北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成21年第10回臨時会(10月19日_日程06)

○議長(田中勝男) 日程第6、議案第87号、工事請負契約についてを議題とします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) 議案第87号、工事請負契約について、ご説明申し上げます。
1、工事名 清水町営育成牧場(北清水)育成舎等建設工事
2、方法 平成21年10月5日、5社による指名競争入札の結果の落札によるものでございます。指名業者は、河井ローダー建設株式会社、田村建設株式会社、株式会社北海塗装工業、植村土建株式会社、紺野建設株式会社でございます。
3、契約金額 消費税込みで52,290,000円
4、契約の相手方 上川郡清水町御影東1条2丁目16番地 河井ローダー建設株式会社清水支店 取締役清水支店長 河井修
 次に、工事の概要についてご説明をいたします。本日、お配りしてございます議案説明資料をご覧いただきたいと存じます。
 この1頁が平面図、2頁が立面図となってございます。建設いたします施設は、鉄骨づくりの育成舎1棟496.8平方メートルとパドック700平方メートルの合計1,196.8平方メートルで、育成舎は170頭の受入れ規模でございます。この施設は主に生後8か月0以上の育成牛を受け入れ、飼育管理、受精後、妊娠確認までの間を育成するものでございます。
 工期としまして、契約より平成22年1月31日を予定しております。
 以上、議案第87号の説明とさせていただきます。よろしくご審議いただきますようお願いします。

○議長(田中勝男) これより質疑を行います。質疑ありませんか。
 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 育成舎の関係でお尋ねします。経済危機の対策臨時交付金を使って、新たに育成舎を建設するということは、以前から聞き及んでおりますが、今回、5,200万円で落札しておりますが、1点目の質問として、当初の計画からみますと、当初は4,500万円程度を予定していたと思いますが、700万円程度が額的に多くなっておりますが、これは設計変更だとかそういうことなのか、まず1点お尋ねします。
 ただいま、お伺いしましたところ、5社による河井ローダーに落札をしたということですが、額的に5,000万円を超える大きな工事でありますから、少なくても公共事業が少なくなっているこの現状を鑑みて、例えば基礎部分と上を分けるとか、そういう工事方法をとって、より多くの業者にかかわりをもってもらうということが、なぜできなかったのか、まったく初めからする気がなかったのか、このへんについてお尋ねします。
 それと今回のこの育成舎を建設することによって、170頭と前にお聞きしましたが、これぐらいの頭数が増えると思いますが、このことによって職員の増にはならないということを前に説明されていたと思いますが、今後も同じように、職員が今後必要になるとかいうことはないのかどうか、お尋ねします。
 それと最後でありますが、落札率の関係ですが、本件についての落札率についてお尋ねします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。産業振興課参事。

○産業振興課参事(秋田谷幸次) ただいまのご質問の第1点でございます。当初、7月13日の臨時会で補正として組ませていただきました。その後、9月定例会で約900万円ほどの増額補正ということで、工事請負費の金額を出してございます。この増えた内訳というのは、現在、私どものほうで計画をしている新しい畜舎を建てる位置の地盤調査といいますか、地質調査を行った結果、岩盤がかなり深い位置にあるということで、コンクリートの杭打ちが必要ですというための経費が増えてきたという状況になってございます。
 それから担当としてお答えができる範囲としていうことになりますと、一番最後の今後預託頭数が増えても職員は変わるのか変わらないのかということですが、その規模によりますけれども、現況の規模プラスこの170頭の牛舎を加えたこの規模でいきますと、これに従事する人間の数は変わらないと、現況のままで進めることができますということでございます。以上でございます。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 残り2点について答弁させていただきます。まず、基礎と上物というか、それを分けて発注をすることを考えなかったのかというご質問ですが、基本的に従来どおり、これは一体のものだと考えておりますので、これについての検討はしておりません。したがいまして、従前の方法で発注をしたところです。それと落札率ですけれども、96.86%でございます。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) わかりました。全体的に言われていることがわかりました。特に職員増については、私は1名やそこらは必要ではないかという心配をしていましたが、担当課長からの説明では、現行規模では将来を含めて人員は変わらないんだということで安心をしました。
 コンクリートの杭打ちを急遽行わないと、地盤の関係で、この建物ができなくなるということですから、このへんについても、当然、建物がしっかりしているものでないと困るわけですから、このへんについても理解をいたします。
 工事の入札関係について、分けて発注をするということについては、当初から考えていなかったということでありますが、すでに行為そのものが終っているわけですから、このことについてどうのこうの言う気はありませんが、額的に5,000万円を超える額ということになれば、5社のうち落札できなかった4社については、なんとか私の会社にも少しはという気持ちも私はあるのではないかという気がしますので、特に今後はこういうものが発注されるというときは、そういうことも十分に配慮をした契約行為をしてほしいという思いがあるのですが、今後については担当課長はどのようにお考えか、このへんについてお聞かせください。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 私も技術的なことは理解しておりませんけれども、本来建物だけで申し上げますと、基礎と上物というのは一体のものだろうと、そんなことがあるかどうかわかりませんけれども、基礎と上物で誤差が出るとかそういったことも懸念されるということと合わせて、経費も両方にかかるということを考えますと、けっして分けることが工事費全体を押し上げることにもなるのかなと、物によっては、例えば電気だとか設備、そういうものは当然分けて発注をしていくつもりですが、建物そのものについては、なかなか難しいものがあるのかなと思っているところです。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) どうも担当課長の今の説明では、建物そのものは一般的に考えると、基礎は何々建設で、上物はどこどこ建設という建てかたというのは、住宅ではありますが、一般的にはないのかなという気がしますが、私が言っているのは、さきほど言いましたように、町として清水町の業界全体をみたときに、額的に大きなものについては、それなりのくむ努力をして配慮してやるべきではないのかということを前提にして、申し上げているわけで、初めから検討はまったくしないで一体のものとして扱っていたということでしたので、今後はそういうことを検討をすべきではないかということを申し上げているわけですが、どうも経費の面だとか、そちらの面ではメリットはないということに触れておりますが、私は考え方によっては、そんなものは簡単にクリアできるものではないかとそんな気がしますので、今後はそういう方向で検討願いたいと強く申し上げて質問を終わります。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 4番、口田邦男議員。

○4番(口田邦男) この施設によりまして170頭の育成牛を扱うのが増えるということでございますけれども、人件費についてはそのままの体制でいくということが申し上げられました。餌とか飼料、これについて170頭分の餌の確保は大丈夫なのか、ちょっとお伺いします。

○議長(田中勝男) 産業振興課参事。

○産業振興課参事(秋田谷幸次) 新しい育成舎建設に伴っての飼料の確保ということでございますが、さきほど総務課長の説明のとおり、工期は今年の場合は1月末ということで、年度内においては2月・3月の2か月間、それ以降、夏期放牧までの4月・5月のなかでの期間の飼料につきましては、本年の飼料調整のなかで粗飼料については確保ができているということでございます。ただ、これが今後ともどうなるのかということになりますと、当然、飼料の不足というのが懸念されるということですので、来年度においては飼料確保のために現物を買うのか、青田買いをするのか、そのへんは今後の検討ということで、いずれにしても将来的には飼料は不足するということになっております。

○議長(田中勝男)
 ほかに質疑ありませんか。
 7番、奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) 今回の育成舎の建設なんですが、この建設が契約した時点でこの築2年とか3年ぐらいの間に何か建設的にミスというものが生じた場合というのは、どういうふうにされるのか。この業者さんに限ってそういうことはないかもしれませんが、万が一そういうものが生じた場合、建設後のアフターケアのようなものはされるかどうか、契約のときにされているのかどうかお伺いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。都市施設課長。

○都市施設課長(栗本勝矢) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。一応、契約の内容については1年間、そういう瑕疵が見つかれば業者の責任において直すとなっております。

○議長(田中勝男) 奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) 1年間だけですか。やはりこういう場合は建築物というのはしっかりした基礎から始まるんですが、やはり3年ぐらいは様子もみないといけないと思いますので、そこらへんも含めて、しっかりしたアフターケアも必要だと思いますが、1年間で十分なのかというのも疑問に思いますが、それで契約がされているのであればやむを得ないと思います。

○議長(田中勝男 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 今、一般的に、建築工事も土木工事も含めてそういう請負業者に瑕疵があった場合の対応というのは、そういう形で進めさせていただいております。仮に2・3年後でも瑕疵がはっきりすれば、それは今、議員がおっしゃるような形で、当然、請負業者にきちんと瑕疵がはっきりすれば当然と思っております。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 8番、加来良明議員。

○8番(加来良明) 今の工事請負の件で確認をしたかったんですが、前回の補正のなかで、地盤調査して杭を打たなければならなくなったので、補正を一般財源でしたんですけれども、当初の計画のなかでは、今の説明のなかでは、場所が上のほうにあって、最初と予定が違ったから補正を組んだのか、そこらへんの説明をもう一度お願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) この事業につきましては、交付金事業で実施をさせていただくところでございますけれども、当初計画と場所が変更になっているわけではありません。この交付金事業ということで、基本設計なりの部分ができなかったものですから、岩盤、地耐力調査も必要だということで、経費として実証をさせていただいたんですが、本来であれば、基本設計をさせていただいて、その設計のなかで地盤が弱いだとか、そういう部分であれば、当然、予算に計上をするときにその部分の杭打ち工事などの予算も計上するべきなんですけれども、時間的な余裕もなかったということで、業者の参考見積もりで申請をさせていただいたという経過でございます。そのなかで地耐力調査をやった結果、杭打ち工事が最終的に必要だということになって、9月の定例会で補正をさせていただいたというような経過でございます。

○議長(田中勝男) 加来良明議員。

○8番(加来良明) 瑕疵責任とかさきほどありましたけれども、杭打ちとか、住宅については今年度から建設業法では瑕疵担保責任ということで10年保証ということで住宅はあるんですが、一般のそういう建物工事では関係ないんでしょうか。


◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 休憩いたします。

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。


◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春) 大変失礼しました。今のご質問の瑕疵担保の関係ですが、公共施設につきましても、同じようにございますので、その旨を契約書でうたわせていただいておりますので、10年ということでうたわせていただいております。大変失礼いたしました。

○議長(田中勝男) 加来良明議員。

○8番(加来良明) さきほどの答弁、奥秋議員の質問の答弁は間違っていたということで、取り消しか訂正等は後ほどすることを望みますけれども、例えばその瑕疵担保責任が今月10月からスタートしているわけですが、その時点で設計の段階で基礎も全部地盤調査も含めたなかで、設計とかが計上されることが条件として建設業法ではなっていると思いますが、それをしないで、予算を組んで先にやったということなんでしょうか。もしそうであれば、本来であれば、基礎の杭打ちの一般財源で補正を組みましたけれども、景気対策費のなかで最初から建築業法、瑕疵担保制度に則ってやっていれば、景気対策費用のほうでやれたのではないかと思いますが、そのへんはいかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) さきほど産業振興課長からもお話をしましたけれども、設計の段階では地盤調査の経費も入って設計を出させていただきました。併せて建物設計もお願いしてきたんですが、そのボーリング調査の結果、杭打ちが必要となりまして、9月の段階で補正を組まさせていただいたところでございます。補正を組まさせていただいて、実績ができあがったという経過でございます。交付金の関係ですが、おっしゃるとおりですが、交付金というのは総額が決まっておりますので、その部分がくわれれば何かの事業をやめなければならないということで調整ができたかと思いますが、そのような契約といいますか、事業の進め方がそういった形でしたので、後から杭の部分を追加させていただいて設計が仕上がったと、順序的はそういうような経過でございます。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(加来議員より都市施設課長答弁の訂正を求める発言あり)

○議長(田中勝男) さきほどの、はい、都市施設課長。

○都市施設課長(栗本勝矢) さきほどの奥秋議員の質問に対して、私は瑕疵が1年と申し上げました。総務課長の言うとおりでございますので、訂正してお詫びいたします。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終ります。

○議長(田中勝男) これより討論を行います。
 討論はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

○議長(田中勝男) これより、議案第87号、工事請負契約についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

(賛成者起立)

○議長(田中勝男) 起立多数です。
 よって、議案第87号は、原案のとおり可決されました。