平成19年第9回定例会(12月14日_日程第1_一般質問6)
○議長(田中勝男) 次に、10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 10番、安田薫です。荒木議員の大変厳しい質問のあとに発言しにくいところですが、少しでも明るい材料を何とか見出したい気持ちでいっぱいです。
先日、御影小学校の学習発表会に参加しまして、6年生の子供達が将来何になりたいかという職業の選択の劇がありました。そのなかで二十数名いたと思いますが、地元に残る職業に就く子供は1割いたかどうかという感じがします。特に役場職員になりたいとか、我々議員や町長になりたいという子供が一人もいなくて残念でしたけれども、ぜひとも清水町に子供達が残るような情勢ができるように願っております。
さて、本題に入りますが、町民が望む理想の職員像を目指すために、職員の減少に伴い、今まで以上に職員一人ひとりの資質と能力の向上が求められている。理想の職員像、自己啓発と切磋琢磨を積み重ねて、町民の役に立つ職員とした人材育成基本方針を一刻も早くつくることではないでしょうか。人材育成の柱として、職員研修の充実のほか、人事評価や昇任試験といった人事管理が必要になってきますが、お考えはありませんか。
やる気のある職員、頑張った職員が報われる、人事評価制度や承認試験制度により組織の活性化を図っていただきたい。町長のお考えを伺います。
次に、自動体外除細動機(AED)を使った救命講習会の実施体制について、自動体外除細動機(AED)が数多く配置されました。AEDを使用した救命講習会の積極的な実施体制と町民にAEDの存在を周知徹底されているかを伺います。以上2点、ご答弁よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 安田議員の質問にお答えしたいと思います。
議員がご案内のように、現在の状況下を十分にご承知かと思いますが、職員の能力向上を図っていくためには、やはり自己啓発、能力開発を進めていく上で最も基本的な考え方であると思います。これからも、職員自身の自己啓発をはじめとし、職場内研修や職場外研修、この充実に一層向けていく必要があるのではないかとこのように思います。
また、人事評価制度及び昇任試験制度の導入につきましては、本町のなかでもいろいろと議論をしているところであります。計画のなかでは自己の申告制度、こういう仕事に就きたいという制度、あるいは現在やってはいるけれども、責任の度合いが強くて自分自身ではもちこたえられないというようなことで希望降格制度を取りいれようとしているわけですが、更に各職務状況に応じた人事の異動ローテーションを確立して適正な研修を組み合わせて能力を発揮させるということを目標に現在計画をしているところであります。今後につきましては、その計画の具体策、実施内容について詰めていかなければならないとこのように思うわけであります。
いずれにしても、町民が望まれる職員像というのは、今までの町民の皆様方からのご意見を頂戴いたしますと、町内会に所属して町内会活動をやってほしいとか、各種団体に所属して団体の活動の中核としてやってもらいたいとか、あるいは役場職員が仕事面でおじゃまをするときに、対応の仕方をもっと親切にやってほしいとか、そういうことなどが主でありまして、施策能力を強く求めているのかということになりますと、あまり強いわけではなくて、ただアイデンティティーとして出してもらいたいというようなこと、一般論ですけれども強く求められています。また役場庁内に所用で来られる方々に対しても、応対力、これを親切丁寧に、そして説明をよくして、住民の意見をよく聞いてほしいというのが住民の声であります。それと同時にこれからの自治体を背負うには、いろいろな諸課題を解決していくために、問題点を発掘する、そして構想を練り上げていく、そして計画案にもっていく、そしてそれらを皆と協議をしていく、そして協議のなかから集約化したり、次の計画のステップにもっていく段階、そして最後の終わりに評価というようなことをしっかりした職員像が求められていくでしょうし、会議ひとつもちましても、速やかに会議を終わらせていく説明能力と意見を収集する能力の完成度を高めていく職員像が望まれるのではないかと、そういう意味からも、今後、人事管理という面ではしっかりとした体制づくりをしていかなければならないと思っております。
次に、AEDでございますけれども、AEDにつきましては、本年4月からそれぞれの場所に設置をしているところであります。これらはいずれも清水ライオンズクラブから寄贈いただいたこと、本当に感謝に堪えないしだいであります。これを効果的に活用をすべく、職員を対象にして、普通救急救命講習1というのを実施したところであります。
現在は町民を対象としたこの講習会につきましては、清水消防署におきまして、本年6月より毎月1回第2日曜日に実施をしているところであります。3時間の講習でございまして、このAEDの使用法が主体となった内容でありました、受講者の募集につきましては、毎月広報しみずお知らせ版に載せておりまして、受講者を募っているところであります。今後におきましても、継続して実施して、一人でも多くの町民の方に受講していただきたいというふうに思っているところであります。
今後、清水消防署で行っておりますので、場所はいろいろ出向いても行きますので、そういうことを考えていきたいと思いますし、御影地区におきましても、講習会の開催をさせていただく計画にしたいと思っておりますので、多くの町民がこれに参加していただくことを望んでやまないしだいであります。
実施した回数でございますが、6・7・9月とやっております。8・10・11月と募集しましたけれども、受講者がいないということでございまして、合計は今年度から6月からはじめましたけれども、14名しか受講されていないということでございますので、周知の方法等々も考えながら、受講していただきたいと思います。
なお、18年度につきましては、すべてのなかで581名、これは救命講習1・2、それから救急講習という講話も入っておりますけれども581名でございました。今年度も今のところAEDだけは少ないのでありますけれども、救急の講話主体のものにつきましては、110名ということで受講をしているところでございます。多くの方が出向いていただくことができるようなお示しをさせていただきたいと思います。終わります。
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○議長(田中勝男) ここで休憩いたします。 (午前11時58分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。 (午後1時00分)
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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 大変細かく職員の研修や評価をしていることがわかりましたけれども、各種評価をしておりましたけれども、町長を含めたどのような組織というか、メンバーはどのような形で評価しておりますか。
○議長(田中勝男) 副町長。
○副町長(五十嵐順一) 人事評価制度につきましては、今、この行革のなかでも織り込んでいますけれども、具体的にはこれから細部を進めてこれからしていこうというものであります。現在のところは評価制度を実施しているところではございません。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 計画をしているようですので、ぜひとも、計画を実行していただきたいと思います。この評価について、他の町や市等では、町民とか、第三者的な人が入っているところもあるんですが、そのへんはいかがなものでしょうか。
○議長(田中勝男) 副町長。
○副町長(五十嵐順一) いろいろ先進地事例もあろうかと思いますが、いろいろな情報を収集したなかで、清水の評価制度を考えていきたいと思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) よろしくお願いいたします。さきほど、町長も職員研修はしっかりとやっているとのことでしたけれども、その中身、内容等について、どのような研修をしているのかをお知らせ願います。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 職場内におきましては、全職員を対象に研修を行っておりますけれども、本年は心の部分について研修をしたいなという計画をもってございます。そのほか、外部的には道や町村会が行います各種それぞれの採用年数に応じた研修に年次的に計画的に派遣をしているところでございます。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 研修内容が今年は心の問題ということで、今、一番大切なことではないかと思います。講師の先生とか、いろいろな課題はあるかと思いますが、十分に検討してやっていただきたいと思います。
先日、奥秋議員からの質問からで、若い職員と幹部職員の人材育成が必要という話がありましたけれども、私は特に今後は管理職員の資質が要求されるのではないかと思います。これには、昇任試験制度等が必要かなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 副町長。
○副町長(五十嵐順一) 昇任試験制度、これもひとつの昇任のシステムかと思いますけれども、こういう小さな自治体のなかで、はたして有効に機能をするのか、検証してみなければならないと思いますけれども、いずれにしても検討するに値するものかとは思っております。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) はい、わかりました。それでは、あとは職員間の意思の疎通の促進なんですけれども、その点に関しては、庁舎内でどのようなしくみになっていますか。また、どのような勉強会をなされているのかお伺いします。
○議長(田中勝男) 副町長。
○副町長(五十嵐順一) 職員間の意思の疎通というお話ですが、あくまでも今やっているのは、政策推進庁議、政策決定庁議、その前提の庁議があります。それを受けまして、課内会議といいますか、そういうことを頻繁にやっていると、そのなかで意思疎通を図っているということでございまして、全体のなかでは、さきほど話しましたような政策推進庁議というなかでの意思疎通を図っていくと、それで全体の二重の構造のなかで、町職員の意思疎通をスムーズに対応しているところでございます。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 職員間の連携、または研修や勉強会もしっかりやっていただきたいと思います。私は特に現場に出られる職員、窓口職員、それと電話の対応をする職員が、やはり明るく楽しく、スピーディーな仕事をするように望みたいと思いますが、その点に関してご答弁願います。
○議長(田中勝男) 副町長。
○副町長(五十嵐順一) これについては当然のことでして、窓口対応に限らず町民に接する職員については、言葉遣いを含めて対応が大事だと思っております。さきほど町長もそのようなお話をしておりましたが、いわゆる接遇という問題の教育、このことについても自己研修をはじめ、あらゆる面での研修機会を設けていきたいと思っているところでございます。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) それでは、この職員に関しては最後になりますが、さきほども町長、しっかりした答弁をいただきました。町長の思いが通じる、または褒められる、誇れる職員を育てていきたいと思いますけれども、町長、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 今のご質問ですが、町長が職員を褒めるということですが、いつもお話していますが、職員は住民のための職員であるということを常に言っております。したがって、自分の生活できる場所は、生活しているということは住民あってこその仕事ですよと、そういう思いで常に業務にあたっていただきたいと、それが一番の私の願いであります。ですから、そういう意味からみても、職員の望まれること、多種多岐にわたりますけれども、叱られることもあります、そういうときにもぐっと腹に力を入れて我慢して、相手が言わんとしていることは何かを引き出すと、そして親切丁寧に説明なり、答えをして対応をしてくださいと、こういうことを常に言っているのであります。したがいまして、職員はそういうことを念頭に置いてやっていると思いますが、ときには人間でございますから、他の業務の多忙に追われて、対応のまずさも出てくると思いますが、今後一層注意をしながら、やっていくように指導をしていきたいとこのように思っております。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) ありがとうございます。職員のなかでも、さきほどいろんな活動やボランティアにも協力をしたり、今までは業者がやっていた草刈り、道路のちょっとしたところの修理など、夏の暑いときに汗をかいてやっている職員を見かけて、ご苦労様の声をかけております。今後ともそういうしっかりした職員で、町民に喜ばれる職員になっていただきたいと思います。
次に、AEDの関係で、さきほどの答弁では、ライオンズクラブの寄付によるAEDが設置したというふうに聞こえたんですが、まだ聞くところによるとまだされていないという話なので、いつ頃、小・中学校等に設置されるのかご答弁いただきます。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 日本赤十字社を通して一括購入申し込みしておりますけれども、本日、町に届きましたので、さっそく各学校・施設に配置をしたいというふうに思います。
○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。
○10番(安田 薫) 私もこの質問をするときには、設置をしているものだと思って通告をしたんですが、本日、届いたということですので、いち早くAEDが各施設に、設置場所は決まっているかと思いますけれども、少しでも早く設置して、質問したとおり、使い方の研修、救急の研修の体制をしっかりとっていただきたいと思います。本日、届いたということで答弁はいりません。少しでも早く現場に設置されるようお願いして、質問を終わりたいと思います。