平成18年第8回定例会(9月13日_一般質問1)
○議長(田中勝男) 一般質問に入る前にあらかじめ申し上げます。
最初の質問は、通告の全項目について、一括して質問していただき、再質問がある場合は、一問一答質疑になりますので、よろしくお願いいたします。
また、質問、答弁にあっては、わかりやすく簡潔に行われるよう、特にお願いいたします。
また、質問は会議規則にも規定してありますように、町長その他の執行機関の最高責任者の所信を問う立場で行っていただきますようお願いいたします。
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○議長(田中勝男) 日程第2、一般質問を行います。
順番に発言を許します。
2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 2番、西山輝和です。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。2項目からさせていただきますので、ご答弁のほどよろしくお願いいたします。
指定管理者制度導入の効果についてということですが、平成15年9月に地方自治法の一部を改正する法律が施行され、指定管理者制度ができました。これは多様化する住民ニーズに効果的・効率的に対応するため、公の施設の管理について、民間能力を活用して住民サービスの向上と経費の削減を図ることを目的としており、町ではアイスアリーナと隣接する御影パークゴルフ場に、この指定管理者制度を導入しようとしています。
アイスアリーナは、これまでも地域住民によるNPOを立ち上げ、父母の協力を得ながら経費削減に努力しております。十勝の小・中クラブチームを結成したり、今年度、清水町サマーカップ大会で清水高校が優勝するなど、成果を上げています。
また、パークゴルフ場も経費削減に努めており、業者とパークゴルフ同好会で今までつくり上げてきた芝について、他の業者が維持管理できるのか心配しています。
このような状況の中、清水町で初めて導入される指定管理者制度であり、当然、町民はどのくらい経費削減ができるのか関心を持っています。退職者がいて、数名の事務職員が削減されるのであれば効果が上がると思いますが、町全体で考えた時、そうはならないため、指定管理者制度を導入しても、更なる経費削減の効果は薄いのではないかと思いますが、町長の考えを聞かせてください。
2番目の質問にいきます。自動体外式除細動器(AED)の導入の考えはいかがかお尋ねします。
自動体外式除細動器(AED)とは、突然心臓が止まって倒れた人に電気ショックを与えて、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器です。この医療機器について、厚生労働省が2004年7月から病院外の心停止の有効的な対応手法として一般市民にも使用を認めるとする通達を出したことから、空港やホテルなどの公共施設へと設置場所が増えつつあります。
更に、運動して普段健康なスポーツマンが、急に心停止に襲われるケースも珍しくなくなってきている現状から、スポーツ関連施設にも徐々に設置されつつあります。人間の脳は呼吸が止まってから4分ないし6分で低酸素による不可逆的な状態に陥ると言われています。2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度、4分では50%、5分では25%程度になると言われております。そこで御影の施設を考える時、清水から救急車が到着するまで10分以上かかるのが現状かと思います。
旭山学園ではすでに3箇所の施設に自動体外式除細動器を導入設置したと聞いています。自動体外式除細動器は1台約50万円ほど、レンタルで1ヵ月5,000円程度と聞いておりますが、御影の施設などに自動体外式除細動器の導入設置を検討できないか、町長の考えをお聞かせ願います。
以上でございます。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは西山議員の質問にお答えしたいと思います。
まず、指定管理者制度でございますが、議員ご案内のように平成15年に施行されたところであります。他町村におきましても、それぞれ指定管理者制度につきましての導入をしているという状況でございます。今、ご質問の要旨にありますように直営方式で今日まできておりましたが、部分委託という状況からいろいろな面での財政問題も含めまして、かなりNPO組織の立ち上がりによりまして、ご協力をいただいて運営をしていただいているところでございます。
今回の制度導入の目的ですが、ご質問の要旨の中にもございますけれども、今後、これらだけではなくて、導入をしていかなければならない施設も出てくるのではないかというふうに考えられているところでございます。一番効果的なのは言ってみればすべてが直営施設でありますから、何を行うにしても、それぞれの制約等々があるわけでありますけれども、これをすることによりまして、例えば事業者そのものが指定管理者になったところがいろんな企画を、財源をみつけるなどして、企画をして運営できるというメリットがあるわけであります。
当然、公的施設ですから、条例等々にありますけれども、その上限、それを決められている範囲の中ではそれが行えると、そしてまた指定事業者が責任を持つわけでありますから、その責任者がより効果的だということであれば、これは今でもありますけれども、特に必要と認めた場合ということで、それは許される範囲という形になるわけでありまして、それを存分にいかしていただければと思っているわけでございます。
当然、経費削減と申しましても、今もそれなりの努力をしているところでありますけれども、より効果的な運営ができるのではないかというようなことから、これまで築いてまいりました地域や関係者、その効果をいかして選定をしていかなければならないかなと思っているところであります。
次に、自動体外式除細動器でございますけれども、これは非常に多くの方々がこれによって、蘇生をはかれないうちにお亡くなりになってしまう人がたくさんいるわけでありまして、今、これは必要なものではないかとこのように思っております。消防のほうからも、町内全体10箇所ぐらいは必要ではないかとこのように言われているところであります。
財政面を考えながら、来年度に設置していくということで、これは購入するかしないかは別にして、レンタルもありますので、そういう方向でより効果的なものでいかなくてはならないかなと思います。機会については、日進月歩という形になりますので、それらを十分見ながら進めさせていただきたいとこのように思っております。よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) これからも指定管理者制度をいろんなところに導入していく考えがあると言われましたが、具体的に始めたいというお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 今、これについての検討をしてきてこのような状況になっておりますけれども、今後は職員がアリーナの場合は正職員は1名という中でやっているわけでありますが、ほかの施設につきましては、管理運営と事業運営と2つを兼ねてやっているわけです。体育館にしてもそうでございますし、文化センター全体もそうでございます。そういう中で職員が今やっている状況、それが仮に指定管理者にした場合にそっくりその人的なもの、本庁側というかでやらなければならないという状況があるわけですね。そこで職員の抑制をしていかなければならない状況と、それから効果ですね、それを考えながら採用を控えておりますので、あるいは業務的に地方分権制度によりまして、どういうふうに業務の分配がなされてくるのか、その辺のことを踏まえながら、取り組んでいきたいなと、アリーナについては1名という中でございますので、どちらかというと管理面より指導面を重視していくというような感じのほうがむしろより効果的なものになるのではないかなとこのように思って、企画運営その他管理については、指定管理者のほうがより今の段階では一番アイスアリーナが効果的かなというふうに押さえているところであります。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) ありがとうございました。
次に、自動体外式除細動器のほうで、救急車の出動回数というのは、1年間にどのくらい出動があるか、または御影のほうにも何回ぐらい行っているのかわかれば教えていただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 内容について、自動体外式除細動器を使っての回数ではなくて、あくまでも救急車の出動回数でよろしいですか。全体的には17年度は324件、16年度は379件出動しております。324件の内訳は、御影が58件、清水が262件、他町村が4件でございます。人口割合からみたら、やはり芽室が多く、清水、新得とこういう状況になっております。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 御影にも58回という回数で、かなりの数が出動していると思いますが、今年4月に札幌で宮の沢競技場で、現実にこのソフトボール大会の試合中に、心肺停止ということがありまして、この機械があったために一命を取り留めたという実例がありますので、最近またマラソン中にそういうことが起きるということが非常に多くなってきているので、清水町でもマラソン大会もやっておりますので、町長さんからも検討いただけるという返事がございましたので、私の一般質問はこれで終らせていただきます。
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