平成21年第12回定例会(12月14日_日程2 一般質問4)
○議長(田中勝男) 次に、2番、山岸政彦議員。
○2番(山岸政彦) 2番、山岸政彦です。通告にしたがいまして、2つの項目について、質問をさせていただきます。
なにぶん初めての一般質問ですので、何かと不慣れな点等があるかと思いますが、お許し願いたいと思います。
まず1点目ですが、町内商工業者の振興についてということでございます。皆さん、ご存知のとおり、長引く不況の影響で町内商工業者は大変厳しい状況になっております。今年度におきましては、国の地域活性化経済危機対策臨時交付金等によって、建設関係はけっこう大きい金額の工事の発注があり、なんとか仕事があった状況ではありました。しかし、来年度については、まったく見通しが立たないという話も聞いております。物品購入に関しましても、一部補正でありましたけれども、厳しい状況としては、変わりがないのではないかと思っております。2007年度の統計ですが、清水町では年間商品販売高が約150億円となっております。顧客吸引率というのが出ているんですが、それによりますと清水町は1.30ということで、全道でも15番目に値するほど高い吸引率となっております。売り上げの3割近くが町外から流れてきているという結果になっております。しかし、業種別に見てきますと、飲食料品小売業が1.24、町内3つの大きなスーパーがありますので、そのへんが大きな結果かなと思っております。あとは分類のなかで、その他の小売業、中身がはっきり書いてありませんですし、教えてくれないということで、実際どの業種なのかというのはわかりませんが、それは2.27、清水の購買力の倍以上の金額が、清水町で買われているという結果になっております。しかし、分類として出ている業種のなかでは、織物、衣服、身の回り品、小売業、そして自動車・自転車小売業、家具、重機・機械機具小売業などが軒並み30%台と、3分の2が町外に流出しているという結果が出ております。一般住宅につきましても、街中を走ったりして新築の家が建っているのを見るのですが、それも多くは町外のハウスメーカーが目立ちまして、町内の建設業者が建てている家は本当に少ないのではないかというふうに見ているところです。
そこで、現在、役場における物品購入、建築土木工事、年間に数多くあると思いますが、町内業者に発注をしているというのはどのぐらいの割合があるのかをお知らせ願いたいと思います。多くは町内業者を使っていると思いますが、例えば、これを100%に限りなく近づけるとか、そのような考えがあるのかをお尋ねしたいと思います。併せて、これからの商工業の振興策について、町長の考えをお伺いしたいと思います。
次に、消防の広域化についてでございます。現在、平成24年度のスタートを目指して、広域化の準備が進められていると思います。現在の進捗状況はどのようになっていますのでしょうか。それと広域化によって、町民の安全確保は図られているのでしょうか。それと、消防署、消防団の関係と広域化による清水町についてのメリット・デメリットについて、どのようになっているのか、考えをお伺いしたいと思います。
以上、2項目につきまして、よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 山岸議員のご質問にお答えしたいと思います。
まず1点目は、町内の商工業の振興策でございます。ご質問がありました町内業者の発注率でございますが、今年度11月末までの契約に関しましては、物品で48件のうち、町内が32件、発注率は約7割でございます。建築工事では24件のうち、21件が町内、9割でございます。土木工事が13件のうち、町内業者の発注が12件で約9割、舗装工事や電気工事、その他の工事に関しましては65件がございますが、発注が49件となっておりまして、約8割となっております。当然、自ずから特殊な物品だとか、システムだとか、その他工事で町内で受けられないものは町外業者になっているところでございます。おおむね8割以上9割に近いという状況でございます。
次に、振興策をどのように考えているのかということでございます。さきほどもお話に出ておりましたが、購買力はあると、全道でも高いほうだと言われておりますが、流出が多いというようなことでございます。いつも懇談会等でも商工業者との話し合いでも話しておりますが、まずうちの町の現況が後継者がいないと、これがいないと、少ないということです。御影地区を除いても8,000人の町になるわけです。そうなりますと、業界の店舗数にも自ずから平均的な町村を見ましても、あるわけですが、極めて担い手の方々が不足しているということが大きな原因のひとつであります。大型店舗がこれだけ点在しているわけでして、極めてこれなども影響が出てきているという状況でございます。そういったなかで、どう打開するのかということになるわけですが、今はなんとか商品券事業を行ったり、カード事業を行って、持続をしてきているというのも実態でございますし、喚起をはかっていると、以前のような愛町購買運動というのが、さきほどのごみの分別と同じように忘れ去られているというのもあるのではないかというふうにも思うわけです。もう少し自分たちが住んでいる町をにぎやかにしていくと、商店街も元気になってもらおうと、愛町購買運動というのも必要かなと思うわけでありますし、そういうことですから、消費者としては一箇所で買い求めができるという利点ですね、高齢者になってくると、A店に行って、次の場所のB店に行って、そしてまたC店に行くということではなくて、A・B・Cが合体したもののなかですべて購入ができるということから、どうしても町内ではそういうふうに向かざるを得ないということになるかと思います。同時に流出をしているのはやっぱり家族での遊び等もいえるのかなと思いますが、そういうものも豊富にあるようなところで行くついでに物を買ってしまうということもあると思うわけです。そのためにはどうするかとなると、非常に難しいと思うわけですが、今はそういうなかでなんとか町に賑わいをということで、関係者の努力によって進めてきているのも事実でございます。
私は先般、商工会の役員との懇談会を開催しました。そのなかで極めて厳しい意見を言ったところです。ひとつにはそういった現状を捉えて、ただ、なんとかしなくては、なんとかしなくてはということだけではなくて、まず行動を起こすべきではないかというふうに言っております。行動を起こしてみて初めてどういうような影響が出るかということがわかりますので、そういったことをまず始めるべきではないかと思います。何事もすぐにハード面とか、そういう面で費用をかけるのではなくて、できるのは宅配事業をやっているところがあるじゃないですかと、関東・関西では、いわゆるコンビニといわれるところでさえやっているんですよと、ですからそういう形で昔の御用聞きみたいなことをする必要があるだろうと、けれども、それは家族経営のなかでなかなか難しいと、ですから商工会の職員がその役目を負って、そして毎日でなくていいわけですから、時間をとって回るということも必要ではないかと、物品もそうでありますけれども、建築工事にしてもすべてそうだと、営業マンを置いてまでやるところはできないと、ですから、何度でもいいから行ってお邪魔して行く必要があるのではないかということを言っております。そのことが地元への愛着、そして信頼につながるわけですから、商工会からまいられたということで、この工事、この物品はこうだよとなれば、本当に安心して消費者の皆さんもそのお話を伺うのではないかと、こういうことでございますので、その旨をもうちょっと職員の活力を期待したいということをお話しているわけです。
それから明確に商品の種類だとか質だとか、その場合に、建築工事の場合にはこの部分をやったらここぐらいだという金額、それから他社と比較する、できるような状況、それから完成した後のメンテもやりますと、それと同時に支払い方法、一括でなくても分割でもいいと、この方法を使うといいよとか、きちんと明記していく必要があるだろうと、それが透明性を高めて、やはり最後まで面倒をみてくれると、お年寄りですから、他市町村では面倒をみてくれない、けれども面倒をみてもらえるということをやはりしていくべきではないかというようなことを強く言っておりますし、空き店舗の問題についても、高齢者と幼児との子どものふれあいといっても、非常に難しいと、幼児をもつお母さん、それとおじいちゃんとおばあちゃんの考えがまったく相違でありますから、仮にそこにお預けになって、お母さんが町に運動やスポーツなりして戻ってきても、そのときに家に帰ったときに、こんな言葉を覚えちゃったとかなんとかと言ってね、それでもう甘いものを食べたとか、そういうさせられたとかいうことになって、問題が出てくると、そういうものをきちんとしたうえでの事業展開をしていくべきだと言っております。そして1人ぐらいは専門的な人が必要だと、保育を経験している人、有資格者でなくてもそういう人が必要であると、そういう面については町で支援をしてあげますよと、けれども主体的にやるのは実行力ですよということをお話しております。当然、新たな空き店舗にかかってくるときにも、最低限の水問題、トイレ問題、そういったものについての支援策だとか、新規就農と同じというわけにはいきませんが、そういったものの新たにやるものについての支援策については考えていかないといけないというふうに言っているわけです。
そういうことで一歩行動力を起こす商工会、これになっていただきたいということをお伝えしているところでございます。
最後になりますが、消防の広域のことでございます。消防はまだ議会にもそのことは報告をしていないわけでして、詳しくは申し上げることが出来ませんけれども、今、取り組みをいたしまして、関係部局によりまして、相当練ってきております。市町村長会議に素案を出されたところでございます。しかし、素案でございますから、まだまだ練らないとならないということで、年明けの2月に市町村長の統一した素案に基づいて、統一した見解をしていくことになっております。もう1年、それに基づいて本格的な報告案が出されようというふうになっております。私の意見としましては、消防本部が帯広市を入れて6本部ございます。それぞれ本部には職員が配置されております。6本部、いわゆる消防長が6人いるわけですから、それの負担経費を軽減する、あるいは本部職員の負担経費を削減する、それから広域デジタル化、このデジタルを今の6本部ごとにやると全部合わせると何十億円というお金になってまいります。それを1本部にすることで、20億なら20億ぐらいの経費節減を図られるのではないかということで、そういう私の考えであります。ですから、そのことを全町村長・市町村長が確認をし合うということを、この2月にもっていきたいなというふうに考えているところでございます。
消防団とのかかわりでございますが、現在も自賄い方式ということでございますから、それは堅持をしたいというふうに思っているんです。ですから負担金を出して、1つの本部に全部をお金を出すということではなくて、それぞれの市町村が予算を組んで、その旨を消防本部にやるということで、割り当てられるやつではなくて、市町村長が割り当てをしていくという現在と変わらない方法を取り上げようということでいるところが今の私の考えでありますけれども、これは全十勝がそういうふうになるかどうかは定かでありませんが、消防団も同じような形になるかと思いますが、消防団も同じような形、今と同じ自賄い方式でいくべきだと、それはなぜかというと、本部がすべてを取り仕切ることになると、1つの支所になるかという形になりますよね。そういうなかで団もそういうことになると、何々分団になるのか、名称はわかりませんけれども、清水町分団か御影分団かもしれませんが、いわゆる今は団長という職務が、あるいは団員の人達が団員を確保してきていると、すべてね、消防本部がそれをやるとなったらやれないと思うんですよ。ですから、各町村長も消防団員のことを非常に心配しておりまして、やはり自賄い、今までであれば消防本部だけを1つにしようというのが今の意見なんですが、最終的には決定をしておりませんので、これはまた今後の状況になろうかと思います。これは消防議会のなかでも、そういうなかでお話をさせていただこうと思っているところです。
以上で、答弁を終わります。
○議長(田中勝男) 2番、山岸政彦議員。
○2番(山岸政彦) ご答弁、ありがとうございます。それでは再質問をさせていただきたいと思います。
町長の答弁のなかにも、過去7・8年だと思いますが、商品券事業、商工会に委託してやっております。今年度は国の補正もありまして、生活応援商品券として、約4,000万円の販売、それと通常のプレミアム付き商品券として約2,500万円ほど今年度販売をしたわけですが、来年につきまして、今年あった4,000万円発行分とか、その部分をこれからまた増やしていってほしいと私は思っているんですが、町長はどのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 先般も商工会との懇談会のなかでもそのようなお話がございまして、それまではいかないかもしれませんが、できるだけの許す範囲のなかで、やらなければならないと考えておりますので、更に今後つめてまいりたいというふうに思っております。
○議長(田中勝男) 山岸政彦議員。
○2番(山岸政彦) 本当に皆さん商売大変きつい状況ですので、ぜひお願いしたいと思います。
続きまして、さきほどの質問のなかでもお話をしたんですが、住宅建設、清水町内で清水の業者、けっこうやっている件数がかなり少ないのではないかとみているんですが、そのへんの割合とか、町で把握しているということはありますでしょうか。
○議長(田中勝男) 都市施設課長。
○都市施設課長(栗本勝矢) 一応、個人の建物の関係ですけれども、町ではそこまではちょっと把握はしておりません。
○議長(田中勝男) 山岸政彦議員。
○2番(山岸政彦) 住宅建設というのは一般の人にとっては、一生に一度か多くても二度あるかないか、というような非常に大きな買い物だと思います。それを町外の業者が、当然、いろんなデザインとか値段とかいろんな面があるかと思いますが、できれば町内の業者を使っていただきたいと私は思っております。それで例えば町内の建設業者を使えば、取得税とか資産税とかそのへんを減免するとか、町内の業者で建てた場合には現金とはならないと思いますが、ちょっと補助金を出しましょうとか、そのへんのこともアイデアのひとつかなと思っているんですが、そのへんはどうでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) お金があれば、本当にそのように配慮をしたいと思っているんです。じゃあ、そういうのがあるから、消費者はあれなのかというそういう人もいらっしゃるかと思いますが、すべてがそうではないのではないかとこのように思います。1つは私もハウスメーカーのところへ行っていろいろと見ましたし、営業の方ともお会いしました。1回見てくださいというものですから、それは構成している人達ではなくて、その主催しているほうですから、事務所に行ってお聞きしました。どうしてなのかなと、地元で受けていないということはわかっておりますから、原因を調査するために、私も行っているんです。お話をお伺いしましたら、やはり車と似たような感じ、それから衣服を着る、洋服を仕立てるような感じ、そういうようなのが、きちんと明確になされているということなんですね。それと支払い方法が支払いしやすいようにしていると、それから手続き、金融公庫なり、あるいは一般の市中銀行なり、それから登記なり、法務局でする、それすべてが総合的になされているわけですね。それから種類が豊富であるということです。見せられるわけです。種類が。パンフレットで見ても色だとか、質がどうか、厚いか薄いかは書いてあるのでわかりますが。これでは色が全然わかりませんね。やはりきちんと色は並べられていて、それでこういうものがコンピュータで立体感を全部出すようになって、耐震がどうなっているのかとか、全部がなっていて、例えば土地が、帯広はだいたい60坪です。多いところで80坪、そこにきちんと配置図がされていて、ここは子どもの遊び場でこうなっているんだと、すべてがそうなっているんです。それでしめて土地も付けて一千何百万円、あるいは二千何百万円とこうなっているんですよ。コーディネーターという人がいるそうです。それがこの位置がどうで、この位置がこうでと全部デザインがなかに入っているそうです。そのデザイン料も含まれて、そういうことになっていると、建築士とそういうデザイン、それがなされていると、支払いが明確であると...(途中中断)
○議長(田中勝男) 町長、再質問ですので、質問に簡潔に答弁願いたいと思います。
○町長(高薄 渡) 以上でございます。
○議長(田中勝男) 山岸政彦議員。
○2番(山岸政彦) 確かに大きいメーカーのほうがそういうシステムとかそろっていまして、非常にお客さんも買いやすいというか、そういう状況になっているのは当然のことだと思います。
結局、私が言いたいのは、皆さんに意識をもっていただきたいということなんですよね。帯広に行けば簡単に品数もたくさんあるし、何でもすぐにそろう、確かにそのとおりです。それでも一般住民の方がちょっと意識を持っていただいて、ちょっとまず清水の店を見てからいこう、そういうような意識をもっていただければ、さきほど言った7割近く流出しているようなやつが、1割か2割でも戻ってくるのではないかというふうに考えております。確か、先月の新聞でしたか、足寄町の職員組合で、毎月3%積み立てて、町内の商品券を購入したという記事が出ていました。例えば、清水もそういうふうにしろというわけではありませんが、そういうような意識を持ってほしいなとそう思っておりますので、お願いしますというのは変ですけれども、持っていただきたいと思います。
次に、消防の関係ですが、町長から答弁がありましたとおり、まだ先の話ですので、多くは決まっていないかと思います。ちょっと消防団の関係ですが、今年度役場の職員2名が消防団に入団をしていただきまして、入団していただいた方には敬意を表するところでございます。現在、消防団は定員に多く足りない状況です。今年の7月に消防の研修で日高に行かせていただきました。そのときに月形町では役場の職員が5名入団しております。最初は5年ぐらいでということで入ったらしいですが、皆さんやめないでずっと続けているということでございます。来年、清水町役場でも職員を採用する予定があると聞いておりますけれども、また新しく入った方に消防団への入団を勧められる考えはあるかどうかちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 副町長。
○副町長(安曇達雄) 消防団の職員の入団の関係ですが、今年度、職員2名が団に入団をするということで、努力をさせていただいております。新たな来年度の職員についての採用計画もありますけれども、そのなかでお話をするというよりも、入団された方に消防のほうから勧誘案内をいただくということについては、協力をさせていただくということで、そのなかで条件をつけるということにはなりませんけれども、そのへんの協議については十分にしていきたいというふうに思います。
○議長(田中勝男) 山岸政彦議員。
○2番(山岸政彦) 協力いただけるということでございますけれども、今おそらく役場職員を採用する場合は地元の方ではなく、一括して試験をして採用ということでございますので、ほかの町の出身の方が多いのでないかと思います。そうなると地元に知り合いがそんなにいないわけでございますし、役場のなかだけでの知り合いということが多くなってくるかと思います。消防とかに入りますと、いろんな業種の方がおりますので、その面でも職員のためにも非常にいいのではないかと思いますので、一層のご協力をお願いしたいと思います。以上で終わります。