北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成21年第12回定例会(12月14日_日程2 一般質問1)

○議長(田中勝男) 一般質問に入る前に、あらかじめ申し上げます。
 最初の質問は、通告の全項目について、一括して質問していただき、再質問がある場合は、一問一答質疑になりますので、よろしくお願いいたします。
 また、質問、答弁にあっては、わかりやすく、簡潔に行われるよう特にお願いいたします。
 日程第2、「一般質問」を行います。
 順番に発言を許します。
 6番、森田慎治議員。

○6番(森田慎治) おはようございます。6番、森田慎治でございます。
 議長のお許しをいただきましたので、通告にしたがい、町民が日頃身近に接する2点、3項目について、現状と今後の取り組みについて、町長の率直な考えをお伺いします。
 まず、第1点目でございますけれども、十勝ごみ処理広域計画の推移と進捗状況についてお伺いします。
 清水町の清掃センターは平成3年から4年にかけて、事業費10億円余りをかけて、本事業がスタートして、その後、平成13年度にダイオキシン対策のために6億円を更に投資し、公害や環境等を配慮したなかで、現在に至っていると承知しております。
 現在までに、膨大なごみを処理し、町民の日常生活、環境保全に大きな役割を果たしてきたことは言うまでもありません。もはやこの設備は欠くことのできない施設となっているわけであります。しかし、すでに18年を経過し、設備も老朽化、今年度においても補正を含む2,400万円余りの改修費を計上したところであります。うち2,000万円につきましては、施設の心臓部ともいうべき焼却炉の損傷、補修工事費であります。3週間程度の休止をして、現在、工事を進めているというふうに伺っております。ごみの処理の停滞は、極力避けなければなりません。老朽化をしていくなかで、長期的に施設を堅持していく上で、今後の維持・管理が大変危惧されるところであります。現状を踏まえてお伺いをします。
 十勝のごみ処理広域計画について、その後の進展はどうなっているのか。清水町の清掃センターへのこれからの運営に深くかかわっていく問題であります。その推移、進捗状況についてお伺いします。
 次に、2点目として、指定管理者制度を導入後の考え方について、お伺いします。公の施設の管理について、平成15年度に地方自治法の一部改正に伴い、地方の公共団体の出資法人等に限定し、管理を委託する制度から、民間事業者を含む地方公共団体が指定する者、指定管理者が管理する制度に転換をされたところでございます。
 指定管理者制度というものは、多様化する住民ニーズにより効果的に、また効率的に対応するために、個々の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上をはかるとともに、経費の節減をはかることが目的にあります。清水町も平成19年度にこの制度を取り入れ、アイスアリーナ、御影パークゴルフ場の管理を特定非営利活動法人の清水町アイスホッケー協会に管理業務を5年契約で委託をしたところであります。
 これを鑑みながら、次の2点についてお伺いします。指定管理者制度の導入後の評価はどのように判断しておられるのか。また、判断基準はどのような形になっているのか、加えて利点等があればお伺いをいたします。
 2つ目として、評価を踏まえて、他の公共施設に取り組む考えがあるのか、加えてお尋ねをします。以上、よろしくお願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) おはようございます。除雪で雪が大変だったんですが、腰を痛めまして、ちょっと腰が重いのですが、お許し願います。
 森田議員のご質問にお答えしたいと思います。
 1点目の十勝ごみ広域計画の推移・進捗状況についてでございますが、この計画につきましては、平成11年から2年間にわたりまして、十勝支庁が音頭をとりまして、管内20市町村で構成がされました、十勝ごみ広域処理検討会議で検討を行ってまいりました。複数の市町村が連携してごみの処理を行うという計画でございます。平成12年度にこれができあがりまして、この平成9年1月に国からダイオキシン削減方針が出されたのに伴いまして、各市町村の施設改修維持に多額の費用を要するということから、焼却施設を統廃合して平成28年度までに検討をするということになっていたところです。
 しかし、その計画策定後、これまでにこの年数までに間に合わないということから、池北3町では平成14年度に、更に鹿追町では平成15年度に、ごみ処理施設を建設したということになったわけです。したがって、当町は早くに建設をしているわけですが、維持や修繕、そういったものにかかるということから、他の町村もそういうことがありましたけれども、その2つが間に合わないと、また受け入れが整わないというようなことから、5町にわたりますか、そのようなことで建設に踏み切ったということでございます。このような状況のなかで、現在、具体的な検討が進んでいないという状況でありますが、一昨年、この計画がどうなっているのかということで、問い合わせをしているところであります。更に環境組合の議員協議会におきまして、具体的な方向性を示すべきだということを今年度もそのような意見が出ているところでございます。執行側としましては、それらを踏まえて進めてまいりたいというお答えでございますが、現在、池田町において、不燃ごみの施設を建設中でございますので、その完成後ということで、検討を始めていきたいということございます。私どもとしましては、今回もこのようなことで費用をかけておりますので、できれば早くのなかでの検討もしていただきたいということで、お話をしているところです。私どもとしましては、今後、広域処理をした場合の、組合への負担金の問題、それから収集委託経費など、総合的に検討をしていかなければならないとこういうふうに思っております。埋立てのほうも、町民の皆さんのご努力によって、分別の方法も定着化しておりまして、これからまだまだそのことは推奨していかなければなりませんが、若干延びるということで6年という程度でありましたけれども、7・8年、2年ぐらい延びるのかなという考えでいるところであります。
 いずれにしても、費用対効果を求めていかなければならないものと、管内一致した状況でなければ、広域処理はできないのではないかというふうに思われますので、十分に検討を進めながら、自賄いで行った場合の費用対効果、それから広域との費用対効果、これは将来的にそうでございますけれども、その面を考えていきたいと思っているところでございます。
 次に、指定管理者制度導入後の考え方でございます。ご案内のように、アリーナを中心としまして、パークゴルフ場と、NPO法人清水町アイスホッケー協会には管理をお願いしているところでございます。これらはいずれも住民サービスが変わりなく、更には柔軟な姿勢でもって行えるという利点もございます。経費の削減も行われるということでございまして、特殊なこの施設でございまして、町外を含めて、利用の範囲も非常に広いとこういうことでございますし、更に専門的にいかないといけないということで、そういった面でのなかでは、アイスホッケー協会というのは専門的にできるということでございます。
 現在、検証でございますが、4点ほどあげておりますけれども、適切な維持管理はもちろんでございますが、それに安定した運営状況、そして利用者の平等な利用の確保、それから柔軟な姿勢による時間帯の問題、そういったものもしながら行っているところでございます。いずれもこの柔軟な姿勢と健全経営と、いわゆる適切な管理という面で、直営状況とは何ら変わるものではないと、時間帯の柔軟さについては直営当時より幅が広がっているのではないかということで、利用者の皆さんからも直営とのその差は言われているところでありまして、良くなったという状況で確認をしているところです。これは協定書を行っておりますので、毎月、施設の利用状況、料金、収入実績、維持管理の状況について、報告をいただいているところでございます。すべてがオールマイティに受け入れしているところでありませんが、若干、目的外的なものがあった場合には、その理由をしっかりとお伺いするということになっております。それから料金の収入、管理の収支バランス、これも目的どおり行われているところでございます。今後、そういったことを受けておりますが、まだひとつという状況のなかですので、今後のこともございますから、評価制度はまだ未整備でございますので、これらも含めて制度化を検討していく必要があると思うところでございます。
 この他施設の取り組みについてはどうかということになりますが、今後考えられるものとしましては、現在、部内での協議でもありますが、公衆浴場だとか清水公園ですね、そういったものとか、いろいろとありますが、施設1つだけで指定管理者という形でできるのか、受け入れる方がいらっしゃるのかどうかということになります。複数の施設で受け入れることができるのかどうか、こういったものを考えてみたいと思っております。清水公園については、現在、雇用をしている方々については、夏季は清水公園、冬季は除雪業務ということで、今のところは一体でそういうことになっております。以前、この清水公園についての議論をだいぶん行ったんですが、直営で冬季が除雪業務というような形になっているものですから、それを切り離すことで、負担増の可能性があるということで、今のところは直営で行っているところであります。
 なお、公衆浴場につきましては、管理人が退職になりましたので、現時点ではシルバー人材センターに委託しているところです。この現状が一番いい方法かどうかということはまだ判断をしておりませんが、今のところはそのようなことで行っているという状況でございます。以上でございます。

○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。

○6番(森田慎治) ありがとうございました。それでは再質問を何点かさせていただきます。町長、体の調子が良くないようですので、なるべく端的に質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
 まずはじめに、ごみ処理広域計画の関係ですが、ただいまのご答弁によりますと、現在は止まっている状態、簡単にいえばそういうふうに受け止めさせていただきました。これは清水独自でどうこうというわけにはなりませんので、これからのその流れといいますか、推移を見極めながら、清水町を歩んでいくという形になろうかと思います。そうしますと、それはちょっとおきまして、当分の間、清水の施設を継続していくという形になるかと思います。そのなかで、そちらのほうでいくつかご質問をさせていただきます。この間も補正予算を組まれたなかにいろいろとご質問がありました。また、所管事務調査のなかにもありましたので、再度そのものについてはお尋ねを避けさせていただきますが、この施設が長期的に利用していくかということが大切なことだと思います。一番問題になったのが、定期点検のありかた、その判断のしかたということが問われたのではないかと思います。今後は、やはりそういう観点にたって、ますます老朽化していくわけですから、より一層の費用がかかるわけであります。そのへんについて、更に今以上に定期点検、重要な部分においては、避けては通れないというふうに思うわけでございます。そのへんについての考え方を今一度お尋ねします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 議員のご指摘のとおりだと思いますので、そのような計画を組みながら、点検を進めていかなければならないというふうに思います。

○議長(田中勝男) 森田慎治議員。

○6番(森田慎治) ぜひともそういう形で進めていただきたいと思います。次に、その焼却炉が傷んできたという原因のなかで、この間も説明のなかに一部あったかと思いますが、ごみの分別というものが深くかかわっているのではないかということでございます。この間の所管事務調査のなかでも、約2割近いものの分別が不十分であったというふうに報告がなされておりますが、分別が有料化になったのが、平成15年でしたか、経過をしているわけでありますが、どうも収集のありかた、それに携わる人のご意見も伺った経過があるわけですが、ちょっとごみの分別のありかたが、経過するにしたがって、いいほうではなくて、どちらかというと楽な方法に低下していって、結果的に分別が上手く機能をしていない面が若干伺われるのではないかとこういうふうに思うわけです。そういったへんをどのように受け止めておられるのか、そういうことであるならば、もう一度初心にかえって、この焼却炉の延命ということも踏まえて、ごみの分別、そのもののありかたを、行政も、収集する立場の者も、そして住民も何らかの形で見直す方法が必要ではないかと思いますが、そのへんについてはどのようにお考えでしょうか。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(草野和好) 今、ご質問のとおり、ごみの分別がきちんとなされていれば、焼却炉の延命につながるというふうなお話だと思いますが、そのとおりだと思います。ごみの分別につきましては、昨年度から毎月広報でお知らせをしているのですが、なかなかご指摘のあったように数字的には分別されたうちの20%はそうなっていないという実態もございますので、いろいろと方法を変えながら、工夫をしながら、町民に分別をしっかりやっていただくように、更に呼びかけていかなければならないというふうに考えております。

○議長(田中勝男) 森田慎治議員。

○6番(森田慎治) ぜひとも初心にかえって、もう一度そのへんをやはりみんなで考え直す必要があるかと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。次に、最終処分場、埋立地の関係でございますが、これも年度が経過しておりまして、それは環境といいますか、地下水汚染等々の関係はどのような形になっているのでしょうか。調査というものはやっておられるのでしょうか。そのへん、ご確認をさせていただきます。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(草野和好) 埋立地の水処理の関係かと思いますが、毎年調査を行っております。適正にきております。

○議長(田中勝男) 森田慎治議員。

○6番(森田慎治) わかりました。やはり環境汚染というのは非常にこれから問題にされますので、ぜひとも心がけて、進めていただきたいと思います。
 それでは、次の質問に入らせていただきます。指定管理者制度の関係でございますが、さきほど町長から答弁をいただきましたが、御影アイスアリーナと公園の関係について、私も町民の皆様から、利用をされている方から大変評価をされているというふうに伺っております。
 それはそれで大変けっこうなことでございますので、良い評価であるならば、他の施設、特に町民が多くかかわっていく施設については、そういうものを積極的に取り入れていく必要があるのではないかと私はそういうふうに考えるわけでございます。その観点から、評価のありかたについて、町長からご説明をいただいたわけでありますが、私も実は機会がございまして、所管事務調査のなかで、指定管理者制度について、1市1町村に研修に行かさせていただきました。そういったなかで、いろんな勉強をさせていただいたなかで、清水町のアリーナの関係でこういう診断といいますか、診断基準が持たれたのではないかと、これは清水が大雑把になっているわけですね。第19条と第20条のなかで、その管理の診断といいますか、そういうもので判断する形になっているわけです。行った先では、きちんと初めから細部にわたって、マニュアルがつくられ、そしてモニタリングの指針があって、最終的にそれを評価としてやっているわけです。そうすると結果的に指定管理者制度を取り入れたことによって、何が良かったのかというものが、判断基準として、非常にとらえやすいんだというふうに私は感じてきたわけです。清水町もぜひともこういうものを参考にして、診断というか、評価基準というのを作成していただいて、そして次のステップに進んでいただくような考えに持っていただきたいと思いますが、そのへんについてはいかがでしょうか。

○議長(田中勝男)
 副町長。

○副町長(安曇達雄) お話をいただいた、ご指摘についての部分は大変重要だと思っております。これらについては、さきほど町長からご答弁を申し上げましたけれども、大変現状のなかでは、非常に効率的に良い方向で運営がされていると理解しております。より効果的な、そういった評価方法等について、検討をしていく必要があると思っておりますが、評価にあたっては業務量が項目的に非常に大きくなってくるとか、そういったようなことで、本来の指定管理者制度の意味が異なってくる状況は、慎重に取り扱っていかないといけないとそんなふうに思っておりますので、このへんにつきましては、本町に合ったどういう方法が取れるのかという部分については、また検討を進めていく必要があると思っております。以上でございます。

○議長(田中勝男) 森田慎治議員。

○6番(森田慎治) さきほど町長からも答弁でありましたけれども、清水も清水公園と道路の維持関係については、その夏と冬という考えのなかで、それにかかわれる業者に委託をしていると、大変けっこうなことですし、できるだけそういう形になっていくことが望ましいのではないかと、夏だけで仕事がなくなるというのもひとつの問題点であろうかと思います。研修した先に行きますと、恵まれた町の事情もある町もございました。しかしながら、町のなかで恵まれていないところはいろんな努力をして、いろんな業種の方が新たな組合といいますか、会社を立ち上げて、それを管理制度にのっとってやっているという経過を身近で聞かせていただきました。清水もそういう形になれば、新たな形のなかで、指定管理者制度に取り組みやすい状況が生まれやすいのではないかと思うわけです。事業主との話し合いというのもあろうかと思いますが、町もできればそういった形で率先して指導していきながら、要は最終的に公的施設が管理が十分になり、利用しやすく、町民が喜んでそれを利用していく、そして結果的に経費の削減につながるということが、制度にのっかるのではなくて、委託の場合においても、結果的にそういうものがなければ、ただ委託をしたというだけではいけないので、それを考えていくとこの制度になんとか乗せていくことが、結果的に清水のなかでも住民の利用においても、あるいは景観や環境整備にも最終的はつながっていくのではないかと思いますが、今一度、そのへんについてご答弁をお願いします。

○議長(田中勝男) 副町長。

○副町長(安曇達雄) お話をいただいたとおり、町のいろんな執行上、あらゆる部分で、この指定管理者制度というものは非常に重要になってくるということは認識をしております。今後の総合計画のなかでも、これらのことは十分に審議をしていかないといけないと、そういったなかで、さきほど町長から答弁を申し上げましたとおり、ほかの施設の維持管理等々につきましても、当然、どういった方向でいけるのかということは、検討をしていかないといけないし、現在、そういった方向の部分について、方向付けをしていこうということで、内部的には協議をしております。そういったなかで、外部の評価制度等々も含めて、その実施内容について、適正であるのかどうかということについては、これは必須でございますので、さきほど申し上げましたとおり、本来の目的であります指定管理者制度の効率性や効果性、そういったものを阻害しない範囲内でどういった方法が取れるのかというのは、今後、十分につめていかないとならないというふうにとらえているところでございます。

○議長(田中勝男) 森田慎治議員。

○6番(森田慎治) ぜひとも、慎重に期するのは最終的に町民のため、そして財政上からも積極的に取り組んでいただきたいと思いますし、そういう考えもあると伺いましたので、2項目目の関係については前向きに取り組んでいきたいという考えがございましたので、そのへんは省略をさせていただきまして、私の質問を終わらせていただきます。