北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成20年第9回定例会(12月8日_日程4)

○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申出がありました。
 これを許可いたします。町長。

○町長(高薄 渡) 第9回清水町議会定例会におきまして、行政報告を4件申し上げたいと思います。
 清水町バイオマスタウン構想及び地域バイオマス利活用事業の推進につきまして、ご報告申し上げます。
 清水町バイオマスタウン構想につきましては、国が進めております「バイオマス・ニッポン総合戦略」に基づき、町内にある未利用バイオマス等の利活用について計画策定を進めておりましたが、去る9月29日に関係省庁で構成されるバイオマス・ニッポン総合戦略推進会議の審査を経て農林水産省において公表され、全国で157番目、管内で5番目の策定市町村となりました。
 この清水町バイオマスタウン構想につきましては、今年度農協が事業主体となり設置する耕畜連携型家畜排せつ物堆肥化施設建設事業の財源として活用する国の地域バイオマス利活用交付金の必須要件となっており、策定を進めてきたところであります。
 この耕畜連携型家畜排せつ物堆肥化施設につきましては、町内にある牛ふんなど年間約2万5千トンを原料とし、合計約1万トンの完熟堆肥及びペレット肥料を製造し販売する予定で、これらの堆肥や肥料を利用し栽培された作物の有利販売などの付加的な効果も期待されております。また、この堆肥化施設につきましては、去る11月7日に着工され、平成21年3月完成、同年4月稼動の予定で事業が進められており、今後の本町の循環型農業における重要な役割を担う施設として期待しているところであり、今後とも、バイオマスの利活用に向け関係機関と連携しながら各種事業を推進してまいりたいと考えております。
 以上、清水町バイオマスタウン構想及び地域バイオマス利活用事業の推進についての行政報告とさせていただきます。
 次に、清水町長特別賞の贈呈につきまして、ご報告申し上げます。
 去る、11月20日ホテルライフォート札幌において清水町出身の沖 美穂さんに清水町長特別賞を贈呈いたしました。
 本来であれば、清水町にご来町頂き多くの町民の祝福の中、贈呈を考えておりましたが、沖 美穂さんの都合が取れず日程を探っていたところ、平成20年度北海道スポーツ賞贈呈式に来道することをお聞きしましたので、急遽、その日程にあわせ贈呈させていただいたところであります。
 沖 美穂さんにおかれましては、2000年のシドニーオリンピック、2004年のアテネオリンピック、そして本年開催された北京オリンピックの自転車競技ロードレースに出場し、残念ながら入賞には至りませんでしたが、最後まであきらめず完走し町民に夢と感動を与え、広く本町の名を全国に発信していただきました。
 また、全日本自転車競技選手権大会において11連覇を果たし平成20年度北海道スポーツ賞に浴されたところであります。
 既に、平成20年10月25日に開催されたジャパンカップ優勝を期に現役の引退を表明されましたが、北海道スポーツ賞の受賞を町民とともに祝福し、これまでの功績を讃えるものであります。
 なお、2000年のシドニーオリンピック出場に際し町長賞を贈呈していることから、この度は特別賞を贈呈いたしました。
 以上、清水町長特別賞の贈呈についての行政報告といたします。
 次に、18歳未満の子どもに対する国民健康保険被保険者証の交付につきまして、ご報告申し上げます。
 18歳未満の子どもに対する国民健康保険被保険者証につきましては、国民健康保険税を一年以上滞納した被保険者世帯のうち、悪質な滞納世帯に対しては同一の被保険者資格証明書を交付しておりましたが、子どものいる滞納世帯においては資格証明書によって医療費負担が高額になるため、病院での受診を控え病状が悪化するケースも予想され、病院に行けなくなる事態につながることも懸念されることから、厚生労働省保健局並びに雇用均等・児童家庭局より、機械的な運用を行うことなく、特別な事情の有無の把握を適切に行った上で交付することとの通達があったところであります。
 町といたしましては、すべての子どもの受診機会を保障するため、この度、資格証明書の交付世帯であっても、18歳未満の子どもに対しましては被保険者証を交付することとし、12月1日から実施させていただいているところであります。
 なお、国民健康保険においては、税の収納率の向上は保険運営上極めて重要であり、今後におきましても悪質な滞納者については、滞納処分も含めた収納対策の厳正な実施に努めてまいりたいと考えているところであります。
 以上、18歳未満の子どもに対する国民健康保険被保険者証の交付につきましての行政報告といたします。
 次に、バイオ燃料地域利用モデル実証事業の進捗状況につきまして、ご報告申し上げます。
 去る10月28日ホクレン清水製糖工場におきまして、北海道農業バイオエタノール燃料推進協議会第2回幹事会が開催され、実証事業の進捗状況等につきまして、次のとおり説明がありました。
 施設整備事業につきましては、北海道バイオエタノール株式会社が平成19年12月21日から建築工事に着手し、平成21年3月の工事完了を目指しているところであり、別紙施工状況写真のとおり本年10月20日現在、実績進度67パーセント、主要建物10棟はほぼ完成しておりますが、建物内外部を施工中であり、12月末の完成を予定しているところであります。
 機械設備工事につきましては、取水・排水設備はほぼ完成し、10月上旬から試運転をしております。また、蒸留・脱水設備は主要機器の配置が完了し、配管・電気設備工事を施工中であり、12月末の完成を予定しております。その他原料受入設備・発酵設備等も施工中であり、2月末の完成を予定しております。
 技術実証事業につきましては、新規採用職員の教育、バイオマス関係講習、アルコール工場研修派遣、キリンビール試験プラントでの研修を実施しており、技術試験につきましても、熊本大学及び財団法人十勝圏振興機構に委託し、稼動に向けて準備を進めているところであります。
 原料の確保につきましては、当初てん菜5に対し規格外小麦5の割合でありましたが、飼料等での需要が逼迫している規格外小麦は実証試験に必要な数量を確保することとし、てん菜9に対して規格外小麦1となる見込みであります。
 以上、バイオ燃料地域利用モデル実証事業の進捗状況についての行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。質疑はありませんか。
 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 1点お尋ねしたいのですが、国民健康保険の被保険者証の交付の件でありますが、以前も議会のなかでこのことについては一部質問もあったように記憶をしておりますが、このなかで言われている悪質な滞納世帯という判断をしている、そこについてはどういう考えで悪質な滞納世帯という判断をしているのか、お尋ねしたいのと、昨年だと思いますが、議会で質問があった折りに現在何名だと言われていたと記憶しておりますが、その後の数字変動があるのか、現在何名なのか、お尋ねいたします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。税務課長。

○税務課長(滝口幸男) 税務課長です。国保税の滞納分の徴収も行っていますので、答弁をさせていただきたいと思います。ご質問ありました悪質なという判断ですが、これは特に定義があるわけではありませんけれども、我々が通常やっている業務のなかでは、再三の呼び出しにも応じないとか、居留守を使うとか、それから誓約書を取り交わしても、全然履行がされないとか、そういう世帯が悪質というふうに考えております。以上でございます。

○議長(田中勝男) 課長、世帯数はわかりますか。
 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) 9月の定例会以降の世帯数について該当する世帯ですね、これについて申し上げたいと思います。本町の場合、資格証を出している世帯ですが、成人単身世帯1世帯、成人夫婦1世帯の合計7名でございます。そのうち子どものいる世帯につきましては、4名が該当いたします。以上でございます。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 私がお尋ねしたいのは、この悪質な滞納世帯というのは支払い能力があるにもかかわらず支払わないという世帯であればいいのですが、そういう世帯であればどうしても払いたくないという理由があって払わないということであれば、お金があるわけですから病院に行っても子どもが病気をしても十分に100%支払う能力があるという判断を当然すべきだと思うわけでこういうことがないなかで支払う能力がないにもかかわらず大変な事態のなかで督促かけて厳しくやるということについて、もしあるとすればこれは逆に問題が出てくるのではないかとこういうことでお尋ねしているわけであります。
 今、子どものいる世帯が4名と言われましたが、4世帯なのか、例えば1人ずついれば4世帯ですが、1世帯に4名いるのか、世帯数はどういうことになっているのかどうか。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(伊藤 登) さきほど申し上げたとおり2世帯でそのうちの1世帯に、夫婦の世帯ですが、そこに4名がいるという状況です。

○議長(田中勝男) 税務課長、答弁ありますか。
 税務課長。

○税務課長(滝口幸男) 答弁をさせていただきます。税務課に前年度の所得の課税台帳があるわけですので、当然それに従って課税がされているわけですから、そういう意味では支払能力があるという判断をさせていただいておりますし、それからここにも書かせていただきました滞納処分ということになりますけれども、これは預貯金だとか給料等々を出来る限りの調査をさせていただいて、そのなかで判断をしていくと、そのなかで悪質というものを特定といったら変ですが、判断をさせていただいてそれなりの対応をさせていただくということにしております。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
 これで行政報告は終わりました。