北海道清水町議会

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平成19年第9回定例会(12月18日_日程第15)

○議長(田中勝男) 日程第15、議案第100号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第8号)の設定についてを議題とします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。副町長。

○副町長(五十嵐順一) それでは、議案第100号の平成19年度清水町一般会計補正予算(第8号)の設定について、説明させていただきます。
 歳入歳出予算の補正につきましては、既定額に歳入歳出それぞれ4,412千円を追加しまして、歳入歳出予算の総額をそれぞれ6,960,205千円とするものでございます。今回の補正につきましては、定例議会の初日に行政報告をさせていただきました、福祉灯油に係る必要額につきまして、追加補正をさせていただくものでございます。
 7頁をお開きください。歳入でございます。15款2項1目10節の地域政策総合補助金につきましては、この事業に対する道の補助金でございますが、人口1万人から3万人につきましては、基準額120万円の2分の1ということでありまして、清水はここに該当しますので、60万円を追加するものでございます。
 次の頁、18款1項1目1節の財政調整基金繰入金につきましては、不足財源を基金で対応するものでございます。
 次に歳出にまいります。3款1項1目12節の手数料につきましては、周知チラシ新聞折込手数料につきまして、追加させていただくものでございます。20節の福祉灯油助成費につきましては、さきほどお話しましたように行政報告をしました福祉灯油の該当世帯概ね800戸に対しまして、5,500円の助成をすることとし、440万円を追加するものであります。
 この関係につきましては、一般質問等でいろいろと論議をいただいているところでございます。特別交付税の問題等、いろいろとありましたけれども、特別交付税につきましては、国のほうでは特別交付税に措置するという話をしておりますけれども、基本的には総枠のなかでの取り扱いでございまして、福祉灯油の部分が増えれば、違うもので減るということで、総額については変わらないという状況になります。確認をさせていただいたところでございます。
 そんなこともありまして、内部で検討しまして、その結果、お風呂を灯油で使っている家庭もいるということですので、わずかですが、その該当者に対しまして、銭湯並びに温泉、この無料共通券を10枚、約4,000円相当になると思いますけれども、これを合わせて支給させていただくというような取り扱いをさせていただきまして、この福祉灯油について清水町は取り扱っていきたいということで考えておりますので、よろしくお願い申し上げるところでございます。以上で、説明を終わらせていただきます。
 申し訳ございません。当初、総額予算を間違ったようですので、訂正させていただきます。総額につきましては、6,996,205千円に訂正させていただきます。以上でございます。

○議長(田中勝男) これより質疑を行います。質疑ありませんか。
 2番、橋本晃明議員。

○2番(橋本晃明) まずこの事業を実施するにあたっての、実施するかどうかの判断基準について、お伺いをしたいと思います。今年の場合は灯油の値上がりが非常に急激だったということから、道でも補助金の関係で追加募集したりというような事情がありましたけれども、昨年まで清水町では実施していなかったものを今年実施するということになりまして、今後、来年はどうするのかとか、どのぐらいの値上がり幅なら実施をして、もし、たいしたことがなければ、しなかったのかどうか、そういったものについて、やはり基準をもって判断をされたのだろうと思いますので、それをひとつお伺いしたい。
 それから2番目には、対象者のことですけれども、条件はありますけれども、最終的には住民税の非課税世帯というのを対象にしていると思うんですが、この低所得者というのは、非課税世帯という判断をすれば、すべてカバーできるのかどうかとか、イコールであるという捉えかたでいいのかという、ほかの問題でもいろいろあるんですけれども、ここで取り扱う際には、その範囲というものについて、的確にとらえる手段はないのかどうなのかということについてお伺いしたい。
 それから3番目には、この事業実施にあたっての実際の手順といいますか、作業ですね、補正予算で12千円、チラシ折込その他手数料というのが含まれておりますけれども、対象者が約800世帯というふうに行政報告では報告がされておりましたが、新聞報道を見ただけの人は、役場の職員が委託を受けた業者が玄関先に灯油を持ってきてくれるのではないかとか、券を持って玄関先まで来てくれるのではないかというようにとらえている方もいるんじゃないかなと、実際には広報したうえで申請をしてもらうような形になると思いますが、その実際にどうやって800世帯に渡していくのかということについてお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) まず第1点目の昨年まで実施していなかったのになぜ今年実施するのかというご質問ですが、ご存知のように石油価格が高騰したということで、その他物価等々も上がって、低所得者に対しては重い負担がかかってくると、テレビでも報道されましたけれども、暖房機を消して夜は早く寝るだとか、独居の老人あたりはそのような努力もしているという状況のなかでは、ほかの町のことではなくて、私達の町に住んでいる住民の方も困っているというような状況のなかで、福祉灯油について、考えさせていただきました。
 2点目の対象者の非課税世帯ですが、この部分については、ご承知のように個人情報という個々の観点から私達も含めて、情報というのは承諾なしには取れないという状況のなかで、把握をするというか、把握をしている数字のなかで、想定はできるんですが、だいたい1,530世帯ぐらいがだいたい該当するんではないかということでしたが、そのうち非課税世帯が約半数であろうということで、近い数字だということで、予算化をさせていただいております。
 1点目で答弁漏れがあったんですが、次年度以降はどうするのかという質問ですが、次年度以降も灯油価格、その他物価等々の上昇等も見極めながら、これも考慮していく必要があるなとこのように思っております。
 3点目につきましては、チラシの問題ですが、実は2番目にお答えしました非課税世帯の把握について、個人情報ということで、しづらい部分があるので、厳寒期に入りますので、少しでも早く知らせたほうがいいということで、広く新聞チラシを使って、ご案内をしたと、ほかに漏れる部分もあろうかと思いますので、3月までの期間がございますから、その部分については地区の民生委員とか、だいたいそういう弱者に対して、民生委員等々の方々がかかわっている部分が非常に多いということで、お願いして把握していただいて連絡をいただくと、そういうことでチラシの関係はそうですが、なおかつ、周知の方法としては、7月号の広報紙によってお知らせ版等によって住民に周知をしていきたいと、二重・三重の手立てをしながら、漏れないような形を取っていきたいと、このように考えているところでございます。
 灯油の配付方法については、灯油引換券というのを渡すわけでして、町内の販売業者にお願いして、電話等で申し込みをされて入れてもらって、その部分の価格について、私達のほうに、業者から役場のほうに請求をいただくと、そんなことでございます。
 申請に対してはこちらに来ていただいて、本人の承諾書、印鑑をついてものをいただかないといけませんから、それをもらったなかで調査して、住基とかについては承諾もらえば見れますので、そのなかで判断をして、引換券をお渡ししたいと、体の不自由な方がおりますので、その方については、代理の受取人ないしは申出をいただければ、職員が届けるというようなことも今のところは考えています。

○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。

○2番(橋本晃明) 1番目の基準の問題ですけれども、道内にも今年に限らずに従来から、条例としてこれを定めているところもありますが、生活扶助費のなかに占める灯油代が一定の基準といいますか、数字になったらそれを基準にして、この事業を実施するとの判断するというような自治体もあったりとか、それぞれに条例で定めをもっていると思うんですが、この事業を実施するにあたって、やるとかやらないとかの基準を新たに設けるとか、どのような状況だったら行うとかいうものについて、要綱みたいなものをつくるとか、そういう考え方というのはあるのでしょうか。
 それから2番目の、世帯、対象者の範囲を決定する件についてですが、これはここで言ってもしょうがないのかどうかわかりませんけれども、非課税世帯のなかにも貯金をものすごくたくさん持っている方もいらっしゃるでしょうし、逆に言えば10万円以下の月給であっても、8万円以上くらいであればたぶん住民税が課税になってくるのではないかと思いますが、それでなおかつ65歳と64歳の境目だとか、そういう面では、悩ましい部分というのはここの決定のなかにあると思いますが、更には民生委員の協力を得て範囲を把握したいというような部分もありましたけれども、その実情のなかでは世帯が独立してるとはいえ、息子夫婦が十分に援助できるようなケースとそうではないケースなどさまざまあると思いますが、そのようなことへの対応というか、それはちょっと難しいのかもわかりませんけれども、そういうものも含んでいるのではないかというふうに思います。
 それから3番目の配付については、広報活動によってお知らせをすると、そのなかで自分が対象者だと思った方が役場に申請に来て、それで私の所得状況を調べてもいいですよという書類に判子をついて、それで審査をしてもらって、もらえるようになったら引換券をもらって帰ってきて、それでそれを業者に渡して灯油をもらうと、そういう流れでいいのかなということをちょっと確認したい。以上です。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) 1点目の要綱等の作成についてはどうなんだということですが、さきほど申し上げましたように、こんな急激に上がるということはなかったので、だいたい30円近い格差があれば、非常に安いときと高いとき、これは大変なことになるだろうということで、今回決定をさせていただいて、提案をさせていただいておりますが、今後については毎年やるのかということも含めて、内部で協議が終わっていませんので、その段階で要綱をやるとなればきちんとした要綱のなかで実施してまいりたいと、条例とかということまでは想定はしていませんので、必要であれば、もっと突っ込んだなかで議論をして実施に向けて考えていきたいと考えております。
 実施要綱については、今年の分についてはつくっております。ただ、それが永久的にどうだということは、単年度で切っていますので、それが次年度に続くかというと、ひな型にはなろうかと思いますが、それがすべて次年度に引き継ぐということにはならないかと思います。
 対象者の決定については、非常に不満足な部分もあろうかと思いますが、今の段階で、個人情報保護という観点からせざるを得ない対応ということで考えています。非常にボーダーラインの区切りのところにいる方については、一定のルールというかをきちんと決めておかないと際限なく1つ・2つの違いということになりますと、その人の状況を見て3つでもいいんのではないかとかいろいろ甘くなる部分が出てきますので、65歳は65歳と、身体障害者については身体障害者の世帯ということで、きちんと3本ぐらい決めて対応をしていきたいとこのように思っております。
 さきほど申し上げましたように、配付の方法については、周知をして申請を受け付けて、調査をさせていただいて、それから券をお渡ししまして、もらった券を、支給を受けた方が業者に発注していただくという流れになります。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) さきほど副町長の説明を伺いました。この問題に対する決めかたのなかで、いろいろとご苦労されたんだなというのはわかりました。この福祉灯油に関していえば、十勝管内で一番最初に清水町が実施するというふうに言われたのはいいのですが、結局、基準日が12月1日ですか、それ以降、急激に灯油が値上げになりましたよね。ですから、本当は考え方としては、金額でというよりも物で配付をするというほうが行政側の考え方が町民にわかりやすいのかなというふうに思いましたが、金額で出されたと、これは本当はもっと勉強して修正案を出すなりなんなりすればいいんですが、結局出さなかったものですから、これは反対するわけにはいかないですよね。反対したら、なしになるわけで、もしさきほど説明されたように、金額的にはやむを得ないのかなと、今回はやむを得ないのかなと思いますので、せめて後で考えた配慮の分ですね、公衆浴場と温泉の10回券といいましたよね、これをもう少し何て言いますか、金額にしたら4,000円だっていうことですけれども、それをもう少し配慮できないのかなと思うんです。今、ここでどうするこうするという意味ではなくて、そういうことを考えてもらえないのかどうかということについて、伺いたいと思います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。副町長。

○副町長(五十嵐順一) こういう財政状況のなかですので、金額では難しいという判断もありまして、こういう措置を取らせていただきました。かといって、無制限ということにはならないかと思います。10枚というのが多いのか、少ないのかという判断になるかと思いますが、行政側としては少なくても合わせますと1世帯1万円ぐらいになるかなと考えたものですから、10枚とさせていただいたところでございます。当面はこのような形でやらせていただきたいと思っているところでございます。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) こういう石油製品の大幅な値上げというのは、来年以降も続くかどうかということについては、不明ですよね、先のことはわかりませんよね。そういうことを考えれば、あるいはひょっとしたら今年だけの現象なのかもわからないわけですから、そうすると、この券を例えば倍の数を配付したとして、そうすると財政的にどういう影響がありますか。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 財政的影響といいますと、収入がその分、有料が無料になるという影響でございまして、大きな影響にはならないという判断はされると思います。

○議長(田中勝男) 11番、荒木篤司議員。

○11番(荒木篤司) 結局は影響でいえば、あるいはゼロかもしれませんね。特別に費用が増えるとかなんとかということはなくて、町の財政に与える影響というのはひょっとしたらゼロかもわかりませんね。あるいはちょっとは影響があるかもわからないけれども。その程度の話ですから、もう少しせっかくここまで考えたのであれば、もう少し思いやりを持って取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男)
 副町長。

○副町長(五十嵐順一) 思いやりが意図するところは、何枚だといいのかとかいう質問かどうかわからないんですか、そう追加しても何十枚ということにはならないと思うんですよね。3か月、3月までということになりますし、その間のなかで利用してもらうことについては3か月のなかで10回ということでしたが、今、そういう意見もありましたので、更に詰めていきたいと思います。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。

○議長(田中勝男) これより討論を行います。討論はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

○議長(田中勝男) これより、議案第100号、平成19年度清水町一般会計補正予算(第8号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、挙手願います。

(賛成者挙手)

○議長(田中勝男) 挙手多数です。
 よって、議案第100号は、原案のとおり可決されました。