平成22年第5回定例会(6月15日_日程4)
○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
町長並びに教育委員長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。
町長。
○町長(高薄 渡) 第5回清水町議会定例会におきまして、2件の行政報告をさせていただきたいと思います。
初めに、6月1日現在の農作物の生育状況等につきまして、ご報告申し上げます。
昨年12月までの気象状況は、平年と比較し降雪量が多く、また、今年1月から3月にかけては、比較的降雪量が少なく推移したものの、総じて平年を上回る降雪量となりましたが、土壌凍結深度も比較的に浅く推移したことから、融雪期は4月3日となり平年より2日早まりました。しかしながら、4月中旬以降の日照不足や低温及び下旬における大雪の影響により、春耕作業の始まりも大幅に遅れ、馬鈴薯の播種作業及びてん菜の移植作業は共に5月6日に最盛期を迎えることとなり、馬鈴薯で平年より12日遅れ、てん菜で8日遅れで播種作業が終了いたしました。
一方、デントコーンや豆類の播種作業も5月中・下旬の低温や降雨により、デントコーン、大豆は共に5月18日、小豆は5月23日に最盛期を向かえ、また、菜豆類におきましては、5月31日に播種始めとなるなど、総じて大幅に春耕作業が遅れている状況であり、今後の天候回復に期待しているところであります。
主な作物の6月1日現在の生育状況は、秋まき小麦は5日遅い「やや不良」、大豆で1日遅い「並」、また、てん菜や牧草では2日から4日遅い「やや不良」となっており、春耕作業の始まりの遅れが大きく影響している状況であります。
以上、6月1日現在の農作物の生育状況等についての行政報告といたします。
なお、今後におきましても、農業関係機関と連携のもと適正な管理作業などの指導に万全を期して参りたいと考えております。
続きまして、「第17回全十勝清水やきもの市」の中止につきまして、ご報告申し上げます。
4月20日に宮崎県内で発生した口蹄疫につきましては、現在も感染拡大し、地元経済に大きな影響を与えておりますが、酪農・畜産を基幹産業とする本町を始め、十勝管内の農協や自治体においても口蹄疫の発生直後から侵入防止対策を講じてきたところであり、各市町村におきましては、家畜共進会、本州や海外からの来場者が見込まれる「国際農機展」の一年延期など、各観光協会や地域実行員会が主催するイベントが中止されているところです。
「第17回全十勝清水やきもの市」は、町と町観光協会の共催で、6月26日・27日の2日間にわたり開催する予定でありましたが、このような状況から、先般、町観光協会役員会が開催され、本年度においては「全十勝清水やきもの市」は中止するとの決定がされたところであります。
なお、今後開催を予定している町内の各種イベント等につきましては、口蹄疫の終息宣言が出されるまでの間、町が事業主体となる農業関係事業、農業者と直接関わりを持つ民泊等の受け入れ事業等、及び道外からの来場者が見込まれる事業は全て中止とし、町民や道内からのみ来場者を見込む事業及び教育関係事業は予定通り実施することを「口蹄疫対策の町の取り組み方針」として対応していくこととしております。
以上、「第17回全十勝清水やきもの市」の中止につきましての行政報告といたします。
○議長(田中勝男) 次に、教育委員長。
○教育長(伊藤 登) 第5回清水町議会定例会において行政報告1件を報告いたします。
清水町体育館と清水町農業研修会館をつなぐ渡り廊下のアスベスト対応につきまして、ご報告申し上げます。
町公共施設のアスベストの調査は、平成17年に設計仕様書及び目視により実施したところですが、当該渡り廊下につきましては天井の点検口が無く、内部の確認ができずアスベストを発見することができませんでしたが、本年、4月21日午後に体育館と農業研修会館をつなぐ渡り廊下の雨漏り修繕のため、天井材をはがしたところ、屋根の折板及び小屋組みの軽量鉄骨に吹付け材を発見しました。
吹付け材は、結露を防ぐための断熱材として吹付けたものであり、アスベスト含有の可能性を確認するため、都市施設課の建築担当職員が目視で確認をしたところ、施工年度上アスベスト含有の可能性が高いとの指摘を受けたことから、4月22日に成分分析調査を業者に依頼いたしました。
この間、渡り廊下は、体育館と農業研修会館を行き来する際に利用するものでありますが、常時、往来者が無いことから「囲い込み」を行い、粉塵が渡り廊下に発散されない措置を講じた中で利用しておりました。
その後、同月28日に依頼先業者による検体採取を行い、5月13日に電話でアスベストが含有している旨の連絡を受け、更に17日に成分分析の結果について正式に報告を受けたところであります。調査の結果、吹付け材にはアスベスト(クロシドライト)5.9%含有があることが判明し、合わせて実施した気中繊維状粒子濃度測定の結果は、空気1リットル当り6本の繊維が検出されましたが、アスベスト繊維の浮遊は確認されませんでした。
アスベストは労働安全衛生法施行令及び石綿障害予防規則の規制含有率0.1%を超えている状態にあり、吹付け材の表面が部分的に剥離した形跡があることから、北海道の「建築物における吹付けアスベスト等飛散防止措置に関する指導指針」に基づき、除去工事を実施したく、今定例会に補正予算の追加提案を予定しておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
以上、清水町体育館と清水町農業研修会館をつなぐ渡り廊下のアスベスト対応についての行政報告といたします。
○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。
質疑ありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで行政報告は終わりました。