北海道清水町議会

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平成21年第3回定例会(3月26日_日程2)

○議長(田中勝男) 日程第2、議案第15号、清水町選挙ポスター掲示場条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
 提出者より提案理由の説明を求めます。総務課長。

○総務課長(荒木義春)  議案第15号、清水町選挙ポスター掲示場条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由のご説明をいたします。
 例規集では第1巻1,321頁から登載されてございます。今回の改正は、清水町議会議員及び清水町長選挙におけるポスター掲示場について、投票区前に算定するポスター掲示場の数を改正するものでございます。
 お手元にお配りしています、議案の説明資料に基づきまして、説明をいたしますので、資料の2頁をお開きください。この資料2の上段の表、左は現在の基準でございます。名簿登録者数に応じまして、6区分に分けて、名簿登録者数を投票場の面積に応じて、それぞれ3区分にしてございます。その区分に応じて、ポスター掲示場の数を定めておりますが、右の表のようにそれを改正するものでございます。
 これを12月2日現在の選挙人登録者数で投票区ごとのポスター掲示場にあてはめましたのが、下段の表でございます。第1投票区から第14投票区で現行で72箇所の掲示場がございますが、これを右の表のとおり41箇所とするものでございます。
 附則としまして、この条例は平成21年4月1日から施行いたします。
 以上で、議案第15号の提案理由の説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) これより質疑を行います。質疑ありませんか。
 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 3点にわたってお聞きしたいと思います。1つはこれは選挙にかかわることです。選挙にかかわることについては、しかも町議選だけですから、町議選に対して、今、初めて出てきたわけですから、町民の方々に説明して意見を聞く、議員のなかにもその点について何も相談は受けていないと、これは選挙にかかわる、町政にかかわる議員を選ぶ問題なんですから、そういうことをやったのかどうか、やらない理由は何か、これについてお聞きしたいと思います。
 2点目、たぶんこれは減らすと選挙経費がうくからということだろうと思います。どれぐらいうくのか、問題は。
 次、検討されたなかで、そのお金と選挙の制度とどのように検討をされたのか。これは大事なことなんです。こういうものをいじるときには、十分に検討する、ただお金がかかるからやめると、減らすと、そんな問題ではないんですよ。そこのところをぜひお聞かせください。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 1点目、町民への説明をしたのかとか、あるいは議員の皆さんに相談したのかどうかというご質問です。さきほど申し上げましたように、議会議員と町長選挙におけるポスター掲示場の数の削減でございます。一昨年からでしょうか、この議場でもたびたびそういった問題が数名の議員の皆さんからご指摘がありまして、選挙管理委員会として、慎重に検討をしてまいりました。したがって、これだけ時間がかかったわけですが、議員の皆さんのご質問を受けて、選挙管理委員会で時間をかけて協議をさせていただき、今回の提案にいたったものです。結局、ポスターそのものは、確かに議員がおっしゃるようなこともあろうかと思いますが、改めて町民の皆さんの意見を聞いたという場は設置しておりませんが、そういった経過で今回提案をさせていただいたものでございます。
 次に、2点目、経費の関係ですが、概算ですが町議会議員選挙で約60万円、町長選挙で約30万円の削減が見込まれるところです。
 それと3点目の選挙制度との関わりですが、若干、答弁は重複しますが、これによって30箇所ほどのポスター掲示場は減りますけれども、選挙区前に投票所ごとのポスター掲示場がまったくなくなるということはございませんし、そういった部分で申し上げれば、選挙人の皆様にも十分に理解をされるのではないかというふうに思います。
 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) これは選挙をする人の気持ちもあるんですよね、そこのところを聞かないでやるというのはこれは納得できないです。勝手に。これはもうひくつもりはないんですね。どうなんですか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) この議場でそういうご意見をいただいて、選挙管理委員会で十分に慎重に検討をしてまいりました。その結果、このように提案をさせていただきましたので、ご理解願います。

○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) あのね、誰も、1人の議員が発言したんですよ、議場全体でなんて受け取ったら困るね。そんなものではないでしょう。町民有権者を愚弄しているんですよ。議会が何も言ったわけではないでしょう。有権者に気持ちを聞いていない。簡単に問題を出すというのは、これこそ町民と協働のまちづくりとか、町民の声を大事にするとかというけど、大事にしていないでしょう。こんなことは許されないですよ。これはここに出すべきではないんですよ。
 それで次にいきますが、町長選と合わせて削減されるのは90万円ですよね、なんでもかんでも4年に一度ですよ。それで、4年に一度の90万円です。有権者に大事な選挙に参加してもらう、議論を聞いてもらう、関心をもってもらう、これは大事なことではないんですか。90万円ぐらいでそれをなくしてしまうということは、有権者を町政からはずすことでしょう。その点は、これは選挙管理委員会で話し合ったということですが、どんなことだったんでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) お答えさせていただきます。有権者に関心をもっていただく、投票所に足を運んでいただく、これは大事なことでございますし、そういったことは今後も選挙管理委員会としてやっていっていかなければならないと考えているところでございます。議員ご案内のように、投票所、現行14、今回は変更がございません。この数には変更がないものでございます。その区域に設置される掲示場が若干31かそこら減りますが、このことによって、有権者の方々が投票所に足を運ぶ数が減るとは認識をしてございません。当然、関心を持っていただいて、投票率を高める、そういった仕事は選挙管理委員会として十分にやらなければならない仕事ですし、そういった部分で、別の形でそういうものを進めていきたいと思っているところです。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 5番、中島里司議員。

○5番(中島里司) 今、妻鳥議員から質疑がありましたけれども、私自身が気にしているのは、どうもこういう時期ですから、財政的な、議会でそういう意見が出たと、総務課長として、財政というかそういう部分で選挙管理委員会で協議をしたのか、30箇所近く掲示場を減らしても、減らすということで、協議をしたなかで、財政的な面なのか、減らしても選挙民に対して、総務課長、おっしゃったけれど、周知、町民の方に選挙に対する関心度は落ちないと、そういう協議の結果なのか、この2点についてお聞きしたいと思います。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) お答えします。この問題については、掲示を減らすという問題について、選挙管理委員会で協議をさせていただいた経過は、まずさきほどもお話をしましたが、議員さんからそういうご質問をいただいたなかで検討を始めたところでございます。したがいまして、その背景は議員がおっしゃるように財政的な事情もございます。そんなことがあっての話だと受け止めましたので、当然そういうことも念頭におきながら選挙管理委員会で慎重に協議をしてまいりました。そう申し上げますのでは、議員がおっしゃいましたように、そのことによって、投票所に足を運ぶ方が減るとか、関心が薄くなると、そういうことになると、これはまた別の問題ですので、そのへんも含めながら、検討をさせていただいたところであります。その結果、さきほど申し上げましたように、ポスター掲示場の数は減りますけれども、投票率を高める、有権者に関心を持っていただくということは、掲示場だけではなくて、選挙管理委員会として、十分に果たしていかなくてはいけませんし、またそういう機能を果たしていけるという結論に達しまして、今回の提案にいたったところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 中島里司議員。

○5番(中島里司) こういう問題というのは、どうしても一人歩きしてしまう場合がある、議会議員が言ったから、だから何も事前の手続きを取らなくてもいいんだということにはならない。これはちょっと残念だと思います。私が気になっていたのは、30箇所減らして、本当に町民の目にポスターが触れるんだろうかと、ただ、地元の選挙ということだから、候補者というのは町のなかで少しは顔は知れていますから、そういう分では減らしてもそんなに影響はないのかなと、私は個人的に思っております。こういう話にはどうしても財政が伴ってきますから、議論の順番なんですよね、変なこだわりですけれども、こういう不必要だからこうしようと、その結果こううくよと、うかすためにこうしようじゃないと、うかすためにこういうふうに考えたというふうにとれるんです。これはちょっと誤解を招きやすいというか、そういう部分で、これを提案する順番として、少し地元の選挙だからこういうふうにしていきたいんだという議論というのが優先順位だと、そういう理解をしてよろしいですか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) 今回の条例の改正につきましては、議員がおっしゃいますように、議会議員選挙と町長選挙の部分でございます。国政選挙、道政選挙はまた別な基準でやりますので、これにはあてはまらないわけですが、論議の発端は財政的な部分があったかなと思いますが、それを優先して、減らそうということを念頭において協議をしたわけではございません。やはりそういったいろいろなご意見をいただくなかで、今回の議員選挙あるいは町長選挙において、31箇所ほどの掲示場を減らしますけれども、十分にそれによって投票率が減るということはあってはなりませんし、その部分についてはさきほど申し上げましたように、選挙管理委員会の責務のひとつですので、別な部分で十分に有権者の皆様に投票所に足を運んでいただく方策を考えていこうということで、今回、31箇所減らしても可能だろうということで提案をさせていただいたところでございますので、ご理解願います。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 7番、奥秋康子議員。

○7番(奥秋康子) 今、ポスターの関係で大幅な減、41箇所になったということですが、この関係ですが、これは今まで清水町の人口とか、面積の割には十勝のなかでは少なくない数だと認識しています。今回、減らすのにあたりまして、十勝管内、全道でなくてもよろしいですが、どのぐらいの町の設置する看板というものをどの程度ということについてお調べになったのかどうかということでございます。それについてお伺いしたいと思います。一番身近な町議員選挙ですが、町が設置する掲示板というのはいろいろと予算の関係上もございますので、候補が独自でなんだかの方法で掲示をしているというのも他町村でも見られるわけですので、そういうのも配慮したのかというのもお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) お答えさせていただきます。まずは管内状況ですが、管内状況の実態は把握してございません。議員もご案内のように、選挙人の数によって、これは投票所、どこの自治体も選挙管理委員会も決めていると思います。したがいまして、人口によってその投票所のポスター掲示場の数は増減するのかなと思っておりますが、管内状況は把握をしていないというのが現状です。たぶん、今どこの選挙管理委員会も公設のポスター掲示場を設置していると思いますので、従前のように、実行された方がそれぞれで掲示をしているということはないと思っているところです。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
 加来良明議員。

○8番(加来良明) 1点だけ確認させていただきます。72箇所から41箇所になる、41箇所の場所はもう選定してあるんでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) これは投票区ごとに数が減ります。現行の72箇所から41箇所になるわけですから、やはり減った分、有権者の方に広く見ていただけるように配慮をしなければならないということですが、今、具体的にこの投票区はここにしようというのはございませんが、そういった考え方で進めていきたいと思っております。

○議長(田中勝男) 加来良明議員。

○8番(加来良明) 本来であれば、条例を提案をする前にそういう場所も選定して、今後はこのような場所に設置することで、72箇所あったときと同じような対応ができますよという説明をするのが本来でありますが、それによって正しい、これが支障なく実行できるかできないのかという判断を我々はしやすいと思いますが、今後はそのような取り組みかたをして説明をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春) そのようにさせていただきたいと思います。

○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。

○議長(田中勝男) これより、討論を行います。
 討論はありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

○議長(田中勝男) これより、議案第15号、清水町選挙ポスター掲示場条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。

(賛成者起立)

○議長(田中勝男) 起立多数です。
 よって、議案第15号は、原案のとおり可決されました。