北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成21年第3回定例会(3月17日_日程1 一般質問7)

○議長(田中勝男) 次に、10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 10番、安田薫です。議長にお許しをいただきましたので、次の項目について、質問させていただきます。
 温暖化防止のための環境問題への具体的な取り組みを伺います。環境省地球温暖化対策など、環境を切り口にした経済活性化策の骨格を固めたといわれています。全国の学校や国、自治体の公共施設に太陽光パネルを設置し、民間への普及の呼び水にすることなどを盛り込んでいます。正式名称は「緑の経済と社会の変革」、社会資本整備や消費拡大、投資促進を通じて、景気浮揚と雇用創出を目指すものです。本町は、この問題にどのように取り組むのか伺います。
 特に、町民参加型の太陽光発電を計画してはいかがでしょう。また、北海道環境宣言では、一人一日10%の二酸化炭素を減らそうとあるが、町民への具体的な啓発等を伺います。
 よろしくご答弁をお願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 安田議員のご質問にお答えしたいと思います。ただいまのご質問の要旨は、環境省の問題からしまして、太陽光発電計画の内容かと思います。本年1月6日、緑の経済と社会の変革ということで、環境省がその作成を提案しまして、2月中旬締め切りで、アイディアと意見を募りまして、環境大臣の有識者意見交換会が3回開催されております。構想では、公的機関の庁舎への太陽光発電の導入や省エネ家電の普及など、国が支援するとしているようですが、現在、検討中でありますが、ほぼ固まってきているのではないかと思います。そういったなかで、このご提案をいただいたわけですが、本町は平成14年に策定しました「清水町地域新エネルギービジョン」でこの太陽光についても調査しました。そこでは、仮に清水町全体、全世帯にパネルを設置しますと、住宅でございますが、3キロワットで面積が20平米ですが、490リッターのホームタンク2,696個分の灯油と同じだけのエネルギーがつくれるということで、大変有望な新エネルギーという結果を得ているところです。本件については、設置費用200万円ぐらい当時かかっておりましたが、今も下がっていないという状況でございます。本年1月に国の補助制度が復活しまして、10%なんですが、1キロワット7万円が復活し、買取価格についても2万円程度の価格にするという新たな制度導入について、経済産業省と電気事業連合会の合意がなされたとのニュースもあり、導入しやすい環境が整いつつあると思います。
 管内では帯広市、それから音更、幕別、足寄と聞いております、それに今度は芽室が取り入れたいということでございます。補助の制度の導入については、全体のなかで判断をしていかなければならないのですが、そういった面から必要な措置が生まれるのではないかというふうに思うところです。現在、余剰電力の価格が引き上げというか買取が生まれれば、極めて効率的ではないかと思うわけです。
 次に、環境宣言に基づく北海道の一人一日10%二酸化炭素削減、町民への具体的な啓発はどうかと、昨年ですね、広報しみず5月号でも特集で皆様に詳しくお知らせしました。夏と冬の過ごし方、照明の使い方、お風呂での行動、自動車の使い方など二酸化炭素削減のための実践行動の喚起をしたところですが、本年度もこれらを啓発してまいりたいと考えております。
 本町では、風力開発、フィールドテスト事業の報告をまとめて、平成14年にさきほど申し上げました、新エネルギービジョン策定をし、バイオガス実証プラントの誘致やバイオエタノール工場の環境エネルギー問題について当町としましては、早くから取り組んでまいりましたが、ここしばらく数年はこの問題に少しとどまっていて、やはりこれは次の段階から早く取り組むことが必要ではないかと思っております。
 ただ、昨年4月から庁舎内において地球温暖化対策実行計画をつくりまして、各課に温暖化対策推進連絡会議推進委員24名を置いておりまして、光熱水費の削減や節電、ノーマイカーデーの推進など職員全員で取り組んでいるところです。新聞でもご存知だと思いますが。十勝エコドライバー宣言も、これもまた早くに宣言し、そういった車の運転の削減に向けても励行しているところです。昨年、町民の皆様にも、昨年3月のまちづくり推進協議会主催のまちづくり講演会では、環境にやさしい暮らしかたをテーマにそういったものが行われて、10月にも消費者協会による、みんなの消費生活展、これも地球温暖化に向けての講演をやっているところですし、パネル展示もして啓発事業にも取り組んでいるところでございます。こういったなかで、この太陽光発電でありますが、今、まだ新たな考え方の制度といいますか、そういうものが国として取り組みされてきているということがございますので、そういった面も含めて検討を加えてこの新エネルギーを求めて、環境のまちづくりを進めていかなければならないと思っておりますので、ご理解願います。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) 大変詳しくご答弁をいただきました。これから経済産業省等の制度等もすでに導入されていくようなお話も伺いました。最近、特にCO2の、大きな目玉として電気自動車の普及とか、家庭用燃料電池等が出てくるかと思いまして、このへんもこれは少しお金のかかることになりますけれども、そのへんの情報収集等、また啓発等をお願いしたいと思います。庁舎内で地球温暖化の24名の、これはプロジェクトチームとまではいかないのでしょうか。そのへんをお伺いします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) この推進委員はそれぞれの職場に所属するなかでそういう運動を展開しながら、しっかり検証をしていくと、こういう形でそれぞれ委員を選んでいるところでございます。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○11番(安田 薫) はい、わかりました。本町の場合はバイオエタノール、そしてバイオガスの利用など、町全体の動きとしては大きなものはありますが、まだまだ町民一人ひとりが力を合わせてのCO2削減、または環境温暖化防止対策については、まだまだ町民全員が協力をできていないのではないかと思いますので、この啓発のほうをよろしくお願いします。さきほど、広報しみずやいろんなイベントでなされているとお聞きしましたが、今後も同じような啓発を進めていくかどうかお伺いします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) さらに啓発していきたいと思っております。

○10番(安田 薫) 終わります。