平成22年度予算審査特別委員会(3月19日_総括質疑)
○委員長(中島里司)これより、全会計を通しての総括質疑を行います。
質疑はありますか。
原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)最初に本日の議会の当初でお尋ねをし、改めてということになっておりました温泉の関係でございます。
私が申し上げたいのは、依然としてわが町にも予算化する入湯税はたった1,000円。あれほど期待していたにもかかわらず、期待外れの状況が続いているということで、もう少し買受け者に、わが町の状況をしっかりと伝えて、より民間の力で前向きな営業が出来るような活動をしてもらわなければ困るという観点で過去、買受けに際して優遇措置として取られていた分に疑問を感じていることについてもお尋ねしているところでございます。
税金の免除がされていますが、これは3年のような記憶があります。いかがでしょう。
○委員長(中島里司)税務課グループリーダー。
○グループリーダー(市川優一)フロイデの固定資産税課税免除の件でございますが、3年間となってございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)今年が3年目でしたか、もう1年あるのかはどうですか。
○委員長(中島里司)税務課グループリーダー。
○グループリーダー(市川優一)21年度が1年目でございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)まだあるということですね。
うちの町の税金には関わらない分で、午前中に申し上げました。施設を譲るにあたって宿泊施設をあのなかにつくるという条件があり、免除されていた税についてその後、全く変化だとかはないのかどうかお尋ねいたします。
○委員長(中島里司)答弁をお願いいたします。
税務課グループリーダー。
○グループリーダー(市川優一)課税免除の要件でございますが、北海道の不動産取得税と連動しております。十勝でいえば十勝支庁の不動産取得税係が内部をみまして、温泉フロイデに関しては、コテージについては宿泊施設ですので、これは最初から該当します。温泉棟を町で経営していたときには宿泊施設はございませんでした。支庁のほうで調査しまして、温泉等にも宿泊施設部分が出来たということで、温泉棟についても宿泊施設が出来ているので課税免除の対象となります。それを受けまして、本町の固定資産税も同じような面積等につきまして、課税免除の対象としております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)温泉棟は、以前のわが町の財産の時にはなかったわけです。その後に、新たにできたということは、今日初めてお聞きいたしました。温泉棟の中に宿泊施設をつくったということはこれからお客さんを受け入れる体制が出来たということでありますから、私は出来ていないと思い、お尋ねをしました。幅広く経営が出来るということが前提になってくるということでしょうから、大いにそのことをPRしてお客さんを引き込むような努力をすべきだと思います。ですが、町民のほとんどが対外的な面にしても全くそういったことが知られていないのではないかと思います。私の見方が違うのか。このへんはどうでしょうか。
○委員長(中島里司)総務課長。
○総務課長(荒木義春)午前中もお話しました、温泉棟そのものが宿泊施設になったのは、保健所の許可をいただいて宿泊施設になったという運びになっております。昨年、支配人も新しく変わり、かなり営業に力を入れております。委員がおっしゃるように町民の方も含めて多くの方々に利用していただくということが、町全体の観光振興にも繋がりますので、温泉とも更に協議していきたいと思います。
先ほどの固定資産税の関係です。間違いなく減免していますけども、減免した分の75%は交付税で措置されているところでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)宿泊施設の関係で課長から言われましたが、保健所の許可が下りた段階で、以前は町が譲ったときには温泉の棟には宿泊施設がなかったが、ないままで保健所が許可を与えていたということなのか、新に宿泊施設をつくったために保健所が許可を与えたのかどちらでしょうか。
○委員長(中島里司)総務課長。
○総務課長(荒木義春)私が聞いておりますのは、新しく温泉を町から取得されましたコンセルジュが温泉棟にも宿泊が出来ますということで、ベッドを置くのではなくて、大広間に布団を敷くことによって何十人宿泊できますと、休憩室にあるリクライニングシートを活用して、何人使用できるというかたちで保健所から許可をもらったと聞いてございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)以前、私が課長にお尋ねしたときとニュアンスが変わっているという認識をしております。温泉棟の中に部屋を仕切って、誰が見ても個室的な面が全くなくても大広間に布団を敷けば温泉の宿泊施設という理解に変わったのですか。
○委員長(中島里司)総務課長。
○総務課長(荒木義春)そのようなかたちで以前にお話したと思います。部屋を仕切るのではなく、現状ある大広間や和室に宿泊が出来るというかたちで許可をもらったと認識しております。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)以前の課長の答弁では、宿泊施設は出来たのかを私が確認したところ「出来ていない」と言われていたので、それは変ではないか。十勝支庁の関係だと言われましたので、その後、部屋を仕切って宿泊施設として誰が見ても認可されるようなことに変わったのかと思い、お尋ねしたところ、そうではなく、町が譲った状況で何ら変わらず宿泊施設として認可されているということは摩訶不思議な話だと思い、お尋ねをしているんです。疑問に思いませんか。
○委員長(中島里司)総務課長。
○総務課長(荒木義春)町がコンセルジュに譲渡したままの形で、コンセルジュが温泉棟を旅館業としての許可を取ったと、町では取っていませんでしたが、コンセルジュがそういった許可を取ったということでございます。
○委員長(中島里司)原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)これ以上、課長に答えてくれと言っても無理な気がいたしますので、これで終わります。
次の質問です、委員長にお願いがあります。
昨日、土木費の質問の際にかなり多くの質問を用意していました。今回の予算委員会の質問のなかで、私が率先して多く質問する議題がございますので、自分の質問が先にやるということによって、他の議員の皆さんに、質問について迷惑をかけてしまうことがあるかもしれないという判断も含めて、極力、皆さんの質問の流れを見ながら一番最後にすることによって、私の質問が減ると、そういったことを配慮をしつつ質問をしていました。土木費の関係につきまして、私は挙手をしていたのですが、委員長が私のほうに目が行かなかったと思われて、そのまま終わってしまいました。今日、この場で質問すればよいと判断をしていたのですが、このことについていかがでしょう。質問をしてよいのか、ダメなのかについて判断をお願いしたいと思います。
○委員長(中島里司)当特別委員会の中で、当初、質問漏れ等については受け付けませんという話をしております。今、原委員が言われた気持ちについて私が察するところはありません。委員長としてここで進めていく中で。挙手していたということですが、私は見渡して、下に目をやって質疑を打ち切りますと言った時、挙手していたのを見ていて拒否したとは思っておりません。挙手した方がいないということで判断をしておりますから、質問漏れについても認めるわけにはいかないと思っております。
(原議員の質疑の取り扱いかたについて協議中)
○委員長(中島里司)総括的にやられるのであればいい。個別の質疑は受けられません。ご理解いただきたいと思います。
原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)総括的か総括的でないかは、私の質問によって変わると思います。土木費に関して質疑をした際に個別的な部分、例えば公園関係について質問をするとか公営住宅の面についてすると、個別的な面として判断されますよね。
○委員長(中島里司)内容が分かりませんから、今お話あったのがダメだということになるかどうかはわかりませんが、項目ごとの質問は認めるわけにいかないと私は思います。
原紀夫委員。
○委員(原 紀夫)質問は取りやめます。終わります。
○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。
森田慎治委員。
○委員(森田慎治)委託料の関係でお尋ねします。
本年の予算表を見ますと5億5,605万円、前年対比8.5%の伸びとなってございます。この関係につきまして自分の能力がないからだと思いますが、審査基準はどういうかたちでこれを審査したか浮かばない中で、審査がしづらいのが自分の考え方です。私は、これを出されているものは職員がその都度、信頼をしながら進めていると、日常解釈しております。ですが、過去を調べますと年々状況が変わり、今年は特に多くなっておりますけども、そういうものは財政の問題等々からシフトしていくかたちでそれは十分、理解できます。今の状況のなかで問題はないと受け止めておられるかをお伺いしたいと思います。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)委託料におきまして前回も申し上げましたが、毎年の総合計画のローリング、予算査定のなかで一件審査を行います。そういった意味におきまして問題はないと認識しております。
○委員長(中島里司)森田慎治委員。
○委員(森田慎治)確かに自分もそう思っております。たまたま過去の議会のなかでこの問題の委託、随意契約等々の問題で指摘されていた部分もあるかと思いますけども、昨日の答弁の中でもありました。委託の関係で財政的なものでありながら、町民に深く関わる部分のサービス分に係る委託の問題もあります。そういったものがある意味で効率的になされているかの判断もなかに加えられているかお伺いいたします。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)委託の内容は、財政的な背景も含めまして効率・効果、効果的なものでなければならないのともう一つは町民の皆さんにとってどうであるかということは大事な視点でありますので、そういった部分も参酌をしながら検討し決めてきているというのが実態でございます。
○委員長(中島里司)森田慎治委員。
○委員(森田慎治)是非、町民サービスに関わる分は、何らかのかたちでそれを吊り上げて、委託の関係について適当であるかどうかという一つの判断材料にすることが必要ではないかと思います。
昨日のある委員の質問のなかで、委託料をそれなりのかたちで発注をし、精査をされて決めていくわけでありますが、地元企業は優先することは絶対条件の1つだと思います。しかし、他管内の状況等も含めながら地元業者も切磋琢磨する意味から、業者にも努力をする考えも必要ではないかと思うわけです。優先という前提で物事をいくと、昨日の質問にも多少の違和感を感じます。その辺についてどのようにお考えですか。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)基本的にはお話がありましたとおり、事業の委託という部分については、町内の事業者さんに受けていただいて、町民のためにそういった業務を分担していただくということは、大変重要だと思いますので、それについては考え方の基本として持ってございます。それでは競争原理に働かないという部分もございます。そういった意味では町内町外を問わず、それぞれの事業者さん、一定程度の業者さんからの参考見積もり等々含めていただき、そのなかで参酌をして方向を決めていく手立てが必要だと思います。入札、工事委託の内容等々も含めまして、全体的にどういった方向がこれからは本当にいいのだろうかという部分については、実は少し内容を詰めていこうと考えており、そういったお話もさせていただいております。どういった内容になるかは別といたしまして、慎重に考えながら進めていきたいと思っております。
○委員(森田慎治)終わります。
○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。
口田邦男委員。
○委員(口田邦男)森田委員に関連するかもしれませんが、委託あるいは随意契約が出てきます。これらの面につきまして不信がどうしても芽生えてくる。これらに対しての解決方法というか、オープンかということかについての考え方を聞かせていただきたい。
○委員長(中島里司)総務課長。
○総務課長(荒木義春)先般の一般質問にも、入札行為の透明性を高めるためにも、随意契約についてもきっちりと改善すべきだとご質問をいただきました。新年度の平成22年度から随意契約についても皆様に、一部情報コーナーに置いてありますが、全ての随意契約についても中身を開示して透明性を高めていきたいです。
○委員長(中島里司)口田邦男委員。
○委員(口田邦男)この面に対しては、先ほど言ったように、不信の芽が育たないような方法で対処していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。
○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。
荒木篤司委員。
○委員(荒木篤司)今回の審査を通して伺う感じでは、財政状況は一時よりはよくなってきている。そのことによる予算を組まれている部分もあるのかと思いました。以前から町の事業について、指定管理者制度にのってやっていきたいというお話でございました。アイスアリーナの指定管理者以外が全然進んでいない。ちょっと財政状況がよくなったら改善していこうという気持を失っているのではないかと疑ってしまうんですが、その辺はどう考えていますか。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)なかなか具体的に見えてこないという意味で、大変ご心配をおかけしていると思います。基本的には全然変わっておりません。数年前に清水公園の指定管理者の問題を取り上げ、可能かどうかも進めてまいりました。結果としてなかなか機能的にはいかないということで、全体を含めてというようなこともご説明させていただいたと思います。この部分について、もう少し枠を広げ、しっかり検討していくことで組織替えをした、今回の組織編制等々を含めて、所管する課のなかで制度設計をしていく部分もございまして、組織の意味を持たせたいと思ったのですが、方向としては全く変わっておりません。指定管理者の業務範囲というものをできるだけ拾い上げて庁舎の中で民間活用という部分をしっかり考えていきたいと思っております。
○委員長(中島里司)荒木篤司委員。
○委員(荒木篤司)そういう回答であろうなと思います。今回、退職者が7人出ます。だけど4人採用しますというようなことがそういった新しい制度に町の考え方を変えていく部分です。しかし4名補充することが分かりにくい。制度をやめたから4名補充したと思ってしまうのですが、そういうことではないんですね。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)これにつきましては、行政を行なう上、現状のなかで最低限の人員体制は必要になってきます。その部分に補填をしていく部分と、業務そのものを指定管理等々、委託等々含めて民間を活用していく部分とリンクします。それはそれ、これはこれという部分で整理をしていかないと人が少なくなったと思い、そういった考え方に走るのは好ましくないと思っております。その辺はしっかり区分していきたいです。
○委員(荒木篤司)終わります。
○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。
加来良明委員。
○委員(加来良明)1点だけ。今回の予算審査の冒頭にもありましたように、町長の政策として色々やっていく上で、その政策に対して、労働組合というかたちが反対していくとか、労使関係として労働組合を否定するわけでもないですし、私は労働組合は必要だと思っております。政策に対してどの程度、執行側としてはどのように対応していけるものなのか、町民の人に聞かれたりして役場にいったら反対、あれは職員としていいのかを聞かれたりしても、労働組合に入ったりしたことがないので、ある程度、労働組合法は読んでいてもどういう範囲までいいのか理解できない。執行側としてはどういう考えで対応しているのでしょうか。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)組合が色んな部分で交渉等を持つわけでありますが、組合が交渉として第一次的に前提で考えているのは、職場での待遇改善です。これは明るい職場づくりをするために当然のことであります。それに関連をするという部分が大変幅が広くなってきます。政策そのものに対してこれはどうという交渉のありかたというのはありませんし、私共もそういった内容での交渉はしておりません。これまでもそれまでもありません。
○委員長(中島里司)加来良明委員。
○委員(加来良明)過去に特養の時に色々ビラを撒かれたり、町民の人からも聞かれたりした時、私が特別委員会副委員長をやった時なのですが、そういったときに我々もどちらがいいのが移譲するほうがいいのか移譲しないほうがいいのかを考えた時、組合の人が出しているデータだとか、そういうことのどっちが正しいのか参考にして判断したいので、特別委員会で公聴人として招致して内容を聞きたいとなった時に、断られて説明は受けられなかった。そういう部分でいけば我々は色んな情報等を自分たちで勉強したなかで賛成・反対して責任を持っていくわけです。そういうところを町民の人に聞かれても上手く説明できなかったので、今回は組合とも、事前にお話はしているということなのですが、そんななかでどこまで対応していいのかわからなかったので、いい悪いとは言えないのかもしれないですが、町の人にとっては不思議です。私の周りの一部の人たちからそう聞かれたものですから、今後、それに対しての対応だとかは今までと変わる、変わらないとかはあるのでしょうか。
○委員長(中島里司)副町長。
○副町長(安曇達雄)そういった面では、分かりにくい部分があるのかと思いますが、基本的に職場の中の待遇をしっかり改善して、働きやすい職場をつくっていきたいのが1つの思いです。例えていいますと、特養の移譲問題等になりますと、補償の問題が出てきます。そういった部分について組合としてはその部分をどう考えるのだろうかは、交渉の内容になってまいります。町といたしましては、対極的に全体の調整を考えながらどうして行くかの部分のなかの政策の一コマでありますから、なかなか交わる部分がない場合も出てまいりますが、基本的な立場としては、組合で色々運動されていることは自分たちの職場改善などを根底においてお話をされているんです。ということのご説明なのかと思います。これは事例によって色々ございますので申し上げる部分もないのですが、そういったことでご判断いただけたらと思います。
○委員長(中島里司)他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(中島里司)質疑なしと認めます。
以上をもって議案第14号、議案第19号及び議案第20号から議案第28号までの全ての審査を終了します。