北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成19年第8回臨時会(11月26日)

○議長(田中勝男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は会議規則第119条の規定により議長において
 10番 安田   薫  議員
 11番 荒木 篤司  議員
 12番 伊藤 成一  議員 を指名いたします。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 日程第2、会期決定についてを議題といたします。
 おはかりします。本臨時会の会期は本日1日にしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
 よって、会期は本日1日と決定いたしました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇


○議長(田中勝男) 日程第3、諸般の報告を行います。事務局長。

(事務局長朗読)

○議長(田中勝男) これで諸般の報告を終わります。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
 町長並びに教育委員長から行政報告の申し出がありました。
 これを許可いたします。町長。

○町長(高薄 渡) おはようございます。第8回清水町議会臨時会におきましての行政報告をさせていただきたいと思います。
 しみず温泉施設購入希望者の再募集についてご報告いたします。
 しみず温泉購入希望者の募集につきましては、7月16日から10月16日までの3カ月にわたり募集を行ったところですが、この間、数件の問い合わせがあったものの、最終的には「応募者なし」という残念な結果に終わりました。
 町といたしましては、再募集を行うため募集要項の見直しを行い、不動産売買の専門的な知識や情報を有している宅地建物取引業者(不動産業者)に「取得後においても町民等が引き続き温泉入浴できること」や「温泉等を引き続き経営できる資力を有していること」などの最低条件を付して直接売買の斡旋を依頼し、このことにより今まで以上に全国に向けての情報発信が可能になるとともに、営業宣伝による掘り起こしなどが大いに期待できるものであります。なお、購入者の決定については、依頼した宅地建物取引業者から購入希望者の紹介を受け、売却条件を満たしている企業等と判断した場合は、その時点で購入予定者とし、しみず温泉条例廃止後の来年4月に正式決定することとします。最低売却価格については、「しみず温泉施設利用計画等審査選定委員会」に意見を求め、前回の9,400万円から温泉施設取得後に課税される不動産取得税と固定資産税10年分に相当する額を減額し、2,000万円としたところであります。
 なお、今臨時会には、売買斡旋に係る補正予算を提案させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。
 以上、しみず温泉施設購入希望者の再募集についての行政報告といたします。
 次に、障害福祉サービス費の不正請求調査結果について、ご報告申し上げます。
 特定非営利活動法人障害者家族地域生活支援事業所フリーダム十勝における障害福祉サービス費について、不正請求等の疑いにより北海道の指導のもと関係する11市町村が連携し、本年2月以降調査を実施してまいりました。業務日報や利用実績の記録などを調査した結果、本町については、平成15年9月から平成19年5月までの間、めむろハウス、フリーダムハウス、センターハウス、しみずハウスの4事業所が実施したデイサービス・居宅介護サービス・短期入所等について、476件1,495,810円の不正な請求が判明いたしました。
 不正請求の内容としましては、利用時間及び送迎回数の過大請求、未指定事業所によるサービスを指定事業所名で請求したものであります。
 今後、北海道の指導を受けながら関係市町村とともに不正支給額の返還を求めてまいる所存であります。
 また、フリーダム十勝に対しては、北海道による障害者自立支援法に基づく事業者指定について平成20年4月1日付けの取消処分が決定しており、現在、利用者家族を中心に受け皿となる組織づくりが進んでおります。
 なお本町においては、現在の利用者5名のご家族等と協議しながら障害福祉サービスの利用体制の確保を図ってまいることとしております。
 以上、障害福祉サービス費の不正請求調査結果についての行政報告といたします。
 次に。町税・水道料金の誤徴収に係る関係職員の処分について、ご報告申し上げます。
 平成19年11月15日開催の第7回清水町議会臨時会で行政報告を申し上げました、町税・水道料金の誤徴収に係る関係職員の処分について、本事務執行上のミスの重大さに鑑み、同月19日開催の懲戒処分審査委員会の意見を基に、電算入力を誤った当時の担当係長及び部下を指揮監督する立場にある担当課長補佐、担当参事並びに課の総括責任者である課長に対し、同月21日付けでそれぞれ1ヶ月給料月額の10パーセント減額の懲戒処分を発令したところであります。更に、町全体の事務執行の統括責任者である副町長からの申し出により、同日付けで訓告処分の発令を行なったところであります。
 また、同月15日に全職員に対し事務執行についての訓示を行なうとともに、全課(部局)に対し事務執行の総点検を行なうよう指示を行なったところであります。
 今後におきましては、このようなミスが二度と起こらないよう、最大限の注意を払うとともに、誤徴収となった口座振替利用者の皆さまをはじめ、関係者の方々に対し、衷心より深くお詫び申し上げる次第であります。
 以上、町税・水道料金の誤徴収に係る関係職員の処分についての行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 次に、教育長。

○教育長(横山一男) おはようございます。
 既に新聞報道等でご承知のことと思いますが、町内で発生した児童に係わる事件について、ご報告申し上げます。
 11月18日(日)午後3時30分頃清水消防署救急隊から町内の児童が家で留守番をしていたところ、何者かに首を絞められ清水赤十字病院に緊急搬送され、帯広の病院に転送する旨の連絡が入りました。
 教育委員会では、直ちに児童の通学する学校の校長に概要を連絡するとともに帯広の病院に向い情報の収集を行いました。
 帯広市内の病院には、両親、学校関係者等も集まりました。 児童の命に別条がないことを確認した後、関係者が学校に集まり今後の対応について協議いたしました。
 翌19日(月)午前中に町内4校の緊急校長会議を開催し、情報の共有と児童生徒の安全・安心について協議をいたしました。
 児童生徒の安全確保のために当面登下校時の集団化や一斉化を図るとともに、教職員や地域の方々による通学路等の安全確保等を申し合わせ、児童生徒の心のケアにも留意することを確認したところです。
 この事件につきましては、現在警察で捜査中であり、新聞報道以外の情報は持ち合わせておりません。
 なお、児童は現在も病院に経過入院をしておりますが元気です。
 今後につきましても子どもに視点をあてて、家庭、学校、地域が連携をとりながら児童生徒の安全確保に努めていきたいと考えております。
 以上、町内で発生した児童に係わる事件についての行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。質疑ありませんか。
 2番、橋本晃明議員。

○2番(橋本晃明) それでは、温泉の購入希望者再募集について、質疑させていただきたいと思います。この文章を読んだ限りでは、温泉の再募集については、不動産業者を通して行うというように受け取れるんですが、町に直接買いたいんだけれどもという話があった場合に、それを受け付けるとか受け付けないとかということはどうなっているのかということがひとつと、その募集期間というものの設定がどうなっているのか、それから売却状況を満たしている企業と判断した場合はもうその時点で購入予定者とするとなっていますが、これはその早い者勝ちというような感覚でいいのか、その判断はどうやってするのかというようなことについて教えていただきたい。やはり条件が同じで再募集をするということではなくて、9,400万円だった価格を2,000万円に変えて更に募集をするということになれば、またスタートラインを同じにして募集するというような機会をちゃんとつくるということが大事になってくると思いますので、そこらへんのことを考えまして答弁をお願いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) ただいまのご質問にお答えいたします。まず今回行政報告をさせていただきましたが、前回までは町に直接温泉の経営計画を出していただいて、そこから何件かに絞って入札を行うということで実施いたしましたけれども、今回の再募集につきましては、今、ご質問のとおり、不動産業者に斡旋を依頼いたしまして、実施をするものでございます。したがいまして、今後、この議会が終了後、不動産業者と契約をさせていただきます。そういたしますと、結局は当然町に来た方にもお答えをいたしますけれども、実質、購入希望者の受付窓口は、その不動産業者になるものですから、役場に直接問い合わせのあったものについては、その業者を紹介していきたいと思います。
 それと期間につきましては、一応、議会終了後に契約を結ばさせていただきまして、来年の2月末までというふうに今のところ考えております。それと、一応、条件としまして3点ほど考えております。ここにも書いてありますけれども、引き続き町民の皆様が温泉に入浴ができること、更に経営できる資産を有していることと、コテージ・温泉の一括購入、これを最低条件としてございますので、それらを満たして更に最低価格2,000万円をクリアした場合においては、最終的に町において、選定委員会の意見を聞いて、その不動産業者から斡旋のあった業者については、そこで判断をしていきたいというふうに考えてございます。数社のなかから選ぶというよりも、その不動産業者から斡旋をいただいた業者を順次判断していくことになるかと思いますが、これとて何件あるのか、今は判断がつきませんけれども、条件を満たした部分についてやっていきたいというふうに思っております。
 今、議員からお話を伺いましたように、前回の募集は9,400万円で、尚且つ計画書を出していただいて、そこで選定するというような方法でしたけれども、今回につきましては、その結果、応募がなかったということを踏まえまして、今回、不動産業者に斡旋を依頼していくということになるわけでございまして、前回とは方法が変わっていくということで、ご理解をいただきたいと思います。以上です。

○議長(田中勝男) 2番、橋本晃明議員。

○2番(橋本晃明) 希望する業者がいるかどうかというのも、まったくわからないなかでの話ですけれども、その期間を2月末までというお話でしたが、結局は順次審査をしていくということは、1件目で条件をすべて満たすような業者が出た場合はそこに決めるということもあるということなのかなと感じるんですが、逆にいうと1件目の人が今一歩だなと思って、そこに決定をしなかったけれども、2月末までいってしまったと、その場合にその最初の人にまた戻るということが、普通はないと思いますが、そういう判断とか非常に難しいことを考えれば、ある程度一定期間の間に複数の業者の希望というものを聞いたうえで、判断をしていくという方向のほうがいいのではないかと思ったりするんですが、それについてはどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 今、ご質問のように、2月を待たなくてもこの条件を満たしていればそこに決まる可能性は多分にあろうかと思います。
 今、お話のように、2月末までに数件、数はわかりませんけれども、その間に来る企業から選定してはどうかというお話かと思うんですが、その方法が今回考えております売買斡旋になじむかどうかということについて、ちょっと今ここでお話申し上げられないんですが、内々、不動産業者と話している間では、順次紹介があれば、そういう希望者がいれば、町のほうにこういう方からこんな条件で購入したいですよという情報を提供いただくというような形になろうかなというふうに感じております。今、議員がおっしゃるような期間内に希望者がいれば、そのなかから選定するという方法が可能かどうか、ちょっとここで回答を申し上げられないのですが、もしそういったことが可能であれば、その部分については考えていきたいと思っています。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 5番、中島里司議員。

○5番(中島里司) 温泉の再募集と職員の処分について、お伺いしたいと思います。初めですが、この行政報告では正直に申し上げまして、中身が少し理解ができない。なぜ9,400万円なのか。前にもこの話をしておりますが、なぜ9,400万円になったのか。不動産鑑定にかけた評価額がいくらだったのか。そして売れなかったから今回は2,000万円ですよと、それでまず評価額と9,400万円に決定した流れ、そしてこれは私が入っているわけではありませんが、委員会のなかでは当初9,400万円では無理だという意見があったと聞いております。何名からかはわかりません。その9,400万円は当初から町のなかでもこれでは売れないと買う人なんていないよという話があちこちで聞こえておりました。とはいっても、私は個人的にはそれで売れたら町の財政助かるのになという気持ちで時期を待っていたわけですが、結果は残念、町長と同じ気持ちかなと思っています。
 ですが、流れとして、本当に売る気持ちがあったのかと、なぜ不動産鑑定士にかけてその数字を基本にしなければ売れないのか、そこに50万円あまりの費用を使っているわけです。これは執行ミスではないのか。執行ミスなら誰か処分しなければだめではないですか。町に損害を与えているんだからという感じがしないわけでもないんです。ですから、まずこの一連の決定の流れですね、この委員会なるものがすべて仕切っていたというふうに私は認識をしておりますが、責任の所在はどこにあるのか。これは取る責任じゃないですよ、公に出す場合の責任は誰にあるんですかということなんです。そのへんもお伺いをしておきたい。責任の所在、公に出す場合に書類にしても、こういう流れにしても、誰が責任者なのかということをお伺いしたいと思います。
 それから、総務課長からの話、これもちょっと疑問を持ったんですが、期限を設けたら、総務課長の話ですと早い者勝ちというのかな、条件が合えば早い者勝ちですよと、そういう言い方したら、すでに2,000万円なら誰かいるんじゃないのというふうに疑われる部分も出てきますよ。もし、そういう人がいるんであれば、条件を満たしてくれる人がいるんであれば、公募をしないでそういう条件を満たしたということでやってもいいのではないかと僕は思うんですけれども、いないとは思いますけどね、今の言葉からいったらいるんじゃないのかなという期待を持っているんだよね。だから、これは売れるんだなと、買ってくれて、最低温泉を継続してくれる人がいるのかなという私は期待的な部分もあります。それであれば、この業者に委託をしないで、やればいいんだし、もし業者に委託してやるのであれば、一定期間を決めて、そのなかから私は選考すべきだというふうに思います。早い者勝ちではないと思います。2,000万円で売れればいいわけじゃないでしょう。いくらかでも高く買ってくれる人がいたら、町民の今の財政状況から見たら、当然必要なことでしょう。この前の説明会でも、数字的には町財政ではわずかなことでも、こつこつと値上げしております。行政でこうやっているのは、ザルじゃないの、これだったら。不動産鑑定にかけて今度はそういう方向が見えているんならそれでいいんだけれども、また業者に改めて委託すると、これは2,000万円で売れたら60万円支払うんでしょう、プラス消費税か、そういうような50万円・60万円といっても財政の説明会を聞いて、団体の10%一律カットしますよなんていう話を強調している。こっちではこうやっていると、負の部分を背負うというのは、私はどうも一貫性がないと思います。要するに町の財産を売るにしても、自分の物を売るときにはどうするのかということを考えたらこんな手順にはならないと思うんです。そのへんをお聞きしたいと思います。
 それと処分関係、町税・水道料金誤徴収にかかわる処分について、これは前回の臨時会でグループ制の試行、これが原因だとはいいませんけれども、それもひとつの要因だろうと、慣れていないと、そういうお話があったかのように思います。このグループ制というのは誰が決定したのかと、さきほどと同じことなんです。試行するにあたっても、この組織替えをしようとした最高責任者は誰なんですか。課長が勝手にグループ制をひいたわけではないでしょう。そういう環境をつくったのは誰ですか。その方については一切このなかに出てないような気がする。
 基本的に私は人を処分するのは現職時代から嫌いでした。だから処分されないように、ミスを起こさないようにやってきたつもりです。現実にはあるんですね。あるんですけれども、そういうときにその人だけだよという話にはならないでしょう。その組織というものを決めた、そしてそれをつくりあげようとした、その過程のなかで起きた事故だと思えるわけではないですか。その形をつくろうとしたのは誰なのかということになるでしょう。逆にいうと、これは人の気持ちとしてそういう組織をある程度試行としてやろうとして決断して発表して実行した、そういう人が知らない環境というのは、この間、町長もちらっと言っていましたが、職員研修などやるけれども、やる気のない職員はどうにもならないようなことを言っていました。これは今の私のお話しのなかですべてとは言いませんが、私が申し上げた一端もひとつの要因としてあるような気がいたします。町長は職員とともに苦楽を、町長の苦しみを職員が一生懸命支える、協力をするという体制というのが、この件についてもほとんどの方は一生懸命やっていると思います。ごく一部としても、組織としては連帯責任というのはあるわけですから、その連帯はどこまであるのかなというふうに思いますので、このへんについてもお答え願います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) ただいまの質問にお答えいたします。
 前回9,400万円というふうに決定をさせていただきましたけれども、これは不動産の鑑定評価の額でございます。鑑定評価が94,032,000円でございますけれども、その額に前回決定をさせていただきまして、やはり町民の財産であるということで、まずは不動産の鑑定評価で募集をしてみようと、前回提案型の公募をさせていただいたところでございます。確かに議員がおっしゃるとおり、11名の選定委員会の委員、構成メンバーがおりますけれども、議員がおっしゃるような意見もございました。最終的には委員会としては、そういうお話合いをさせていただいて、町長に意見を申し上げたという経過でございます。
 それと2月までと設定したのは、結局は不動産会社も購入してくださる企業を探すためには、ある程度の期間がほしいということがあったものですから、それぐらいが適当かなということで、さきほどお話したところでございます。ただ、選定方式、例えば2月までの間にこの条件を満たして、購入する方がいればそのなかから選ぶという方法、さきほど橋本議員からも質問がございましたが、そういった方法について可能であれば今後も詰めてまいりますので、そういった方法も今回の売買斡旋にかかわってそういう方法が取れるのであれば、その方法も考えていきたいと思っております。今、現在その条件を満たして買うという方は、清水町にはそういうお話はございません。そういう情報はございませんけれども、その方法があれば考えてまいりたいと思ってございます。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 処分にかかわりまして、グループ制のお話がございました。このグループ制の導入の試行の経過でございますが、役場組織のなかで従来は兼務という形で、同じ課のなかで違う仕事をする場合については兼務という形で発令をしながらやっていたんですが、すべて兼務ということにもならない状況もあります。また職員も少なからず減ってきているという状況もあります。そういうことから課内のなかで、いかに仕事について有効にできる体制はないかということで、このグループ制ということを試行しているところでございまして、この実施にあたりましては、推進庁議、そのなかで皆さん方からご意見をいただきながら、そして全体の意見として試行をやっていこうということで進めてきている状況でございます。ただ、この試行については、グループ制は試行中でございまして、いろいろと町民の方からも見えないという面もございます。そんなこともありますから、もう少し検証をしながら、検討を加えて方向付けをしなければならないと思っているところでございます。今回、対象となったところでございますけれども、この税務課収納推進室についてはグループ制を取っているところではなくて、単独に従来どおりの係制を取って、それぞれの事務分担をしているところでありました。いずれにしましても、グループ制につきましては、そういう経過を踏まえて、手続きを踏まえて、今、試行をしているところでございまして、検証についてはこれからしていかなければならないと思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) ただいまの質問にお答えしたいと思います。すべて温泉にしても、処分にしても、町長という役目には責任のすべてがかかるところでございます。しかし、この公に出す責任というのは私にあることは間違いがないのでありまして、流れというなかでは、さきほど総務課長からもお話がありましたように、町民の財産を処分していくときには、町民にある一定度の理解を示していく条件というのが必要であると、そういうなかにありましては、不動産鑑定、私どもの評価額では4億円を超えておりますけれども、不動産価格がいわゆる妥当な価格だと、それからいかにマイナスするかどうかということも、十分に検討したわけですけれども、当面その価格で公募をしてみようと、そういうことで選定委員会のなかでもいろいろとお話がありまして、委員会に入ってはいませんが、本当にこの価格では町民のなかでも売れないのではないかということを出したときに常に言われていることも確かであります。そういうことを言いながらも町の財産ですよということもお話をしております。その結果、言われた方もそうだよなと、そうですよねとご理解いただいたところでございます。
 今回、このような価格設定を出した後も、新聞で報道されたなかでも、町民からやっぱり無理だったねと、けれども、ただというわけにいかないですよねと言われているわけです。購入された方は、例えば2,000万円で購入しても、即座に単年度の固定資産税、更に不動産取得税というのがかかりますけれども、約4,000万円になっていくという状況です。みても果たしてこれでできるのかなという非常に心配があるところですが、売却をしていくときには、まずは町民の財産をどういうふうに処分するかという、いわゆる対極的、公営的な目で見なければならない、それと当時に、経済行為を発するものですから、経済行為的な考え方もしなければならないというようなことも含めて、非常に行政が処分をするときには、国の財産であろうが、北海道の財産であろうとも、非常に苦慮しながらの条件下があるということが要因しているわけであります。
 そういうことから考えまして、この町民の皆様方の低い価格をというご意見を選定委員会でいただきましたので、それに更に手を加えて、2,000万円を超えるものにするのか、あるいは2,000万円で止めるか、あるいは2,000万円以下にしようかということで、熟慮しましたけれども、2,000万円という町民の財産を少しでも守りたいということを念頭において、このような決定というか、考え方を出したわけであります。
 確かに、今、財政改革でご案内のように、わずかな額、あるいは大きな額を削減していこうというなかで、これは相反するわけですが、これはまったくゼロであれば相反するわけですが、少しでも収入財源を求めていかなければならないということを含めて、このような条件を決めさせていただいたわけです。
 一連の処分にいたしましても、何にしても、何をやるにしても、すべての最高は政治と事務を統括している町長の形になってくるわけであります。私にしましても、処分については、いかほどにするかどうかということを自ら律しているわけですから、これは町民の皆様に各種会合等におきまして、すでに数回お詫びを申し上げてきているわけであります。なかには町長もうそんなにしなくてもいいと、そんなことやったら次から次へとどうするのという話になりますけれども、それにしても責任は責任であるということで、この振替口座のすべての農家の方々にはファックスをとおしてお詫び申し上げ、農協の職員にもお詫びを申し上げに行き、それぞれみなさんにお詫びしてきているところであります。そういったことなども含めて、公の責任とそのものは私にあるということだけを申し上げたいと思います。

○議長(田中勝男) 5番、中島里司議員。

○5番(中島里司) 町長のお話を聞いていますと、もっともだなと聞こえるんです。聞こえるんですが、私はほかの物件どうのこうのと触れているわけではないですから、温泉のことに関して、2,000万円がだめだとかいいとかいう話はしておりません。
 ここまで無理をしなければ、持ち出しとか、そういうものの処分は、要するに希望していただける方が少ないのかなというふうに感じます。2,000万円なら大丈夫なのと聞く気もありません。私自身も、2,000万円で買ってくれる人がいたらいいのになというのが、先に出てくる感情ですから、そういうことからみて、町長、ゼロだったら町民に負担がかかるということは、言葉尻を取りたくはないですけれども、どうも町長、フロイデ温泉を処分しよう、廃止しようとしたこの委員会で話し合われたきっかけはなんだったのかと蒸し返してしまいますよ。財政再建だったんでしょう。今、財政再建しようといって3月にはもう閉鎖いたしますという発表をしたわけでしょう。でも、町民説明会のときに町長が町民の数多くの方の意見を聞いてなんとか風呂だけは残してあげたいという気持ちになったんでしょう。そういうことでなかったですか。僕はそう思っています。
 だから町長が説明会で町民の意見を聞いて財政再建をしなければならないけれども、ひとつ欲を出したんだね、町民からそういう意見があるんだから、町外からもけっこう多いみたいに聞いているけれども、どちらにしても町外でも町内の方でもフロイデを利用していただける方の集まりのなかで、当然そういう要望は町長に出てきたわけですけれども、そのときに町長はお風呂を残してあげたいという気持ちになったという流れだと思っています。最初は違った、説明会に行くまでは、財政再建だったはずなんです。
 だから財政再建の説明のなかに借金払いと単年度の繰入金の問題がありましたね。やめれば繰入金を出さなくてもいいからということでした。例えばこれがゼロでも5,000万円・6,000万円の単年度支出をしなくてもいいと、ただし人件費は別だから、フロイデとしてはゼロになるわけだね。そういう説明があったなかに、町長が経済公益、公の場でも利益的なものは必要だというお話だと思うんですが、これは当然です。これを実行するのが町長の役目でしょう。町民に負担をかけないため、あるいは負担を願ってもそれに対して町民がやむを得ない、できれば喜んでもらうと、それをリードするのが町長の役目だと思うんですが、どうもこれをひとつ見ている限りではかなり町長苦慮されているんだとうかがえるんです。ですけれども、私はある部分では聞かれることがありますから、一定の説明はしなければなりません。執行者ではありませんから、私はこうだということになりませんけれども、そういうことからいって、少し長くなったんですが、これらについて私はさっき言いました、条件が合ったらすぐではなくて、条件が合ったらその上で買いたい人が出てくるかもしれないから、決めるときにはあせらないで決めてもらいたい。
 それからさきほどの税の関係ですが、町長、どう話したらいいかな、いつもあるから町長自ら処分をしなくてもいいよと、これはちょっと違うのではないですか。町長が自ら処分をするというのは、町民に対する面子を保つものではないと僕は思います。職員とともに汗水を流して仕事をしたなかでのミスということであれば、さきほど町長が話した当事者にお詫びして歩くのは当たり前です。これは職員だけでないですよ、世の中そうじゃないですか。そこで町長が言ったように、いろいろとあるから私はいつも処分を自らはやれないんだと、僕はやれやれと言っているように聞こえるかもしれないけれども、これは感情というか、気持ちとしてはどうもしっくりいかない。町民が町長それはいつもだからとかいう話になるから、そしてお詫びたくさんしたからとか、これでは職務というのとは意味合いが違うのではないかと思うんですが、あまり人事についてしつこく触れたくないですが、今一度この件についてお答え願いたい。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) この事件は事務の入力間違えという誰にでも起こり得る条件下のなかで起きているというのがひとつであります。単純なミスでありまして、一人の職員が入力をミスしたというのが事実関係ですから、これが複数にわたり、あるいは事件として発展していったものだとか、そういうものがありえる場合には、当然私としての最高の決定を下さなければならないとこのように感ずるわけであります。
 そういうようなことから、やはりこの件につきましても、副町長自身についても、事務統括の責任者としているけれども、そこまでいくと次から次に起きた場合に、二度と起きないようにしているわけですが、出た場合にどうするんだということを申し上げているわけであります。
 私としては自己としての戒めを強く持っておりますので、自身として事務執行にあたりまして、十分に副町長を中心にしてしっかりとした体制づくりやしっかりとした職員の研修やしっかりした住民との対応を常々申し上げているわけですから、職員には共に一緒にがんばろうとも言っております。しかし、それがたまたまこういう状況になって、それが見えないということには相成らないと私は思っております。
 今後、そういうことになれば、次々にもし出ないとしても、仮にそういうことになった場合にはすべてがそういう条件に置かなければならないというふうに思うわけであります。これは刑事事件に発展するとかそういうことになれば別でありますけれども、今回はそうではなくて、それからお詫びを申し上げるのは当事者には当然ということではなくて、関係する機関に、あるいは住民に、利用している口座振替の皆様方にお詫び申し上げているわけであります。
 今後、広報を通じたりなどしまして、こういうことが起きた事実をお知らせして、お詫びを申し上げなければならないとこういうふうには思っております。今、ご指摘のあったことは重々承知のうえで私の見解を今般出していただいたわけでありますけれども、それが不足というならば折をみて熟慮しながらそれなりに私の処分方法も考えていく必要もあるかなと思いますが、現時点での11月の本時点での処分はそういう方向にさせていただいたところでございます。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 温泉の売却にかかわってでございますが、議員のお話のとおり、しみず温泉を売却するという考え方を持ったのは行革の一環でございます。ただ、その際にも民間でやってくださる方がいれば、民間に売却をしたいと、いなければ3月末で閉めたいということで町民の皆様に説明しご理解をいただいてきたところでございますので、そういった方向で今も売却の方向で努力をさせていただきたいというふうに思ってございます。それとさきほどお話申し上げましたが、今回、不動産業者に売買斡旋するという手続きを取らさせていただこうと考えております。したがいまして、その期間、数か月の間に買いたいという方を募集してそのなかから選定するという方法が果たして今回の契約のなかで取れるのかどうか、ちょっとここではっきりとは申し上げられませんけれども、なかなか売買斡旋とはなじまないかなという気もしますけれども、可能であればその方法も、今お話があったことも考えていきたいというふうに思ってございます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 暫時休憩いたします。 (午前10時51分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。 (午前11時05分)

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 質疑の関係ですけれども、質問と答弁にあたりましては、簡潔明瞭にお願いしたいと思います。
 最初に、副町長から事務執行上の総点検を行った結果について報告がありますので、先に行います。

○副町長(五十嵐順一) 冒頭の行政報告の後、すぐ時間をいただいてやればよかったのですが、時間を逸したことお詫びいたします。
 いずれにしましても、前回の臨時議会のなかで、この事務総点検についての結果について、皆様に報告をさせていただきたいというお話をさせていただいております。さきほどの行政報告でも、事務総点検の指示をしたところでございますが、今朝、最終的にその確認ができまして報告がございました。実際に事務執行体制の総点検を近近に実施したんですが、概ね事務の処理については、決裁などの方法によりまして、複数による確認をされているところでございます。
 ただ、公営住宅や保育料、し尿手数料、これについては一部されていなかったという面がありましたので、複数で確認するように指示をしたところでございますし、改めてそういう体制を取るということになりました。
 それから、土地改良区の関係ですが、土地改良区の負担金についても口座でやってございますので、これにつきましても改めて確認作業を実施しましたところ、問題なく確認を終わったということでございます。
 また、体育館につきまして、使用料を預かっておりますけれども、この引継ぎにつきまして、不定期だったという面がありました。これも適切な処理をするということが大切でございますので、これにつきましても、今回改めて定期的に引継ぎをするということを事務執行のなかで執り行うということにさせていただくことにしたところでございます。
 以上、今回緊急に総点検をしてそれぞれ見直しをし、課内のなかで協議をして改めて職員が一丸となって事務の間違いがないようにしていこうというような体制を取ったところでございますので、ご報告を申し上げたいと思います。以上でございます。

○議長(田中勝男) 引き続き質疑を行います。
 ほかに質疑ありませんか。
 7番、奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) しみず温泉購入の再募集についてですけれども、行政報告のなかでは7月から12月にかけて数件の問い合わせがあったと、しかし応募にはいたらなかったということでございますが、この問い合わせをされた方というのは、あくまでも9,400万円の設定価格が承知のうえで問い合わせがあったと思うんですが、そのなかで購入にはいたらなかったというのですが、その理由ですね、なぜそこまでにいたらなかったのか。単に価格が9,400万円が高すぎたからというのか、それともいろいろと中身を詰めて検討した結果、水量が足りなかったとか、2階のレストラン部分の問題があったのかということもあるのかなと思いますが、そのへんはいかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) お答えいたします。数件のお問い合わせのなかで、実際に現地に来た企業は一社ございました。現地を見まして、その企業に戻りまして計画を試算したわけでございます。そのほかについては電話でのお問い合わせで、内容につきましては、例えば温泉の泉温が何度だとか、湯量がいくらだとかいう問い合わせなので、その方については名前も名乗ってくれませんでしたので、お聞きすることはできませんでしたけれども、その現地を見に来た方は最終的に値段が高くてということではなくて、試算してもやはり今のままではペイしないということで、会社のなかで試算したけれども、2,000万円程度の持ち出しが出るので現段階では応募できないといったお話をいただいたところです。

○議長(田中勝男) ほかに質疑はありませんか。
 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 3点について順次質問します。
 今の関係ですが、問い合わせた結果、採算が合わないからやめたというお話だったということですよね。今回、2,000万円に減額したということのなかで、あるいはこの方と再交渉をするとかそういうお考えがあって、2,000万円という数字が出てきたのかなと思うんですが、そのへんのことについてお伺いしたいと思います。
 6月の定例会で、私は温泉の売却の件に関しまして質問をさせていただきました。そのときに、売れなかったときにどうするんだということを申し上げましたが、町長は閉鎖するとお答えになられました。私はそういうつもりで伺ったのではなくて、例えば値段が9,000万円で設定して売れなかった、2,000万円で設定して売れなかったという交渉のなかでの、交渉のまずさによって売れなかったということに対する責任をどう取るんだという意味で質問をしたつもりですけれども、町長はそれとは違う答弁をされましたので、そのときはそれでやめましたけれども、実際にこういう問題は売り手と買い手の問題ですし、実際に駆け引きがいろいろとあろうかと思います。したがって、買う人はなるべく安く、売るときは高くというなかで接点をどこに求めるのかということだと思うのですが、私は2,000万円でも無理だと率直に言ってそう思っております。本当にこの温泉を来年の3月31日で、この前町長がおっしゃった、売れなかったらやめるんだということが前提で話を進めているのかというような気もしないでもないです。そのへんの考え方をお聞きしたいというふうに思います。
 それから2番目のフリーダムの関係ですけれども、1,495,810円は清水町の会計から出されたお金なんだろうなと思うんですけれども、この事業がこういう状況になった背景というのはなんだと行政としてはとらえていますか。その背景、そういういろんな背景があって、この不正請求したお金がどこに消えたのか、誰かの懐に消えたのか、私はそんなものではないというふうに思っているんですが、するとこの事業を継続していくなかで、やったことは不正ですからよくありませんけれども、やらざるを得なかったということがなきにしもあらずではないかという気がするんです。そのへんについては、どういうふうに考えているのか、そしてこの不正請求されたお金を誰に請求するのか、請求した結果、払ってくれなかったというときには、どうされようとお考えかお聞きしたいと思います。
 それから誤徴収の関係ですけれども、さきほどはいろいろとご意見がございましたけれども、私はこれは組織の問題というか、機構の問題というか、そういう問題ではなくて、単純な入力ミス、この事務を取り扱った職員の単純な入力ミスだというふうに思います。したがって、このことが行政で進めています大課制とかグループ制が問題だというふうに考えるのはいかがなものかなというふうに思っておりますけれども、そのへんの見解について、以上3点について伺います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) 最初に温泉の関係で答弁をさせていただきます。前回施設を見に来た企業でございますけれども、そこにつきましては、新聞で、選定委員会で2,000万円という意見を取りまとめたという記事を見て、実際に役場に来られております。対応といたしましては、町として、不動産業者に売買斡旋をお願いしていくので、その業者と正式に契約後にその業者を紹介させていただきますというお話をさせていただいてございます。それと温泉につきましては、これは存続が大前提でございます。町民説明会もまずは町営から行革の一環として、民間の方に経営をしていただくといったことでお話を申し上げてまいりました。したがいまして、町としましても民間の方に買っていただいて、温泉を経営していただくと、最大限町民が入浴できる温泉入浴施設を運営してもらうといったことを大前提で進めておりますので、決して閉鎖を前提にやっているということではありませんので、そのへんのご理解をよろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 問い合わせのありました現地に来て下見をしていただきました会社に私も訪問をいたしまして、そして経営の状況の内容を相手方からもお聞きいたしましたし、私としましてもいろいろな業務を手広くやっている方でございますから、こういう方法も利活用の面ではあるのではないでしょうかということも提案させていただいたのも事実でございます。その折に代表からもそういうことも考えていきたいんだけれども、現状として全国的ないろいろな事業展開をしているんだというなかに、会社の投資も大きいと、その最初のお話は現時点では、幹部の皆さんも一緒でしたから、協議した結果はちょっと無理だなというお話をいただいたわけです。しかし、その後、課長が申し上げましたように、新たな展開が予想されたのではないかなと、価格が安いからということではなくて、むしろ前回のときに9,400万円で出したときには、これでも安いですねという向こうのお話でございました。けれども、今は経営をやっていく段階では全国的な投資をしているので、今の時点ではちょっと難しいかなというお話をしていたものですから、これは無理だろうなというお話で帰ってきたわけでありますけれども、更に会社のそういった経営変更をされているのかわかりませんけれども、問い合わせがあったというのが事実でございます。そういうことで、確かに売り手・買い手ということで、非常にその駆け引きというのは難しいというのがありまして、さきほども経済的な行為と公的中立性ですね、そういう町民の財産でありますから、それとの端境にありながら苦慮をしているということでございます。実際に相当多くの方々に私は声をかけておりましたけれども、この前回の時点では、成立に至らなかったということでございます。
 更に、フリーダムの件につきましては、こういう状況できたわけでありますが、現状では停止命令ということで、取り消し処分ということに相成ったわけです。北海道が中心となって11市町村でそれぞれ協議を進めているというのも現状でございます。なかには地元で法人を興して進めていくというところなど、あるいはもうこれは請求しても返還の余地がありえないという町村もあるように聞いております。いずれにしても一度も請求していないということでありますから、全町村は請求はするというような状況でございます。
 これまでに至った経緯ですが、やらざるを得なかったというお話もございました。今、この自立支援法を含めてさまざまな福祉施設が経営難に陥っているということは事実でございます。いわゆる介護報酬の低さというものが大きな問題である。しかし一人にかかる経費は同じであります。それに人件費は上がってまいります。そういうことを考えて非常に経営が圧迫されているのではないかと思いますけれども、当初はやはり小さくスタートしたと思うんですが、それを手を広げすぎたということも要因にひとつはあるでしょうし、それから法人を運営する、NPOといえども法人でございますから、それを運営する経済的、社会的にいろんな面から受けるその甘さといいますか、そういう将来の見通しの甘さもなかにはあったのではないかということで、非常に当時の経営責任者としては困難な状況に陥ったものではないかというふうに思うわけでありますが、いずれにしても、私としてはこの福祉制度というものがしっかり根付いている柱がないような状況のもとで、民力の活用とか、民間移譲とか、そういうことでやったために、そして主力のなかでやられたことが大きな原因になったのではないかというふうに思って、一部気の毒だという気持ちもないわけではありません。
 しかし、やる以上は責任を持ってやられたと思いますので、それなりの相当の責任は発生するものだと思いますけれども、本当にやらざるを得なくてやった部分もあるのではないかということも私としては持っていますけれども、やはり社会福祉制度の充実化をしていくべきだとこう思っております。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 懲戒の関係での質問でございますが、確かに今回の事件につきましては、入力ミスという個人の作業のミスが原因でありますが、そのなかで入力は前回の臨時会でもお話をしておりますが、人間には間違いというものがつきものだということになれば、それを確認する作業が絶対に重要なことであります。今回、組織のなかでもその確認作業についてちゃんとした手続きが踏まれていなかったということが現実問題としてありまして、それは11月の段階で改善されておりますけれども、そういうことがありまして、やはり組織としての責任も一端としてはあるのかなということで考えているところでございます。ただ、大課制とかグループ制とかいう問題かどうかというお話でございましたが、これはグループ制にした段階でのデメリットとして、その責任の分担がはっきりしない、明確にならないということも言われております。これらについても、やはり検証をするなかで、十分に検討して結論をして、いい方向付けをしていかなければならないと思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) わかりました。温泉の関係については、大変難しい問題ではあると思いますけれども、やはり何ていいますか、例えば斡旋を依頼して任せておくと、2月末までの締め切りだから、それを業者に任せておくんだと、応募されることを業者に、そういう姿勢ではなくて、町長さきほどから言っていますから、たぶんやるんだろうと思いますけれども、たくさんのところに声をかけるとか、そういう営業努力はしていくべきだろうなと思いますし、私は2,000万円でも無理だと言ったのは、今、燃料が石油の値段の高騰がありますよね、そういうようなことを考えて、この事業が始まったときから比べれば倍以上になったのかなと思いますし、今日の新聞でまた17円値上げするというような記事が載っていましたので、その普通の感覚で営業するのは大変だろうなと思いますので、こういうことのなかでやはり関心を持っていただくところとは、いろんな条件をどのような形でのめるのかということを考えて何としても売り先を見つけて営業を続けていくんだという固い決意を持って対応をしていくべきではないかと思いますが、しつこいようですが、そのへんについて再度伺いたいと思います。
 それからフリーダムの関係ですが、結果的にいえば違法行為ですよね。けれど、この清水町から持ち出しの部分約150万円に関していえば、これもこの事業を継続していくなかで、弁護するわけではないですが、継続していくなかで必要な資金として、職員給与を支払ったとか、そういうようなことに使われたのかなと思うんです。そうすると、町長さきほど言いましたように、障害者支援法のなかでいえば、やはり実際問題として難しい問題であると、本来こういう問題については、行政が責任を持ってかかわっていくことなのかもしれません。それを代わってやっているということについて、行政は勝手にやっているんだから全然知らないよということでいいのかどうか。そのへんについての考え方を伺いたいと思います。
 それから3番目の問題については、副町長から説明がありましたけれども、これはちょっとすり替えかなと私は思います。この問題についていえば、少なくとも組織がどうだとか、そういう問題ではなくて、この事務を行った職員の単純なミスですよね。チェック体制が二重でないからこういうことになったんだということであれば、もっともっとたくさん出てきて不思議じゃないですよね。そのへんの考え方を執行としてはきちんと持って対応していかなければ、いつまでたってもこういう問題というのは残っていきます。課長じゃなくて、課長以下職員のミスを課長が責任を取って議会で謝ると、私は本来職員が直接来て謝ってほしいと、そういう場があればですがそう望む一人ですけれども、全然、組織の問題と違うと思っているんですが、いかがですか。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 私のほうから、細かい点についてあれば担当補佐のほうから説明させていただきますけれども、障害者自立支援法については、町が積極的というよりも、むしろ義務的な感じでかかわっていかなければならない問題です。これは福祉はすべてそういうことになりますので、医療法とは違いまして、福祉につきましては非常に苦しんでいらっしゃる、そういう家族や子供達がいると、そういうものをしっかりと支えていくというのが福祉の精神でありますから、当然持っていかなければならないと思っております。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 組織の問題という話のことでございますが、我々は組織として仕事をしていると思います。やはり個人個人が実際には仕事をすることになりますけれども、それも役場組織としての仕事という位置付けをしなければならない、それでなければ担当する者がその都度ミスすれば担当した者だけが悪いんだということではなくて、そのために係長、課長補佐なり課長なり副町長・町長という流れになりますけれども、やはり補佐職以上は管理職という形でそのための組織上管理をする立場からも管理職手当というそういう手当を支給しているところでございますので、その意味からいいましても、全体の課員の掌握をし、間違いまたはその可能性があるとすれば逐次指導する立場にあるという、これが管理職の仕事かと思います。そういう意味では一個人だけの責任ということではなくて、そういう意味では組織上の問題も出てくるということになろうかと思います。今回、私がお話をさせていただきましたが、個人というのは間違いというのは必ずありえるということであれば、ありえないしくみをつくっていくのも管理職の仕事であろうかと思います。そういう意味合いからいいましても、組織上のこういう事務ミスがあった場合には、どうしても監督ある立場についてもある程度の責任を負わなければならないというしくみが組織上では出てくるのかなという判断をせざるを得ないと思っているところであります。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 温泉の売却につきましては、10月16日以降、新聞に売却ができなかったという記事を見て初めて知ったという方、企業も数社問い合わせがございました。その折に町として再募集になれば、ご連絡をさせていただきますといったようなお話もさせていただいておりますので、連絡を取れるところについては、連絡をさせていただくとともに、今後も民間で買っていただくような方向で努力させていただきたいと思っております。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 一連の行政報告につきまして、先輩議員の方々から私がお尋ねをしようと思っていたことについておおかた触れていただいたという気がいたしておりますが、加えて2・3点お尋ねをさせていただきます。過去の議会のなかで、私は町長にただで温泉を渡して、条件として温泉を継続してやってもらうということはできないのかというお尋ねをいたしました。私は価格が9,400万円という価格が出ましたが、この額で売れるということはありえないことだろうということは、当然、多くの町民がこのほかに各種の税金等もかかるわけですから、経営していくというのは無理だろうとこういう一般的な情勢があったと、あの段階であったということを踏まえてお尋ねをしたわけであります。
 当然、町の貴重な財産をさきほども触れておりましたが、無償で譲り渡すというわけにはまいらないと、当然そうでありましょうが、これだけ7月から3か月間の期間をかけて、さきほど町長から説明がありましたが、かなり水面下で幅広く何とかして売ろうという意気に燃えて進めてきたということはうかがい知ることはできますけれども、ここは無理だろうということがあってお尋ねしたわけであります。
 今回、2,000万円という額に突然下げたということで、多くの町民はかなり驚いているということが現実としてあります。1億円近いものがなぜ2,000万円になるのかとこういうことに私のところに直接尋ねてくることもあります。当然、この文章で触れていますように、これらのことについてお話をしているわけであります。ある町民は、すでに2,000万円で決まっているというようなことを言う町民がいます。あなた知らないのと言う人がいます。そんなことはありえないと私は言っているわけでございます。どこから情報を仕入れているのか知りませんが、そういう誤った情報が町のなかにもあるわけであります。したがいまして、さきほど他の議員が触れていますように、早い者勝ちで2,000万円でいくとか、そんなことにはまったくならない事案だろうと思います。
 それから期間が非常に短い、2月ということでありますから、短い期間で不動産業者に渡して、はたしてこの条件で売れるのか売れないのか、非常に厳しいのではないかと懸念するわけですが、ここでお尋ねをしたいのは、最低条件で温泉を継続するという2点、これが買うほうで受け入れられないけれども、温泉はしないけれども他の業種で買いたいということがこの期間中に業者を通してなのか役場を通してなるのか、もしあったとすればどういう対応をするつもりなのか、そこまで考えてはいないのか。今回、不動産業者に渡した段階でなければ、それで廃止するという決断をされているのか、利用計画等の審査選定委員会のなかでそういう話がされているのかどうか、このへんをお尋ねしたいと思います。
 次に、児童に係る事件についてお尋ねいたします。幸いなことに一命を取り留めました。誠にうれしいことであります。しかしながら、私も町の防犯協会の理事を4・5年やっておりましたので、よく警察署の署長と会話をすることがありまして、話をしたことがありますが、よく子供の事件がありましたが、清水町はいつ起きてもおかしくない状況にあるということをよく言われていたことがあります。したがいまして、全国的に見て大変な事件が起きたときであっても、そういう状況というのは本町のなかにあってもあるということは、私は認識をしておりますので、夏であってもときどきスーパーカブで駆け巡ったり、あるいは車で自転車でということで、そういう視点からものを見てきたつもりであります。
 今回、この事件が幸いなことに命にかかわることなく、現在も入院をされているようでありますけれども、早く治癒して学校に復帰をするということを願うばかりでありますけれども、この事件が発生したときに、前議会ですか、このときに防犯無線についてお尋ねしたことがございます。
 こういうときほど、集団下校する等の対策を取っておりますが、町長は病院の入院患者あるいは当直勤務を終えた人に騒音があってだめだと難しいという答弁をされておりますが、いろいろと私もその後に防災無線放送の音量等について聞いておりますが、これこそ緊急事態ではないかと思っているんです。こういうときほど防災無線放送を活用して町内の皆さんに、全員がお巡りさんのような気持ちでやはり防災無線を有効に活用するということで、町民の皆さんに協力を求める、不審者がいたときにはお巡りさんなりに通報してくれと、そういう意味で町民の皆さんに訴えると、こういうことが私は必要だとこのように思っているところであります。
 何から何まで防災無線を使えということではなくて、そういうときには大いに使っても町民の批判は起きないであろうと思うわけですが、このへんの考えについてお尋ねします。
 それから職員の処分についてでありますが、先の臨時議会で私は処分をすればいいというものではないとこういう話をしておりました。たぶん、入力ミスをした職員は大きな反省をしていることと思います。したがって、この後も職務に職員がえらいミスをしたなと、小さなことだったんだけれども、これだけ大きくなってしまったと、二度としないようにしようという気がこの10%の処分で生まれているのかどうか。私はどうもそうも思えない気がいたしますので、清水町はよく町民が給料が高いと言います。今はかなり管内的にもかなり低いところに職員の給与はあるわけでありまして、そういう面からみると家庭を支えているという職員が10%の削減というのは大きいものでありますから、このへんを後の仕事にしっかりと反映させてもらうという面で、対応すべきものでなかったのかという気がいたしますので、ミスをしたら何でも1割カットとこういうのはあまりやるべきではないと私はそのように考えるわけでありますが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 私から温泉のほうにかかわって応対させていただきます。今回、前回もそうですが、行政報告もさせていただいておりますし、町民の説明会にもそのようにしてまいりましたけれども、まずは町民の方々が入浴していただけるように温泉を経営していただくということが第一の前提であります。今回につきましても、そういう方を条件にして購入してくださる方を探そうといったようなことで進んでおりますので、議員が言われました温泉施設を継続しないで購入希望というのは今のところは考えてございません。町としましては、あくまでも温泉を経営していただくといったようなことを条件に購入してくださる方を探していきたいというふうに思っております。期間を2月として想定していますが、
 その結果、仮にいなかった場合において、今、議員が言われたことも検討の素材になるかなと思いますが、現時点ではあくまでも温泉の継続といったようなことで、進めていきたいと思ってございます。

○議長(田中勝男) 次に、副町長。

○副町長(五十嵐順一) 防災無線の活用方法のお話がございました。確かに原議員から前回もそのようなお話をいただきましたが、今、お話がありましたように、ケースバイケースという形のなかで、緊急性を要するものについては場合によっては防災無線を活用して、過去にありましたのは捜索願ですね。人がいなくなったという捜索願を町民に呼びかけたという事例もございました。そういうことがございまして、ケースバイケースとしまして対応をしていきたいと思っております。今回につきましては、たまたまそういうことでの横の連携といいますか、そういう話がなかったということもありますが、こういうことについては、その事例が起きた場合に、連携を取って必要な場合には防災無線の活用も考えていきたいと思っております。
 それから懲戒処分の関係でございます。私達理事者としましても、職員の懲戒をしたくはありません。それは誰も同じでございます。しかし、今回の事例につきましては、町民の方にもそれなりの負担をいただいたと、還付金という負担をいただいたという問題もございます。更には金融機関であるところにも多大な迷惑をかけた、組合員の方にも迷惑をかけたということもあります。過去にもこういう懲戒処分をした事例等も参酌しながら、今回はこういう結果にさせていただいたところでございますが、やはり処分をして職員のモチベーションが下がったのでは困りますので、それについては当然ながら職員のモチベーションを上げる体制というか、職務に専念していただく体制をこれからも取るように努めていきたいと思っているところであります。いずれにしましても、一概に全部が全部そういうマニュアル的に処分をするわけではないということでご理解をいただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 教育長。

○教育長(横山一男) 子供の安全・安心に係りましては、町民総ぐるみでかかわってまいりたいという視点をもってございます。今のご質問のことにつきましては、副町長からお話がございましたが、それもひとつの手法として今後は連携を保っていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 子供の関係についてですが、副町長から今後についてということでありましたが、今回については防災無線を使うべきだったなというような答えを期待したわけでありますが、どうも後ろ向きのような感覚を受けたわけですが、今後はこの事案に限らず集団下校をせざるを得ないような事案がいつ発生するとも限らない、こういうときには積極的に活用すべきだということを特に強調したいと私は思っているわけであります。以上で終わります。

○議長(田中勝男) ほかに質疑はありますか。
 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) しみず温泉の再募集についてとフリーダム十勝の問題についてお伺いいたします。しみず温泉の再募集ということがいろいろな方から質疑がありましたが、肝心なことがどうもよくわからないということがあります。1つは、7月16日から10月16日までの募集期間がありましたが、どんなことをしたのかというのはだいたいわかりました。しかし、それでどういう反省をしたのかということがわからない。そして9,400万円から2,000万円に変わった、そこのところがよくわからない。
 それから2つ目、不動産業者との契約をして、最低条件をつけて、ここにこう書かれておりますが、今まで以上に全国に向けて情報発信が可能となるとともに営業宣伝による掘り起こしが大いに期待できる、そこのところよくわからないです。どういう業者で、どういう全国展開をしている、どんな実績を持っているのか、ここのところをはっきりしないと、大いに期待できるだけではよくわからない。それをお聞きしてからまた質問します。
 それからフリーダム十勝のことですが、こういうことが起こったという原因や内容については荒木議員からいろいろとありましたけれども、この最後のほうで、清水には5名の方がフリーダムにお世話になっていると、これは4月1日からどうするかということを考えているようですが、具体的にどんな方向でこの来年の4月1日からやるのかということについて考えているのかお聞きしたいと思います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) 前半の部分について答弁をさせていただきます。温泉にかかわりまして、7月から3か月間募集してまいりましたけれども、この方法は町のホームページ、更に新聞記事として地元の新聞社をはじめ、全国紙にも掲載をお願いしまして、新聞の記事として掲載をさせていただきました。しかし、残念ながら応募がなかったという結果に終わったわけでありますけれども、町のホームページといいますのは、町のホームページを開かなければなかなかそういうところに入ってはいけないということもございまして、そのような反省から今回につきましては、新聞広告なども考えてみました。しかし、いろいろと経費的なことも考慮しまして、最終的にこのような不動産業者に、どうしてもスピード感がないということも指摘されてございます。そういった意味で不動産業者に斡旋を依頼してやっていくという方法を取らさせていただくということにしたわけでございます。
 それから、9,400万円から2,000万円に減額した経緯でございますが、行政報告のとおりなんですが、不動産取得税が1,400万円ほどかかります。それから道税ですが、取得後にすぐにかかります。それと町の固定資産税が建物と土地を入れまして年間で573万円ほどかかります。この不動産取得税の1,400万円と固定資産税の相当額573万円の10年分の5,700万円を合わせまして、7,100万円を9,400万円から控除させていただきまして、約2,200万円になるわけですが、これの200万円を切り捨てまして、今回、2,000万円とさせていただいたところでございます。
 それから、これからお願いしようとしている業者と協議をさせていただいてございますが、この業者は全国的に組織を持つ業者でございます。したがいまして、例えば北海道にも会社がございますけれども、実績としましては、官はないと思いますが、民の温泉として10施設ほど斡旋をしたというようなお話も伺っております。それで全国的に東京に本部というものがあるわけですが、そこに営業している者が100人ほどいるというようなことで、その営業マンが足を使ってそういう活動をしてもらえるといったようなことで、宣伝・情報発信そういったものも可能になるのかなというふうに思っているところでございます。また、足で動くとともにその業者独自の宣伝活動そういったものもやっていただけるというふうに伺っているところでございます。
 この業界につきましては、ご案内のように不動産の仲介でございますから、契約が成立すれば買ったほうと売ったほうそれぞれ3%の手数料を支払うといったふうになっているところでございます。以上でございます。

○議長(田中勝男) 次に、保健福祉課福祉グループリーダー。

○保健福祉課福祉グループリーダー(中島弘志) フリーダムの今後のことでありますが、10月18日にフリーダム十勝利用者保護者会の松田恵子会長、これは地元の方ですけれども、その方とNPO法人取得を目指すてぃんくるというこの設立準備委員会の末田敏也委員長が来庁されました。私と課長で対応しまして、そのときにフリーダム十勝の受け皿として、てぃんくるを立ち上げたいということを申しております。それから末田敏也委員長は家業で建築設備を営んでおりますが、その家業を廃業して、てぃんくるに専念をしたいと申しておりました。そのときにこのお二人から具体的な町に対する要望や要請はありませんでしたが、町側からは財政的に厳しいですが、できる範囲内の支援を行いたいというふうに回答をしております。
 その後、10月23日にフリーダム十勝利用者保護者会が、NPO法人取得を目指すてぃんくる設立準備委員会は末田敏也委員長を新法人の理事長と事務局長に選任する方針を固めております。それによりまして、本別、足寄、宝来、幕別を除く8ハウスを引き継ぐとなっております。清水ももちろん入っております。それから8ハウスの約114家族がこれに加盟するということになっております。そのときにすべての事業と職員をこのてぃんくるが継承するというふうに言っておりますので、若干の利用者の環境の変化はあろうと思いますが、今までどおりと同じような利用ができるものかと感じております。以上です。

○議長(田中勝男) 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) それではもう一言だけお願いしたいと思います。基本的にこのしみず温泉の再募集ということですが、僕はこういう9,000万円から2,000万円に下がったとか、業者に渡すとか、そういう小手先で問題解決をしようとしているということに僕は問題があるのではないかと思うんです。これは業者がやる場合は経営ですから、明らかに採算ベースが取れなければやりません。ここのところに基本的な問題があるんです。僕は前にも言ったけれども、町は今年1年でもしみず温泉を大事にしてできるだけ皆さんが入浴をされるようなそういう経営をしなければならないんだと、そうしないとこれはだめですよと言ったんです。ここのところをしっかり押さえないと、ただ売りに出すからいいんだという考え方でやっていてはだめだと僕は前に指摘をしたんです。これはただであっても経営が成り立たなければやりませんよね。そこのところをきちんと押さえてやっていただきたかったなと思いますし、そこのところどう考えていらっしゃるのか。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) 確かに今年1年ということで、現在経営をしておりますけれども、温泉の運営にあたりましては、すでに無料の期間を設けたりいろいろと努力をしてやってきてございます。ただ残念ながら、利用者が減少傾向にあるというのは事実でございます。やはり多くの方に利用していただくことが、温泉を購入されて経営される方にとってもいいことだと思いますので、残された期間でございますけれども、温泉の運営については今後も努力をさせていただきたいと思っております。
 それと今回の売却にあたりまして、購入希望者の募集にあたりまして、不動産業者にお願いいたしますけれども、さきほど申し上げましたように、町としても積極的にそういう情報を提供しながら、PR活動を行いながらこの施設を購入して温泉経営をしていただける業者の選定に努力をしていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
 これで行政報告は終わりました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 暫時休憩いたします。 (午後0時02分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。 (午後1時00分)

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 日程第5、議案第65号、清水町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第66号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第6号)の設定について、議案第67号、平成19年度清水町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の設定について、議案第68号、平成19年度清水町介護保険特別会計補正予算(第3号)の設定について、議案第69号、平成19年度清水町公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)の設定について、議案第70号、平成19年度清水町集落排水事業特別会計補正予算(第3号)の設定について、議案第71号、平成19年度清水町簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)の設定について、議案第72号、平成19年度清水町上水道事業会計補正予算(第2号)の設定について、以上8件を一括議題とします。
 本案について、提案理由の一括説明を求めます。
 初めに、議案第65号について総務課長。

○総務課長(荒木義春) それでは、私の方から議案第65号についてご説明をさせていただきます。議案第65号、清水町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について提案理由の説明を申し上げます。
 例規集では第1巻の4,501頁から登載されております。
 本年度の人事院勧告に準じまして、本町職員の給与等を改正するものでございます。改正内容についてご説明を申し上げます。
 改正条例の第1条での改正は3点ございます。まず、1つ目は扶養手当の額の改正です。子供等にかかる支給月額を500円引き上げまして現行6,000円を6,500円に改正するものでございます。2つ目は勤勉手当の改正であります。現行年間1.45か月分を0.05か月分引き上げて1.50か月分にするものであります。期末手当と合算しますと、現行の年間4.45か月分が4.50か月分になります。この0.05か月分を今年度は12月期に支給するため12か月の100分の72.5を100分の77.5に改正するものでございます。3つ目は給料表の改正です。月齢級につきまして、若年層に限定した改定となっており、中・高齢層は据え置きとなっております。具体的な改定率は1級で1.1%、2級で0.6%、3級で本当に上のほうだけですので0.0%となっております。これに基づきまして、別表第1、第2のようにそれぞれ改めるものでございます。
 次に、第2条ですけれども、第2条は勤勉手当につきまして0.05か月引き上げとなった分を20年度以降、6月期と12月期にそれぞれ0.025か月分に振り分けるために、第1条で改正しました100分の77.5を100分の75に改めるものでございます。
 附則といたしまして、1項としてこの条例は交付の日から施行します。ただし、第2条は平成20年4月1日から施行いたします。2項は、扶養手当の改正、給料表の改正につきましては、平成19年4月1日から施行いたします。第3項は給与条例改正前に支給された給与は改正後の規定による給与の内払いとみなすことを定めてございます。
 以上で、議案第65号の提案理由の説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 次に、議案第66号から議案第72号までについて、副町長。

○副町長(五十嵐順一) 議案第66号から説明申し上げます。平成19年度清水町一般会計補正予算(第6号)の設定でございます。歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ4,188千円を追加しまして、歳入歳出予算の総額をそれぞれ6,583,226千円とするものでございます。この補正の内容につきましては、ただいま議案第65号で提案しております、人事院勧告に基づきます清水町職員の給与改正に伴う所要額の補正が主でありますので、人件費の総括表で説明をさせていただきたいと思います。38頁をお開きいただきたいと思います。
 38頁の一般職の総括により説明を申し上げたいと思います。給料につきましては、給与改定に該当する職員は1名でございまして、1名の24千円を増額します。更に12月末に退職する職員が1人おりますので、その者の1月から3月の給料減額分1,993千円との差、1,969千円を減額するものであります。期末勤勉手当及び扶養手当につきましては、給与改定に伴うそれぞれの追加でございます。また、管理職手当につきましては退職によるもの、それから寒冷地手当、住居手当、通勤手当、児童手当につきましては、支給条件の異動に伴う補正でございます。
 次に11頁をお開き願います。歳入でございます。今回の給与改定など人件費に伴う補正、一般会計と6特別会計、更には西十勝消防組合への負担金、その合計が4,188千円でございます。その額につきまして、財政調整基金をもって充てるものでございます。
 次に、第2表の債務負担行為の補正について説明申し上げますので、5頁をお開き願いたいと思います。債務負担行為の補正でございます。しみず温泉施設売買斡旋手数料の追加でございます。さきほども行政報告での質疑がございましたが、しみず温泉につきまして、今回、不動産業者に直接売買の斡旋を依頼することとしたいと思います。この場合のシステムにつきましては、斡旋を受けた業者が売買の制約が成立し完了した際に、その成功報酬として売り主側と買い主側からそれぞれ3%の報酬を得るということになっていることから、町の負担分3%に消費税を含めた額で債務負担行為を行うものでございます。期間につきましては、売買斡旋契約締結の日から6か月とするものでございます。
 以上で、一般会計補正予算の説明とさせていただきます。
 次に、議案第67号の平成19年度清水町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の設定について、説明を申し上げたいと思います。歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ32千円を追加しまして、歳入歳出の予算の総額をそれぞれ1,454,161千円とするものでございます。補正の内容につきましては、給与改定に伴い2名の職員手当及び共済費を追加するものでございまして、その財源を一般会計から繰り入れる内容となっております。
 次に、議案第68号、平成19年度清水町介護保険特別会計補正予算(第3号)の設定について説明を申し上げます。歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ556千円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ737,782千円とするものでございます。本補正につきましても、給与改定に伴う5名の職員手当及び共済費の追加であり、その財源を一般会計繰入金で対応する内容となっております。
 次に、議案第69号、平成19年度の清水町公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)の設定について、説明を申し上げます。歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ91千円を追加しまして、歳入歳出予算の総額をそれぞれ467,056千円とするものでございます。本補正につきましても、給与改定に伴う2名の職員手当及び共済費の追加でございます。その財源を一般会計繰入金で対応する内容となっているところでございます。
 次に、議案第70号、平成19年度清水町集落排水事業特別会計補正予算(第3号)の設定について説明を申し上げます。歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ31千円を追加しまして、歳入歳出予算の総額をそれぞれ74,810千円とするものでございます。本補正につきましても、給与改定に伴う1名の職員手当及び共済費について追加をしまして、その財源を一般会計繰入金で対応する内容となっているものでございます。
 次に、議案第71号、平成19年度清水町簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)の設定について、説明を申し上げます。歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ33千円を追加しまして、歳入歳出予算の総額をそれぞれ211,761千円とするものでございます。本補正につきましても、給与改定に伴う1名の職員手当及び共済費につきまして追加し、その財源を一般会計繰入金で対応する内容となってございます。
 最後に、議案第72号、平成19年度清水町上水道事業会計補正予算(第2号)の設定について、説明を申し上げます。補正の内容につきましては、給与改定に伴う3名分の職員手当及び共済費につきまして、収益的支出に95千円を追加し、補正後の額を123,337千円とする内容となっております。また、第3条の議会の議決を経なければ流用することのできない経費につきましても、95千円を追加しまして24,272千円とするものでございます。
 以上で、一般会計ほか特別会計6件、主に給与改定に伴う内容の説明とさせていただきます。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。

○議長(田中勝男) これより一括して質疑を行います。
 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 質疑なしと認めます。

○議長(田中勝男) これより一括して討論を行います。
 討論はありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第65号、清水町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第65号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第66号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第6号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第66号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第67号、平成19年度清水町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第67号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第68号、平成19年度清水町介護保険特別会計補正予算(第3号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第68号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第69号、平成19年度清水町公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第69号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第70号、平成19年度清水町集落排水事業特別会計補正予算(第3号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第70号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第71号、平成19年度清水町簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これより、議案第72号、平成19年度清水町上水道事業会計補正予算(第2号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) これで本日の日程は全部終了しました。
 会議を閉じます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 平成19年第8回清水町議会臨時会を閉会します。

(午後1時18分閉会)