平成19年度予算審査特別委員会(3月14日_審議番号4)
○委員長(口田邦男)これより第3款「民生費」、83頁から108頁までの審査をいたします。
担当課長に申し上げます。特に説明を要するところがあれば説明をお願いいたします。なお、発言する際には、初めに職名を言っていただきますようお願いいたします。課長。
○課長(笹倉大嗣)保健福祉課長の笹倉と申します。それでは83頁の民生費について、前年度対比で大幅に予算が伸びているところ、あるいは減額されている部分についてご説明申し上げます。
83頁の1項社会福祉費の1目社会福祉総務費でございます。33,612千円の減となっておりますが、これは職員数の減と障害者(児)振興会連絡協議会補助金が、障害福祉費に組み替えることによっての減でございます。
続きまして85頁でございます。2目社会福祉施設費でございます。1,300千円の減でございますが、これにつきましては主に需用費の減と委託料の減でございます。委託料については、ボイラー点検費の減でございます。
続きまして3目、老人福祉費でございます。5,737千円の減となってございますが、これにつきましては、老人施設、特に養護老人ホームの入所者の減に伴って措置費の減でございます。それと介護保険給付費で、人件費の減による介護保険特別会計の繰入金の減でございます。
続きまして、87頁4目障害福祉費でございます。3,781千円の増でございます。これにつきましては、本年度新たに地域生活支援事業という形で委託料の分と、障害者自立支援円滑化事業、これは新規なんですが、これの実施による増額の分でございます。
98頁、保育所運営費でございます。2,862千円の増になっておりますが、これにつきましては、障害児の保育児の対応によります臨時職員の増に伴う賃金の増でございます。
続きまして、3目児童措置費でございます。10,149千円の増となってございます。これにつきましては、児童扶養手当制度の拡充による扶助費の増でございます。
へき地保育所運営費、4,993千円の減でございますが、平成19年度から旭山へき地保育所が閉所されるということでの運営費の減でございますが、更に、熊牛保育所の保育士の増員、時間延長を図っていくということでの一部増となっておりますが、総体的には4,993千円の減となっております。
保健福祉課に関わる予算については以上でございます。
○委員長(口田邦男)これから質疑に入ります。質疑ございませんか。2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)委員長におはかりしたいんですが、AEDに関してであります。自動体外式除細動器、この予算書ではリース料か何かのところで行政費に入っているんですけれども、その必要性とか何とかということについては、こちらのほうがよろしいのかなと思ってちょっとおはかりします。
○委員長(口田邦男)認めます。伺います。2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)自動体外式除細動器についてですが、リース料では232,000円となっていますけれども、2台ということで伺ってますが、買うとすればいくらぐらいの物になるんでしょうか。
(委員長から質問を変えるように指示あり)
○委員(橋本晃明)ちょっと質問を変えます。例えば、今、2台買って保健福祉課と支所に置くというお話も伺ってますが、近隣の町村の例だとか全体的な流れからいうと、もっと多く入っているんでないかというのが実態ではないかと思うんですが、本町では当初少ないけれどもだんだん買い揃えて、色んな施設に備えていくようにするのか、それとも、ある程度少ないけれども、その施設に納めるというところで終わってしまうのかというところで、AEDに対する評価、必要性含めてどういうふうにお考えか伺います。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(笹倉大嗣)AEDについては、庁内で色々検討した中で、急激な心停止の対応について、これから対応していかなければならないということで、公共施設に10ヵ所ぐらいだと思いますけれども、順次揃えていきたいということで、庁内会議の中で打ち合わせさせていただいております。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)ということは、今よりももっと増やしていく構想があるということですね。そうすると、リースで揃えていくということであれば、長い期間に渡って分散させてというか、延払いみたいな感じになっていくと。それで順次増やしていくというのであれば、いっぺんに10台買っても同じではないのかなという気がするんですが、そこらへんはどうなんでしょう。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(笹倉大嗣)当時検討した段階では、機種も高いものから中間ぐらいのもの、安いものと色々あるようですが、特に問題になりましたのは、維持管理に結構お金がかかるという中で、買取りにしたほうがいいのか、リースにしたほうがいいのかという判断の中からリースを選択したという状況でございます。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(荒木義春)今、課長からお話した通りなんですけれども、買い取って、それを10年も15年も使えるというものでもない。そういったことから選択肢としては、買取りもあったんですけれどもリース方式を取らせていただいたということでございます。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)ちょっと繰り返しになってしまうかもしれないですけれども、それであれば必要とされるところに、最初から全部揃えても同じなんじゃないか。結局リースが終わったところからやめていって、後からのリースの部分がずっと伸びていくというのではなくて、ずっと更新して10ヶ所ずっといくのであれば、最初揃うまでの何年間だけちょっと予算を少なくするだけで、あとはずっと同じということになっちゃいますから、そうすると最初から必要であると判断したのであればそこに置くべきではないかと思いますが。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(荒木義春)10ヶ所程度設置したほうが望ましいだろうという方向を出してますけれども、たまたま今年、2台をリースでさせていただく予定ですけれども、そのほかに、団体の方からの寄贈というお話もありまして、そういったことも踏まえて、今年度は4、5台整備できるのかなといったふうに考えているところでございます。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)初年度で目標としている箇所の半分は設置できると、来年また寄贈を期待しているということはないですか。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(荒木義春)平成20年度につきましては、また残りの部分について整備をしていきたいと思っております。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)ということは、平成20年度からの分については、また、予算を厳しくみて、何か削ってこの部分を捻出していくようにすると理解していいですか。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(荒木義春)最低、清水と御影に1台を配置したいということで、本年度予算を計上させていただきました。先程申しましたように、寄贈いただければ4、5台になります。残り4、5ヶ所の施設については、次年度以降配置をしていきたいと考えてございます。予算的には厳しい予算でございますけれども、財政状況でございますけれども、そういった方向で優先して整備をしていきたいと考えてございます。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)私も心ある民間の方に寄贈をお願いするように頑張ってみたいと思いますが、先程10ヶ所とおっしゃった部分ですが、よければ何処なのかを教えていただきたいと思います。
○委員長(口田邦男)後程提出することにします。ほかに質疑ございませんか。9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)障害者福祉の関係で、自立支援の仕組みが入ったもので、非常に複雑でなんかよくわからないんで、多少お聞きしなければならないと思うことがあるんですが、87頁の一番最後の障害者福祉費の13節委託料というのがございます。この委託料の中で6の障害程度区分調査委託料というのがございます。これはどんな形でどのように実施されているのかちょっと教えてください。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(佐藤武登)福祉係長の佐藤です。
障害程度区分認定調査ということで、今回の自立支援法の制度の中で、利用者の方が申請を出されます。その出されたことによって、基本的にはうちのほうで調査員という形で、介護保険に準じた106項目プラスアルファーの調査項目について、利用者、ご家族、施設の方にお話を聞いて、1次判定をさせていただきます。利用されるサービスによっては、その後に2次判定ということで、清水の場合は清水、新得、芽室3町で障害程度区分認定審査会というのを設けております。こちらのほうで2次判定をされる方もいらっしゃいます。その中で、例えば1次判定で1から6までの区分がございますので、機械的に出た1次判定が2次判定2だとか、3だとか、逆に下がる場合もございます。その中で、ご本人の障害程度区分のレベルというか障害の重さが判定される形になります。今回出ている委託料につきましては、本来的には清水町の職員が調査に行くことになっていますが、例えば遠方だとか、どうしても緊急な場合に職員が行けないという場合について、障害の資格をお持ちの施設、もしくは職員の方に調査を委託するということで若干委託料のほうを計上させていただいております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)わかりました。そういう場合が生じたときに、資格のある施設の人たちにお願いすると、そのための委託料だということですね。今、1次判定の場合があったが、2次判定は審査会を3町でやってますよね。そのほうの経費はどこかから出てるんですか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(佐藤武登)19の負担金、西十勝障害程度区分認定審査会負担金ということで、芽室町のほうに負担金を支払うような形になっております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)そこで、この仕組みがわからないんですが、例えば障害者自立支援については国から給付金が出ているんですが、委託料のところで地域生活支援事業委託料というのと、この自立支援と関係があるのでしょうか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(佐藤武登)地域生活支援事業委託料ということで、国のほうで自立支援の制度の中で、ほとんどの経費については、扶助費のほうで支出させていただいてるんですが、中に町村が必須事業ということで行うものについて、委託料で支出する部分がございまして、今回、うちのほうは地域生活支援事業ということで、コミュニケーション、耳だとかそういう不自由な方についてのかかる分の経費、それと地域活動支援センター、元の共同作業所、先程課長のほうからの説明の中でも、総務費のほうからこちらのほうに予算が移動した形で、ともに共同作業所に対する委託料。今までは補助金という形で出していましたが、今回、地域生活支援事業の委託料の中に組み込まさせて、計上させていただいております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)どんな仕事というか、どこに委託してどのようなことをやっていますか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(佐藤武登)コミュニケーション事業は、今のところ実績はございませんが、新得のわかふじ寮のほうにお願いするということで契約しております。地域活動支援センターのほうは、ともに共同作業所、今の身障連のほうに委託をしております。その他に相談支援事業というのがございまして、これについては今のところまだ具体的なものが出ておりませんので、経費だけ計上させていただいております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)これはよくわからなくなって、色々新しいものが出てきてます。次に89頁、前もちょっとやったんですが、緊急通報システムなんですが、利用状況はどんな状況でございますか。
○委員長(口田邦男)課長補佐。
○課長補佐(仲上尚子)介護支援を担当しております課長補佐の仲上です。
緊急通報システムの現況ですが、1月末の状況で町が今保有しているのは172台、その内、現在稼動されておりますのは143台設置しております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)これを町として貸し出すということについて、前に条件付けてありましたが、その条件は変わっておりませんか。
○委員長(口田邦男)課長補佐。
○課長補佐(仲上尚子)平成17年度に設置対象要件の見直しをさせていただきました。17年度、18年度の実績を見たところ、新規の設置実績がなかったものですから、対象要件を更に利用しやすい形で見直しをいたしまして、19年度以降につきましては、かなり絞った部分をもう少し要介護1以上としていた部分を要支援1以上にさせていただきたいと考えております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)もう少し広げてもいいのではないかなと、緩和してもいいのでないかとは思います。次に103頁、この児童館について先日町長だと思いましたが、非常に利用が多くなってきたんだと話されておりました。どういう状況になっているのでしょうか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)児童保育センター参事加藤です。
児童館につきましては、学童保育所という形で利用しておりまして、町政執行方針の中にも一部触れてますけれども、近年色んな子供を持った家庭の就労関係にもよると思いますけれども、非常に申し込みが増えております。特に清水市街にある児童館に設置している清水学童保育所につきましては、昨年の11月に19年度の予定を立てるために募集申込みをとったわけですけれども、その段階で95人を越してまして、更に現時点も毎日のように新規の申し込み、トータル的には現時点で100人を越えているのかなと思います。定数につきましては、清水学童保育所については全体として100坪しかありませんので、80人の定員となっております。色んな稼動証明とか、就労している状況の資料を取りまして、先日全員が受け入れられないということで、子供を預かる時間が短い、この人だったらちょっと時間が短いので大丈夫だろうという方をという作業をしまして、10数人の方に受け入れられないというような状況の決定をさせていただきましたけれども、今、お話しましたように、非常にそういう意味では学校教育との連携とかという形が出てくるかと思いますけれども、放課後の児童対策としては執行方針に上げていますように、教育委員会と共にこういった面での学校施設の利用も含めた色んな角度から、早急に対応についてはしなければいけないような状況になるのかなと認識しております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)これは大事なことなんでね。働いているお母さん方が増えて、子育てをするという時に大事なことなんでね。今のところ学校教育課との連携で学校の放課後の使い方というようなことになるかと思いますが、できればお母さん方が安心して働けるようにするのが町としての仕事だろうと思うんですが、充実をする必要もあるのでないかと思いますが、色んな形があるかと思いますが、例えば学校で放課後残るという場合には、それなりの人の配置もいるのではないかと思うんですが、そこらへんのところ町長考えていらっしゃいますでしょうか。
○委員長(口田邦男)町長。
○町長(高薄 渡)今、センター長からのお話で私も心配しまして、100名近くになっているということを伺って、これは対処を何とかしなければならないということでございます。場所を変えてできないものかなと。そこは定員満杯でありますから、違う場所でできないかなということで、学校教育との関わりの中で、学校施設管理者ですか校長になりますけれども、そこと教育委員会との調査の中で救う道を考えていかなければならないと思っております。今、施設の拡充とかはできかねますので、色々知恵を絞りまして考えていきたいと思っております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)早急にお願いをしたいと思いますけれども、4月始まりますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に107頁、発達センター事業というのがございます。これの内容についてちょっと詳しくお知らせいただきたいと思います。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)実は今日、きずな園の園長は、別な児童を対象とした発達支援センターにつながる事業の関係で出てまして、詳しくは事務の説明にならないかもしれませんが答弁させていただきます。発達支援センター事業という部分につきましては、きずな園につきましては、ご存知のとおり自立支援法に基づく一つの児童デイサービスセンターという事業所でもありますけれども、これについては受給資格を持った者が利用するというのと、もう1つは発達支援センターということで、そのきずな園を中心として幼稚園、保育所、それから保健師のほうで行っている母子保健、そういった事業とタイアップして、早期に発達障害の遅れを持った方とか、そういったことの発見に努めて、色んな児童相談所とか関係機関と連携しながらその子供や親御さんに対する適切な療育を提供する、そういうような取り組みといえるのではないでしょうか。今日も3歳児検診が行われておりますけれども、そういったところにもきずな園の職員が関わることによって、保健師とかきずな園の職員、そういった色んな角度から早期に発見すると、そして早期に色んな療育につなげていくといったことが発達支援センターのねらいということになろうかと思います。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)そうすると、きずな園との関係がどういう関係なのか。きずな園に置くということだよね、支援センターをね。きずな園との関係がどんなふうになるのでしょうか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)きずな園という児童サービスセンターという形の設置、条例上の規定になっております。そういう児童デイサービスを行っているきずな園、ひとつは自立支援法という形の中での施設の位置付けですけれども、そこの職員が自立支援センター法に基づくサービス提供以外に、そこの地域の中の色んな関係者、関係機関と連携しながら早期療育に取り組んでいくと。その発達支援センターの事業に関わる部分についての必要な経費をここに組んでいるということで、この中には嘱託医師の謝礼とか、委託料に発達支援専門員の派遣委託料等組んでますけれども、きずな園の職員だけでなくて、管内にいるそういった専門的な人の力も借りながら、連携しながら、そういった療育を図っていくという形になっております。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)実は今、発達障害が多い中で、例えば保育所から小学校に上がっただけでも大変だというような子供が増えているんですね。こういうのを充実して、早期の発見とそれなりの発達障害を取り除くということは大事だろうと思います。そういう意味では、こういうことになっているんだろうと思うんで、充実する方向でやっていっていただきたいということでございます。
○委員長(口田邦男)ここで、先程答弁保留となっておりました橋本委員からの質問で、AEDの設置箇所について答弁を求めます。課長。
○課長(荒木義春)大変失礼しました。一応10ヶ所の設置を予定している場所でございます。本年設置予定の保健福祉センター、支所のほかに役場庁舎、文化センター、町立学校4校、清水小中、御影小中、それと体育館、更に御影にございます世代間交流センター、この10ヶ所を予定してございます。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。11番荒木委員。
○委員(荒木篤司)保育所運営費について質問します。保育所運営費の総額が2億5,000万円前後ですね。これをよく見ますと殆どが人件費という状況になっています。昨年の決算委員会でお聞きしましたが、一人当たりの人件費総額が約750万円前後だというようなお話でした。今年の予算を見るとまた同じような予算が組まれているということなのですが、この数字ね、清水町の置かれている現状からいうとちょっと異常でないかなと思うんですけれども、助役はどう思いますか。
○委員長(口田邦男)助役。
○助役(五十嵐順一)今、話された700万円というのは、ちょっとご質問もう一度お願いしたいと思うんですが。
(荒木委員より再度質疑内容の説明あり)
○助役(五十嵐順一)人件費の総体額がそれぐらいかかってるという話があるかと思うんですけれども、確かに職員の人件費がそれぐらいかかってるかと思います。ただ、人件費総額といいますと、保育所の運営というのは殆どがマンパワーでございます。職員が関わり、また、職員が足りない場合については代替保育士という形で導入して、それぞれの保育児童の対応をしているということになれば、どうしてもこれぐらいの人件費がかかっていくのかなという認識をしているところでございます。清水町の場合については、保育所3ヶ所、御影に1ヶ所、清水に2ヶ所あります。できればこれを統合して1ヶ所にすればもう少し効率的にできるのかなという気がしますけれども、実態としてはそれはかなわないということであれば、今の現状としては、やむを得ないのかなという認識を持っているところでございます。
○委員長(口田邦男)11番荒木委員。
○委員(荒木篤司)保育所を運営していくのに人が必要だということについては、全く同じ考えですよ。ただ、同じ考えだけど、これだけの人件費を払って保育所の運営をしなければならないのかどうかということについて、考えたことありますか。
○委員長(口田邦男)助役。
○助役(五十嵐順一)当然、保育所の運営を行っている者として考えております。
○委員長(口田邦男)11番荒木委員。
○委員(荒木篤司)前に申し上げましたけれども、職員の年齢アップに伴う人件費のアップですよね、単純な話。先程の話に戻ってしまうんですけれども、例えば、指定管理者制度を導入して、保育所の運営を指定管理者団体に任すというふうにすれば、多分この半分に近い金額でやれるんではないですか。そうですか、そういうことは全然考えたことないですか。
○委員長(口田邦男)助役。
○助役(五十嵐順一)そういう民間運営についてのお話だと思います。先程町長も答弁しましたけれども、当面は民間では考えていないということでありますけれども、人件費の問題だけで捉えれば、そういう方向で捉えることによって、下げられるということが考えられるかなということでございます。
○委員長(口田邦男)11番荒木委員。
○委員(荒木篤司)保育所の運営について民間に委託したという関係については、ひとつの判例ありますよね。要するに1年かけて運営母体を変えるとすれば違法じゃないよという判例があります。ですから、考え方としては委託じゃなくて指定管理者制度に乗っかって、委託するということはできるということなんですが、こういうような事情はわかりますけれども、これだけの人件費をかけて保育所を運営しているというふうに、町民の方々がしっかりわかったら、多分驚くのかなと思いますが、来年すぐにとは言いませんけれども、どういうようなことをすればもっと少ない予算で運営できるかということについては十分考えていてもらわなかったら困るなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○委員長(口田邦男)助役。
○助役(五十嵐順一)長期的に見ればそういう形を考えていかなければならないという判断には、私たちも思っているところです。ただ、今の職員の体制の中ですぐできるかとなるとなかなか難しい面もございますけれども、検討課題として受け止めさせていただきたいと思います。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。1番原委員。
○委員(原 紀夫)100頁の通所タクシーの委託料の関係でちょっとお尋ねをしたいんですが、昨年800万円ぐらいの予算を組んでいていたと思うんですけども、今年680万円まで落ちているということから判断をして、お子さんが減ったのかなという気がするんですけれども、このへんの経緯について若干お尋ねしたいのと合わせて、現在どのぐらいの人数の子供さんを運んでおられるのか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)通所タクシーについてお答えしたいと思います。去年の当初予算から今年の予算が減っている内容ですけれども、保育所自体の人数については変わりはないんですけれども、利用の関係でいえば、昨年当初で下佐幌地域の子供たち、それと松沢地域の子供たちについても、通所タクシーの運行路線として考えておりました。実際に新年度に入りまして、下佐幌地域の親御さんにつきましては、すべて利用しないという形、松沢保育所の関係につきましても、当初予定したんですけれども、実際新年度に入ってみると利用しないということ、そのような事情で予算額が減っています。ただ、19年度につきましては、旭山保育所の閉所に伴いまして、旭山の路線は新たに加わりますけれども、そういったような事情がありまして去年の予算額から比べると、当初予算で減っているという形です。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(中村富志男)児童保育センター児童保育係長の中村です。
保育所タクシーの利用状況ですけれども、18年度につきましては、20名弱の申し込みがありまして、1日平均で3路線合わせまして12名の利用があります。19年度の利用につきましては、参事も触れましたけれども、旭山線が増えますので、現在取りまとめ中ですけれども4名の利用、実際は7名程いらっしゃいますけれども、タクシーを利用する予定の方は4名ということで、合わせて25名程度になるのかなと思っております。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)同じ地域で通所するにあたって、利用する人と利用しない人がいるというのは、家族の中で送迎ができるからしないということなのでしょうか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(中村富志男)家族の中で送り迎えできる方もいらっしゃいますけれども、多いのはお兄さんお姉さんがいる場合に、クラブ活動をやっているという中で迎えに来てしまうので、その時間まで預かってもらえれば自分たちで連れて帰れるということで、そういう関係が一番利用が減っているという原因だと思っております。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)家族で送り迎えをすることができるんだけれども、こういう良い制度があるから、これにしっかり乗っかって通わせてもらっているというようなところはあるのでしょうか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)通所タクシーが始まった経緯というのは、へき地保育所の統廃合に伴って、保護者の中から保育の通所の送迎にかかわる部分での負担を少なくしてほしいという要望からスタートした経緯があります。ただ、実際にやってみると、今、係長から実際の利用が減っている件について説明しましたけれども、町に出てくる、子供を迎えに行ったついでにちょっと買い物に行ったりとか色んな形があって、そういったことを考えると、保育所タクシーということになると、元へき地保育所があった場所を停留場所にしてますから、冬場でもそんなに大きい時間でないですが、そこでバスが来るまで待たなければならない。また、帰りもそこの福祉館まで迎えに行かなければならないということになりますと、町でちょっとした買い物があるならそのついでにお子さんなり、兄弟がいるならそれと合わせた形でということを、実際やった場合には保育所タクシーを使わないほうがいいと判断して、特に下佐幌地域などは全く利用がない、当初予定と言ってたけれどもすべてやめてしまったり、松沢については冬期間だけ利用するという申し込みありましたけれども、実際冬場になっても利用しないよということで、実際スタートする前にイメージしていたことと実際やっていく中で、そういった自分の生活のパターンと比べたときには、それぞれの家庭で判断して、利用しないほうがいいというふうにされたのかなと考えております。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)お伺いしていると、なるほどなという気もいたしますが、全体的に見て、今、利用されている方から受けている評判といいますか、このへんはどう受け止めておられるのでしょうか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)19年度が始まる、新入園の保育児を抱えた方もおられるということで、清水地区と御影地区で説明会を開きました。その中では、一応農村部の全保護者に案内したんですけれども、実際集まった方は非常に少なかった、両会場合わせても5人いるかどうか。その内の4人が旭山地区の方という形で、実態のそういった評判というかそういったものに類似するものというのは、通常の中でもあまり寄せられないし、説明会の中でも聞くような状況はありませんでした。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)大事なお子さんですから、自分で送り迎えするということに変える。そのために若干通所の関係でも680万円の経費をみてるわけですから、そのへんを若干町で助成をしてあげて地域ごとに例えば3戸なら3戸の中で相談をしてもらって、送り迎えをそちらのほうでしてもらうとか、そういう方法というのはとれないのでしょうか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)ご存知のように、保育所タクシーの送迎が始まったのは平成18年度、今年度が最初で、まだ19年度といっても2年目、先程保育所タクシーの導入の経過というものは、へき地保育所の閉所に伴う色々な家庭の負担という形で、まだスタートして来年は2年度という形です。今、言われた件につきましても、農村部でへき地保育所の閉所以外でも距離的にいえば色んなケースが出てくるのかなと。この間、一般質問であったように、清水の幼稚園の色んな問題、御影からの通所の問題とかいろんな面にも及んでくる助成ということになりますので、そのへんのこともからめていくと非常に難しい課題がたくさんあるのかなとは思いますけれども、そういうことで、繰り返しますけれども、まだ2年目という形では、もう少しこういった事業を続けていかなければいけない状況になるのかなとは思いますけれども。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)1年経とうとしているんですが、利用している人がどう思っているか、何も聞いていないという感じが受けるんですけれども、そのへんは1年経とうとしているわけですから、中間でもいいですし、どこでもいいですから、当初計画していたものが全く初めから利用しないという人もでているわけですから、このへんをもうちょっときめ細かな対応が必要でないかと思うんですかどうですか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)今、原委員がおっしゃったように、利用者の関係について、その利用実態についての思いとか、そういった部分については、各保育所等を通しまして、そのへんについての状況については掴んでみたいなと思います。また、その声を聞いて、検討する部分があれば今後に生かしていきたいと考えております。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(中村富志男)保育所タクシーを運行するにあたりまして、閉所の話を進めて行く中で、子供たちの足を確保してほしいということで地域の方からご相談がありました。様々な角度からスクールバスを利用できないかだとか、親が送り迎えするのに補助をいただけないのか、今、委員からお話あったようなこともありましたけれども、そういう中で、お母さんが交通事故で亡くなられたという例も現実にありまして、そういう中で子供たちを安全に町まで運ぶ方法として、営業車で運べば自分で運ぶ以上に安全が保てるのではないかという配慮の中で、18年度からタクシーを運行させていただいているところです。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)この送迎については、行きも帰りも職員が引率する形を取られているんですね。これは、座席が5人乗りの車になるのか、そのへんについては人数制限をしたりとか、子供の年齢にもよると思うんですけれども、そういう配慮もあるわけですか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(中村富志男)子供については、道交法上3人で大人2人分ということですので、それに合わせまして人数によってジャンボタクシーにしたり、小型にしております。保育士を必ず1名、清水の場合は第一か第二からそれぞれの路線に乗るようにしております。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)先程、原委員からの質問にあった地域で共同でという部分のことなんですけれども、共同でやった場合、事故の時の責任問題とか色んな部分を考えると、そういった時に乗せていた保護者にとってみれば、精神的にも色んな面で大変な部分も生じてくる可能性もありますし、そういった面を考えると非常に難しい問題があろうかなと思います。
○委員長(口田邦男)1番原委員。
○委員(原 紀夫)そうなると、乗り合いでなくて、各家庭に若干の補助をしてあげて、保育所まで連れてきてくれということはできないのでしょうか。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)この部分については先程申しましたように、農村部の閉所した地域の親御さんだけでなくて、全町的にというか、そのへんのバランスを図るのが非常に難しい問題になってこようかと思います。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ありませんか。3番西山委員。
○委員(西山輝和)今の通所タクシーの下16番目、町外保育所入所委託料は、町外となっているんですけれどもどういうことでしょうか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(中村富志男)広域入所といいまして、ほかの町に親御さんが勤めているとかそういう段階で、清水に親御さんが働いていない、例えば新得町で働いている場合に、新得のほうが子供を預ける場合に便利とか、そのほうが利用しやすいというような条件がありますと、それぞれの町同士で契約を結びまして、子供を預かっていただくということになります。保育料につきましては、清水町に入れていただくということになります。
○委員長(口田邦男)3番西山委員。
○委員(西山輝和)冬の除雪も問題なんですけれども、今、保育所に皆さん車で送り迎えという形が全員そうなってしまったんですけれども、時代の背景で仕方ないと思うんですけれども、駐車場と歩道がテカテカのツルツルになって、いつもすごく危険な状態なんですよね。それで、砂を持ってきて置いといてくれと私も電話して頼んだんですけれども、除雪車が1回出るよりは砂を撒いたほうがずっと安いと思うので、先生たちにそんなことしてくれといっても無理なんで、保育所の役員のお父さんお母さんが送り迎えしてますので、自分たちが気が付いたら撒きなさいと言ったんですけれども、撒こうと思ったら砂が丁寧にビニールの袋に入れて小屋に置いてあったんですけれども、たった5つか6つしか持ってきてないんですよね。それで私出して撒いたんですけれども、頻繁に撒かないと危険な状態がいつも続いてるので、2トンダンプか何かで最初に11月か12月に置いておけば、それをスコップで撒けばすぐできるので、もう少しそういうことを考えてもらわないと、お腹の大きいお母さんが来ていて、私の見てる前で転んで大丈夫ですかって言ったんですけれども、その方は膝をついて座ったので何ともなかったんですけれども、そういう危険なことがすごく多いので、もっとそのへん配慮してください。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)今、ご指摘のあった点につきましては、十分現場の保育所のほうにも徹底させて、目配りしながら対応してまいりたいと思います。
○委員長(口田邦男)3番西山委員。
○委員(西山輝和)職員といっても職員は無理だと思うんですよ。朝早くから行って子供たちもすぐ来て、2人ぐらいしかいないのに面倒見切れないので、先生にやれといったって絶対無理なんですよ。だからそのへんは、お父さんお母さんたちがやってくれるんで、そういう砂だけはちゃんと用意してあげれるようにしてください。
○委員長(口田邦男)参事。
○参事(加藤裕二)わかりました。そのような形がとれるように対応していきたいと考えております。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(口田邦男)質疑なしと認めます。これで民生費の質疑を終わります。