北海道清水町議会

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平成19年第4回定例会(6月11日_日程第7)

○議長(田中勝男) 日程第7、議案第39号、清水町国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
 提出者より提案理由の説明を求めます。保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) 議案第39号、清水町国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を申し上げます。
 例規集では、第2巻4,261頁から登載されております。今回の改正は、昨年の国の医療制度改革により制定された健康保険法等の一部を改正する法律により、平成20年4月から国民健康保険法に規定する療養の給付にかかる一部負担金割合が変更されることに伴い、本町が行う国民健康保険においても同様の措置を講じるため、条例の一部を改正するものであります。内容といたしましては、乳幼児の自己負担割合を2割とする軽減措置の対象年齢について3歳未満を義務教育就学前までの拡大と、70歳から74歳までの被保険者にかかる自己負担割合を1割から2割に引き上げるものであります。このことによりまして、条例第6条第1項1号・2号・3号の規定をそれぞれ改正するものでございます。
 なお、今回の改正で乳幼児の自己負担分につきましては、実質的に乳幼児医療制度により公費負担がなされているので、所得制限による対象外の方を除き、負担額の変更はありません。附則としまして、この条例は平成20年4月1日から施行するものであります。以上、ご審議のほどよろしくお願いします。

○議長(田中勝男) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) これは去年の健康保険法の改正に伴うものとされているんですが、今、ひとつわからないことがあるんですが、おききするのは乳幼児、今まで3歳までの乳幼児についてはどういうふうになっていたのかわからないんですね。所得制限がどうなのかとか。そういうことについて実は資料を出してほしかったんですが、それが今度は3歳以上6歳未満はどうなるのかと、3割だったのが2割になると、そういう意味での改善をしようとしている意味がわかります。しかし、その該当人数がどのくらいいるのかということを教えていただきたい。
 それに伴って、1つは極端なところでいえば、中学3年生まで義務教育段階の子は無料にする自治体もあるんです。6歳までやる、無料にしましょうというところ、その調査をされているのかどうかということと、じゃあ無料にしたらどのくらいの財政負担がかかるのか、これは各自治体でも少子化問題で医療費の負担を少なくしようという観点でやっている自治体がいくつもあります。そこの情報をとらえているのか、それからそうすると町にはどのくらいの負担があるのか、おききしたいと思います。
 それから、70歳以上74歳までの1割負担でしたよね、75歳からは老人保健ですが、その1割負担が2割負担になる、これは来年の4月からやると、昨年の国会で大反対を押し切ってやったやつですね。これの該当は何人くらいいるんでしょうか。全体として、これによって1割負担が2割に、病院に行くと倍になるんですから、保険給付は減るわけですが、どのくらい減るのか。そこところを町民の生活にかかわる重要な問題なので、こういう提案をされたときには、もう少し具体的にこういう人はこうなるよという資料をつけてくれないと、こういう条例用語だけでやられてしまうと、私達はわからないので、ひとつ教えてください。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登)
 大変申し訳ないのですが、調査してお答えしたいと思います。該当人数についても同じでございます。無料にしたらどのくらいの医療費の負担になるのかということですが、これについても、今、調査してお答えしたいと思います。
 70歳以上の1割負担から2割になる人数については、毎年年齢が上がっていきますので、それぞれ変わってきますので、正確なものはつかんではおりませんけれども、来年の4月1日に施行ですので、その予想した人数はまだ予想しておりませんので、ここで何名ということはちょっと言えませんので、よろしくお願いします。
 保険給付にかかる部分については、どのくらい減るのかということですが、これについても試算しておりませんので、今、調べてお答えさせていただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 条例改正の提案があるんですが、これは町民の生活に直結する問題なんです。70歳以上の人が病院で払う負担が倍になる。これは医療費抑制という点から病院にかかりづらくなったということが起こるんです。その辺も考えながら、条例を提案してもらわないと困るなというふうに思います。
 少子化の問題で乳幼児から就学前までの子供、3割負担ですからね、大変な負担を押し付けている、それを2割にすると、これは1割でもいいんですよ、町でもやれるのですから。私は無料とまでは言いませんが、1割にしたら本当に助かるんです。町民の生活にかかわることなので、お金を出すことですから、その点を考えてやってくれないと、資料も町民が納得するような資料を出してもらわないと、国が決めたからすっと通すというわけにはいかないと思うんです。町長どうですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) ただいまの資料不足については、誠に申し訳ないと思うしだいでございます。後ほど提出させていただきたいと思います。
 乳幼児の無料化につきましては、平成13年から無料化についての取り組みをしてきたわけですが、ご案内のように財政の硬直化のためにこれを持続するということは大変困難だということから、この制度をやめて、国と道の制度にならざるを得ないとなったわけです。
 毎年ですね、当時でいくと3,500・3,600万円が必要になってくると、このような状況なわけでございます。1割ということになりますと、近い数字になりますけれども、そういう状況になるというなかで、1割というのも頭にありまして、その後、続行することができないかと検討したわけですが、今の健全化を推し進めていくなかでは、到底できないと誠に申し訳ないが、規定どおり負担をしていただかなければならないということで、このような結論に至っていると、非常に私としては当初から考えをもっていましたから、この少子化対策を含めて何とかしたいということで、19年度の予算のときにもそのことも念頭において協議をしましたけれども、財政を健全化にすることが第一だと、実行をしていかなければならないということでこのような結果になったところでございます。よろしくご理解いただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) さきほどのご質問の部分の人数の件についてお答えいたします。まず、3歳未満の被保険者数ですが現在83名、5月末現在ですが83名でございます。6歳まで出していませんけれども、想定しますと、新しい制度になったときに、約150・160名が該当するかと予想されます。
 それから前期高齢者の部分については、これも5月末現在ですが531名の人数がおります。これについても70歳から74歳までの該当者につきましては、7月31日で健康保険高齢者受給者証というのが更新されます。その段階で人数が確定したうえで受給者証を給付しますので、これは1年間有効ということで、この方々については、4月から2割負担ですよということを条件として入れて交付する予定でございます。今の段階では算定はしておりません。日々変わってきますので、その近くになってから決定していきたいと思います。
 保険料ですが、今、町長もお答えしたように保険料の部分について無料うんぬんということもございますが、当町の状況としては法律どおり70歳以上は2割という部分で負担をしていただくという条例改正ですので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 問題は70歳以上でいえば530人ぐらいいる、これからも増えていくということですよね。74歳までですから、かなりの数の人に影響すると、そういう人達の暮らしを考えながら、説明してもらわないとだめだと思います。なんでこんなになったんだと、一般質問でもやりますけれども、例えばいろんなものが上がったりするけれども、なんでこんなことになったのか。みんな大変なんです。私はこの提案はだめだと思っております。本当に町民の生活を考えながら、それなりのことを、このなかに3割負担の人もいますからね。入れていないんですか。3割負担の人もいますよね、これは人数ですから。去年から3割負担になっているんですよね。ずっと1割だったものが3割になったり、また来年から2割になったり、これはお年寄りは病院にかかるなというそういう主旨でしかないというふうに思っております。それぞれの細かい数字、どの人達がどういうふうに影響を受けるのかというのを本当は出してほしいということを希望しております。出してくれますか。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) 一人ひとりというとですね、ご質問のなかでもあったように一定以上の所得者については昨年の10月から3割負担になって病院に支払っていただいていますけれども、一定以上の所得者については2割ということで、低所得者1ないし2に該当する方については、軽減措置がありますので、その部分については救われるのではないかと思いますし、一定程度ですから生活していける状況だということで負担していただいているということでございますので、その辺も含めてよろしくお願いしたいと思いますし、病院にかかるだけではなくて、予防医療というのですか、そういう部分を充実させてなんとかみんなが健康で過ごしていただくと、病院通いをしないで、過ごしていただくと、当然負担も減りますし、保険の財政も圧迫されないで済むということもありますので、それを目指して、4月から新しい予防医療に関しまして、業務を受けながら結果を求めていこうというような計画もございますので、ご理解願います。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。

○議長(田中勝男) これより討論を行います。討論はありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

○議長(田中勝男) これより、議案第39号、清水町国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
 この採決は挙手により行います。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第39号は、原案のとおり可決されました。