平成19年第3回臨時会(4月23日_日程第7)
○議長(田中勝男) 日程第7、議案第36号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第1号)の設定についてを議題とします。
本案について、提案理由の説明を求めます。副町長。
○副町長(五十嵐順一) 議案第36号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第1号)の設定について説明を申し上げます。
歳入歳出予算の補正につきましては、総額に歳入歳出それぞれ10,560千円を追加しまして、予算の総額を歳入歳出それぞれ6,505,560千円とするものでございます。さきほど教育委員会から行政報告をさせていただきました、清水中学校の音楽教室のアスベスト除去工事に係る補正でございます。除去工事費につきましては、10,560千円を計上しております。その財源内訳としまして、町債として一般単独事業の教育債10,000千円を予定しておりまして、残りについては財政調整基金からの繰入れで予算措置をするものでございます。
3頁をお開き願います。3頁には地方債の補正が載ってございます。地方債の補正でございますが、ただいまの説明した内容で、表の状況によりまして10,000千円の借入れをするものでございます。なお、冒頭で説明を申し上げましたので歳入歳出の個別の説明につきましては、省略をさせていただきまして、補正予算の説明に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) これより質疑を行います。質疑ありませんか。
2番、橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) この補正予算として、1,000万円という非常に大きな額がぽこんと出てきているということで、これをどうやって手当てをしていくのかなという部分ですが、教育債で借りて、これはその例えば地方交付税で何割かみてもらえるというものもあったと思うのですが、そういったものを今回の場合はどうなっているのか。何割くらい措置されて、何年間で措置をされるのか。それから残りの部分というのは、当然、今年、かわりにということにならないのでしょうけれども、来年度以降の予算組みの中でその部分厳しくなってくる部分というのが出てくるということであれば、中学校のアスベストというのはどうしても除去しなければならない、必要なものが新たに出てくれば今までもっていた中でもやめてかわりにというものもやはり考え方の中では必要になってくるのではないかと思いますが、その辺の考え方をお伺いしたい。この2点についてお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) ただいまのご質問にお答えします。
まず、地方債の関係ですけれども、一般単独事業でございますので、一般的には普通は交付税の措置はございませんが、石綿対策事業、これは特別としまして借入額の40%の交付税の参入がございます。償還につきましては、3年据え置きの15年償還になってございます。金利につきましては5%以内ということでございますけれども、今後、この議案を議決いただいた後、金融機関の入札を行って、借入先、借入率を決めていきたいと思います。
それと来年度以降の関係ですが、4年目から償還が始まってまいりますので、その分については、新たな想定をしていない部分でございましたけれども、全事業の中で見直しをしながら財政運営を図っていきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 2番、橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 3年据え置きで15年償還ということですね。先日、町のホームページに借金を適正化していくという、そういったものについて載っておりまして、その中になぜ実質公債比率が高いのかという中で、交付税措置される年数よりも支払い年数を長くみていたというのが原因のひとつだというように書かれております。この反省にたてば、3年据え置きで15年で支払っていくという部分と、実際に交付税を受けた額を一致させるということをやはりどうしてもしていかなければならない。この交付税措置された部分を一般財源化して、とりあえず急場をしのぐようなものに充てていくということになれば、今までしてきたことと同じことを財政上やってしまうということになるのではないかと心配しています。この交付税でいくらという部分が出てきた場合に、それを別立てできちんと管理するというか、そういった会計を設けるような考え方はないのか、そこをお伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) さきほどお話をさせていただきました、15年の償還のうちの3年据え置きですから、実質は12年間で払うということになるかと思います。私の説明が少し言葉足らずでしたけれども、15年償還のうち3年据え置きということでございます。
それと交付税措置の部分で過去の大型事業で、例えば15年の交付税措置しかないにもかかわらず、それを20年あるいは18年で償還を組んだという事実もございました。今のお話のとおりの内容の事実もあったわけですが、こういう厳しい財政状況の中では、交付税の参入される期間内に地方債の償還を終えるといったような形を取っていかなければならないというふうに認識しているところでございます。交付税措置された部分については、ご案内のようにその元利償還に対して40%、今回でいえば40%措置されますけれども、これは特定財源ではなくて、あくまでも交付税は一般財源でございますので、そういった事業にかかわっての参入ということでございますけれども、扱いとしては一般財源の扱いを今後もしていくというような形になろうか思います。
○議長(田中勝男) 2番、橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 形として一般財源として入ってくるという、それはわかるのですが、例えばこれは、40%と出ているから金額的にはわかるんだろうと思うんですが、その部分は必ず借金の返済に充てなければならない部分だよというところを理解したうえでないとやはりいけないと思いますので、その考え方をしっかりと持ってやるということを、どういうふうな形に表していくのかという部分だろうと思うのですが、しくみの中できちんとできればというか、年数が一致していれば大丈夫だろうと思いますので、その点を確認したかったということです。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 交付税の参入期間と償還期間は同じ期間にしていきたいというふうに思いますし、今、お話がございましたように、そういう意識を持って償還に充てていきたいというふうに思っております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) この補正額の1,000万円強のこの工事費ということになるのでしょうが、若干お尋ねしたいと思います。
今回の音楽室の天井裏にアスベストが吹き付けてあったということで、今回、この除去作業をするという費用が1,000万円強かかっているということなんですが、面積的にみると、そう大きな面積ではないのだろうと思うのですが、1,000万円という多額な工事費がかかるということで、どういう検討をされてこの額が出てきたのか。若干調べてみますと、完全に除去する方法とそれから封じ込める方法とあるようですが、封じ込めにすると、私が調べたところでは工事費が半分くらいになるのではないかと、そんなところがありましたので、当然、うちの町の今回の工事については除去ということになるので、1,000万円ということなんでしょうけれども、この天井裏の面積は何平米なのかということと、地元にこの除去作業をする業者がいるのかどうか。管内に多くの業者がいて、その中から選んでお願いをしようとしているのか。この工事については特定科学物質等の作業主任者の管理が必要となっているようですが、この点についてしっかりした業者なのか。今後、アスベストが見つからないように願うばかりですが、今回のようにまたとんでもないところで見つかるということもなきにしもあらずと思いますので、この辺について若干考え方を含めてお尋ねさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。教育課長。
○教育課長(石黒 勉) ご質問にお答えしたいと思います。
まず、今回のアスベストの工事につきましては、完全なる除去の工事で予算計上をしております。それと音楽教室の面積でございますが、196.0平米でございます。以上です。
○議長(田中勝男) 次に、都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) ただいまご質問ございました、手法の関係でございます。手法につきましては、除去、それからお話がありました封じ込め、それと囲い込みというのもあるんですが、主には、除去、封じ込めの方法が取られるかなと思います。金額的なことで、半分くらいというお話がございましたけれども、一応試算をしてございますけれども、だいたい8掛けぐらいかなと思います。ですから、今回封じ込めを行ったと試算しましても、140・150万円の差が出てくるかなと思いますが、その程度かと思っております。
この内容の金額の関係ですが、非常に緊急であったという部分もございます。管内で事業が遂行できる3社の参考見積りをいただきました。これはあくまで参考見積りでございます。その参考見積りの中で積算をさせていただきました。金額的に大変大きくなるという部分につきまして、議員がお話のとおり、工事が複雑になってまいります。実はそういったアスベスト繊維が飛散しないようなさまざまな手当てをしなければならない。その工事場所をビニールなどで囲いをして外に出ないような飛散防止措置を取る、あるいは中に入る作業員につきましては、いってみれば宇宙服みたいなそういった服を着用いたしまして、それで作業をするというようなことで、作業につきましても非常に限られた中でするということで、長時間の作業は非常に難しくなってきます。そういった場合には休みを取ったりいろいろとするわけですが、そういう作業服等についてはその都度破棄をしなければならないと、いろんなこれは法律上そういった規制がございまして、事業費的にはかかる内容になっております。そういったことで、さきほど申し上げましたとおり、急を要するということで、管内で事業ができる3社の参考見積りをいただいて、予算を計上させていただいたということでございます。以上でございます。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) ご質問の最後のほかの施設でというお話でしたが、実は平成17年11月における臨時会で行政報告をさせていただいておりますが、ほかに町の下水終末処理場の発電機室と農業振興公社のボイラー室の一部にアスベスト材が使われております。
これらにつきましては、気中の浮遊がないのと、農業振興公社については0.14本ということで、現在は定期的に点検をしているところでございます。今後、行政報告もさせていただいておりますが、今後に不良が認められる場合には飛散しないような除去や封じ込めなどの措置を取ってまいりたいというふうに、17年11月に行政報告をさせていただいておりますが、現在のところ、定期点検で特に異状はございませんけれども、そういった事態が出た場合にはこの両施設についても今回のような何らかの措置を取らさせていただくこともあろうかと思いますので、その点についてのご説明をさせていただきます。以上でございます。
○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 今、ご答弁をいただいた中で、お伺いしたところでは、管内に3社しかないということですから、私は地元の解体業者等含めてそういう資格のある業者がいるのかなと、いれば真っ先にこちらという感じなのでしょうけれども、これらを含めてお尋ねしたのですが、どうも今の感じとしては、管内の3社以外ないということであれば、地元にはそういう資格を持っている業者がいないのかなという理解をしたところですが、ないということであれば、ないということでけっこうです。
金額的にみますと8掛けという感じですと言われましたが、私が調べた感じとしては若干幅がありますけれども、1平米当たり除去であれば15,000円から35,000円、封じ込めであれば1平米当たり8,000円から15,000円というものを若干資料としてみましたので、そういうことがありましたので、もしできることであれば完全に封じ込めによって対応できるということであれば半分で済むと、そういうことができればと思ったのでお尋ねしたわけで、今言いましたように、総務課長からも答弁がありましたが、過去のあった箇所、今後の対策についても前向きな答弁をいただきましたので理解をいたします。
金額的な面を含めて、地元に業者がいないということであれば、いないということでけっこうですが、ここを明確にご答弁を願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) お話のとおり、町内に作業をされる資格を持っておられる方はおりません。それからもう1点、封じ込めの関係ですが、今、お話がありましたとおり、金額の若干の開きはありますが、現場の作業といいますか、中身でいいますと、封じ込めを行った場合でも、解体の時には同じ金額がかかります。そういうことになります。もう1点は、構造上で封じ込めの方法が難しいと思います。そういういろんなことを検討しまして、除去という判断をさせていただいたということでございます。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
○議長(田中勝男) これより、討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。
○議長(田中勝男) これより、議案第36号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第1号)の設定について採決します。
おはかりします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
よって、議案第36号は、原案のとおり可決されました。