平成22年第6回定例会(9月13日_日程4)
○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありました。これを許可いたします。町長。
○町長(高薄 渡) 本定例会に行政報告といたしまして、3件ご報告申し上げます。
初めに台風4号による町道の被害状況及びその対応について、ご報告いたします。
台風4号に伴う雨は、8月11日午前から断続的に降り始め、同日深夜より雨足を強め、翌12日午後7時頃に降り止むまでの間、清水消防署で観測しているマメダス(雨量計)の総降雨量は119.5ミリメートルに達しました。また、本町内に設置されている帯広開発建設部所管の上清水観測所及び帯広建設管理部所管のペケレベツ川観測所での総降雨量も、それぞれ118ミリメートル、114ミリメートルを観測する大雨となったところです。
この台風4号に伴う大雨により、8月12日早朝から同日夕方まで道路パトロール及び被害調査を行ったところ、旭山南12線道路外5路線で道路法面崩壊・側溝土砂流入及び上熊牛幌内間道路外9路線で砂利道の路面流失などの被害状況を確認し、危険個所については応急対策として、土砂の撤去やバリケード設置等の措置を行い、通行の確保を図ったところであります。なお、被災箇所の詳細については別添の「台風4号被災箇所位置図」のとおりであります。
被災箇所の復旧につきましては、被害が軽微な路面流失の路線は翌日13日より、路面整正や砂利敷き等の復旧工事を町直営により完了しております。また、法面崩壊等の路線につきましても、災害復旧工事として工事の発注を済ませているところであり、被災に係る緊急的な復旧費用につきましては、補正予算の専決処分により対応させていただき、今定例会にご報告させていただくこととしておりますので、よろしくお願い申し上げます。
以上、台風4号による町道の被害状況及びその対応についての行政報告といたします。
次に、9月1日現在の農作物の生育状況等につきまして、ご報告申し上げます。
本年は、1月から3月にかけて、比較的降雪量が少なく、土壌凍結深度も浅く推移したことから、融雪期は平年より2日程早まりましたが、4月中旬以降の低温及び下旬における大雪の影響や、さらには5月中・下旬における低温や降雨が続いたことにより、春耕作業が大幅に遅れた状況になりました。
また、その後の気象状況は、6月以降に記録的な高温に見舞われる等、総じて高温多雨の異常気象で推移してきたところであります。
このため、すでに収穫作業が終了した秋まき小麦につきましては、6月以降の記録的な高温などの影響により、登熟期間が短くなり、収穫始めで平年より8日早まるなど、乾麦重量で「ホクシン」が6.64俵、「きたほなみ」で7.90俵となり、冷湿害の影響を受けた昨年に比べても大幅な収量の減少や品質低下を招きました。
各作物ごとの生育状況をみますと、豆類の中で、特に小豆や菜豆類におきましては、高温多雨の影響により総じて莢数はやや多いものの、開花から短期間で成熟したため小粒傾向にあり、収量の減少が懸念され、馬鈴薯も生育初期からの低温や多雨による湿害などの影響により塊茎の肥大が停滞し、1株あたりの重量及び個数が少ない状況となり、減収となる見込みであります。また、てん菜につきましても、湿害畑の発生や高温多雨の影響により褐班病などの発生が平年より多い傾向にあり、収量の減少が懸念されるところであります。
次に、飼料作物でありますが、牧草につきましては、1番草の収量は平年よりやや多めとなりましたが、2番草はやや少なめの傾向となり、また、飼料用とうもろこしにつきましては、高温が続いたことにより平年より12日早い生育状況となっております。
本年は、畑作物全般の生育状況から、総じて収量の減少や品質低下が懸念される状況であり、今後におきましては、適期の収穫指導等に万全を期すとともに、必要な対策につきましては、これからの生育状況の的確な把握に努めながら最終的な状況を判断し、JAなどの関係機関と協議してまいります。
以上、9月1日現在の農作物の生育状況等についての行政報告といたします。
最後に、本町に戸籍がある所在不明高齢者の現状と今後の対応について、ご報告いたします。
全国的に注目されている戸籍(本籍)がありながら住民登録がない所在不明の高齢者が相次いで確認されている問題について、既に新聞等で報道されているように、本町においても、100歳以上の戸籍のある高齢者について確認した結果、66名の方が戸籍上では生存していることになっております。最高齢は、慶應元年生まれの男性で生存していれば現在145歳となります。このような状況となった主な要因としては、戦前戦後に海外に移住し、住民登録がされなかったり、あるいは災害や戦争の混乱期で死亡届が出されなかったことにより、現在に至ったことが考えられます。
戸籍の消除は、基本的に家族などからの死亡届の提出があって行うこととなっており、現在では、他の自治体に住所がある場合などは、本籍地の自治体に通知されることになっておりますので、このようなことは起きないものと考えています。
今後の対応といたしましては、「高齢者消除」の対象となる110歳以上の所在不明の高齢者につきましては、親族などを調査し、法務局と協議をしながら、住民登録がされていない一人戸籍の高齢者を対象に随時戸籍から消除するように取り進めたいと考えています。
また、8月5日現在の本町の住民基本台帳には、100歳以上の高齢者は5名登載されており、最高齢は102歳の方であります。町では面会により5名全員の所在を確認しており、90歳以上の住民基本台帳に登載されている方184名についても所在を確認しているところであります。今後は、それぞれの担当課が機会あるごとに本人に面会し、所在を確認するよう取り進めることにしています。
以上、本町に戸籍がある所在不明高齢者の現状と今後の対応についての行政報告といたします。
○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。
質疑ありますか。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 1点お尋ねをします。台風関係のことです。
この文面からしますと、今回は特別という名がつくほど雨が降ったわけですが、雨が降り止んでからの被害箇所の点検と書いておりますが、降っているときの点検というのはされていないのかどうか。なおかつ、今回の被害の箇所は、一般人があまり通らない橋梁箇所なのかどうかについてお尋ねをいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。都市施設課長。
○都市施設課長(越井義樹) パトロールの関係ですけれども、行政報告にも記載してございますが、8月12日の早朝から夕方までのパトロールを実施したということで、8月12日は午前中かなりの降雨がある状況のなかで確認をさせていただいております。
被害の箇所につきましては、主に旭山方面ですとか、熊牛美蔓方面ということで山間部でございます。それなりの交通量はある道路でございます。
○議長(田中勝男) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで行政報告は終わりました。