北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成19年第7回臨時会(11月15日)

○議長(田中勝男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は会議規則第119条の規定により議長において
 7番 奥秋 康子  議員
 8番 加来 良明  議員
 9番 妻鳥 公一  議員  を指名いたします。

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○議長(田中勝男) 日程第2、会期決定についてを議題といたします。
 おはかりします。本臨時会の会期は本日1日にしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
 よって、会期は本日1日と決定いたしました。

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○議長(田中勝男) 日程第3、諸般の報告を行います。事務局長。

(事務局長朗読)

○議長(田中勝男) これで諸般の報告を終わります。

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○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありました。これを許可いたします。町長。

○町長(高薄 渡) 行政報告を行いたいと思います。まずもって、町税・水道料金の誤徴収につきまして、当事者はもとより関係機関、そして多くの町民の皆様、議会議員の皆様にご迷惑を多大におかけしましたことを心よりお詫び申し上げたいとこのように思うしだいです。
 それでは町税・水道料金の誤徴収につきまして、ご報告申し上げます。
 平成19年11月7日に町内金融機関から出納課に対し、口座振替利用者の水道料金の内容についての照会がありました。
 照会の内容といたしましては「口座振替利用者から水道代が1月までは1件の引落としだったのに2月からは3件の引落としになっている。何のお金か調べてほしい。」との内容でありました。
 出納課といたしましては、照会の内容が水道料金であるため、水道課に連絡し、水道課は照会の内容について調査したところ口座からの振替に原因があると推測したことから、口座振替を担当している税務課に連絡をしてきたものであります。
 これを受けまして税務課といたしましては、直ちに口座番号等について調査をしたところ、税務課の電算入力の誤りであることが判明いたしました。
 この原因につきましては、電算入力をした際のチェックが不十分だったため、起きたものであります。
 なお、誤徴収の内容といたしましては、平成19年度分の町税(町道民税・固定資産税・軽自動車税)が1,191,900円、水道料金につきましては、平成18年度分が171,920円、平成19年度分が643,190円の合計2,007,010円となっております。
 また、誤徴収となった科目・納期につきましては、水道料金が本年2月分から10月分まで、町税につきましては、本年度課税分で5月納期分から10月納期分までとなっているところであります。
 今後におきましては、このようなミスが二度と起こらないよう最大の注意を払うとともに、チェック機能が働くようなお一層徹底してまいります。誤徴収となった口座振替利用者の皆様をはじめ、関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしましたことに対し、衷心より深くお詫び申し上げる次第であります。
 なお、今臨時会に関係補正予算2件をご提案させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。
 以上、町税・水道料金の誤徴収についての行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。質疑ありませんか。
 7番、奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) ただいまの行政報告でございますが、「またか」というようなそういう思いでございます。今回、誤徴収をして、この文面によりますと、当事者の方にどのような対応をされたのか、即対応をされたのかということと、あとミスをされた職員にはどのように対応をされるのかということをお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 本当に収納の事務のまったくの誤りということで発生しましたことに対しまして、改めてお詫び申し上げます。さっそく、この事例がわかりました日、7日の日、事実関係が確認されなかったのですが、こういう事例があるということで、当事者の方にお詫びかたがた説明にお伺いしております。8日に改めて事実がはっきりしてきましたので、その内容を含めて再度お詫びに行っているところでございます。その後、私ともども当事者のほうに行きまして、ご迷惑をおかけしましたとお詫びしながら、これからの対応についてご理解をいただいたということでございます。そういう対応をさせていただいたところでございまして、本当にご迷惑をおかけしました、納税者に対しましては、本当に衷心からお詫びをさせていただいたところでございます。
 また、この担当の職員の関係ですが、清水町には懲戒処分の関係での取り扱い、懲戒処分等の基準に関する規定というのがございまして、そのなかで懲戒処分審査委員会を開催して処分等をするという運びになります。今後、そういうしくみにのっとりまして、私どもともどもそういうなかでの対応を考えていきたいと思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 7番、奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) もちろん、当事者の方には即お詫びをするというのが順番ですけれども、そのときにその当事者の方にこういうわけで訪問したいとかいうような連絡をしたのかどうかということも、ひとつお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 税務課参事。

○税務課参事(鈴木正一) 今回、いろいろな形で皆様にご迷惑をおかけしていることお詫び申し上げます。今の質問の関係ですが、当事者にご連絡して行ったのかということにつきましては、7日の時点で私のほうから当事者にお電話を、まず一件の分のお話をさせていただいております。それから確認作業がどうしても必要だということで一定時間お時間をくださいという形で、最終的に確認ができた時点、11日の日曜日ですけれども、事前には連絡をしては行かなかったんですけれども、確認したら再度行きますというお話をしていたので、その時点で訪問をしたということで、2回目の訪問については、事前にお電話をしないで訪問をしているという経過です。

○議長(田中勝男) 7番、奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) あとでまた詳細についてはということでしたんでしょうが、やはり当事者の方もそれなりに、まさか日曜日に来るとは、もちろん思ってもいなかったと思いますけれども、お仕事のまだ最中だったと思うんです。そういうなかで、3名の方に来られて、やはりとまどいもあるのかなというふうに思いますが、やはりそういうときには、これから行きます、ご都合はどうでしょうかというくらいの配慮があってもいいのかなというふうに思います。いかがでしょう。

○議長(田中勝男) 税務課参事。

○税務課参事(鈴木正一) 今、当然のお話をされていると、私も認識をしております。副町長と対応をした時点においては、相手方に一定程度、時間の都合、お仕事の都合もありますので、副町長と対応した時点においては、事前にお電話を差し上げて、その空いている時間を聞いて訪問をしているという形です。すべてがお電話して訪問をしているのかという部分については、すべてではなくて、当然、副町長との対応等については事前に電話して時間帯を確認して訪問しているという状況です。

(奥秋議員、挙手)

○議長(田中勝男) 奥秋議員、質問が3回になっておりますので、ほかの方の質疑を受けたいと思います。
 ほかに質疑ありませんか。1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 原紀夫です。誠に残念なことでありますが、昨年の2月ですか、水道工事の関係で、大きなミスをしたにもかかわらず、そのことが同じようにいかされないまま今回の失敗に至っている面があるのではないかと私は感じています。
前回の失敗時も検収業者から検収を受けた職員がしっかりとチェックをしていれば、あのようなことは起きなかったはずですし、今回のミスにつきましても同様に、コンピュータそのもの電算機そのものは人間がやる、人が打ち込む行為でありますから、どんなに優秀な人であっても必ずミスはつきまとうものだと思います。
 したがって、さきほど町長が言われましたように、チェック体制が不十分であったという反省をしておりますが、私は不十分ではなくてしていなかったのではないのかという、こういう疑念さえ持つわけであります。この部分について、入力した職員がチェックをしているのか、またまた別な職員がこの入力したものについてチェックをしているのか。特に税務課の関係、また含めてほかの関係もからみますけれども、金額が動く、キーボードで数字を打ち込むことによって金額が動く、そのことが大きく波及するような事案については、特に念入りなチェックが私は必要だと思います。したがって、清水町のみならず他町村でも多くの世帯数を抱えている市町村が清水町と同じようなミスを繰り返しているのかということになりますと、やはりそこはチェック体制がしっかりしている面があるのではないかと私は思うのです。
 そこで、さきほど奥秋議員が質問のなかで言われておりますが、職員の懲罰なんていうのはまさに今税務課を含めてグループ制でやっているわけですから、共同責任だと私は思います。したがって、どの職員であっても真面目に仕事をして、そのなかで起こしたミスでありますから、入力した職員ばかりを責めるということはまったく本末転倒だと私は思います。
 二度とこのようなミスを起こさないようにどうするのかということを、しっかりとした体制をつくる、このことが一番大事なことであって、懲罰委員会にかけてそしてその結果処罰をする、そのことで終わり、こんなことはまったく本末転倒だと私は断ぜざるを得ない、このように思います。
 そこで、さきほどお尋ねしているように、私どもの町のチェック体制、これは複数の人でやっているのか、入力した一人の者が同じようにやっているのか、そうなると職員それぞれ自信を持って仕事をしているわけですから、やはり自分のやっていることは間違えがないだろうという過信もあるでしょうし、そういうことの積み重ねが今回のミスにつながった面があるのではないかと、こういう気がしてならないわけです。このチェック体制について、どういうことをやられているのか、これから一層徹底していくと、チェック機能が働くように一層徹底すると、こう言っておりますが、一層徹底するというのはどういうことを徹底しようとしているのか、このへんを明らかにしてほしいと思います。
 それと、よくですね、今回私のところにも2・3人から苦言がきておりますけれども、清水町はミスなんてしょっちゅうあるんだと、こういうことを言う町民がいます。以前からあったんだと、またかという、そういう職員が多いんだよとこういうことを言う町民がいます。なぜなのとお尋ねしたところ、今回は表面に出ているんだけれども、表面に出ていないような小さなことなんてたくさんあるんだとこういうことを言っている人がいます。例えば、同姓同名の人の分について住所がまったく違うのにもかかわらず逆のほうに請求書がいってみたり、あるいは一度支払った税金の督促状が数か月経ってからまた来たとか、こういう話はけっこうあるんだとこういう話をしている町民がいます。
 そういう話を聞くに及んで、そうなればやはりそういうことが小さなミスが膨らんでいって、こういう結果につながっていくんだとこういう気さえするわけでありまして、この辺の体制、今後どういうチェック体制をつくっていくのか、これについてぜひ聞かせてほしいということと、システムの問題であります。
 先日の副町長の説明によりますと、どうも入力画面を開けると、全部ひとつの仕事ができるというようなシステムになっていないようなそういうような説明であったかなと私は思うんですが、この電算機のシステムそのものに、職員が取り扱いづらいような、そういう要素があるのではないかという気さえするわけですが、こういうところはないのか、そして他町村が使っている電算機で清水町と同じような電算入力をしているところがあるとすれば、そこはなぜミスがあまり出てこないのか、そのへんお尋ねするなりして、新しい新体制のなかで新しく体制を組むなかで、しっかりしてほしい、今度起きると、二度あることは三度あるなんていう話がありますけれども、こんなことが三度あってはまったく町民が不信そのものになるわけですから、しっかりとそういう体制をつくってほしいということで、この電算システムについて、新たに1億8,000万円近くかけて、新しいものを買うということになっておりますけれども、同じようなシステムになっていて使いづらいものなのか、このへんについてお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。税務課参事。

○税務課参事(鈴木正一) ただいまの質問にお答えいたします。質問の主旨が改善策という部分です。今後においては、口座、新規、それから修正、追加の処理に関しては複数でチェックをしていくという形で、現在、10月11日以降については3名でチェックしております。それ以降、この問題が発覚したという形のなかにおいて、月々の新規の入力者は当然3名で決裁をしますけれども、口座引き落としの時点において再度新規依頼者の修正等々、依頼者の再チェックを一覧表によって行ってから、それぞれの金融機関にそのデータを送るという形です。それ以降、引き落としされた一覧表がそれぞれ金融機関のほうから来ます。これについてもさらに口座人名、口座番号等々についても再チェックしていこうという考え方で今後取り組んでまいりたいと思っております。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 今、参事のほうからこれからの対応についてという話がありました。ご質問の従来どうだったのかという話ですが、従来は担当係長がチェックをしてそれで済ませていたという事例があります。それを踏まえまして、さきほど参事が話したように対応したということになっているところでございます。
 また、ミスが多いというお話がありました。確かに細かいミスがありました。これについては大きいからだめだとかそういう問題ではなくて、職員が職務をするうえではそういう細かいミスでもあってはならないことでありまして、常時そういうチェック体制、それも含めましたチェック体制についてこれから全部のなかで詰めて進めていくという話になっているところでございます。
 システムの問題ですけれども、入力そのものについては、そう難しい入力ではありません。ただ、今回のケースにつきましては、この間の説明会でもお話をさせていただきましたけれども、例えば高薄が1番、五十嵐が2番という番号がついております。名前と番号が連動しているんですけれども、それが今回のミスは、私が本来払わなければならない2番に打ち込まなければならなかったものですが、五十嵐に高薄の1番を打ってしまったと、ですから高薄さんに1番が2つ付けられていると、2番の画面を開きますと、五十嵐が出るんですが、そこに収納されたのは、1番のそちらのほうからのお金が入ってきているという形が画面上操作されるということでございます。画面の入力ミスというのは、世帯番号の入力ミスと、これが致命的な問題だったということでございます。
 ただこのチェックリストについても、出るしくみになっております。自動的に出るしくみになっております。修正したあとについては、1番誰々、2番誰々という番号が出てきます。そういうことですので、当然1番の人がやって、その1番のなかで修正をしているのであれば、1番の誰々が修正前はこうだったけれども、修正後はこうだよというチェックリストが出てくるんですけれども、それが今回の場合は1番誰々が修正出るんですけれども、修正後はまた番号が違った番号になると、例えば2番五十嵐だったと、修正前が、修正後は1番五十嵐になると、こういうのが出てくるはずです。ただ、残念なことにこのチェックリストのその部分のチェックシートが不明だということでございまして、今担当が探しているということですが、その確認を取る術がないということでございまして、そういう意味では原議員が言われるように、チェックを本当にしていたのかと、私達もちょっと疑問を持つところではありますが、そういうミスが重なって今回の事例になったと思われます。
 二度とこのようなことのないように、さきほど参事が話しましたように、複数のなかでチェックをする体制をしっかりしていくということは、すべての問題についてやっていかなければならないと思っております。そういうことで今後とも進めさせていただきたいと考えております。

○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 今、副町長からこの入力の部分について説明をいただきましたが、どうも話を聞いているかぎり、係長がチェックをしていたんだという話でございますが、最初の入力ミスを職員がしてしまうと、広がってしまって最終的にこんな結果になるわけでありますが、まさにそれだけ私の聞いた今の感触からするとやはりチェックを怠るとえらいことになってしまうシステムだなと、そんな感じを受けたわけで、これから新しく導入するシステムも同じ今まで使っているシステムと同じものということであれば、やはりかなり神経を尖らせてやらなければ、やはり同じようなミスを起こしてしまう可能性があるとこんな気さえするわけでありまして、そのへんについてはわかるでしょうか。今までと同じなのか、違うのか、どうなんでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) これから導入いたします電算の関係でございますが、収納に関しましては基本的には同じでございます。これはさきほど副町長からもお話をさせていただきましたが、我々にとってはどれが正しい番号で、コンピュータがですよ、機械がどれが正しい番号でということは機械が判断することは非常に難しい、難しいというかできないというのが実態です。したがって職員が打ち込んだ口座番号がそのまま記録に残って引き落としをされるといったようなシステムでありますので、これはやはり入力した後に二重に三重にチェックする方法しかないのかなというふうに思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) ミスを失くすには二重・三重のチェックが必要ということでありますので、そうなりますと現行の税務課の職員体制のなかでは職員のほうとしてはなかなか大変だと、今までよりも二重・三重となれば大変だと、そういうことがもしあるとすれば、全道くまなくでもいいですから、職員のミスが少なくなるようなそういうシステムが、今、清水町が使っているシステムよりいいものがあるとすれば、この機会にしっかりと考えたほうがいいのではないのか、そういう気さえするのであります。
 特に、職員は新しい計画も策定されましたが、増やすのではなくて減らしていく傾向にあるわけですから、少ない人数の職員がより正確な仕事をするということにならないと、あらゆる面で二重・三重のチェックをかけなければ正確に業務ができないということであれば、職員の負担が大きくなるわけですから、このへんはくどくどとさきほども言いましたけれども、三度ないようにしっかりと再考をしていただきたいと思いますがいかがですか。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 今回のミスの問題の発生は、一人が入力とチェックをしていたということがひとつの大きな原因かと思います。それを改めていくということで、すでにそういうしくみをつくりました。申し上げるまでもなく、そういうチェック体制というのは複数の目で見ることが大事なことでありますので、それをすべての事務のなかで徹底をしていきたいと、決裁というか、内部決裁、課長までの決裁のしくみをつくっていきたいと考えております。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 5番、中島里司議員。

○5番(中島里司) 今のというか、報告書の中間あたりに、この原因については電算入力をしたチェックが不十分だったと、これは文章表現としてはおかしいと、ミスそのものの原因を言っているんだから、ミスの再発を防ぐという部分でのチェック機能でしょう。これはあくまでも電算入力したのは担当者でしょう。ということは、私は職員を責めるんじゃなくて、職員の資質を高めるというもの、ましてや人事異動でいろいろあるわけですから、そのなかで配置転換になったときに、それは外部までいかないまでも、内部で上司とか仲間とかが職員の資質を高める、あるいは職員が緊張を高めながら仕事をしていくと、まずそれが第一ではないのかということなんです。チェック機能を充実にしますとか言いますが、間違いはあります、人間がやることですから、その人がやることを少しでも少なくしていくということが全然うたわれていないということを一点感じています。当然、その原因をしっかりととらえながら、私は人事配置とか、組織とかを見ていく必要があるのではないかと思います。
 この文章の表現のしかたはちょっと違う。そして後段にきて、その対応・対策が出てきているんだろうなと思います。そういうことを踏まえなければ、議会とか町民にチェックはこれからちゃんとしますと言っていても、ミスそのものを少なくしていくという職員意識、これはいくら舵をとっても、職員一人ひとりがそれに意識、緊張そういうものを高めなければ、今、お二人からあった質疑のなかのものが解消されていかないだろうというふうに私は感じておりました。これを配付されて見たときに、ここが違うなと、基本的な考え方、原因は原因としてやはり僕はオープンにして、だからこういうチェック機能をしなければだめなんだというスタイルになっていかなければならないでしょうというふうに思っています。
 そのひとつの要因に、私、今の役場の体制、担当課などは関係ないので、理事者サイドの考え方なんですけれども、私は常々、大課制というのには疑問を持っております。原議員がグループ制というのは共同責任であると、ある町で昔の組織に戻した町がありますね。対応、対策というのは、その部分からも見直して職員の緊張を高めていく方法を考えるのもひとつの手立てかなと、あまりにも分散化してしまうと、職員一人ひとりの緊張感がちょっと欠落してきているんじゃないのかなという感じがしている場合もあります。ですから、私の思っていることですが、今言った原因というものを改めてお話していただきたいし、これから一層徹底というなかにこの大課制というもの、これは一時的に広まってきましたけれども、ある町では昔とは言いませんが、大課制そのもの、あるいはグループ制、そういうものを見直している町も現実にあるということ、これらについて、町長に答えていただいたほうがいいのかな、原因は別ですが、大課制とその役場組織という部分について、いろいろとお話を聞いていますから、他町の話も聞いていますので、そのへんについてどう思っておられるか、この2点についてお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。副町長。

○副町長(五十嵐順一) 中島議員が言われるとおり、やはり職員の資質、間違い、これは人間には必ず間違いが伴うんだと、これを前提に仕事をしていかなければならないと思います。そのなかでは、やったことについての結果としてのチェックが大事になっていくという観点から、今回このような表現をさせていただいたところですが、言われるとおり、もともとの原因は入力ミスという、個人の操作のミスというか、そういうことが今回の発端になった原因でございます。職員それぞれが責任を持って、仕事にあたっていく、そしてその仕事ひとつひとつについても十分な注意を払ってやっていくと、そういうことが当然必要なことでありますので、折に触れ、こういう職員研修も通じながら徹底をしていきたいと思っているところでございます。
 また、大課制のお話もございました。確かに昔はきめ細かな課制度を取りましてやっていた時代もございました。今の社会においては、だんだん行政のスリム化ということも言われております。スリム化とその責任度合い、町民へのサービス、その兼ね合いが出てくるかと思いますが、今、清水町で進めている大課制、グループ制については今は試行の段階でございまして、いろいろ検証をしながら、更によりいい方法が出れば、そういうことで進めていきたいと思っております。大課制につきましても、こういう体制のなかでやってやれないことはない、小課制だからいい、大課制だから難しいという問題ではなくて、このなかで我々の能力を出してやっていくということが必要ではないかと考えているところでございます。

○議長(田中勝男) 町長、答弁ありますか。

○町長(高薄 渡) 今、副町長のほうからお話もありましたけれども、事の原因は文書を間違えて打ったのと同じなんですね。それを本人が画面上で読みかえしするか、紙に出して原案とそれが合っているか、それを確認しなかったということが、文字ではなくて金額ですが、大変なことですが、それが原因であります。したがって、要するに決裁が担当課の係同士のなかで回るというものではありませんから、これが決裁でも出ていれば、参事や課長にいったりしてチェックが入るんですけれども、その部分で、自分が担当している部分の打ち込みのところが間違えたということでございます。そういうことはつきものであるわけですが、全庁あげて必ず確認して、紙に出すのは多少お金はかかりますが、間違えるよりはいいんですから、間違えないようにしなければならないというふうに、副町長からも指示をしているところであります。
 それから大課制の関係でありますが、これは取り組むにあたっては、理事者の考えよりも仕事がしやすいように、そういうことで検討会議を何回もやりまして、こういう形を取らせていただいたんですが、組織というのは時代の要請に応えて変わっていかなければならないということですので、柔軟な考え方を初めからするという前提のもとにやっておりますので、副町長が申し上げましたように、見直しをするべき点があれば、今も見直しをしようということをいろいろとやっておりますけれども、そういう形に見直ししなければならないものについてはやっていこうと、こういうことで考えております。
 ただ、グループ制は試行しておりますけれども、どうも私から見ると、責任の所在がやはり同じひとつの処務規定にあって文書の中で何と何と担当するということになるんですが、何の部分については責任があるけれども、その部分については責任の所在がわからないというような、共同で仕事を何かものをつくって作業をやるときにはいいんですが、そうではない部分については、やはり分かれざるを得ないということになりますので、戻してきている町村もかなりあります。どうしてもグループ制が必要だというところについては残しておきますけれども、グループが必要ではないところについては、改善をしていかなければならないと思います。今、納税の部分は、収納推進室だけはグループ制にしておりませんので、室長、次長、係長、係とこうなっております。けれども、他のところでは一部やっているところはありますが、それがそぐわないのであれば、また改善をしていくということで、柔軟な体制でやってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 今までの質疑でだいたい主な原因とか、これからやろうとしていることがよくわかりましたが、問題はこういうことが起きると町民から見ると大変役場の仕事に信頼をおけなくなるという、普段ね、こういう納税だとか、水道料だとか、そういうものについては、ほとんど信頼をして受け取っているわけです。役場の職員の仕事を信頼して受け取って、あまり確認もしないで、こういう大きな金額になると、そういうことがときどき出てくるんだけれども、小さな金額ですと信頼してあんまり自分で計算もできないしということで進んできているんです。そういう思いに応えるような、今、チェック体制だとか原因とか問題になって、コンピュータのことよくわからないので、どうやってチェックするのかなという感じもするんですが、信頼に応えるようなそういう仕事ぶりをこれからの体制のなかでつくっていかなければならないと、僕はここに力点を置いて仕事をしてほしいと思うんです。
 町民の立場に立って仕事をしなければならないというのが私の考え方なんですが、それについてもっと大事にしていくような体制を、今までも議論がありましたけれども、体制をつくること、人間ですからどんな優秀な人でも間違いがあるんですから、間違いが発見できるような仕事のしかたについて、そういうふうにやっていただきたいし、こういうふうにするから町民の皆さん安心してくださいというぐらいの、町民に応える、議会でやるだけではなくて、応えていくそういう町民の皆さんへのアピールといいますか、そういうものも必要ではないかと思いますがいかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) そのとおりでございます。それを踏まえまして、職員の接遇、これもひとつの大事な要素になってくるかと思います。窓口対応、それから多くの町民の方と接する機会が多い職員でございますので、そのひとつひとつが役場全体として見られる場合がございますので、接遇、言葉遣い含めた、そのへんも含めまして、一層職員に町民に対する信頼を回復するための努力を我々ともどもしていくように努めていきたいと思っております。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 4番、口田邦男議員。

○4番(口田邦男) 内容についてはわかりました。別な角度からちょっとお知らせ願いたいことがありますが、それは報道関係のことですが、この件について新聞報道がなされました。これによって、ある町内の金融機関がひどくご立腹されているという話を聞きまして、その後、町から謝りにいったとかいう話を聞いたんですが、その内容についてお知らせ願いたいと思います。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 新聞報道の関係でございます。確かに10日でしたか、十勝毎日新聞社に大きな新聞報道がされました。この経緯につきましては、9日にこの事例が発生しまして、臨時会を招集させていただきたいということで進めたところ、15日の臨時会をやるんでしょうけれども、その内容を聞かせていただけないかというお話がございました。そのなかで、一連の経過についてお話をしながら、組勘口座という言葉を私のほうで使ってしまったところでございますが、その組勘口座という言葉から、十勝清水JAという記事になった経過がございます。
 それを発表されましてから、JAのほうでは信用問題にかかわると、やはり金融機関としてのこういう固有名詞が出るということはそれだけの信用にかかってくるんだと、大きな痛手になるんだという大変なお叱りを受けたところでございます。お話を承りまして、私、農協にお邪魔しまして、内容の説明をして経過についてお詫びをしたところでございます。それを踏まえまして、昨日、町長も出向きまして、改めて謝罪をしてお詫びをしてきたところでございます。
 また、そのなかでJAの組合員の方々も口座について不信を持っているということもございますので、やはりJA組合員の方々にも町としての考え方や姿勢、そして取り組みについて周知する必要があるのではないかという、町長と組合長との話し合いのなかでありましたので、早速今日そういう手続きを踏みまして組合員の方達に何らかの形で周知、お詫びをするようなことをさせていただくように手配をしているところでございます。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 3番、西山輝和議員。

○3番(西山輝和) いろいろとご説明をいただきましたけれども、私もちょっと電算のことはよくわからないんですが、その名前と口座番号、副町長が説明をされるように、その方の番号があるということですので、その方の番号も名前も入力しないとだめなのか、それとも番号だけでも作動するのか、名前だけでも番号を打たなくても名前だけで作動するようにできているのではないかと思いますけれども、どうなのでしょうか。

○議長(田中勝男) 税務課長。

○税務課長(滝口幸男) 今回の事務ミスに対しまして深くお詫び申し上げます。今、電算の番号の関係のお話がございましたけれども、基本的に口座番号の番号とそれと名義人の氏名というのがあります。これとこれが一致しなければチェックエラーが出るしくみと、今回の場合は一致しなくても組勘の番号だけで、口座番号だけで、振込みの処理ができるというところに今回のミスの若干原因が多少なりともあったと、チェックできるシステムであれば多少は防げたかなと考えてはいるんです。

○議長(田中勝男) 3番、西山輝和議員。

○3番(西山輝和) わかりました。そういうことで、簡単に入力が間違うだけでこの大きな問題で、人間のやることがだからしかたないというそういう間違いがいつあってもおかしくないというそういう安易な気持ちで仕事をやってもらっては困るんですよね。個人情報のうるさいなかで、相手に対してもこういうことはプライバシーの侵害で出てくるわけですから、黙っていても誰だということはすぐに広まってしまうわけです。職員がもっともっと気を引き締めてしっかりと仕事をしていかないとこういうことは防げないと思うんです。
 そのほかに送付の間違いだとか、名前の間違いだとかということで、この1年間に、郵送しても中身が違っていたとか、他人の名前だったとかということ、そういう誤りというのは何件ぐらいあるんでしょうか。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。税務課参事。

○税務課参事(鈴木正一) 全体的な分については、私の範疇だけ、収納推進室だけという形になりますと、収納推進室で送る分というのは督促状だとか催告状という形のなかにおいては、発送ミスは私は17年からいますけれども、そのミスはないと、ただなかには振込みのタイムラグの関係で振り込んだんだけれども督促状がきたというような事例は数件、私のほうで処理をさせていただいております。当然、催告状の内容のなかにも行き違いになりましたらご容赦願いたいという文章も入っております。以上でございます。

○議長(田中勝男) 3番、西山輝和議員。

○3番(西山輝和) この問題が起きて、町民の方から言われたんですが、お宅の固定資産税が未納になっているという電話をいただいたということで、驚いて全部払ってあるよと言ったんですが、それはつい最近のことですが、よく調べてくださいと言って、本人もそう言ったそうなんですが、そしたら名前と名字が違っていたという簡単なミスで督促の電話が来たということで、非常に怒っています。町の職員がたるんでいるんではないかと、お前たち何を監視しているんだと怒られました。あまりになあなあの議会でやっているからこういうことが頻繁に起きるんではないかといって、もっともっと厳しく職員を、上司もきちんと監視してないといけなのではないかと非常に怒られました。その方が本当にいい方で自分の口だけでおさめているからいいんですが、こういう問題が出てくるとあちらこちらからぽつらぽつらと、職員で一生懸命やっている人を傷つけるようなことがこう起きてくると、非常に残念なことが起きてくると思いますので、もう少し厳しく町長も副町長も叱るときにはがっちり叱るというそういうことをきちんとやっていただきたいと思います。ただ、人間のすることですから、間違いはありますけれども、そこをいかにチェックして、きちんとみんなが監視していくかということが一番大事だと思いますので、そういう面でしっかりとやっていただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 事務執行にあたりましては、職員全員が一丸となって緊張感をもって責任を持った仕事をするということについて、改めて私のほうからも職員全体にお話をしていきたいと思います、よろしくお願いいたします。

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○議長(田中勝男) 暫時休憩いたします。 (午前10時54分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。 (午前11時09分)

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○議長(田中勝男) 質疑を続けます。ほかに質疑ありませんか。
 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 今までいろいろとご質問やご答弁をお聞きしましたけれども、この件に関する執行側の考え方もお聞きしました。考えてみますと、電算は入力がすべてですよね。入力がひとつ間違えば全部変わってしまってしまうという、税金も全部連動していくという、そういうシステムだと思うんです。ですから、このへんの入力に対するチェックというものは、きちんとしていかなければならないというのは、さきほどのご答弁でお伺いしました。それで、今回の問題をどういうふうにとらえるのかということかなというふうに思うんです。この臨時会に出席されている説明員を見ますと、直接関係のある課以外の課長は出席されていませんよね。これは議会からの要請という建前がありますから、わからないでもないんですが、こういう形を取ったということについては、私は不満なんですけれども、結果こういうことになったということについて、執行に責任があるというふうに責めるつもりはありませんけれども、これは単に担当している課の問題だから課のなかで解決をすれば、この問題は全部解決をするんだというふうに思っているんだとしたら、それは大きな間違いではないかなというふうに思うんです。
 結局、町長は6月の私の質問に対して、私は職員が減少していくということは行政能力の減退につながっているんではないかという質問をしたなかで、町長がそういうふうにはなってはいないんだと、給料が安いから士気が上がらないとか、意欲がなくなるとかいうことはないんだというふうに言っております。ただ今回、表に出てきたミスは、さきほどから質問されてるように小さなミスの重なりの結果として表に出てくるというようなことを、何とかの法則という、忘れたんですけれども、法則の名前は忘れたんですけれども、そういうのが法則としてあるんですね。50回のミスがあれば1回は大きなミスが出てくるんだというような法則があるんです。例えばですよ、数字はわからないし、名前も忘れましたけれども、けれども、そういうことでこれからどうするんだという部分は、チェック機能を強化しますとかおっしゃっていますけれども、私はそういう問題ではないのではないのか、もっと、この行政に取り組む姿勢とか、あるいは今のなかでいえば、人事の停滞とか、いってみれば意欲の減退とか、すべて重なってこういうことになったのではないかというふうに思うんですけれども、じゃあそれに対してこれからどうするんだというのが、さきほど副町長が検証を重ねるとかおっしゃったような気がするんですけれども、そういう部分についてはどう考えているのかお聞きしたいと思います。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 今日の議会の出席の関係ですけれども、この問題が出ました昨日に臨時の推進庁内会議を開催しまして、この問題の経過を報告しながら、改めて職員の喚起、資質の向上、それらを含めて徹底をさせていただいたところであります。それを踏まえて、各課長職等につきましても、十分にこのことの重大さを感じておりますので、職員ともどもそれに向けて一丸となってやっていただけるものと思っておりますが、今、話がありましたように、今後についてはやはり職員研修を十分にしていかなければならないとそのことが大事なことだということも言っております。更には、横の連携、より一層の横の連携、更にはやる気といいますか、それについては一層の喚起を促すということが必要であると思っておりますので、改めてそういう方針で、執行にあたっていきたいと思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 原因についてはどうのこうの言うつもりは今はありませんけれども、これからの問題としては、もっと具体的にこういうふうにしていきたいというふうにしていかなければならないとか、そういうものについて、今何か考えていないんですか。そういう誤りをなくしていくというのは当たり前ですよね。じゃあ、そういうことのためにどういうことをするんだというものを、もうちょっと町民にわかりやすくこうやったら変わっていくんだというくらいのことを何か考えてはいませんか。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) やはり事務の流れのなかで、それぞれの分野だけでの確認作業、これに尽きると思うんです。それが確認作業を怠れば、それはやはり町民の不信につながっていくというふうに思うんです。例えば公書ひとつにしても、コンピュータやパソコンなど発達しておりますので、簡単に文書は作れるんですけれども、信用して間違って文書として出てしまったりということもあります。これもやはり仕事に対する緊張感のなさの表れかなと思いますので、そういうことも含めまして、そういうチェック機能が働くようなシステム、これは一層そのシステムを課内のなかで十分に職員同士で話し合いをしながら、高めていくということに尽きるのかなと思うところでございます。全体としましては、さきほどから話がありますように資質の向上のために研修をしていくということも大事だと考えておりますので、それについても取り入れていきたいということで考えております。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) さきほども言いましたけれども、説明員の出席の関係はこういう問題について、やはり庁舎全体で考えていかなければならないということであれば、やはり全員がこの場に出て、質問を聞いたり、あるいは場合によっては考えを私達もお聞きするということができるようにしてもらわなかったら、担当だけ出てきて、それでこの問題が終わればそれで全部終わったんだという話にはなっていかないのではないかと思うんです。今こういう形でいないということは、地方自治法121条の規定に基づいてということになるのでしょうから、それは今後十分に考えてやってもらいたいなと思います。それから、今の説明でいえば、私は職員の資質の向上を目指してスキルアップをしなければだめだと思うんです。努力をする人をいろいろ引き上げていくというようなことも含めて、やはり職員にやる気を起こさす、そういうことが基本だというふうに思うんですが、どうもなんていいますか、今のシステムのなかでいえば、どんどん職員の士気が低下していると言わざるを得ないわけで、やはりそのへんは町長の指揮の執りかたがどうなのかわかりませんけれども、この問題についての考え方というのはやはり執行の考え方が影響しているんだという認識にたって、解決していかなければ、また同じ過ちを繰り返すと思いますけれども、町長、いかがですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 職員の研修は何回もやっています。毎年、予算をつけていただいて執行をしているわけです。問題はその職員の受け取る考え方、これがさまざまであるということはご案内のとおりだと思いますけれども、結局は現任職が5年もしたらひとつの流れで惰性ということになるわけであります。それを改善していくということで、研修をやっていくんですが、問題は仕事に取り組む意欲そのものが本人が当然誓って入ってきているんですから、持たなければならないものをそこで何か作用されてそういうふうになっていくというのは非常に残念なことなんですけれども、これはまったく初歩的なミスであって、「あ」を打たなければならないところを「い」を打ったということです。ですから、これがすべての担当課のところで「あ」を打っているから「い」だとそれは違っているというチェックができるところではないのでありまして、士気だとかそういうことではなくて、本人が常にいつも仕事に対する確認をしていくんだというそれがないと、正常な形にはならないと、したがってそれは士気の問題ではなくて、それは個人の確認作業、副町長が言ったようにこれを徹底させるということがまず大事だろうと、それから相手、住民に対してこういうことを住民から言われたと、言われたらそれをかみ砕いてこういうことを言っているのかと、それじゃそういうことで簡潔にお答えしてあげようと、親切丁寧にしてあげようという気持ちを持つのは、それは個人の心の問題です。心の問題をしっかりしていかなければ、いくら研修をやったとしても、士気を高めようとしてもだめではないかと思うんです。
 これは現在と昔と違うんですけれども、昔は同じようなレベルの人達が負けないでやっていかないとならないと、一生懸命良きライバル意識を持ってやったんですが、今は非常にそういうのが希薄であると、私から見てもそう思うわけです。やはりそういう部分で、町民の皆さんがいて、我々の仕事があるんだということを何度も言っているんですが、これがなかなか受け取る側と受け止めない側があって、非常に残念なことだと思いますけれども、これは職員間同士でお互いにフォローをしていくというような形をしながら、高めていくということに尽きるのではないかとこういうふうに思っております。
 残念ながら、新しい新入職員を入れられない現状から、そういった面で、自分達が現状を知っているわけですから、財政の厳しさを、ですから我々がこの難局を乗り切るんだと、そのためには我々が手始めに、本当に地べたに這ってでもがんばって、間違いのないように信頼を得るように、住民サービスをしていくんだという気持ちを起こさせるようなそういうことを徹底してまいりたいと思っております。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 6番、森田慎治議員。

○6番(森田慎治) それでは1点だけ、考え方をお尋ねしたいと思います。いろいろ皆さんの質問から、端的にいえば単純なミスというような案件でないかと思うわけです。ただこの問題が最終的に町全体の徴収にかかわる問題でございます。徴収に対する町民のご協力を得ながら口座引き落とし、あるいは組勘引き落としというのが設定されて、滞納もそういう形のなかから抑えてきたと、町民の理解を得ながら協力をいただいている、その根幹を成すところにこういう不祥事が出るということは、その収納のありかた、あるいは徴収のしかたそのものについて、町民の多くが不信を抱いたという、ここらへんは大きく受け止めていかなければならないと思うわけでございます。そうすると単純なミスだからいいんだという問題にはならないと、当事者、今回の当事者達のなかでそれなりに説明して謝ればいいということではないですし、改善すればいいという問題ではないと思うんですね。今後、町がそういう形の中で徴収するすべてのなかに不信感を抱くということになりますと、せっかくここまで来た徴収に対する合理性、いろんな合理化が、またそれぞれのなかで請求書を送り、個々が窓口で収納するというようなことをしなければ、信頼ができないという形になると非常に残念だと思うんです。そういうことを考えていくときに、非常にこの問題は端的にその当事者間のなかの問題で収めるんではなくて、これは町全体に大きな影響を及ぼすということで、この問題を受け止めて対処しなければならないと思いますが、そのへんについてのお考えをお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) そのとおりでございまして、やはり一当事者ということではなくて、収納全体、要するに町の財政を司る税金という問題全体の信頼が揺らぐと考えております。その信頼回復のために、職員が一丸となってあたっていくという考えでいるところでございます。

○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。

○6番(森田慎治) そのとおりです。さきほど原議員からも質問がありましたように、この数字的な間違いというのは、特に金銭的な数字の間違いというのは間違ったということは、二度とじゃなくて、一度もあってはならないという認識のもとに今後対処をしていただきたいと強く要望して質問を終わります。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 8番、加来良明議員。

○8番(加来良明) さきほどから皆さんから質疑出ているなかで、今後に対してということで質疑をしていきたいと思いますけれども、まず1点目としては、ミスということは、起きることを前提に、電算だろうが伝票だろうが紙で手書きで書いてこようが、間違い、ミスは今でもありますし、起こり得ることだと思いますので、これは対策をきちんとする、決裁、私は立場上で判子を押してくるのを見ますけれども、実際に間違っていることもあるわけですから、こういうことを起こり得ることを前提に今後の改革を取り組んでいっていただきたいと思います。早急になんらかの形でまた報告をしていただきたいと思います。それについて1点と、人事というか、さきほど荒木議員からも質問が出ましたけれども、職員をどうしていくかということで、職場のなかでの管理責任と、職員としての仕事に対する自己責任ということがあると思います。町長から答弁がありましたけれども、研修とかいろんな方法を取っても、仕事ができない人がいるかもしれませんし、ミスを起こしてしまうかもしれませんし、仕事をやらない人もいるかもしれません。そういう人達をどのように組織として機能をさせていくのかということを真剣に考えないといけないと思うんですが、その2点についてお伺いします。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) さきほどから答弁をさせていただいておりますように、これからこのような問題が起きないようなチェック機能を果たす役割というか、そういうシステムづくり、すでにやっているんですが、一層決裁を十分に取るだとか、決裁してもめくら判ではいけないと、そのなかにおいてやるということは大変なことでありますので、それを含めまして、全課で徹底をしまして、それらの取り組みの内容については、いずれ報告をさせていただきたいと思います。
 それから人事の関係ですが、今進めようとしておりますけれども、準備をしておりますけれども、人事評価という問題を取り組まなければならないと思います。これについては、当然ながら給与構造改革のなかでもそういうことが織り込まれてきておりますので、それについては積極的に他町村との事例とも比較をしながら、清水町独自でどういうことができるのか、それも含めて十分に検討をしていきたいと思っております。以上でございます。

○議長(田中勝男) 8番、加来良明議員。

○8番(加来良明) 懲罰については、これから懲罰委員会で懲罰の規則に沿って、取り組んでいくということですけれども、このミスをした人をどのようにしていくのか、それは周りの人にどう影響させていかないといけない、周りの人にその人の処罰が起こることによって、いい方向に組織が動いていくというような懲罰が必要ではないのか。やはり、今の課からよその課に移して、訓告か戒告か、それも3つの処分しかないわけですから、そのなかで対応はしていると思うんですが、それぞれのミスしたことを前向きに組織としてとらえていけるような懲罰のありかた、管理としての責任、自己としての責任という、懲罰のしかたをもっと考えていくべきではないのか。一生懸命やってミスをしたものはしかたがない部分はありますけれども、能力があるのにやらないという人達がミスしたというのでは大きな違いがあると思います。そういうことがしっかりとほかの職員にも伝わるような懲罰を考えていかないと、仕事をしなくてもこの程度かというような職員に意識を持たすと、この組織にとっては大きなマイナスになると思います。行政改革のなかで、職員の意識改革という目標も立てているわけですから、新人も入ってこない、そんな組織で、今、人事評価、これはおおいにけっこうだと思います。グループ制とか大課制とか、表向きのそういう体制はつくっていますけれども、本当にそれが機能をしているのか。以前に一般質問でもしましたように、課ごとでグループ制のそういう情報の共有をし合えるようなミーティングをしているのか、けっして私が見ている範囲ではそうではないと思います。そういうことがきちんと機能をしていくような、本当の組織をつくっていっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 懲罰のお話が出ましたが、これについては懲罰審査委員会のなかで、事例等についての検討をされると思いますが、そのなかでそれなりの形が出てくるかと思います。加来議員が言われるような形も踏まえたなかでのことも考えられないこともないということになるかと思いますが、いずれにしましても、そちらのほうの検討結果を踏まえて対応をしていきたいと思っております。
 組織の関係でございますけれども、試行でやっておりますグループ制のなかで、十分とはいえないかもしれませんけれども、ミーティングはしていると思っております。ある程度の改善もされている感もございますので、さきほど中島議員からもお話がありましたけれども、試行の段階でその存続等を含めて、あるしくみをどういかすかということも含めて、いろいろまだ十分に検証をしていきたいと思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 8番、加来良明議員。

○8番(加来良明) 今後のためにもしっかりした結果と、これからにつながるような懲罰とかをしっかり考えて対応していっていただきたいと思います。終わります。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
 これで行政報告は終わりました。

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○議長(田中勝男) 日程第5、議案第63号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第5号)の設定について、議案第64号、平成19年度清水町簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)の設定について、以上2件を一括議題とします。
 本案について、提案理由の一括説明を求めます。副町長。

○副町長(五十嵐順一) それでは補正予算について、一括説明をさせていただきます。まず、議案第63号の平成19年度清水町一般会計補正予算(第5号)の設定について、説明を申し上げたいと思います。
 歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ26千円を追加しまして、総額を歳入歳出それぞれ6,579,038千円とするものでございます。今回の補正につきましては、ご審議をいただいております、町税及び水道使用料の誤徴収に伴いまして、還付加算金が発生することになります。その追加補正をさせていただくものでございます。
 還付加算金につきましては、地方税法で収納された日からそれぞれの料金について還付日分までの期間を年率4.4%の計算で算出した還付加算金を還付するという定めになってございます。今回それぞれの料金ごとに計算した合計額15千円を23節の償還金、利子及び割引料に追加し、更に簡易水道特別会計でも発生します還付加算金の11千円につきまして、28節の繰出金に追加するものでございます。補正額26千円につきましては、財政調整基金からの繰入れで処理をさせていただく内容となっているところでございます。
 次に、議案第64号の平成19年度清水町簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)の設定について、説明をさせていただきます。
 歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ183千円を追加し、総額を歳入歳出それぞれ211,728千円とするものでございます。水道料金の誤徴収につきましては、2月と3月、過年度分が含まれていることから、2月と3月分の還付金172千円と還付加算金の合計11千円を合わせた183千円を23節の償還金、利子及び割引料に追加をします。更に歳入としまして、18年度の追加納付額分172千円を19年度水道使用料として追加補正し、更には還付加算金につきましては、一般会計からの繰入れにより処理をさせていただくものでございます。なお、19年度の還付金につきましては、町税・水道使用料とも原形予算のなかで、13日に誤納者に還付をさせていただいております。2月と3月の還付金と還付加算金につきましては、議決後に直ちにお支払いをさせていただく形にしております。以上をもちまして、今回の誤徴収に伴う補正予算の内容の説明に代えさせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。

○議長(田中勝男) これより一括して質疑を行います。
 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 質疑なしと認めます。

○議長(田中勝男) これより一括して討論を行います。
 討論はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

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○議長(田中勝男) これより、議案第63号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第5号)の設定についてを採決します。
おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手者多数であります。
 よって、議案第63号は原案のとおり可決されました。

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○議長(田中勝男) これより、議案第64号、平成19年度清水町簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手者多数であります。
 よって、議案第64号は原案のとおり可決されました。

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○議長(田中勝男) これで本日の日程は全部終了しました。
会議を閉じます。

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○議長(田中勝男) 平成19年第7回清水町議会臨時会を閉会いたします。

(午前11時40分閉会)