平成19年第6回定例会(9月18日_一般質問2)
○議長(田中勝男) 次に、10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 10番、安田薫です。今回の定例会の一般質問、最後になりましたけれども、2項目質問します。明確なご答弁をよろしくお願いいたします。
まず、1点目ですけれども、6月の定例会において国民健康保険税が増額されました。町民のなかには増税の理由がなかなか理解できない、または説明等がわからないという方もおられます。また増税の理由のなかで町長が清水町は医療機関がたくさんあり、歯医者を含めてそういうことも理由でないかという話もありました。ほかの町村では、医療不足と言われているなか、今、医療機関に恵まれているうちに対策を取ってはいかがかと思います。また、西部4町の中心として、日赤を中心とした広域的な、中心となる町として発展するような努力をしてはいかがかとお尋ねします。
さきほど原議員が町内医療機関との行政の連携が十分かということについては理解しますので、ほかの関係での施策等をお聞きしたいと思います。
具体的に町民一人当たりの医療費は。
また、年代における医療費の比較は。
さらに医療費の無駄遣いはないかを、総合的にしっかり分析して、町民一人ひとりが心がけて医療費の削減をできるような施策をとっていただきたいと思います。
続きまして、2項目目は、NPOの管理で町が所有するパークゴルフ場外周のランニングコースの整備についてお伺いします。
アイスアリーナ利用の子供達、あるいは大学生までおりますけれども、まさにもうトレーニングが始まりまして、御影の地を訪れております。暗くなってから走る利用者に今までに事故がなかったかをお伺いします。また、雑草が生えてすべりやすかったり、ときどき見られる自動車のわだちの補修等はどのようにやっているのか。もうひとつ、あそこには大変立派なパークゴルフ場の照明器具が設置されております。ここ数年間、使われておりませんけれども、施設の10分の1でも使えるような方法がないかなということをお聞きします。
以上、2点についてよろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、安田議員のご質問にお答えしたいと思います。町民の皆様が一人ひとり心がけといいましょうか、健康に留意していくことが最終的に医療費の削減につながるということになるわけです。それでは、ご質問が4点ございますので、お答えしたいと思います。
これはあくまでも18年度状況の速報値がありますのでお答えしたいと思います。年代別も含めてになるかと思いますが、一般保険者、それから退職者、老人保健とこれは全体の年代になるかと思います。一般被保険者については金額でいうと228,643円で、道内の173保険者中144番目ということになります。低いほうということでお考えいただければと思います。退職者につきましては、会社等に勤めたり、あるいは公務員含めてそれになるわけでありますが、老人保健制度適用になるまでの期間でありますが、退職者医療制度というもの、これが435,859円ということで、173保険者中90番目、半分くらい中間に位置しているということです。けれどもこの金額は1,800円くらい道内の平均より若干上回っているということです。
次に老人保健ですが、65歳以上と75歳以上なんですが、65歳以上は一定の障害を持っている方になりますが、これが173番中31番目で、1,029,317円という高い順位であります。町村平均が920,000円ですから、100,000円程度高いと、老人保健受給者ですね、これが高いということになります。そういうことから全体でみた場合は、中間に位置しているということであります。このように本町の医療費の老人保健が高いというのは、近隣では芽室町に次いで2番目になっているところであります。昨年は24番目だったんですが、これが31番目になりましたので、少し医療費が下がったということになります。
ご承知のように、来年度からこの部分が後期高齢者医療保険制度ということになります。こういうことでございますので、予防を、各種健診を受けていただいて、医療費抑制につなげてまいりたいというふうに考えているところであります。
次に3番目ですが、このことは高齢者にみられるわけですが、多重受診となるわけです。国保連合会からそういった該当リストといいますか、レセプトがまいりますので、これをもとに訪問実施しているわけですが、依然として減少していないということになります。ただこれが多受診による相関についての決定打ではないわけですが、相当に多い状況にはあるわけでございます。
これは要因として、同じ項目で検査が入りますから、当然初診料が出てくるわけです。そこで国は、かかりつけ医ということで、1箇所で済むようにということで、今、厚生省で学識会議等で詰められております。かかりつけであれば1箇所であれば医師の診療報酬を上げますよということを今検討中でございます。こういう多重受診になって、病名が変わってくるとなると、Aという医療機関からBに行って、Aでも投薬、Bでも投薬となりますと、いわゆる投薬の薬害ということもあり得ると、そういうことからこの線についても、厚生労働省のほうで検討されているということでございます。そういうなかで、さきほど申し上げましたように、来年度から始まる新制度に向けて、しっかりとした指導体制をつくっていかなければならないだろうとこのように考えているところであります。
次に、医療機関との連携の関係です。従来からこの面につきましては、医療懇談会等を踏まえて、医師をはじめ看護師含めて、それにかかわる人達を含めたなかで、全体と個別に、保健師あるいは栄養士等々含めて、連絡や調整、そういう相談を含めてやっているところであります。今後も、より一層来年度から始まることに向けて一層連携を深めてまいりたいとこのように思いますし、町民の皆様へ住民に対する健康問題というものをしっかりと理解していただく、そしてその共通した情報を適宜流しまして、健康づくりを進めてまいりたいとこのように思っているところでございます。以上でございます。よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 次に、教育長。
○教育長(横山一男) それでは安田議員の2つ目のご質問にお答えしたいと思います。御影のパークゴルフ場につきましては、町民の体力の向上と野外スポーツの振興をはかるために、平成7年4月に設置されました。その御影パークゴルフ場外周のランニングコースにつきましては、アイスアリーナの利用者やアイスホッケー関係者の長期合宿の基礎トレーニングやウォーミングアップの場として利用されるべく施設でございますし、また町民の健康増進のための安全ランニングの場として1周680メートルのコースが設けられております。
それでは、議員がお尋ねの3点についてお答えしたいと思います。
まず1点目でございますが、事故につきましては、開設時からの関係者のお話を総合して事故はなかったものと認識をしております。2点目ですが、本年度から指定管理者制度を適用してNPO法人に管理業務を委託しております。コース内への車両の進入でございますが、現在は車両止めを設けて対応しているところでございまして、自動車のわだちが若干残ってはおりますけれども、歩行やランニングに大きな影響がない状況にあると認識をしておりまして、現在コースの補修等は考えておりません。3点目、夜間照明についてでございますが、平成14年度から町財政健全化計画で取りやめているところでございまして、新たに経費をかけての設置につきましては難しい状況にございますので、ご理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午前11時57分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。 (午後1時00分)
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○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 医療費に関しましては、大変細かい数字を発表していただいて、さらに老人保健の関係が高いこともわかりました。それで2・3点の質問をしたいと思います。来年の4月からは、70歳から74歳までの医療負担が1割から2割と言われておりますけれども、それを聞いて町民でその年になる方は来年はとにかく全員が上がるという感覚でいるんですよね。そんな関係で、全部の人が上がるということにはならないと思いますが、そのへんの説明責任をしっかりすべきだと思いますが、いかがですか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ただいまの質問で、70歳ではなく75歳以上が後期高齢者ということになるかと思いますが、その保険料については、北海道でひとくくりでございますから、そのなかで示される形になろうかと思いますが...(途中中断)
後期高齢者ではなかったですか。
説明をしっかりと、この間も妻鳥議員にしておりますけれども、広報等で周知はしていますけれども、さらにパンフレット等々のお知らせと、それからできれば老人クラブ、御影老人クラブはこの前、向こうからの要望によりまして行ってきましたけれども、そのほかのあと12地域クラブですか、もし希望があれば、あるいは私どものほうから出向いてでも保険制度について説明をしていきたいと思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) よろしくお願いします。
次ですけれども、どうしても医療費の額で町が言っている全体の額と、町民一人ひとりが自分の1割・2割負担の金額の差によって、ちょっとあの自分で感じる金額の差というのがあるんですが、そのへんの説明等はどのようになされておりますか。1割負担、2割負担の残がおそらく町の総額的な医療費になると思うんですけれども。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) お答えします。
まず、1割・2割負担の金額ですが、当然、所得によって、1割ないし2割ということの負担が出てこようかと思います。さきほどはそういう質問だったと思います。それは窓口で支払いする金額で、その残りの部分は保険から給付されるということになります。その周知方法は、お年寄りの方、だいたいそうなんですけれども、面と向かって説明をすればわかっていただけるんですけれども、そういうことでありますので、単位老人クラブというんですか、各地にある老人クラブ等々に健康相談ということで、出向いた際にこの医療制度の改革の内容だとか、負担の割合だとかということで説明をさせていただいておりますので、窓口で払う分については当然わかっていると思いますので、疾病によっては高額になる場合もありますけれども、そういうことを含めて説明をさせていただいております。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) ありがとうございます。医療費の無駄遣いについては、さきほど町長の答弁で言われておりますので、医療関係について最後なんですけれども、先般もAEDの購入に日赤にお世話になったようなお話がありました。この日赤のエリアを利用した西部地区の医療について、町長は何か今後やはり西部4町では医療機関はたくさんあるし、日赤もあるし、医療の関係でリーダーシップを取っていくような、町長、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在、北海道の医療体制というのは医師不足によるところから端を発しまして、自治体医療機関の赤字の部分も含めて、対策が取れないかということで、今、協議の最中でございます。加えて、公的機関であります厚生連、社会福祉事業協会、日本赤十字社、この3つも非常に経営的に困難でありますし、医師不足に悩んでいると、公的医療機関ばかりでは、いわゆる自治体医療機関ばかりではないということで、道のほうと話し合いを進めているというのが現状でございます。
そういったなかで、北海道としましては、中核的医療機関、それを数箇所設置していこうということも考えられております。まだ決定ではありません。そういうような話も出ております。そんななかで、清水町の場合は、日本赤十字病院がそれに指定されるのかどうかということにかかってくるわけです。
西十勝全般ということになりますと、芽室町公立病院というのもありますし、そういうなかで日本赤十字社の位置付けですね、その中核的な医療機関の位置付けがどのようになっていくのかということは、まだわからないという状況です。
それが出る前は私としましては、新得と鹿追、これをひとつ網羅したなかで鹿追が町立病院から診療所に変わるわけでありまして、そうなりますと、入院施設の大きいのは日本赤十字社ということになりますので、そのへんの部分を話してみようかなという考えかたを持ってはいたんですが、道がそういうことで日赤も含めて、協会病院や厚生病院も含めて考えていくということですので、今、進行中でございますので、もう少し様子を見守ってまいりたいと思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 今、新得・鹿追の話が出たので、僕もこの3町の特養の施設とかはよく見ているんですが、そのへんの病院のベッド数と介護、または特養にかかわる3町の全体図を見たときに、何とか連携をとってほしいなということを考えるんですけれども、町長、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ですから、今、道のほうで医療問題協議会ですか、それをやられておりますので、その様子を見守ってまいりたいということでございます。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) そういうことですので、ぜひとも西部4町の中心となって、牽引のほうよろしくお願いいたします。
次に、教育長から何も心配のないような話がありましたけれども、私も含めて数人の町民が真っ暗ななかで走っているのを見ると、どうしても心配してしまうのですが、スポーツの保険などに入っているメンバーが走っていることですから、あのコースでけがをしたから、あのコースで賠償とかそんなことはないと思いますが、それでよろしいですか、教育長。
○議長(田中勝男) 教育課長。
○教育課長(石黒 勉) お答えしたいというふうに思います。アリーナ等を利用される方々につきましては、活動のなかでは保険等には加入をされているかと思います。
さきほど教育長が説明しましたけれども、行財政改革の一旦として、14年度から夜間照明等については取りやめております。議員からご質問がございまして、私も現地を確認させていただきました。そして今の電気の配線、基盤設置等から見ると、新たに照明の部分の線を簡易的につけるということについても、経費の部分が出てこようかと思いますので、さきほど教育長からもお話させていただきましたが、経費を削減している状況でございますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 財政的に厳しいのは私も重々承知ですけれども、やはりコンクリートの縁石のカーブなんですけれども、あれにちょっとした夜光塗料とかそんなことぐらいだったらできるかなと思うんですが、最低そのくらいのことはやってほしいなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 教育課長。
○教育課長(石黒 勉) 夜光塗料等うんぬんというお話もございました。それも含めてこの場でできる・できないというお答えはできないかと思いますが、検討をしてみたいというふうに考えております。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) わかりました。僕はこの質問をして町の広報紙に出てから、管理する人から、僕達は草刈り機械で刈って、それ以上のコースの整備はできないような話をちらっと聞いたことがあるんですが、それ以上のコースの整備をするとしたら、どこの課でだれがやられるのでしょうか。
○議長(田中勝男) 教育課長。
○教育課長(石黒 勉) NPOとの委託契約のなかで一定の経費の部分が発生した部分については、双方で協議をすることになっております。契約の部分でいきますと、多額な経費がかかると、先般もあったわけですが、今、議員からご質問があった、もしコース等を改修するなどが発生したときに多額な費用、20万円を超えるうんぬんという形になろうかと思いますが、その部分に発生したときには双方協議をするのは当然ですけれども、一定額を超えた場合には町の負担のなかで実施していくという形になろうかと思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 20万円以内であればNPO、管理する人にお願いしたらできるということでしょうか。
○議長(田中勝男) 教育課長。
○教育課長(石黒 勉) さきほどの金額の部分については、修理に関しての部分についてです。ですから、今、議員からご質問がありました、そのコースなど新たに整備するうんぬんとなった場合は、当然NPOが対応するという形ではなくて、町の経費のなかで対応する形になろうかと思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) わかりました。管理されているほうも委託をしているほうも同じ町民ですので、そのへんの意思の疎通をしっかりして、しっかりした管理でやっていってほしいと思います。
以上で終わります。
○議長(田中勝男) 安田議員の質問のなかで、西部4町あるいは西部3町と使い分けがされておりますので、そのへんが3町と4町では大きく変わります。安田議員のさきほどの質問は西部4町ですか、3町ですか。芽室町が入っている、入っていない、そのへんもう一度お聞かせください。
○10番(安田 薫) 大変失礼しました。西部4町、芽室も含めた4町でお願いします。さきほど、最後の質問では鹿追・新得と言いましたけれども、4町でお願いします。
○議長(田中勝男) はい、それではさきほどの町長の答弁が芽室が入ることによって答弁が変わりますので、再度町長から答弁をいたします。
○町長(高薄 渡) 3町と4町では考えかたが違うものですから、3町の場合はおことわりしておきますけれども、北海道における医療問題の検討会議のなかに入る以前には、鹿追が診療所に変わるということで、その入院の受け皿をこの3町で考える必要があるのではないかということは私は思っておりましたけれども、ただいまの質問は4町でございますので、それはさきほど申し上げましたように、芽室が入るとなりますと、道が考える中核的病院に医療機関にそれが入るかどうかによってかかわってくることなので、今、お答えすることができないと、今はそちらのほうで進められていると、4町のなかの日赤病院の位置付けはということですから、それに対してリーダーシップを取るべきでないかというお話でしたけれども、それはちょっと困難な条件ではないかというふうに思います。ご理解いただきたいと思います。
4町となると、芽室町の公立病院という位置付けがありますので、それが中核的な、いわゆるベッド数が200ぐらいというのを目標にしていますから、日赤は100を切っておりますから、そのへんでどういう位置付けがされてくるかということになりますので、4町におけるそういうリーダーシップを取って話し合いをするということは今のところ困難であるということでございます。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 私もそこのところ、ちょっと認識不足で質問しまして、日赤のエリアというものがわからなかったものですから、今の町長の答弁のとおりに今後考えて質問をしますので、よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) これで一般質問を終わります。