あったように、朴沢病院の交差点ですか、ほかの用事で行ってその警備の人に警備会社から通報があった、そこから行ったから2分後に着いたと、じゃあこの役場の庁舎にいる警備員には通報がないんですか。通報はなかったんですか。この人はたまたまそこを通ったというか、そこに仕事で行って、偶然にもその通報がその人に入ったということですか。役場に常時いる警備員の人には通報はなかったんですか。
○議長(田中勝男) 学校教育課長。
○学校教育課長(寺本栄二) 本来は役場にいるんですけれども、その役場にいる人が仕事上で警備の関係で御影を警らをしていたと、役場のほうにはその時にはいなかったということであります。
○議長(田中勝男) 7番、小谷裕一議員。
○7番(小谷裕一) わかりました。最後に、偶然なのか、そういうことがあるんではなかろうかということで、教育委員会の職員がネットオークションで、そういうところでかまえていたのか、偶然に落としたところ、そのパソコンだったということなのか、先程の教育長の報告と私の手元にある道新の記事があるので付け合せているんですけれども、当然、教育委員会、学校のほうでは、その製品番号というんですか、盗まれた製品の番号というのは控えておられたんでしょうから、警察にはどのパソコンというか、製品番号が何番ということで、届出してあったのでしょうが、この落札した職員のパソコンがすぐそれだとわかったのは、この職員が事前に製品番号というか、日立ということですから、そうでないだろうかということで警察に届け出たのか、それとも事前に当然オークションがされるんではなかろうかということで、教育委員会のほうで職員等にそういうことがあるやもしれないということで、事前に通知をしてあったのか、その辺をお聞きしたいと思います。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午前10時38分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前10時41分)
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○議長(田中勝男) 答弁を求めます。学校教育課長。
○学校教育課長(寺本栄二) ただいまのご質問にお答えしたいと思います。たまたま、教育委員会の職員がネットオークションで1台ほしいということで調べて買ったところ、そういう盗品であったということであります。以上でございます。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
12番、荒木篤司議員。
○12番(荒木篤司) 行政報告の中で、バイオエタノール実証プラントの設置についてという件についてお伺いします。
このバイオエタノールの実証プラントが建設されるということでございますが、このタイトルを見ますと「設置」なんですよね。別にけちをつけるわけではありませんが、中を見ますと、「建設」というふうになっているんですよね。その辺のどういう形のものなのか、実際に町長の報告を受けてもイメージとしてわかないんです。例えば、ホクレン工場内に設置するんだということであれば、工場のどこかに何かを置くというような感じになるんですけれどもね、実際には新しく何かを建てて、その中にこのプラントを置くということなのかどうか、ちょっと教えてください。
それから、15,000キロリットルの製造ということはわかりましたけれども、15,000キロの製造というのは、どこまで中央会のほうから内容について町に報告がされているのか、町としてお聞きした中で、町民にまだ言えない部分もあるのかもわかりませんけれども、できるだけイメージとしてわかるような説明をいただければありがたいと思います。
それで結局この中で、ビートと米・麦の規格外を使ってということですよね。具体的にわかればですが、15,000キロリットルの中でビートはどのくらい使ってこういうものをつくるんだということが出てくるわけですけれども、そうした時にホクレン清水工場との整合性といいますか、工場として両方が成り立つのかどうかということが出てくる問題なのかなと思うんです。その辺について、もしある程度わかれば教えていただきたいと思います。
それから、町としても事業推進支援本部をつくるということですから、私が質問したことぐらいはきちんと整理をされているのではないかというふうに思っています。今、本当にこのエタノールはこれからの時代にマッチしたものになるんだろうというふうに思いますが、清水町にできるということで、まだちょっと町民の皆さんの中でイメージがわかないところがあるのかなと思うんですよね。できるだけ数字的には15,000キロリットルというのだけ出ているわけですけれども、もうちょっと規模だとか稼動をどのようにするんだとか、雇用はどうなるんだということについてわかればその他もろもろについて教えていただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 結論から申し上げますと、詳細については一切わからないということであります。ただ、帯広でありましたバイオエタノールのシンポジウムで私と課長が出席させていただいて、スライドや今進めている関係研究室長さんのお話を聞いたところによりますと、一番好ましいのは製糖工場と密接しているところが一番いいというようなシンポジウムでのお話でした。そういうことでございましたから、すでに内々にはそういう方向で進められていたのではないかなと拝察いたします。なぜなのかというと、麦だとか米だとかであれば別な場所という形になるかと思いますが、ビート原料が砂糖までにいく過程の中、その中で糖分の問題があろうかと思いますが、それらがAなのかBなのかCなのか、それは製造の問題なのでわかりませんけれども、言ってみれば米や麦の規格外というのが生まれると聞いております。そういったものを活用するのではないかなというふうに考えられるところでございます。
15,000キロリットルといいますと、産業振興課長の仮試算では、清水町全体のビート面積に類するものであると、ビートだけであればですが、しかしそれでは砂糖の製品ができませんので、あらゆる糖業界から集荷されてそこで製造されていくものだと考えられます。ラインとしては、ビートライン、麦のライン、米のラインということは伺っておりますけれども、3ラインがそれぞれエタノールを製造していってどこかで集約される形になると、工場と密接に関係があるということで、設置という形になると、いわゆるプラントという状況であります。プラントは建設につながりますので、建設ということでございまして、詳しくはまだ聞いていないというのが実情でございます。
現在、農林水産省をはじめ環境省あるいは経済産業省等々の詰め作業で行われているということだけは聞いておりますけれども、昨日JA副会長あるいは会長等々とのお話を伺ったところでありましても、今のところ詳細については申し上げられないと、ただお聞きしている範囲では糖業界、日本甜菜製糖あるいは北海道糖業等々含めて考えられますから、もうひとつの組織といいますか、それが事業の主体性になるというふうには伺っております。なお、工場との連結が必要でありますので設置という形になろうかなというふうに考えられております。
なお、事業推進支援本部につきましては、町内に私が本部長としましてどのような形で清水町として受け入れし、それをどういうふうに協力をしていけるかということを調査研究・推進していけるかということでございます。道路網の拡充や整備を含めて国道や道道をどういうような輸送ルートで入ってくるかどうか、それから雇用、それから商店街に及ぼす状況等々、定住対策それに対する問題とか、そういうものを研究して、支援していくべきものは支援していくと、金銭的なものは財政が厳しいのでできませんけれども、そういった諸官庁との調整等々を含めて考えてまいりたいと思いまして、推進本部を設置したところであります。
なお、北海道庁におきましても、新エネルギーということで、すでに設置をされておりますが、十勝支庁長のほうにまいりまして、そういうことでの決定を受けたので、協力体制をお願いしたいということも要請してまいりました。設置の受け皿状況の中で、JA中央会へのお礼とそれからホクレン本部へのお礼とまいりましたけれども、すでに東京への折衝が入っておりまして、大半がいないということでございます。幸いにプロジェクトのトップが、3月まで工場長していた方がトップでありましたし、次長がそのまま本部の次長でキャップとしてやっております。あとは製造にかかわる研究者等々が当町での工場勤務、ホクレンに勤めていた方でのグループをつくりまして、今、折衝中ということを聞いております。
なお、十勝農協組合長会の会長のお話によりますと、28日の空港でのお話では、国内に3箇所ありますけれども、新潟の状況として進捗状態が遅いということから、もしかしたら北海道と沖縄、特に北海道を重点地区にする要請を、そういう場合は遅れる場合は本町への拡充を求めていきたいということで、そういうようなお話をいただいたところです。すべて今は内容等々については一切入ってきていないということでございますので、申し訳ないのですがお話ができない、3月までには事業主体等々の詳細については明確になるのではないかということを組合長会の会長から伺っているのみだけでございます。ご理解いただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。
○12番(荒木篤司) (マイクスイッチ入っておらず聞き取り不可)
○議長(田中勝男) 荒木議員、マイクのスイッチをお願いします。
○12番(荒木篤司) 町長のおっしゃることがそうだというふうにいえば、全くわからないというふうにも思います。せっかく、庁舎内に事業推進本部をつくるということですから、やはりこの情報収集をしっかりつかんで、町民にいろんな情報を流すということを真剣に取り組んでほしいなというふうに、後手後手にね、聞いたときにはすべて終ってしまったみたいな話でなくて、やはり先手先手で取り組めるような形をつくっていく必要があるのではないかというふうに思いますが、その辺についてはどのように考えますか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 本件につきましては、今、説明をしたとおり、ホクレンでやるのか、JAグループとして全体としてやるのか、その中で製糖業界を含めてやるのか、その辺の詳細がまだ煮詰まっていないと、あくまでもバイオエタノールプラントをつくるんだというだけの、今は予算の12月20日、内示の関係で盛んに行っておりまして、もう東京詰めだそうでございます。そうでございますので、一切詳細は聞いていないということです。予定されるのは年明けて3月までにある程度までの状態ができるだろうと、予算が決まるのが6月から7月ぐらいになりますから、秋口までには形になってくるかと思いますが、できるだけ向こうでもある程度一定のものができれば、お示ししたいというふうにお話をしております。これは非常に難しい状況がたくさんあって、クリアをしなければならない問題がたくさんあります。単なる工場設置ということではなくて、これから生産者の問題もあります、それから流通関係の、規格外の米や麦を持っているところとの調整関係だとか、輸送体系の関係とかさまざまあるそうでございます。そういうことで非常にこれらは進めているところでもまだどのような形にしていくかということは詰められていないということでございますので、ご理解をいただき、お示しできる状況が早く生まれれば、情報だけはきちんとしていきたいとこのように思っております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
これで行政報告は終わりました。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午前10時57分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時10分)
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