平成20年第2回定例会(3月10日_日程第4)
○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。町長。
○町長(高薄 渡) おはようございます。第2回清水町議会定例会におきましての行政報告を1件行いたいと思います。
しみず温泉施設購入希望者再募集の結果についてご報告いたします。
「しみず温泉施設購入希望者の再募集」につきましては、平成19年第8回清水町議会臨時会において行政報告をさせていただいたところですが、その応募参加申込みが去る2月29日午後5時で終了し、その結果、道内1社、道外2社の計3社の応募参加申込みがあったところであります。
この申込みを受け、町では「しみず温泉施設利用計画等審査選定委員会」の意見を求め、しみず温泉施設購入予定者を選定してまいりたいと存じます。
以上、しみず温泉施設購入希望者再募集の結果についての行政報告といたします。
○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら、許可いたします。質疑ありませんか。
5番、中島里司議員。
○5番(中島里司) 私はこの件について一般質問しようと考えていたんですが、行政報告は当日配付ということで、どのような報告をされるのかということが予測できませんでしたので、この場をお借りして何点か質問をしたいと思います。
質問ですから、考え方を言うべきではないのかもわかりませんが、このしみず温泉施設売却については、私は根底にあるのは財政再建だと理解しています。そのなかで、いろいろな方の意見、町長に対しての要望が多くて、温泉を継続という条件が後から出てきたというふうに思っておりますが、そのなかにあって、そういう条件下のなかで、今回、3社の申込みをいただいたということについては、担当者もいろいろとご苦労をされていると思いますし、私としては非常に喜ばしいことだと思っております。
ある部分では、安堵しているところでございます。また継続をしていけるのかなという期待もしているところでございます。そのなかにあって、町民の財産ですから、処分をするということになれば、当然、条件は前にもいろいろと提示されて、条件を提示されておりますので、それらについては理解をしながらも、どうもこの選定委員会で、決めていくように感じております。それと私は少しでも財政再建に役立つ、町民の財産を処分するんだということを踏まえると、やはり資格者を審査した結果、競争入札にかけるべきだろうという考え方は変わっていないわけであります。
それで、まず1点目の選定委員会の役割、それによって最終決定方法も変わってくるんだろうと思っております。
次に、町が公の場に公募条件を提示したわけですから、公募条件の厳守、決定後の話し合いになっても変更のないように、これは約束事ですから、公募につきましては、これを厳守して、企業についても当初約束をしたことについては守っていただきたいというふうに思います。
それと費用について、今、この場でお聞きしてもお答えをできないと思いますが、再募集ということで、費用はそれだけかかっていると思います。なぜここまでかかったのかということは、いろいろな考え方があると思いますが、当初、売却の話がここで言われたときに、議員の方々からはただでもいいからという話もありました。それを不動産鑑定士に60万円の予算をみて、不動産鑑定士にかけた結果、一時は9,400万円というどなたが感じても予想外の高額な費用が出てきました。そのときには、本当に町は売却をする気があるのかという意見もありました。そういうことで私はなぜ当初からこういうことを予想できなかったのか、それもお聞きしたいというふうに思います。
それと、これは一括しなければなりませんから、申込みされた会社の3社の応募状況、これはまだ選定委員会にかけていないと思いますので、これについて公表できるものは公表をしていただきたい。要するに公募から外れた方です。これもお示し願いたい。
当然、売却が決定したら、なんだかの形で議会にお話があると思いますので、その点についても、今後のことですが、お含みおきをいただいて答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) ただいま5点ほどご質問をいただきました。順次、お答えをさせていただきます。
まず、この選定委員の役割ですが、選定委員については職員と町民からの11名で構成させていただいておりますが、委員として、今回、再募集にあたりまして設定をさせていただいた売却価格、あるいは購入者予定者の利用計画に関わること、更にはしみず温泉施設売却にかかわる全般について必要な事項を審議いただこうということを設定させていただきました。あくまでも決定をするのは町長ですが、この選定委員のご意見をお伺いして、購入希望者を決めていきたいというふうに思っております。選定委員の皆さんにつきましては、提出いただいた資料に基づいて、どの企業が購入する企業としてふさわしいのかという部分についてご意見をいただこうと思っております。
2点目の売却にあたりまして、いろいろな条件をつけておりますけれども、議員がお話のように、これにつきましては、このように町として売却についての条件を付してございますので、大きく8点ほどの条件を付してございますので、それについてはきちんと遵守していただくというのが当然だと認識をしております。
それと費用でございますが、現在まで、第1回目の公募から今日までの第2回目の再募集になったわけですが、この間、1回目につきましては、町のホームページなどを利用しての募集でございました。ただ、新聞社に一般記事として掲載していただこうということで、そういった経費、いわゆる旅費ですが、そういった経費が若干かかっております。それと公募にあたりましての不動産鑑定も行っております。そういった鑑定料、更に今回の売却にあたりまして、町有地、町の建物ですので、登記はしておりません。それの表示登記しようということで、登記の費用、更に用地もきちんと確定をしなければならないということで測量、そういったもの、更にはコテージとコテージの間の道路、これは国有地の脱落地となっております。これらを町のものにするという購入費を含めまして、170万円ほどかかってございます。更に今後、仮にといいましょうか、売却が正式に決まれば、仲介の斡旋手数料、これが3%プラス消費税等々がかかります。それらを入れまして、概算で今までかかった経費とこれからかかった経費で250万円・260万円の経費が直接的にかかるかなということでございます。
次に、最初の1回目の募集にあたりましてお話をいただきましたが、9,400万円、そのときにもお話をしたと思いますが、施設の整備にあたりましては、平成6年・7年とやってきまして、土地の購入から施設の建設等々を含めまして、10億円以上の経費がかかってございます。今回、町から民間の方にやっていただこうということで、こういう結果になったんですが、実際に町の建物、施設を民間の方に売却をする場合に、なかなか町として不動産の評価をするということは、税務課で、税の評価はできますけれども、実際の売買となりますと、なかなか正確な数字がつかみにくいということで、不動産鑑定をお願いしまして実施をしました。その結果が9,400万円ということでございます。確かに、1回目の選定委員会のなかでも、いろいろとお話がございましたが、まず1回目については、不動産鑑定の金額をやはり尊重して議員がおっしゃるように、町の財産ですから、やはりそういう形で公募をしていこうということで、選定委員の皆さんにもご理解をいただき、最終的にそういう形で1回目の公募をさせていただきました。残念ながら、ご案内のように、下見、問い合わせは数件あったものの正式な応募にはならなかったんですけれども、これにつきましては、鑑定の結果という形で、応募をさせていただいたということで、ご理解をいただければと思います。
会社の状況ですが、3社のうち、道内1社、道外2社の申込みがありましたけれども、これから選定委員会の意見を聴いて最終的に決定をしていきますし、その結果については、議会の場で正式に議決をいただかなれば当然売却ができませんので、そういう手続きを踏みますけれども、選定にあたっては、選定委員会のなかでも透明性を高めて、なおかつきちんと、最終的には1社になるわけですから、手をあげていただいても、その希望に応じられなかった分については、きちんと説明をしていくというふうには当然考えております。以上でございます。
○議長(田中勝男) 中島里司議員。
(他の議員より、質疑の内容がしみず温泉施設売却等に関する調査特別委員会での調査内容と同じではないかとの発言あり)
○5番(中島里司) いいですか。
○議長(田中勝男) どうぞ続けてください。
○5番(中島里司) 特別委員会も確かに実施をされているわけですけれども、私は本会議場で町民の方々にその内容について、一定のご理解をいただくという部分ではこの質疑は必要だと理解して質問をさせていただいております。
選定委員会の役割、最終決定についてですが、最終的には町長が決定をしていくということですから、これは選定委員会で1社に絞るということでよろしいんですね。
それでは、次に費用についてお伺いをしたいと思います。これは金額は課長から報告があったとおり、今後もある程度必要あるのは理解ができますが、できるだけ結果ですから、再募集をしなければ、決まらなかったという経過はありますけれども、実際には、不動産鑑定士にかけても一定の金額は出るだろうという予想のなかで、これは何回か質疑したんですが、今回そういう部分では、非常に残念だと思っております。いろいろな町民負担をお願いしているなかで、執行側の事務処理の努力によって、この費用はかなり節約ができたのではないかと思っております。そういう面でもう一工夫があってもよかったのではないかと思いますが、これは結果論ですが、実際に執行していたなかで感じ取ったことはないか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 議員がおっしゃることも、そういったことを心掛けながら事務を進めてきたつもりですけれども、特に鑑定をお願いしなければ、9,400万円という数字も出てこなかったのかなと思いますけれども、この鑑定につきましても、入札を行うなかで、当初の予算よりも下がったなかで契約ができたというふうに思っておりますけれども、今、議員がおっしゃることも念頭におきながら、事務にあたってきたというふうに認識をしているところでございます。
○議長(田中勝男) 中島里司議員。
○5番(中島里司) 前にもお話をしましたけれども、不動産鑑定にかける場合はほとんどが補助対象事業の場合、国に説明を果たせるという部分で、不動産鑑定を使っていた経過があったと私は理解していますけれども、今回の場合は、価格じゃなくて財政再建のために、処分をしなければならないと、相当の評価のなかで、処分をすべきではなかったと思っておりますから、今、課長が言われたような、努力をしたけれどもと言っても、結果的にこういうことになったということは、必要性がなかったのではなかろうかなというふうに思います。これは何回言ってもしかたないので、次にいきます。
次に、申込みをされた会社の内容、公募した条件、これらについては、私は決まった会社は社名を出してもいいわけですけれども、決まらなかった会社の応募条件にどの程度満たされた条件で出されたのかということを社名を出さないで、内容的な部分で公表する考えはあるのかどうか、お聞きしたいと思います。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) はい、選考をしていくわけですから、いうなれば優劣をつけると思います。優れたところ、あるいはそうでなかったところ、相対的な部分で購入予定者が決まるかと思いますが、残念ながら、購入してくださる業者になれなかった分については、どういったところが、こちらの会社よりも欠けていたとか、こっちのほうが優れていたとかという部分については、今、議員がおっしゃるように、説明をしていきたいと思います。
○議長(田中勝男) 中島里司議員。
○5番(中島里司) 最後にしたいと思いますが、確認ですが、最終決定はあくまでも選定委員会で決めて、そこで決めるということで、入札ということは考えていないのか、お聞きしたいと思います。
(他議員より質疑の回数が3回を超えているのではないかとの発言あり)
○議長(田中勝男) 項目別に一問一答の質疑に入っていますので、項目別に3回を超えない範囲ではできるということでございます。
総務課長。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 今回の募集の条件が議員のおっしゃる入札ということになってございません。けれども、申込書のなかには購入金額を記載していただくことになってございます。町としては、最低2,000万円という数字を示しておりますけれども、そのなかでもそれぞれの会社が購入してくださる金額等々、記入するようになってございます。したがいまして、今回の購入募集にあたりましては、そういう入札をするという条件になってございませんので、そういった購入申込書の中身について選定委員会のなかで、十分に検討させていただきまして、町長に意見を申したいと思っております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 売り払いまでの期間での温泉の管理関係に関わる部分についてお聞きしたいと思います。4月中に契約をしたいという考えでありますけれども、この3月でこの温泉を止めて4月まで、なおかつ契約後に相手の買受者がどういう経営をするのかは定かではありませんけれども、その間を含めてかなりリニューアルするということになれば、長期間を要するのかなという感じがするわけですが、新しいボイラーも入れてありますから、問題はないと思いますけれども、最低でも1か月近く温泉が止まる期間、温泉の管理については完全に3月で止めて、一切モーターを含めて動かさないということなのかどうか、お尋ねしたいと思います。
もし、その間相手の会社に渡すまでの間、温泉についてはある程度、保温を含めてボイラーを動かして管理をするとすれば、この4月の期間中に限って最低限の人員を投入して、長期間フロイデ温泉として町民に利用してもらったという感謝を込めて、その間は自由にどうぞとか、送り迎えはできませんけれども、入ってもらっていいですよというような温かい措置はできるのかできないのか、お尋ねをしたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) 3月31日で町としては温泉の経営は終了しますけれども、議員お話のように、購入予定者が決定しましたら、購入予定者に施設を引き渡すまでは、町で管理をしなければならないと、この時期につきましては、今月中に予定者を決めまして、仮契約を締結し、4月の上旬に議会で売却の承認の議決をいただいた後、代金を納入後に引き渡しとなります。したがって、すぐに4月1日からとはならないわけですが、その間につきましては、町で施設の引き渡しまで管理をしていかなければならないと思っております。ただ、管理はしていきますけれども、ボイラーの運転だとか、清掃などの委託業務については、3月31日をもって終了をいたします。施設そのものの全体の管理はしていきますけれども、温泉をわかして、入浴をいただくということはできないのかなと思っております。施設の管理は引き渡すまでやっていきたいと思います。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで行政報告を終わります。