平成19年度予算審査特別委員会(3月16日_審査番号7)
○委員長(口田邦男)これより、議案第18号、「平成19年度清水町国民健康保険特別会計予算」、233頁から259頁及び資料、並びに225頁第2条歳出予算の流用について審査いたします。特に説明することがあれば説明してください。町民生活課長。
○課長(伊藤 登)町民生活課長伊藤です。
国民健康保険特別会計について若干説明をさせていただきます。予算書255頁でございます。予算規模につきましては、予算総額1,452,000千円で前年度に比べ179,000千円の増となっております。率にして14.1%でございます。主な内容について、事項別明細を説明いたします。
歳入につきまして233頁1款国民健康保険税につきましては、前年度比14,700千円の減となったところですが、保険税は現行税率により前年度課税内容を参考にほぼ同額を計上いたしました。
234頁から236頁の2款国庫支出金、3款療養給付費等交付金、4款道支出金は、それぞれ前年度実績を見込み計上したところでございます。
237頁5款共同事業交付金につきましては、前年度比125,600千円の増でございますが、これは新規に保険財政共同安定化事業交付金の計上によるものであります。239頁7款繰入金につきましては、前年度比58,725千円の増となりましたが、国保財政収支不足分としてのその他一般会計繰入金が5,500万円の増となったものです。次に、歳出についてご説明申し上げます。247頁2款保険給付費につきましては、前年度比55,575千円の増でありますが、これは被保険者数の増により退職被保険者給付費は4,100万円増え、ほかに一般被保険者給付費で1,200万円、出産育児一時金給付金引き上げ増の150万円によるものであります。
251頁4款介護給付金につきましては、前年度とほぼ同額で計上しております。253頁5款共同事業拠出金につきましては、前年度比129,978千円の増となっております。これは新規の財政共同安定化事業拠出金131,595千円の計上によるものであります。
以上、簡単ですが説明に代えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○委員長(口田邦男)これより、歳入歳出一括して質疑を行います。質疑ありませんか。2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)歳入のほうになるんですが、先日補正予算のときも伺いましたけれども、国保税の関係ですが、国保税の徴収にあたっては、平等割と所得割と資産割というのがある中で、本町と中札内村だけが資産割をしていない。例えば今と同じように算定した場合にどのぐらい額が変わるのか考えたことがあるのかないのか。
○委員長(口田邦男)課長補佐。
○課長補佐(細野博昭)町民生活課長補佐の細野でございます。
国保税で国民健康保険事業を運営していくために、国保税をいくら皆さんに負担していただくかという逆算といいますか、そういうところから始まってきてございますので、清水町の場合は4億ちょっと、歳入を全部入れていって歳出をとる差っぴきで国保税をいくら求めていかなければならいのかという計算で所得割、均等平等割というものを逆算しておりますので、資産割を復活したら、例えば今の4億が5億になるとか、資産割が何%ぐらいになるのかというような計算は現段階ではしておりません。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)ということは、その資産割をやめた部分は、ほかの部分でもってカバーできているという計算になるということですか。
○委員長(口田邦男)課長補佐。
○課長補佐(細野博昭)カバーしきれているかどうかという部分につきましては、一般会計繰入金がその他繰入れで今回7,000万円程ございますので、それについては色々意見があるかと思いますが、一般会計の繰入れをしていただきながら、厳しい財政状況でありますけれども、何とか国保事業を運営しているということでございます。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)先日の答弁の中で、その資産割を払っていくというような世帯は、ほとんどが農家で53万円の頭打ちと共通しているから、元々計算するまでもないというような、そこまできつい言い方ではなかったかもしれないですけれども、そのような部分もあったかと思うんですが、それは実際どの程度共通しているというか、53万円払っている中に納まってしまう、100%ではないと思いますけれどもそのへんのずれはどのように押さえていますか。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(伊藤 登)先日お答えした中では、資産割につきましては、農家の方がたくさん持っているというお話をさせていただきました。限度額についてもその53万円にどのぐらい到達するかというと、殆どの方が限度額いってる方は勿論ですけれども、あとどのぐらいの資産を持ってどのぐらいというのは試算していませんけれども、今、税率でカバーしている部分と平等割、均等割ですね、それでカバーしている部分ですから、どのぐらいいくかは試算はしておりません。今後についても、以前申し上げましたとおり資産割については求めてはいかないと、算定の基礎にはしていかないという方針を持っておりますので資産についてはしていないというのが現状でございます。
○委員長(口田邦男)2番橋本委員。
○委員(橋本晃明)資産割をやめたというのには、本町独自の背景だとか経緯というのがあると先日ありましたけれども、それはその時から今に至るまで、十勝管内の他の町村では中札内村だけという状況で、その中で本町のこれを決める行政の文化というかそれについては今も変わってないというか、状況としては同じだという理解でいるということですか。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(伊藤 登)ご質問のとおりでございます。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)国民健康保険税に関わってお聞きしておきます。これの収入の部分で減額されているというのは、18年度を基に収入をみたんだといわれておりますね。それでこれに関連するんですが、この間の一般質問でもやったんですが、今年改正すると、上限を変えると、中身も税制が決まったら変えるといわれてるんですが、この間3,500万円の増税をしたいんだといわれたんですがその点はどうですか。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(伊藤 登)一般質問で町長のほうからご答弁させていただいたとおりでございますが、先程申し上げましたように7,000万円の繰入れを一般会計からするということで予算計上しておりますので、その部分のその半分の3,500万円程度は税率を引き上げた中で確保していきたいということで、内容につきましては所得割、平等割、均等割ありますけれども、内容については今後検討してまいるところでございます。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)そうすると、中身の検討は詳しく後からやるということで、総額だけ決めておくという意味ですね。
それから、給付の問題があるんですが、保険給付を5,500万円程増やしておりますね。一般的にこれだけの給付費が増えると算出して、今年はこれぐらいだと押さえられたんですね。ちょっとそこらへん今年は何ぼと押さえるわけですから、人数とか給付の内容とかというのは概略でいいですから教えてください。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(小林秀文)保険係長の小林です。
今、ご質問の保険給付費247頁2款の55,575千円が増えているその内容ですけれども、一般被保険者の給付費1,200万円の増ですけれども、これにつきましては2%程度の伸びを見込んでおりますが、大きいのは只今課長から説明したとおり、退職被保険者の4,100万円というのが大きいんですけれども、これにつきましては主に退職被保険者というのは、一般被保険者との区分というのは公的年金に20年以上入っていた方については、退職被保険者と一般の農業者とか保険者の方と区分けして20年以上の公的年金に加入していた方については、そこの公的年金の加入していたところから医療費の財源がくるわけです。その退職被保険者の数というのは、今、60歳を過ぎて退職をなされて国保に加入されてくる方、いわゆる団塊の世代というんですけれども、そういう方国保の加入が多いということで4,100万円増えております。それが大きな理由です。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)わかりました。退職被保険者は私もその一人ですからよくわかります。
それから、251頁に老人保健拠出金というのがございますね。これが減った理由というのがあると思うんですがこれはどういうことなんでしょうか。
○委員長(口田邦男)係長。
○係長(小林秀文)お答えいたします。老人保健拠出金というのは、老人保健制度における保険者としての負担なんですけれども、これにつきましては、この予算計上した額というのは、通知額、この老人保健拠出金の請求元であります社会保険診療報酬等支払基金のほうの通知額によりまして予算を計上してるんですけれども、老人保健につきましては、平成14年10月の法律改正によりまして、75歳以上になれば、平成14年10月以前は70歳に到達すると皆さん老人保健ということで、老人保健の受給者証を交付いたしまして、医療保険のほかに、老人保健制度で医療費が支払われるということだったんですけれども、それが老人保健のほうの新規の10月以降は老人保健ではなくて国保の中で、国保の資格の中で前期高齢者という制度ができて、70歳以降もずっと国保の前期高齢者ということで1割の負担は変わらないんですけれども、国民健康保険の中で70歳を過ぎた方についても給付を続けるということで、それが5年間続くわけですので老人保健の被保険者については、平成14年10月以降は、例えば重度の障害になったとかそういう方については老人保健を適用させていくんですけれども、以外の方については、新規の老人保健の方はおりませんので、国全体としても老人保健の対象者の方、ご高齢で亡くなられるということで人数も減っておりますので、当然拠出額についても減っていくということです。
○委員長(口田邦男)9番妻鳥委員。
○委員(妻鳥公一)よくわかりました。この拠出金の行き先が、この次にある老人保健の会計にいくのではなくて、今言われたところへいくんですね。だから、直接この会計から老人保健特別会計にいくのではないというように説明されてましたね。そこをどうも誤解することがあるんでね、この拠出金はこっちにいくんだっていうのがあるものですから、また老人保健のところでやりますがよくわかりました。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。11番荒木委員。
○委員(荒木篤司)課長のお話ですと、年度途中で料率改定して保険料を値上げするということみたいですけれども、今、総額で1億5,000万円ぐらいの繰出しですよね。これは繰出しの義務付けられている部分が8,000万円ぐらい、一般会計として補填の分が7,000万円ぐらいという内訳ですよね。これの半分ぐらいを皆さんに負担してもらうというのが課長の説明だったような気がするんですけれども、毎年国保の給付を上げる額が右上がりでどんどん増えていっているという部分について、かかるから仕方がないから、かかるから払うんだというのはわかりますけれども、何回も言ってるんですが、それをできるだけ少なくする方法として色んな政策を行うということがさっぱり見えてこないんですが、結果的に何千万赤字になったから一般会から繰出すんだ、穴を埋めるんだと。結局これの繰り返しでずっときてるような気がするんですけどね、例えば今回3,500万円を皆さんに負担してもらうとして、町からは3,500万円繰出ししますよということになるわけですけどね、それで同じことやったんじゃつまらないですよね。もっと給付額を減らす方法を考えて進めていかなければ、いつまでたったって北海道で何番目かわかりませんけれど、決して下のほうではないと思うんですよね。できるだけ下のほうにランク付けするための努力というのは、僕は足りないんじゃないかなとずっと前から言ってるんですけどね。むしろ3,500万円の補填を財政的に補填するというよりも、やはり3,500万円をこの事業として使うのであれば、今、言ったような療養額を減らす、給付額を減らす施策を考えるように使うべきではないか。当分の間、町民の皆さんに負担してもらうのは多いかもわからないけれども、それは我慢してもらったとして、何とか効果を上げる方法を考えて安くしていただくんだというものを考えなければ、いつまでたっても同じことの繰り返しになるんじゃないかなと思うんですけれどもどうでしょう。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(伊藤 登)確かに医療費を下げるということを実施して実現できれば、保険料も下げるというか据え置けるというような状況が生まれてこようかと思います。それで、特に予防医療の部分でおっしゃってると思うんですけれども、予防医療が充実すれば医療にかかる率が少なくなるということで、当然医療費も低くなっていくというような状況が生まれてこようかと思います。そこで、平成20年度から今の検診体制というか、今、保健福祉課で実施している部分なんですけれども、その部分については予防医療に対する方式はまた変わってきて、今度、実際にレセプトだとか色んな部分の点検をしながら特定保健指導とかができて、これは医療制度改革の一環なんですけれども、計画書を作った中で予防医療を実施していくと。その検診、受診をさせて将来病気が予想される部分については約25%程度の減少を目的に実施したいという計画をつくって実行したい。ですから、近い将来にその部分がきちんと機能したら当然医療費も下がってくるということで、毎回の税率改正等で保険に求めるということが減ってくるのではないかと思っております。
○委員長(口田邦男)11番荒木委員。
○委員(荒木篤司)課長の言うことを信じないわけでもないんですけれども、多分どういう方向を取るかわかりませんけれども、効果はないのかなと思います。やはり効果を上げていくには、医療機関と連携して、予防を色々進めていくということが必要なのかなと思いますし、少なくても全道に180市町村あって、清水町が上から何番なのか、一人当たりの療養費はいくらになるのかは知りませんけれども、せめて真ん中ぐらいを目標にして、そこが何をやってそうなってるんだということをすぐ把握できると思うんですよ。そのためにお金を使うということを考えるということを考えてほしいんですがどうでしょう。
○委員長(口田邦男)課長。
○課長(伊藤 登)今、おっしゃったことに関しましては、実現できるような組織体制というのがあろうかと思いますし、その部分についても内部で協議しながら実施できるような形をとってまいりたいと思いますし、今、注目されている夕張市の病院に来た先生方がやってる予防医療についても勉強しながらやっていく必要があるし、その町の医療機関と連携しながらやっていかなければできないという部分がありますので、そのへんを頭に入れて検討を加えていきたいと思います。
○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(口田邦男)質疑なしと認めます。
これで、議案第18号、平成19年度清水町国民健康保険特別会計予算の審議を終わります。