北海道清水町議会

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平成20年第9回定例会(12月11日_日程2_一般質問2)

○議長(田中勝男) 次に、10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 10番、安田薫です。国の政治の舵取りも前方ふさがり、そして金融問題が世界経済に大きく影響し、日本の大手企業の大幅な解雇が現状となってきました。年の瀬が迫った今日、わが町の商工業等はいかがなものかとても心配です。わが町では少人数のリストラも防げる対応が必要ではないかと思います。また願うものです。
 さて、通告をしました2点について質問をさせていただきます。
 1点目、公営住宅の建設計画について、財政難だけで計画ができないのでしょうか。計画ができないのであれば、別の施策等も考えていただきたいと思います。特に近年近隣町村では、高齢者向けの公営住宅等がオール電化等で平屋で住みやすいものが建っております。なんとか高齢者向けの公営住宅を町の中心部に計画してはいかがでしょうか。
 次に、高齢者雇用の充実について伺います。団塊世代が退職期を迎える今、元気な60歳代が活躍できる社会の実現こそが町が発展できる大きなカギになるでしょう。意欲と能力がある限り、いつまでも働ける社会に向けて高齢者雇用の充実についての考えをお伺いします。
以上、2点についてよろしくご答弁お願いいたします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 安田議員のご質問にお答えしたいと思います。
第1点の公営住宅の建設計画でございます。本件につきましては、行財政健全化実行プランを実施中ですが、これに基本的に沿っていくわけですが、平成15年度より、現在まで凍結をしているというのがご案内のとおりです。当然公営住宅の老朽化に伴いまして、建て替え等の計画をしなければならないわけですが、さきほど申し上げましたように、交付税を含めて、財源の減少等があり、財政が圧迫をしているということでさまざまな手法を取り入れていかなければならない状況にあるということも認識をしているところです。
 御影地域につきましては、診療所の跡地に住宅があるんですが、以前から入居者と協議をしていたわけですが、その建て替えが入居者がこのままでいいというお話しをうかがっているところであります。清水地区におきましても、建て替えを順次していくということで、それぞれ進めてきたんですが、さきほど申し上げましたように、できるだけ町のなかに建設をしましたけれども、凍結の状態になっているわけであります。
 これから高齢者が増加していくなかで、やはり中心市街地にそういうものが必要だということが十分に認識をしているところであります。今の段階では、マスタープランというのをつくったんですが、それが変更をしなければならないという状況にきています。それを考えていかなければならないと、マスタープランの変更に沿って、計画をしていくという形になろうかと思いますが、もうしばらく本町の財政推移をみなければならないだろうと、もしそういう場合には当然バリアフリーという形のなかでいかなければならないだろうと、その前にもマスタープランはどうしても必要であります。その前にも別の施策としては、民間に共同住宅を建設していただいて、それを町が一括借り上げするという動きが出てきておりますので、それらも含めて考えていきたいと思っております。それがすべて町内の事業者がそれに取り組んでもらえれば、経済効果含めていいわけですが、なかなか現状では、経済環境を考えますと即座にという対応は生まれにくいというのが今の状況ですが、十分に踏まえて官と民、どういうふうにするかということで検討をしていきたいと思っているところであります。
 次に、高齢者の雇用でございます。60歳を終えてまだまだ元気でいるわけでございまして、当町には社団法人シルバー人材センターがありますが、これに従事するというのはごく限られた登録しかしておりません。60歳過ぎてすぐという方はそのなかにはしていないような状況であります。一生懸命働いてきて、少し体を休めようかと、また再構築していこうかという人も多いのではないかと思います。
 本町の雇用を考えますと、かなりの60歳代の退職した人達がいるわけですが、その人達の働ける場をどのように構築をしていくかということが、大きな課題ではないかなとこのように思います。限られた事業所のなかで、業務別に一概に退職したからということではなくて、それぞれ持っている能力は違うわけですから、そういうものも含めて、十勝北西部通年雇用促進協議会というものを立ち上げており、そのなかで国や道の事業を入れながら、通年雇用を進めていくべく協議をしているというのが実態でございます。そのなかも季節雇用というものも入っておりますけれども、できるだけ社会のなかでご活躍をしていただける社会づくりというのが求められているのではないかと思います。
 そういう面も踏まえて、数社が、60歳終えて、その関連する企業、あるいはその力を必要とする企業では雇用がされておりますけれども、それも限られておりまして、だいたい7社くらい私が抑えているなかではそうしているかなと思いますけれども、それ以外は現状の従業員で、それをいかにコストを下げていくかということが、企業間のなかで私どもお伺いしているなかでは、そのような状況でありますが、なかなか難しい今の情勢のなかにあることをご理解いただければと思いますが、一生懸命その面についても力点を置いていかなければならないと思います。
 よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) それでは、公営住宅の建設計画について、1点だけお伺いします。本当に財源のないなか、いろいろな手法は使っていると思うんですが、何とか住むところが中心街にできれば、いろんな歩ける範囲内で生活空間ができたり、また経済効果、機能等もできるので、さきほど言われました民間病棟、もう少し推し進めて、計画をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 今のご質問のように民間の方が懸命に努力をして共同住宅、マンションとまではいきませんが、住宅が建設されてきて、十数棟があるでしょうか。行っていただいております。事業者の皆さんには感謝してございます。それは主に一般的に若い世代ですが、ことさら高齢者については、今後、町内の事業者の皆さんにも、いろいろとどのような方向が良くて、建設が可能かどうか、金融機関を含めたなかで、考えていかなければならないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) さきほどの町長の答弁でもありましたけれども、やはり安く住めるというところが本当に町の公営住宅の基本になるかと思いますが、それに安心・安全をプラスした公営住宅の確保を何とかお願いいたします。
 それでは次、高齢者雇用の関係についてですが、さきほど答弁をいただきました。本町はやはりシルバー人材センターに依存をしているところが多いかなと思いますが、厚生省等は10年度までに今後会員数を増やすような目標を立てているんですが、町としてシルバー人材センターがどうなっていくか、どのように増えていくのか、把握していればご答弁お願いいたします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) シルバー人材センターがどのように増えていくのかというのは、お答えするのはちょっと難しいところですが、シルバーセンターとしては、町民の皆さんにチラシを入れまして、募集をして、働く意欲のある方はシルバーでよいという方はそのなかで行かれるわけです。しかし、そのなかにも高齢者雇用の無料相談というのもございますので、シルバーだけでなくて、他のほうにということもございますけれども、町としまして、そういう60歳を超えた人達の窓口相談は受けておりませんので、そういう受ける体制を整えて、各事業所にこういう方たちがいらっしゃるということを紹介や案内、そういうことも必要ではないかと思いますので、一層そのへんも充実をしていかなければならないかと、雇用の場の確保に向けていければよいかなと思います。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) はい、町もシルバーに対しては、助成もしておりますので、町民の意見はしっかりと申していただきたいと思います。あとは、町の施設でシルバーに委託をしているような業種等がありましたら、お伺いします。

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○議長(田中勝男) 休憩いたします。

(休憩中、質問要旨を確認)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。

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○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) シルバー人材センターで町の事業をお願いする部分ですが、例で申し上げますと、役場庁舎の夜間、退庁後の管理、さらには文化センターの夜間や土日の管理などがございます。そのほかとして、公有地の草刈なども行っていただいておりまして、件数でいくと約40件ほどあると認識をしているところです。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) わかりました。各課にまたがるということで、もう少し通告のほうをしっかりしておけばよかったんですが、おおむねの話はわかりました。あとは今の話でもありましたように、やはり庁舎内の仕事も各課にわたってあると思います。なんとか、シルバー人材センターと自治体との連携について、しっかりとした対応策を練っていってほしいと思いますが、その点、お聞きしまして最後といたします。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) シルバー人材センターには、町から720万円程度の補助金が出してあるという状況です。決算についても報告がありますので、そのへんも含めて、打ち合わせも密にしながら、町の方針等々も伝えながら、雇用の増進に努めてまいりたいと考えております。