北海道清水町議会

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平成22年度予算審査特別委員会(3月18日_一般会計_商工費)

○委員長(中島里司)これより、第7款、商工費、142頁から146頁までの審査を行います。
 担当課長に申し上げます。特に説明を要するところがあれば説明願います。なお、発言する際には、初めに職名を言っていただきますようお願いいたします。産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)産業振興課長の八木でございます。
 私からは、第7款の商工費につきまして、産業振興課で担当する部分につきまして、ご説明を申し上げたいと思います。
 商工費の総額は84,730千円、前年度と比較いたしまして10,914千円の増額でございます。産業振興課関係の主な減額の要因につきましては、先般、副町長から予算概要の説明で申し上げたとおりでございます。新年度の特徴的な事業内容につきましてご説明を申し上げたいと思います。
 142頁の1目商工振興費の19節負担金補助及び交付金でございます。その中で34の産業クラスター研究開発補助でございますけども、産業クラスター研究会で昨年度から取り組んでおりますアスパラガスの擬葉を活用した商品開発を新年度から新たに取り組みます、わさびを活用した商品開発のための予算を計上させていただいたところでございます。
 143頁の2目観光費の8節でございます。10の観光振興開発アドバイザーの謝礼でございます。平成23年度から道東自動車道の全面開通が予定されている中で、本町といたしましても、今まで以上に観光振興が必要だろうということから、従来からの通過型の町からいかに観光客の方々に立ち寄ってもらえる魅力ある町にするために、専門分野からのアドバイザーを活用しながら、新たな事業展開を図るための予算計上を行ったところでございます。以上、申し上げまして、産業振興課関係の説明とさせていただきます。よろしくお願いします。

○委員長(中島里司)町民生活課長。

○町民生活課長(草野和好)町民生活課長の草野です。
 7款、商工費4目消費経済費について、ご説明させていただきます。頁数は144頁から146頁でございます。
 前年度に比べまして22年におきましては、1,933千円の増をみているところでございます。この増の主な内容といたしましては、消費生活相談業務の委託料ということで590千円ほど増額し、相談員の待遇改善を図ってまいる予定でございます。更に、消費者行政活性化事業ということで全額を道費補助で1,399千円を充てまして、相談員の研修の充実、更には、啓発用のステッカーの全戸配布等を実施する計画でございます。以上でございます。

○委員長(中島里司)これから質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 山岸政彦委員。

○委員(山岸政彦)145頁の企業立地促進補助金です。
 製造業の新増設に対する補助ということですけれども、もう少し詳しい内容を教えていただきたいと思います。

○委員長(中島里司)答弁を求めます。
 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)企業立地促進補助金の6,840千円の部分ですね。この補助金につきましては、町の企業立地促進条例に基づきまして、交付する補助金でございます。昨年バイオエタノールの工場が完成したのを受けまして、今年からかかる固定資産税の部分と新たに雇用した人数に応じた補助をさせていただく部分でございます。固定資産税の部分につきましては過疎法による減免措置がございますので、それ以外の固定資産の部分と新規に新たに雇用された従業員1名につき年間36万円を補助するものでございます。

○委員長(中島里司)山岸政彦委員。

○委員(山岸政彦)この6,840千円ということに関してはバイオエタノール工場に対する補助金ということでよろしいですか。
 その下の観光振興開発アドバイザーです。この方は年に何回か来て調査報告をするという内容でよろしいでしょうか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)先ほどもご説明を申し上げました。この部分につきましては年間5回ほど予定しております。町で今後の観光振興に向けた清水公園の活性化もそうなのですが、その部分で内部的なプロジェクト会議等を持っています。今後、新たに観光振興を図る中で町民を交えた中で考えていかなければならない。時々に専門分野のアドバイスをいただくということで予算を計上させていただいた経費でございます。

○委員長(中島里司)他に質疑ありますか。
 森田慎治委員。

○委員(森田慎治)2目の観光費の11節需用費でございます。
 30の印刷製本費観光パンフレット代756千円とありますけども、このパンフレットはどのようなかたちで配布されているかお伺いします。

○委員長(中島里司)産業振興課課長補佐。

○課長補佐(堀田政洋)これにつきましては、主な観光案内所及び十勝観光連盟または道の駅と帯広空港も含め、そういった場所に置いてあります。

○委員長(中島里司)森田慎治委員。

○委員(森田慎治)町内ではどういった場所でしょうか。

○委員長(中島里司)産業振興課課長補佐。

○課長補佐(堀田政洋)よりみち情報館、日勝峠のドライブイン等々に置かせてもらっております。

○委員長(中島里司)森田慎治委員。

○委員(森田慎治)そこで私は疑問に思います。あまり旅行はしていませんが、他町村地域でいいますと、食べるところや休憩するところにはほとんどあります。庁舎の下のロビーにもある時とない時があるんです。新得駅に他町村のがあります。僕が見る限り清水のパンフレットはないです。もう少し観光宣伝と言いますか、ある意味では、ちょっとしたドライブインに入って、清水のパンフレットがあったら、千年の森はどこにあるのかと聞かれたときそこにパンフレットがあって見せて教えることが出来る、そういうこともひとつのアイデアとして考えていくべきだと思いますが、それについてはどうお考えでしょうか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)私どもでは至らない部分がございまして、全部に置いていない部分もございます。今回の予算計上につきましては、部数も倍ほど増えております。観光客なり町外の方が清水に訪れたときにどこでも見られるような部分で、観光協会にもお願いしまして、各事業者につきましては、全部を置いていただくだとかという部分で努めさせていただきたいと思います。町外の色んな施設も積極的に置かせていただくような努力をさせていただきたいと思います。

○委員長(中島里司)他に質疑ありますか。
 西山輝和委員。

○委員(西山輝和)142頁の商工費です。商工振興事業費の中で、全部この中で6,800万円ほど入っておりますが、十勝サイコロステーキ丼も入っているんですか。開発費みたいなものは。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)この科目に予算を計上させていただいている部分につきましては商工会の一般会計の部分とうきうき商品券、ハーモニープラザの運営費にかかる部分でございます。牛玉丼の町の支援の部分につきましては総務費で総務課長から申し上げたかと思います。地域活性化戦略会議の中で予算を組んで、会議を通して支援をさせていただくような予算組みをさせていただいたところでございます。

○委員長(中島里司)西山輝和委員。

○委員(西山輝和)34番の産業クラスターの研究開発補助金が227千円ほど入っておりますが、この位では全然足りないと思います。開発費にお金をやって、踏ん張ってやっていかないと、一生懸命町の活性化をしようとしているのに、より多く予算をつけておいてあげないとダメではないでしょうか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)産業クラスター研究会の商品開発につきましては、国の助成事業をもらう中で計画をさせていただきましたが、不採択になったところでございます。280万円ほどの経費をもって、わさびの栽培にかかる土地の借り上げだとかも、全部含めて補助の申請をさせていただきました。不採択になったということもございまして、この度、先ほど申し上げたようなアスパラの擬葉を使った研究開発だとか、新たに、わさびを何とか活用できないかという部分で、土地の借り上げだとかの部分につきましては、極力、産業クラスターの会員の方にお願いさせていただいて最低限でかかるような経費を見させていただいたところでございます。昨年度につきましては、70千円の開発研究費の助成ですが、今年はここに計上させていただいております227千円が最低限の経費ということで、産業クラスター研究会に助成していくということで予算組みをさせていただきました。

○委員長(中島里司)西山輝和委員。

○委員(西山輝和)町長にお伺いします。地域活性化のためにやろうとしているわけです。せっかくサイコロステーキ丼なども開発して一生懸命やっていますから、開発するところに色んなお金をつぎ込んであげないと、やるほうもお金もないのに自前で一生懸命やって参加するお店が1人減り2人減りとなっていくわけです。そういうところに思い切ってお金を自由に使えるよう補助してあげないといいものができない、どうですか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)産業クラスター研究会の補助につきましては、補助が不採択になったということで、産業クラスター研究会と協議をさせていただいて、本当に最低限の費用ということで227千円をつけさせていただいたところでございます。当然、今年だけでこの研究開発は終了するわけではございませんので、来年度以降も産業クラスター研究会と協議をさせていただいて予算組みにつきましては、計上を今後とも行っていきたいと思います。この227千円につきましては、くどいようですけども、産業クラスター研究会と協議をして付けさせていただいた金額でございます。

○委員長(中島里司)町長。

○町長(高薄 渡)ただいまの質問でございますが、大変重要なことでございますし、ご審議をいただく発言ではなかろうかと思います。以前、私が町長になった時に産業クラスター研究会に200万円のお金を用意いたしまして、畜大との連携、共同開発ということで進めさせていただくことがありました。残念ながら製品化にできなく費用は余りましたが、その後、違うほうで大分進んでいたのですが、それもできなかったということで、ようやく、一昨年あたりから麦飯石を使ったり、粘土を使ったりしてまいりました。この辺について、課長から今回はこういうかたちですが、私としては、わさびなりアスパラを粉末にする機械が清水町にないんです。乾燥する機械もないということで、出来上がった製品が食感面で畜大と組んでやるのですが、そこにはあまり費用はかかりません。それが出来たときに、機械がないから帯広市なんかに持って行かれてしまうと、そこで加工にはまってしまったら大変だということで、町内でできないものかということで製麺工場、今のラインからまた変えなくてはならないことがありますから、事業化のときに助成支援がよいのではないかというお話もあります。もし、機械を導入するということになれば、そこで支援措置に応じなければならないし、補助事業も考えていかなければならない。これは最低限ということで上に向かって頑張ってまいりたいと思います。

○委員長(中島里司)他に質疑ありますか。
 妻鳥公一委員。

○委員(妻鳥公一)143頁一番下、観光施設費で10番の報償費、登山施設等の管理報償というのがあります。どのように管理されているのかをお伺いします。

○委員長(中島里司)答弁を求めます。

○主任(佐藤和二郎)都市施設課主任の佐藤です。
 報償につきましては剣山の山小屋、芽室岳の山小屋の清掃管理並びに冬の薪の準備等を山岳会並びに近くのボランティアの方にお願いをして管理していただいております。

○委員長(中島里司)妻鳥公一委員

○委員(妻鳥公一)近くの人に依頼をしてやっているのだろうけども、少ないのではないかという気がしているので、もう少し考えて欲しいということです。登山道について整備はどのようにしてやられているのですか。

○委員長(中島里司)先に手をあげてください。
 都市施設グループ主任。

○主任(佐藤和二郎)登山道の整備は草刈りということで現場の職員が出向いて実施しております。

○委員(妻鳥公一)はい、いいです。

○委員長(中島里司)他に質疑ありますか。
 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫)142頁、先ほど、西山委員からも一部出ておりました、商工会の振興事業補助金の関係で地域の商品券です。以前もお話をしましたが、昨年もかなり額を増やして、この辺を支援しているというかたちになっております。効果ですが、心配している大型店に主力が行って、従来からある清水町の個人商店等にあまり流れていないという心配をしています。その辺の分析というのは商工会を含めてかなりやられているのか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)今回、当初予算で組んでいるうきうき商品券の事業につきましては、一昨年からハーモニーカード会に商工会として委託をして実施している事業でございます。ハーモニーカード会の事業として取り組みにあたってハーモニーカード会に加盟している事業者と特別参加店ということで昨年は11業者ほどおりましたが、大型店は入っておりません。うきうき商品券の事業については実施をさせていただいているということでございます。
 先般、補正を組んで5月31日までの期限で取り組んでおります生活応援商品券こ事業につきましては、今回3%の事業者負担もありますが、その中で大型店も加盟しております。過去の実績といたしまして約40%強は大型店で使われている実績がございます。逆を考えれば60%程度が個店で使われています。事業効果につきましては、大型店ばかりに行って個人事業者には全然行っていないというかたちにはなっておりませんので、事業効果は十分にあったと担当課では押さえています。

○委員長(中島里司)原紀夫委員。

○委員(原 紀夫)わかりました。
 理想的なかたちに、ほぼ近づいてきている面がある気がいたしますが、商品券の売り払い時の率の関係です。清水町の場合は1割10%という形で新聞報道されたのを見ると、かなり上にある割引率があるわけです。商工会全体を含めて今後、率を上げて15%にしようという動きはあるのでしょうか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)昨年実施した、生活応援商品券につきましては15%だったと思います。このプレミアム率については今回の補正でさせていただいた生活応援商品券についても議論をさせていただきました。
 商品券を購入して買い物をされるかたにつきましては、プレミアム率は高ければ高いほど有利になりますが、こういう種の事業を行う立場で考えてみた場合に、果たして15%なり20%のプレミアム率はこの事業に本当に良いのだろいうかという議論をさせていただいたなかでは、今、実際にやっている10%程度のプレミアム率で全く売れないというわけではございません。全部完売しております。10%程度の率が適切という判断で22年度の予算につきましても組まさせていただいたところでございます。

○委員長(中島里司)原紀夫委員

○委員(原 紀夫)そういうことも言えるのかと思います。
 使われ方について、大型店以外でも広範に使われていると、過日、燃料を入れに行って偶然見たのですが、かなり厚く数を数えている場所にいきあたりまして、私も1回買って使ったことがあるのですけども、使い方が非常に上手で、ガソリンを入れるときに使うだとかということは傾向として多いとか、タイヤを買うときだとか色々聞きますが、消費者も利口なものですから使い方が上手い。そういう以外にも行き渡るような方法があれば一番理想で、利用者の判断するところがあるので、難しい面もある気がいたします。したがって、大型店は排除してみたり入れたりと色々なことをやっておられるようですが、今後もこの形は継続すると思いますので商店の皆さんの努力も非常に重要なことになると思います。何とか幅広くいく方法は難しい面があるかもしれませんが、商工会含めて努力をしてもらえればありがたい気がいたします。商工会と担当課と協議する機会はかなりあるのでしょうか。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)予算を要望されるときにも具体的に協議をさせていただいております。今回補正を出させていただいて実施しております生活応援商品券の部分でもいろんな意味で事業の取り扱いだとか、今までの事業効果も含めて商工会と十分に協議をさせていただいて、結果的に今回の生活応援商品券を実施するというかたちになったものです。今後とも色んな商工会が行う事業につきましても、町と協議をしながら進めさせていただきたいと考えております。

○委員長(中島里司)原紀夫委員。

○委員(原 紀夫)1点だけ。付随して、ハーモニープラザの関係です。従前、利用率が低いという話を聞いておりました。現状、努力をすることによって、結構利用率が上がっているだとかの状況を把握されていましたらお願いいたします。

○委員長(中島里司)産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明)特に利用率が伸びているということはございません。例年、人数で1万人、資料を持ってきておりませんので、そのようなかたちで推移をしております。町内にはハーモニープラザのホールがございますが、それと類似する施設として公民館等もございます。そういうなか、有料ということもございますので伸びないということもございます。施設が今後、効率的に町民が使えるようなかたちでどうすればよいのかというのを商工会と詰めながら検討させていただきたいと思っております。

○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。
 荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司)先ほどの農林予算と同じような考え方で商工費をみましたら8,400万円の予算のうち、ほとんどが町の単独で事業を進めているということですよね。これと同じ補助付き事業をやれば、倍くらいの予算で事業展開が出来るだろうと思うんです。そういう部分でいえば、何故、商工費は自前でやらなければならないのか。地方の商工業者はシャッター商店街だとか色々と言われておりまして、経営していくのが大変だというようななかで全然特定財源を使えないのか使わないのか。その辺はどうなっているんですか。

○委員長(中島里司)町長。

○町長(高薄 渡)言われてみればそのとおりでございます。ソフト面ではできなく、単独でやらざるを得ないかもしれませんが、ハード面では、我が町は該当しなかったのですが、御影本通りはできました。交通安全という対策事業のなかと地域活性化ということで、歩道にはアイスホッケーの照明があったりというようなことで、そこまでは1つの生活オールであるし、産業商店街の道路ということになります。
農業でいえば、施設づくりをすれば補助事業、基盤整備をすれば補助事業、商店の場合、集合施設についてはハーモニープラザみたいなのがありますけど、ここの商店についてのリフォームだとか、それがなければ品物が置けませんよね。それに対する助成措置はなかなかないのです。アーケードをつくるだとかはありますけども、個店ではあまりない。商業を営む上で基盤的なものは少ない。提案ということでちょっともんでみたいと思います。

○委員長(中島里司)荒木篤司委員。

○委員(荒木篤司)観光の振興だとか商店街の振興とか色々と言われておりますけども、実際にはそんな内容ですね。今回の8,700万円くらいの予算のなかで負担金と補助金で消えてしまって、本当に事業の展開をするのに使えるものはほんの一部ですよね。問題だと言う割には、全く問題にしていないあたりが変な話ですから、個店の問題もひっくるめて国全体で考えていかなければならない問題だと思うんです。そういった方向になるよう努力していただきたいと思います。町長に伺います。

○委員長(中島里司)町長。

○町長(高薄 渡)新しいかたちになるので整理して、商店街なり観光なりでどういうものが補助事業で、各省庁に分かれていて、国土交通省や警察署だとかがあり、分類し、わが町に当てはまるものにはどういうものがあるのか。どれだけの総体で金額になって、一般で使うとどうなるのかを調査研究をしなければ出てこないと思いますので、努力をさせていただきたいと思います。

○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶものあり)

○委員長(中島里司)質疑なしと認めます。
 これで商工費の審査を終わります。