平成20年第7回定例会(9月16日)
○議長(田中勝男) これより本日の会議を開きます。(午前10時00分)
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○議長(田中勝男) 日程第1、請願第5号、農業用生産資材価格高騰に対する意見書の提出を求める請願についてを議題とします。
委員会報告書を朗読させます。事務局長。
(事務局長 朗読)
○議長(田中勝男) 本件について、産業厚生常任委員長より報告を求めます。委員長、森田慎治議員。
○委員長(森田慎治) それでは報告をいたします。
請願につきましては、農民連盟から出されたものでして、原油高をはじめとしてまして、生産資材等が高騰しているなかの厳しい農業に対する政府への要望事項でございます。委員会で採択となっております。ご理解をお願いいたします。
○議長(田中勝男) これより質疑を行います。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 質疑なしと認めます。
○議長(田中勝男) これより討論を行います。
討論はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。
○議長(田中勝男) これより、請願第5号、農業用生産資材価格高騰に対する意見書の提出を求める請願についてを採決いたします。
本件に対する委員長報告は、採択です。
請願第5号は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田中勝男) 起立多数です。
よって、請願第5号は、委員長報告のとおり採択と決定しました。
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○議長(田中勝男) 一般質問に入る前に、あらかじめ申し上げます。
最初の質問は、通告の全項目について、一括して質問していただき、再質問がある場合は、一問一答質疑になりますので、よろしくお願いいたします。
また、質問、答弁にあっては、わかりやすく、簡潔に行われるよう特にお願いいたします。
日程第2、「一般質問」を行います。
順番に発言を許します。
3番、西山輝和議員。
○3番(西山輝和) 3番、西山輝和。議長のお許しを得ましたので、これから一般質問をさせていただきます。
御影診療所についてお伺いします。
御影にとりまして、診療所は地域医療の拠点として、大変大きな役割を担っております。本町でもこの5年間に65歳以上の高齢化率が4ポイント弱も上昇し、来年度には30%台に乗ろうかという勢いのなかで、高齢者の地域医療を根底から支えている現状から、同診療所と地域住民との信頼関係は絶大なものと思います。それだけに御影地域の住民の多くは、診療所の将来について、あるいはその存亡について、常に気にとめ重大な関心を持っているところです。
この点については、これまで診療所の荒井医師からの診療所存続のための提案や、地域協議会からもこのことについての存続要望書を受けて町としても鋭意努力を重ねていただいていることは承知しております。平成17年9月及び平成18年3月の定例会でも町長から行政報告がされているところで、その取り組みに深く感謝しております。
そこで関連も含めて、大きく3点について伺います。
医療制度改正に伴い、療養病床再編成について、全国約38万床の療養病床を2012年までに23万床減らして、医療保険の15万床だけにする、医療病床13万床は全廃するというものです。医療の必要性の高い方は医療療養病床へ、医療よりも介護サービスが必要な方は介護施設、老健、特養、在宅などに変えていき、受け皿も決まらずに患者を追い出す政策で、介護保険制度との調整や地域医療計画の検討もなく、多くの医療難民、介護難民が出現し、社会的混乱を招くことが心配されます。介護福祉施設などの待機者は多数いるなか、一方的に厚生労働省が決めて、地方に押し付けるものであり、町として今後、御影診療所に対し、どのように支援、対応を考えているのか伺います。また、地域協議会に対してもしっかりした説明がなされるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
2点目、急性期の医療よりも慢性疾患に対する医療が重要であり、住み慣れた家や地域で適切な医療サービスを受けることができる体制が不可欠でこれが現状高齢者の一番の願いであると思います。したがって、かかりつけ医とともに、退院後でも在宅で安心して受けられる往診や訪問介護の体制が重要であり、更に、リハビリ、デイケア、デイサービスなどの福祉サービスの連携が必要であるかと考えます。町として医療保障に対する高齢者のニーズをどのように捉えて理解されているのか、お伺いします。
3点目、御影診療所はまさに高齢者医療の核としてその機能を担っていますが、今後、一層の高齢化は避けられない状況にあるなか、高齢期を支える御影地域の保健医療システムを町長はどのように考えているのでしょうか。いかに医療制度が変わっても、町としては、こうした高齢者のニーズに即した医療体制を確保することが務めであり、義務であると思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。以上、よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは西山議員のご質問にお答えしたいと思います。地域高齢者医療と御影診療所の今後についてということです。現在、御影診療所におきましては、地域住民の中核施設として、診療及び療養ということで多大なご貢献をいただいているところです。特に、御影診療所については、議員各位もご案内のように御影村立国保診療所として開設したところです。その後、清水町との合併によりまして、町立国保診療所ということでまいりました。その後、開設以来の医師が退職するということで、新たに現在の医師にその旨をゆだね、今日に至っているところです。
国の医療制度改革でございますが、さきほど西山議員もお話のように、療養型病床、それらの医療報酬含めた制度の改革のなかで減にするということでございます。極めて私どもこの件につきましては、住民との会合を重ねて議論をしていくべきだろうということで申し上げているところでございます。本町におきましても、これらが削減されることになりますと、大変地域社会に及ぼす影響が大きくなるということから、その対策を考えていかなければならないのではないかと思っております。幸い、現院長におきましては、介護医療療養型施設から、2012年までの間に老人保健施設等を考えていきたい、転換をしていきたいというお話をいただいているところです。私どもも現在、介護にかかわる施設はそれぞれございますけれども、老人保健施設というのは今日まだないという状況です。そういうことから院長のお考えについては、これは望ましい状況ではないかということで協議を進めているところでございます。そういったなかで、実現が可能になるような協力体制をしていかなければならないだろうと考えているところでございます。また、方向性が医師との協議により生まれるならば、地域協議会に十分にその旨を説明をしなければならないという義務もございます。
次に、高齢者のニーズをどのように捉えているのかということですが、本町も年々高齢人口が増加しているところでございます。健康な高齢化になれば一番望ましいのですが、やはりなかにはやむを得なく病によりその旨のサービスを受けなければならないという状況にあるわけです。私どもとしましても、現在、民間でしていただいております特別養護老人ホームを町から民間に移設することによりまして、質の向上も図られておりますし、更にグループホームを2箇所設置していただいてきたところでございます。更に、昨年には小規模多機能型介護施設ということで行われ、デイサービス、社会福祉協議会ともども、更に旭山学園あさひ荘が今年からデイサービスを行っているということで、弱者に対する一定のサービス条件は整ってきつつあるだろうとこのように思っております。今後もそういうような増加の一途をたどるわけですが、官民一体になりまして、サービス状況をどう進めていくかということを考えていかなければならないと思っております。
更に、3点目につきましては、今日までさきほども申し上げましたように、並々ならぬ医師の献身的な診療努力によりまして、多くの地域住民が今日まで通院し、または入院し、療養の回復をさせていただいておりまして、誠に感謝に絶えず、敬意を表するところであります。特に御影に居住している高齢者にとりましては、町医者としてなくてはならない存在のところでございます。今後も、高齢化は上昇が続くわけでして、そのようななか老健施設だけではなくて、外来患者の診療及び緊急の入院等に対応ができる地域に根ざした医療施設として、更に住民の安全・安心、そして健康保持のために運営できるような体制づくりが必要であると、それが当施設だけではなくて、全町内医療機関がこぞって高齢者を支えていくために、どう医療機関があるべきなのかということを全町的な体制づくり、すなわち保健、医療、福祉のネットワークが必要ではないかとこのように考えております。今年度に策定する高齢者福祉計画並びに介護保険事業計画にその旨を明記をしていく必要があるのではないかというふうに考えているところですので、今後、十分にそれらを踏まえて協議を進めてまいりたいとこのように思っておりますので、ご理解願います。終わります。
○議長(田中勝男) 3番、西山輝和議員
○3番(西山輝和) それでは再質問させていただきます。
今の療養病床再編成なんですけれども、やはり2012年から入院している方が病院から出されたときに、清水町の今の機能では足りないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在の状況のなかでは、老健施設が可能であるということの結論が出たならば、院長の方針は29床ということでお考えのようです。そのほか、外来宿泊等ができる部門も残して、外来の診療も行いたいとこういうようなことですが、いかんせんさきほど申し上げましたけれども、町内の医療機関との調整も必要ですし、できるだけそれに沿うようななかできればいいかなと思いますが、その条件下のなかで、それが可能であれば十分とはいいませんが、ある一定のそういう入居というのが可能ではないかと思います。
○議長(田中勝男) 西山議員。
○3番(西山輝和) 今もですね、診療所、朴澤病院もありますけれども、どこも高齢者で満員という状態でなかなか入院する人もどこの病院へ行こうか困っている状態ですので、さきほどの答弁を聞いていましたら、福祉計画書も作成をされるということですので、そのへんも考慮をしながら、これからどうしていくか、検討をしていただきたいと思います。
小規模老人施設などの清水町では次から次へとできて、安心をしているんですが、やはり近場で施設に入っていると、家族も安心して見にいけるということで、他所の町村に行ってしまうと、おばあちゃん1人、おじいちゃん1人で見にも行ってやれないような状態になってしまいますので、なるべく早くそういう問題を解決して12年までにはいろいろな手段を講じてやっていただきたいと思います。
次に、3項目目に移ります。昨年の10月から脳卒中で入院をしても、3か月で病院から出されてしまうということで、行き場がなくて困るという切実な訴えがありましたけれども、国の政策で変わってしまっても、本当にいいのかなという疑問がたくさんあるんですが、高齢者が願っているのは、本当にそういう安心して預けられて、退院しても在宅にいても、きちんと往診して先生に見てもらえるような充実した医療が一番必要だと思います。私も先月ちょっと来てもらえますかと言われて行ったんですが、なんだかちょっと様子が変だということで、隣の家から電話をいただいて、見に行ったら、この真夏の暑いときに煙突から真っ黒い煙がどんどん出ていてちょっとおかしいんですと言われて行ったんですけれども、体調が悪くて痴呆症にちょっとなりかけみたいな感じで、今日はちょっと寒いから火を焚いたんだということで、中に入ったら家の温度が40度近くありましてびっくりしたんですけれども、ご飯食べたのかいと聞いたら、ご飯は炊いていないから今日は何も食べていないと言われまして、びっくりして、身内の方で帯広に住んでいる方で知っていたので、電話してすぐに来てもらったんですが、私も町民課に電話してこういう状態だから、ちょっと見に行っていただけますかということで、行っていただいたんですけれども、こういう現実が、1か月の間に1人・2人という切実な現状の高齢者が多くなってきたと私も感じているんですが、これからどうやって見守ってきちんとケアをしてあげるべきかということが大事だと思いますので、そういうことも検討されてお願いをしたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ただいま、西山議員の地域の切実な現場の状況を伺ったわけですが、まさにそういう状況の方もいらっしゃるわけです。地域社会でどう支えるかというところでございます。以前にも申し上げましたが、地域福祉ということで、社会福祉協議会をはじめ、行政の医療福祉チームを含めて、町内会における体制づくり、このことが一番必要だと思います。現在までボランティアでやっております。それから近しい人達が見ているわけです。消防の女性団員が火災予防を含めて見回りをしていますけれども、日々の生活ですから、やはりそこまで手が回らないという状況ですが、そういう方達は毎日必要とするわけですね。したがって、それらに対応をすべく構築しなければならないと、さきほど申し上げましたように、医療もそうですし、保健という食事も含めた問題から、火災の問題、すべてがそこに携わるようなネットワークの構築を目指さなければならないだろうと思いますので検討してまいります。
○議長(田中勝男) 西山議員。
○3番(西山輝和) 荒井医師も御影の高齢者のために一生懸命尽くしてあげるといううれしい言葉もいただいておりますので、御影地域は恵まれた地域でして、病院も歯医者もあり、小さな地域ですが、すばらしい環境が整っていまして、24時間いつでも病院に行っても、先生がいつでもいるわけですけれども、恵まれすぎて地域住民がマンネリ化して、たいして感謝の気持ちが薄れてきているんじゃないかと思いますが、そういうなかで荒井先生も新しい計画を何か練っているみたいですので、これからも行政としていろいろな面で、側面的にバックアップしていただきたいと思います。それについて、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 院長とも十分にお話をさせていただいておりまして、院長もあまり町には負担をかけないように、迷惑かけないようにという気持ちが根底にあります。そういうなかで、いかに地域の高齢者をきちんとした体制のなかでみてあげたいんだというお話がございますので、これからもずっと協議を続けていきたいとこのように思っております。
○議長(田中勝男) 西山議員。
○3番(西山輝和) これから我々町民も一緒になってバックアップしてやっていかなければならないと思いますので、その点でも、町長から答弁がありましたように、前向きにやっていただけるようですので、地域の高齢者のために、これからも努力をしていただきたいと思います。
以上で終わります。
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○議長(田中勝男) 次に、4番、口田邦男議員。
○4番(口田邦男) 4番、口田邦男です。2件について質問させていただきます。
1点目、原油、生産資材高騰に対する対策はということでお伺いします。本件につきましては、国内外に問わず世界的にも共通する問題かも知れませんが、原油、諸物価の高騰によりまして、住民生活に深刻な影響を与えていることはまぎれもない事実です。町長の行政報告にもあったとおり、町村会、あるいは議長会、各関係機関等々によりまして、悲痛の叫びとして盛り上がっておりますが、我々農業者においても生産資材の高騰によりまして、今年度の収支バランスも大変な結果が生ずることは間違いのない現実です。また来年の営農につきましては、肥料の値上がりが60%から70%以上、それと同時に他の生産資材も値上がりになるようです。もはや営農は成り立ちません。8月18日の十勝での3,000人集会、8月21日は札幌で全道5,000人決起大会、9月11日には札幌で10,000人の集会が行われました。私も参加しましたが、切実な思いを国や政府に向かって訴えてまいりました。しかし、景気浮揚を早急に実施をしなければならない大事なときに、総理大臣の辞職で政局は混沌としております。こうした現実のなかではございますが、些細なことでも町として何らかの対応策を講じる必要があると思いますが、町長はどういうお考えでいるのか、お伺いいたします。
次に2点目、高薄町政2期8年の思いと今後についてということで、お伺いします。平成13年町長就任以来、2期8年の任期も残すところ数か月、終盤となってまいりました。町政スタート時、276億円の借金も行財政改革の取り組みによりまして、多くのことを行い、理事者・職員の給与、議員や委員の報酬削減、複式校6校、へき地保育所5箇所の統合、使用料の値上げ、温泉売却、職員不補充等々によりまして、100億円余りを返済、また平成20年度においては、財政健全化計画によりまして、基金対応の2,000万円余りまでこぎつけた、これらを振り返りますと、町長の手腕に評価をする一人です。ぜひ、町長の8年の思いと今後の町政の取り組みの決意をぜひお聞かせ願いたいと思います。
以上、2点についてお伺いします。よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、口田議員のご質問にお答えしたいと思います。議員もご指摘のとおり、現在の原油高騰によります様々な悪条件のなかで、特に第一次産業基幹とする本町にとりましては、誠に残念な状況で推移しているのは事実です。昨年から導入されました品目横断政策をはじめとしまして、輸入飼料の高騰やさきほど申し上げました原油高による生産資材の高騰、これもかつてない高騰でございますので、異常と言われる状況です。それに対する対応というのも非常に困難を極めているのではないかとこのように思うわけです。来年度も化学肥料が値上げというのが見えておりまして、本町の基幹産業であります酪農畜産・畑作すべての農業形態に大きな打撃を受けまして、経営を圧迫しているという状況で現在もそうですし、今後もそういう予測がされるのではないかと大変憂慮しているところです。
北海道農政部が推計をしております。これは精細な推計から少し違うかもしれませんが、19年度と来年度の対比で出しているんですが、畑作経営では肥料費が307万円上がると、光熱水費が22万円ということで、342万円が1戸当たりの経費増になってくるんだと、酪農では161万円が肥料費で合計で207万円、酪農では207万円が、畑作では342万円ということで、畑作のほうが多いのですが、畑作経費の12%増、酪農経費の5%増と、こういう状況であるということが推計されているデータでございます。購入飼料費は、酪農畜産経費に占める割合が30%以上という比率を占めておりますが、本町は増大額が前年度比で1戸当たり400万円程度という状況です。現在まで、畜産安定基金、国による補填がありますけれども、値上がりが長期になりますと、補填の割合が一段と減少していくということになります。国がこれらの対策をしていかなければならないと思いますが、本年度の補正予算で今は組む予定になっておりますが、政局波乱含みでございまして、果たしてこれが遅れることによって、結果として対策が遅れることによって、増加分が減ることはなく増えるということになるのではないかということになります。
本町ではそういう支援策として、農業関係機関と協議を進めて、これからも十分にしていかなければならないわけですが、特に営農技術のなかで、国がいう土壌分析診断に係る経費、これらを支援してまいりたいと思っております。これにつきましては、今年度内の補正予算で対応してまいりたいと思います。飼料高騰の対策としては、自給飼料の増産対策、国が打ち出しておりますが、本年度からデントコーンの増反や草地調整、5年間で10アール当たり12,000円国庫補助を行っておりますが、本町はそのなかでも105ヘクタールが該当になっております。平成21年度には更に50から100の目標増反をしたいと、町や農業関係機関で支援を検討してまいりたいとこのように考えているところです。本町は気象条件がここ数年恵まれておりまして、栄養価の高いデントコーンの作付けが適地であるということですので、増反に向けていかなければならないと思います。しかしながら、増反のなかに被害に遭われることもありますので、これも含めた対策をしなければならない状況にあるかと思います。
次に、町政2期目と今後についてですが、ただいま口田議員から、これまでの町政執行に対しまして、大変高い評価を賜りまして、心より謝意を申し上げます。町政執行にあたっては最善の注意を払いながら進めてきたところですが、町民等しく皆が万全だということにはならないわけですが、その思いでひたすら町民の幸せ感を維持していくということで、日夜努力してまいりました。早いもので、町政を担当させていただきまして、はや2期目を残り数か月という状況になりました。この間、町財政の悪化、インフラ整備を早くに進めたなかで、生活環境は非常に恵まれた条件下で、更に基幹産業である土地基盤整備にかけた費用というのは多大ですが、すべて町民福祉のために行ってきたことであります。国の財政悪化とともに町政の悪化も著しく、特に公債費並びに債務負担というものが大きく支払い時期にかかってきたというのが平成13年でした。ちょうど就任した早々でして、全道に先駆けて構想を練り計画に着手し、平成14年からこれに取り組んできました。国の構造改革がその折にありまして、バブル経済の後の反省評価がないまま、その改革に踏み切ったわけです。地方六団体が税源移譲を含めた地方財政の基盤を揺るがすような状況になりまして、私どもが望んでいたものとは程遠い結果になったわけです。この間、そういった状況のなかで町政運営をしなければならないという状況は非常に苦悩の日々でございました。
そういったなかから、平成14年から16年を1期とした行財政改革並びに平成16年からの10か年にわたる行財政改革、そのうちの健全化プラン、また本年度から始まります緊急3か年と、3期にわたる計画変更、見直しをしながら、どうやら今日まできたしだいです。
地方分権、市町村合併問題、本当に悔しい思いで過ごさなければならない日々がございました。涙の出る思いでした。歯をくいしばって、それらの協議に入れなかった反省点を踏まえて、今後はそれらが持ち上がったときには、我々からではなくて、清水町と協議をおきたいというぐらいまでの体力をつけていかなければならないという考えがございました。
平成13年から思っていましたのは、職員の意識改革、従来は何事にも取り組んできたけれども、町民の要求度による施設づくり等々が始まっていましたけれども、そうではなくて今後はそれらを点検して、必要か必要ではないのかというものをきちんとしていく必要があると、今までと違ったものの考え方をしていかなければならないと、特にプライマリーバランスといわれる経営者感覚、会社経営と同じ感覚に立たなければならないのではないかというようなことを訴えてまいりました。
なおかつ、住民の皆様にもこのような財政状況であるということを明らかにして、説明会や会議、会合、すべてにおいて町民の皆様に訴えてきた成果として、ご理解を賜りまして、従来のような無理な要望はしない状況になってまいりました。住民の方々が私たちでできるものはないかということで、いろいろ各種にわたって考えが生まれてきたのも確かであります。
そういった町民の皆様の深いご理解のもと、また議会議員の皆様の深くそしてまた強い思いと理解をいただきまして、今日まで町政執行がなされてきたわけです。ようやく、その成果が少し光明が見えてきたところです。今後、実行に向けて更なる努力を積み重ねていかなければならないと考えるわけです。
今後の考えとしましては、第一次産業はもとより消費者の視点に立った生産体制の基盤づくり、更には高齢化していくなかでの高齢者の保健医療福祉対策、更に少子化による子育て環境づくりをどうしていくかということ、更に併せて先進国のなかで日本国家の教育力低下ということも言われております。こういった面で、教育環境を充実していかなければならないと、加えて人口10,000人をなんとか守り抜きたいという強い思いで今も進めております。企業の誘地活動や交流人口による滞在人口の増加、しいては本町での居住をしていけるような状況、財政困難でありますけれども、御影地域では人口増を日々対策してまいりましたけれども、新たに造成団地を土地を求めてというふうにはならない、ましてはそうなりますと上下水道、これのインフラに対して投資をしなければならないということもございます。できれば御影地域におきましては、帯広から近距離でございますので、空き地対策で住宅建設の推進を行うと、清水町においては現在ある大きな用地が町有地含めてさまざまありますので、そのなかで定住対策をしていかなければならないだろうと思います。
起業、交流人口、移住、宅地開発、これは町のみではなくて、民の力をいただきながら、今のおかれている財政状況では必要ではないかと、なんとか10,000人の維持、しっかりとした体制づくりでしていかなければならない状況にあると、この難局を乗り切るためにはすべての町民の皆様が一丸となって、高齢者人口が増加するなかで進めていかなければならない問題ではないかとこのように思います。
そういった観点から、1期目、2期目の反省点を踏まえまして、再度、町政を担わせていただきたく、多くの町民の皆様のご支援がいただければそれに向かってまい進してまいりたいとこのように考えておりますので、どうぞご理解いただけますようよろしくお願いいたしまして、ご答弁に代えさせていただきます。
○議長(田中勝男) 口田邦夫議員。
○4番(口田邦男) ありがとうございました。1、2点について再質問を行わせていただきたいと思います。
最初の原油生産資材高騰に対する問題ですが、この件についてはいろいろと説明を受けたわけですが、これに対して各要望や請願、意見書が国に出ていると思いますが、これが国としてどういった対策がなされようとしているのか、町長の判断でわかればお知らせ願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在、知り得る範囲ですが、国のほうも情報をなかなか流さないのですが、農業のみならず、すべての産業に関連することはほぼ間違いないのではないかと思いますが、農業に限れば今の高騰による土壌診断ですか、これを確実に進めていくということなんですが、そこに制限が生まれては上限というか、そういうものがあってはならないということで、私どもはそのものについても対象とすべきであると、すべてに対象であるということを申し上げているところですが、その中身について、まだ承知をしていないというのが現状です。酪農、畜産についても、乳価の問題も含めてございますけれども、関連する企業団体の調整が残されているので、そういったこともさまざまな要望をしてはおりますけれども、具体的にこうだというのは見えておりませんので、ご容赦願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 口田邦男議員。
○4番(口田邦男) わかりました。確かに、今、政局は混沌としておりますので、はやく対策を練ってほしいとイライラしているのが現実ですが、そういう状態ではいたしかたないと思います。
ならば、私がさきほど言いましたように、些細なことでもということで、町独自で何かやれることがあるのではないかと思います。例えば町税の減免とか、農業でいえば入牧料の減免とか、農業用水の減免とかいろいろ対策あるかと思いますが、今、町長として何か考えがあればお知らせを願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 国の施策を待っているのではなくて、町独自でそういう措置をしていくべきではないかということでございます。これも踏まえて協議をしていきたいと思いますので、ご理解願います。
○議長(田中勝男) 口田邦男議員。
○4番(口田邦男) 建設的にひとつよろしくお願いしたいと思います。
それから、町長も答弁でおっしゃっていましたとおり、JAの関係ですが、JAといろいろ協議してという話ですが、新聞等によりますと各JAにつきましては、いろいろ対策が講じられているんですが、うちのJAはまだ何もそういった対策の話し合いが聞こえてきませんが、町長としてそういう相談があるのかどうか、まずは聞かせてください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 農協のトップとは町の支援策を考えたいんですけれども、農協としていかがなものかと、早くからこの問題についてはお話をさせていただいております。現在、事務レベルでどういう方法がいいのかどうか練らせていまして、それを基にやっていただかなければならないかなとこのように思います。
○議長(田中勝男) 口田邦男議員。
○4番(口田邦男) なかなか農協さんも腰が重いようでございまして、あまり進んでいない気がしますけれども、ぜひ、はっぱをかけてやってほしいと思います。行政も農協もお金がないと言うんだけれども、この際はお金がないなんで言っておられませんから。ひとつよろしく対応をお願いしたいと思います。
そんなことで、今どうのこうの言ってもどうしようもならない問題でございますけれども、なんとか我々の景気がよくなる方策を、一人ひとりよくなるような方策を考えていかなければならないと思いますし、よろしくお願いいたします。以上で、原油に関しての質問は終わります。
さきほど2点目に質問しました町長の2期目の思いと今後についてということでございますので、さきほど町長から3選に向かっての決意と受け止めました。よろしくお願いしまして、これに対しての再質問はありません。以上で終わります。
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○議長(田中勝男) ここで休憩いたします。(午前10時59分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時15分)
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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 1番、原紀夫です。通告に従いまして、4点にわたって質問をさせていただきます。
先輩議員の質問のなかで、すでに私が1番目で申し上げている人口の歯止め策の促進については、町長から一部決意のなかでも出てきたようですが、重複する面があろうかと思いますが、よろしくお願いします。
人口の減少に歯止めをかけるという方法はいろいろあろうかと思いますが、清水町も昭和34年から10年ぐらいは16,000人から17,000人の人口があったという時代もあったわけですが、今は10,000人ちょっとという寂しい状況になっています。このことをなんとか打開するというのはまさに緊急の策だということに尽きると思います。
そこで地方の諮問機関である、地方制度調査会が、自治体の基礎的規模が10,000人という答申をしましたが、私どもの町は平均年間80人程度減少をしているという状況です。この状況が続きますと、数年後には10,000人を切るという情けない状況になると私は思っておりますし、町民の皆さんもそのように思っているのではないかと思います。そこで、10,000人を割るまでには余り時間の無いこの状況のなかで、町として目指すべき対策と、さきほど町長は過去2期の話も出ておりましたけれども、人口減少の歯止め策のなかで町長が今まで取り組んできたなかでの進捗状況、そしてその成果についてお尋ねします。
2点目としまして、人口減少の要因というのは数多くあると思いますが、本町に雇用の場がないためにその場を道央圏に求めて出て行くということもあるでしょうし、また高齢化に伴って、医療機関等々のことがあって、ほかに出られるという人もいるでしょうし、いろいろな状況があるだろうと思います。この際、私どもの町、町長はなんとか10,000人を死守したいということを常々報道でも言われているようですが、これを守るためには町民こぞって力を出し合って守るとこういう体制をつくるべきだと思いますが、いかがでしょうか。すでに先刻、3期目に向けて決意を表明されましたけれども、このなかで1個目に設けるべき事案ではないかと私はそのように考えるわけです。
2番目ですが、町外の専門病院等への通院者の対策についてであります。本町の高齢化率ですが、30%に近々なろうとする厳しいなかにありまして、この数字は年々増加の一途をたどるわけであります。それに伴いまして、専門病院等への通院者が増えていくという、これも避けて通れないことだろうと思うのであります。現行はどのようになっているのかということは、私はあまり深く考えたことはありませんでしたが、過日、私のもとに何とかしてほしいという声がありまして、清水町の駅の跨線橋をわたって通院をしなくてはならないと、このことで大変な苦労をしているんだという話がございまして、急きょ2番目にこの項目を加えさせていただいたわけです。私も現地のJRにどういう状況なのか見に行きましたけれども、国交省の指導等によって、2年ほど前では線路を横断するということも可能だったそうですが、現行は全くできないと、こういうなかでかなり早い時間から汽車に乗るために出掛けざるを得ないと、そして大変な苦労をしているんだと、なんとかしてほしいと、議会は何をしているんですかというこういう話でした。私は議会のなかで町長に強く要請をしますと、こういう話をしました。現状の認識として、現在やむにやまれない事情で清水町では対応ができないため、町外に通院をしているという方はどの程度いるのか、このへんをおさえているのかお尋ねします。
2項目目、広域あるいは本町単独での通院車両の運行については考えられないのか、このへんについてお尋ねします。
3番目であります。町道の街路樹の安全管理についてであります。私たち清水町の町木がナナカマドということで、それぞれ立派に色鮮やかに咲き誇っているという状況ですが、このナナカマドもすでに三十数年経っているということですので、かなり腐りも目立ってきているし、見てみるとかなり中抜けしてすでに除去している木もありますし、全木が下から上まで枯れ木になっているというところもあるわけです。かなり地球規模で大変な災害が起きているときであります。清水町は災害が少ないとはいいながらも、いつ強風で倒れるとも限らないという危険性のある木も私はあるなと認識しております。このへんについて、私はそういう木は撤去して現状の街路樹が安全かどうかを徹底して管理すべきだとこのように思うわけですが、いかがでしょうか。
街路樹にも関連するわけですが、2項目としまして、個人の土地から町道へ民有地から灌木的に伸びているという木がありますが、これが風が吹いたり倒れたときに下にいる人が、子どもが通ったときに倒れたときに大変なことになるという木があると思っておりますし、私も現認しております。これらの倒木が予知できるような危険因子を持ったような木というのは、樹木を持っている方と協議をしたなかで早急の対応をすべきものではないかと思っているわけであります。担当者含めて町内のそういう箇所を見ているのかどうか、非常に疑問に思っているところです。このへんの考え方についてぜひお尋ねをするわけであります。
最後の質問ですが、全国の学力テストの結果について、昨年の12月にも教育長にお尋ねしたわけですが、今年度の学力テストの結果につきましても、すでに8月29日に公表された学力テストによると、昨年と同じ全国46位、小学生が46位で中学生が44位という非常に低いところにいるということは昨年と同じだったと結果が出ているわけです。昨年の結果を踏まえて、本町が進めている少人数学級、少人数指導、幼保小の連携を重視した就学前の教育の充実であるとか、あるいはしみず教育の四季に見られるように大切な実践を含めた規範意識の向上等が今回の私ども町の学力テストの結果に反映がされているのかどうか、これは町民の多くが知りたいところですし、父兄も同じだと私は考えます。少人数学級を含めて、町が取り組む前と現状を比べたときに、現行かなり以前から見ると進歩をしているということが見られるのかどうか、このへんについてお尋ねするしだいです。
以上、4点質問をいたしますので、ご答弁のほどよろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは原議員の質問にお答えしたいと思います。
まず1点目でございます。働く場の確保で人口流出を防ぐための最大の効果であるということはご承知のことだと思います。現在、企業誘致について取り組んでおりますが、行政だけではなかなか思うようにいかないのも実情ですが、このことが企業が働く場を提供してくれるのならば、定住人口が増えるという条件になります。
まず、地方制度調査会の基礎的自治体のことですが、これは答申はまだされていないところです。西尾試案といわれるなかで、調査会の委員ですが、この方がお話をしているところでして、明記はされていないというのが実態です。人口増の歯止め策に今どういうことをするのかということで、実は平成17年から清水町経済活性化戦略会議というのを設置して、経済を発展させることで、人口や雇用が生まれるのではないかということで、協議を重ねているところです。
しかしながら、成果が出るまでというのは、時間がかかることですけれども、幸いにバイオエタノール工場が設置されまして、今、9名がそこに従事しているわけですが、他町から、町外から入られている方もおられまして、将来的には十数名という段階で本社入れると三十数名になりますけれども、本社は当分来られないという、国の機関との調整がございますので、そういう方向で進んでいるところです。
今、3社ほど折衝中でございますが、なかなか経済状況がこういう状況ですので、企業としてもすぐというふうには相成らないのですが、時間をかけて誘地に向けて他社も含めて考えていかなければならないと思っております。また、それぞれの団体等で雇用をしているところもございますが、そのトップの方々にできるだけ通勤をやめてもらうように、なんとか清水町に居住にしてもらえるように勧めてもらえないでしょうかということでお話をしております。1つは自分のところで、賃貸ができるものが生まれればいいんだけれども、なかなかそうもいかないと、町内の民間の方にそれらをつくっていただいて専用でお借りしたいということも話のなかでは出ておりますが、今年度やる計画だったんですが、こういう経済状況ですからできなかったということです。それぞれの代表者にできるだけ清水町に住まわれるようにということでお話をしているところです。一方で通勤手当を出すよりも住宅手当を出すほうが安いのではないかということで、住宅手当を引き上げて住宅促進をしたほうがいいと、帯広から清水に通うのであれば、かなり高額な金額を毎月出さなければならないと、そのことを考えれば住宅手当のほうがいいのではないかという経営者もいらっしゃいました。ぜひということでお話をしておりますが、本人の考えですので、強制はなかなかできませんというお話もしているところです。
空き店舗や空き地含めて、商工会ともども、メンバーは農協、商工会、建設業協会と入っておりますので、さまざまな情報を持っておりますので、戦略会議を設置しておりますので、これを更に強めていきたいと思っております。
なお、移住の関係で促進施策につきましては、積極的に取り組んでおりますが、今年度、旧教員住宅の改修をさせていただきまして、体験住宅を整備しております。7月から開設しておりまして、すでに3組6名が利用されておりまして、54日間ここに滞在をしております。いろいろとご意見を頂戴しておりますので、今後の参考にしながら、できれば本町への移住を期待したいといろいろと積極的に交流を深めてまいりたいと考えてございます。
新たな宅地情報としましては、御影地域の市街地のなかで、旧木工所跡地、すでに1軒建築されておりますが、それらの宅地分譲がなされていくものだと、生活環境道路ということで現在一部ずつですが進めております。
開発公社から買い戻した土地につきましては、公用地利活用検討プロジェクト、これを設置して検討しているところです。土地の傾斜含めていろいろな形状の課題がありますけれども、民間業者の活用を視野に入れまして、宅地として分譲できないかなどの取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。
次ですが、さまざまな要因があるんですが、人口の自然減、ここ数年70人から80人の間ということであります。職場がない、あるいは高齢者で子どもさんのところへ行くと、子どもが近いところにいるので札幌圏で高齢者マンション、ケア付きのところへ行きたいという方々が出てきております。十勝管内としましては、人口減少率0.8%ということですが、管内では帯広のベッドタウンといわれる音更や芽室といわれております。幕別はなぜか増えないのですが、忠類地区のことがあって増えていないんだろうと思われます。帯広市も0.4%ということで、増えているのは2町村となります。なんとか減少率を少なくしなければならないということで考えておりますが、本町が取り組んでいる子育て支援策、十分ではありませんが、それなりの事業展開をしておりまして、そういった子どもの環境のよいところに居住するというか、それもひとつの大きな要因になっております。医療福祉含めて、そういうことが必要ではないかと思っております。
次に、専門病院への通院対策でございます。非常にこれについては私も頭を悩ましているところです。階段が70段あるんですね。私も出張の際に利用させていただきますが、やはり大変だと、荷物を持ったときなどは、高齢者も大変だと思っておりまして、JRにはその都度要請をしております。これは実情を申し上げますと、早くからこのことについては取り組んでいまして、あそこに1番ホームを設けられないのかということですが、この1番ホームを予定している下に無数の無線といいますか、有線・無線というものがあそこに入っているそうでございます。これは釧鉄局といいますか、そこではここだけだそうでございます。なぜああなっているのかは判りかねますが、おそらくあそこ昔は日本甜菜製糖から始まった車両の入口、それからホクレンから入った車両の入口という、そういう貨物車両のあれがひとつはまっているなかにはまっているのではないかと考えられますが、これを取り除くということはJRだけではできませんので、町の持ち出しが相当な金額がかかるということで、ハーモニープラザをつくって、あそこから2階で向こうに降ろすかということだったんですが、これも数億円かかると、これは清水町で出さなければならないということから、これを断念している状況です。人を置いて線路をわたって、駅舎があるときには駅員がやったんですが、駅がなくなりましたから、いてもあれは委託受けているところですから、2人くらいですから、それで町で雇用してあそこにわたしてもらえないかというお話もしたんですが、2006年から国土交通省が全国に線路をわたることはだめだという通達が出まして、構内横断ができなくなったという状況です。
しかし、利用者の皆さんはこれからますます高齢化してくる、虚弱化してくる、帯広に通わなければならない、バスもなくなったというなかではどうしてもJRを利用しなければならない。再度、支社長及び札幌に出向いて階段昇降機かスロープの設置を町が協力をしなければなりませんけれども、そのような状況でいかがかということを申し上げていかなければならないかなと思います。
バスの利用ということですが、車で帯広までということですけれども、これにも相当な費用がかかってくるだろうと、時間帯がさまざまですから、60数名が通っているそうです。午前中の人と午後からの人となりますと、何往復かしなければならないという形になります。そこまで今のところはできかねますけれども、例えば1番ホームのある御影まで行けば段差がないと、そこまで考えられないかどうか、このへんについて検討をしてまいりたいとこのように思います。
基本的にはJRに強く要請をしていきたいと、それが叶わぬ場合は、今のような方法、JRでつくってもらえたらいいんですけれども、特別、人を介するから線路をわたせてもらえないかどうかも含めて要請をしていかなければならないと思っております。そのようなことから、2番目には御影駅まで可能かどうか、御影あるいは新得という線もありますので、1番ホームのあるところまで送迎ができれば、可能であれば、財源的にもなればそういうことも検討してまいりたいと思います。
街路樹のことですけれども、市街地、御影と清水を合わせて約580本の街路樹を管理しているわけです。樹齢が25年から30年程度のナナカマドが主体でございます。ナナカマドの場合は平均的に寿命は40年程度ということで聞いているところでございます。生育環境が悪いところもございますし、樹木の腐りも目立っているのも事実です。状況の調査をしながら適宜伐採を、古いものについては除去を進めていかなければならないと思います。
2番目の関係ですが、民家の根木が道路に出ているという状況があります。民家の方もおそらくお年寄りの場合は、撤去ができないんでしょう、シルバーセンターに頼んだりしてやっているところもありますが、危険な状況については、民家の方と相談しまして、撤去するようにしたいと思っております。車両も農村地区にいきますと、大型農業機械ですから、民家から出て道路に被さっているところもあります。市街地でも中心街にはないとしましても、そういう状況がありますので、住民の皆様と所有権の問題もございますから、その方々と協議を進めていきたいと思います。
なお、地域で個人の方が地域で切ってやるんだということでやっている町内もあります。そういうところがあれば町内の方が切って、その後の処理は運搬などは町で行ってまいりたいと、切るのも全部ということにはなりませんので、切った後の片付けについてはということで、町内会の理解、農村地区なら農事組合の理解があれば、承諾があれば切っていただいたやつを運搬を町がやるということは、この間の語る会でも話させていただいているところですので、ご理解願います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。次に、教育委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子) それでは、全国学力テストの結果についてというご質問に対しまして、ご答弁させていただきます。
この調査は、昨年に引き続きまして、文部科学省が実施主体となりまして、小学校6年生と中学校3年生を対象として、全国一斉に4月22日に実施がされました。その結果が去る9月29日に公表がされたところです。教科に関する調査は、小学校では国語と算数、中学校では国語と数学が出題されました。内容は知識に関するA問題と活用に関するB問題、更に生活習慣、学習環境に関する質問紙調査が実施されたところです。
本町の調査結果の概要を申し上げますと、まず知識に関するA問題ですが、小学校国語では全道の平均を上回り、中学校国語では全国平均の上をいきまして、数学でも全国平均に迫る状況でした。その一方で小学校算数につきましては、全道の平均を下回り課題が見られます。基礎的、基本的な知識や技能を身に付ける必要があると考えます。
次に、活用に関するB問題の調査結果の概要ですが、全国的な傾向はAに比べBの平均正答率が低い傾向にあります。本町におきましても、その傾向が見られますけれども、小学校国語と算数、中学校国語では全道の平均を上回り、中学校数学では全国平均を上回りました。このように活用に関するB問題が高い傾向を示したのが、特徴でございます。
国立教育政策研究所が本年の8月に全国学力学習状況調査概要を公表したところによりますと、学力と学習習慣には相関関係が見られまして、基本的生活習慣が身についている子どもは平均正答率が高い傾向があるといわれております。本町の児童生徒の学習習慣や生活習慣などの傾向は、自尊意識や規範意識が全国よりも高い状態にあります。このことから、知識に関する力は、まだまだ課題がございますが、まずまずの傾向を示しますとともに、活用に関する力が全国に比べて高い傾向を示したことにつながっていると分析をしております。
本町の児童生徒の知識に関する力や活用力、更に規範意識などが望ましい傾向にありますのは、1つに小学校低学年による少人数学級の取り組み、2つには就学前教育に視点を当てました幼保小の連携の施策、更に町民総ぐるみでのしみず教育の四季の実践などがこれらを高める基盤につながっていると思われます。また各学校におきましては、この調査結果の分析を急いでおりまして、基礎学力の定着などをはかるさまざまな取り組みを進めているところでございます。教育委員会では、本年も学校改善支援プランを提示しまして、各学校と連携をはかり、事業における指導、工夫、改善に努力いたしますとともに、家庭における学習の習慣化などにも注目をしまして、子どもたちの確かな学力の向上に推進してまいりたいと思っております。
○議長(田中勝男) 原議員、再質問ございますか。
原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 人口減少の歯止め策の促進という面で、ご答弁をいただきました。この8年近くの間、種々の面で努力をされていると、まだまだ時間がかかるということだろうと思いますが、私は全町あげて、この厳しい時代に取り組むべきだということをまず踏まえてお尋ねしているわけでして、どうも他町をとって例にとりますと、問題がどうなのかわかりませんけれども、どうも清水町というのは皆さんいわく暗い、こういうイメージをよく言われますが、私はそういう意見の町民には町民が悪いんだという話をするんですが、どうもあきらめの境地、先刻、一連の町長の2期8年にわたる努力の成果もありましたけれども、どうもその域で止まっていると、町民がその気になっていない、また職員しかり、全体とは申しませんが、どうもそのへんの大きな原因があるのではないかと、私はそのように思っております。町民も職員も全町あげて何とか清水町に人を呼ぶような努力をすべきだと、そのためにはきれいなまちづくりというのも基本にあるでしょうし、教育委員長から答弁をいただきましたけれども、教育に触れる部分もたくさん出てくると思うわけです。
したがって、今後、町長の考えとして、私は全町あげてほかから町に呼び込むという努力をどうしても欠くことはできないだろうと思っているんですが、このへんの考えについて、町長はどのようにお考えか、お聞かせください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 原議員がお話をしましたけれども、人口増をはかっていくことは非常に難しい問題です。住宅や団地を造ればそれでいいのかということにはならない。やはり働く場所が生まれなければならないわけですね。それと同時に住環境ということになってくるわけです。そういうことから含めまして、いろいろなプロジェクトをやっております。公用地利活用検討プロジェクトもありますし、いろいろありますが、これに取り組むためには民間の住民の皆さんと共有した形でいかなければならないと、戦略会議はありますけれども、戦略会議等の大きなくくりではあそこになりますけれども、細分化したなかのプロジェクトの立ち上げをして、住民の皆さんと協議をしていくということが望ましいと思います。そういう考え方で進めさせていただきたいと思います。なお、今までに私からもお願いして、私は職員からお願いしてきた部分がたくさんありますが、平成13年以前にはすでに3つ4つなりの賃貸マンションがございましたが、その後5つか6つの町に当然そのお話が来ますので、ぜひどうだろうかという、今の部屋を造って、マンションを造って需要があるだろうかどうかということを聞きにまいられます。その折には、必ず不足をしていますとか、企業によってはこういうのを望まれていますよというようなことをお話しながら数軒の賃貸住宅をつくっていただきまして、そこに居住をしていただくと、通勤の方もそこに入ったということで、少しではありますが、人口歯止め策のひとつとしてやってきていると、そういうことを全体的にしていく必要が求められていると思いますので、さきほど申し上げました状況で進めさせていただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 今、町長から答弁をいただきましたが、いろいろとさきほども触れましたけれども、努力をしているということを評価しているわけでありますが、今後、全町あげて引き込むという努力は何としても避けて通れないことでありますし、呼び込むためには清水へ行くとこういう利点があるんだと、生活環境もそうだけれども、いろいろな面でPRも必要でしょうし、そういう努力は一番大事だと思います。
そこで他町から清水町へなんとか来てくれませんかということは、私どもの町のホームページ等でも出ているわけです。私も他町の清水町以外のこういう情報というのはどうなのかといろいろと見てみましたが、清水のホームページはどうも華やかさがないと私はそんな気がしているんです。例にとりますと、華やかさ以外のことですが、清水町の住宅、土地情報のナビがあります。実は芽室町に帯広に通うために住みたいという人がおりまして、いろいろとお話を聞きましたけれども、清水町の情報を見ようと思っていたら、1年前の情報が出ていたという話を聞きました。それで私は帰ってからホームページをあけましたところ、更新日が2007年9月26日とこういうことになっておりました。昨日見ましたところ、更新が2008年9月11日と、約1年間ぶりで更新していると、私は昨年、水質検査の関係で、かなり長期間昨年度のままでいると指摘をしたことがあります。必要なものと、これはしなくてもいいというものは、この際に一度精査をすべきだと私は思っております。1年も更新をしないようなホームページに載せるのであれば私は必要ないと、そんなもの誰も相手にしないし、何だこの町はと見られると思います。この点についていかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) そういうことが事実であったわけですので、前回も質問をされてそのことを伝えてきちんとしているはずだったんですが、どうも抜けていたと誠に申し訳ないと思っております。その部分については、今後はきちんとするように指導していきたいとこのように思います。
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○議長(田中勝男) 一般質問中でございますけれども、議事の都合で、ここで休憩いたします。(午前11時58分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後1時00分)
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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 午前に引き続き、人口減少歯止め策の件で再質問をいたします。清水町の人口動静を見ていると、御影と本町を見たときに、御影は団地の造成等々もありまして、そう減らないできているというなかでは、本町が減っているというのは顕著なわけですが、こういう情勢で、唯一ここは力を入れたいと町長が考えていることはどういうことなのかお聞かせください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 特に力を入れたいと思っておりますのは、さきほども申し上げましたかもしれませんが、遊休地、できれば市街地の空き地に対して地権者との交渉によりますが、そこへの住宅建設がなされるような対策をしたいとこのように思っております。これは清水、御影問わずですけれども、町だけでは可能ではありませんので、商工会なり建設業協会なり、更に地域住民、譲っていただけるかどうかということもありますので、町で交渉をすることも大切ですけれども、知り合いの方がこういう状況でこうだということも必要だと、そういうものをつくりあげる、それがさきほど定住対策といいましょうか、人口増を深めるプロジェクトを立ち上げることが共通した理解にたってそのことにあたれるのでないかと、そんなことを想定しているところです。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) プロジェクトを立ち上げて、いろいろと進めたいという話ですが、この前段でいろいろと昨年あたりも生活体験事業や移住相談等で16件も相談あったということも成果表に出ているわけですが、この空き地とか空き家の対策について、ホームページ等を見ますと、新たに借りたい方、あなたがその後は持ち主と相談をしてくださいと、ホームページを見るとなっていますが、もうちょっと先に進んでこのことを進める仲介的な組織等は検討すべきではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ご意見をいただいたことも含めて考えていきたいと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 申し訳ありません。町長、もう一度お願いします。
○町長(高薄 渡) ただいまのご提案としてご意見をいただいたことも含めて、協議してまいりたいと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 仲介組織等の必要性を含めて協議を進めたいということですが、そういう形で進めていただければと思います。そこで、昨年から開発公社等について解散をして遊休地をどういうふうにするかということをプロジェクトをつくって検討をするんだということで、さきほどの答弁でもそのことに触れておりますが、現行、プロジェクトで相談するというなかで、これは宅地ということで検討する方向なのか、別の方法なのか、そのへんはどうなんでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在、設置をしておりますが、いろいろな課題はありますけれども、宅建業者ですか、そういうのも視野に入れて、宅地として分譲できないかどうか、それから宅地分譲としましても、やはりどうしてもインフラをやらなければなりませんから、そうしますと道路から上水下水含めてやらなければならないと、これに対してどれだけの費用がかかるのかということ、あるいは宅建業者に一括して売買してもらうような手続きをとって、道路を造ったうえで町がそのものを受けるということがありますけれども、そうなりますと一区画当たりの単価が高くなるということになります。そこでいろいろと考えながらいかなければならないと、一番いいのはすぐに道路沿いであればいいんですが、やはり大きな用地でございますから、その部分は考慮をしていかなければならないと思います。それから、すべての用地についての売買をすることにしておりまして、すでに1件、警察署跡地は売買になりました。あと残されているものがありますので、そのほかできれば公営住宅の建替え事業を考えていかなければならないだろうと、一応マスタープランをたてましたが、その変更、再生プランをかけまして、1年・2年ぐらいかかりますけれども、その後、財政状況を見ながらやらなければならないと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 当然のことながら、財政状況がからんでくるというのは、まさにそこなんでしょうけれども、過去ずっと高薄町政が8年近く努力をしてきているというのは、清水町が財政再建団体にならないようにするためにどうするかという大きな表題を抱えて、かなりの額の削減をはかってきているというなかで、町民意識としては、それより先には進まないと、何かいうと財政問題ということに行き着くものですから、どうも何を言ってもお金がないからできないと言うと、こういう町民がかなりいるんですけれども、必要なものは今後ですね、人を増やすためには、今、町長が触れたように、インフラを含めてどうしてもやらなければならないと、ここは一番決めどころだと思うんですが、今後についてはそういうことを含めて、現行2期近く町政を担ってきた立場から、まだ先に進んでいくと、財政的な面も含めて少しぐらいの起債は増やしても何とかやるとかというそういう考えにたつのかどうか、お聞かせください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) まさに国もそうですが、限られた財源ですから、国には地方財政の見直しということで交付税の増額要望をしておりますけれども、これは景気に左右されてくると思うわけで、そういうなかで限られた財源のなかで、いかに必要なものを構築していくかということにつながると、ただしそれはあくまでも後年度でかならず人口増とかにつながっていくんですが、初期投資はどうしてもしていかなければならないと、しかし借金も返している最中ですので、膨大に増やすわけにはいかない。年間12億・11億なにがし、これをできるだけ一桁台の状況にしなければならない。そうなりますと起債の制限率も下がってくると、20%台ですがそれを下げていかなければならない。下げながら、最大公約数的なものをどうつくりあげていくか、そこには財政を見込んだうえでの初期投資というのをしなければならないと、もどかしいし歯がゆいし、私としては本当にもがくような状況なんです。これは議員の皆さんおわかりだと思います。私だけではなくて、みんな共有しているんです。
住民の皆さんが要望しているというのはわかりますが、そこで財政ということをきちんと踏まえたうえで進めないと、後年度で今までのような苦労してきたことをもっとひどくなるかもしれない、そのことをきちんと抑えていかないといけないと思います。次から次へとそういうものを課題としてありますから、取り組んでいかなければならないというものはありますが、今回のように単年度の対策でありますけれども、原油高騰によるあらゆるものに手を差し伸べていかなければならないのかと、今、生活直近でいかないといけないものもありますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 今、町長が言われていることは、重々承知のうえでお尋ねしているわけでありますけれども、町民にしてみると、どうもすぐに財政のほうでと拒否されると、こういうことがあるわけですから、町民に集まってもらって町長が自らの考えのお示しをするという場も、自ら町長は持ってはおりますけれども、いつ開いても町民はなかなか足を運んでくれないという状況もあるわけですから、その方法がだめであれば、別な方法でいろいろな立場でお話をするということに努めてほしいということを申し上げて、この人口歯止め策については終わらせていただき、次の質問に移ります。
町外の専門病院の通院対策についてですが、町長より答弁をいただきましたが、すでにあそこに商工会の建物、建てている段階から悩んでいるものだとお聞きしましたし、私もそのことは聞いております。以前は、線路を追加してもよかったものが、国土交通省の厳しい指導で全くできないということで現状大変な悩みを抱えている町民がいるということですから、さきほど町長が触れておりますように、1つの方法としては、新得か御影までなんとかならないのかとかまで考えているということですから、お金のかからない方法で、いかに効率的な施策を打つかということからみると、それも1つの方法だろうと考えます。
そこで、それ以外の分についてバスを利用するという部分では、町長のさきほどの答弁では、相当な費用が必要だという考えを述べておられますが、相当な費用を極力かからない方法というのもひとつ考えられないかということでいろいろあろうと思いますが、スクールバスを含めて、昨年も弱者対策として御用聞き制度等で質問させていただきましたが、こういう部分を有効的に使うということを考えられないか、そのへんについてはいかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) お答えします。スクールバスの活用については難しい部分があるのではないかと、ですから、今、置かれている1台、町民バスがありますが、毎日運行というのはなかなかできない。そういうことを考えると他のものを利用せざる得ないのではないのかと思いますけれども、今、簡単にそうはできませんとかいうことではなくて、いろいろと知恵をしぼってみたいと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 私の提起した部分では、スクールバスについては難しいということですが、全国的にみるとスクールバスを特例的に活用しているというのもあるように見受けられますので、そういうことも含めて、スクールバスの待ち時間等も有効的に活用するとどうなるのか、このへん含めて、これからそういう立場の人が減るなら、あえて申し上げませんが、ますます増えていくという実態のなかにあるので、いろいろな角度から精査してなんとか実現して悩んでいる人が救われるような方策を考えてほしいということを強く申し上げておきたいと思います。
現在、60数名が通院しているということですが、このことについて、私の提起しているこのことについてなんとかしてほしいということを、直接、町に申し入れをしているという実態があるのかどうか、このへんについてお尋ねします。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) ご質問にお答えしたいと思います。
実は、訪問サービスとかいろいろあるんですけれども、そのなかで不便を感じている方がなんとかならないのかというお話は何件か聞いております。それ以外については聞いていませんけれども、町内では在宅福祉サービスということで、社会福祉協議会に重度の方ですね、その方については通院に利用をしていただいていると、もちろん無料です。町外に関しては、受付時間等々がありまして、専門病院ですから、なかなか難しいというお話はさせていただいておりますけれども、町長が申し上げましたとおり、いろんな角度から協議してまいりたいと、社会福祉協議会等も含めて、いろんな形のなかで協議をしていきたいということでございます。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 担当課から前向きなお答えを頂戴しましたので、そういう方向でやっていただければという気がいたします。
その際にいろいろと法律的な面で枠はめがあったり、いろいろと難しい面があるのかもしれませんが、町のバス、スクールバスもだめ、福祉バス等々ぐらいしかないとなれば、また別の方法として中古のバスを1台買ってなんとか対応するとか、こういう方法も私は考えられないことはないのではないかという気もしますので、こういうことも含めて広い範囲で検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 通院、お送りしたいのはやまやまでございます。しかし、まず第1点はJRのことを解決するか、だめだということであれば二段構えでいかないとだめだと、お願いしなければならないのは、どのみちJRで行っても料金はかかるんですよね。この財政事情でいけば無料でいいんですが、帯広までとは言ってはいませんので、せめて近隣の近い駅まで、若干の遠い人であればタクシーに乗って駅まで行って、駅からまた料金かけて、帯広に着いてからまた料金かけてといっているわけですから、なるべくそういう負担を少なくするなかでも若干の受益者負担を運行に出してもらえるのであれば、多少の方法に広がりが見えるのかなと、無料となると広がりが出ないと、そういうことも含めさせていただければ、そういう考え方でいきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 私の考えとして、町長が言われていますように、通院で悩んでいる方というのは当然自宅からハイヤーで駅までいくと、駅から汽車賃をかけて乗ると、帯広から降りてハイヤーを使うと、かなりの出費をしているわけで、それらの利用者について、無料でなくてはだめだということはないと私は思っております。負担というのはあってもいたしかたないと思います。当然のことながら、生活弱者でいろいろと事情があってという人もいるでしょうから、そのへんは配慮すべきものはすべきと、私はそのように考えているところです。そういう立場で私は努力をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 今、原議員から力強い、それ相応のということがございましたので、そうであれば知恵を出すことも広がりがあると、検討をいたします。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) (マイクスイッチ入っておらず聞き取り不可)
○議長(田中勝男) 原議員、マイクのスイッチ押してください。
○1番(原 紀夫) 私に与えられた時間はあと20分程度です。簡略に申し上げていきたいと思いますので、答弁もお願いします。
3点目の町道の街路樹の安全管理ですが、実は私、町民から指摘があって、町の担当者に電話を入れて今日に至っているわけですが、以前から町民からいろいろと指摘があったときに、私は名前を名乗っているわけですから、結果的にこういう対応をするということはあってしかるべきと思っておりますが、私のもとには一切そういう話がないということで、以前から議員になる前からいろいろなことを言わせていただいておりますが、その段階ではなかったということで、だいぶよくなったかなと思ったんですが、そういうことがないということで、どうも私は納得がいかないところなんですが、このへんについては今どういう取り組みをさせているのか、お聞かせください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 私はいつもご答弁させていただいておりますが、原因のところに何があるのか、いつどこで誰がということですね、きちんと報告・連絡・相談、ほうれんそうと言っておりますが、これは職員の素というのがつくられておりますから、しっかり遵守するようにということで伝えてあります。たまたまそういうことが忘れたのかどうか、確認はしていませんが、そういうことがあったのではないかと思いますが、それはきちんと周知徹底をしますけれども、議員でありますので、自分に連絡がなかったということは、本人の方には、現地に行って本人にはお話をしているわけです。その仲介をしていただいた原議員には連絡がなかったと、これは申し訳なかったと思います。今後、もしそういうことがあるならば、ぜひ議員として本人になんで俺のところに言わなかったんだと、今後は気をつけなさいとご指導をひとつお願いしたいと思います。私からも言っておきますけれども、議員からもひとつお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 町長、あなたが聞かないから悪いとは言ってはいないけれども、聞いてくれとそういうことなんですね。私はさきほど言ったように、そういう体制は以前も申し上げましたけれども、できているんだと、そういうことがあったときには、私は電話したんだけれども、電話したところにこういうふうに対応しますということは当然来ると思っているもんですから、今、申し上げたんです。私だけではなくて、ほかの事案についても同じ体制なのかなという面があるものですから、町長、あなた議員なんだから係に聞いてくれて結構だという話ですけれども、そういうことであれば、今後はどんどん聞かせていただこうと思っていますけれども、遠慮をしているもんですから、しないで今度は聞こうと思いますけれども、全体的にみてうちの役場の体制がそうなのかということが懸念されたものですから、あえて申し上げているので、そういうことはないということでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) たまたま原議員のとこにそういう形で何回かそういうことがあったのかもしれません。しかし、公務員ですから、役場職員ですから、当然納税者、やはり十分にわきまえていかなければならないと思うんです。今後も忘れる人があるかもしれませんので、留意して徹底をさせていただきたい。なお、どんな小さなことであっても遠慮しないで、ぜひお聞きしていただけることは、一番住民に伝えやすいと思います。ですから、原議員があらゆる場所で伺ったことは、担当課に聞いてこういうことですということを踏まえたうえでお話をされることは、私どもとしてはありがたいことだと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 言われていることは理解しましたので、この部分についてはこの程度にさせていただきまして、このナナカマドですけれども、町の木ということで樹齢が40年だといわれておりますが、林内のなかで単木で1本だけぽつんと生えているとか、そういうものと密生しているとか、そういう条件が違えば、私はその樹齢も変わってくるでしょうし、排気ガスを絶えず受けていて成長が止まったりすることもあるでしょうし、条件が変わると私は考えます。したがって、清水町の街路樹を見させてもらいましたけれども、私もそこまで考えがまったく及ばなかったんですが、かなり年数が経って25年から30年、580本という話をしていますが、あのまま根元から上まで腐れが入って虫が入ってという木がそのまま倒れないでずっともっていればいいんですが、今、台風が停滞しておりますけれども、40メートルなんで風が吹いたりしたら、私は倒れるんじゃないかという心配もありますし、全国的にみると、そのことで訴訟に発展をしているということもありますから、そして傾斜になっていて交差点に斜めにいると、この木が腐っているとなれば、まっさきに被害が出たとか、人災になるとまた大変なことになるのではないかという気がするので、もしそんな事案が発生したとなれば、どういう対応になるのか、そのへんをお聞かせください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 仮に災害といわれる対応、大きなハリケーンみたいな台風、これがきたら人身や物損、そんなことになったら当然補償問題になってきますから、訴訟も出る可能性が十分にあります。さきほど申し上げましたように、状況調査の総点検をして、危ないものについては伐採をしていくというふうにしなければならないと思います。問題は次の木ですが、同じものを植えていくのはどうかというのもございます。危険な場所に危険なものを植えて果たしていいものかどうかということもございます。他町村でも、このCO2の問題で植栽をしなければならないということは重々わかっているんだけれども、危険性のことを考えると植栽ができないということで、倒したままのところもあります。状況によってもそのような状況も生まれるかもしれません。やはり安全な状況にしていかなければならないということは常に持つべきだと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 町長の考え方については、よく理解しました。そこで、私の町の緑化木580本、この管理について、園芸業者に全権一任とそういうことになっているのかどうか、このへんについてどうでしょうか。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) 管理でございますけれども、これにつきましては、毎年その状況調査をいたしまして、今年度におきましては防除も実施しておりますけれども、今後、今、お話がありましたような枯れた木の除去だとか、枝切りとか、こういったものは秋口から冬にかけて、この時期が一番適期だと思いますので、これから発注します。その部分につきましては、それぞれ入札をかけまして、関連業者の方に委託するという形をとっております。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 町長、後継樹種というか、倒した後どうするかということでもいろいろ話をされていますが、いろいろ見せていただくと、例えば駅前通りをずっと見ているとかなり腐っていて、危ないという木もあると私は見ているんですが、園芸業者から見ると腐っているけれども、このナナカマドという樹齢は40年近くあるんだと、清水町のものは20年から30年しか経っていないから、腐っているといえども10年ぐらいはもつんだという判断をもしされているならば、今回の事案についても手で押してみてまだ動かないからまだ大丈夫だと言ったと、こういう話を聞いていますけれども、どうもそのへんがいつ倒れるかわからないし、もつかもしれないというこの判断、厳しいものがあると思うんですが、やはりそこは町職員では無理だと、園芸業者の判断で、これは倒すべきだ、腐っているけれども大丈夫だという判断をする以外ないという理解をしてよろしいのか。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) 判断の関係ですが、参考に専門業者の方でございますので、そういったもののお話をお聞きして参考にさせていただきますけれども、今、お話がありましたとおり、その木がどの程度の木で倒れるのか、そういう危険度というのは、はっきり申し上げまして未知数です。ただ、いたずらに不安を抱くような木がずっと残っていると、一般の町民の方がご覧いただいて不安を抱くようなそういう状況の木が残っているということは、その木が倒れる・倒れないということではなくて、ひとつの判断として除去していかなければならないという判断はもちろん現課で対応する問題だと思っております。町民からいろいろなお話をいただきながら適宜判断をしていかなければならないかなと思っております。以上です。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 町有林に後継樹種として、ナナカマドを抜いた後に除去した後に、またナナカマドを植えるという考えにたつと、町有林のなかにナナカマドの適木というのはあるのかどうか、まったく調べてみないとわからないのか、このへんはどうなのか。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) 大変申し訳ございません。専門的な知識、そのへんの知識は持ち合わせておりませんけれども、さきほどからお話がありましたように、町の木ということで象徴的なナナカマドということで、それぞれ街路樹に植えさせていただいております。これにつきましては、街路樹は基本的にはいろんな要素がありますから、まったく除去していいのかどうかというのは非常に難しい判断があります。これを変えていくとなりますと、町の象徴としてのナナカマドを町民に選んでいただいて、町木として選定をしていただいたと、それをまた別の木に植え替えるということについては、いろいろと議論をいただかなければならないかなと、併せてさきほどからもありましたように、町村のなかでは、街路樹というのは、維持管理上いろいろと難しい問題があると、街路樹を植えない方向というのも町村のなかでは、それから一般の国道や道道でも、そういった方向が出ております。さまざまな要因があると思いますが、そういったことも含めて、もう少し皆さんと協議をさせていただきながら、どう進めていくかという方向性をつくっていかなければならないと思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) いろいろその考えも私も理解しますが、もしナナカマドが町有林にあるとすれば、そのナナカマドを除去した後に植えるということに際して、時期もありますが、まさに協働のまちづくりの精神に則って、その町内なりの人の応援を得て植えるくらいのことは、私はあってしかるべきと、そのことによって木を大切に育てるということの意識も芽生えるでしょうし、やはりその後いい効果が出てくるのではないかと、そういうことで除去しようとするならば本数もあると私は考えますので、そういうことまで、今回は踏み込むべきではないかと、私はそういう理解をしているのですが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) ナナカマドの植え替え、街路樹を新たに植え替えて育てていくという部分については、今、お話のありました手法というのは有効な方法であると思っております。街路樹がこの時点で必要なのかどうなのか、十分に認識をいただいたなかで、そのようなお話を進めていかなければならない。そういった部分がございますけれども、町民の方々にご協力をいただきながら、管理部分も含めてご協力をいただきながら進めていく、そういう方向は大変大事ですので、それをひとつの目安として持っていく必要があるだろうと思っております。さきほどちょっとお話がありましたナナカマドですが、一般町有林のほうでは、ナナカマドの植栽というのは、ほとんどないというふうに聞いておりますので、その後の引き続きナナカマドを植えることによる木の影響といいますか、そういった部分については、私のほうではおさえておりません。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) ナナカマドを除去した後で植えないということになれば、これから年数が経つにしたがって、街路樹は減る一方ということになりますよね。今でもけっこう途切れ途切れというか、抜けているなかで、今、各町村見ても花で飾ろうとか、いろいろと言われている時期ですし、当然のことながら、私どもの町も花が多いかということになると、まったく私は少ないという気もしますし、緑もまた一連の環境対策含めて大事なものだと理解しておりますので、後継樹種として穴の開いたところには別の樹種を含めて植えていくというほうが、私はそういう方向がよいと考えるわけです。担当課長からお話がありましたように、これも含めて十分に協議、進行をしてほしいと思います。いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(安曇達雄) お話ありましたとおり、街路樹というのはさきほど申しましたように、それなりの景観ですとか、視線誘導表といいますか、除雪等の状況のなかでそういうものを目安に作業が進めることができるとか、いろんな要件がございます。街路樹を設置するということは、それなりの目的があって設置しておりますから、街路樹というのは残していくというのが基本でございます。ただ、さきほど申し上げましたように、状況はいろいろな変化がございますなかで、なかなか財政とは申し上げませんけれども、更新等々がなかなか進まないというなかで、果たして歯抜けのままにおいておくことがいいのかどうかという部分が、将来的なことも踏まえてきちんと計画を考えていかなければならない問題だと思っております。そういう視点で、いろんなことを考えながら、この問題について取り組んでいかなければならないと思っています。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) わかりました。次の質問に移らせていただきます。
昨年の12月議会でもお尋ねしましたが、全国学力テストの結果については、町民の多くが関心を持って見ているところだと私は理解しております。私は昨年そして今年と2回、有志議員と議会報告会を行いました。2年間通して、この清水町の少人数学級について、これだけ財政が厳しいなかでやることについてどうなんだという厳しい話が出てくるわけです。私もスタート段階から一部疑問に思ったりしておりましたが、教育委員会含めて、かなり精力的に取り組んでいるという実態をずっと議会を通して見させていただいて、少人数学級に付随して、チーム・ティーチングの指導をしてみたり、あるいは教育の四季を取り組んでみたり、いろいろな角度から管内的にみるとどこでもしていないような、まさに先進的な取り組みをしているわけです。したがって、今年5年目ということでありますから、秋田の例を見ますと、平成13年頃からスタートしていると、そして30人以下の学級でいろいろとやっていると、全国的に見てまさに低位の40位の位置にあったものが、昨年当たりからトップに出ているというところを見ると、清水の教育もそろそろ形として出てきてもいいのではないかと、そのことを今回お尋ねしているわけです。
スタートから見るとこういう面では伸びていると、学力も伸びているんだと、こういうことを期待して質問させていただいているんですが、さきほどの教育委員長の答弁からすると、小学校の算数あたりは全道を下回っているんだと、こういう話もされておりますが、私は下回るんじゃなくて、管内トップぐらいにいっているんじゃないかとそういう答弁を期待していたんですが、なかなかそこまではいかないということで、活用に関してはかなり上回っている部分があるんだと、こういうことで一部安心したところがありますが、町民はそういう面から効果がそろそろ出てもいいのではないかと、そのへんがあってかなり我々にきつく物を申し上げているんであろうと理解しておりますので、一部情報開示で教育委員会で町民から、テストの結果を出してほしいということがもし出たということになれば、どういう対応をされるのかお聞かせください。
○議長(田中勝男) 教育長。
○教育長(横山一男) お答えします。お話のように、少人数学級や幼保小の連携、更には教育の四季の取組みがこの学力調査にもいい方向に私は結果が出ていると、総括的に申し上げますが、委員長が申し上げましたように、小学校の算数につきましてはまだまだ課題がございまして、これについてはしっかり取り組んでいかなければいけないと思いますが、20人程度の少人数学級が極めて効果的であるということは、秋田県の例を見るまでもなく、清水小学校低学年で取り組んでいますし、御影小は20人から25人の生徒数ですが、そんな結果を見るにつけても非常にいい結果が出てきていると考えております。少人数学級の取組みが1つには学校を開くことになりました。それによって先生方の表情が変わりました。先生の姿勢が変わってまいりました。そのことによって、学びにかかわる姿勢も変わってまいりました。そのことから、私は学びの少人数学級によって、幼保小の連携によって、教育の四季によって、学びの習慣化、意欲化、更には集中化に効果があると考えられます。調査が去年からのものですから、少人数学級を取り組む前との比較は少々できませんが、間違いなく子ども達の学びに明るさと元気さが出てきたというふうに思ってございますし、町民の方々からご質問があれば、その旨お話をしようと思っておりますし、各学校も分析を急いでおりますけれども、保護者の方々にいろいろな形で報告をすることになろうかと思ってございます。以上です。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 今、教育長から答弁をいただいた分は、町民から要望があれば、今まで以上の密度の濃いものは出してもいいということは含まれているのかどうか。
○議長(田中勝男) 教育長。
○教育長(横山一男) この学力調査は、学ぶ学習の一部分でございます。子どもたちの持つ学びのすべてを表しているものではございません。そして、数字がひとり歩きをすることも危険ですから、数字を比較したりするような形ではなくて、そういうことではなくて、傾向、子どもの学びの様子、そんな視点からお話を申し上げていきたいと思いますし、原議員がお伺いされましたように、全道と比べてどうであるとか、全国と比べてどうであるとか、謙虚にこのあたりは、繰り返す学習をもう少ししなければならないとか、家庭でどうあるべきか、学校でどうあるべきか、そのことについては、お話を申し上げられるというふうに思います。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 清水が取り組んでいる教育そのものが、しっかりと機能すれば、学力はかなり上がると、そのように理解をしています。昨年の議会でも教科担任制についてどうだとか、いろいろとお尋ねしましたが、家庭を含めて、12の窓を含めて、父兄に十分に理解をされている形であれば、私は来年のテスト結果がちょうど6年目で、1年生の子どもさんが来年の6年生のテストを受けると、これに私は大きな期待をしているわけで、今、教育長が言われたように、親も変われば先生も変わると、かなりいい結果が出るということを含めて、いい結果が出ると期待している一人として、学校の広報紙にはよく少人数学級の取り組みだとかいうことについて書かれておりますけれども、このことを実際にテストの結果でもいい方向に向いているんだと、特に教育長は十勝教育界の重鎮というか、大御所として清水町の教育について来いという気迫で、ぜひ十勝の教育を引っ張っていってほしいし...(途中中断)
○議長(田中勝男) 原議員、質問中ですが、原議員の質問の持ち時間は終わりました。
○1番(原 紀夫) ということで、要請して質問を終わります。
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○議長(田中勝男) ここで休憩いたします。(午後1時47分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後2時00分)
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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
次に、2番、橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 2番、橋本晃明です。議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。
まず、1点目は総合計画の策定についての考え方であります。中長期的な清水町のありかたを定める総合計画は、まちづくりの基本的な方針であり、非常に重要であると思います。将来の町の姿を描くことで、個々の事業の是非というものを判断していく、個々の政策を関連づけて、ストーリーをつくる。すなわち町の政策に一貫性を持たせて相乗効果を高めていく。財政的な安定のためには、中長期的な視点というのは欠かせない。これから策定作業に入る第5期の計画について、その策定の基本的な考え方、それを伺いたいと思います。
総合計画の位置付けであります。私はかなり重要であると考えておりますが、町長はその点どうお考えなのか、また策定の方法についても古くはコンサルタントに多額の予算を支払って担当者とコンサルタントでつくったような時期もあったかと思いますが、町民の意見をいかに反映をしながら、そしてまた町長のまちづくりの姿勢というものをどう加味していくのか、伺いたいと思います。
総合計画のなかで非常に重要なポイントは人口の想定であると思います。10,000人を境にして、自治のありかたを問われているということもありますが、人口、例えば昔のように夢のある計画という抑えかたで目標値にするのか、現状を厳しく精査したうえで現実味のある人口設定をして、政策を考えているのか、その考え方は更に重要だと思います。また、人口の減少とともにそれよりももっと重要なのは年齢構成の移り変わりだろうと思います。それらについてのお考えを伺いたいと思います。この総合計画の描くもの、将来の重要課題、どういったことをお考えなのか、お伺いしたいと思います。
2番目は、町民の起業を支援するということにもっと力を入れてはいいのではないかという点です。町の経済の活性化のためには、企業誘致とともに内なる活性化が不可欠であり、町民の起業を支援することが重要だと思いますが、町長のお考えを伺いたいと思います。今、役場のなかに、これらを担当する部署はあるのか、また、新規事業に対するしくみ、要するに行財政改革のなかで新規事業についてはすべて基本的にストップしてきた、そういうなかで新規で事業を始めようとするときに、それをいかに採用をしていくか、その判断をする仕組みはあるのかどうか伺いたいと思います。
以上、2点であります。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは橋本議員のご質問にお答えしたいと思います。まず、総合計画の位置づけですが、総合計画は本町のまちづくりを総合的、計画的にするための基本的な指針となるものでして、町政運営上、最も上位の計画でございます。現在の総合計画は、地方自治法第2条第4項に明記されておりますように、自治体は町の総合計画をつくらなくてはならないとなっております。したがって、この計画を策定するうえでは3つに分かれておりますけれども、基本構想、それから具体的な施策を明らかにしていく基本計画、10か年のうちの5年先、中期、これをみる実施計画の3つで構成がされているものです。
しかし、議決を経るのは基本構想のみという状況になっているわけですが、今日、自治法いろんな面で全体的に協議をしていくものが必要ではないかということも言われております。実施する事業については、財政状況に取捨選択するものではないということになるんですが、施策の達成度、あるいは優先度ということを考えていく場合に、実施計画に載せていかなければならないものなんですが、財政計画とその直近する5年では不透明で見えないというなかでは、単年度、あるいは2年か3年、長くてもそこまでの財政計画と予算というものをしていかなければならないのではないかということになるわけです。
このようなことから、市町村での総合計画は最も重要なことになるわけです。毎年、実施計画については、社会の変化や財政の変化におきまして、予算編成前にローリング、いわゆるヒヤリングをしながら、総合計画審議会に諮問して、答申を経て、事業計画としていくわけです。策定の方法ですが、今策定は平成21年度から取り組む予定をしております。計画は23年から32年という10年間に及ぶものです。
策定手順、手法については、現在情報を収集しておりますが、前回の策定作業にも実施しました住民アンケートを必須と考えております。当然、そのアンケートの集計、分析、これを行わなければなりませんが、専門的な方々に委託をすることを想定しているわけですが、計画本文の策定については、計画審議会と協議をして、直営で実施してまいりたいと考えております。当然、この計画というのは、本町のまちづくりの意思を表すものでありまして、町長個人の意思を表すものではなくて、あくまでも町として、代表者たる町長が責任を持って、実施をするということでございます。現在、本町は住民とともに歩む協働のまちづくりを将来像としておりまして、住民情報公開制度をはじめとして、さまざまな住民への情報を知り得る基準や手順を示しているものです。後は、住民の皆様がそれをどう運用・活用するかにかかるわけです。
人口の想定ですが、前回も非常に困難を要しましたが、11,000人ということで、現在は10,400という数字になっておりますが、概数値のときは10,989人、したがって約11,000人となっております。平成7年では11,325人ですから、平成7年よりは1,000人ほど減っているという状況です。あくまでも人口については、将来指標の原点であります。まちづくりの施策をしていくうえでどうしても欠かせないわけです。努力目標ということでおさえているわけですが、本町の現況、それから将来の現況から考えると、自然の増というよりも現状維持を守ることにかかってくるわけでして、現在の人口より多く望むことはできないのではないかと、しかし、努力目標であるけれども、それに向かっていくんだということを明確にしていかなければならないのではないかと考えております。
4点目の将来の重要課題ですが、年齢も含めてそうですが、当然、日本社会におきましては、少子高齢化ということでして、逆三角形になっているわけです。よほどの環境づくりをしない限りはこのまま推移していくわけです。当然、国としましてはあらゆるそういう面で手立てを加えておりますが、やはり社会環境、経済環境というものを充実しなければ元のような形には進んでいかないのではないかと思います。本町ではそれを踏まえたうえでその施策も考えていかなければならないと思います。年齢構成に合わせたそういう質的な充足を目指すことを計画に含めなければならないのではないかと思います。当然、アンケート、住民懇談会、町民参加のもとの審議会、多くの方に参画をしてもらいたいと考えているところです。
次に、起業の支援です。庁内にその部署があるのかということです。庶務規定上は、企業誘致等々に関するものは産業振興課商工観光係となっております。しかしながら、従来からの庶務規定ですが、今置かれている状況は起業のみではなくて、興す企業もありますし、企業誘致もありますが、全体的に取り組みをしていかなければならないということから、5団体による活性化戦略会議というのを設置しました。
その中身はあくまでも地域資源と人材をいかして、活力ある町を創造していくため、農業、商工業、建設業及び観光業が強固なネットワークを築いて、既存産業の振興、企業誘致、起業支援、これは橋本議員の質問になりますが、新産業の創出、こういうことを地域経済を活性化させることを目的にしてつくったものでございます。これによりまして、さきほど申し上げました商工観光係のみならず、総括的なものをやらなければなりません。農業であれば農業関係、それから建設業であれば都市施設の土木建築、そういうことでさまざまな分野に及ぶものですから、総務課政策室をその事務局といたしました。
そこで当然、そこだけで進めるものではなくて、構成課はそれぞれ構成員となっています。お互いに起業支援や企業誘致を認識して確認作業の窓口を構築しているところです。今後も更に組織や機構等、検討委員会で協議させておりますので、そこで明らかにもう少ししていかなければならないと思っております。
次に新規事業に対する仕組みでございます。当然、起業あるいは創業支援では、そういうものをやろうとすることを知ろうとする、相談していくそういう流れがこれに対応する仕組みづくりになっていくんだろうとこのように思います。役場の窓口がひとつになりながら、情報を入手して関連課に回していくということもひとつでありますし、複数の課で窓口をしながら、情報の共有をしていくというのも必要でありますが、さきほど申し上げましたように、これもそういう仕組みをしっかりとつくりあげてまいりたいとこのように考えております。
なお、こういうなかにはどうしても、そういう技術といいますか、知識といいますか、そういうものが必要ですし、また、出向く、歩いていかなければならないとものもあります。その人材の養成、これも努めていかなければならない。それには、単純ななかに送り込むだけではなくて、そういう金融政策を含めて、その方々の支援協力を得て、どうやったら起業を手助けしていけるのかということをしていかなければならないと思います。
当然、地元の方々がこれを行うにあたっては、以前、それぞれ新しいものにチャレンジする事業ということを取り組んだことがあります。もう一度そういったものを構築していく必要があるのではないかと思うわけです。一方で、そういうものにつきましては法がありますので、さまざまな法律や制度を運用して起業する方々への協力体制を惜しまないということをしていこうと考えております。そういった面では、まさに町として体制づくりをしていかなければならない状況かと思います。終わります。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) それでは、1番目の総合計画策定についての考え方から再質問を行います。町のもっとも上位に位置する計画であるということからその重要性について、異論のないことが確認できましたが、それでは町長が重要だと考えている総合計画が、本当に重要と考えられていたのかという部分について質問をしたい。今年の予算委員会のときにも、質疑をさせていただきましたけれども、総合計画にまったく載っていない道路の建設予算が予算に盛られていたと、このことについては、予算委員会のなかで都市施設課長から緊急的といいますか、下水がどうしても必要になったと、併せて道路をやることでコストが下げられるという説明があって、予算の必要性というのは理解をいたしました。
しかし、その予算がつくにあたって、さきほど町長は、予算編成前にローリングを行って、それを総合計画審議会に諮問答申し事業を実施すると、手順を述べられておりましたけれども、こうはなっていない。総合計画審議会に出されたものには、それに載っていない事業が、予算編成といいますか、ローリングの後に出てきて、予算に組み込まれていると、このことについて、特にまちづくり基本条例が出来た後ですし、総合計画審議会というのは年に1回しか開かれないなかで、いかに町政に生かしていくかということが問われているときにこういうやりかたはないのではないかと、予算委員会ではそこまでは聞きませんでしたけれども、この場で町長の考え方を伺いたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) あの、総合計画が重要性があるというのは申しております。そのへんについては、予算委員会のときにもかなり質問がございまして、私の考えは述べたつもりでしたけれども...(途中中断)
(橋本議員より町長の答弁はないと発言あり)
○町長(高薄 渡) なかったですか。いや、私、ありました。
(橋本議員より再度町長の答弁はないと発言あり)
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○議長(田中勝男) 休憩いたします。(午後2時21分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後2時23分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 私の記憶では委員会で質問があったので、述べさせていただいたのではないかと思います。ちょっと1点、誤解されていると思いますが、総合計画委員には予算は出しません。あくまで総合計画委員会は、ローリングを行った後の総合計画審議会に諮問しているのであって、予算は出しておりません。あくまで予算は予算であります。
前回、私が言ったのは、社会的な変化、状況変化、町政を運営していくなかでさまざまな変化があった場合に、これはやっていかなければならないと思うんです。計画は計画ですが、その地域住民が生活用道路として緊急に必要だと、以前からずっとそのことが言われていた問題で、そういうものの優先をさせていただいたというのが現状です。それが総合計画に入れていなかったことに関してはすごく反省してまして、道路の優先順位といいましょうか、それを組み立てる必要があるのではないかということで、今年度からそういう方向性を、反省点を踏まえてしていきたいと思います。まだ、あそこで新たな住宅地が民間によって、これが町が進めているのであればそういうことにあるんですが、新たな住宅地が生まれてきたと、あるいは生まれると、それからそこに水溜りがあって排水がいかないと、そういったところが今回見受けられたので、そこの優先をさせていただいたんです。予算に提案し質問を受けて、かなり議論されたわけですが、そのへんの部分を今年度反省して、次の計画にはそういうものをないようにして、社会的条件変化によって変わる場合もあるということ、固定したものではないということだけは言わなければならないかなと思います。どこの自治体でもそういうことがありえるわけです。基本的な考え方は総合計画に基づいて計画を組んで、そのなかから優先順位を決めて、財政の許す範囲で位置づけをしていくということが基本です。そういうことがございましたので、十分にそのことについては反省し次期にいかしていきたいとこのように思います。
○議長(田中勝男) 1番、橋本晃明議員。
○1番(橋本晃明) その必要性の部分については、予算委員会で説明を受けて理解をいたしましたので、予算委員会でも賛成をしました。私がここで尋ねているのは、総合計画と総合計画審議会の位置づけ、町長にとっての重要性というものについて、お尋ねしているわけです。
反省をされたというお話でしたけれども、その総合計画審議会は12月12日に行われております。予算にはもうおそらくぼちぼちかかろうかという時期でして、当然、12月12日にまったく載っていないのに、予算を示さないと言いながらも、載っていない事業にお金がつくというのは変な話ではないのか。総合計画あるいは総合計画審議会を重視するとなれば、ここのなかに載っていなければおかしいのではないのかと感じたわけです。ですから、この部分について今後の進めかたとして反省をされているとなれば、それらも踏まえて出していくのかどうなのか、きちんと計画に盛り込んでいくと、12月の会議ですから、緊急性があるといっても、この後に急に必要になったということはないと思うので、それはとらえかただと思いますが、それをお伺いしたい。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 今、おっしゃるとおりでございますから、深く反省をしながら、次にいかしたいとこういうことです。道路としての、総延長とかいろいろありますから、道路としての何条何丁目の道路をやりたいと、優先度を移行したということで、それが網羅されていなかったことについては、不手際があったと思います。
今後は、すべてが計画に入れるかといったら、入れない部分もあります。急に宅地換えする、宅建業者でやりますよという場合もありますから、それは想定をしていない状況でいなければならない、そういうこともありえるよということも考えていかなければならない。そこに載っていないから、次に緊急にやるということもありえますけれども、すべて網羅するというのは難しいので、ある程度のローリングのなかでは、していかなければならないと思います。
総合計画審議会というものを重要視していかなければならないと、費用の関係で人数もしぼっているわけですが、これを何とかワークショップにして、町民参加を多く求めたなかで多種多様な意見を吸い上げるような、意見が反映されるような計画審議会にしていかなければならないのではないのかと思います。何十人というわけではなくて、今は少数ですから、それを広げて住民の皆様から意見をたくさん頂戴できるようなことを考えていきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 総合計画審議会の人数を増やすとか、この策定にあたっては、審議会をいかしながら、直営で策定をしたいというお話でしたけれども、前回の4期のときには私も委員になっておりまして、あのときで12・13名、15名がいましたか、3つの部会に分かれて、それぞれ4人とか5人いたのかなという人数でしたが、それでもそのなかで部会長を選んで策定にあたりましょうといっても、これはなかなかやはり実際にまちづくりの最上位をつくるのに1回や2回集まって決めてくださいと言われましても、やはり最初につくったたたき台のとおりに進めて、字句等で印象の悪いところを直してくださいという程度にしかならないのではないかと思います。これをつくっていくためには、相当事前に準備をするなり、まちの現状を理解していくようなそういうものが必要になってくると思いますが、総合計画審議会も年1回では足りないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 策定時は非常に多いんですが、策定が終わりますと年1回というのが現状です。これもさきほど審議会委員をどのくらいの人数にしていくかというのと同じで、会議回数も検討をさせていただきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 要するに総合計画審議会が、意味のあるものになっていくかといいますか、上手く活用されていくのかということだと思いますが、開催時期、回数、これらをしっかり確保していくことが重要ではないのかと思います。それから、総合計画はまちづくりの意思を表しているもので、町長の意思を表すものではないんだという町長のお話だったりするんですね、市長のなかには選挙のたびに総合計画をつくると、自分のマニフェストのようにつくって、自分のやりたいことはこういうことだと、町の課題解決にはこういう計画が必要だという方もいるようですが、町長にはそういうお考えはないということでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) さきほども申し上げましたけれども、これは町の基本的な方針でございまして、任期のある私どもですから、10か年の考え方です。それを10年先を言ってみれば約束しかねないことになります。意思を表示するのは優先順位とか、今日におかれている今は何が必要なのかということ、基本的なことは総合計画のなかで打ち出されておりますから、そのなかでローリングしていくときに、最初の出発点の5か年の考え方や方針を示すことはできます。約束ということには相成らないと、マニフェストにするということは逆にいえば、計画なしのマニフェストになりますから、そういうものではないと、あくまでも財源が伴ったり、社会環境のなかで情勢を考えたなかで客観的な立場でいかなければならないのが総合計画だと思います。いかに町長として指針を出すかということは、策定の最初の考え方、毎年のローリングにおける事業選択ということが、住民の直接生活に響いてくるのは、それを先にやるのかどうかということを考えていかなければならない。あくまでも総合計画というのは、町民皆でつくりあげる計画であると私はそう認識をしております。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) ということは、町民皆でつくった計画で、町長は誰がなってもできる計画というか、あたり障りのない計画をつくるというような理解になるんでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 町長が変わるたびにその計画が変わるものではないんです。そのたびに自治法で総合計画というものを町でつくりなさいということなんです。自治法で定められていることは。だから、4年ごとに変えていかなければならなくなります。そういうことには相成らないわけです。将来を10か年のあるべき姿を町民とともに考えて、町民にそれを明示して、町民とともにそれを実行に移してやっていこうという指針なんです。努力目標なんです。
そこに首長が自分のカラーを出していくとなる場合は、それは別途政策的なものです。政策予算としてもっていかなければならない。だから、よくありますよね、予算やるときには暫定予算、骨格予算、それで首長が決まれば本格予算だということになるんです。それは政策で4年間なら4年間の首長の考え方を政策に反映をさせると、総合計画というのはひとつの基準を大まかなくくりをつくっていって、そのなかに実施計画、これを5年ごとにやっていくんです。そのほかに1年ごとの情勢ごとにやっていくんです。そこに首長の思いを入れるというのが正しいやりかたではないかと思うんです。ですから、そこに若干の変更があるかということになると思うんです。それは優先度だとか、選択と集中というのもありますが、おかれている社会環境のなかで住民が求めているのは何か、高齢社会にあっては医療と福祉だと、これを優先的にもっていくならば、次の事業は同じ牌のなかであれば、当然我慢をしてもらわなければならないということです。そういうことになると思います。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 政策的なものは首長がやると、総合計画の中身では政策的なものは除外されてつくられるのかなと、逆にいえばそうとらえられてしまいますね。総合計画というのは国がつくれといったからつくるんだと、基本的な部分をしっかり、どこに持っていっても通じるものをつくっておけばいいんだというような、結局は今までつくってきたものがそうだとは限らないですが、町の課題というものを踏まえてなくても、ひょっとしていいのか、非常に難しいと思いながら、本当につくる意味があるのかなという気持ちがしているんですね。
町民が全員でつくると言っていますけれども、それはどうやってつくるのかというと、アンケートを取るとか、総合計画審議会のなかに多くの方に入ってもらって、多種多様な意見を聞くとかいうようなことはさきほど伺いましたけれども、それで本当に町民全員でつくったことになるのかなというのは非常に疑問です。町長を抜きにしてつくるということがありえるんだろうか。4年ごとにある程度変わっていっても、しかたないという部分があるのではないかと、それは緊急的というか、清水町で一番大事なことはなんだという認識のもとにたてば、そういう課題が見えてくるだろうし、そういう考えかたは多少持っていてもいいのではないか。町長としては総合計画というものが、本来はそうあってはならないといいながら、自分が総合計画のなかでこういうことを実現したいというものは、やっぱり持っているだろうと思いますが、それは今までの総合計画を実施するなかで、今の現状のなかで、どういうものがそのなかに求められてくるというふうにお考えなのか、お聞きしたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 総合計画、国がつくるからつくれということではなくて、あくまでもこれは法律、みんなでつくった自治法です。これに明記されているわけなんです。なぜそうなのかといえば、さっき言ったように、首長は任期でありますから、4年に一度変わっていったら、まちづくりになっていかないんですね。それと同時に総合計画で示した基本的な数値というのは、当然、地方財政法にもあがっていくわけなんです。それから、北海道総合計画、道庁、北海道開発局、そういうものに全部集約されていくんです。全体的には国土開発局、それもあって日本の将来、地方自治体は事業が必要なのか、どれだけのお金が必要なのかということが国の国家予算の推計のひとつにもつながっていくわけです。それがまずひとつ大きなもの、そのために地方自治法のなかで定められていると、当然、北海道庁も同じようなことです。道庁も同じで、知事が代わるたびに、中身が変わっていくわけにはまいりません。
ただ、さきほど私はこういうものをやりたいんだという約束、今はこれが必要なんだというものについては、年度のなかできめ細かに位置づけをさせてもらうと、当初は私の場合は10年やっていませんから、8年目ですから、2年間前任者の思いでやったもの、そのなかで私がローリングして変えていっているわけです。5年ごとの中身を変えていっている。それは今、町にとって何が必要なのかどうなのかということなんです。今、喫緊のものは何かということで変えてきている。計画というものは、あくまでも言葉上計画になりますけれども、変更もありえるということです。大きな変更はできないわけです。そういうなかで、いかしていかないとならない。そういう総合計画という概念というものはそういうものなんです。
個々の計画ではありませんから、そのほかに実施計画、基本計画のなかで各分野に保健福祉計画や介護保険事業計画、教育委員会における教育計画だとか、さまざまな計画がつくられているんですね。その計画のトータルなものが総合計画なんです。年度始まって当初の事情のときには、それが1本だけだったんですけれども、だんだん各種法律が生まれていって、そういう計画をつくらなければならない、ペナルティーをだすとか、どんどんつくられてきて、それが太い道から枝が生えて花が咲いて実がなるというふうになっているんですが、そうやって変更を重ねていかなければならないというようなことです。
言わんとするのは、町長が自分の思っていることを反映させなさいよということだと思うんです。大変ありがたいことです。けれども10か年のことを反映させることは難しい。5か年でも難しいのが今の現状です。私は最初の出発、来年度取り組んでいく準備期間、そのときに十分に自分の気持ち、町民の皆さんの考えていることを早く情報を入手して、それを会議の席上でこういうことをしていきましょうということをやらなければならない。私が申し上げている以前は、首長の考えひとつでずっといきました。私は方向転換しています。住民とともに協働のまちづくり宣言をしていますから、情報を公開してやっていると、意見を集約して皆でやっていこうということを言っていますから、誰一人私がこれをやりなさいということはやっていません。こういうことを検討してくださいということはやっています。テーブルにあげて皆で議論して、これが清水町に求められているものかどうかということをやる体制にしています。私はそのなかで基本的なことは、こうだよと、あとはこういう枝葉を考えてくださいと進めていますから、それが生かされれば、私は一番今の時代のなかではベターだと、清水においてはベターなんだと、他所の町は違いますから、清水町が置かれている環境下ではそういう方法が一番町民に望まれているのではないかと思います。
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○議長(田中勝男) ここで休憩いたします。(午後2時46分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後3時00分)
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○議長(田中勝男) 2番、橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 休憩前の質問と答弁ですが、答弁を聞いているうちに自分が何を質問していたのか、忘れてしまいそうになりました。議長から質問も簡潔に行ってほしいというお話がありました。あの質問は前段ちょっと長かったんですが、町長の考え方を総合計画にダイレクトに反映させていくのは難しいとするならば、町長が総合計画のなかでやってきたなかで、あるいはこれから総合計画のなかに自分が重要だなと、思っているものは率直に言ってなんだろうかということを聞いたのが最後の質問であります。なかなかあえて聞くなということかもわかりませんので、具体的にお尋ねしたいと思います。
その前にこれだけは言っておきたいのですが、町民が全員でつくったものだから町長の意見を挟む余地はないと町長はおっしゃっていましたけれども、第4期については前任者がつくったものだと答弁で町長はおっしゃっております。これは意識のどこかで前の町長がつくったものだから、俺の考えは入っていないんだと、それでローリングしたんだというものがあったのではないかとそう思います。それから、こんなのはどうだろうと常に提案する形でやってきたんだとおっしゃるのであれば、一番最初に聞いた件はなかったはずだということも覚えていてほしいと思います。
それで、第5期の最終年度の平成32年の清水町の人口ですが、人口問題研究所の予想では人口が8,886人です。65歳以上がどのくらいになるという認識でいらっしゃるのか、町長にお伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 前段が総合計画でしたけれども、私の答弁が誤解するような答弁だったかもしれません。そのへんは反省したいと思います。総合計画で、さっき言いました3つ、基本構想、基本計画、実施計画があります。基本構想のなかで、私個人が町長としてそれを強烈に打ち込むということには相成りません。基本計画のなかには範囲が許されている部分がありますから、太いのは幹、次に枝、実施計画で小枝になっていますから、そこで実施計画で5年間を想定するなかでは、1年1年やっていくなかで、町長として喫緊な課題についてはそこで打ち出せますよといっているんです。全体でつくるのは基本構想、基本計画...(途中中断)
(橋本議員よりその答弁については終了しているとの発言あり)
○町長(高薄 渡) いや、ちょっと今、私も、誤解した質問があって、そうなんだという決めつけですから、決めつけないでいただきたいと思います。それで喫緊な課題は何なのかと、人口はどうなるのかと、あくまでも平成12年の人口問題研究所が出した数値で、8,886人です。具体的な65歳以上はいくらなのかという数値は抑えておりませんけれども、今でさえ30%ですから、おそらく3・4ポイントずつ上がったとしても、かなり清水町の人口は70歳近く、そういう形に、予想されるのではないかと思います。何もしないでいった場合に人口はこういう状況になるということです。そのぐらいの60%台にはなるのではないかというふうに思っております。60から70近くになるかなと思います。
(橋本議員より65歳以上の割合についての答弁を要求)
○町長(高薄 渡) だから高齢者人口でしょう。今、高齢者人口は30%近いわけですから、その倍近くになるのではないかとそう考えられます。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) それはちょっといくらなんでも、そんなに増えては大変なことになると思います。
割り返してみると、平成32年にはこれでいくと、3,171人で35%か36%というところかなと思います。今、平成17年、22年、27年、32年という統計の数字が出ていますから、17年が28%ぐらいですから、3割増しになってくるかと思います。名前がよくないと言われている75歳以上の後期高齢者の方は14%から20%まで5割増しくらいになってくるとなっていまして、やはりこの部分が清水町の政策面では大変な問題になってくると思います。出ている数字をグラフにしてみると一目でわかるんですが、平成32年に5歳刻みにいった人口構成で、一番人口が多いのは70歳から74歳です。その次が65歳から69歳、5歳刻みを抜いてしまうと、85歳以上というところの人口が一番多くなってしまうんですね。
毎年300人ぐらいずつしか生まれないとすると、いずれ町の人口は6,000人ぐらいになっちゃうんだと思うんです。おそらく途中で盛り返すということはないと思うので、こういうことを抑えて施策を打っていかないとならない。それはもう日本全体がそうなってきますから、おそらく財政的にも非常に苦しいので、ここでは町でそれぞれがいかに大変と言いながらも、いきいきとした生活を送れるまちづくりをつくっていけるかということにかかってくると思います。そこはやはり町長がもっとも苦心するところではないかと思います。町長は6割になるのではないかという、もっと大胆な考え方を持っているようなので、その対策に抜かりはないと思いますので、先に進みます。
それでは、2番目の質問ですが、町民の起業を支援するということですが、さきほどの答弁では、産業振興課が本来すべきだけれども、総務課でやっているんだと、ではその窓口的にといいますか、町民が起業を思いついたときに制度的あるいは法的な相談や協力をしてもらえるといった場合に、受け入れ態勢というか、窓口体制というのはきちんとできているのかどうかお伺いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) さきほども申し上げましたけれども、窓口は産業振興課の商工観光係、企業誘致ですね、さきほど言った経済戦略会議は横断的なので政策室でやっていますと、いわゆる分担がございますので、その部分については産業振興課で、窓口は総務課とこういうことです。今、組織機構検討委員会で協議しておりますので、しばらくお待ち願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) ということは、体制的には完備はされていないということでよろしいですか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 一般的な企業誘致は商工観光係、新しく興すほうの起業についての窓口はまだしっかりとしていないとこういうことです。それをどの部門につけるかということをしたいと思います。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 北海道や地域におけるこれからの課題等についてということで、北海道の全市町村の課題が並んでいるホームページがあるんですが、このなかで本町においては経済産業の活性化のなかでは、少子高齢化のなかでの雇用の創出だとかいう部分と、経済活性化戦略会議の設置、台湾との経済交流と、そしてインターネット商店街十勝清水ふるさと直売所かうかう、この4つが具体的な項目として載っています。
このインターネット商店街の立ち上げについては、町内の商工業者と農業者を行政職員が支援し開設をしたと書いてありますが、その経緯について教えてください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) インターネット商店街をつくりたいということで、今でいう、かうかう商店街の方々、準備委員会ですか、準備する方が私のところにみえられまして、こういうことをやりたいと、町職員の協力を得たいということでございました。その内容については全面的に力を貸していただきたいとこういうことでしたので、ただちに皆さんが清水町のことを思って、こうやって商店街づくりをしていくと、新しい発想については協力をさせていただきたいということで立ち上げまで協力をさせていただいたという経過です。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) これは職員が業務として行ったのか、あるいはボランティア的に支援をしたのかどちらですか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ボランティアでやったものです。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 職員がボランティアで支援してできたものを、4つどんどんと出すなかに載せて清水にはこんなものがありますというのもどうかと思いますけれども、そういう職員の厚い協力でこういうものが立ち上がったというのはすばらしいと思います。
では、業務として支援していく体制というのがなければ、今後、こういう動きというのができていかないように思うんですが、というのも、このかうかうを始めようとした人と、役場の職員の人との個人的なつながりからつくるのに至ったという部分もあるんでしょうが、本来はそうではなくて、まったくそういうつてのない町民がこういうものをやりたいといったときに、それを受ける仕組みがあるのかどうかというのが重要だと思いますが、その点はどうでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 今、総務課長から聞いてボランティアとしてやったということですが、私は認識はちょっと違いまして、あくまでも受けたものですから、うちの職員で協力をいたしましょうということで、後は課のほうに頼んだということですので、どういう形でいったのか、ボランティアですけれども、言われたように、あのときはそうだったんだけれども、次にもうひとつあったのはインターネット住民というのなんですが、これは職員に希望する者と命じる者と、それをやった経過がありますけれども、言われたように住民が望んできたものについては、やはり町として受けていくべきだろうと思っております。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) そういう協力要請があったときに、町長がよしわかったと、うちの職員に手伝わせるからと、職員に手伝えと、ところがその職員は仕事ではなくて、ボランティアでやったということでは、これは問題があるのではないかと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) さきほど経過について、町長から説明がありましたけれども、発起人の方から要請があって、町として協力をさせていただこうということになりまして、いわゆるインターネット等に精通する職員を公募させていただきました。応募あった職員にそのことをお願いしまして、職員の内部における会議は日中の勤務時間内に行いましたけれども、商店の人との打ち合わせ、これは時間外の該当にならないということでボランティアで進めていただいたという経過がございます。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 時間外手当がどうしたというのは、役場の方にとって大変なことかもしれませんが、私達にとってはたいしたことないと、問題なのはそれを仕事として取り組むのか、本人が職員の人の情熱にまかせてやらせておくという、それでいいのかという問題、だからやっぱり町内のいろいろな潜在する企業に向けた志というものを拾いあげていくためには、きちんとした体制が必要ではないかと思います。町長、これからつくっていくということなんですけれども、そのインターネット商店街ができてから、何年経つんでしょうか。
○議長(田中勝男) 産業振興課長。
○産業振興課長(阿部一男) 約2年ぐらいになるかと思います。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 質問すればそういう体制づくりにこれから取り組んでいきたいという答弁が返ってきますけれども、実際にかうかうの事例があってから2年間まだできていないというのは、やっぱりもったいないのではないかと、そういう事例があったら、即座に反応して、そういう体制づくりをしていくということをしなければならないと思います。
その以前に、まちづくりチャレンジ事業というのがあって、そういうものに再び取り組むべきではないかという町長のお話がありましたけれども、あのまちづくりチャレンジ事業というのは、けっこうお金のあった時代にいろいろな取り組みにお金をばらまくような性質がかなりあって、行革でなくなったと、それを復活させるということは、それなりの考え方を持たなくてはならない。それは何かというと、まちづくりの考え方や方針というのがきちんとあって、それに合っているのか合ってないのかを判断する必要が出てくるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 当然、しかるべきだと思います。町のおかれている状況をしっかりと把握したなかで、この業種が町として必要だということだと、そういうものに対して興すものに対する支援策を考えなければならないと思っております。かうかう商品の関係ですが、これはどういう経過かというお話をしたいんですが、商工会に初め持っていったそうでございます。これは商店街の方ばかりですから、ほとんど農業は入っていませんでしたから、そして商工会では取り扱いが無理だということで町に来たと、町に来たのでそういうことになったんですが、言われたように、これからどんなものが来るのかもしれませんので、それに対応する体制づくりはしておかなければならない、そういうことです。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 合併協議が行われていた、盛んに合併騒動があった頃、あるいは財政が厳しくて、うちの町も行財政改革をどうやって進めていくかという議論した頃に、公共サービスの担い手をどうするのかという話もあったなと思い出しております。国の領域というのは、どんどん小さくなってしまって、北海道なんかも道州制とのかかわりがあって、市町村との関係もありますから、どうなるかわかりませんけれども、公共サービスの担い手としては、行政はもとより住民個人、町長は自分でできることは自分でといつもおっしゃっていますが、町内会、ボランティア、NPO、企業とそういうものが公共の担い手になっていくというのが、新しい小さな政府を目指しながら行革を進めて、させていくというなかで、あるモデルになっていると思うんですが、そのなかでこの起業というのは、何も農業だとか工業だとか限定しないで、さきほど言った高齢化社会の到来のなかでは福祉だとか、そういった部分での町内の町民からの起業、こういうものが非常に大きな役割を果たしていくのではないか。公共の担い手の一部になっていってほしいという気持ちがなければならないと思いますが、そういった意味では、公共サービスの担い手としての町民の起業、これを支援していくということは積極的に行うべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) この件について、以前からそのことで議論をしてきたなかに入ってきております。公共サービスでいろいろとやっているのは、シルバーセンターとかありますが、もっともっとそういう形から違う分野でサービス部門が出てこなければならないし、つくっていかなければならないのではないか。行政側としても、そういう働きかけをする必要があるだろうと思います。特に、うちの町内会でも50%近い高齢人口になってまいりました。隣の町内会は50%を超したとかいう町内会もありますので、そういうなかで助け合いしていくなかの組織をつくらなければならない。町内会だけではだめだと、やはりそういう企業的なもの、NPO的な組織をつくっていく必要があるのではないのかと、こういうことも考えてお話をさせていただいております。今、福祉計画などいろいろな面でこれからの医療福祉制度を巡っていくなかで、さきほどもお答えしておりますけれども、そういうものを含めたなかで高齢化社会に対応をしていかなければならないと認識しております。
○議長(田中勝男) 橋本晃明議員。
○2番(橋本晃明) 数字だけがひとり歩きするのはよくないですが、以前から役場120人体制というような言葉があって、そのときにどうやって今の業務をこなしていくんだと、それは内部改革によるものと根性によるものだという話がいつも出てきていて、そんなので大丈夫ですかという質問をいつも繰り返しているんですが、この公共サービスの担い手としてのNPOを、あるいは民間でもいいんですが、町内につくっていくということは真剣に取り組んでいかなければならない課題だと思います。これはぜひともきちんとつくるための担当部署を決めて、時期を決めて取り組んでいってもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) そのように、今、組織で議論しているなかで、不足しているようであれば、盛り込んでいくようにしたいと思います。
○議長(田中勝男) これで、橋本晃明議員の一般質問を終わります。
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○議長(田中勝男) おはかりします。
本日の会議は、この程度にとどめ、散会したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
よって、本日はこれをもって散会することに決定しました。
明日は、午前10時に会議を開きます。
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○議長(田中勝男) 本日は、これで散会します。
(午後3時26分 散会)