北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成18年度予算審査特別委員会(3月20日_審査番号4)

○委員長(加来良明)これより、議案第31号、平成18年度清水町集落排水事業特別会計予算、362頁から372頁及び資料について審査します。特に説明することがあれば説明してください。都市施設課参事。

○参事(栗本勝矢)平成18年度集落排水事業に関してご説明させていただきます。総予算額は72,800千円で、前年度比4,300千円約5.6%の減少となっております。
 歳入につきましては下水道使用料、これが25,199千円で前年度比0.4%の増、理由といたしましては、前年度実績見込みによる増額になっております。
 一般会計繰入金は47,570千円、前年度比40%の増となっております。内訳としましては、公共下水道事業と同じ平準化債による前年度借入れをしなかったものによるものでございます。
 町債につきましては、0円で前年度比100%の減となっております。これは資本費平準化債の減のためによるものです。
 歳出につきましては、一般管理費は10,141千円、前年度比1.8%の増となっております。これは人件費の増によるものです。
 施設管理費につきましては13,021千円、前年度比3.2%の増、主な理由といたしましては高圧コンデンサの取替工事の増によるものです。
 公債費につきましては、49,538千円、前年度比9%の減、理由といたしましては17年度高資本費借換債による支払利子の減及び償還終了したことによるものでございます。

○委員長(加来良明)これより、歳入歳出一括して質疑を行います。質疑ありませんか。12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)平準化債、正式な名前ちょっと教えてください。

○委員長(加来良明)答弁求めます。水道業務係長。

○係長(松浦正明)正式名称については資本費平準化債といいます。

○委員長(加来良明)12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)今回借入れしなかったという部分で、簡単な話、繰入金が増えたということですね。これは使用料の住民負担、その関係でこの平準化債が借りるとか借りれないとかっていう関係があるというふうに認識しているんですけど違いますか。

○委員長(加来良明)水道業務係長。

○係長(松浦正明)平準化債について説明しますけれども、平成16年度に拡大分ということで資本費平準化債が制度化されました。平成16年度につきましては、公共下水道特別会計と集落排水特別会計と合わせて1億円ちょっと借りたわけです。17年度当初予算においても16年度に引き続き資本費平準化債を発行することで当初予算を計上したところですが、昨年9月の定例議会において補正予算もしましたが、16年度の一般会計における特別交付税の増と、平成16年度の一般会計の不用額の増などの理由により平成17年度においては資本費平準化債の発行を取りやめ、それに変わる公債費元金の償還財源として一般会計を繰入れしていただいたところです。
 平成18年度におきましては、関係課と検討した結果、資本費平準化債を借りることによって交付税が今年度減るという部分もありまして、交付税参入の関係、あと高資本対策もありまして、平成18年度におきましては平準化債を発行しないことで予算を組んだところであります。資本費平準化債の発行につきましては、特別会計の繰出金に影響しますので、一般会計の財政状況の関係もあり、今後十分検討してまいりたいと思います。

○委員長(加来良明)12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)よくわからないんですけど、債権、結局これを借りるということは、借金をするということになるわけですか。借金をしてこれを将来返していくということになると、そういうことですか、わかりやすく言えば。

○委員長(加来良明)財政係長。

○係長(山本 司)資本費平準化債ですけれども、これまで建設してきた基盤整備にかかる借入金を毎年返しているわけなんですけれども、その部分が高いと、それを更に借入れをして、例えば今年度返すべき金額の一部を先延ばししていくというのが資本費平準化債です。先延ばししていくということは、その先延ばしした部分で、当然使用料等でその償還に充てていくという考え方を持っています。それが資本費平準化債、資本費を薄めていくと、年々の償還費を薄めていくという考え方です。それには使用料等も当然充てていくという考え方です。

○委員長(加来良明)12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)例えば今回繰入金が2億円だとします、それをじゃあ平準化債で借りると、1億円借りるというふうにして一般会計から繰出しは1億円です、残りの1億円は将来払いますということでいわゆる先延ばしですね。そういうことだというふうに認識すればいいんですか。その先は何十年延びるとかっていうきまりはあるんですか。

○委員長(加来良明)財政係長。

○係長(山本 司)今、委員がおっしゃったとおり、先延ばしして薄めていくという考え方が資本費平準化債を発行した場合の考え方です。それと償還期間につきましても、基本的に集落排水事業債の償還期間というのは確か20年間で償還するということでございますけれども、それを更に先延ばしして、20年だったものを例えば30年というような形で償還期間を長くして、1年に返す金額を小さくするという考え方でございます。

○委員長(加来良明)12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)そうするとね、前に使用料のこれは上水道ですよね。上水道の使用料の金額、住民負担の部分をある一定の金額以上の負担になれば、国から補填されるというようなお話聞いたんですけれども、それはここでは全然関係のないということになるのかどうか教えてください。

○委員長(加来良明)水道業務係長。

○係長(松浦正明)上水でなく下水道事業ですけれども、資本費平準化債を借りるということで資本償還残金が後延ばしされるということで、その年に本来払うべき額が減るということで、それに伴って高資本対策の分なんですけれども、当然そっちのほうも減っていくという形になります。実際16年度決算出てるわけですけれども、15年度決算で経費回収率が28.5%だったのが、16年度は資本費平準化債を借りることによって52.1%ということで経費回収率が上がっています。17年度はまだ決算出てませんので、3月の補正段階の予算で比較しますと経費回収率は37.2%ということで、この18年度につきましては高資本対策経費につきましては、2年前の資本等の数字でいきます関係上、18年度は16年度決算における色んな数字を使う関係上、先程言いました平準化債を借りた関係によって基準が18年度から変わりまして、実際の高資本対策経費はあれもなしになるかというふうに現在の算定ではなっています。まるっきりというか18年度からずっと下水等の資本費、汚水使用料のうちの約6割分は公費負担という形で繰入れ基準はなる予定になってます。そのやつで計算しますと、基準単価も変わっておりますので、18年度においては高資本対策経費は公共下水、集落排水共に高資本対策の関係が受けれない、ゼロということです。理由としましては資本費平準化債を借りたという形になっております。

○委員長(加来良明)12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)話聞けば聞くほどわからなくなってくるんですが、要するに簡単な話、集落排水で言えば約3分の1が使用料という部分で穴埋めされていますけれども、こっちの下水道事業で言えばかなりの部分が繰出しっていう話になりますよね。そういうことも含めて繰出しで穴埋めしようという考え方が、将来続けていけるのかなという感じするんですよね。どんどん交付税が減らされているっていう中で、従来どおり同じように繰出金、繰出金で何とか穴埋めしていくっていう部分で、果たして清水町の行財政運営ができていくのかなというふうに思うので、そのへんよく聞けば聞くほどわからないので、勉強したいなと思いますけれども、そのへんについてどうするかということも考えながら進めていかなきゃならないのかなと思うんですけどいかがでしょう。

○委員長(加来良明)水道業務係長。

○係長(松浦正明)先程、集落排水の数値を申し上げましたけれども、公共下水におきましても経費回収率は17年度予算ベースでは33%ということになっておりますが、これでいきますと、単純に考えますと使用料を3倍ぐらいに上げないと100%にならないという形になりますので、実際に今の下水道料金を3倍にするというのは住民負担も大きいこともありますので、3年に一度料金改定をしておりますので、19年度以降については今年検討する予定ですので、今後の繰出金のことも考えまして十分検討してまいりたいと思います。

○委員長(加来良明)12番荒木委員。

○委員(荒木篤司)はっきり言って、私個人として言えば全く関係ない話です。この排水事業に関して言えばですよ。ですからそういう人もたくさんいるわけですよね。ですから負担するのは大変だともわかりますから。しかし、そういうことも含めてもうそろそろ今後のあり方というのは、本当にどうしたらいいかっていうことを考えていかなければ、今の状態ですとこの事業自体が難しくなってくるということも考えられるんですけれども、町長としてはどう思いますか。

○委員長(加来良明)町長。

○町長(高薄 渡)本件だけではないのでありますけれども、特別会計であればそこで賄うのが原則なんですけれども、まったく逆で繰入金が多くて使用料が少ない。その逆であればちょっとぐらい足りないんだけれども、足りないから補填するというのが繰入れなんですが、逆な状況が続いております。これはやはり改善措置していかなければならないだろうと思います。また先程の話では公共下水道の一定の料金、3年前の係数使って、それでなければ該当しない高資本対策費に該当しない。それが交付税で戻るという質問だったと思うんですけれども、そのとおりなんです。それでやはり料金の改定時期にそのことも含めてできるだけ全会計なんですけれども、繰入れすることによって一般会計の色んなサービスが縮小される、あるいはやめなければならないというのが出てきておりますので、これは改善策に向けて努力してまいりたいと思います。

○委員長(加来良明)次の質疑を受けます。質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(加来良明)質疑なしと認めます。
 これで、議案第31号、平成18年度清水町集落排水事業特別会計予算の質疑を終わります。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇