平成20年第7回定例会(9月24日_日程第1_平成19年度国民健康保険特別会計決算審査)
○議長(田中勝男) 日程第1、一昨日に引き続き、平成19年度各会計の決算審査を行います。
認定第2号 平成19年度清水町国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを審査します。
これから質疑を行います。
248頁をお開きください。
平成19年度清水町国民健康保険特別会計歳入歳出決算事項別明細書により、歳入、歳出、並びに調書を一括して質疑を受けます。
質疑はありませんか。
9番、妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) 議長、248頁からということですが、その前はないですか。
○議長(田中勝男) 国保会計でですか。
○9番(妻鳥公一) そうです。総括的な歳入歳出のところです。
○議長(田中勝男) はい、よろしいですよ。
○9番(妻鳥公一) 246頁です。総括的に歳入と歳出の総計が出ておりまして、そこに一番下に差し引きが出ております。これは基金に全部入れるのでということですが、ちょっとお聞きしたいのは、18年度の決算では翌年繰越額残しているんですよ。そして、基金にも入れているということがあるので、この違いはどういう違いなんでしょうか。お伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 失礼しました。繰越明許費で繰り越して、基金に積み立てたのは決算が終わって、残金を基金に積み立てたとそういうことです。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) そうですか、わかりました。19年度の歳出のなかで不用額がずいぶんと出ている、1,800万円ほど出ています。この主なものですが、ちょっと教えてください。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 内訳というか、総括表ではなくて、歳出のほうの部分で見ていただければと思いますが、特には予想していた医療給付費ですか、こういうのが5月の出納閉鎖まで持っていたということで、支払いが遅れることがあるんですね、請求くるのが、そういう医療給付費の部分で安全を見て残しておいて、最終的には不用額になったということで、267頁を見ていただけたら、1,800万円のうち、一般管理費の委託料がありますが、そこで後期高齢者医療制度対応改修事業委託料、これが繰越明許で7,752,990円ということになっておりますので、そのほかはさきほど言った医療給付費の持っていたということで、不用額になってしまったという状況です。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) ここのところでお伺いしようと思ったのですが、そういうふうにお話をされたので、ここで1,200万円の不用額を出しているわけですね。委託料という形ですね。ずいぶん2,000万円の委託料をみていて、1,200万円の不用額が出ると、これは療養費ではないですから、そこのところ、なぜこんなに不用額が出たのか原因をもっと詳しく教えてください。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) ご承知のように、後期高齢者医療制度が本年4月から始まるということで、システムの改修が主なんですが、それに伴って、国保のシステムも一部変わりますし、当初も見積もりをもらって、電算の改修費を見込んだところですが、この部分については、いくらかでも安くということで、いろいろと業者と交渉をしまして、また後期高齢者の場合は国のシステム改修が途中で変わったとかということで、最終的には1,200万円という大きな金額が不用額になったんですが、最終的にはいつ変更になるのかということで、わからなかったという部分もありまして、内部の努力も含めて、こういうふうな不用額が出たということでございます。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) いろいろ変更が不確定な部分があったので、こうなったというふうなお話なんですが、実は委託料で大きいんですよね。これはこういう見積もりをしなければならなかった事情というのは今言ったようにあると思うんですが、国のやりかたが悪いんだというように私は実にけしからんことをするもんだと思っております。こんなふうに委託料が、これもコンピュータ関係ですよね。でかい金額が、ここが支出されるということになるわけですから、このことについてまた後から、ほかのところでお話をしたいと思います。これは問題があるというふうに思っております。
それから次にいきたいと思います。歳入の頁で、260頁で一般会計繰入金がございます。前からこれはいろいろな義務的な繰り入れがある、それから医療費の増額による一般的な繰り入れがあるというふうに聞いておりました。これをみるとどういうふうに何に何を繰り入れるのかということが絡んで、実質、19年度一般会計から国保会計が赤字になると、赤字になるからこれだけ繰り入れたというものがあると思います。義務的繰り入れならなかにあるから、なかなかこれだけ見てもわからないんですよ、私達は。本当に赤字になるからこれだけは繰り入れましたというものが、金額としてどれくらいあるんですか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 内訳については義務的繰り入れと一般繰り入れとなっておりますが、記載のとおり2,000万円を繰り入れたということで、これで収支を合わせているという、6番その他一般会計繰入金というやつがそのようになっております。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) 前に国民健康保険税の問題のときに、値上げをするというときにいろいろ町長もお話をされているように、4,000万円も5,000万円もなるから、これに繰り入れるんだと、この前ではなくて、この予算のあとからいろいろと国保税の調整をやっているわけですね。少しに抑えようということ、この時点でこれだけの抑え方ができているんですね。だから国保税を上げようと言っている根拠は何かといったら、これなんですよ、大変だからと、この時点で2,000万円ですよね。ちょっとそこらへんのところ、町長、どんなふうに考えられているのか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 議員、ご案内のように、国民健康保険については、義務的負担に伴う繰り入れと歳出増に伴う繰り入れということで、あるわけです。昨年もそうでしたが、これは議論をされて結果としてはこうなりましたけれども、最終的にはさきほど委託料の問題等々で、不用額が出たとこういうことで、それは療養給付費とは別な問題で、療養給付については200万円強のあれが出ているんですが、当初、いかに繰入額を持っていくかということが一番大きな議論になるわけです。そのなかで、療養給付費とのバランスを考えながら、できるだけ小額に抑えるような負担を求めなければならないというようなことで、至っているわけです。昨年、決算で2,000万円というのが出ているわけですが、歳出総体のなかからいきますと、これでは不十分、繰り入れするのが不十分であるだろうというふうには私も見ているわけですが、いかんせん、これを繰り入れをどんどんしていくとなりますと、一般会計の圧迫が非常に強くなるということから、その他の国民健康保険に対しては繰り入れることはよいわけですが、そうすると、その他の福祉、あるいは介護保険等々のほうに影響が出てくると、限られたなかで最小限の食い止めをしていかなければならないだろうということで、繰り入れをさせているところでございます。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) そこのところの議論をどうも抽象的にいつも国保税の値上げのときにやられるので、こういう数字がきちんと出たから、これに対して今度はどうするかということを考えなければならないと思うんですが、そんな考えでおられるのか、この数字を見て、じゃあこの次はどうしようかというのは、どんな考え方があるのかなというふうに思っているんですが、それについてはどうでしょうか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 実は一般会計繰入金につきましては、2,000万円となっていますけれども、その下の国民健康保険基金繰入金とありますけれども、これが4,000万円で、総額で6,000万円と、この4,000万円については、平成18年度の決算時に状況がよかったということで、基金に残っていたということで、この部分も含めて、一般会計繰入金と含めて、6,000万円を繰り入れているということで、最終的には収支バランスをとったという状況ですので、今年の決算状況を見ないとわからないですが、
決算というか、その年の決算をみて基金にどれだけ残るのかということで、最終的には一般会計と基金繰入金ということで、合わせて収支バランスを取るということで、当然、保険税が改正したときにも、そういうのも含めて検討をさせていただいて、今回のようになったということですので、そのへんについてはご理解願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) 今まで基金に積んでいたのがあるということで、こうなったんだと、基金の総額はどうなっているんでしょうか、この時点で。
○議長(田中勝男) 小林主任。
○主任(小林秀文) 基金残高ですが、決算書の289頁の財産に関する調書のなかに基金残高が載っております。現金で6,517,000円、債権で80,000円、合計額6,597,000円となっております。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) これは18年度の基金から4,000万円を持ってきたというのは、18年度、4,000万円基金を持ってきたというのはどういうことですか。今、お話をされましたよね。
○議長(田中勝男) 小林主任。
○主任(小林秀文) 平成19年度に4,000万円を繰り入れた後の今回説明した6,597,000円というのは平成20年3月現在の基金の残高です。4,000万円を繰り入れて、基金を取り崩した後の残高が6,597,000円ということでございます。
(妻鳥議員より基金残高の経過について答弁がほしいと発言あり)
○議長(田中勝男) 小林主任。
○主任(小林秀文) 基金残高の経過についてご説明します。
19年度の4月1日現在に、基金残高としては7,370,115円でした。その後、平成19年に18年度の決算が好調で不用額が出ましたので、39,147,099円を基金に積み立てたということで、平成19年度においては、46,517,000円の基金残高となっていて、そこから平成19年度において40,000,000円を取り崩しましたので、6,517,000円の基金残高が残ったということです。そして6,517,000円ですが、債権としての80,000円がありますので、全体としては6,597,000円となっております。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) わかったような、わからないような、18年度の基金繰り入れですね、繰り入れが3,900万円ほどなんですよね、それから持ち越してくるんだなと思っていたんですが、そこらへんがよくわからないです。あとからゆっくり聞きます。
次にいきます。281頁、保健事業費です。ここで一昨日話しましたインフルエンザ予防接種委託料というのがあるんですが、町独自のと、どういう関係にあるんですか。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) インフルエンザの予防接種委託料ということですが、従前とは変わってはいませんが、どういうところとの比較なのか、ちょっと質問の主旨がはっきりわからなかったので、詳しく質問の内容を教えていただければと思います。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) この間、課長が一般会計の検診料のところで、ずいぶん不用額が出ているんだけれどもと言ったら、インフルエンザの流行がなくて、ここで不用額が出たんですよというお話をされたから、それでここではこうなっているけれども、それとの関係はどうなっているんですかということです。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 失礼しました。この対象は国保の加入者、被保険者の65歳以上の方々が対象となって、病院に委託をしていると、委託料として支払いをしているということでございます。施設入所も含めてですが、町民の方ということで、そういう内容となっております。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) わかりました、その関係が。一般会計のところでは、一般の人が受診を受ける人が少なかったということだと思います。
次にいきます。275頁、老人保健医療拠出金というのがございます。この金額が拠出されたということは老人保健のほうに国保として国に納めたというお金の総額ですか。
○議長(田中勝男) 小林主任。
○主任(小林秀文) はい、そのとおりです。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) わかりました。
それでは次にいきます。249頁でございますが、歳入のところで、保険料の滞納分がございます。現年度課税分とそれと滞納処分というのがありますが、滞納分ですね、これにかかわって、現在、資格証を発行している方もおられます。短期もあると思います。その数がわかれば教えてください。19年度でもいいし、20年度でもいいですが。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 19年度決算ですので、19年度分の数字を申し上げたいと思います。資格証発行については2世帯で7名、短期証については、23世帯で42名に対して発行をしております。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) そこでお聞きしますが、この資格証のなかで、この2世帯7名ですが、中学生以下の子どものいる世帯はありますか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 1世帯1名います。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) これは1世帯に1名いらっしゃるということですから、けれども1名でもこのお子さんは病院にいけないという状況になっているんでしょうか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) さきほどの1世帯1名というのは、ちょっと訂正をさせていただきたいと思います。1世帯4名、お子さんが4名いるということで、お詫びして訂正を申し上げたいと思います。
病院にいけないということは特には聞いてはいませんけれども、何らかの事情で突発的に病気になったとかという場合は、当然、10割負担になる場合もありますけれども、特にそれで支障になったということは聞いてはおりません。
○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。
○9番(妻鳥公一) これは1人でもいたら困ると思うんです。そこのところを、病気は予定してくるわけではありませんから、みんな突発的なんです。病院に行こうと思ったら10割払わないといけないんですよ。これは町として考える必要があると思うんです。しかも子どもさんですよ、病院にも行けないと、何が起きるかわからない。これに対する対策というのはたてる必要があると思いますが、これを見て心が痛むものがあるんですが、町長、どう考えますか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 大変、私もそこは心の痛むところです。今までも担当では一定のルールということがありましたので、そのルールにしたがってやっているんだと思いますが、このような病でございますので、命にかかわるものになるかもしれませんので、十分にこのへんのことを留意して、考えてまいりたいと思っております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
○5番(中島里司) 264頁のなかほどに、諸収入の雑入の項目なんですが、監査委員の報告で13頁下段に、「また前年と同様に医療機関の不正請求により」ということで書かれております。また前年度ということで、同じことの繰り返しという解釈に読めるんですが、ほかの会計にもそういう表現がありますが、これらについて、担当者の事務ミスであればたまに続くこともあるのかもしれません。不正となると故意にやったというふうにも思えないわけではないんですが、これらについて町の指導といいますか、関係機関に可能であるのか、あればどのようにやっているのかお聞きしたいと思います。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 不正請求に関する診療報酬の返還ということで、ご承知かと思いますが、実は帯広の神経外科病院というのが以前あったんですが、そこの病院が不正な請求をして収入を得ていたということで、それについては返還命令が出まして、当町も少なくともかかわっていたという部分で、その部分については、昨年は旭川の今は病院はないんですが、担当窓口の事務長という方がいるんですが、その方のところにお邪魔していろいろと事情を聞いて、私達も請求をさせていただくということで帰ってきて、その部分は了解をしましたと、請求については徐々にではありますが、支払っていきたいというお話を受けたものですから、調定をさせていただいて、待っていたわけですが、実は先般、今年の9月22日に9月10日付文書が来まして、その先生個人が所得税並びに地方税の関係で税務署より差し押さえを受けているということが判明したということで、その分について、管内の関係のある市町村が先般集まって会議をしてその部分の事情はあまり詳しくはわからないものですから、当時の委員長に来ていただいて、どういう経過かということも含めて説明をしていただくということで思っておりますが、金額が非常に大きいということで、差し押さえの金額が大きいと、なかなか厳しい状況かなと、今の段階では思ってはおりますけれども、現在の状況でございます。
○議長(田中勝男) 中島里司議員。
○6番(中島里司) ただいまの課長の答弁ですと、この件については相手が1件という理解でいいのかなと思うんですが、前年度もそういう傾向というのは同じようなまた前年度と同様ですから、これも課長から説明のあった相手ということで理解ができるんでしょうか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(伊藤 登) 1件のことについて説明をさせていただきましたけれども、不正請求にかかわる分、間違えも含めて、現在、たくさんの病院にあるんですが、そのうちの何病院かは不正請求というか、誤って請求をしてしまったということで、還付、その他があるという場合が2・3件はあるんです。大きいのは私が今説明をさせていただいた部分で、その部分が1銭も入っていないんですけれども、そのなかには入ってはおりません。特に、監査委員の指摘については、この大きな部分ということで捉えていますので、この部分についてはいろいろと努力をしてまいりたいと考えております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
以上で、認定第2号、平成19年度清水町国民健康保険特別会計歳入歳出決算の審査を終わります。