北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成21年第6回定例会(6月18日_日程2 一般質問3)

○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 10番、安田薫です。さきほどの森田慎治議員の質問には、本当に現実味のある質問で、私の質問はちょっとそこから離れるかなと思いますが、しかしながら、今、地方向けの経済対策臨時特別交付金等が出ましたので、なんとかそれに沿った事業をしていただき、経費を抑えて事業を進めていただきたいと思います。それでは2点について質問をさせていただきます。
 地方向け基金の有効利用と地域活性化・経済危機対策臨時交付金の使い方について、政府・与党が打ち出した新経済対策で、歳出規模が13.9兆円と補正予算としては過去最大となる2009年度補正予算が先月29日に成立しました。経済危機が全治3年と言われる以上、克服には複数年度を見据えた対策が必要です。こうした観点から補正予算に盛り込まれた予算執行の具体的手法が基金であります。環境対策や福祉、子育て支援の充実に向け、施策を複数年度にわたって実施するもので、補正予算には46基金中25基金が地方自治体向けと言われています。
 主な事業は、森林間伐や木材加工施設の整備などの一体的推進、社会福祉施設の耐震化促進や介護職員の処遇改善、家計が急変した高校生の授業料減免と、奨学金事業の支援などとなっております。
 これとは別に政府・与党は自治体向け支援として、地球温暖化や少子・高齢化対策などに充当できる地域活性化・経済危機対策臨時交付金も創設しており、この交付金を基金と併せて効果的に活用すれば、更に充実した施策が低負担でできると考えます。町としての考え方を伺います。
 次に、環境を整備するスクール・ニューディールに対する教育委員会の施策について、新たな国内需要を創出する観点から、公立小・中学校への太陽光発電パネル導入や、環境にやさしい子どもたちに安全、安心の学校敷地内、またはグランドの芝生化等のエコ改修構想を進めてはいかがでしょうか。
 この2点について、よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 安田議員のご質問にお答えします。私に与えられた質問は1つでございまして、地方向け基金の有効利用と地域活性化・経済危機対策臨時交付金の使い方についてのご質問です。
 ただいま、詳しく述べられておりますが、この経済対策としまして、政府として、過去最大といわれる補正予算が出されたわけです。今補正予算にかかわるものについてはさまざまな識者含めてそういったなかから生まれてきたわけですが、これまで私どもがこれに対する要請というものがどういうものかということにはなかったわけですが、通年行われる町村会大会含めて、過疎地域問題、さまざまな団体がございますが、そういうなかで言われたことが、政府としての素案になってきたのかなという気がします。当然、十分な措置というか、そういうことではなかったのかと思いますが、関連法案が成立している状況のなかですが、道では森林整備加速化林業再生事業など、いくつかの事業について、情報はきておりますけれども、北海道が設置する緊急雇用創出事業など、積極的に活用するということですが、今後、情報を得たなかで、まだはっきりしていないところがたくさんあります。不透明なところがあります。非常にそういう面で、どうなっているのかなというところもあります。そういったことで、情報を入れて対処をしてまいりたいと思っております。
 今般の基金にかかわっては、さきほど森田議員のところでも触れたかと思うんですが、林業の関係については、そういうなかで取り組めることができればと考えているところでございます。内容をじっくり見極めていただいて、精査をしていきたいと考えております。
 また、地域活性化、これとは違う臨時交付金でございますが、この事業に関しましては、平成21年度予算、4月11日以降に予算計上がされる原則、年度内に実施する事業等で制限がついているんですね。当初予算に計上された事業及び経常経費では対象となりませんということで、それ以外については各課から事業の選択・提出を受けております。そして町内で発注ができる、さらに緊急性というものを優先していけると、それから総合計画で示している計画のなかについての前倒しについてもやろうということで、4月8日に各課に提出を求めまして、5月19日までに各課との調整を経まして、対象事業のリストアップを行っております。5月28日の総合計画審議会に事業案を提案いたしまして、そのなかで経済効果が上がるように町内業者への発注に配慮をすべきという意見をつけていただいたところです。その後、政策庁議におきまして、今までリストアップを行い、総合計画審議会の意見を聞きながらしていたものが、総額約2億5,000万円の事業案を庁議で決定をしまして、今月、17日の第一次に提出をしたところです。今後、詳細が決定されるという部分が出てまいります。そこで追加、または削除、修正とこのようになると思いますが、各省庁の補助事業が詳しくまだそこにきておりませんので、その可能性があるということでございます。
 そういったなかで、森林整備加速化林業再生基金、それから緊急雇用創出事業臨時特例基金、あとは、グリーン家電、新型インフルエンザ、地域医療再生、緊急人材育成・就職支援基金、介護職員の処遇改善基金ということで46基金がございまして、総額4兆3,674億円がこの基金のなかに含まれるということであります。
 さきほども申し上げましたが、道では今議会にそれらの緊急雇用創出事業特例基金を1,000億円計上して、市町村はその基金を財源にして、非正規労働者や中高年労働者向けに6か月未満の短期雇用を創出していくという状況であります。秋までに1,000億円ぐらいの状況ですが、道庁も制度が遅れているということもありまして、提案しようにもしようがないという状況でいるわけです。国も極めて不透明化しているということで、果たして即効果がでるのかということになると、遅くなるのではないかと、9月ぐらいの議会にずれ込むのではないかと思います。
 いずれにしても、当町としてはそれぞれこの対象事業をリストアップして、とにかく出さなければならないという義務がありますので、事業案を提示しているところです。今後秋ごろまでの間にその詳細が決まったなかで追加があるのか、あるいはこの事業は別な事業にスライドされるのか、そういった修正もされるのではないかと考えるところでございます。いずれにしても、さきほど前段で申し上げましたが、事業の選択性を優先し、緊急性のものを行って案として提出をしているところです。以上でございます。

○議長(田中勝男) 2項目目の答弁を求めます。教育委員長。

○教育委員長(三澤吏佐子) それでは、スクール・ニューディールについてお答えいたします。国においては、経済危機対策の重要な施策として、スクール・ニューディール構想をかかげたところです。主な内容としては教育環境の抜本的充実を図るため、学校の耐震化、エコ改修、ICT環境の整備を一体的に推進するしくみです。全国約35,000ある公立の小中学校に対して、今後3年間で耐震化工事や太陽光発電システムの設置、地上波デジタルテレビの導入、ICT環境の整備等を進めていくものです。今回ご質問のありました太陽光発電の導入やグランドの芝生化につきましては、省エネをはじめ、低炭素社会の実現に向けた個々の努力の大切さを教える環境教育や発電のしくみをわかりやすく説明し、理科的興味を喚起する意味からも大切なことではありますが、現在のところ、国の事業詳細が示されておりません。
 今後の事業実施にあたって、太陽光発電につきましては、財源の問題、太陽光パネルを屋上に設置した場合の後者の積載荷重等の構造的な問題も考慮しまして、改めて検討をしてまいりたいと考えます。また、グランドの芝生化につきましては、大都市部のヒートアイランド現象の対策としても注目がされております。本町におきましては、現在、芝生と土を併設している清水小学校、御影中学校と比較して、グランドの狭い清水中学校、御影小学校において芝生化を実施した場合の教育活動の場の使い勝手の問題、また管理上のコストの問題を踏まえまして、十分に検討を重ねる必要があると考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 1項目目について、再質問をしたいと思います。さきほども町長が言われましたけれども、地方公共団体が国の施策と歩調を合わせてやるような公共事業等にも手をつけれるというような事業の内容がありましたけれども、このへんについてはいかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) それも含めて考えられております。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) さきほど答弁にありましたが、とにかくしっかりと情報を取り入れて、地方が活性化するための地域の事情に合った取り組みをしっかりとしていただきたいと思います。積極的な取り組みをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 2項目目の質問につきましての再質問です。さきほど教育委員長から、スクール・ニューディール構想についてはしっかりとした答弁をいただきまして、特に本町におきましては、校舎の耐震化、ICT化の状況はかなり進んでおりました。私はちょっと苦しまぎれに何かないかなというところで、芝生化ということになったんですが、清水小学校、御影中学校があるから、用地は少ないけれども、清水中学校もグランドに芝生があってもいいかなという、ちらっとそういう思いもありまして質問をしました。十分に考えて、返答をしたいということですので、国道から見えるところですし、もう少し深く考えていただきたいと思いますが、清水中学校についてはいかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 教育長。

○教育長(伊藤 登) ご質問の清水中学校の芝生化につきましては、委員長からお話をしたとおりですが、使い勝手の問題ですね、中学校になると部活動で頻繁に使っているという状況で狭いなかで、陸上、野球その他の屋外スポーツをやっている状況のなかでは、例えば芝生をはってしまうと、陸上だけとか、サッカーはできないですから、サッカーは半面使えばできますが、そうなると野球の練習に支障をきたすということもありまして、周りが非常に緑が多いという学校環境ですので、その分も含めますと、都会と違いますので、エコ化といいますか、そのことについては役目を果たしているとこのように思いますし、あえて経費をかけて、改修する必要性は今のところはないのではないかと考えているところでございます。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) あとは文科省が打ち出した地方のスクール・ニューディールに関しては、やはり地元の雇用創出だとか、経済普及効果、地域活性化につながるものが事業のなかにはあるかと思いますが、そのほかの事業で今考えていることはないでしょうか。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 教育課長の金田です。苦しまぎれの質問というお話もありましたけれども、苦しい答弁になるかもしれませんが、ご了承願います。地元で活用ができる何かがないかということですが、さきほど町長から申し上げました、経済危機対策臨時交付金のなかで、地デジの関係を今リストとしてあげてございます。総体的に40台から50台くらいになるかと思います。1,000万円を超すような事業かと思いますが、これについても国からの通知でも地元の雇用をということでございますので、そこらへんを念頭に入れながらの整備になるかと思います。以上です。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) 終わります。