平成22年第3回定例会(3月15日_日程3一般質問1)
○議長(田中勝男) 一般質問に入る前に、あらかじめ申し上げます。
最初の質問は、通告の全項目について、一括して質問していただき、再質問がある場合は、一問一答質疑になりますので、よろしくお願いいたします。
また、質問、答弁にあっては、わかりやすく、簡潔に行われるよう特にお願いいたします。
また、本日も早朝から傍聴者の皆さんが出席しております。特に傍聴席のスピーカーから聞こえる声が小さくなり、聞きづらいというご意見がございます。質問者と答弁者は特にマイクを自分のほうに向けて、しゃべっていただく、聞きづらいことのないようそのようにご配慮を願いたいと思います。
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○議長(田中勝男) 日程第3、「一般質問」を行います。
順番に発言を許します。
6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) おはようございます。6番、森田慎治です。
1番くじを引かせていただきましたので、議長のお許しをいただきまして、通告に従い、2点4項目について、高薄町政においての率直な考えを伺います。
まず、第1点目、農業基盤整備費削減と本町農業への影響ということで、お尋ねします。新政権誕生により、前政権より行ってきた事業が、事業仕分けの名のもとに大きく見直し削減されたところであります。農業基盤政策は品目横断的経営安定対策、いわゆる総量制から戸別所得補償制度へと転換、具体的に示されないなかで、先が見えず、不安が募る中、今年度はまず米作農家に対して、戸別所得補償政策実施に踏み切るとのことであります。予算措置としては、農業予算については、前年度予算を大きく変えることなく、土地基盤整備費を削減して、米作農家戸別所得補償の財源に充当するとのことでありますが、そこで問題として残るのは、北海道においても土地基盤整備費は前年度1,077億円が計上されたところですが、本年は506億円と前年度対比で46.9%と大幅な削減とも言われるなか、行く末が思いやられるところです。
土地基盤整備は、農業経営上、基本中の基本であり、かつ恒久性に乏しく、新・旧事業を問わず継続し、経営安定基盤を後世へ継承していくことが大切であります。以上の観点から、次の2項目について、町長の考えをお伺いします。
まず、1項目目であります。農地基盤整備の状況認識、今後の取り組み、対応ということでお尋ねします。近年の異常気象による豪雨、または長雨は農地での停滞水及び排水不良が大きな問題になっているところであります。農業基盤整備の大幅な削減は十勝農業に及ぼす影響が非常に大きいわけであります。すでに被害が出ている町村もある現状、清水町に与える影響があるとするならば、いかに対応をされるか考えをお伺いします。
また、十勝町村会が発起人となり、十勝農業農村確立懇話会が3月18日に設立されたと伺っております。これには、農業団体、帯広市、市町村議会が参加しているということでございますけれども、その趣旨についてお伺いします。
2項目目、適正な河川管理と管理責任ということでお伺いします。農地基盤整備のなかで、排水にかかわるもととなるのが河川管理状況であります。これらには河川用地が存在し、管理は1級、2級河川については、国土交通省、そのほかの普通河川については、かかわる市町村が管理すると伺っております。水の流れは下からの整理がなされなければ、明渠排水及び暗渠排水効果が十分に発揮されないわけです。河川管理の責任と対処についてお伺いします。
大きな2点目です。山麓線の道道移管促進をということでございます。
国道274号線から、清水第8線、御影南5線を通る道道大樹線につながる俗にいう山麓線でございます。過去においても、質問をされた経緯がありますが、昨今、交通量がなお一層危険な状況にあります。その後の経過や取り組みについて、2項目についてお尋ねします。
まず、1項目目、町道としての維持管理、路線のありかた、実状を踏まえた取り組みということで、お尋ねします。南5線道路においては30トン級の大型車両の増加は路肩の損傷、あるいはアップダウンによるローリング現象を誘発して、付近住民をも巻き込まれかねない危険な状況にあるわけであります。私自身も時折感じるところであります。6月からの道東自動車道交通料金の無料化、御影市街の現況、町道としての管理を踏まえたうえで将来に向けた道道路線のありかたや方向をできるだけ早くに示すべきではないかというふうに思います。これについてお伺いいたします。
2項目目であります。特に南5線道路については、危険性が高く、速度制限の標識を設置をということでお伺いします。道路の損傷、付近住民の事故防止、あるいは危険性回避の上からも早急に速度制限の標識を設置するべきではないかと考えますが、町長の考えをお伺いします。
以上、よろしくご答弁のほどをお願いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、森田議員のご質問にお答えします。
まず、第1点目の農業基盤整備費削減と本町農業への影響ということで、2点ご質問をいただきました。このたび、政権交代をいたしまして、さまざまな観点から国民の期待を集めて、この政権交代になったわけでございますが、そのなかでもさきほどのご質問のように、事業仕分けという新たな観点から点検がなされてきたわけですが、土地改良農業基盤整備事業におきましては、本年度におきましては、極めて厳しい状況に立たされたというのが実態でございます。北海道における土地改良というのは、欠かしてはならない事業でございまして、特に北海道の十勝は食料大生産地でございまして、それにかかわる基盤整備というのは最も必要なことでございます。そういったなかで、十勝町村会といたしましても、これらの諸問題を解決するためには政財界、農業団体を含めて、オール十勝でこの問題に取り組み、現政権政党への提案、要望をしていくべきではないかとこういう形になったところでございます。
そういったなかで先般、十勝農村農業に関する懇話会を設置いたしまして、今後、一丸となって提案して、そしてその提案が取り入れられるようにしていくべきとなったしだいでございます。ただし、農業関係については、さまざまな課題があるわけでございますが、今般は農業の基盤整備ということに絞りまして、この問題点に効果的な取組みができるような状況をつくりあげていくと、そのためには地域農業者が必要だという議論をしていただかなければならないわけです。
本町の明渠排水整備につきましては、明・暗渠でございますが、国営御影畑総事業、総パイロット事業ということで取り組んで、更に他地域については、道営、団体営ということで取り組んできたところでございます。昨年の6月以降の長雨、冷湿害等がございましたけれども、全道的に早くそういった基盤整備を取り組んできたということから、比較的に被害が少なかったわけでして、これは基盤整備事業の何者でもないという結果と考えております。しかしながら、地域によりましては、暗渠排水工事も30年を経過しているということでございます。30年前には農業機械も小さい状況でしたが、現在では大型農業機械、こういったものが土地の上を走り回るわけです。そういった面から管が傷んで、それらが長雨によりまして、排水ができないというこういう状況になっているわけです。これまで2年ごとに生産者に土地改良についての要望を承っておりますが、強い要望というのは今日までなかったという状況でございます。それは長雨がこういう冷湿が続いていなかったという結果でもありますが、そんなに強い要望ではなかったわけですが、このような状況が今後も数年に一遍は続くのではないか、地球温暖化に伴って更に増してくることが予想されるのではないかということで、地域の実状にあった基盤整備をしていかなければならないとこういうふうに考えているところでございます。
したがいまして、今年度におきましては、東部、東北部を含めまして、十勝管内でも大きな被害があったということから、国の予算は削減されましたけれども、緊急ということで、北海道がその事業を取り組むとなりました。現在は受益面積、概ね10ヘクタール以上ということになりますけれども、現在、要望が上がったところについての緊急対策をすべく手配中であります。
わが町におきましては、小さな被害箇所でございますので、現在その事業内容については詳しくきてはおりませんので、今後の動向を見極めてまいりたいとこのように考えております。
なお、御影畑総につきましては、完了告示が平成12年の2月でございましたので、8年経過すると新規の土地改良事業が可能となるということになります。当然、多額の財政出動が出るわけでありますが、今回の部分については、経過を見ながら進めさせていただかないとならないかなと思っております。この国営事業につきましては、今から4年前にそのときの政権政党は自民党でございましたので、全管内の懇談会、そういうものがございました。その折に私からこういうことがいずれ来るだろうということから面的整備の計画があるのかどうかということを開発建設部に問い合わせたところであります。道路については、新設改良してもその後に傷みが激しくなれば、道路改良なり、補修なりをしていくわけですから、排水にしてもですね、その当時、建設部のほうでは、そういうことがないようなことでございましたので、早速、その後に北海道開発局、札幌から整備課長が私のところにどのような内容なのでしょうかということでお話がございました。それで私はそういった面を今後も計画があるのかどうかということをお話をお聞きしたかったんだと、なければその計画をつくる必要があるのではないでしょうかということをお話をしたところです。その結果、この8年を経過するということで、土地改良事業の面的整備を可能だということでございます。
次に、河川管理でございます。農業基盤整備のかかわりで申し上げますと、明渠排水路の整備延長は国営事業が176.7キロメートルあります。道営が70.6キロメートル、団体営が1.9キロメートルということで、すべてで249.2キロメートルという長さになるわけであります。これが河川にかかわることになるわけであります。道営事業で整備がされました明渠排水水路につきましては、事業完了後に本町に譲与されているところでして、これが町の管理責任になるわけでございます。また、国営事業でさきほど申し上げました176キロメートルのうち、譲与された部分は約20キロメートルということでございますから、156キロメートルはまだ国の北海道開発局の管理、財産であります。しかし、本町でのそういう事業展開でございますので、管理の委託を受けているという状況であります。
しかし、委託料は支払われていないということでございまして、したがって、本町の予算の範囲内で管理をしていかないとならないということですので、このへんについても、今後、北海道並びに北海道開発局は関連しておりますので、この財産譲与を巡って、その管理経費の問題をどうするかということを訴えていかなければならないかなとこのように考えております。
そういった面から、地域の様々な要望、こういった今まで長雨ではなかったものですから、排水がされてきたというものでありますが、将来を見越して地域との懇談を進めて計画的にこの明渠排水等々を含めてやっていかなければならないかなとこのように思っておりますし、更に先程申し上げましたように、国営事業についても、今後の進めかたについて十分議論をしてまいりたいとこのように考えているところでございます。
次に、山麓線の道道移管ということでございます。一部は道道として改良をしていただいているところでございますが、この事業は、清水大樹線というひとつのルート、道からお示しのあった事業のわけですが、なにぶんにも国費を導入して、道道としていくわけでして、国費の予算付けがなされないと道としてもなかなか進めないということでございます。しかしながら、第2国道といわれるぐらいに車が往来しているわけでして、路肩が弱いということから、町道として進めてきたわけですが、農村道でありますけれども、その部分で道道の昇格ということを、移管ということを強く訴えてきて、徐々に移管がされてきているというのが実態でございます。
ここにきまして、ここ1・2年ですね、道も非常に財政が厳しいということからだと思いますが、それだけではないのかもしれませんが、1市町村のなかで、道道幹線としていくものは道道として行うけれども、副幹線的なものについては重複路線を幹線と合わせていることは難しいというこういうご意見がございまして、特に御影本通りを経由する道道についてと、大樹線まで行くわけでありますけれども、線路を越えていくわけでありますが、これを町道に移管していただければ、南5線の道路については一本化して道道として移管をするというお話が来たわけであります。そこで御影市街地の沿線の方々とお話を、協議をさせていただいたところですね、なんとしてもこれは道道として維持管理をしていただきたいという強い要望があるわけでございます。
それで様々な路線を絵に描いて、それでは16号、羽帯までですね、一旦おろして、国道を重複しますけれども、38号線を経由して御影の市街地入り口から上までこういう路線ができないのかということを検討をさせていただいたのですが、道のほうとしましては、そうしますとすべてを変更をしなければならないと、道路審議会等々を経なければならないと、大変なことになるということもありまして、非常に困難を極めているのが今の実態でございます。私としましては、一部の農業者からも5線の往来する車両によって、畑が分断されている場合、なかなか横断ができないという危険性があり、いつもはらはらしながら作業をしているんだというお話もございました。そういうことで非常にあまり好ましくないという方もいるわけでして、なんとかならないでしょうかというお話もございます。そういうことを含めて、いろいろと協議をしていかないとならないと思いますが、今年の秋までに結論を、町の方針を出してくれということが求められているわけです。そういうことで非常にハードルはどちらも高いのですが、二者択一していかなければならない状況が生まれるのではないかということを考えますと、相当しっかりしたご説明とご理解をいただけるような要望ですね、こういうふうにしたいということをしっかりと道に持っていくようにしなければならないかと思っております。
2点目は速度規制でございます。これはどの道路も標識、信号機の要望が非常に多いです。町内におきまして。これも公安委員会といわれる予算が限られているということから、事故の確率が高いと予想されるところ、そういうところから順次やっているところですけれども、ここは特に第2国道的な要素がございますので、強く速度制限の標識の設置を公安委員会に求めてまいりたいとこのように考えているところです。
以上、2点申し上げまして、ご答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中勝男) 6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) それでは、町長の答弁に関しまして、2・3再質問をさせていただきます。
1項目目の関係ですが、ただいま町長のお話のなかで、昨今の気象状況から鑑みても基盤整備の重要性、そして13日に設立されました、新たな組織においても基盤整備というのが優先に取り上げられたという話題になっているとお考えしました。確かにここ近年の異常気象による降雨というのは本当に異常でありました。
おかげさまで清水は町長もおっしゃるように基盤整備がいち早く取り進めたという経緯のなかで、他町村から比べれば被害が少ないというのが実態であります。大変それはありがたいことだと思います。
そこでお伺いしたいのは、今、国営の関係については開発で面的に整備と言いましたが、新たな形のなかで検討をされているというお話もございましたけれども、それのほかに清水町で過去においてありました、道営畑総とか、その他の関係については、今後、どのように対処をされていくような考えでしょうか。今までのような形で継続をされていかれるのでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 継続をしていく地域にあっては同じようにやってまいりたいと、完了するまでいきたいと思っております。なお、今回、緊急で道がやられているやつについては定かではありませんので、動向をみていかないとなりませんが、基本的には今後とも農業基盤整備につきましては、力点をおいていかなければならないとこのように思っております。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) ぜひとも継続し、なおかつ予算を今まで以上にという形に考えていただければ、なお、ありがたいわけですが、清水においてはすでに基盤整備が終わっているわけでして、他町村といいますか、違いまして、新たに整備をするという形よりも、再整備がこれからは非常に重要になっているのではないかと思われるわけです。町長からもお話がございましたように、早いものは30年・40年、あるいはそれ以上に経過した状態があります。そのなかで過去の事業においては、重複ができなかったということがあって、だからそれを一般の農家の方が知っておられて、なかなか再整備というのは難しいというなかで、ごく一部では個々で対応をしていたようでございますが、清水町はこれからそういうことが主に多くなるのではないかという形です。8年を経過したものについては、それは重複をしてもかまわないという状況のようですので、大変ありがたいことだとは思います。
そういう観点から、その情報が末端にうまく伝わっていないのではないかという感じがいたします。そのへんの状況、町長からお話いただきましたように、私も伺っておりますけれども、過去において年に2回ほど取りまとめをしていたというなかで、希望者がなかったということでございます。確かにそういうことであるようですが、この基盤整備というのは個々にやれる部分と、それと近隣の方と連携を組まなければできないものと、この両面があるわけですね。そういう形で取りまとめることも大事ですが、それを地域のなかで何らかの形で拡大をしていかなければ個々のなかでは非常にやりづらいという状況があるのではないかと思います。そのへんについてのお考えを伺います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) まことにそのとおりであります。本町の特殊性でありますが、極めて農業をやめられる方、土地をお貸しするということがございます。そういうことがございまして、所有権の異動がしっかりされておりませんので、そういう面で農地整備事業をやる場合に、非常に難点があるというのも実態でございます。極めてそういう面で取り組みが地域によってはできないと、そういう部分もあるのではないかと、このように思います。やはり、この問題もしっかりと解決をしていくというそれが前提になるのではないかというふうにも思うわけですが、さまざまなご要望がございますので、そのなかでいかにして取り組めるかということをしっかり生産者にご案内して、議論をいただいて、計画づくりをしていくということが重要ではないかとこのように思っております。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 私もそのように思うわけです。今、町長からありましたように、新しく緊急対策、道のほうでも事業が今年度120億ぐらいですか、予算をつけながら、やっていくと、これも含めながら、地域に説明をいただきながら、将来計画を立てられるような形のなかで進めていただきたいと思うわけです。そのへんを担当課でも今後どのように考えるのか、担当課のご意見もできたらお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。都市施設課参事。
○都市施設課参事(佐藤正敏) 先般、3月8日に十勝支庁から道営事業のなかで進めている部分のなかで、国の条件の中で予算が切られた部分がございました。それを道として緊急対策のなかで考えていると、あと団体的なものについては、それもまだはっきりしたものではないのですが、それはペーパーではないのですが、電話のなかで聞きますと、団体版の緊急対策、水対策の道の補助金として2分の1程度のことを考えているようなんです。うちもその部分については、今後の動向を見極めていきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) すみません、今、数字が間違っておりました。120億と申し上げましたが、12億でございます。訂正させていただきます。ぜひそういう形で前向きに進めていただきたいということを重ねてお願い申し上げまして、2項目目に入ります。
河川の関係でございますが、これは本町においては、土現に関わる関係ですね、2級河川が16本、さきほどお話ありましたが、この本数はそのぐらいあるということでよろしいでしょうか。
○議長(田中勝男) 都市施設課参事。
○都市施設課参事(佐藤正敏) 16本ということで記憶しております。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) それではお伺いをさせていただきます。なぜこの問題を取り上げたのかということにつきまして、この河川の管理が地域住民にとって非常に難しいということは、結果的に河川用地が存在するわけです。これを十分に把握をしていない人もおりますし、この管理が簡単に個々の手において入れないという問題がございまして、先の問題と絡めて、排水関係に非常に大きな支障をきたすと、清水町においては過去にいろんな事業のなかで河川設備がなされております。そのなかにおいて、農地・水・環境保全対策事業に取り組んでいる清水のいくつかの地域がございますが、この地域はこのなかで解消されていくというふうに聞いておりますが、それ以外に、簡単に言うと、御影畑総あたりについては、経過後数十年経っていると、早いものではそこにのり面にある立木等が相当な大きさになり、それが風によって倒れてブロックが、ダムを形成しているという状況も現に見られるわけなんですね。こういうものは誰が管理したらいいのか、地域としては疑問を感じているわけです。このなかでいくと、これにかかわる管理責任は移管されたものを含めると、地元市町村にかかわる問題だとなってくるというふうに、このへんをどう解決していくのかということは非常に問題となっております。そのへんの対応についてお考えをお願いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) ただいまのご質問、まったくそのとおりでして、農地・水・環境保全向上対策事業、これにつきましては5地区、新たに2地区を申請するということで準備を進めておりました。しかしながら、これも5年間の事業でございまして、後に残されているのが1・2年ということになりまして、そのなかで取り組みができるのかどうかということなども含めて、かなり難しいのではないかということがありまして、道としましては、地区のなかでも一体となって中間が抜けているような部分がございますので、面的につなげるような状況で一体感を持った整備を優先したほうがいいのではないかということもございまして、その部分について、2地域については、協議が成立がなかなか難しいということでございましたので、道としましても、現在の指定しているなかの面積の拡大ということで、今回、補助事業を入れて、あと国と道、市町村ですね、そういう形のなかでやっていくと、ご案内のとおりだと思います。
その後どうするんだということで、先程申し上げたんですけれども、当然、国の事業を入れれば良いわけですが、現状のなかでは強く要望をしなければなりませんので、さきほどの十勝一体となって農業基盤整備をやるという提案をしていくわけですが、当然、そのなかには組み入れていただきます。補助事業ができない場合には、やはり町単独で同じような、農地・水・環境保全向上対策事業と同じような5年なら5年のスパンで、地域が一体となって取り組めるような事業の計画を進めていかざるを得ないのではないかとこのように思っております。したがって、今後、長いスパンのなかで、明・暗渠含めて、今のお話のようなことを地域と十分に連携を取りながら、進めさせていただきたいとこのように思います。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) おっしゃるとおりでございます。ただ、ごく一部の地域ですか、新たに農地と水と環境保全の事業にという話もございます。おっしゃるとおり、これは平成23年ですね、最終年度、過去において、産業振興課長の答弁のなかにもございまして、質問に対してですが、清水町はあまり積極的にはのらないと、そういったのが非常に難しい条件があるんだと、そのなかに1点、肥料農薬の減肥というのが大きな項目であったと思います。これが大きくネックになって、清水がなかなか取り込めなかったと、他町村においては町ぐるみで取り組んでいるところもあるわけですが、それは過去のことで、やむを得ないんですけれども、町長がおっしゃったように河川管理というのも、管理責任がある地元市町村がやることが望ましいわけですが、それは経費の問題にあるかと思いますので、地元、地域との今後密接な関係を何らかの形で構築をしていく必要があるのではないかと、積極的に進めていただきたいと思います。再度、ご答弁をいただきます。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) まったくそのとおりでございますので、十分に、今後、これまでの経過を踏まえながら、このような長雨、冷湿害ということが予想されますので、親密ななかで協議を進めさせていただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 2点目に移らさせていただきます。山麓線の関係ですが、町長がおっしゃるようになかなか難しい面があると、これは複路線、要するに御影の町を通る道道の関係と聞いているわけですが、それらを含めながら、町道としての5線、それから8線、8線はあらかた道道に移管されている部分があるからいいわけですが、今、平和地区で、一部直線化と橋の工事をやっているわけですが、そこまでの御影9号からあそこは20号ですか、その路間というのが非常に懸念される道路状況でございます。新政権のなかで、高速無料化によって、その高速から従来どおりの形で、あの山麓線がどういうふうに流れが変わるかという部分、町長はどうお受け止めになるでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 高速道路の無料化については、実証実験ということですから、たぶん変更はかなりなるのではないかと、本格施行となると変わるのではないかと思います。道路状況の交通量の問題が大きく左右されるのではないかと思います。特に、わが町は峠を越えるという大きな関所がありますから、そういう面から考えて、大型車両が今後どのように推移するのかということが、これからの尺度になるのではないかとこのように思います。私の予想では、産業道路に日勝峠ですね、そのほうへ走ったほうが安心だという、今までの長年の経験からそういう方もドライバーにはいるわけですが、スピード感というか、物資によりまして、どうしても急がないとならないというのは、どうしても高速道路を使うようになるのではないかと思います。
ただ、問題は高速道路と一般車道の車が交互するわけですから、一般車両があまりにも混雑すると、ドライバーとしては少ないほうが安全だという意識になるのではないかと思います。したがって、どのようなものが出てくるのか予測がつかないのですが、今よりは高速道に乗られる方が多いのではないかというふうに思います。そういたしますと清水で乗る場合と、今まで清水からですね、有料の場合に乗っていたわけですけれども、全線無料となりますと、帯広近郊から乗って、あるいは池田、本別、足寄から乗るとなりますと5線の走る車両が少なくなると予測されるのではないかと思っております。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) 確かに高速が無料化になっても、考えとしては、極端に減少する可能性が少ないのではないかという見方をされる方が多いわけですが、そういうなかで、さきほど申し上げましたように、30トンや40トン級の車が交差する、通るということは、町道としても管理というのは非常に将来的に懸念されるわけです。そういうことを考えるときに、先程、町長も年内をめどに方向性を示していきたいとおっしゃっておられましたが、それは大変難しいことであり、当然、やらないといけないと、万が一ですね、それが移管されないで、町道として、維持をしていくというようになった場合には、どのようにお考えでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) そうですね、町道として、移管ということは、これからの流れとしては、地方分権、権限の移譲、こういうことが表に出てまいります。この10か年の間には、相当、そういったものになるのではないかとこのように思われます。そこで道としての考えは聞いておりませんが、除排雪などでは道のやる部分を市町村が受けて、管理委託を受けてやっているという状況なんですね。そういう方向にしていくのか、あるいはまったくそうではなくて、財源を保障しながら、権限を移譲するのか、このへんが分権問題と移譲問題と絡めてくるわけですが、私としては、道道なり国道なり仮にそういうことになった場合は、当然ながら財源は保障をしていただいたなかでやると、受けるということで、管理をしていかなければならないと、そういうふうに私どもは提案を、これから道路面で、先程は農業面でございましたけれども、道路面で、北海道では道路の役員もさせていただいておりますので、その旨の発信をしていきたいとこのように思います。
○議長(田中勝男) 森田慎治議員。
○6番(森田慎治) ぜひとも積極的に進めていただきたいと思います。
次に移らせていただきます。
最後の2項目目でございますが、この件につきましては、なかなか安全協会等においても、予算の厳しいなかで、難しいとおっしゃられたわけでございますが、ご承知のとおり、そういう町道でございます。道幅が狭くて、今の農村も機械がすべて大型化です。車も大型化です。そういうなかで交差、あるいは交差点含めながら、非常に危険を感じながら営農をしているのが、農家の実態でございます。いろいろと厳しい状況があろうかと思いますが、町長の町政執行方針のなかにもありますように、町民の安全・安心を守るという項目もございます。そういった観点から、前向きに更に検討努力をいただきたいというふうに申し上げます。お答えをいただきながら、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 先程もご答弁をさせていただきましたけれども、大変重要なことでございますので、強く要請をさせていただきます。
○6番(森田慎治) 終わります。