北海道清水町議会

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平成19年第2回定例会(3月8日_日程第4)

○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。町長。

○町長(高薄 渡) 第2回清水町議会定例会におきましての行政報告をさせていただきたいと思います。 
 町道御影12号道路における町有車両事故について、ご報告申し上げます。
 去る、1月7日午前8時30分頃、町道御影12号道路の平和橋付近におきまして、町有車両ダンプ5号車で除雪作業中、橋梁の欄干部分に衝突する事故がありました。
 当時は、前日からのみぞれまじりの降雪により路面状況が悪く、橋梁に入る前に減速しながら作業を実施していましたが、左側路肩に急にハンドルをとられ衝突したものであります。
 被害状況ですが、欄干の一部と車両の前部を損傷しましたが、幸い運転手には怪我はありませんでした。
 現在、物損事故として車両保険での対応を行い、関連する補正予算を本定例会に提案させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。
 今後はこのような事故が起きないよう安全管理に一層注意を払い、事故防止に努める所存であります。
 以上、町道御影12号道路における町有車両事故についての行政報告といたします。
 次に、御影中学校パソコン窃盗事件に係るその後の経過について、ご報告申し上げます。
 平成18年第9回清水町議会定例会において教育委員会より窃盗事件の概要及び容疑者逮捕について行政報告申し上げましたが、その後の新得警察署の取調べにより容疑者は、御影中学校のほか50件を超える余罪を自供しており、この中には平成17年3月3日及び平成18年6月6日にいずれも「きずな園」で発生したパソコン窃盗事件と平成18年3月16日に「清掃センター」で発生したパソコン窃盗事件が含まれていることが判明しました。容疑者は、平成18年12月20日に起訴されましたが、犯行件数が多数であることから今回刑事事件として立件された起訴事実は御影中学校を含めた数件であり「きずな園」と「清掃センター」の事件については含まれておりません。
 この度、平成19年2月2日付け及び2月21日付けで被告人の弁護士から被告人及び被告人の両親が裁判所と協議の結果、近々満期となる自動車保険の満期払戻金等(105,000円)を被害弁償に充てたいとの通知を受けたところです。この被害弁償は、起訴されている被害総額約45万円に対してのものであり、御影中学校のパソコン2台分及びガラス破損の被害額が86,000円であることから按分され、約2割程度に相当する19,393円の弁償金が2月23日に入金されたところであります。
 今後につきましては、一部弁償を除く御影中学校のパソコン被害をはじめ、「きずな園」や「清掃センター」のパソコン被害とそれぞれの施設の窃盗の際に破壊されたガラスの修理代金を加えた被害総額約342,000円について、被告人に被害弁償を求めてまいる所存であります。
 以上、御影中学校パソコン窃盗事件に係るその後の経過についての行政報告といたします。
 最後に、しみず温泉フロイデの今後の方向につきまして、ご報告申し上げます。
 しみず温泉フロイデは、平成元年に実施した第3期清水町総合開発計画の策定に係わる町民アンケート調査において、温泉施設整備に51.4%もの高い要望を受けて、建設に着手いたしました。
 温泉運営計画では、9万人の入浴者数と3千万円程度の町負担を想定し、平成7年4月23日にオープンしたところであります。
 当初は、年間19万6千人余の方々にご利用いただきましたが年々減少し、平成17年度は11万4千人余に落ち込み、今後も利用者の減少傾向は続くものと思われます。
 また、施設の修繕や機械の更新などの運営経費の増大により、平成17年度と平成18年度においては一般財源からの負担額が5千万円程度となり、今後においても負担の減少が見込めない厳しい状況となってまいりました。
 一方、財政状況は建設当時45億1千万円ありました地方交付税は国の三位一体改革などにより昨年度は33億3千万円に削減され、今後も更に厳しい財政運営を余儀なくされる状況であります。
 このような中、平成14年度から行財政改革に取組み、人件費の削減、国設日勝スキー場の廃止など、歳出の削減に取り組んでまいりましたが、依然として厳しい財政運営を行わなければならない現状となっております。
 このような状況から、しみず温泉の今後についての検討を行い、「しみず温泉は民間へ売却することとし、町直営での施設運営は平成19年度をもって廃止する。」との方針(案)を決定し、この案をもって町内3ヶ所において町民説明会を開催しましたところ大方の賛意が得られたことから、この方針(案)のとおり決定させていただいたところであります。
 なお、民間売却につきましては、平成19年度中に温泉の運営継続を優先して売却先を探してまいりたいと考えております。
 以上、しみず温泉フロイデの今後の方向についての行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら、許可いたします。質疑ありますか。
 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 質問に入る前に下から13行目の字が違うのではないか、「以前」という字、下から13行目です。しみず温泉フロイデの関係です。「以前として」の「以前」が違うのでないですか。

○議長(田中勝男) 助役。

○助役(五十嵐順一) 申し訳ありません。字の間違えでした。訂正をお願いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 全然意味が違うから申し上げたんです。今、町長から行政報告がされました、しみず温泉フロイデの方向性という件について伺います。ただいまの町長の報告によりますと、17年度と18年度で一般会計から5,000万円程度の拠出がされていると、今後もこの程度の負担があるというふうにおっしゃられまして、そうしますと売却なり廃止した場合、5,000万円が浮くというふうにも聞こえるんですけれども、この表現が私から見ると、極めてし意的だなと思うんですけれども、この辺の表現の仕方についてまず伺いたいと思います。
 それから、下から10行目の「しみず温泉は民間に売却することによって」と書いてありますよね。この文章をよく読みますと、どうも民間に売却することとし、町直営での施設運営は19年度をもって廃止すると言っているんですよね。ということは直営をやめると言っていることなのか、温泉運営を19年度でやめるというふうに言っているのか、その辺がどうもこの報告でははっきりしていないんですけれども、まずどういう形になっても、温泉をやめるということを言っているんですか。
 それから、売却するということを言っているわけですけれども、売却先はある程度のめどをもって言っているのか。全く何も考えていないけれども、とにかく売るんだということを言っているのか、それから売れなかった場合に廃止するということですが、その辺は今言いましたようにはっきりわかりませんが、例えば運営をやめてしまうということになりました場合には、その後の問題ですね、温泉施設をどうするんだと、要するに解体して処分をするのか、そうすると費用がかかるわけですけれども、その費用はいくらぐらいかかると想定をしているのか、そういうこともきちんと調べたものを出して町民の皆さんに今回説明をしたのかどうかということも併せて伺いたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) まず1点目の5,000万円程度の支出ということでの負担額でございますが、これは特別会計で進めているわけでありませんけれども、あのような営業収入をしながらということでございますので、人件費を含めてこのような形を取らせていただいて表現をさせていただいているというのが1点目であります。
 2点目は直営をやめるのと温泉をやめるのとどちらなのかということですが、どちらのこの中ではそういう表現でありますけれども、あくまでも第一に民間への売却を考えて、そうでなければやめるということでございます。それから売却のめどをもっているのかということについては、まだ売却をするということは今回初めて方針案を出しておるものですから、これから本格的な状況になってくるかと思います。
 それから施設の取り壊しでございますけれども、当然、施設を取り壊すのは予算が伴うわけでございますけれども、このまま運営してずっといくよりも、経費をかけても一時期かかりますけれども、取り壊ししたほうが望ましいと思っております。どのくらいかかるかについては、この年度始めにどのくらいかかるかという費用コストの計算をさせていただく、だいたいあのような鉄筋の場合、面積に単価を乗じて出ますので、それに合わせて考えていけるものだと考えております。
 住民にはどのように説明したか、取り壊しの場合はどうなのかということについては、一部ありましたけれども、大半はそういう声がなかったわけでありますけれども、取り壊しをすべきであるという意見も言われておりますし、取り壊しについては予算の許される範囲の中で取り壊してまいりたいとこのように申し述べているところであります。以上でございます。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 今の説明ですと、まず取り壊しについて費用が具体的にいくらかかるのかということについて、説明をしていないということですよね。それから5,000万円というのも結局人件費を含めての5,000万円ですから、5,000万円そのまま残るというふうには私は思いませんけれども、正職員を3名を抱えている中で、温泉を廃止することによって、町が財源的に浮くという部分でいうと、2,000万円ちょっとぐらいですよね。町民に温泉を廃止すれば5,000万円が浮くんですよという印象を与えながら話を進めていっているというやりかた、それから元に戻す費用についても全く説明をしないで、とにかくやめるんだという進め方というか、本当に説明責任を果たした進め方をしているのかなと私はすごく疑問に思うんです。ですから、要するに売ることもやめることにも反対しているわけではないんですけれども、進め方に町民との共通理解の中で行政を進めていくという部分でいえば、すごく私はし意的な進め方でないかなというふうに思いますし、まして全く売却するあてもないけれども、とにかく売るんだという言い方も何か時間との競争という部分、なんというか熱意が感じられないという気がするんですが、その辺についてはどのようにお考えですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 今の3点でございますが、まず取り壊しの説明はしています。けれども金額は示しておりません。いわゆる町民の説明会を受けて去年から始まってきたやつにはどうしたらいいのかということでありましたし、今回は温泉をやめるかやめないかの問題について方針を述べてきたわけでありまして、取り壊しについては新たな中で考えるということを言ってきております。
 それから人件費については、これも5,000万円のうち、2,000万円ちょっとを人件費ですよということも言っております。それも住民の方も理解をしております。ですから何も、し意的というそういうことには該当しておりません。明らかに全部しております。町民の皆さんは理解したうえで説明会において町民の意見があった、11月・12月にかけての意見のとおり、すべきだというのが大半、100%とは申しませんけれども、それに近いものでございました。したがいまして、この売却につきましては、あくまでも売る方針を決定してから、相手方を探しますよと、このことについては理解をしていただいている、売ることが決まらない前から、買い手先を探すということには相成らないと思います。ただ、新聞報道で出ましたので、その件については説明会の時に申し上げております。3件ほどの問い合わせがございましたと、そういうお話をしております。そういうことは申しております。それからまだいろいろこれまで至るまでに、いろいろな考え方の活用策を模索いたしましたということもお話しております。けれども、結局は最終的には町の施設ということになりますと、多額な費用が、財政投資しなければならないということをお話申し上げてきているわけであります。以上でございます。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
 これで行政報告は終りました。