北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成22年第6回定例会(9月15日_日程2一般質問5)

○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 私は2項目について質問通告しております。一般質問の最後でございます。同僚議員がいろいろな観点で質問されたものと重複することもあろうかと思いますが、私は基本的な点でお伺いしたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 1項目は、高齢者の福祉についてでございます。先ほどから、2人の同僚議員が本町においても65歳以上の人口が30%を超えたというお話をされておりました。年齢で人の生活を区分するのは適当ではないかもしれません。しかし65歳以上は、年金受給の年齢でございます。そういう意味で、これについてお伺いしたいと思っております。
 まちづくりの大きな課題とされている高齢者の対策で、この方々の生活安定ということが非常に大事な課題となってまいりました。特に、先ほどもありましたが、独居老人の増加、夫婦2人のお年寄りの世帯が大きく増えております。こうした問題について、町長は基本的な点で主旨、町政の姿勢としてどのように考えているのかを個々の問題ではなく、ひとつお伺いしたいと思います。
 老人クラブという大事な組織があります。クラブ員が年々減っているというのが現状でございます。これに対して老人クラブというのは、健康づくりや学習、親睦などをやっています。特に60歳以上の方は入れますから、そういうところでお互いにつながっていくということが、大事なことではないかと思っております。そういう意味で、老人クラブのありかたについて、どう考えられているのかということをお伺いしたいと思います。
 日頃からこういう問題について、町長はよくボランティアでということを言われます。今度の基本計画でもこのことが入っております。それは大事なことだと思います。そこのところを、基本的にどう考えられているのか、現状としては進んでいないんです。だから、この点について町長の考えをお伺いしたいということです。
 2項目目でございます。地域づくりという対策がどうなっているのか考えさせられています。まちづくりというのは、地域からつくらなくてならないと町長もお考えだと思います。それには協働のまちづくりだと町長は言われております。協働のまちづくりというのは大変難しいのです。そういう点で、どういうふうに考えられているのかということを基本的な点でお伺いしたいと思います。
 まちづくりというのは、町民1人ひとりがそれに参加する、そして、行政と一緒になってやっていくということが求められるのだろうと思います。住民一人ひとりが地域・町をつくっていくんだという気持ちをもっていただく必要がある、そして、行政と一体になってやる、これでないと進まないと思うんです。
 そこで、基本の会というのがあるんです。先ほど老人クラブのお話をしましたが、町には町内会があり、農事組合があり、これは13地域団体といっておりますが、これは農村の農事組合を集めた地域があります。昔はほとんど学校単位であったんです。小学校単位でつくられている、この基本的な組織というのをどのように考えられているのか、どう活性化していくのかについて町長の考え方をお伺いしたいと思います。
 同時にもう一つ、13団体がございます。清水市街には町内会の連合会があります。御影には御影地域づくり推進協議会というのがあります。そういう地域の団体です。町長はどう考えているのか、これをどういかしていこうとするのか、この点をひとつお伺いしたいと思います。
 以上、2項目よろしくお願い申し上げます。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) まず、高齢者福祉についてでございます。ここでは、3項目のお尋ねだと思います。細かいことはいいと、大枠で考え方を述べてくれということであります。
 独居老人でございます。町内に家族をもちながら、おひとりでいらっしゃる方も多々あります。または、他町村、道外、そういう方もいらっしゃるということも承知しているところでございます。大変お元気な方もいらっしゃいますし、病弱な方もいらっしゃいます。どちらも生きることには同じ道を歩んでいるわけでありますけれども、虚弱な弱い方については私も心配であります。そういうことから、もう少し家族というものをどうお考えになっているかをしっかり考えていかなければならないわけであります。時折、札幌会・帯広会・東京会がございますから、その折にお話しをしているところであります。もう少し、両親またはおひとりになっている方は案じていただけないだろうかと私からもお願いをしているところでございます。そういった面を含めても、こちらに住んでいるわけですから、町としてしっかりフォローしていくことが大切であると考えます。問題はいつもそうでありますが、全てが行政となっているのも現状なんです。そこらへんに地域力をいかしていただくようにしていただかなければならないと考えております。それにはどうするかですが、いずれ自分たちもその身になってくるという思いを受け止めて、近所の人達への助け合い運動をしていくようなまちづくりが必要だと考えております。
 次に、趣味をいかしたり、多くの人と語り合ったりしていく老人クラブであります。このことについては、何度も連合会からの要請がありますし、私も担当した身として、このことが気がかりであったわけであります。直近は非常に少なくなりまして、私が担当したときは1,160人いたんですが、今ではその半分になってしまったということであります。今から10年前でありますけれども、そのときは、高齢者の方々が拠りどころとするところがあまりなくて、老人クラブに加入する人達が多かったんですが、パークゴルフが始まることになり、そちらのほうに来る方々、あるいは趣味をいかして魚釣りやゴルフやシニアの野球もやっておりますし、文化協会に入って歌やダンスなどいろいろやるわけであります。そういう意味で、昼間の会合に出て、老人クラブに来ていないというのも現状にあるのではないかと思います。
 そこで、担当したときに生産性のあるものをやってはいかがかというお話をさせていただき、高洲町へ視察に行ってもらったんですが、結論として「いや、無理だ」ということになりました。そんなことから低下していったわけでありますし、その対策として壮年部をつくってはどうだろうかということもご提案いたしました。ところがそれもできないまま、現在にいたっているというのも実態でございます。
 農村地区は大半が地域力なので入るわけでありますけれども、市街地はそういうことであります。調べてみると、健康友の会といって高齢者なんですけれども、83名いるんです。清水パークゴルフ同好会に60名、御影パークゴルフ同好会に72名が入っており、大半が60歳以上の方々ばかりです。この方々は220名ほどいるんです。この方達は昔は老人クラブに加入していたといっても過言ではないんです。重複している方もいらっしゃいますけれども、その方々が入ると、数字だけをみて平成12年の10年前に戻るような、そういうことなんです。それだけ高齢者の活動の幅が広がってきている、そういうことからクラブ組織に入らないという人達が多いのではないかと思います。
 そういったことから、今後はどうするのかということになります。その1つのものだけでいいのかということもあるわけであります。様々な交流する場所があって、総体的に大きな事業をやるとき、高齢者の運動会をやりますというときだとか、文化祭をやりますというときに寄せ集まってくる方向が今後の進み方になるのでないか、何もかも1つの老人クラブ連合会というものに1つにということにはならないような気がしております。女性のほうもそうですけれども、昔は女性団体連絡協議会というのがありました。今では様々な栄養だとか保健指導だとか趣味のお花だとかがあります。何かことを起こすときは1つになっていくということで、調整をとるようにしていくことが、これからの10年というのはそうなるのかと思うところであります。少ないといっても約700名の方々がいらっしゃるわけでありまして、それなりの活発な活動をしておりますから、それを無理やり「入ってくれ」と言っても入らないわけです。では、どうするかということになると、それぞれの持つ趣味や仲間のグループをつくっていき、それらが1つの事業を展開するときに合同で行なうようなものにしていく必要があるのではないかとも考えております。
 もう一方では、今は町内会で老人クラブというのは成り立ちませんので、例えば4地区くらい集まって老人クラブを数ヶ所につくってもらうとか、市街地だったら1ヶ所で、御影も1ヶ所だと思います。ですから、地区ごとに数町内で老人クラブを結成していくことによって加入率を高めていくという方法、この2つの道とさらに町内数ヶ所にサロン的なものをつくっていく、そこで4・5人でも老人クラブに加入していくというようなことで、さまざまな体制でやっていかなくてはならないかと思っております。
 次に、各種ボランティア対策でございますけれども、ボランティアは古くて新しいし、新しくて古いというものであります。無償ボランティアもあるし、有償ボランティアもあるということでございます。今後はどうなのかということになってまいりますけれども、あの程度の有償ボランティアになっていかざるを得ないのではないか、昔のような先輩方が気持ちのなかだけでのボランティアはいつかなくなってしまうのではないかと思うんです。なので、しっかりした体制のボランティアづくりになると、そういったNPO的なものを種別によってつくられることがいいのではないかということで、ボランティア制度をしっかり養成していくことを考えなくてはならないんです。これは、先ほどの老人クラブの部分にも同じような形になっているかと思うんです。サポーター制度をつくりあげていく必要があるのではないかと思います。これも1つの大きな組織ではなくて、個々に自分が一番参加できる、しやすい条件、そういうところへのサポーターづくりをしていかなくてはならないのかと思っております。
 最後になりましたけれども、協働のまちづくりは大変難しい部分があるわけであります。しかし、行政が声をかけて協働のまちづくりといっても、これは町民の皆さんの実行面が薄いのかと思います。町は大事だという気持ちは町民の皆さんも持っております。しかし、どの場所に自分がどう参加して、どう実行するかということ自体に戸惑っている人が多いというわけであります。あの人達に任せておけばいいという意識が強いのではないかと思います。それはどうしてかということになると、進め方に問題点があるのかなと思います。1つの問題点があったならば、皆でその問題を共有する、そのなかから議論をして課題を見つけ、その課題を何本か柱をつくったならば、それを自分の得意ななかで発揮していける条件づくりをしていかなければならないのかと思っております。これは今、まちづくり推進協議会があるんですが、そのなかに御影地域づくり推進協議会だとか、町内会連絡協議会だとか様々になっているんです。将来、まちづくりということで、全体的に一つのなかでやるほうがいいのかなと思います。衛生組合もありますし、いろいろあります。そのなかで、平成2・3年頃にそういった構想をたてたことがあるんですが、清水・御影の両地域のなかで合意できなかった点もあったんですけれども、今度はそうではなくて、そのなかにいろいろな部会とかをやっていくんです。その一つとして、生活安全推進委員会というので交通安全と防犯協会だけは一つにしようということで、そういったかたちをとらせていただきました。今やってみて、特に支障はありませんし、そういうことから考えても、そういうものをやっていくことがまちづくりにつながっていくことだと思うし、住民がもっと積極的に関われるような事業展開をまちづくり推進協議会なり、御影地域づくり推進協議会もそうでありますけれども、それぞれの団体で考えていただくように、協議を進めていきたいと思っております。そのことが、まちづくりの大きなかたちのなかでつくられるのではないかと思います。もっと清水の町というものを皆で見つめ直して、考えていけるような条件を、私が新しいまちづくり計画のなかから学ばせていただきましたので、これを受けて計画をしてまいりたいと思います。以上です。

○議長(田中勝男) 9番、妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 基本的な点で、町長の考え方を伺います。
 1項目目から再質問させていただきます。お年寄りが増えて、独居老人が増える、高齢の2人世帯が増えるというのが現状でございます。これからも増えてくるだろうと思います。
 私がもっと聞きたかったのは、老人クラブの問題・町内会の問題を総合的に出すのですが、この人達にかかわる周りにいる地域の人達は、老人クラブ・町内会・農事組合であり、そして大きくその地域全体の問題、その人達がどうかかわるかが問題なんだろうと思います。そういう意味では、この独居老人対策などは極めて総合的なものだろうと思うんです。そういうかかわりかたというのは難しいのです。それから、総合的な住民や行政がかかわることは、極めて総合的でなくてはならないのです。町長、そういう意味で、隣人・町内会であれば班の会員・老人クラブだったら、老人クラブの人達・パークゴルフ同好会であれば同好会と、いろいろなところにかかわるわけですから、それが総合的になるように、これからの計画を行政として考える必要があるのではないでしょうか。行政が特に指導するという立場の問題で、行政は援助をする必要があるのではないかと思うのですが、町長はどうでしょう。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 申し上げますと、福祉政策になるわけです。したがって、総合福祉政策を個別のものではなくて、トータルで進めていくことが必要だと思います。高齢化率が上がっていくわけであります。10年後は40%近くになるので、それに対応する総合的福祉政策を進める、その施策を考えていかなくてはならないです。それには、それぞれの持っている力は、皆一人ひとり持っているので、それをどのようにいかすかということになるわけです。そのためには、そういった機会に研修を計画的にもっていって、養成といいますか、もっているんですけれども、どのように自分をいかしたらよいのかということがわからないので、具体的なものをやるような研修制度というか養成制度を確実にしていくことが急がれるかと思います。サポーター制度みたいな感じです。出れない人もいますから、出れる人を中心にしていかなければならないと思います。いつかは出たいという人がいると思いますから、入りやすい、話がしやすい、自分がいかしやすいとか堅苦しくなく、何かしやすいという方法、短時間でも手伝いができるようなことをやるようなかたちをつくり上げていくことが必要ではないかと思っております。

○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) この問題は非常に広いので、町長が今言われたように、総合的な福祉政策として考えていただきたいと思います。
 老人クラブに入る人数が少なくなったというのは、十何年かで半分になってきたという数字をあげられました。そのとおりで年々減っています。減りはじめたのは平成13年からずっと減りはじめるんです。行政がここらへんからお金がなくなってきているんです。緊急3か年計画だとか、財政健全化計画が出てきたのもここらへんからです。それから少なくなっていくんです。ところが年寄りはどんどん増えています。ここらへんのところを分析して、単純にパークゴルフクラブができたり、健康クラブができたりということだけではないのではないかと思います。その分析についてはできますか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 今、ちらっと気になることを聞きましたけれども、お金が少なくなったから減ったのではないかと、会費は変わっていません。年間の1人あたりの会費は月500円なら6,000円とか、変わっていないと思うんです。どこが変わったかといったら、バスを今まで2泊3日で出していた分、あるいはその分が出なくなったので温泉からバスを迎えに来てもらう、温泉のバスがあるところで迎えに来るのが夕方ですけれども、ないところは借り上げていかなくてはなりません。そういうものが増えてきたのが要因だと思います。
 連合会の事業も、例えば連合会に出したお金が単位老人クラブに9割くらいいっていたんです。連合会の行事が多くなってきて、単位クラブから配分するお金が少なくなってきたという問題もあります。お金のことで言えば、単純にお金だけではなく、同じ老人クラブといっても毎年同じことをやっているので、そこに義務付けられていくこともないという方達も結構多かったというのも事実でございます。
 そういうことから考えてみても、組織率については十勝管内で清水町は低いんです。もちかたがあるようでございます。例えば、前は市街地であれば、作物を作り、それを共同作業として収穫祭をやって近所にそれを持ち帰って、近所で作られたものだとか、そういうものもやっていたりしたんです。その頃は、皆一生懸命でした。草取りも皆できれいにしてやりましょうとか、ガラス拭きもきれいにやっていこうとやっていましたが、今はそういうことがなくなってしまったのもひとつです。結集する力が弱くなったというか、そういうこともありうるんです。様々な条件もあるんですけれども、私は端的に申し上げますと、お金がないよりもあったほうがいいのですが、極端に減らしたわけではありません。老人クラブの場合です。一般の他の団体よりも削減率は低く抑えたはずです。それなのにどうなのかというのがあるんです。
 老人クラブによっては、事業の展開の老人のひきこもりや孤立化を防ぐために事業展開をするだとか、花いっぱい運動をやるとか、パークゴルフもやるとかいろいろとやっているところがあります。文化活動・スポーツ活動・奉仕活動・美化活動などで人集めをするということも必要です。陶芸教室をやっていたんですけれども、それもなくなりました。結局、そういう所に行きたいと思っていても、指導者がいないとかいろいろなったと思うのです。そのへんのこともあるので、どうこれを増やしていったらよいのかは頭が痛いところであります。それぞれの老人クラブの皆さんが考えているといってもあれなので、役場のOBに呼びかけてくれということでございましたから、毎年、役場のOB会というのがあります。100名くらいになりましたので、そこにお話をしに入っていただきたいというお話はさせていただいております。
 もう少し協力的にやらなくてはならないと思いますが、私1人ではできませんので、老人クラブの役員の方々が訪問して主旨を話して、入ってもらえるように努力をしてもらうことも必要ではないかと思っております。できるだけその努力をさせていただきたいと思っています。

○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 財政再建との関係でどうだというお話をしましたが、直接的に老人クラブへの1人の補助金というのは減っていません。そのとおりです。
 今、町長が言われたように一番最後に言っていたことは、私のなかでやろうと思っていたことなんです。役場退職者はほとんど入っていないです。今入っているのは1人か2人です。2人もいない。老人クラブも人がいなくて大変なんです。人がいなくてというのは、役員をやる人や経理をやる人がいないので大変なんです。そのなかで、新鮮な人達に入っていただいて、サラリーマンだったけれども役場の職員さん、農協の職員さんといっぱい退職者がいるんです。しかし入っていないんです。残念ながら私の先輩・同僚も入っておりません。
 そういうことで、どういうかたちで支援するか、行政が何かしろということは言いません。そこらへんの支援は、町を良くしようとする大事な1つの単位なんです。その単位のなかで退職する・した方は入って何でもやっていただきたいです。特に仕事をしている方でもいいんです。町長も今入ってもいいと思っております。おかしいですか。笑われますが入っていいのです。年齢的になんでもないんです。私も笑われました。60歳で退職してすぐに入りましたから。そういう雰囲気を町がつくらなくてはなりません。町長どうでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 妻鳥議員、大変力が入っているなとお聞きしていました。体制はいつでも門は開いておりますと、老人クラブの会長さんは言っています。けれども、今言った人達に呼びかけても「まだ俺達は入らない」ということは、その人は気持ちも体力も若いということなんです。だからといって、老人クラブが若くないというのは違いますが、以前のような老人クラブのありかたでは難しいと思います。
 老人の生きがい感をもてるような対策をしなければならないんです。先ほど言ったように、生産活動的なものを、あるいは陶芸品を作って展示したり、買ってもらえたら買ってもらうとか、少しでも還元されるようなことになってくれば、もっと加入率が増えてくる可能性もあると思います。同時に60歳と80歳の20歳も違う親子ぐらい違うようななかで一緒に行動するわけで、そうすると若い層からみればスローだなということになって、そういうのもあるのです。だから壮年部というものをつくってくださいと言っております。年代を区切るわけにはいきませんが、そういう人達の集団をつくってやったらいかがですか、やっているところがあるのでと言ったんですが、それもやってもらえなかったというのが事実です。
 できるだけのことは私共もします。主体性は老人クラブであります。農村地域の老人クラブは数も少ない状況になっていると思いますけれども、数が少ないなかで地域によっては老人クラブとして独立していないところもあります。地域振興会の老人部です。ですから事務的なものはそのところの地域の事務局長さんがやってあげているというところもあります。ある地域では、何か行事をやるといったら老人部の人達は紙で案内をし、出てきてもらって、子どもさんから高齢者まで一体となってやっているところもあるんです。もう卒業したんだから、そちらはそちらでやってくれと、別組織になってやっているところもあります。様々なんです。そういうなかで結論的には、これについて考えてくれということでありますから、数年の間は必要だと思います。様々な状況になると思います。先ほども言いましたけれども、努力させていただきます。

○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) いろいろ考えられることがあります。農村部における老人クラブは、事務的な処理が大変になってきています。そういう援助をしたら良いのではないでしょうか。あれは学校統合で学校がなくなったからです。学校があるときは先生方が全部協力してやっていたんです。なくなってしまったから大変になりました。そういう意味もありますので、なんらかの対策だとか援助をしてほしいと思います。
 各種ボランティアについては、町長も考えているとおりに、多少有料ということは考えられると思いますので、そのことを考えてボランティアの立ち上げや既存ボランティア組織を強化していただきたいと思います。
 地域づくりについて、お話をしたいと思います。今ある既存の町内会・地域というのは、長い伝統・歴史をもった、しかも人のつながりをもった組織なんです、これを崩したり、つくりかえたり、新しくするというのは、住民の気持ちに密着しないとできません。今のある組織をどういかしていくかということ、どう活動を活発になるようにしていくかということが基本でないと、組み替えたり、組織替えをするというのは大変なことだと思います。
 町内会というのは70あって、清水と御影に分かれております。そのなかで町内会の戸数は169戸、小さいのは6戸という数です。そういう町内会というのは、しっかりとしたものをもっているんです。これをしっかりとした活動にして、行政の下請け機関ではありませんが、そこで皆で頑張ろうという地域づくりの拠点にする必要があるのでないかと思っております。未加入の戸数がかなりあります。651世帯です。これはなんとかならないかと感じます。これが結集されると、いい地域づくりができるのではないかと思うので、このことについてお伺いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 加入率は、農事組合もほとんど入っておりますけれども、入っていない非農家の方でありますが、加入率は85%です。これは100%にはならないです。町内会では、町内会長を単身者にしたり、会費を安くしたらよいのではないかと、いろいろと言っています。他の町内会も500円のところを250円にするとか、そうして若い人を入れていくのが良いのではないでしょうか。
 こういうことは町が言うものではなく、地域づくり・まちづくり・町内会の連合会だとかで出していかないと、入っていないところに私共行政で行って「入りなさい」ということにはならないと思うんです。長い歴史があるんですから、そのなかでもっといい知恵を出して、どうしたら加入してくれるのか、どこが悪いのかというのは、しっかり意見を聞いてあげていかないとだめではないかと思うんです。そういうことが、1つの町内会組織を民主的にしていくことでありますし、全部は聞けませんけれども皆の意見をいかして、そのなかで最大公約数でこの事業をやっていこうということが生まれてくると思います。それが地域づくりだと思うんです。そこらへんが、まだうちの町全体が欠けている部分があるかと思いますので、言葉が悪いですが口すっぱく「なに言ってるんだ」と言われながらでもやってきております。新しいまちづくりという一つの気持ちを町民の皆さんが入れ替える時期なので、それをしっかりとしていきたいと思います。

○議長(田中勝男) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 町内会というのは大事な基礎組織です。会費の問題もあり、ないわけではないんです。例えば、私の町内会では...(途中中断)

○議長(田中勝男) 妻鳥議員。質問と答弁、両方とも簡潔にお願いいたします。

○9番(妻鳥公一) はい、わかりました。
 町内会費の問題もあります。こういう点を町長にどうのこうのと言うわけではありませんが、そういうものはどんな状態になっているのかというのを役場は知っているのです。総会議案を全部持っていっているので中身をわかっているんです。どんなことをやっているのか。そういう点を各町内会の様子なんかを調べて、いいことは広げていくことが必要ではないかと思います。
 この間、御影地域づくりでソフトボール大会をやりました。12チーム出てきたんです。小学生から大人まで出てきました。それをみながら、地域づくりというのはこんな感じなんだと本当に思いました。こういった交流できるところをつくること、それこそ世代の交流です。つくることが大事なんだと思いましたので、それぞれの地域の活動、旭山地域が盆踊りをやったり、運動会を盛大にやれる、行政はこういった地域活動を支援していくと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 支援してきているんです。していないわけではないです。ソフトボールも妻鳥議員さんが見ていなかっただけで、ずっとやっているんです。旭山も学校があろうがなかろうが、ずっとやっています。学校がなくなったからやめたというところは少ないんです。そうやられているところは敬意を表したいと思っております。
 以前、チャレンジ事業というものをやったことがあるんです。3年でお金がなくなってやめてしまいました。持続してほしいということで願いを込めて議会でも同意してやった事業だと思うんです。それが3年過ぎたら4年目はない、金の切れ目は縁の切れ目という言葉があるけれども、それをやられたところが沢山あるんです。それがなくても自分達の地域は自分達でつくりあげていこう、町に大きいお金があるわけではないから、多少のお金でもいただいてやりましょう、ということでやってきてくれているんです。これが地域づくりだと思うんです。こういうものがなかったら、全てがおんぶに抱っこで役場になってしまって、地域の自主力・地域力がなくなります。事業を通して人間形成がそのなかで生まれているんです。これを大切にしていきたいと思っておりますので、最初から質問が出ましたけれども、地域が主体で職員が側面から行政が応援していきます。本当に困ったところだけしましょうということでいきたいと思っております。

○町長(高薄 渡) 妻鳥公一議員。

○9番(妻鳥公一) 町長がお話していることはわかります。
 旭山の場合は特殊なんです。旭山学園があるからです。他に学校がないんです。そういうことがありますので、私はあれはいいことだと思っております。
 そういう意味で、支援をするということが必要でないかと思います。役場職員の支援というのはお金だけではなくて、人的にも支援が必要なところがたくさんある、そのなかで地域のつながりが広がっていくことがおこるだろうと私は考えているんです。町長が最後に言われたけれども、どうしても困ったときはと、どうしても困ったところはたくさんあります。支援をするということが、私は大事なのではないかと思っていますが、町長のお答えをいただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 本当に困ったところはそんなにあるんですか。私が聞いている範囲ではないです。例えば、運動会を実施しているのは私が調べてあちこちに行っています。毎回行きますし会っています。立派にやっています。盆踊り・花見・運動会・収穫祭、今はパソコンの時代ですよね、その地域の高齢者の人もやっています。それで案内文書を作ったりしています。それでなかったら、いつまでたってもやらなくなってしまいます。その地域だけそういうものができなくなってしまいます。役場の職員は何十年もそこをやらなくてはならないことになります。私が言っているのは、まちづくりというのは、ちょっと苦労してみてもいいのではないかと思うんです。その他に機動力が必要だとか、材料の砂利が足りない、土が足りないだとか、そういうときに町は支援していきます。それでもできないということになったら、本当にできなくなってしまいますけれども、そういうことで地域力ということを、私は今後訴えていかなくてはならないんです。それが人間力につながって、人間向上にもつながり、助け合い運動にもつながって、そういった組織にも入っていくというかたちをトータルで考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○9番(妻鳥公一) 終わります。