北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成22年第5回定例会(6月17日_一般質問_原)

○議長(田中勝男) 次に、1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) おはようございます。
 私は、通告4点しておりますが、4点の内の2点は、今まで幾度か、このことについて質問をさせていただいておりました。その後、どのようになっているのかの質問でございますので、私の過去の質問から見ると今日は、早めに終わるのではないかと期待をしているところでございます。
 1問目でございます。公共施設の統廃合について質問してございますが、私共の公共施設の部分につきましては、大きな公共施設としてスキー場、フロイデ温泉、あるいはアイスアリーナ、牧場等ございます。この内、スキー場、フロイデ温泉等は、多額の出費を要したということで、財政圧迫を理由にして廃止をいたしました。以降、施設等についての廃止、あるいは統合等については目にみえるような形であまり現れてきていないと、私はおさえているところでございます。過去の議会等でも、施設の修理等に多額の費用を要する際には、このことについて、検討をしなくてはならないという答弁をいただいているわけであります。現段階で、この統廃合について町は、今後、どのように考えているのかについての見解をお尋ねいたします。
 2点目であります。スキー場、温泉等を廃止しましたが、この年、平成15・16年でしたか、このときの施設の運営経費等については、11億5,000万円ほどかかっております。廃止して以降、1億2,000万円から1億3,000万円程度減少してきたわけでありますが、平成20年度決算について町民に公表をしている広報紙等の記載は、平成20年度から削除されております。私は過去に町民から言われましたが、この辺についてずっと注目をしていたということも言われておりました。なぜ削除したのか、また、この間の施設の運営の経費については以前から見て、増加しているのか、減少しているのかをお尋ねいたします。
 2問目であります。公共施設のトイレの洋式化についての推進でございます。これは括弧書きにしてありますように、学校を含めての考え方であります。本町の高齢化率も30%を超えているということで、以前から公共施設等のトイレの利用にあたりまして、お年寄りの方から「非常に不便なので何とかなりませんか」ということを言われておりまして、過去に予算委員会等で質疑をしたことがございます。そのことで、お年寄りの方から、大きな行事があったときに、行きたいのだけれども行けないということもございました。あのときの答弁では洋式化することについて、施設が狭いため、広げなくてはならないから大変だという答弁でございました。現状も同じような考えでおられるのか、今後どのようにしていこうとされているのか、財政的な面もあろうと思いますが、私は、必要なところから順次、洋式化について積極的に取り組むべきではないかと考えるわけであります。
 同様に、学校施設等につきましても、児童生徒の意識調査であるとか、あるいは学校がどのように考えているのかを確認して、明るくて利用しやすいきれいなトイレにするように、そのことが洋式化なのか、現行の和式だけでいいと、子どもも学校側もおさえているということであれば結構ですが、私の聞く限りでは、休憩時間に子ども達が洋式のほうに集中しているというような話も聞いておりますので、他町村の動向等を見ても結構進んでいるように見受けられますので、我が町も順次その方向に向いていくべきではないかと考えますので、見解をお尋ねいたします。
 3点目であります。清水公園の活性化プロジェクトの進捗状況でございます。過去の議会でも色々とお話をさせていただいておりますが、清水公園は今、町の活性化のために、他町村から来ていただこう、何とか知恵を絞ってというときであります。平成20年度から、庁内で清水公園の活性化プロジェクトが、私が昨年の6月の議会でお尋ねをしたときには、たたき台の部分をつくっている段階で、その後、町民も交えて、話し合いを進めていきたいという答弁をいただいております。現行、どのような進捗状況にあるのか、この点についてお尋ねをいたします。また付随してペケレの森の関係であります。腐って通行不能になっている木道等について、土現が、時々、傷んだ箇所を取り替えている現況にあります。昨年は一部撤去をして、その後に木道の後に砂利を敷いている状況にあります。この関係について、今後、どういう方向づけをペケレの森にしていこうとされているのか、土現との協議があって然るべきだと思いますし、あったんだろうと思いますので、この辺の状況についてお尋ねをいたします。
 4点目であります。民生委員と児童委員の活動と町の関わりについてお尋ねをいたします。
本町の民生委員協議会には民生委員32名、主任児童委員が2名在職をしておりまして、民生委員法・児童福祉法に定められている職務を、地域における相談支援のボランティアとして活動されているということについては、深く敬意を表するものでございます。以下3点にわたって、お尋ねをいたします。
 民生委員の職務の第一というのは、住民の生活状態を必要に応じて、適切に把握をするということにあるわけでありまして、法律で定められているところでございます。福祉施設による措置等を必要としている町民に対して適切な援助を行うためには、自らが担当している区域の実情をしっかりと把握するということが一番重要なことになるわけであります。指導的な立場にある町としては、多くの戸数を抱えている民生委員の調査活動について、どのように把握をされているのかをお尋ねいたします。
 2点目であります。個人のプライバシーについて、非常に尊重されている時代で、なかなか入り込みづらく、情報を取りづらいという状況にありまして、民生委員の方々もこのことを聞いてご苦労をされている事だろうと思うわけであります。対象者自らが、民生委員に心配事や、悩み事の相談を申し出るというようなことになっているということで、広報紙等を通して、毎年、相談事があったり、悩み事があったら民生委員の方々に電話してくださいというようなことが、周知されておりますが、私は複数の方から色々とお話を聞いた範囲では、そうは言われても見ず知らずの民生委員の方々に悩みを打ち明けるのは難しいという話も聞いております。昨年度の民生委員に対しての申し出の件数等について、どの程度あるのか、お尋ねをいたします。
 最後の3点目であります。各町内会との情報収集というのは非常に大事なことだろうと思っているわけであります。町内会と民生委員の皆さんとの活動を合致させるような方向にいかなければ、今後の活動はうまくいかないのではないでしょうか。町内会だけではありませんが、私はそのように考えるわけであります。町として、今後の活動の問題点をどのように考えておられるのか、この点についてお尋ねをいたします。以上、よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) ご質問にお答えいたします。
 1点目の公共施設の統廃合につきましてでございます。ご案内のように、これまで平成14年に策定いたしました、行財政改革推進計画のなかで施設の運営方針を定めているところでございます。端的にお答えいたしますと、現段階の統廃合についての見解を伺うということでございますから、これまでの行財政推進計画及び健全化実行プランの考え方に基づきまして、本年度、さらに公共施設の運営のあり方について検討してまいりたいと思います。この検討のなかでは住民の利便、サービスの向上、費用対効果といったものを念頭に置きながら指定管理者制度がよいのか、直営がよいのか、委託方式がよいのかということを、十分検討して可能な限り公益的な利用、運営施設にするべきかどうかも含めて推進を図ってまいりたいとこのように考えております。
 1の2点目でございます。広報紙に公表でございますけども、20年度の決算、これは、16年度の議員の質問の内容だと思います。施設運営費が11億5,000万円と減少してきましたが、20年度の決算、町民の公表を削除したわけではございません。前回は特集として、地方公共団体の健全化に関する法律等々の施行に伴いまして、実質赤字比率等の指標及び基準値を掲載することとなったわけでございますが、19年度の決算までは、そのような決算状況になったわけであります。今回も載せる予定でございましたが、紙面上の都合でこれが出来なかったということで割愛しました。機会を見て掲載しなければならないかと思っております。
 20年度以降増加しているか、減少しているかということの伺いでございますけども、20年度の決算では約8億9,000万円、21年度では8億8,000万円という、21年度の決算は概数でございます。将来的にはどうなるかということでございますが、22年度の予算ベースでは9億3,000万円、約350万円程度増加しております。これは、新たに牧場の井戸水給水工事等々を行う予定でございますので、そういう状況になっているところであります。
 次に、トイレの洋式化の推進でございます。結論から言いますと、予算の許す限り順次取り組んでまいりたいと思っております。今ある中で約4割が洋式化になっておりますけれども、これらの残りを改善していきたいとこのように考えているところでございます。
 次に清水公園の活性化に関することでございます。昨年もご答弁申し上げたところでございます。昨年度、電源地域振興センターの協力をいただき、アドバイザーを招きまして各団体、観光協会や産業クラスターの役員の参加をたまわりまして、観光現地指導会というのを5日間に渡りまして3回実施いたしました。本町の、観光振興に関する基本的な考え方、町が目指す観光、観光資源の可能性、広域観光への対応というようなことで具体的な政策のアドバイスがありました。これは全てではありません。そのなかで観光資源として特に注目されたのは、十勝千年の森、清水公園であるということであります。特に清水公園につきましては、274号線の出入り口である。それから、高速道近くの公園というようなことから、今までの親しむ公園も十分大事でありますが、町民にとってさらに、町の観光資源として観光客が立ち寄るような資源にしていかなければならない。現在の公園機能だけでは不十分ではないか、観光資源として活かすためには、付加価値をつけていくべきであるとお話があったわけであります。さらに、隣接するペケレの森の自然環境が優れているといわれているところであります。これらのことから、本年度、観光アドバイザーを設置いたしまして、公園の活性化に向けての論議をしていきたいと思っているところでございます。その後、整備を進めてまいりたいと考えています。
 ペケレの森の管理でございますが、結論的に申しますと、北海道はお金がないということで、非常に厳しいということでございます。土木現業所としましては、早急な予算対策を講じることは困難であるということでございます。22年度の木道の閉鎖区間が減って、今後においては、木道を直していくということは困難であるということから、ルートの変更も検討していきたい。現状ではレンガの道を残して、撤去せざるを得ない状況になるかもしれない状況です。町としましては、貴重なところでございますので、あまり開発しても自然を破壊するということからレンガ道があるのであれば、そこをもう少し緑の部分の管理を徹底していただいたほうが、あとから費用もかからないのではないかというようなこともありますので、今後も十分、土木現業所と協議をしてまいりたいと思っております。
 民生委員の活動でございます。民生委員につきましては、厚生大臣、北海道知事から委嘱されておりまして、私が委嘱するという立場はないわけであります。ただし、市町村長と協議をしながら進めなさいということであります。地域住民と福祉の向上に、ご報告をいただいているところであります。大変、多くの戸数を抱えているというところもありますし、農村地区におきましては少ないわけであります。定員枠が定められてくるわけでありますから、民生委員協議会のなかで担当分けをしているというのが実態でございます。そのようなことから、民生委員の負担の多いところと少ないところもあると思うところでございます。いかんせん、民生委員の皆様で、それぞれ決めているものでありますから、私からこうだとかということは差し出がましいことになりますので控えているところでございます。
 昨年度の申し出件数を把握しているかということでありますけども、協議会の取りまとめ数値では、昨年度平成21年度は861件であります。個別にいいますと、色々な対象がありますが、毎年それくらいの状況になっているところでございます。必ずしも、相談件数が減少傾向であるということではありません。プライバシーの関係がありますので、民生委員の皆様も気を使っていることは確かでございます。民生委員協議会のなかで、さまざまな事例を出して協議をしながら、多いところについては、他の委員さんも応援に出るというお話も伺っているところでございます。本年も5月号で、お知らせ版の1頁を使いまして町民の皆さんにPRに努めているところでございます。
 3点目の今後の活動の問題をどのように考えているのかということでございます。
 町内会を通じて密接に連携をしているのではないか、あるいは他の方法でやられているのではないかと思います。民生委員はそれぞれの地区の担当ということになっておりますので、それなりに民生委員さんもお伺いしているのではないかと思います。さらに、連携を密にしていただくよう、協議会にも申し上げていきたいと思っております。以上でございます。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。
 教育委員長。

○教育委員長(三澤吏佐子) 学校の施設のトイレの洋式化についてお答えいたします。
 学校施設の整備につきましては、耐震化や屋上防水改修など、子ども達が安全に学習できる環境の整備を第一に進めるとともに、生活環境の向上についても修繕を随時進めてきたところでございます。現在、町内の小中学校のトイレの洋式化率は校舎部分で20.9%となっており、十勝管内平均が28%ですので、若干下回っている状況であります。
 社会環境の変化から各家庭においても、トイレの洋式化が進み、和式に慣れていないことから、休み時間には洋式トイレの順番を待つ場合もありますが、保育所や幼稚園の段階から和式便器に慣れるよう教えております。また、小学校入学時にも、和式便器の使い方を指導していることから、休み時間中にトイレに行けないという状況はないとのことです。しかし、学校支援委員会議での意見や保護者からは臭いの改善と合わせて洋式の増設を望む声がございます。多くの時間を学校で過ごす子ども達にとって、気持ち良く学校生活を送るために環境を整えることは、健康面や精神面からも大切なことであると認識しております。
 各小中学校は、築後25年から37年を経過していることから、施設自体も老朽化しており、窓枠や暖房設備の改修も、今後、予想されます。トイレの洋式化についても多額の費用を要しますが、子ども達のストレスを少なくし、学習に集中できるよう整備をしていく方向で努力をしてまいります。

○議長(田中勝男) 1番、原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 順次、質問をさせていただきます。
 公共施設の統廃合について町長から答弁をいただきました。毎年、私も、決算時の町の広報紙を今年はどうなっているのかを含めて、よく見るほうなんです。町長が言われたなかに、スペース的な面があって今回は載せなかった、したがって、これは削除ではないというお話がございましたが、多分そういう答弁をされるのではないかと私は思っておりました。広報紙を見ると、確かに、この広報紙に載せなくてはならない事案があったということについて理解ができますが、工夫一つでこの紙面に載せることが、十分可能だったのではないかという気をしているわけであります。まちづくり情報コーナーに「財政資料等をご覧ください」というところが広いスペースを隣の頁に設けてあったりします。上下の変動をすることによって、私が言っている部分について十分網羅されるのではないかと考えているのでありますが、町長から今後、載せていくという方向付けも示されておりますので、この辺については理解をいたしました。
 今後のことでありますが、プランに基づいてさらに検討していく。それには、住民サービスの向上であるとか、費用対効果等も考え、委託も含めてということでありますが、いつごろまでに、本町の今後の公共施設のあり方等について、考え方をまとめたいということなのでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 今すぐここで、何年度までということは申し上げることができません。今までも、特定公共施設の検討会議をもっておりましたけれども、今度はそうではなく、全般に渡る公共施設の運営のあり方についてということで進めさせていただいているので、時間は要しなければならないと思います。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 町の広報紙で載せているのは、主要施設ということにしているわけです。町長が言われるように、その他の施設を含めると、相当な数の施設があることも、私は十分理解しております。毎年のことでありますけども、あちらを修理、こちらを修理というのが、かなり出てきておりますし、ボイラー等を含めますと相当数出てきているわけでありまして、今後もそのことが加速していくであろうと思っております。必要な施設というのは、総合計画は作成中でありますけども、今後10年間の人口の推移を見たときには9,000人くらいだろうというようなことも、話題として出ているようであります。9,000人の人口に対して公共施設がどの程度温存していって、しっかりとした施設として持続していくのかということが重要なテーマになるのではないかと思っているのですが、このことについてはいかがでしょうか。違うということであれば、考えをお聞かせ願いたい。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 十分な時間を要するということでございますので、ご理解いただきたい。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) わかりました。
 確かに、この施設は残す、残さない。今後、ここを統合してどちらに入れるというのは、簡単に右から左にいくものではないということは、私も十分承知をしております。それくらい重要なものだと認識を持って取り組んでいただきたいとお願いをしておきます。
 施設の経費は載せていくということですけれども、22年度は9億3千万円くらいと話しをされています。経費のかかることもあったり、修理もしたりということがあって、それから見ると9億3千万円というのは多くなっていると、私は認識していないわけです。これから、節約するところは節約をするということで、より号令を出していただいて、従前より以上の節約体制を踏んでほしい気がするのですが、いかがでしょう。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) これまでも、公共施設の削減の指令を出して、目標数よりは軽減をしてきました。住民サービスを考えた場合、最低限のものはしていかなければならない。今でも、暖房につきましては、冬は寒いと住民の声が強いわけでございますから、そういった面も含めまして、住民サービスの質を落とさないようにしながら節減していく形になります。議場も暑く、「電気の節減をしたらどうか」と総務課長にお話をしましたけども、そのくらい議会もしなくてはならないと思います。あるいは、新しく経費のかからない電球に順次取り替えていくことも考えていかなければならないと思っております。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) この公共施設の関係で、最後の質問になると思います。
 私どもの町で、町が考えている多くの施設のなかで、この施設だけは真っ先に取り組んで、改修等をしていかなくてはならない施設は、現状、どの程度なのか、考えがあればお話しを聞かせていただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 公共施設の中で、真っ先に取り組まなくてはならないのは、箇所によって相当あるものですから、全面的なものとしては体育施設が大きい問題ではないでしょうか。さらに、30年を経過する文化施設の照明、音響、吊りものを改善するのには多額の費用が必要でございますが、どうするのか、そういう面で、社会教育、スポーツ施設が一番大きく費用がかさむところではないかと考えております。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 2点目のトイレの洋式化についての関係です。
 私は、我が町の財政状況は、十分把握しているつもりでございまして、公共施設全部を洋式化にすべきだとか、小中学校含めて全部早急にという考えは持っておりません。このなかにも触れておりますように、必要なところは順次進めていくべきではないかという考えのもとに質問をさせていただいているわけでございます。私の考えている以上に、前向きな答弁をいただいたと理解をしているところであります。
 予算委員会でも質問させていただいたこともありますが、公共施設の中で、特に文化センターのトイレについてお年寄りの方から、「何とかお願いしてくれないか」ということがあって、発言をさせていただいたことがございます。その際には、洋式化にするとスペース的に問題がある、広くしなくてはだめだということでお話しをされた経緯があります。建築屋さん等に聞くと、「何でそんなことになるの。少しくらいはいるかもしれないけども、難しいことではないよ」というお話を聞いたのですが、担当課でもどこでもいいです。「いやいや違う。場所的にも大変なんだ」ということなのかを、専門的な立場から答弁をいただきたいと思うんですがいかがでしょう。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(金田正樹) 専門的な答弁になるかどうかわからないですが、今回、この質問をいただきまして、各施設を調べました。53施設等がありました。そのなかで文化センター、特に文化会館は女性の部分で数が少なくて、イベント等があるときには並んでいるというお話を伺いました。実際、建築のほうにどの程度金額が要するのかを聞きましたら、今ある施設の構造によって、かなり方法が違うということでございます。ある程度スペースが取ってあれば洋式化にできるかもしれませんが、スペースによっては、今まで3つあったのを2つにしかできないだとか、水まわりによっても相当違うらしいです。今後、来年に向けて整備していくというお話もございますので、利用の状況ですとか、現状を色々検討しながら進めていくことになるかと思います。技術点におきますと、難しい面も若干あるとは伺っております。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) わかりました。
 何故、しつこく「トイレ」と前から言っているかといいますと、今回もよく文化センター等に来るお年寄りの方から、「洋式化にならないのであれば、座ったときに掴まる紐でもいいからつけてくれ」と、「フロアに手をついてやっと立ち上がるんだ」とこんなことまで言われておりますので、私は第一に、こういった施設、御影の施設等の大きなところも同じようなことが言えるのではないかという気がいたします。もし、早急にできないのであれば、そういった配慮があれば、お年寄りの方も安心するのではないかということでお願いをしているわけでございます。
 管内的に見ると、清水町の洋式化の率がどうかと色々言われましたけども、それは各町村の財政状況等もあるでしょうし、隣の芽室であれば、現在5割で、私が一般質問をした次の日に報道されました。今年は7割になるという話もしておりました。過日、保育所の運動会がありまして美生に行ったときに、研修センターを利用させていただき、洋式化されているのを見て、うちから見たら大分ゆとりがあるんだと、こんな気さえしたわけであります。そのことでどうのこうの言う気はありませんが、私共の町でも全面的に即やるということではなくて、必要なところから順次やってほしいということでありますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 小学校・中学校等々のトイレの関係であります。休み時間に洋式化のほうに集まって、なかなか利用できないという話しを私も聞きましたので、そうなのかと思っておりましたが、そうでもないような話しも、今されておりました。確かに、子どもさんであっても育ちの過程のなかで、人様の一度使用したところにまた使用するというのは、潔癖症の子どもであれば、利用しづらいということもあるのかという気もいたしますが、そこは、今、近代社会でありますから、方法はいくらでもあろうと思います。学校の要望が「洋式化は必要ない」「今の子どもは和式で十分だ」ということであれば、全く問題ないと思いますので、十分、意思の疎通を図って取り組んでいただきたいということをお願いしておきたいと思います。
 3点目の関係であります。清水公園の活性化プロジェクトの進捗状況であります。町長から私が質問させていただいているところから、若干上のほうのレベルの答弁をいただいたという気がしておりました。私がお尋ねをしているのは、昨年の6月の質問の際に答弁では、町のなかに清水公園の活性化プロジェクトをつくっている、そのなかでやっている、今はたたき台をつくっている段階だという話だったもんですから、それから1年も経ち、活性化のプロジェクトチームのなかでの活動が顕著で、表面に出てきて然るべきものだという気がしていたものですから、どうなっているのかをお尋ねしているわけで、この辺について再度答弁をいただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 高い話ではないですが、プロジェクトの内容につきましては、人事異動等々がございまして、まだ再構築されていないのが現状でございます。そのなかで話し合いができたので、アドバイザー、電源地域振興センターのお話しがございましたので、その旨を進めさせていただいている状況であります。人事異動で変わりましたので、直ちに進めていくことになっております。一昨年に庁内でつくられたときには、まずは庁舎内で共通的な認識を図ろうということでつくられたわけで、会合を1・2回を終えております。異動等々で変わりました後、昨年度に電源地域振興センターの協力のもと、こういったことをやっていこうとなって進めています。さらに今回、商工・観光面に力点を置きましたので、新たにプロジェクトチームを再構築し、ご提言いただいたことも含めて、町民の皆様を入れて考えてほしいと言っております。町民のボランティアによる町民会議みたいなものを設置して意見を集約したり、提言を受けたり、実効面をどうするかをしていきたいと考えております。このことは進めております、新たなまちづくり計画に関わっていくことでございますから、早急に結論を出すようなことではないことだと思います。町民の皆さんの意見と、町外の方々から意見を聞いたなかでどういう方向性をつけていくかということです。庁内プロジェクトについては、現在、以前の活動は滞っているということですから、新たに構築していくということで検討をするように指示をしております。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 高速道路が全面開通して、なんとか清水町に止まり、降りて観光してもらって金を落としてもらうという究極的な目的があろうと思います。そのことは、十勝の若牛を使ったグルメの開発で、若い職員を中心に、積極的に頑張っている形だろうと思いますが、そういった運動とある程度合わないとまずいのではないか、部分的に清水公園一つとっても、「以前から見たら大分良くなったね」という感じにならないのか。端的な面ですけども、遊具一つでもきれいに塗り替えるとかを町民から見えるような形で、少しでも、以前から見たら公園・ペケレの森は変わったと、言われるようなことになって、初めて効果が表れるという気が私はします。町長の言われることはわかりますが、いつまでかかればどうのこうのではなく、止まっているような状況なんでしょうが、なんとか早急に町民を巻き込んだ形でも結構でしょうし、なんとか形づくりをして清水公園を含めた一連の地域が生まれ変わるような方法を全町をあげて取り組んでほしいです。
 土現との関係についても、昨年指摘しましたが、レンガ道についても、今年はきれいに刈られておりまして、昨年は1メートルくらい草が伸びていたのに、私が言ったら、次の日にすぐ刈ってくれました。今年は早くて、熊の看板だけが目立っているだけです。「草は刈ったけど入るな、危ない」といっているようなもので、どうもあの辺がいかんともしがたいところもありますけども、利用している方もいるわけですから、ああいった素晴らしい施設はないわけですから、より多くの方に利用してほしいと思っております。土現との協議は、うるさく言えば言うほど金がなくても搾り出してくるのだろうと思っておりますので、押しの清水町で頑張って欲しいという気が私はしているのです。今までやっていた木道の修理の仕方を見ても、「あんなやりかたどうなるのよ」といつも思っておりまして、補強してまた次の年から腐って折れていくという補強の仕方は補強ではなく、話にならないと思っておりました。町として、いまひとつ積極的にやってほしいので、決意をもう一度お聞かせいただきたい。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 決意というよりも、お互いに協調してやっていかなければならない。道のほうも、あくまでも河川敷の活用でございますから、きちんとした位置付けが出来ないのも確かだと思います。予算的にも、道路の草刈り1つとっても、道道もできない状況になっておりますので、大変厳しいことはわかります。そのなかで、お互いに協調しあえるものはしながら、道としての役目を果たしてもらうことはしてもらうということを進めてまいりたいと思っております。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 4点目の民生委員と児童委員の活動の関係であります。最初にお尋ねをしたいのは、民生委員法がありますが、民生委員法は今年か去年あたりに改正されたということで、民生委員の活動等について何か変わったような面があるのかどうか、お尋ねをいたします。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 活動の中身そのものについては、具体的な部分で改正になったところはありません。定員の部分だとかの中身での改正の通知がきております。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) 清水町に民生委員が34名おられて、大変な思いで努力をされておるわけですが、今年、一週間か10日くらい前に、私のところにも民生委員の方が足を運んでいただいて、心配事があったりしたときに是非、私ところにお電話くださいと三つ折のものがきまして、私はビックリしました。私のところに来るくらいだから65歳から70歳近い家庭のどこにでも民生委員の方が足を運んで、「何かありましたら」とやられているのかと思って、あちらこちら聞いて回りましたところ、地域によっては全く違う実状だということがわかりました。民生委員の皆さんの活動がだめだとかということではなく、私が前段にお尋ねしたように、法律的なものが変わったりして、地域の70歳以上の人のところには必ず民生委員の皆さんが行って、「周知しなさい」というお触れでも出たのかなという気がしてしまわったわけです。80歳の方のところにお尋ねしても「いえいえ、私のところには、全然来ていません。民生委員が誰かも知りません」とこんな人もおりましたし、逆に来てくれましたという人もおりました。
 民生委員の活動は地道な活動であって、大変な仕事だと十分理解しております。特に、先ほども触れましたが、「お宅、何か困ったことはありませんか」と言われたときに「私はこういうことで困っているんです。何とかなりませんか」と素直に言える人ならいいんですけれども、昨年私が質問した際に、76%くらいの65歳以上の方が住まれている人の安否について、町として確認していると答えをいただいたことがございます。残りの24%の方の動静については、町として把握しきれていない部分があるわけです。このことを民生委員の方に聞くと、ひとりで200戸の担当をしているということも聞きました。これは大変なことだという思いがいたします。色々なプロジェクトをつくって、町内会のなかで7つの町内会はもうできているという話もありましたけども、こういったものを組織立てをして、しっかりと連携して、情勢を掴むということは進んでいると理解しているのですが、この辺についてはどうですか。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 今、言われたような形で、実際には9月から具体的に行政も入り、あるいは民生委員の一部のお手伝い、町内会長さんとも連携したなかで、まずは市街地に一斉に調査に入る予定です。例えば、情報キットという個々の医療情報が記載できる器具で冷蔵庫に入れれるようなものを用意いたしまして、9月から具体的に調査をするように進めているところでございます。

○議長(田中勝男) 原紀夫議員。

○1番(原 紀夫) わかりました。その形というのは非常に素晴らしいものだと思いますし、町民の理解も一番大事だろうと思いますので、是非、精力的に進めてほしいと思います。
 先ほどの24%の関係に絡むだろうと思いますが、今、清水町のお年寄り65歳以上が30%を超えたということですけども、すでに、お年寄りがお年寄りを介護するという老老介護の世界が、これから相当数増えていくだろうと思っておりますし、現実、そうだろうと思います。何軒かの方にも言われたのですが「町なんかあてにならない」という話をされる方もいますし、「いやいや、そんなことはない」という話もしたことがあります。そういったことを含めて、精一杯お年寄りの方が、おじいちゃんがおばあちゃんをみる、おばあちゃんがおじいちゃんをみる形もあるでしょうけども、大変な苦労をされている家庭もあるわけです。日々の生活をしていくなかで、何かことがあったときに、連絡をするという体制の情報システムを清水町の消防等との連携でやっておりますけども、そのシステムは全く入っていないということであれば、それが使い切れないかもしれないです。けれども大変だという気がしております。うまくいかなくなって、社会問題化しているお年寄りの関係で大変なことになるということも予想されます。
 私はある家庭で、おじいちゃんがおばあちゃんを車椅子で面倒を見ている、非常に気の長い、優しいおじいちゃんなんだけども、うまくいかなくなっておばあちゃんに物をぶつけたということで、おばあちゃんが知り合いのところへ行き「お父さんに物をぶつけられた、こんなことは初めて」という話を聞きました。確かに、そういうことが重なっていくと大変なことになります。これから増えていく気がしますので、そういうことが起きないためにも、町内会、民生委員を含めて、しっかりと手を差し伸べていくような形を早いうちにつくっておき、隣近所に気配りをしてみる形をつくってほしいとしみじみと感じたところでございます。
 今、担当課長から答弁をいただきましたので、町長でもどちらでもいいです。この民生委員を含めて活動されていることを、民生委員協議会には町から320万円の補助金を出しておりますけども、これらに関わって色々対応していく職員の体制、現行の保健師を含めて清水町の職員の体制、年寄りが増えていきます。色々と努力をしていかなければならない、そういった立場を含めて、現行の職員体制ではどうしても窮屈です。この部分については職員が増えていかないとどうにもならないという体制なのか、現行では何とかなっているということなのかはどちらでしょう。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 現行ではなんとか、各相談だとかに対して対応できるような状況はあります。いろんなことを総合的に考えてみますと、介護一つにとっても、これからどんどん増えていき、今の認定者が555人います。これがあと10年経てば、多分1,000人近くなっていくのではないかだとか、いろんなことが数字上からも予想されます。今後、充実させていかなければならない部分もありますし、いろんなことのなかで定員が同じだとしても、専門家の配置だとかをしていかなければならないです。昨日、副町長ともお話をして、将来に対する体制についてしっかりとやっていこうということで副町長から了解をもらったところでございます。

○1番(原 紀夫) 終わります。