平成19年第6回定例会(9月10日_日程第11)
○議長(田中勝男) 日程第11、議案第60号、物品の取得についてを議題とします。
本案について、提案理由の説明を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) 議案第60号、物品の取得について、提案理由のご説明を申し上げます。
1、購入物品名 総合行政システム電算機器 一式
2、方法 随意契約
3、契約金額 消費税込みで、172,228,882円
4、供給者 札幌市中央区北4条西6丁目 北海道自治会館内 北海道市町村備荒資金組合 組合長 寺島光一郎
本件につきましては、本町の住民情報、税情報システムの業務システムを整備するものであります。現在、使用しておりますシステムは平成2年度に購入し、平成8年度に本体及びシステム一部更新を行ったところでありますが、その後、今日まで10年以上にわたり端末機器の更新やシステムの修正を行いながら使用をしてまいりましたが、機械本体の老朽化や後期高齢者医療制度への対応が難しくなるなど、今後、各業務への対応が十分にできなくなることが想定されます。また、今年度末をもって、現システムの保守対応を終了するとの通知もあったことから、新しいシステムを導入しようとするものであります。
システムの内訳は、サーバー、プリンター、業務端末機器及び21の業務システムと5つの連携システムで運搬・設定・データ移行とすべてを含むものであります。清水町が北海道市町村備荒資金組合から事務手続きの委任を受けて、システムの内容や導入業者の選定を行い、アートシステム株式会社北海道支店とそのシステムを選定しました。
去る8月26日、入札業務を行ったところ、アートシステム株式会社帯広支店から、消費税込みで168,000,000円の入札金額の提示がありましたので、備荒資金組合と同社で仮契約が締結され、本議案が議決後に本契約が締結され、備荒資金組合がアートシステム株式会社帯広支店より買取り、本町が備荒資金組合から譲渡を受けまして、契約金額に年1.1%の利息を加算しまして、172,228,882円を本年度から平成23年度までの5年間で償還をしていくものでございます。なお、本年度は利息のみの支払いとなってございます。
以上、議案第60号の提案説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(田中勝男) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
11番、荒木篤司議員。
○11番(荒木篤司) いわゆる行政システムですけれども、1億7,000万円、これが高いのか安いのか、全然検討がつかないところですが、何よりもこのシステムを導入することがほかの町村との連携にどういうふうな影響があるのか。その辺を検討されて決定をしたのかどうか。随意契約ということですので、たぶんその辺は吟味されたのではないかと思いますが、結果についてお聞きしたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) 今回の更新にあたりまして、今のご質問のとおり、将来的に管内の市町村との連携が図れるという部分については、十分に検討をさせていただきましたけれども、実態を申し上げますと、十勝管内さまざまなシステムでございまして、本町が特別にかけ離れたほかの町が導入していないシステム会社ではないということでございまして、端的に申し上げますと、十勝が一本になっている状況ではございません。今、帯広市を中心に3町ほどで統一したシステムの構築を図るべく準備を進めておりますが、これは外部委託方式でございます。
しかし、そのシステムやデータの安全性の面では、なかなか外部委託方式などのほうが優れた面がありますけれども、維持経費や回線の使用料などシステムのほかにかかる経費も多いこと、更には多くの場合はシステムの自由度が低くて通信回線、障害時のためのバックアップ機能を別に考慮しなければならないなどのマイナス面も多く、そのようなことを考慮しまして今回のシステム更新をはかったと、自己導入を可能なシステム導入にしたというような経過でございまして、そのような形で引き続き、決して十勝一本ではございませんが、自己導入方式で進めていくというようなことでございます。
○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。
○11番(荒木篤司) 今の事務的な話ということになるのかどうかわかりませんが、この今の答弁でいけば、去年あたり十勝一市の議論がいろいろとなされているなかで、こういう電算システムの統一がこうなんだということもこの十勝一市のなかで議論がされていた、そういうことを踏まえて考えれば、今後どうなるかははっきりわかりませんが、わかりませんけれども、しかしそういうことも踏まえてしっかりと検討していかなければならないのではないかと思うんですけれども、町長はこれについて、清水町独自でやっていくという考え方だというふうに受け取らざるを得ないんですが、どうなんでしょうか。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) お答えしたいと思います。まず、この行政システムの構築につきましては、課長からお話のように、それぞれの自治体において、それぞれのシステム導入を図ってきたところであります。これは将来に向けての十勝一つというなかの大きな課題になっていることは確かであります。しかし、近近に迫る状況の中では、今置かれている状況のなかで、このシステムをしていかなければならないという認識は十勝管内のどこの自治体も一つでございます。そういった面を考えますと、今、さきほど帯広市ほか2・3町で進めようとしているものについては、他の町村からのいろんな調査も含めまして、現状の時点では経費の増が多くなるということから、我々、行財政計画をしているなかでは、近近に迫るシステムについては、この5年の間はこのなかで進めさせていただきたいということで考えているわけです。これがひとつの問題として、十勝の広域を含めたなかで今後の消防行政等については、今、検討中でございますから、近近に迫る十勝一本のシステムづくりを考えていこうと、これはひとつの大きな議題となっているところでございまして、総合行政につきましては、現時点では当町だけではなくて、他の町村も今も状況のなかでは進めざるを得ないというような判断をしているところでございます。
○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。
○11番(荒木篤司) ということは、あれですか、去年ですか、いわゆる十勝一市構想を打ち出して、10年以内にその方向に向かって研究をしていくんだという部分はもうやめてしまったというふうに考えればいいのか、あるいはその組織のなかに研究機関かなんかつくっていなかったですか、要するに行政システムを一本化していくというのは、まさに最大の課題であり、バラバラになっているということが大きなネックになっているということでしたよね。ネックのひとつだということでした。
今、清水町が改めて独自のシステムを導入するということは、1億7,000万円、高いのか安いのか、この1億7,000万円を放棄してもいいのか悪いのか、今後どういう状況になるのかわかりませんから、そういうことも含めて考えているのか、あるいはこういう状況だから、なんとか十勝管内で町長として会議の場で、なんとか十勝一つのシステムを導入しようとか、そういうような研究をすべきだと主張されてきたのかどうかも含めて教えてください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) この問題については、当然、システムの統一化をはかるということでは、議論をしてきたところでありますし、私もその旨はお話をしてきているところであります。しかし、ただいまお話をしたように管内的にそれぞれ契約している年数が違いまして、更にはまた財政事情もございますし、その町々の事情もございます。したがいまして、それらをクリアしていかなければならない問題が時間的にかかるというようなことから、当面は近近に迫る体制の自治体についてはやむを得ないということで進めているわけでありまして、ただ、その一市論というのが先行しているわけですが、そうではなくて、グランドデザインという広域行政をまずしていこうというのがひとつの大きな柱でございます。その点を誤解ないように、どうも一市論が先行しているように聞こえます。そうではなくて、十勝は将来的には一つだけれども、広域行政に努めていこうと、それに対してエネルギーをかけていこうということで、そのなかでこういう行政システム等々の議論を、まだまだありますけれども、それをしていきましょうということでございます。
したがって、このそれぞれの昨年度の話の中で、来年度に迫る19年度にそれをしなければならないということについては、それぞれの自治体の財政状況を含めたなかで、やむを得なくしていかなければならない問題だろうということで、これは10年ということではありませんので、そういう方向でやらざるを得ないというような決定というよりも、そういうひとつの話の進め方のなかでの内容におさまっているということになります。私としましては、さきほど申し上げましたように、将来的には一つにしていくべきだということでありますけれども、それを踏まえて、市あるいは近隣町村でそれをしているんですが、今のところはコストが高いということでございまして、その部分を解消していくためにはどうするかということでは、十勝一つでもっていく方向性をしっかりとしなければならないのではないかということで、議論は終わっているところでございます。
○議長(田中勝男) ほかに質疑はありませんか。
9番、妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) さきほど説明がありまして、課長が速く説明されたのでよく理解できないところがあるんですが、この北海道市町村備荒資金組合がありますよね、さきほど5年間という言葉が出たんですが、これとそれからアートシステムから入れるんだということですが、この関係がよくわからない。もっとやさしくどういうふうになっているのかというふうに関係を、5年間とか、備荒資金組合とか、アートシステムとかというのがどんな関係になっているのか、具体的に説明してください。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 昨年、学校のコンピュータもこういう方式を取らさせていただきましたけれども、清水町が北海道市町村備荒資金組合から事務委任を受けまして、アートシステム社のシステムを導入しようということを決定しました。それを受けまして、アートシステム株式会社帯広支店と北海道市町村備荒資金組合が契約を締結し、仮契約を締結しまして、本議会議決後に本契約を締結して、備荒資金組合がアートシステム株式会社北海道帯広支店から、この総合行政システム、電算機器一式を購入いたします。購入後、清水町が備荒資金組合から譲渡を受けまして、譲渡を受けたこのさきほどの契約金に年1.1%の金利を加算して5年間で譲渡を受けた譲渡代金を支払っていこうという中身でございます。そういう形式でございます。
○議長(田中勝男) 9番、妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) ちょっともう1つお聞かせください。備荒資金組合から事務委任を受けたというふうに言われましたね。ここと清水町の関係はどういうことなんですか。もっと具体的にお願いします。
よくわからないんですが、譲渡を受けて、アートシステムとの契約があって、そして備荒資金組合から清水町に譲渡がされて、5年間で1.1%の金利で備荒組合に支払うということなんですよね、そういうことですよね。さっき言った事務委任があったということですが、何の事務委任ですか、どういう意味ですか。具体的に教えてください。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 今回のこの総合行政システム、電算機器の導入業者決定にかかる事務手続きの委任を受けて行ったところでございます。
ご案内のように備荒資金組合といいますのは、災害等における対応のために市町村が加入している組合でございまして、清水町もこの組合に加入しておりまして、今回もこれは災害ばかりじゃありませんけれども、災害にも活用ができるということで、備荒資金組合から譲渡を受けるものでございます。
○議長(田中勝男) 9番、妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) 結局はこういうことですね。組合がアートシステムから買って、そして清水町にこれを使ってくださいと、簡単に言うと、そしてそのお金はこれだけだから5年間で1.1%の利子を取って支払うということですね。5年後はどうなるのか教えてください。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 支払いは5年間でいたしますけれども、このシステムが5年間で使えなくなるということではないと思いますので、必要に応じて改修しながら使っていくと、前のシステムも10年以上使っていますので、このシステムもその程度は最低使えるものかなと思います。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
8番、加来良明議員。
○8番(加来良明) この行政システム電算機の導入について、年間のランニングコスト、保守料、プログラム作成費用等は試算して、これまでとどのように差が出るのかというのを試算していれば、教えていただきたいということと、本町ではBフレッツが導入されていますけれども、これにも対応する機器を導入するのか。最新の機器として対応できるようになっているのか。この2点お答え願います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) まことに申し訳ございません。保守管理費の比較したものが手元に資料がございませんので、お答えできませんけれども、その辺は申し訳なく思っております。Bフレッツ対応は可能だというふうに聞いてございます。
○議長(田中勝男) 8番、加来良明議員。
○8番(加来良明) 以前、総務文教委員会で所管事務調査したときにそのランニングコストと当然年間数千万円、例えば給与規定が変わったときにプログラム修正料が何十万円と発生してくるわけです。それを独自で民間で自分の会社で数字を入れ替えれば、対応ができるようなソフトとか、そういうものを当然導入してコストの軽減を図っているわけです。それをいちいちプログラムを改修したり、そういう費用が発生したうえでやっていくということを含めて、そういうものを対応していくと、そういう答えだったんですけれども、今ここでそういう対応も含めたことを考えたプログラムを導入しようとしているのか。当然、それがランニングコストに反映されてくるわけですから、そういう試算もできていないということは、そういうことが一切検討をしていないのか。ただ機械だけの高い・安いだけで導入しているのか。これから5年で備荒資金を借りて返していくわけですが、それ以降も使っていくという答弁ですから、当然10年や何十年と経費が発生をしていくわけですから、そういうことを試算してここに提案してくるのが当然だと思うんですが、いかがでしょうか。
それとBフレッツについては、対応できるということは、今は対応しないということですか。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 今、議員のご質問のとおり、システムの変更等々については、自分達で、前に委員会で報告をしたとおり、やれるものを増やしていくといった形で今回のシステムもそのようになっていると認識をしてございます。そういったことで、数字的に今申し上げられなくて申しわけないんですが、そういった意味ではランニングコストについても十分に検討を加えさせていただき、今回の提案になっております。
あとBフレッツについては、対応できるじゃなくて、このなかで対応していくということでございます。
○議長(田中勝男) 8番、加来良明議員。
○8番(加来良明) それではランニングコストについては、今後報告をしていただけるということをお願いして、議長、そのようにとりはからっていただくことをお願いして質問を終わります。
○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) このシステムについては、加来議員のほうからもお話がありましたが、私達の委員会で説明を受けていたという経緯もありまして、額が額だけにこれだけ厳しい財政状況のなかで町民がみて、なるほどという形で推移をしないとやはりなかなか大変なものだろうという気がしていたわけであります。以前に聞いたときに、今回は随意契約で契約しておりますけれども、より多くの会社に参加していただいて、そしてそのなかからよりいいものをという希望を私は持っておりましたので、係のほうにも説明を受けた際にそういう話をしたわけでありますけれども、結果的にはどうも1社しかいないというような話がありまして、なかなかこれは説明された際の額でそのまま推移するのかなと思っておりましたが、やはりそのとおりで、1社しかないものですから、こういう1億7,000万円という大きな額になったと推測するところであります。
今、ほかの議員からも質問がありましたが、その平成2年に購入して今までかなり長い期間、旧システムを庁舎内で使っていたと、今後ですが、まさに時代の先端をいく新しいシステムだと思いますので、このシステムを導入した際に、今までの全体の事務処理を含めたものがより省力化されるなり、より進んだ形になるのか、または新しい機械になったけれども、今までと変わりはないんです、対応年数が年数だから新しいシステムに変えるだけなんですということなのかどうか、この辺についてお尋ねします。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 更新することによりまして、経理伝票につきましても、担当課ですべてを起案することにより省力化が図られ、今までは経理係に1回集約をされまして、そこで電算で伝票を起こして出納へという流れになっていましたけれども、今後は担当課で即伝票を起票することによって経理係で一括集約することが省略されますので、そういった部分で、例えば経理の部分でいえば、省略化が図られて事務の迅速が図られるといったふうになると思っていますし、すべてが従来型ではなくて、見直すものは見直しまして、新しく事務の効率化を図るために、導入を図るべく準備を進めてきたところでございます。
○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 旧システムに比べて、今後導入されるシステムは今までよりちょっと違うということですから、事務の改善を含めてこれから私はじっくり見させていただこうと思っているわけですが、何としても額が額ですから、そのことでこれから今までどおり保守の関係について、新しいシステムといえども、今までと同じような額でシステムの管理がなされるのか、新しい機械なので、今までの保守とは違うかなり新しいものだから安く済むんですよというところが、5年も6年も経てば別ですが、新しいうちはかなり下がるのかどうか、この辺はどのような検討をされているのか、お聞かせください。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) さきほどの加来議員の質問にも数字的に今は申し上げられなくて申し訳ないんですが、保守管理につきましては、議員がおっしゃるとおり当初は新しいですから、そのものの保守管理はかからないと思いますが、それよりもデータの更新だとか、新しくつくるデータ、こういったものにかかるというのが今までの実態だったと思います。
それらにつきましては、職員でやりやすい、職員自らができる部分についてはやるという形のシステムにしておりますので、従来よりは大幅に、保守、ランニングコストについては軽減されるものというふうに思っております。以上でございます。
○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 今までの旧システム、職員が使われているシステムが100%新しくなるということではなくて、今まで使っているシステムそのものが、かなりの部分をいかして使っていけると、この新しいシステムのなかで使っていけるんですよというところはあるのでしょうか。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 21システムを導入いたしますけれども、従来23ほどありまして、2つほど件数が減ってきて必要がなくなって21にしたんですが、システムそのものは住民システムだとか税システム、これらについては何て言いましょうか、システムそのものはそんなに大きく変わらないんですが、システムの更新、更新にかかっては今まですべて委託していたものをそれを自分達で直していこうという経費の削減を図っていこうということを今回このなかでみてございます。
したがって、システムはそんなに、確かに業務によっては、さきほど言ったように電算については同じ経理システムについてもそういう効率化を図る見直しをしたところもございますけれども、システムの本体については21システム、従来の23から21になったということで、大きな効率を図る意味ではありますけれども、システムそのものの大きな変更はないのかなという認識でございます。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
○議長(田中勝男) これより討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。
○議長(田中勝男) これより、議案第60号、物品の取得についてを採決します。
おはかりします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
よって、議案第60号は原案のとおり可決されました。