平成20年第2回定例会(3月25日_日程第15)
○議長(田中勝男) 日程第15、意見案第2号、森林環境税(仮称)の導入を求める意見書についてを議題とします。
職員に意見書案を朗読させます。事務局。
(事務局朗読)
○議長(田中勝男) 本案について、提案理由の説明を求めます。
森田慎治議員。
○提出者(森田慎治) 森林環境税導入を求める意見書ですが、これにつきましては、さきに委員会でもご報告をさせていただきましたとおり、森林が自然災害を守るうえからも、まして今世界中で騒がれている地球温暖化防止、そういったあらゆる多くの問題を抱えているなかで、森林を守ることがいかに大切かということで、この森林環境税を求めるものでございます。お互いに環境汚染にいくらかなりとも貢献ができることが必要ではないかという形で、道民皆様に広く求めるものでございます。
○議長(田中勝男) これから質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 質疑なしと認めます。
○議長(田中勝男) これより、討論を行います。
討論はありますか。
まず、原案に反対者の発言を許します。
9番、妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) 森林環境税(仮称)ですけれども、この意見書に反対する立場で討論に参加します。確かに森林の果たす役割が大きいというのは当然であります。水源、木材の林産物、こういうものが必要であるということは当然であります。また、二酸化炭素の吸収という点でも、大事な問題であります。この森林資源が、非常に悪くなっているというのも現実です。この森林資源の荒廃は、政府・国の森林保全の政策がきちんとなされていなかったということが、ひとつの大きな問題です。そのうえで、今、森林整備をしようというのに、道民から税金を集めて、特別にやるというのは本末転倒ではないのか。少なくとも国や道がきちんとやると、整備をする、そういうことが求められていると思います。道民の負担によってやろうと、私は森林整備が必要だと思いますが、法定外目的税としてやるということについて、反対をするものであります。以上です。
○議長(田中勝男) 次に、賛成者の発言を許します。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 私は森林環境税導入に対して、賛成の立場で討論に参加させていただきます。私たちの町、清水町は森と水の町というすばらしいキャッチフレーズで内外に示しているわけです。今、妻鳥議員が言われましたように、まさにこの森林環境に対する政策は、国が行うべきものであるということは当然のことであります。しかし、私も国有林野事業に長く籍を置いていた者として、責任は感じておりますが、今、国の政策そのものはまさに国の国有林含めて、民有林含めて、あまり大きな手を出して改革をしようという姿勢がないのは誠に残念であります。しかしながら、この森林環境税は国民しいては道民、町民の多くの方に森林の大切さをしっかりと認識をしてもらうというところに、私は意義があると思います。清水町の森林のなかで、特に今議会のなかでも予算化されておりますように、森林レクリェーションの森等、そしてペケレの森等含めて、多くの町民の接する森林があります。今後、森林環境税が導入されることにより、町の交付税のなかに配算されるそのことを受けて、青少年、そして幼児を含めて、小中学校含めて、多くの社会教育の場で、これらを大いに活用するなかで、小さいときからしっかりと森林の大切さを教え込む、そういう大切さが私はあると思います。したがいまして、今、森林環境税については、多くの方の共鳴を得るためにも全国で4分の1もある森林を要する北海道からぜひ全国に発信するべきものだと私は考えて賛成するものであります。以上で終わります。
○議長(田中勝男) 次に、原案に反対者の発言を許します。
○議長(田中勝男) 次に、原案に賛成者の発言を許します。
○議長(田中勝男) これで討論を終わります。
○議長(田中勝男) これより、意見案第2号、森林環境税(仮称)の導入を求める意見書についてを採決します。
おはかりします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田中勝男) 起立多数です。
よって、意見案第2号は、原案のとおり可決されました。
なお、提出先は、衆議院議長・参議院議長・内閣総理大臣・総務大臣・財務大臣・農林水産大臣・環境大臣・北海道知事といたします。