北海道清水町議会

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平成19年度予算審査特別委員会(3月16日_審査番号8)

○委員長(口田邦男)これより、議案第19号、「平成19年度清水町老人保健特別会計予算」、274頁から285頁までについて審査をいたします。特に説明することがあれば説明をお願いします。課長。

○課長(伊藤 登)町民生活課長です。
 老人保健特別会計について、若干説明をさせていただきます。予算書につきましては269頁、予算規模につきましては予算総額1,673,000千円で、前年度に比べ45,994千円の減、率にして2.7%の減となったところでございます。平成14年10月実施の法改正において、公費負担の割合を5年間で段階的に引き上げがなされ、負担割合を交付金5、公費5で予算を計上させていただきました。主な内容について事項別明細を説明いたします。
 歳入につきましては、274頁1款支払基金交付金につきましては61,918千円の減でございます。
 275頁から277頁までの2款につきましては、国庫支出金、3款道支出金、4款繰入金につきましては、それぞれ増額計上となっております。
 次に歳出ですが、282頁2款医療諸費については46,105千円の減のうち、医療給付費は42,902千円の減となったところでございます。医療費支給費は3,000千円の減、理由につきましては、いずれも受給者数の減によるものであります。
 以上、簡単ですが説明に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○委員長(口田邦男)これより歳入歳出一括して質疑を行います。質疑ございませんか。8番加来委員。

○委員(加来良明)医療給付費のことでお聞きしたいんですが、レセプトチェック体制というか、先程国保でやればよかったんですが、ちょうど12時になりましたので遠慮させていただいて、ここで関連だと思うんでやらさせていただきますけれども、レセプトのチェックはどのような体制でやっているのでしょうか。

○委員長(口田邦男)
係長。

○係長(小林秀文)お答えいたします。レセプトの点検につきましては、専任のレセプトの内容の点検する嘱託職員を1名配置しておりまして、その中で実施しております。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)チェックは毎月何件ぐらいやっているのでしょうか。

○委員長(口田邦男)係長。

○係長(小林秀文)レセプトの枚数ということですが、国保に入っている人で74歳までの国保の加入者と75歳以上の老人保健の受給者の方、その両方合わせて8,000件から9,000件、多いときで9,000件と聞いておりますけれども、それの内容を全件内容を点検しております。それと点検しているのは臨時職員でございます。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)今のは月ですね。年間チェックによって給付費の誤り等を確認できて、それによって訂正されるのは何件で金額にしてどれぐらいあるのでしょうか。

○委員長(口田邦男)課長。

○課長(伊藤 登)後ほど調べてすぐお答えいたします。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)監査のときにもちょっと確認させていただいたんですけれども、ある程度年間1,000万円とかあると聞いた記憶があるんですけれども、今、臨時職員の人が専門員という形で対応しているということですけれども、監査でちょっと聞いたときに、職員が対応できないのかというような質問をさせていただいたんですけれども、なかなか技術的に専門的な知識が必要なので、それを吸収していくのは難しいということだったんですけれども、例えば年間1,000万円それによって医療費の見直しがあって、医療給付が下がるということの状況が起きるのであれば、月に8,000件とチェックするのであれば、もっと専門員的な人を外部に依頼するとか、もうちょっと増やすとか職員の技術を上げていくと知識を上げていくとかということをやっていけば、もっと細かくチェックする体制を充実していけば給付費を減らすような方向にはもっていけないですか。

○委員長(口田邦男)課長補佐。

○課長補佐(細野博昭)医療費の削減、レセプト専門員が主にやってるわけですけれども、2種類ございまして、いわゆる資格による医療費の減額、例えば社会保険で給付しなければならないものを国民健康保険で給付をしてしまったという本人の届出の遅れによって手続きが遅れたということで資格の過誤によるものと、診療内容によるものと2種類あるんですけれども、後程小林が持ってきますけれども、それらを合わせて1,000万円近くの数字になるということになるかと思います。現状の中では、もちろん余裕をもって点検をやっている状態ではありませんけれども、本人も頑張りながら保険係も支えながら全件を見れる状況にありますので、これを2人にすることによって効果額が2倍になるかというと、そうともいかないものがございますので、現状の中で係員同士の中で助け合いながら、効果額を少しでも上げれるようにという状態が現状の中では一番いいのではないかと思っているところでございます。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)今、専門技術的な臨時職員が1名、例えばその人が風邪で休んだとしたら、レセプトチェック期間というのは月に5日間ぐらいの間でチェックしなければならないという、短時間の中で1か月分をやらなければいけないというのが現状ですよね。

○委員長(口田邦男)課長。

○課長(伊藤 登)今のご質問ですけれども、幸いに専門員が一生懸命やってくれているという中で、自分の都合で休むとかいう場合は、残業して片付けていくとか、色々努力していただいてますので、そのほかについては仕分け等については課のみんなで消化をしているという状況ですので、そのへんについて専門員の努力に感謝をしているという状況でございます。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)専門員の努力に頼ってやっているしかないという現状なんですけどね、そのままにしておいての体制がいいのか、例えば風邪ひいて休みたくても休めないというような状況が生まれるわけですよね。その人が休んだりするとストップして、例えば事故起こした、怪我したとなるとチェック体制が落ちて機能が麻痺してしまうような状況なんですけどね。そういうことも含めて専門員的な人を増やしていくとか、そういう機構的にチェック体制をもっと充実したうえで給付費を下げていくという取り組みはしていこうとはしていませんか。

○委員長(口田邦男)課長。

○課長(伊藤 登)できればそのような体制というか職員も含めて、今、4人でやっていますからその何日間でやらなければいけないという状況ですので、職員も精一杯やっているという状況の中では、なかなか時間が取りにくいという状況もありますけれども、ご質問のとおり何かあった時のことを考えれば、職員もそれに向けて内容のチェックぐらいできるような勉強をしていかなければいけないと思っておりますので、今後においてはそのへんについて内部で検討させていただきたいと思います。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)外部委託とかそういうことをほかでやっているようなところはありますか。

○委員長(口田邦男)係長。

○係長(小林秀文)内容審査について委託をしているのは、芽室町でやっていると聞いております。それと先程のどれぐらいの効果額があったかということなんですけれども、17年度の実績ということでお答えしたいと思います。点検枚数は103,692枚、レセプトの枚数なんですけれども、これに対して内容の審査として資格関係、いわゆる国保の資格がないのに国保に請求があったとか、あるいは負担率が国保の所得の内容によって負担限度額とかそういうものが設定されております。だけど、その内容が不適切であってそういうものを審査したという部分が648件で効果額としては2,550万円程度、あと内容で投薬ですとか検査ですとかそういう部分で適切じゃないというようなことで審査をした部分が824件あって600万円程度の効果額で、全体として3,200万円の効果額を見ております。枚数につきましては1年間で103,692件見ております。

○委員長(口田邦男)8番加来委員。

○委員(加来良明)前聞いたときの数字と合致しますので、単純に技術員1人増やせば倍になるということではないですけれども、例えば年間で15万件ですか、一月にすると1万強のときもある。それを審査する時期というのは決められて日数決められて、また道のほうに送ってまた送り返してきてという中でやっていく中で、本当に病院を疑うわけではないですけれども、かなり違う可能性だってあるわけですから、それを細かくチェックできるような体制をつくると、年間3,200万円の効果が出てるわけですから、それが4,000万円、5,000万円につながっていく可能性だって十二分に体制さえつくればできるのでないかと思うんですけれども、そういうところを含めて早急にそういう体制をつくって、給付費を100万円でも減らせる方法も可能性があるのではないかと思うんですけれどもいかがでしょうか。

○委員長(口田邦男)課長。

○課長(伊藤 登)おっしゃるとおり、そういう努力はしていかなければならないと思っておりますので、今後もそれに向けて内部で協議してまいりたいと思います。先程レセプトの点検の日数ですけれども、大体20日ぐらいで点検が終わるということで、仕分け等含めて1か月かかるということで押さえております。

○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。1番原委員。

○委員(原 紀夫)今の関連について質問させてください。我々のところに国保の診療でおたくはいくらかかりましたよというのが送られてきますよね。中の明細が何月分ということできますが、郵送された部分で患者のほうから私はこの部分かかったことはありませんよというような、その効果額がこんなにあると思っておりませんでしたので、そういうところから出てきたりするということは過去にあったのでしょうか。

○委員長(口田邦男)課長補佐。

○課長補佐(細野博昭)医療費通知ということで、国保の場合は2か月に1回、これは老人保健についても案内させていただいておりますけれども、私は以前国保を担当していたときに6年間いた中で1件ございました。ご本人が明細を持ってきてどうも合わないということで精査したところ、請求ミスだったという件が1件あったのを覚えておりますけれども、その程度です。

○委員長(口田邦男)1番原委員。

○委員(原 紀夫)清水町は老人医療費、病院が数あるものですから、管内で2位といいましたか、かなり皆さん病院にかかりやすいのでその分医療費がかかっているということは伺っていましたが、そうなるとこの医療診療額の通知というのは比較的お年寄りのほうに送られる率が多いというか、そういうことになるのでしょうか。一般的にそういうことはいえませんか。

○委員長(口田邦男)係長。

○係長(小林秀文)医療費通知につきましては、1件でも受診されると送りますので、多額に複数の病院にかかった人とか1件だけの人とか、そういうことで医療の受診をされた方については全員を対象として通知をしております。

○委員長(口田邦男)1番原委員。

○委員(原 紀夫)これは町独自で2か月に1回ということでやられてるものではなくて決まりがあるんですか。通知をすることについて。

○委員長(口田邦男)係長。

○係長(小林秀文)医療費通知を実施するというのは、町の保険者の考え方として実施しております。回数なんですけれども、4回実施している町もありますし、うちは回数的には一番多い6回ということで実施をさせていただいております。

○委員長(口田邦男)
1番原委員。

○委員(原 紀夫)中には国保だよりでしたか、時々入ったりしていてなるほどと私も患者ですから見させていただくことがあるんですが、結構今、お伺いしたところレセプトの関係だとか色々仕事が大変なんだなということで話を聞いていまして、わかりましたので、その郵送行為そのものも結構事務的に臨時職員を使ってやられていたにしても、事務量としては結構なものになるのかなという気がするし、尚かつ80円の郵送料というのも結構な額なんだろうなということからいくと、広報紙の中にあの部分を入れるとかということで、いくらかかってますよということを知ることによって、これだけかかってるんだからちょっと町の財政も厳しいから今まで3回病院に行っていたやつを、ちょっと減らしたほうがいいなと自覚してくれればいいんですが、なかなかそのへんも難しいのではないかという観点からいくと、止めるということにもならないものかなという気もするんですけれどもたいした額ではないですか。

○委員長(口田邦男)課長補佐。

○課長補佐(細野博昭)老人保健のお話かと思いますけれども、それらの経費につきましては、補助の中で見ていただいているという部分もありますし、特に老人保健の場合は自己負担が1割ということで、逆算すればそういう医療費を計算すれば出てくるんですけれども、窓口で支払った金額は1割ですけれども総体としてはどれぐらいかかってるんですよという部分も理解をしていただきたいというねらいもございますし、先程から出ております医療行為に対する誤りといいましょうか、そういったものの確認をしていただくという側面もございますので、この制度につきましては、国保も含めて実施することによって、その経費につきましては補助金等で相殺されるということもありますので、継続していきたいと考えております。

○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございませんか。9番妻鳥委員。

○委員(妻鳥公一)老人保健特別会計については、これでなくなるだろうと思いますので1つお伺いします。
 歳入のところの基金交付金、医療交付金が減額になっておりますが、これはなんででしょうか。

○委員長(口田邦男)係長。

○係長(小林秀文)支払基金交付金につきまして、減額になっているということなんですけれども、話は遡るんですけれども、老人保健制度につきましては、内容として医療費に対する財源として支払基金の負担と、公費負担、国、道、町の負担、それと老人の一部負担金で財源は賄われているんですけれども、その負担率が、平成14年当時は支払基金で7割を負担するということだんですけれども、5年間かけて支払基金で負担する率を5割まで引き下げていくということで、毎年支払基金の負担率が下がってきて、その分を今度公費で負担する割合が高くなってきたということで、5割5割にするということですので、それが平成19年度からその5割になりましたので、支払基金の金額が減りました。

○委員長(口田邦男)ほかに質疑ございますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(口田邦男)質疑なしと認めます。
 これで、議案第19号、平成19年度清水町老人保健特別会計予算の質疑を終わります。