平成18年第8回定例会(9月14日_一般質問3)
○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 6番、森田慎治です。お許しをいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
新たな農業政策に向けた振興策はということで、以下の3点について、町長の考え方をお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、農業基盤整備の必要性についてということでございます。基盤整備そのものは多くが恒久的なものではなく、状況により再整備をしなければならないが現実であります。近年起きている世界的な異常気象、国内を見ても毎年のように起きている風水害の被害は甚大なものがあります。十勝地方においても、今年は6月の異常低温、多雨での被害は過去に見ないような被害が出たところもあるわけでございます。しかしながら、本町においては、8月以降の好天により一部は回復傾向にあるものの、総体的には平年作は難しいがまあまあの収穫が見込めるのではないかという行政報告があったところであります。
今年は特に基盤整備のありがたみと必要性、それと意義を痛切に感じた年でなかったかと思います。そこで伺いますが、本町の全体的にみて基盤整備はどのような状況になっているのか。また併せて御影畑総事業も終わり、始まりから数えて三十有余年を経過している実態であります。しかし、この中で暗渠排水については、場所によっては、再整備が必要に迫られているところも見受けられるようになってまいりました。このような中から、新たな対応策をどのように考えていくか、また必要であるのではないかと思いますが、これに対してどのようなお考えをお持ちでしょうか。お伺いをいたします。
2点目、町道は果たして確保されているだろうか、基幹産業が農業であり、現状の変化より、農地の利用のあり方、移動が刻々と変わってまいります。現実に町道がありながら、道がない、農地の移動によって、その後に農道がないというようなことも起きるような現実になっております。利用者が少数で限られていても、町としては、何らかの対応で道路を確保する必要と責任があるのではないかと思います。町道でありながら、用地がなく、用地は財務省用地であるという実態の中で、この現実を今後どのように受け止めて対応をされるのか、お伺いいたします。この問題は農地の農道がない場合に袋小路となり、他人の用地を通るといった実態も中にはあるんではないかと思うんです。この件につきまして、農業委員会でどのように把握されておられるか、お伺いをしたいと思います。
3点目でございますが、地下水水質調査の状況はということで、硝酸態窒素対策部会というところで、過日、水質調査が行われたと聞いております。簡単で結構ですので、結果が集約できているようでしたら、お聞かせいただきたいと思います。また、この問題につきましては、私をはじめ数名の議員が質問した経緯がありました。硝酸態窒素部会を周知した経緯と目的、また結果に対する対応はどのようにされるのか。また調査結果の活用とお考えをお聞かせ願いたいと思います。以上3点、よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) ただいまのご質問の答弁をさせていただきます。
1点目の基盤整備の状況でございますが、御影畑総事業が完了いたしまして、その後、圃場もかなりの年数30年を越えてきているところで、施設そのものも整備しているが恒久的なものではないと、これは認識しているところであります。状況に合わせて対応をしていかなければならないと考えているところであります。本年5月に土地改良事業要望調査を行っているわけでありますが、検討材料としていきたいと思っています。調査件数は393件あるんですが、32件しか回答しているものがない、1割満たないということであります。
これはおそらく、先程からの質問にありましたが、農業政策が変わってきているということで、将来の長期の農業将来計画が持てないというのも一因しているのではないかと思うわけであります。そういった状況で、現在は少ないものですから、選択条件に該当をしないという条件になるわけですが、再度新たに農閑期に要望調査を考えていきたいと思っているところであります。その中でまとまれば、事業に着手するかどうかということについて検討を加えていかなければなりません。
確かに暗渠など、当時の農作業農機具の重量数から見ても、小型な時代から中型・大型となってきている。そういう中では地盤の緩み等々含めて、いろんな暗渠の中で弊害が起きているかもしれないと、そこで去年ですが、毎年、開発建設部と懇談する機会でお話申し上げまして、例えばですが、御影畑総も30年経過しているんだけれども、それを改修していくという計画が開発にあるのかどうかということで、ご質問したわけであります。ところが開発はそういうのは全然持っていないということで、永久的なものではないのだから、そういうことはきちんとしておくべきではないのかというお話をさせていただいた経過があるんです。例として、鹿追はもう断面図をとったらもうひどい状況になっていて、そういうことがその部分部分ではそうやって事業の着手になるけれども、そうではなくて、将来全体的に実施したところを検査してどうなのかということをしていかないと、将来の農業基盤整備の予算の格付けができなくなるのではないでしょうかということで、やった結果、移動政調会の時にお話したら早速来てくれまして、こんなときにそういうお話をさせていただいたということで調査が入ってくるということになると思うんですが、そういうことで考えてみたいと思っているところであります。
次に、町道の関係でございますが、認定路線は476路線、633キロでございます。改良率は74%ということで舗装も61.2%ということですが、主要な路線については整備済みということで考えていますが、農地と道路整備というのは非常に密接しており、有効活用になくてはならないかかわりを持っているのでありますが、今後も未整備だとか、未認定というものについては、活用状況だとか地域の意向を踏まえまして、その整備を図っていかなければならないと考えております。固定資産についても、平成14年から3ヵ年ですか、3ヵ年で譲与申請をいたしておりまして、一応譲渡完了したところであります。清水町全体で1,300箇所、国有財産の譲与を受けたということであります。まだ広範囲なところもあるため、一部未処理がありますが、昨年、財務事務所より譲与する可能な条件が手続上できましたので、要望がある地帯につきましても、整備を進めていきたいと考えております。羽帯については基線16号・12号間ですね、これについては一部除かれているんですが、今年譲与を受けたということでございます。今後もそこに町道認定を行って、砂利敷き等々を検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
これにかかわりまして、農業委員会会長より答弁があるかと思います。
次に、地下水の状況でありますけれども、硝酸態窒素対策部会で地下水の実態把握ということで、その汚染地区の調査を行ったところでございます。250地点の井戸調査について計画を立てまして、平成18年・19年、前倒しでやることに、議員からも質問ありましたが、そのようにしたわけであります。今年はそのうち65地点が終了しているところであります。現在、分析中ですが、基準値10ミリグラム以上を示した一部の世帯には浄水器の設置を含め、対応策を推進しているというところでありますが、主に酪農を主体とする地帯が多い状況にあります。全体的な対策については、全データが出揃った時に、来年になりますが、対策部会で十分検討を重ねて対策をしていきたいとこのように思っております。
当然、汚染源のひとつとしては糞尿の適正散布、それから化学肥料の適正施肥ですね、これをしていかなければならないので、環境整備推進協議会の中でこれを練りまして、営農懇談会を通じながら、農協等から啓蒙・指導をしていただきたいと思います。
また、協議会ではサポートセンターとも連携して、町内の糞尿適正処理システムの確立に向けて取り組んでいるという状況であります。その10ミリグラムになった地点は少ないのでありますけれども、8ミリから10ミリ、あるいは10ミリ以内、8ミリ以内は安全なんですが、地点として65地点のうち10箇所ぐらいは10ミリの状況であるということでございます。以上、ご答弁とさせていただきます。
○議長(田中勝男) 次に、農業委員会会長。
○農業委員会会長(深沼 守) それでは森田議員の質問にお答えいたします。農業委員会における交換分合事業や農地の斡旋事業を実施している場合は、通作路などがある場合は調整をしてきています。町内の農地の中心は、中には隣人等の農地の畑を通らせてもらい耕作をしている実例もございます。多くはありませんが、現状としてございます。近年は農業機械も大型化していまして、通行による農作物の影響も懸念されているわけでありますが、所有権の移転、使用貸借などの農地の流動化を進める上でも、通作路があることが望ましいと思っております。また、道路用地がありながら、未整備のところについては、農業委員会としては承知をしておりません。なお、具体的な話となると、それぞれの状況に応じて検討をしながら、判断をすることになると思いますので、町長部局との考え方に委ねてまいりたいと思っておるわけでございます。以上を持ちまして答弁に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 町長、会長、ご答弁ありがとうございました。
再度質問させていただきたいと思います。
先程、基盤整備の状況等をお伺いしたわけですが、町全体の基盤整備状況はどうなのかということで、お答えがございませんでしたので、わかれば後でご答弁をいただきたいと思います。
その中でありました、御影畑総についてのご答弁がありましたので、その中で再質問をさせていただきます。今年の大雨、多雨の被害ですが、近年にない状況でその後遺症がまだ現状に残っている状態でございます。これはたぶん、暗渠排水、排水の状況が今までのようなものでだんだんいかなくなってきたのではないかという象徴でもあるように、自分は受け止めるわけでありますけれども、先程、町長から開発局との話も出ましたが、自分も8月ですか、開発からアンケート調査が舞い込んでまいりまして、私も記載して出したわけでございます。それと、その前後かと思うんですが、開発のほうで新聞で見ますと被害の多かった浦幌・豊頃の何箇所か今までの排水に問題があるのではないかということで調査に入るような記事を見た記憶がございます。そういった観点から、恒久的なものではないだけに、希望があれば、随時対応ができる体制があることが望ましいのではないかと思うわけであります。それと、今年調査をされた時に、あまり希望者がなかったということがございましたけれども、暗渠排水の場合は工事をやる場合に20万円前後の経費がかかる、20万円というと自分達の地域は農地が十分買えるわけでございます。これの補助率が、国営でやっていただいて補助率が高くないとしたくてもできないというのが実態なわけでございます。希望調査の中で、やれる工事としては何パーセントの補助率の事業が現実にあるのでしょうか。わかれば教えてください。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) 今、調査をかけている部分につきましては、どういった事業が選定できるか、選ぶことができるのかという選定調査をいたしております。こういう事業の提示という形でございませんので、それをとりまとめた段階で、どの事業に乗せることができるのかということをその中で見つめていくということになりますので、事業の内容によって、それぞれの補助率等々について、若干違いがございますので、これからの検討内容になるかなと思いますが、いずれにしましても、道営、国営事業の中で選定できるというのが、今お話がありましたように、ベターな方法でございますので、そのような内容の中で検討をしていくということになろうかと思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 僕の受け止め方がちょっと違っていて申し訳ございません。そういうことならば、今後努力されて、そういうものがこれから農業にはより一層基盤整備が大切です。機械も大型化し、耕地面積も拡大する中で、排水という問題が非常に重要でございます。できるだけ努力をいただきまして、良い事業が来るように努力をいただき、その時には関係者に有利な方法を指導していただくといいますか、そういう形の中で前向きに進めていただきたいということをお願いし、こういう問題で生産が落ちるということ、できるだけやはりないように行政として取り組んでいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 整備の状況ですね、これに関してですが、今開発といろいろと協議していく中で、そういう要望が出てきているんですよという話なんですが、国の北海道開発に関する予算が締め付けられている中で、取捨選択しなければならない。十勝の場合は、川の氾濫、大雨の影響が大きいところ、災害の大きいところ、今のところ主体的になっています。それで先程言ったように、それだったら、そういうところは長期計画を持っていなくて、そうやったのだから、我々のところもいつ起きるかわからない。だから基盤整備計画をきちんとつくってくださいということで、要望しております。
それから基盤整備のほうは、美蔓地区の下美蔓の一部が残っているところなんです。後は整備済みでありますけれども、言われたように相当年数が経っていて、団体営にしても、道営にしても、完了していて今の状態が続いており、傷んできているところがあります。そういう問題のところを改修していくという考えなんですが、明渠のほうは、新しい環境・水・保全のほうで地域ごとになりますが、いずれこれはやっていかなければならないことでありますから、こういう制度を取り入れて進めていきたいと考えておりますので、開発に対して引き続き実情を訴えて、なるべく早い位置付けをしていただくようにお願いをしていきたいと考えています。それには条件として、受益者がまとまっていかなければならない、大きなハードルがありますので、その辺はまた何かあったらよろしくお願いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 次の質問に入らせていただきます。
農道の件でございます。先程町長より羽帯の問題について、一部残して譲与を受けたというご答弁をいただきました。これは数年前からお願いしてきた経緯がございまして、今、農道をつくれと言ったら町民の皆さんびっくりされて憤慨されるんじゃないかと思うわけですけれども、これから出てくる農道というのは、そういう舗装、道路改良工事までしてつくるんじゃなくて、羽帯の場合ですと基線という道路が16号から12号までがないわけです。道路用地があって道路がないと、その横に併設して保安林があるわけです。だから近隣農家ではなくて、町も保安林の管理をするために、個人の用地のまくらを通らなければ管理にいけないという実態が起きているし、その中で保安林を越えて向こう側に袋小路の農地があるんです。せめて道路があればまだいいんですが、道路を借りて保安林を無断で通るという形の土地なんですけれども、それが現実にあると、今はやはり私達も財政を考えると、その立派な道路でなくて、町の保有している機械で道路用地にブルでざっとならしてバラスを敷く程度をお願いできれば、最大の有効活用ができるのではないかという考えでおりますので、まずそれには土地がなければだめだということです。
考えてそこにしたら、間に合わないからバラスでも敷いて自分達でやろうかと思った時に、財務省のその土地が無断活用にという形になります。それについて借地料やなんかの請求があるという可能性もあるというふうに言われた時に、せめて町がすぐに工事ができなくても、用地だけは購入していただきたいということと、羽帯についてはある程度解消をできるようなお答えをいただきましたので、そういう問題がもしほかにないかどうか今のうちに再調査しておいたほうがいいのではないかと思うんですが、その点はどうお考えでしょうか。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) 町長からもご答弁申し上げましたように、一定程度の譲与というのはもう受けております。今お話がありましたように、そういった1,300件を超える件数になりますので、そういう面で申しますと、それにあたっていない見落としの部分でありますとか、例えば立地条件によって到底無理な部分でありますとか、いろんな部分があります。その時点でそれぞれ検討はしておりますけれども、なおそれぞれの地域の方のご要望をいただきながら、そういう事例ごとに対応できる状況が整いましたので、そういった形でそれぞれ協議をさせていただいて、できる限りそういった方向で進めたいというふうに思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) わかりました。とにかく農家でございますので、1回や2回通るのに頭下げることはいやだと言いませんけれども、そこに農地がある以上はずっと通りますし、大型機械はあれはもう畑の中を大型トレーラーがどんどん入る時代でございます。コンバインやなんかも大きいし、だからそこに農道がある場合はそういうのもきちんと整備というか、沢やなんかあって通れないところは沢の手前までとかという形で、最小限自分の用地の中で営農ができる、あるいは他人の用地を通らなければ経営ができないということがないように精一杯の努力をお願いしたいと思います。そのお答えを聞いて次にいきたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 十分に検討をさせていただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 次に移らせていただきます。地下水水質調査のことについてお答えをいただきましたが、この中で恥ずかしながら私の家もその調査対象になりまして、4・5メートル掘って、地下水が3メートルくらいから噴いてくるということで、浅井戸の可能性もあったのかなと思いながら考えているわけですけれども、その中での対応ということで、今、自分は生活用水だけに使っているわけでありますけれども、この硝酸態窒素というものが、特に小さいお子さんの体にあまりいい影響を与えないというようなことも伺っております。10ppmを超えたものについては浄水器の助成を町で考えているようですので、そういったものを形もやはり検討の中にお互いに入れていかなければならないし、町もそういう意味でやっていく必要があると思います。
清水全体において農村地域で上水道が完備できていないのは御影畑総の関係になります。前の議会の時にも質問した経緯があって、それはなかなか飲用水にするのは非常に難しいんだと法律的な規制もあってというお話がございました。こういうデータが出てきて、これがあまり大きくなければよろしいんですが、これに類似したような形が全町的にあるとしたならば、この飲用水のあり方そのものについてどう対処するかということが、浄水器だけでおさまればいいんですが、そうでないとしたら、何か方法を考えていかなければならないのではないかと、また畑総の営農用水の活用、やっぱり生活用水を引く方法になるのか、一番簡単であれば営農用水を個々の家庭の中でそれを活用できる方法はないのかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 原則というか、法律的にはそういう状況にあるのは事実でございますが、それはそうなんですが、それを飲用水にする、一部されているところもあるのかもしれませんけれども、問題はそれをするということではないと思うんです。飲用水にするかどうか自体は別としてこの循環型の畑地の堆肥糞尿それから化学肥料、これをしっかりやっていかないと正直申し上げまして、今、消費者の皆さんには関心の的ですから、非常にそういうところに敏感であるし、更に移住対策をしようとしても、臭いのある町というのは非常に敬遠されると言われています。しかも観光もそうです。やはり全町を挙げてそういうものに取り組むような対策をしていくことによって、今の地下水の問題も、これも地帯によるんですが、周辺の土壌というか土の構成上にも関係しているんですが、そういうことで対策はそういうところかもしっかりやっていかなかったら、これは全町的にこういう問題は、いつまでたってもその個人の火種になってしまう形になるので、そこら辺を重視して環境のあれをやりたいという私の気持ちがあったんですが、こういう状況で結果として出ていますので、これから農業をしていく中においても、農業だけではないんですが、こういう問題を全体的に形としてきちんとした状況をつくりあげていかなければならないとそういうふうに思っていますので、全調査終了するまでもう少しお待ちいただきたいとこのように思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) そのとおりだと私も思います。町長から先程答弁いただいた中で、今、町長がおっしゃった方法というのも方法論という中で地下水汚染、環境汚染からつながっていく問題でございます。その町長がおっしゃる方法はそれは抽象的な形の中で考えていかなければならないもので、今すぐに対応できる問題ではないと思うんです。
2つに分けて短期的・緊急的にといいますか、早急に対策する部分と、僕の調査が間違っていたらお許し願いたいのですが、清水町農業環境整備推進協議会というのがございまして、この中で硝酸態窒素対策部会が調査されたと伺っておりますので、この協議会そのものが結局は結果において、長期的な部分、環境的な部分でたぶんこれから検討をされていくのではないかと思うわけです。それで町民そのものが、皆さん農業者がどう取り組むのかということを真剣に取り組んでいくこれが中・長期的な問題につながっていくのではないかと思います。
それと今やはり出てしまったという問題、不幸にして出てしまったという問題について、緊急に対応をしなければならない。それを浄水器で助成して対応するという方法も町としてはすでにできております。おおいにそれを利用していくということです。それと先程ちょっとお聞きした農業用水ですが、地下水そのものは農地が上にございますので、硝酸態の汚れがいつになったら抜けるかというのはまだ未知数だと思います。農業用水というのはその問題がないものですから、農家は御影畑総の場合は、畜舎や住宅の周りまで水がきているのですから、それを上手な形で浄水器なるものがそういうものがあるならば、そこにセットしてそれから生活用水に引っ張っていくという方法も考えとしては持っているんですが、そういう方法ができるものかどうか。だとしたら、そういうものに使える器械があるものかお尋ねしたいのですがどうでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 器械があるのかどうか把握しておりませんけれども、今の世の中ですからあらゆるものがあるのではないかなと思いますけれども、それを町が使ってくれと奨励するというのはちょっとこれはなりませんので、この辺は何とも言えない状況ですが、水の対策については、大事なことでありますので、これも検討していかなければならないと思っておりますのでご理解いただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 答弁しづらいことをお聞きして申し訳ありません。でも、現実に生活用水として利用不可能という法律があるんですけれども、前向きにそれもひとつクリアできるような形に今後のために上に対して努力をしていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) この件についてもお話はしております。ただ今度は料金体制をどうするかということ、非常に細かいことになってきますが、水道法というのが基準でありますから、それと簡易水道となっていますよね、簡易水道の形を取るとなりますと、これは大がかりに、部分的な問題ではなくて、仮に使ってもいいよとなりますと、じゃあ流れているやつに浄水器を付ければいいんじゃないのかということにはならないんです。原水のところから、ファームポンドから、全部ひとつの簡水方式あるいは上水道に基づくそういう形になっていくんですね。これはえらいお金が出ていくという形になるわけです。農業用水使う時の料金と区分けをどうするかとなると、これは本当に難しい状況です。
ただ、農業用水を家庭の飲み水ではなくて、例えば畑地だけではなくて、牛舎にも使えるように、あるいはそういう中のだけの同じ中のだけの、分水というか、管をですね、距離間があれば引っ張ってもらう、そういう要望はしているんですけれども、水のほうも飲ませてくれとは言ってはいるんですが、そうなるとその負担はどうするのかということになってくるものですから、頭を悩めているのは私達の町だけではなくて、関係する協会がございまして、そういう中でも意見が出ているところで、意見が割れるところもありますし、それなりに何だかの方法でそれぞれの要望というよりも、ここだけではないですから、共同して考えていきたいとこのように思います。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 過去にもそういうご答弁をいただいております。
やはり営農用水と併設して生活用水を引くというのは非常に無理だというのは自分もわかっていながらお聞きしたわけでございますが、先に質問させていただきました。ならば下でそこから各自が生活用水の責任を個々が持ちながら、その基準に達するような浄水器みたいな器械を取り付けたら、営農用水と同様な形の中で利用できる方法はないのかということで、お尋ねしたつもりでございますけれども、その点について町長の考え方をお聞かせください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) これですね、開発といろいろ話をする中で、集団でまとまって、一つのファームポンドではないけれども、上水できるところをそこまでは農業用水としていきますよと、お金はみんな入っていますから、更にそこでつくってそこからまたパイプでつなぐという方法であれば可能性としてはなきにしもあらずというような担当者のそういうお話もいただいているわけですが、じゃあそこの建設費は国からは助成は出ませんから全額を町と受益者ということになる、建設はいいですけれども、維持管理をどうするかということになってきます。そういう複雑な問題が絡んでいるのも事実なんです。むしろ国には飲用水にできるように施設の中身を改修していただくようなそういう要望のほうがむしろいいかなと、だけど時間はかかると、だけど現実にこういう問題がありますので、もうちょっと検討させてください。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) わかりました。その部分十分これから使用者も行政としてもお互い知恵をしぼりながら、お互いの健康のために努力をしていただきたいと思います。
もう1つお伺いして質問終らせていただきます。飲用水の問題でこの地下水汚染の問題が出てくるということの中に、担当は産業振興課が中心となって考えておられるようですけれども、生活のほうになってくると、産業振興課だけではなくて、町民の健康を管理する他の課ともこういう面は連携をしながら、対策というか方法を考えていく必要があるのではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。そのお答えをいただきまして、私の質問を終らせていただきます。
○議長(田中勝男) 産業振興課長。
○産業振興課長(阿部一男) この問題につきましては、当然、議員のお考えのように、本町でいえば町民生活課それから浄水器の補助であれば水道のほうの都市施設課と、この3課連携して今対応しているところでありますし、地下水のこの部会についても、それぞれその中に担当者が入っていただいて対策等を練っているところでございます。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午後1時48分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後2時05分)
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