北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成22年第6回定例会(9月15日_日程2一般質問4)

○議長(田中勝男) 次に、4番、口田邦男議員。

○4番(口田邦男) 今回は3件について質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 1点目でございます。高温多雨による農産物被害対策の必要性はということでお伺いしたいと思います。今年は異常気象による猛暑になり、高温多雨で推移しておりました。農作物においては、未だかつてない甚大な被害が出ております。町長の農作物の生育状況についての行政報告からも、畑作物全般的には被害が生じていることを報告されておりました。
 先般、気象庁は30年に一度の異常気象と発表されましたが、原因は地球温暖化だとすれば、今年1年の問題ではなく、将来、農作物、寒冷地作物もだめになり、作物の品目も変更せざるを得なくなるのではないかと思うわけでございます。高温に耐える作物について何か考えがあるのかないかお伺いしたいと思いますし、それに対しての今後の営農指導をどう考えているのかお伺いしたいと思います。また、今年の被害に対する対策について、町長の考えをお伺いしたいと思います。
 2点目でございます。独居老人世帯の安否確認はということでお伺いいたします。最近、戸籍上生存になっている、所在不明の高齢者が相次いで見つかっている問題で、本町においても8月30日付けの新聞で管内最高齢の145歳が見つかったと報道されました。この件につきましては私共の町だけではなく、多くの自治体でも見受けられるようでございますけれども、大都市圏ならまだしも、この小さな町村単位でありえないことであると私は思っておりました。先ほど、町長の行政報告によりますと、原因は戦前戦後の混乱時期に原因があるような説明をしておりました。そういった面についてもう一度、詳しくご説明願いたいと思います。
 私は、老人世帯の安否がしっかりできていれば、情報の共有からこういう問題もある程度防げるか、早い時期に発見できるのではないかと思っておりましたが、いかがなものでございましょう。老人世帯の安否確認の件でございますけれども、民生委員の方々が、プライバシーという問題で活動の制約がされてしまうということを聞いております。現状はどうなのか、また、それに対して民生委員の権限強化というのはできないのか、そういった面に対してもお伺いしたいと思います。
 3点目でございます。医療・介護の将来の見通しはということでお伺いいたします。本町も、今年65歳以上の高齢者が30%を超え、10年後には40%を超えるという推計とされております。町民が一番身近な問題として日々心配しているのは、健康と医療・介護があります。今回まとめられた新たなまちづくり計画の案にしましても、重点事項として取り組むようでございますが、この問題に対して町長は、皆さんの意見を聞いてからと言われるかもしれません。町のトップとして、また舵取り役として将来の青写真をどういうふうに描いているかをお聞きしたいと思います。施設入所の順番待ちなど、現在の実態等についてもお聞かせ願いたいと思います。
 以上、3点についてお伺いいたします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 3点ありますけれども、中身はそれぞれあるので、それに沿っていきたいと思います。
 作況調査の被害状況に伴います、今後の対策でございます。すでに行政報告をしておりますので、内容についてはご承知かと思います。30年ごとに異常気象がくるということでございましたので、来年はそうならないのではないかと考えるところが多々あるんですけれども、地球温暖化という点からいけば、多少気温が上がってくるかと思います。作付けの品種の変更ということになりますと、直に営農生活に関わってくるので、大変なことになるわけでございます。将来の自給率を上げるというなかでは、専門機関がそれぞれ試験をしているところではないかと思っております。研究機関が十分な検討をされていくように、その支援策を国なり北海道なりにしていかなければならないと私共も強く要請をしていく必要があるのではないかと考えるところでございます。そのなかで、営農指導をどうするかというのは非常に難しい場面でございます。しかしながら、こういったものについても続くような状況になる可能性もありえるということを踏まえたなかで、営農指導の強化をしていく必要があるのではないかと思いますし、このことについてはJA・普及センターを含めて考えていかなければならないと考えております。そういった対策的な改良も、今後、検討していかなければならないと思っております。
 次に、被害に対する対策というご質問がありました。毎年、冷害になるのではないか、あるいは干ばつになるのではないか、大雨になるのではないかと心配しているところでありますから、それに対応する状況をきちんとしたなかで、関係機関と連携して最終的な判断をしていかなければならないと思っております。昨年は幸いに、共済制度のなかで補填がされたものでありますから、覚悟はしていたんですが、そういうところで救っていただいたということであります。今年も、その変わりない覚悟はもっておりますので、ご安心していただければとこのように思っているところであります。
 次に、独居老人の安否の確認であります。私もびっくりしましたけれども、145歳ということで管内最高齢でございました。わが町にはそんなのはないだろうと思っておりましたが、それがこういう状況になってしまいまして、他の首長から「清水町はどうなのか」と聞かれたときに、「うちは大丈夫だ」なんて言っていたら、このような状況になってしまったわけであります。今日の新聞にも載っていましたが、道内は100歳以上が昨年に比べて249人増えて2,017人になったようです。そのうち女性が84%ですから、いかに男性が長生きしないのかと思ったところでございますが、110歳の男性がおりましたので、長生きする人はするんだと思っています。そういう面で、100歳以上の高齢者の戸籍を確認するには5,000件の戸籍全てを手作業により確認して、その結果66名の方が本町の戸籍上では生存していることになっておりましたが、先ほどのお話の慶応元年生まれの方がいたということであります。従前も現在も住民票の異動や戸籍の消除手続きなどは、基本的には本人、家族の申請によって行なうこととなっているわけであります。他の自治体に住所がある場合は、本籍地がある自治体に連絡が入ることになっているんですが、今はこのようなことが起きないものと考えているところであります。今後、協議を行ないながら、戸籍の消除を進めてまいりたいとこのように思っているところでございます。
 次に、独居老人の対策でございます。高齢化が30.13%になったんですが、この猛暑で不幸にして亡くなられる方もいたわけでおり、また少し数値が下がるという状況が起きましたが、いずれにしても、高齢化率が上がっていくということになろうかと思います。
 独居老人の対策でございますけれども、65歳以上の独居老人で750世帯、70歳以上だけの夫婦の世帯で448世帯、合わせると1,198世帯になりますから4分の1くらいがそのような世帯になろうかと思います。今年度は、世帯の情報調査を先ほど、どなたかの質問でも9月にやっていくと言っております。しかし、離れている家族の方々もきちんとしていかなければならないと思うわけであります。
 現在、情報キットを9月15日から配付しておりますけれども、職員や福祉協議会の職員が調査にあたっているところであります。一部町内会では、調査が進んでいるところでありますけれども、今月下旬には、本格的に調査を開始する予定になっております。農村地区につきましては、民生委員や農事組合長さんに支えていただかなければできないものですから、そこも調査に入りたいと思っております。世帯情報調査は複写になっておりまして、残りの一部は保健福祉課に保管して、災害避難マップの作成や今後の福祉政策に活用していきたいと思っているところであります。
 民生委員のほうの立場で、どこまで個別対応ができるのかというお話でございました。これについては、民生委員もそれぞれの協議会で、いろいろなケースを出して話し合いをしているところであります。そのなかで、行政と社会福祉協議会と3者でもって、安否確認のことについて役割を果たしてきているところであります。民生委員の生活相談を含めて入るなかには、拒む方もいらっしゃるようでございまして、なかなかお話しをさせてもらえないようなところもございます。民生委員も対象者によっては、かなり気を使っているというところもあるようですけれども、なかなか深く入れないというのも現状のようでございます。それが大きな課題であるというから、民生委員の強化を絶対的な民生委員の業として強化策は必要でないかといわれておりますので、国等への要望も行なっていかなければならないだろうと思います。
 私は、民生委員だけでいいのかという疑問があるんです。専門家ではありませんので、どうしても合間を見てだとか、そういうことになろうかと思います。この広いなかでは協力を得なければなりませんけれども、民生委員に代わるものとしてどんなものがいいのだろうかということもあげてこなければなりません。町内に福祉委員だとか社会福祉協議会でそういうようなものがきちんと設置されて、それが民生委員につながるという方向性も必要ではないかと思っておりますので、民生委員の権限強化につきましては国等へ要望を強めてまいりたいとこのように思っております。
 最後に、医療介護の将来の見通しでございます。幸いに、本町におきまして同規模町村のなかでは、極めて医療の面では、非常に恵まれた条件になっているわけであります。しかしながら、医師も高齢化というのもあるわけでございまして、現在は、総合病院であります日赤を中心にしておりますが、開業医の先生方におかれましても、ご高齢になっていくということもございます。そういう面で、当面、一次医療については今の開業の先生方にお願いしているわけでありますけれども、日赤病院は充実していかなければならないのではないかと考えます。病院との関わりのなかで、透析の部門がかなり増え、患者数も増えているんです。今までは元気で、芽室の町立病院に行ったり帯広に行っていたが、車で行くのがだんだん大変になって、家族にも迷惑をかけるということで清水赤十字病院に移動してきているのも現状です。病院の入院も、一つの大きなやつが終えますと、自宅に戻されます。それを赤十字病院で受けてやってくれているんです。そういう面で恵まれていると思うわけであります。日赤としましても、科目を増設したいという気持ちを持っているんですけれども、いかんせん、病棟の増築、機器の整備ということで多額な費用がかかってくるというようなことから、現状でも厳しいなかでありますので、計画的にたてたいのだけれどもたてれないという状況があります。整形外科に、膝や腰が悪くなってきますし、脳梗塞など、それらを充実したいということでございますので、透析の部分の増設と、その部分の増設について町としての支援策をしていかなければならないと思っております。高齢になって先生方がいなくなるということになってまいりますと、今までの体制から下がる状況になりますので、それに対しても確保ということを念頭に努力をしてまいりたいとこのように思っております。
 先ほども、生活支援ハウスに絡めて特養の問題も出ておりますし、御影診療所が皆様方にもご理解いただいたわけでございます。29床ということでやりますが、実際には19床の内の12床がその部分に移行するのであって足りないわけです。ですから、清水地区にも老人保健施設的なものが必要になってくるということで、個人的でありますけれども、町内でできないのであれば、他町村から熱意も持った人に当町においでいただき建設して、私共も支援していかなければなりませんが、そういう体制をしていかなければならないのかと思っております。
 現在、介護につきましては、特養と小規模多機能施設ということで下佐幌、現在はまだ決まっておりませんが、話が進められているところは、下佐幌の小規模多機能施設のスタッフのお力を得ながら、空いている学校になんとかそういうものができないものかと、地域の人もちらっと話をしております。まとまれば、そういうことができるし、できなければ他町村からでもおいでいただいてやるような考え方を持たなければならないと考えているところであります。医療福祉全般にわたりまして、これからますます重要度は高まるものだと認識しておりますので、一層の体制づくりをしていかなければならないと心しているところであります。どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 4番、口田邦男議員。

○4番(口田邦男) 1・2点お伺いいたします。
 高温多雨による農作物の被害対策についてでございます。ただいま、町長は、30年に1年だから来年は大丈夫だろうというありがたい話をしてくれましたので、きっとそうなるだろうと信じております。しかし、地球温暖化だけは、来年は冷えるということにはなりません。これに対しての取り組みというのは絶対必要だと思います。
 清水町が先導をきって、何か1つ、町の一品でも産物でも先駆けてやろうという決意という、そういった考え方はどうですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) そういう考え方は非常に大切だと思っております。高温に耐えるかどうかは別として、今、にんにくの栽培等々が始まったばかりですけれども、畜産大学だとか道立の国立研究所だとか試験場だとか、あまりないですけれども、お伺いして研究してみたいと思います。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) ぜひ、お願いしたいです。こういった面の窓口というのは、どこが所管になって取り進めているんですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 産業振興課になっております。政策的にどうするかということになってきますと、企画部門に入ります。現状のままでつないでいきますから、その場合には、産業振興課が中心になりまして、道立試験場だとか国のほうに出向いたりしてどういうものがいいのか研究されていると思います。町だけではできませんのでJAと共にいかなければならないかと思っております。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) 産業振興課が窓口だそうでございますが、これで農家が生きるか死ぬかが産業振興課にかかっておりますので、力を入れてやっていただきたいと思います。
 行政報告のなかで、小麦について俵数などを述べられましたけれども、これについては全て終わったことで、ホクシンについては6.6俵、きたほなみは7.9俵という数字が出されました。これによって収量はわかりますけれども、品質はかなり悪いと思います。そういったものを網羅したなかで、被害というのは金銭的に勘定すると、どういうかたちになるのかということを分析されたか、されていないか。

○議長(田中勝男) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 今のご質問でございますけれども、行政報告で申し上げたとおりの乾麦重量の状況でございます。
 先般の合同作況調査のなかでJAからの報告では、今年については1等はないだろうと、ほとんどが2等でないかというようなご報告もございました。そういうことから、製品率も落ちると思いますし、今申し上げたような状況から勘案して所得についても収入につきましても、昨年以上に落ちるような状況ということは考えているところでございます。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) そのとおりだと思います。
 なおかつ、馬鈴薯、金時・小豆の豆類についても同じく数量は少ないですし、そのうえに品質もかなり悪いということを聞いております。
 被害について、今までにかつてない悪い状態が起きるのではないかと思います。町といたしましても、かなりの覚悟をもって災害対策にあたってほしいと思っております。
 次に、独居老人の安否確認でございます。町長のほうからご説明ございました。いろいろな理由はございましょうけれども、所在不明の関係で何十年も経過しております。今まで、これを確認する機会というのは全然なかったんですか。それともありえないことなんですか。聞かせてください。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 今までに確認することがなかったのかということなのですが、何十年も前の話ですから、私も承知していないところもあります。戸籍そのものが、直接住民サービスに影響する部分というのはないわけであります。住民基本台帳に掲載されている部分で住民サービスを行ってきていますので、先ほど行政報告もさせてもらいましたけれども、死亡通知等がきた段階でそれを消除するという作業が従前から行ってきている部分で、清水町については約5,000件ほどの本籍・戸籍があります。この部分については1枚1枚全部を確認しなければ、どういう状況というのはできないのです。過去においては、死亡通知がある分だけを消除してきました。そういうような経過で全てを確認するということの作業は行っていなかったのではないかと感じています。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) それはわからないわけではございません。実際問題、戸籍について「生まれました」「はいそうですか」「死にました」「はいそうですか」と記すだけで、台帳そのものをながめるということは全くないのですか。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 先ほど言いましたように5,000件をまとめて調べるという作業は相当な事務量にもなりますし、実際に行っていませんでした。ただ、個々の住民異動だとか住民票の取出しとかというような作業がある部分のみを現状で行っているのが実態です。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) あまりわからないことなのですが、今の時代、コンピューターでポッと出てくるものだと私は思ったんだけども、そんなことはありえないのですか。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 先ほど町長からもお話ししたように、5,000件という戸籍そのものが、1枚1枚めくって一人ひとりが記載されている状況にあります。話のなかでのコンピューターうんぬんという部分につきましては、国も電算化という作業で今後進めたらという話がございます。管内の一部町村ではすでに導入しておりまして、うちみたく66名という方がでましたけれども、その作業を行っている段階で入力を新たにします。その段階で気がついていれば消除した、そういう町村もございます。清水町では電算化について、今後、必要だろうと思っておりますが、現段階では今言った、戸籍1枚1枚を確認しなければわからない状況にありますので、以後、定期的にそういうものの確認が必要だろうと考えてございます。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) もうすでに、この時代だからコンピューターに入力されているものだと解釈しておりましたけれども、1枚1枚めくってやっているわけなんですね。わかりました。
 住民基本台帳というのがあります。それと戸籍台帳とのかかわりというものは全く別なのか、そこらへんはどうなんですか。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 住民基本台帳と戸籍の部分なんですが、戸籍のなかには、例えば、住所等の異動があった場合、そういう部分につきましては、町内から出て行くために、町外からこちらの方に異動になりますよという連絡が入ったときには、その戸籍の附票のほうに記載するようになっています。そういうような部分で、死亡通知だとか住民票が異動されたときに個別にいう、その段階でそういうことがわかれば消除の作業もあるんですが、一括まとめてそういうことは起きてきませんので、先ほど言ったような状況になろうかと思います。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) いずれにいたしましても、コンピューター化すればすぐわかることですよね。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 電算化されることによって、今の紙のものの入力作業がでてきますので、それは個々のものを調べながら入力していくので、ちょっとおかしいようなものは判断できることがあります。しかし、電算化したからといって、例えば5年後に、ボタン1つでそれが出るかということにはならないと思います。先ほど町長もご説明しましたけれども、住民票とかを利用した場合に、今はよその自治体からも連絡が入るようになっておりますので、そういうようなときにそれを消除していくとか、死亡通知があった段階にする作業は電算であってもしていかなければならないと思います。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) よくわからないけれども、資料を見させてもらいます。そこで、町民といたしましては、内容がわからないからこういった問題が出たら、必ず行政の怠慢だと結びつけてしまうんですけれども、そういった点の払拭というのはどういうかたちでしているか、するつもりはないのかお聞かせ願います。

○議長(田中勝男) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 過去、何十年という部分のなかで、それが行政の怠慢ですとおっしゃる方もいらっしゃるかと思います。基本的に作業そのものが、親族なり家族なりの原則で、申請なり届出があっての作業ということで行ってきた経過がありますので、とらえかたによっては怠慢ということもあろうかと思います。それにつきましては、先ほど言いましたように、今後はある程度期間を設けて、全件数を確認する作業というのは必要だろうと考えてございます。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) 町長、この問題に対して、ああいう問題だけれども、実はこうなんだという申し開きというか、そういうことをする気があるのか、ないのか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) これは、わが町だけではないんですけれども、確かにこういう状況です。戸籍のことは私も詳細まではわかりませんが、戸籍原簿だとかいろんなのがあるんです。住民票と戸籍が同じなのはすぐにわかるんですが、住民票はここにあるけれども、戸籍は別にあるとか、戸籍と住民票が一緒になっていないというのがあるんです。非常に大変で、戸籍のコンピューター化ということで法務局のほうからも話があるんですが、相当かかるものですから、今の財政状況のなかからお待ち願っているわけです。決して、コンピューターが入ったから正しく出るということではないんです。やっているところでも出ていますから、それはお間違えいただかないでいただきたいと思います。ぜひ、広報か何かでこういうことなんだという事実だけは簡単でいいから知らせる必要があると思いますので、そのようにしたいと思います。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
 先ほどありましたけれども、民生委員の関係でございます。これは、勝手に権限強化ということはできないようでございますけれども、本町だけで、特別に権限強化をできるか、できないかです。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 今の法律的には、独自で権限強化はできません。できないけれど、方法論としては民生委員に限らず、福祉協議会が地域福祉で設置する福祉委員とか、そういう方々が同じ自治体・町内会・農事組合になるわけであります。そこで情報をだしていただいて、それを機に民生委員さんが対応するという方法は取れるかと思います。今はそういうことで、国に対して権限強化を求めていくということが一番いい方向かなと思います。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) わかりました。
 次、最後になります。医療介護の問題についてお伺いいたします。先ほど、町長のご説明で病院の充実という面に対しては私も同感でございます。本町においては、他町村と比べてかなり利用されていると認識しているわけでございます。そこで、介護の面についてお伺いいたします。介護施設の関係で、将来、代替的な施設をつくろうとか、そういう青写真というのはもっておりますか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) この10ヶ年のなかで、まちづくり計画のなかでありますけれども、これから増えていくなかで、対応しなくてはならないということでございます。
 今、特養の増床が難しいのですが、改修増築する場合にユニット化・個室化していく部分と、低所得者の対応をする場合に4人部屋だとか、今のあるところを2人部屋にして、増築する場合にユニット化していくという方法で総枠は変わらず、ベッド数を増やすということにはならないのですが、中身で介護保障は低くなりますけれども、努力しなくてはなりません。そのへんをやろうとするのは一つ考えられます。
 介護職の報酬を含めて、なり手がいないというのが非常に多いです。ぜひ報酬を上げていただくことと、個人にくるわけではございませんが、報酬を上げて、設備投資をしていくということを考えていきたいし、訴えていきたいと思っています。
 2点目には、先ほどもお話しました。高齢者集合住宅で元気なお年寄りの方は自分で食事を作れるけれども、作れない方はそういう人達をつけて、さらにケアつきでやる方法が2つ目です。
 3つ目は、サロン的なもので小さな家庭を空き家があって、そこにケアする部屋がいくつかあれば、そこを改修して、身近な人で支え合う感じをしながら、そこで居住してもらうということを考えていかなくてはならないと思っております。
 様々な介護というか、高齢者に対する施設づくりというものは必要だと思います。全部、町営でできればこしたことはないですけれども、民間の人にもお力もいただいて進めてまいりたいという計画をたてていかなければならないと思っています。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) 次でございます。
 施設入所者に対しては、介護制度の恩恵を100%受けて非常にありがたい話でございます。これを受けられない人、在宅介護的なもののバランス、不公平感というものに対してどうお考えかお聞かせ願います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 以前、裕福だったとは言いませんけれども、介護者の家族に対する介護手当を1ヶ月3万円支給していたこともありまして、財政が厳しいので、その部分は削減させていただいたのが現状であります。施設介護と在宅介護には差があって、在宅のほうが費用がかからないので、そういう対策をしなくてはならないと考えております。
 今、施設に入ると30万円から40万円ほど使うことになりますけれども、では在宅はどうなんだということになります。3万円では安いのではないか、もう少し出してもいいのではないかと言われる方もいらっしゃいます。少ない人数でありますので、なんとか在宅に対する考え方をもう一度改めてしなくてはならない時がきていると思います。
 実際には、在宅で本当の本音はどうなるかと言いますと、施設でみてもらうのが介護する方にとってはいいのかもしれませんが、本人は在宅でいたいということになれば、そうしなくてはならないので好き好んでやっているわけではありません。そのへんのことを、きっちりと踏まえたなかで、いかなくてはならないと思って、今度の10ヶ年計画のなかでは、そういうことを折り込んでいかなくてはならないと思っております。

○議長(田中勝男) 口田邦男議員。

○4番(口田邦男) ぜひ、その在宅介護についてもう少し恩恵を被ってほしいと思います。
 以上で3点終わりましたので、私の質問はこれで終わらせていただきます。