平成22年度予算審査特別委員会(3月18日_一般会計_農林業費)
○委員長(中島里司)これより、第6款、農林業費、126頁から141頁までの審査を行います。
担当課長に申し上げます。特に説明を要するところがあれば、説明願います。なお、発言する際には、初めに職名を言っていただきますようお願いいたします。
産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)産業振興課長の八木でございます。よろしくお願いいたします。
私からは6款の農林業費につきまして、産業振興課で担当する部分につきまして、ご説明を申し上げたいと思います。農林業費の総額につきましては782,768千円で、昨年度と比較いたしまして、58,512千円の減額でございます。主な減額要因につきましては、先般、副町長から予算概要説明で申し上げたとおりでございますけれども、私からは特徴的な事業につきまして、ご説明を申し上げたいと思います。
129頁でございます。3目農業振興費の19節負担金補助及び交付金で畑作振興事業補助金がございます。この内容につきましては、今年度から、JAで取り組みます堆肥ペレット肥料の利用促進に向けました支援対策として、20キロあたり、1袋、販売価格これは税別でございますけども1,500円に対しまして、1袋あたり100円の助成措置として予算を計上させていただいたところであります。併せまして堆肥ペレット肥料の普及啓もうを図るということで、実証試験に対しましての支援を行う補助経費といたしまして、600千円ほど予算を新たに計上させていただいたところでございます。
130頁から134頁の5目の牧場費でございますけれども、16,327千円ほどの増額でございます。主な増額要因といたしましては、1点目といたしまして、今年度から牧場の臨時職員にかかる共済費を本科目で予算計上するということになった増額でございます。2点目といたしましては132頁11節需用費の細節70、飼料費でございますけども、今年2月から新たに受入れを行っております新牛舎分にかかる配合飼料及び肥料の増加による増額でございます。3点目といたしましては133頁の15節工事請負費でございます。これにつきましては北清水団地の事務所および住宅に係る飲料水の改善を図るための工事請負費を新たに計上したところでございます。以上、ご説明に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○委員長(中島里司)農業委員会事務局長。
○農業委員会事務局長(北岡敏男)農業委員会事務局長の北岡です。よろしくお願いします。
農林業費で農業委員会に関する予算について、例年、産業振興課長からまとめて説明していますが、本年度は農地集団化事業費が廃目となっていますので、その関係でご説明いたします。
126頁の1目農業委員会費で、昨年と比較し16,846千円の増となっております。これにつきましては、138頁農地集団化事業費を廃目としましたので、前年度集団化事業費に計上いたしました職員人件費2名分が主なものです。交換分合事業につきましては、松沢地区の後に平成22年度から24年度事業で御影地区を計画し、地域への事業説明等を行い、事業を実施すべく準備を進めていましたが、国の予算等が通常であれば12月ごろに農林省から、報告が遅くても2月にあるのですけども、今年につきましては4月頃になる予定になりまして、予算の状況も厳しいという予測もありますので、この結果を踏まえて22年度の当初予算の計上を見送った次第です。今後は4月頃と予定されている国からの交換交付金の募集があり、御影地区が採択となれば、補正予算で対応して事業を行う予定です。以上、説明といたします。
○委員長(中島里司)都市施設課参事。
○参事(佐藤正敏)参事の佐藤です。よろしくお願いいたします。
水道グループに関して私から説明したいと思います。
134頁6目の土地改良事業費の関係で、先般に副町長からお話がありましたけれども、この52,338千円の減につきましては、道営中地区担い手育成畑総事業完了によりまして、道営事業の負担金がなくなったことによります減でございます。135頁の13節委託料の15、十勝川左岸地区管理機器更新委託業務26,000千円でございますが、これにつきましては、十勝川左岸地区の水源である屈足ダムの機器更新におきまして、清水町が芽室町・音更町・帯広市の1市3町を代表しまして、電源会社のほうへ機器更新の委託をするものでございます。以上、簡単でございますけど説明とさせていただきます。
○委員長(中島里司)これから質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶものあり)
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)1点だけ。牧場の関係でお伺いいたします。132頁の飼料費の関係です。先程の説明では、今回、増設された分と理解してよろしいのですか。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)町営牧場の牧場長、秋田谷でございます。
飼料費の関係ですけども、大半は170頭、新しい牛舎に関わる分でございます。それ以外につきましては、他に飼料を管理する育成牛の飼料ということで計上をしております。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)飼料の数字や金額はどうでもいい話です。生まれてから6か月くらいの、民間でやっている哺育の関係の育成は何か月までやっているのか、町では何か月から何か月まで哺育するのか教えてください。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)町内の哺育センターの清流ファームで運営している施設ですけども、生まれ落ち、初生の段階から受け入れまして7か月間哺育・育成いたしております。そこを卒業してきたものの一部が町営牧場に翌月頭を基準にして入ってくということでございまして、入ってきました育成牛については、当面、細かいことはこれからやってみないとわからないのですが、大体11か月間を目処に飼料を変えるという計画でございます。その間に受精業も行うような育成期間を設けたいということでございます。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)そうなると、牛が生まれてから妊娠するまで一貫して哺育業務に当たるというシステムが出来たということですね。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)そのとおりでございます。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)酪農家にとっては非常にありがたい話なのですが、反面、こういったものを全部網羅した段階で牛の経費はどれだけかかるのか。そこら辺の積み上げた数字というのを教えていただきたい。
○委員長(中島里司)答弁を求めます。
産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)牧場を利用する際に、夏期1日あたり約260円、冬期1日あたり610円で7か月から受精するかしないか、あるいは受精をして妊娠鑑定が終わった段階、この間の飼料管理ということでございまして日数に関わる費用は出せますが、それ以外の費用の数字は持ち合わせておりません。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)担当に違うところがあるかもしれないが、最終的に経費がいくらかかってどうなるのか分からないと取りかかれないでしょう。ひょっとしたら、1頭あたり100万円以上になってしまうかもしれない、何の意味もなくなってしまうということになります。そこら辺の分析をしたうえで、取りかかっているのだと解釈していたものだから聞いたのです。どうですか。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)資料につきましては、後ほど提出したいと思います。
○委員長(中島里司)次の質疑を受けます。
奥秋康子委員。
○委員(奥秋康子)1点お尋ねをします。
140頁ですが、町有林の整備費ということで、今年も前年度よりも増額をされておりますけども、この森林を整備するということは、非常に重要な役割があるわけですが、清水町で面積はどのくらいありますか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)林務係長の渡辺でございます。
町内の森林面積につきましては、約18,000ヘクタールでございまして、町有林の面積につきましては2,000ヘクタールでございます。
○委員長(中島里司)奥秋康子委員。
○委員(奥秋康子)毎年切り出す木材というのもあると思いますが、切り出す木材はどのくらいの量があるのでしょうか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)町内全体における切り出す木材の把握はしておりませんけども、町有林の立木の公売につきましては、ほぼ毎年5ヘクタールから10ヘクタールを公売にして処理させてもらっております。
○委員長(中島里司)奥秋康子委員。
○委員(奥秋康子)そこの5ヘクタール以上の面積の木を切り出しておりますが、それに利益というものはどのくらいになりますか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)平成19年度は4.67ヘクタールで357万円、平成20年度は10.69ヘクタールで1,411万円、平成21年度は先般公売が終わったのですが8.2ヘクタールで780万円ほどの収入になっております。
○委員長(中島里司)奥秋康子委員。
○委員(奥秋康子)かなりの量だと思いますが、この委託先に委託をして利益というものは出ますか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)先ほどは、業者で経費を差し引いて、入札をいただいた契約金額でございますので、これが利益になっております。
○委員長(中島里司)奥秋康子委員。
○委員(奥秋康子)森林というのは、需要が少なく利益が少ないということもあります。更に利益を上げ、効率を上げるための販売という形ではなくて、清水町の産業の活性化の部分において、何らかの方法でより効率を上げて付加価値を上げるということは考えているのかを町長にお伺いしたいと思います。足寄のようにこれを固形にしてペレット燃料にして売るということは考えていますか。
○委員長(中島里司)町長。
○町長(高薄 渡)森林面積から考えましても、本町において生産から加工までということになりますと、量的にも少ない状況だと思います。工場を持つということは、ご案内のように、今の段階のなかでは黒字がでないという事で、管内の森林組合でも事業化しているところは加工場を持っているところで、たぶん皆さんもおわかりでありまして、ペレットの普及というかたちになれば別口でいけるのです。まだ普及の度合いが、ストーブの購入が非常に高いということと、高齢になるとどうしても保管して室内まで運ぶ作業が出てくると、保管している場所から速やかに流れてくるというのが出来ていないようです。もう少しこの辺のペレットだけのものについては、これから普及されてくるのではないかと思いますけども、様子を見なければなりません。検討だけはさせていただこうかと思います。
○委員(奥秋康子)終わります。
○委員長(中島里司)次の質疑を受けます。
森田慎治委員。
○委員(森田慎治)ただいまの口田委員の関連でお聞きします。
牧場費のことにつきまして133頁、ただいまの質問の中にありました新たに事業を始めました育成牛の関係です。初めてやられて、それほど多くの管理をされているわけでありますけども、その後の育成状況とかは、管理状況の中に病気等、そういった問題はないのでしょうか。お伺いいたします。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)新牛舎に関わる分でしょうか。
○委員(森田慎治)新牛舎に関わる分で健康状態、生育状況です。
○参事(秋田谷幸次)新牛舎に関わる部分で、先月の13日に、第一陣を入牧いたしました。83頭でございます。その後に若干数入りまして、現在は99頭が牛舎のなかに入っております。これまでの日常の管理を行っているなかで、1頭だけ足に故障があったということで、注射治療をいたしまして、順調に経過しております。哺育センターから来たのですが、それまでの病歴を見てみますと、哺育センター在牧中に足を怪我していました。それを移動して牧場に入れ、落ち着いた時点でまた怪我が悪化したということで2・3回ほど注射いたしまして、今は、完治して元気に育っております。特にその後、疾病事後等もなく、飼料も大変食べておりますし順調に経過しているものと判断しております。
○委員長(中島里司)森田慎治委員。
○委員(森田慎治)始めて間もなくですから、健康で過ごしていることは結構なことでございます。施設も新しいことですから、そういった心配はないということが当然だということでございますけれども、だんだんそういう面も懸念されて新しい事業ですので頑張っていただきたいと思います。
18番の備品購入の内容をどのようなものが入っているのかお知らせいただきたいと思います。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)22年度の備品購入にあたっては、バイクが1台、刈り払い機2台、トラクター2台でございます。
○委員長(中島里司)森田慎治委員
○委員(森田慎治)トラクターは中古だと思いますが、どのようなかたちですか。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)現行、町営牧場のトラクターが3台、これに乗って稼動しております。馬力的に、今回希望したいのは、110から115馬力程度の馬力かと思っております。今ある現有のトラクターの代替と申しましょうか。何かあったときに、身動きが取れないということで3台のうち2台は20年くらい稼動しておりますので、予備ということでは決してないのです。4台持って作業体系がスムーズに取れるものと判断しての購入でございます。
○委員長(中島里司)森田慎治委員。
○委員(森田慎治)トラクターの関係につきまして、前にお話した経緯があります。今もご答弁の中で大変苦しい説明をされているわけでございますけども、こういった大きい牧場でございますので、中古で間に合う部分の対応と中心になる機械ということになってきますと、代わりがないということになりますとチャーターしたりするということや、仕事の能率が遅れるということがあります。十分、精査してやらないといけないときは対応していくという考えを持っておられたほうがいいと思いますので、一言申し上げて終わります。
○委員長(中島里司)他に質疑ありますか。
原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)129頁の農協に関わる補助金の関係です。
昨年、工場を見せていただいて、どれほどの効力があって素晴らしいものなのかということを含めて大いに期待しているところです。既に町から一袋あたり100円を補助するということなのですが、これはまさに研究段階を終えて、完全に市販をして農家のほうに使っていただくという段階になっているということなのか、最初に教えてください。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)堆肥ペレット肥料につきましては、特殊肥料の許可をいただいている肥料で、具体的には窒素・リン酸・カリの成分などもしっかり入っている肥料になっているところでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)試験的に使って、その効果というのが立証されているとか、市販されているものと対比してかなり効力があるとかそういうことも立証されている部分があるのでしょうか。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)昨年からこの肥料につきましては、製造をしておりまして、JAで面積は小さいのですが、試験圃場を持ちまして実証試験法は実施しております。その中では、化学肥料と違いまして短期的な効果は見受けられない部分はありますけども、根の張り具合だとかそういう部分では効果があるようにJAから来ているところでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)この堆肥は今年からあちらこちらの店舗に、春先に埋めて大きく売りに出すという商品になっていると、理解してよろしいのでしょうか。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)基本的に農家さんからの取りまとめにつきましてはJAがすでに取りまとめを行っているところでございます。一部、JAの生産資材にも1袋当たり20キロの堆肥につきましては、販売するような計画でございますし、農業者以外の一般町民の方にもJAでは20キロではなくて、もう少し小さい袋で販売するようなかたちで行いたいというようなことを伺っています。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)町もそういう面ではバックで支援をするということは非常に大事なことだと思います。広報をとおしてなりそういうもので、清水町にはかなり家庭菜園等で畑に精を出している方もおられますので、購買力を広めていくということも支援して欲しいという気がいたします。133頁の1番上にあります、コーンの収穫作業の委託料が200万近く計上されていますが、今年から見ると昨年は4分の1程度だということになっています。昨年から比べてどういうかたちでこのかたちになったのか教えてください。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)コーン収穫作業等委託料ということで1,972千円でございます。昨年までは、デントコーンに関わる作業委託をいたしておりました。本年につきましては、遠隔地にあります飛び地なのですが、北清水の基地からサイロをつくっている場所です。これから約20キロ離れた所に草地を持ってございます。私も自前の機械、ダンプでの収穫運搬ということでやってございまして、非常に作業効率が悪い。作業期間に既存の基地周辺の草地を管理すると、スムーズに収穫作業が行え、牧草の適期刈り取りが出来るということでございます。遠隔地になる草地につきまして、コントラを利用し、短期間内に収穫をしていきたい。それがかえって上質のサイレージをつくることに繋がるという判断でございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)わかりました。
頁数135頁です。わが町の上下水道関係について農業用水でしょうが、管理機器の更新というのが色々過去に出てくるわけですが、農業費の中で言われている分について2,600万円、この機器を更新して次期の更新までどのぐらいの期間があるのか教えてください。
○委員長(中島里司)水道グループ主任。
○主任(野々村 淳)都市施設課水道グループ主任の野々村です。
今回計上させていただきました農業用水施設の機器の更新ですが、こちらの更新の場所といたしまして、先ほど、都市施設課参事からご説明を申し上げましたが、十勝川左岸地区における水源である屈足ダムの維持管理の分の改修になってございます。屈足ダムにつきましては、電源開発株式会社及び農業用といたしまして、十勝川左岸地区を形成いたします1市3町、清水・芽室・音更・帯広市でその水を使っているところでございます。今回屈足ダムの機器更新ということで電源開発株式会社がメインとなって更新作業を行っております。先ほどのご質問にありました機器更新に伴いまして、今後の耐用年数でございますが、機器によりまして耐用年数がかなりばらばらです。全体を修繕するというかたちではなく、その部分を補修していきますので10年もつものもございますし20年・30年もつものもあります。今のところ次の改修予定といたしましては、毎年、電源開発株式会社とこちらの改修の計画を協議会並び開発局を交えてダム管理委員会を設立した中で、今後30年の部分の更新の計画を立てながら順次更新をしているところでございます。以上です。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)10年・20年・30年と機器更新する機種があるということですが、今回の更新をする2,600万円の機種というのは、この施設のごく一部の機種と理解してよろしいのでしょうか。
○委員長(中島里司)水道グループ主任。
○主任(野々村 淳)本当にごく一部で、具体的に事業というか、場所というか、ダムのゲートの一部だとか気象観測装置だとか地震計だとかそういった部分を今回更新を予定しております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)複雑に機種が沢山あって、その中の一部ということで更新を要する機種はまだまだあるということですね。
○委員長(中島里司)水道グループ主任。
○主任(野々村 淳)そのとおりでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)140頁の林業費の関係でお尋ねをいたします。
有害鳥獣の関係です。例年お尋ねをさせていただいておりますが、有害鳥獣はここ1年でも2年でも増えている傾向にあるのか種類によって違いがあるのかについてお尋ねをいたします。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)林務係長の渡辺です。どうぞよろしくお願いします。
有害鳥獣の種類別にいきます。エゾシカについては新聞等でも報道されておりますけども、道内的にも増えておりまして町内でも増えていると感じております。その他、アライグマにつきましてここ数年増えている状況です。他のものにつきましては、ほぼ、横ばい的なものと感じております。以上でございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)熊についてはどうでしょう。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)熊も被害の駆除依頼につきましても、ほぼ例年と感じております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)頭数はどのぐらいですか。7・8頭ですか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)捕獲頭数につきましては、20年度が5頭、21年度につきましては7頭を町内で捕っている状況でございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)わかりました。
町有林の整備の関係です。先ほど、奥秋委員からも質問がございました。年次ごとの伐採計画を立ててやられているのだろうと思います。先ほどのお答えを聞いておりますと、面積等も色々と計画のしかたもあるのでしょうが、多くて10ヘクタール、少なくて5ヘクタールというような感じの報告をされておりましたが、この計画は、昨年私がお尋ねしたときに、防風林関係で先に処理をしているのでというお話がありました。それを終えて町有林2,000ヘクタールの中を順次面積を含めて計画を組んでいるということで理解してよろしいでしょうか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)そのとおりでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)先ほど言われておりました、面積に対して収益がこのくらい上がっているということでありましたが、皆伐で施業をしているということなのでしょうか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)先ほど、お答えしましたものにつきましては、皆伐で伐採したときの収入の額でございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)一斉に10へクタールをも丸裸にしてしまおうという施業をされているようですが、この丸裸にした後はどういう処理をするようになっているのでしょうか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)10ヘクタールの分につきましては、たまたま保安林のところでございましたので半分を伐採したところでございます。伐採したあとにつきましては、2年以内に植栽を進める計画でございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)言われてることがよく理解できないのですが、10ヘクタールのうち半分ということは5ヘクタールを処理したということですか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)先ほどの10ヘクタールにつきましては、美蔓地区と旭山地区を合わせて10ヘクタールを伐採しておりまして、約20ヘクタールの内の10ヘクタールを伐採したということでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)わかりました。
保育関係についてです。従前どおり、森林組合一手にお任せをしているという状況なのでしょうか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)見積もりをいただきまして森林組合の方で委託契約を行っております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)見積もりは、他の社からも取られているのですか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)町内に、林務に精通した業者が1社でございますので、町内の1社、森林組合のみからいただいて契約しております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)町内には、森林組合の他に木材業者がもう1社あるということですか。
○委員長(中島里司)林務係長。
○係長(渡辺義春)精通している業者が森林組合のみでございますので、森林組合1社から見積もりをいただいて契約しております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)森林施業について、今の政権も今後力を入れるというようなことを言っております。労務が不足して高齢化していてなかなか本町ではそういう業者がいないということになっていき、町全体をみわたしたときに、町有林は2,000ヘクタールかもしれませんが、全体を含めると相当な林野になるということで、その施業について主導的な立場を取れるのは町有林だけなのかもしれません。今後、森林政策についてどういう方向に向けていくだとかは計画的なものはあるのかその辺はどうでしょう。
○委員長(中島里司)産業振興課長
○産業振興課長(八木正明)従前からそうですが、森林整備計画に基づいて、森林の整備については行ってきているところでございます。今後におきましても、施業計画に基づきまして森林整備につきましては実施をしていくような考えでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)レクリエーションの森についてお尋ねします。しばらく諸般の事情というか、スキー場の売り払い後の撤去がどうなっているのかわかりませんけども、いろいろなことがあったりして見ていないので私もはっきりと言えない状況ではあります。町民のレクの森ということからすると、町民なり他の方がいつレクリエーションの森に入っても、景色のいいところで木もしっかり育っていると見られるようになってきているのかはどうでしょう。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)レクの森につきましては、平成17年からそれぞれ整備をさせていただいているところでございます。昨年も委員からご質問があって、活着率の問題だとかもございます。新年度につきましても、活着率が悪いというような部分につきましても、補植などの整備をさせていただいて、町民の方が親しめる森づくりを今後も進めていきたいと考えているところでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)私が先ほど言いました。現状、今後そういうかたちで進めていくということは理解いたしますが、現状はどうも芳しくない。目的としてこういう山にしようと思っているがなかなかそこらに行っていないという様な言い方をするとどのようになるのでしょう。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)平成17年から整備をさせていただきまして遊歩道などもつくらさせていただいております。常時、清水公園のように整備が出来ない部分がございますので、これからにつきましては、植樹を重ねながら本当に自然を楽しめるようなレクリエーションの森づくりをしていきたいと考えております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)常時、整備が出来ないといことはどういうことを指しておられるのでしょうか。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)下草刈りだとか、町民がどう見られるかという部分もありますけども、本当に公園的な部分では管理は無理かと思っています。ただ、本当に自然を親しむという様な部分では遊歩道を整備をさせていただいております。ですから、遊歩道の中で散歩をしていただいたり森林浴をしていただくだとかの部分で、活用について利用されている方もいると思っているところです。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)植樹祭を年に1回と毎年やられておりますが、この活動を活用しているのだろうと思います。うちの町には、清水公園含めてペケレの森含めて町中に、整備をすれば素晴らしい場所が沢山あるわけです。レクの森で何かしらの行事を企画しようだとかは考えている面があるとすれば。
○委員長(中島里司)産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明)植樹をする意味では行事といいますか、町民の植樹祭ということで植樹をさせていただいているところでございますけども、今後の活動に対しての計画につきましては、社会教育だとかいろんな活用をする担当課がございます。その中でレクリエーションの森の活用方法につきましては、他の課と連携を取りながら検討をしていきたいと考えているところでございます。
○委員長(中島里司)ほかに質疑ありませんか。
荒木篤司委員。
○委員(荒木篤司)全体について伺います。
農林業予算が全体で7億8,000万円で、その内一般財源で見ている部分が3億6,800万円くらいですね。残りの4億円ちょっとは特定財源で農林業予算全体で言えば7億円ですが、町の一般会計からの持ち出しというのは特別大きい数字にはなっていないということだと思います。政権交代によってこの部分の予算的の部分を含めてどう変わると考えているか、執行のほうでお願いします。
○委員長(中島里司)町長。
○町長(高薄 渡)ご質問の内容は大変難しいものではないかと思っております。政権交代をされましたけれども、まだ詳細については、細部にわたる点検精査というものは作業中であると思います。農業政策全般に関わってくるものでありますから、ソフト面からハード面、全部関わってくるわけです。今、重視しているのは農業の戸別所得政策です。市場価格との差を生産された分の価格差を補填していくということになります。また含めて遊休農地の対策が出てくると思います。生産性を上げて自給率を上げる、そのときにどんな手順でやるのかどうかということが、まだ明確にされておりません。戸別所得補償政策だけで、おそらく頭がそこに集中しているだろうと、今は米ですが、来年の畑作、その後の酪畜となっていくわけでありますから、そこに集中してやられているのではないでしょうか。結局は財源的に従来の財源からマイナスにしていますから、不足している部分が自給率を上げる基盤となる整備がきちんとされないとダメだということになります。そこがどう推移していくかということが私共も要請・提案というかたちでまいりますけども、まだ見えておりませんので、先が見えないというのが現況であります。生産者は本当にイライラしているのではないかと思いますけども、そのうちにしっかりと政策的な方向性が生まれるものではないかということで、期待するしかないということであります。
○委員(荒木篤司)終わります。
○委員長(中島里司)他に質疑ありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(中島里司)ないようでございますので、先ほど、口田委員からあった質問に対しまして、この場で説明をしたいと申し出がありますので許可したいと思います。産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)先ほどの質問について、今一度確認させていただきたいのですが、哺育育成段階から町営牧場に来て、牧場を卒業して帰る、それまでの費用のことというように理解してよろしいでしょうか。それとも、全く新牛舎に関わる部分の収支ということでしょうか。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)できれば個人的にやっておられる0か月から7か月の間をプラスした中で積み上げて、最終的にどのくらいの経費がかかってという数字が欲しいです。一般市場では24か月生まれる寸前までいけば50万円とか60万円で売買がされているでしょう。この施設を利用したら、それを大幅に上回って70万円も80万円にも結果的になると言ったら問題ではないかと思って、その数字が欲しいわけです。
○委員長(中島里司)産業振興課参事。
○参事(秋田谷幸次)哺育センターで生まれ落ちてから、7か月から210日間、管理いたしまして、131,700円の費用がかかってございます。私どもの町営牧場に1年間、夏期放牧154日間、冬期211日間トータルしましてそれぞれの利用料168,700円という金額になります。従いまして、哺育センターから町営牧場1年間トータル19か月にかかる経費というのは丁度30万円かかるということでございます。これが19か月ですから、もう少し預託を延ばしたい分娩直前まで、例えば24ヶ月間までの預託ということで行いますと322,000円ほどかかるということでございます。現在、市場等で流通している平均価格というのは52万円くらいです。その差20万円ですが、更に治療費・受精料と諸々の費用がかかってくるのではないかと思います。このような数字でよろしいいでしょうか。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)わかりました。32・33万円の経費がかかるプラス素牛、だいたい市場価格と、とんとんというような状態ですね。
○委員長(中島里司)これで農林業費の審査を終わります。