平成21年第3回定例会(3月17日_日程1 一般質問5)
○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
3番、西山輝和議員。
○3番(西山輝和) 3番、西山輝和。御影地域の医療体制について、3点、質問させていただきます。
傍聴の方、聞こえますか。声が小さくてよく聞こえないそうなので、町長もちょっと大きい声で答弁してください。
高齢化社会を迎えるなかで、御影地域の医療体制の今後はということでお聞きします。御影地域医療の育成については、昨年9月に質問をさせていただきました際にも、町長には力強く支援の姿勢をお示しいただいたところです。先だっての選挙により、3期目の町長に当選され、今、まさに新たな高薄町政4年間がスタートしたところでもあり、改めて確認を含めて質問をさせていただくしだいです。
特にこのたびの町長選挙では、54目にわたる施策を掲げ、医療・保健・福祉のネットワーク化が重要施策のひとつとしてあげられておりますが、このネットワークの考え方としてお伺いしたいのですが、清水町の人口は平成20年3月末に10,532人に減少が続いている一方で、65歳以上の高齢者が平成20年3月末で3,021人と高齢化がどんどん進んでいる現象です。要介護・要支援の認定者数は平成20年4月の認定者数478人と増加している一方です。
医療制度改正に伴い、療養病床再編成で2012年までに医療病床をなくすというものです。それに伴い、御影診療所は地域医療機関の重要な柱として、位置づけがなされているのかと思われます。そこで、御影地域全体の今後の医療体制についてどのように考えているのか答弁願います。
2番目に、地域に欠かせない医療施設に対して、現在、町はどのような支援をしていく考えか、町長がマニフェストに掲げる、医療・保健・福祉のネットワーク化を進めるうえで欠くことのできない清水町内の医療機関や施設に対して、現状において、町としてどのような具体的な支援をしているのか、さらに今後どのような支援をお考えになっているのかをお伺いします。
3点目、昨年の私の質問以降、御影診療所に考え方、介護医療療養型施設から老人保健施設への移行の考え方自体には変更がないようですが、行政と何か障害が生じたのでしょうか。地域の高齢者は御影診療所がなくなるのではと心配と不安が広がっていますが、実際にどのような状況になっているのか、併せてお伺いします。
以上、3点についてお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 西山議員のご質問にお答えしたいと思います。
御影地域の医療体制につきまして、私はかねてより強い関心を寄せながら、御影地域の医療を守るための努力もしてきたところでございます。2医療機関ございまして、朴澤病院におかれましては、介護療養型を廃止しまして、一般病棟という形で進めてございます。担当も先生と積極的に話し合いをしながらやっているところです。歯科診療もございますし、その診療に対しましても、さまざまなご要望をいただきながら、改善なりをしてきたところです。
御影診療所につきましては、直営から民営という形に変わりまして、荒井院長が情熱的に御影地域の医療を守るという信念のもとに今日まできていただいて、深く敬意を表しているところです。そういった面から休みもなく、やられているわけです。
また、清水地区におきましては、日赤病院を一つの核として、入院医療施設ですけれども前田クリニック、通院だけのだい内科というふうにあるわけですが、また、歯科診療につきましても4軒ございまして、医療機関につきましては、先生方の特段なるご配慮によりまして恵まれた地域だといわざるを得ないわけです。
町としてそれぞれの機関に、豊富なときには医療器具の更新等々で多額にわたるお金の支援をしていくということもございました。財政悪化とともに、続けたかったのですが、それもできない状況でございます。現在は新たな診療科目を設置した場合に支援をすると、新たな医師をお迎えして、新たな診療をする場合にそういった助成措置も考えるということになっているところです。したがいまして、施設につきましては、さきほども出ましたけれども、法人化にありましては、施設を改修するときには、それなりの債務負担というなかでやってきたというのが実態です。しかし、今日、その当時から比べますと、お話のように、高齢者人口が極めて高くなってまいりましたし、さらに医療機関にかかるそれぞれの高齢者の皆さんも多くなっているのも実態です。私はこれらを行政だけで、すべてが解決するものではないと言い続けているわけです。
特に予防という観点から、地域ぐるみの予防運動ということでしなければならないということでございまして、そういうところから、地域でお互いに助け合いながら、除雪もそうですけれども、そうしていくために、町内会におけるブロック別、将来的にはかならずや一町内会だけではできない、だから3つなり4つなり町内会が集まったなかでのブロック制をひいて、そのなかで町内会でできないことをみんなで、4つか5つの町内会が集まってやれるような福祉ネットワーク、それからお年寄りを見守るネットワーク、それから除雪の問題、災害のときにどうするか、全体のまちづくりを考えていただける場ということで、お示しをしてきたわけですが、今の現状ではそこまで至っていないのが状況でございました。
そこで一番身近なのが、この医療の問題でございます。医療と福祉の問題です。そこでネットワーク化を図りたいということで、今年度、医療機関、あるいは福祉関係者、それらによる協議会的なものを設立しまして、さまざまな課題をそこで出していただくと、そしてそれを本町の医療福祉構築体制というものをつくりあげていくことが、将来に向けて必要ではないかと考えております。具体的に申し上げることは、なかなか難しいのですが、例えばの話ですから、私も保健福祉課長を仰せつかっておりましたから、そのときにお話をしているのが、最新の機具というのは何億もしているわけでございまして、それを一医療機関が導入することはなかなか難しいと、そういうなかにあって、一次医療圏、二次医療圏、三次医療圏とあるわけですが、そういうなかでできないものかということがあります。特にお隣の新得にはそういった大きな医療機関がないと、清水町の赤十字病院、芽室の公立病院と、そういったものをつないだなかでできないものかと考えましたが、なかなかそれまでに至らなかったというのが現状です。
今般、改めて、医療福祉というものに重点を置いていかなければならないことを、再認識してこれらに取り組んでいきたいということであります。そういうことから、御影地域の医療体制というものも、そのなかのひとつとしていかなければならないと、ましてや先生の目指している医療というのは、温かく優しく、幸せ感が持てて、その地域で医療が受けられる体制づくりをしたいとそういう強い気持ちでおりましたので、先生からのお話を十分にいただいたというのが現状でございます。
今後、そういった面での御影地域での医療体制はなくてはならない診療所でございますので、これらにつきまして、後継者、お互いに先生との協調性を生みながら協力体制をつくっていきたいと思っております。
次に、医療施設に現在町はどのような支援をしているのかということです。現在は、土地及び住宅について、先生への貸付ということでやっております。そのなかの契約事項のなかで、1物件に対して20万円を超えるものについては、町が大家として責任を持ってやっていくと、なお、消防設備点検委託だとか、地下タンク埋設配管点検業務委託だとか、電気の保安業務については、町の負担にしますということでございます。
さきほどもお話しましたけれども、法人化にしていくためには財産が必要なんですよね。財産がないので、使用料がひとつの財産とみなすということですね、居住権というものがありますからね、それで先生のほうに使用料を払うから法人化にするために必要だからということで支払うことで、それまでは無料で貸付けしたんですけれども、これがありますので、これがやらないということになりますと、いろいろと議会の皆様にご相談しなければならないことですが、こういったものを減免とか免除とか、そういう方法もひとつかなと思うわけです。
今後の支援につきましても、さきほど妻鳥議員にもお話しましたが、29床のことについては、町営住宅がございますので、それを取り壊ししていくとか、あるいは土地の用地確定ですね、そういったものから含めて、町費の負担というのは、けっこうかかってくるんですが、そういったものを含めて、どの程度のものにしていくかということを考え、さきほども触れましたけれども、資金の問題ですね、これをどういうふうにしていくのかということも先生方とも協議を進めさせていただきたいと思っております。
3番目ですが、地域にとって診療所がなくなるということが言われている、これはまったくそういうことはありませんので、これまで先生との話し合いでそんなことはひとつも出ていませんし、町がそんなことをするわけないんです。先生が意欲的に一番思っていただいているわけです。先生には頭が下がる思いであります。
近年の打ち合わせ、8回ぐらいやっているんですが、西山議員が9月に質問していただきましたけれども、診療所とは昨年の6月から行っております。老人保健施設の建設の意向が先生との話し合いがございましたので、そういったどういうものが要望されるのかということを協議しております。8月には私もまいりまして、先生から、入院病床7床を残して介護療養病床12床を転換し29床の老人保健施設建設計画が明らかにされたわけです。それが8月でございました。一般質問にお答えもしているわけです。1月に老人保健施設建設計画の具体的な町への要望事項が示されております。
それぞれ政策庁議を3回開いておりまして、これが1月29日に出されており、2月10日に御影診療所についての要望事項を政策庁議で検討をしております。2日後の12日に御影診療所で1月29日に説明を受けた老人保健施設建設スケジュールについて再確認を、診療所と町とで再確認をしたわけです。2月13日にさらに帯広保健所に確認した建設スケジュールを説明しに行っております。これは診療所と町で行っているわけです。
さらに3月10日に御影診療所のそういった、診療所がなくなるというお話を伺ったものですから、どこからそういう話になったのか、それを院長に確認をしなければならないということで、副町長と担当課で行きまして、再確認しましたら、それは何も変わってはいないと、要するに、今そういうなかでさきほど申し上げましたように、資金面のことでの調整をしているんだということです。そこでどのようなことができるのかということをさきほどお話をしたところです。地域が不安になる協議ではなくて、あくまでも地域住民のことを一番に考えて、私どもも先生はそれ以上に考えていただいて、地域医療に取り組んでいきたいということですので、今後も密接な協議をしながら、御影地域の皆様が安心安全で過ごせる日々が送れるような医療体制をつくってまいりたいとこのように思っておりますので、ご理解をお願いいたします。終わります。
○議長(田中勝男) 西山輝和議員。
○3番(西山輝和) それでは、再質問をさせていただきます。さきほど妻鳥議員からもご質問されて、私と同じようなことでだぶってしまうんですが、お許し願います。
今の話を聞いて、順調に行政と話がうまくいっていると思うんですが、どうも私も不思議でしょうがないんですが、何て聞いたらいいのか、頭も混乱していますが、今まで最初に、荒井先生が言い出したときには、個人病院でやるということで、無償貸し付けもしていたんですが、そのなかで法人化にするということで、先生の意向で変わったんですが、そこから有償で8か月すれば認可もおりるということで、先生も前向きに取り組んでいたんですが、その間に医療制度もどんどん変わっていって、やはりメリットがなくなったということで、先生もやめたんですが、そのへんの話も十分にうかがって、よくわかっているわけですが、こういう新たな御影地域ですね、老人保健施設も建てて、貢献をしていただけるということですので、すぐにとは言いませんが、今は現在そのまま、有償貸付になっているということですので、そのへんを十分に考えていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) これまでの経過は十分に私ども、それから議会の皆様もわかっていることですし、住民の皆様もおわかりだと思います。これらも含めて、そういう支援策ですね、考えていかなければならないと思っております。
○議長(田中勝男) 西山輝和議員。
○3番(西山輝和) 今回、私が質問させていただいたのは、一番最後のネックになっているわけですが、私どもも保健福祉課長といろいろと診療所のことで、去年、早くからお話を伺ってやってきたわけですが、さきほど妻鳥議員からもお話がでましたけれども、一番ネックなのは資金だということでお話が出ましたので、私も今まではあまりそこは言いたくなかったんですが、そこで行き詰ったということは、私どももこれからどうしていくのか、先生自体が2箇所ほど借り入れする予定ということで、計画をたてていたものですから、それがはっきりわかったら私に教えてくださいと、そのなかで行政サイドともまたしっかりどういう方法ができるのか、お話をしましょうということで、ちょうど選挙戦に入ったものですから、そのまま終わっていたんですが、急にこういうことが御影の町から診療所がなくなるといういきなりそんなことが出たものですから、なんでそういうことになったのかなと不思議なんですが、これはしかたないとしまして、我々議員も一生懸命、御影地域の高齢者のために一生懸命守っていかなければならない施設なわけですから、一生懸命やっていたんですが、そういうようなご指摘がたくさんありました。私の家に直接病院に入院されている方から、こういうお話がありますけれどもどうしたんですかというお電話いただきました。それとちょうど散歩している間に、女性の高齢者から呼び止められまして、診療所がなくなると皆さんが言っているけれどもどうしたんですかと議員さんたちは何もしていないんですかと、私も直接言われましたのでびっくりして、噂は本当にみんなが御影地域の高齢者が言っていることなんだと、はじめて気がつきました。そのなかから、2・3日したら、そのうちに収まるだろうと私も波風立てないほうがいいと黙っていたんですが、また高齢者の家から電話がきまして、ちょっと来てもらえますかと言われて、行ったらですね、この同じような診療所の話が出まして、皆さんがなくなると言っていますよ、どうしたんですかと言われたので、教えていただいてありがとうございますと言ったんですが、こういうことをあちこちで言っているんです。我々、行政とも伊藤課長と僕と先生ともいろいろと去年からずっとお話をして、御影地域の医療体制ということで話していたんですが、議員は何もしていないという指摘があったんですが、それは言われてもしかたないんですが、何をやっているかということについてやってるんだと町長みたいに私も言えればいいんですが、そういう性格ではないものですから、私はきちんと形になるまでは何も言わないという信念でいますので、そういうことをやっていますよとは早くから言えなかったものですから、それが悪かったのかなと、私も反省をしておりますが、なかなかそういう何ていったらいいのかわかりませんが、一緒にいる議員さんも非常に迷惑をしていると思うんです。一生懸命やっているなかで、何もしていないと、御影地域にたくさん議員がいて何もしていないというご指摘がはっきり言われております。そういうことを私も直に聞いておりますので、よくわかっておりますけれども、そういうなかで山の方達、高齢者もなくなると心配していますので、町長の口からどうか御影地域の町民の不安を払拭するために、診療所は絶対になくならない、なくさないという町長の決意を最後に聞かせていただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ただいまの西山議員のご質問、心中苦しいなかでのご質問だったと理解しております。このようなことになったのは、本当に残念で遺憾であります。私としましては、まったくそういうことにはなっておりません。
あくまでも、院長としましては、御影診療所はもちろん存続して、お困りの方々への手厚い介護をしていきたいという意味で私とのお話になって、以前に申し上げましたけれども、昨年の8月5日でございますから、その日にやっております。ただちにそういったことから取り組んでいるわけでありまして、決してないわけです。そういうことで、不安にさせたということは、本当に私にとりましても、極めて遺憾だと思っております。
できるかぎり、診療所の未確定部分が確定になりしだい、緊急にきちんとしなければならないということですので、先生としては医療ベッドについても、資金的にできれば残せるものなら残したいと、全部はいかないまでも、応急措置として残したいと、7床のほかにね、まだ確定をしていないんです。ですから、私としてもどのようにしたらいいのか、これがまだできないということですから、確定しだいで、きちんとした形でしなければなりません。また、御影地域の介護等でまいりますので、その折には必ずやそういうことはないということを言わなければなりません。
さきほど申し上げましたように、御影診療所については、大事な施設ですので、御影地域のみならず他町村からも来ているわけですから、しっかりとした体制づくりを守っていかないといけないということをここでお誓い申し上げて、ご答弁に代えさせていただきます。