北海道清水町議会
平成21年第3回定例会(3月12日_日程6)
○議長(田中勝男) 日程第6、教育行政執行方針について、教育委員会委員長より平成21年度教育行政執行方針を述べていただきます。
教育委員会委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子)
I はじめに 平成21年第3回清水町議会定例会の開会にあたり、教育委員会の所掌する行政執行の主要なる方針について申し上げます。 我が国におきましては、改正教育基本法に基づく「教育振興基本計画」が策定されました。 また、新学習指導要領が公示されたところです。 北海道におきましては、「北海道教育ビジョン」を策定し、「自立」と「共生」を教育の基本理念とした方策が示されました。 清水町教育委員会といたしましては、教育理念としての「心響」、実践指標の"しみず「教育の四季」"、そして人材育成の基軸を「風・香・色・人」として、町民総ぐるみで「心をかよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育」を推進してまいります。 II 学校教育の推進 子どもは、かけがえのない存在です。 「打てば響く、心に響く」を本町の教育理念として、確かな学力、豊かな心、健やかな身体をはぐくんでまいります。 優しさと勇気をもった元気な子どもを育てるために、生き生きと学び可能性を伸ばす学校づくりや、子どもの成長を支える魅力ある教師の育成、さらに家庭や地域社会の教育力の向上に努めてまいります。 1 確かな学力の育成 自ら学ぶ楽しさを身につけることが重要です。 社会で自立するためのコミュニケーション能力や、基礎・基本の習得に努めます。 また、学ぶ意欲の高揚や家庭においては、学習習慣の定着を図ってまいります。 体験的な学習や課題解決的な学習の充実を図り、理解力、判断力、表現力など「生きる力」を育成し、情報処理能力や創造力の向上を図るとともに、「風・香・色・人」による教職員の資質向上に向けて、校内外の研修体制の強化に努めてまいります。 2 学校改善支援プランの推進 全国学力・学習状況調査の結果から、児童生徒の指導改善の視点が明らかになりました。 基礎・基本の定着を図る指導、学習意欲を高める指導の充実、学習習慣や基本的生活習慣の工夫・改善を図るため、学校・家庭との連携充実に努めます。 3 豊かな心と健やかな体を育む教育の推進 生命を大切にする心、美しいものに感動する心、思いやりの心、感謝の心などの規範意識や倫理感をはぐくむため、家庭・学校・地域社会が一体となって道徳教育の充実や奉仕、体験活動、さらに読書活動の推進を図ります。 また、体力や運動能力の向上を図り、望ましい食習慣を身につける食生活に関する食育を推し進めます。 4 子どもの安心・安全教育の推進 次代を担う子どもたちの安全・安心の確保に向けて、登下校時における通学路等のパトロールボランティアの充実など保護者や地域ぐるみの取り組みを推進します。 「いじめ問題」については、その予防、早期発見、早期対応に努めます。 また、子どもたちの発達段階に応じた情報モラル教育を、家庭、学校、町教育研究所とも連携し、指導の徹底を図ってまいります。 5 特別支援教育の推進 特別に支援を要する幼児・児童生徒の一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援の一層の充実を図るために、「特別支援教育支援員」の配置や「清水町特別支援連携協議会」との連携を推進します。 6 幼保・小の連携教育の推進 就学前教育と小学校教育のなめらかな接続のあり方について、実践交流を通した研修を推進します。本年度は、国の委託事業を実施し調査研究をより深めてまいります。 7 しみず「教育の四季」の推進 清水町の教育は、"しみず「教育の四季」"の「12の窓」から町民総ぐるみで、「感性あふれ、表情豊かな子どもの育成」を目指しています。 清水町の次代を担う子どもたちが、生涯にわたり心豊かに生きていくための、基本的生活習慣や規範意識の定着を、全町民が心を合わせ取り組んでいるところです。 町をあげてのこの取り組みが浸透することにより、学習習慣及び運動習慣などの生活リズムが整い、学習意欲及び体力の向上につながると確信しています。 III バスの運行及び学校給食の運営 1 スクールバス等の運行 スクールバス等を利用する児童生徒や町民の方々の安全を確保してまいります。 また、通学児童生徒の通学時間の短縮を図ります。 職員の交通安全に対する研修を行い、安全な運行を努めてまい ります。 2 学校給食の推進 学校給食につきましては、安全・安心な食材で「おいしい笑顔が見える給食づくり」を目指します。 子どもの「食育」を重要課題と位置付け、センター内に調理員が主体となって組織した「プアパの会」を中心に、地元食材を給食に使用し、給食を通じて「地産地消」を進めてまいります。 また、特色ある学校給食として、地元食材を生かした、「リクエスト給食」や「バイキング給食」を実施してまいります。 IV 社会教育の充実 町民が生涯にわたって豊かな生活を送るために、平成18年度から始まった第6次社会教育計画の柱である「いきいきと学び合える社会の実現」を目指し、町民総ぐるみで"しみず「教育の四季」"の理念を生かし、地域が持つ力と地域を創る力によって、社会教育の充実を図ってまいります。 1 社会教育活動の推進 家庭は教育の原点です。 地域の子どもは地域で育てる。 「放課後子ども教室」や「通学合宿」を関係団体の協力のもと進めてまいります。 また、学校支援地域本部事業を学校のニーズを踏まえて推進してまいります。 町民の主体的な学習を支援し、生きがい作り、趣味や教養を深めていただくために、公民館を中心とした各種講座を開設し、「集う」、「学ぶ」、「結ぶ」の機能を高め、社会教育施設機能の維持に努めてまいります。 さらに、「生涯学習ボランティア登録派遣制度」を重視し、「町民がともに学び、共に生きる循環型学習社会」の推進を図ります。 2 芸術・文化活動の推進 芸術を鑑賞し文化に触れることにより得た感動は、生活への活力となります。町民一人ひとりが潤いのある生活を送るため、世代に応じた芸術・文化に触れる機会を提供してまいります。 また、各団体の自主的な活動を支援するとともに、その連携を深めながら町民の芸術・文化活動の促進を図り、指導者の養成に努めます。 3 スポーツ・レクリエーション活動の推進 町民が生涯にわたってスポーツに親しみ、生活の中に取り入れられるよう情報を提供し、意識の啓発に努めてまいります。 家庭や地域でゆとりを持ち、余暇の時間を活用して「人生80年時代」にふさわしい精神的な豊かさを得るために、各関係団体の協力を得ながら、それぞれの体力や年齢に応じて、「いつでも・どこでも」スポーツに親しむことができる社会体育の実現を目指してまいります。 また、アイスアリーナにつきましては、冬季スポーツの振興と地域活性化の視点から指定管理者と連携を密にしてまいります。 4 図書館・郷土史料館の運営 図書館につきましては、豊かな読書生活を保障し、日常的な調査・研究に応えるための施設として町民の読書要求と学習意欲に応える資料を収集・提供をしてまいります。 また、"しみず「教育の四季」"にもうたわれている「夕べの読書」と「家族の団らん」を実践するため、学校図書館との連携やボランティアの協力を得ながら積極的に、児童・生徒の読書サービスに努めます。 エントランスホールの有効活用につきましては、多くの町民の方々に積極的に活用していただき「町民のふれあいの場」になるよう開かれた図書館を目指してまいります。 郷土史料館につきましては、引き続き郷土資料の整理・保存に努めてまいります。 V むすびに 以上、平成二21年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げました。本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かいご支援と積極的なご協力をお願い申し上げます。 平成21年3月12日 清水町教育委員会委員長 三 澤 吏 佐 子 |