北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成22年第3回定例会(3月15日_日程3一般質問5)

○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 10番、安田薫です。今回は2項目について教育委員会にお尋ねしたいと思います。子どもの体力向上を目指した小中学校の取り組みと、学校給食の推進についての2点、よろしくご答弁お願いします。
 文部科学省は平成20年度から、全国の小学校第5学年、中学校第2学年の全児童生徒を対象として、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施しています。この調査は、都道府県別地域の規模別体力状況、児童生徒の運動習慣、生活習慣、食習慣の状況を把握するために行われるものです。昨年12月に「平成21年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果が取りまとめられ公表されました。本町の結果は、どのようでしたか。全国の結果と違いはありましたか。全国的には子どもの体力は、低下傾向にあると言われているので伺います。全国では、すでに取り組み事例も多々ありますが、本町として、子どもたちの体力向上のために取り組みを検討し、小中学校の子どもの体力向上のために積極的な施策等をお考えになっているのか伺います。
 次に、学校給食の推進についてですが、先日、清水町の学校を経験された先生に聞いたときに、清水町の給食はいろんな学校を回ったなかでは、いろいろとメニューもこっていておいしい、また値段も安いというような話を受けております。しかしながら、私どもはなかなか給食を食することもできませんので、次のようなことをお尋ねしたいと思います。
 まずは、給食を通じて、食育及び食の大切さをどのように教えているのかを伺います。
 また、本町で生産される農作物、加工品等がどのぐらい使われているかを伺います。
 最後に、執行方針のなかで、特色ある学校給食として、地元食材をいかした「十勝清水めぐみ給食」の実施とありますが、具体的なメニュー等を伺います。よろしくご答弁願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。教育委員長。

○教育委員長(三澤吏佐子) 安田議員のご質問にお答えします。
  「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は子どもの体力の状況を把握・分析することで、子どもの体力向上に向けた施策を検証し、改善を図ることを目的に昨年度から実施されております。調査の内容は、握力、50メートル走、ボール投げ等、8種目の実技に加えて、生活習慣や食習慣、運動習慣等を児童・生徒に問う質問紙調査、学校における体育的行事や、運動部活動状況等の調査からなっております。
 質問にございます、本町の結果並びに全国の結果との違いにつきまして申し上げます。まず、実技に関する調査結果は、種目の合計点では、小中学校とも全国平均を下回りましたが、種目別に見ますと、小学生では握力及びソフトボール投げ、中学生では握力と立ち幅跳びが全国より高い状況となりました。
 体格と肥満度に関する調査の結果では、小学生では、男子は身長・座高で、全国を下回りましたが、女子では身長・座高とも全国を上回り、体重は男女とも全国を上回っております。中学生では、男女とも身長・体重で、全国を上回っておりますが、標準体重と比較して20%以上ある肥満傾向児の出現率においても全国より高く、このこととは別に実施されました、学校保健統計調査においても、同じ傾向にありました。生活習慣病の予防軍は子どもの頃に確立するとも言われていることから、危惧するところでもあります。
 生活習慣に関しましては、朝食摂取や睡眠時間では全国を上回ったところですが、テレビの視聴時間も上回っている状況となっております。運動習慣につきましては、運動部やスポーツクラブに所属している割合は、小学生男子以外は全国を下回っており、逆に毎日運動しないという割合が全国を大きく上回っている状況となりました。
 以上が、本町の調査結果の概要でございますが、詳細につきましては、町のホームページの町政情報内に詳しく掲載をしておりますので、後ほどご覧いただければと思っております。現在、調査の結果について学校だよりを通じて各保護者の皆様に報告し、学校での指導方法の工夫はもちろんですが、各家庭での取り組みにつきまして、お願いをしているところです。
 教育行政執行方針でも触れましたが、今回の調査から運動する子どもとしない子どもの二極化の傾向が見られることは懸念すべき点です。体力、運動能力を高めるには、生活習慣や運動習慣が大きくかかわることから言うと、家庭、学校、地域の連携した取組みが必要であります。学校においては、体育の事業や体育的行事の活性化、教員の指導力の向上により、積極的に運動する資質や能力を育む取り組みを今後とも進めてまいります。
 また、スポーツ少年団は体力づくりに大きく寄与しており、中学校運動部活動の充実にもつながっていることから、今後とも体育協会を通して支援をするとともに、各スポーツ教室等への参加も積極的に進めているところです。よりよい生活習慣の形成には、何よりも家庭の取り組みが重要となっています。「しみず教育の四季」でも提唱しております、規則正しい生活への改善、外遊びやスポーツを通して家族・友達とのふれあいの場を多く持つこと、スポーツの楽しさや素晴らしさを体験させることが必要です。学力と体力はいずれも子どもたちが将来自立して社会生活を営んでいくための基礎・基本となるものですから、それらを身につけさせるため、学校だけではなく、家庭と地域が一体となって、取り組んでいくことが大切であると考えております。
 次に、学校給食の推進についてお答えをいたします。子どもたちが豊かな人間性を育み、生きる力を身につけるためには、食が大事であると考えているところです。学校給食法の給食の目標では、適切な栄養の摂取による健康の保持をはじめ、食生活が食に関わる人々の活動に支えられていることの理解と、勤労を重んじる態度等を養うこととも規定されており、感謝の気持や理解が深まるように指導をしているところです。また、年間の食育指導計画並びに毎月の給食目標を各学校に資料として引き続き配付するとともに、給食に地場産物を使用することにより、地域の自然などに対する関心と理解が深まるなど、学校における食に関する指導の生きた教材として、教育効果が高いものと考え、栄養教諭を中心に推進をしてまいります。
 次に、本町で生産される農産物、加工品等の使用状況につきましては、主食のパンは十勝産の小麦を使用し、町内の業者が加工いたしましたものを週に2回、更には麺類につきましても、清水産の小麦を使ったものをできるだけ使用しております。また、野菜につきましては、ジャガイモはすべて町内産のものを使用しております。その他、アスパラ、白菜、大根、ごぼう、黒豆等につきましても、収穫期等に合わせて使用をしております。
 最後に、「十勝清水めぐみ給食」の具体的メニューですが、町内の農産物の収穫がほぼ終わる10月下旬に清水産の食材にこだわったメニューによる給食を提供しております。昨年は10月19日の月曜日から23日の金曜日までの5日間を通して実施しました。主なメニューにつきましては、「あすなろ牛乳」、「肉じゃが」、ヤマメのから揚げ、ごぼうのから揚げ等を使いました「サネンコロ丼」、白菜、豆腐、油揚げを使った「清水野菜汁」、黒豆を使った「勝富めし」、「大根シャキシャキサラダ」などを提供したところであります。今後におきましても、地元食材をいかした学校給食を提供してまいります。
 以上で、答弁とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 1点目の体力向上についてですが、体力は人間のあらゆる活動の源で、健康な生活を営む上で、また物事に取り組む意欲や気力といった精神面の充実にも深くかかわる問題です。子どもの体力低下は、将来的に生活習慣病やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こしますので、十分なご指導をお願いいたします。
 先程、少年団の話が出ましたので、私も日頃より思っているのですが、今、少子化の関係で、御影・清水合同スポーツクラブ等ができております。人数が少なくなって、いろいろ大変な面もあり合同になっていると思うのでが、指導者、それから交通費等の支援策がありましたらお伺いします。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 今、清水・御影間の合同スポーツクラブということで、確かに児童生徒が減少しておりますので、なかなか単独でチームを組むというのが難しくなって、合同でやっていかないとならないかと思います。そこで、指導者及び経費の面ですが、交通費の面のご質問かと思いますけど、指導者につきましては、地域で指導できる方にお願いすると同時に、先生方につきましても、特に人事の面で、そういうスポーツが優秀、得意な先生がおられます。そういう情報を事前に察知しまして、できるだけそういう先生に来ていただくということもしております。経費につきましては、昨年等も、いろいろとご質問があったと思うんですが、スクールバスを使用できないかという話もございます。そういう意見もご父兄の方からいただいております。今、なんとか、スクールバス等を利用して両方とかはなかなか競技によっては難しいかと思いますけど、それについても視野に入れて、新年度に向けて検討していく予定でおります。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) 先日のオリンピックで、幕別中学校の高木美帆さん、本当に活躍していただきました。清水にもそういう芽はたくさんあるのではないかと思います。いろんな角度から、体力向上とともに、より長けたスポーツ選手を育てていくような方策も考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 今、議員がおっしゃられましたように、高木選手あたりは素晴らしく思います。ただ、本町にも全国大会に行って、上位の成績を収めている選手がおります。併せて、その選手を伸ばすことと、数多くの児童生徒がスポーツに親しんでいただくということも必要かと思われます。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) それでは、2番目の学校給食の推進について、2・3点お尋ねします。先程の説明で、詳しく説明いただきましたが、いろんな面で頑張っておられる様子がわかりました。給食、賄い材料のなかで危惧されるのは、冷凍食品がどのような仕入れをされたり、量が使われているかということが疑問に残っているんですけども、簡単に、魚・肉・野菜等の関係で、もしわかりましたら、ご説明お願いします。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 冷凍食品の関係でございますけど、詳細についての資料は持ってきていないのですが、食材によっては使わなければならない場合もあるかと思います。栄養のバランスも考えてです。それについては、地元のスーパーを優先的に通して購入しているところでございます。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) 給食モニターの試食は、年間どのぐらいの回数が行われていますか。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 現在、2回から3回を予定してます。近々、最終を実施する予定をしております。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) モニターの人以外では、私ども議員も1回か2回、ごちそうになったこともありますし、給食センターの視察等もありました。しかしながら、いつも食べている、学生児童だとか教職員が評価するようなアンケート調査とか、そういうことはありますか。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 今、給食モニターの話をしましたけども、その中に、学校給食の担当者会議というのがございます。学校の先生方になっていただいていますけど、そのなかで、子どもからは。しょっぱいだの甘いだの、量が多いだのとか、いろんな意見が出てきますね。それを持ち寄って、どのようなメニューをつくっていくかとか、そういうことで対策しております。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) ほとんどは、残さないで食べられるのかなと思うんですけども、平均で1日に戻ってくる残食の量っていうのはどのくらいですか。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 残食の関係でございますが、数字は持ってきていないのですが、若干メニューによっては、残ってくる場合があるようでございます。

○議長(田中勝男) 安田薫議員。

○10番(安田 薫) いろいろと質問しましたけれども、現場にはなかなか行けないものですから、これをなんとか研究したいと思います。
 最後に、先程、町長も言っておりました、これからできるサイコロステーキ鶏卵丼、これについて、給食センターがかかわったり、これからそうなる予定があるとかありましたら、教えてください。

○議長(田中勝男) 教育課長。

○教育課長(金田正樹) 今のところ、現在、教育委員会、給食センターとも、それについてはかかわってはおりません。

○10番(安田 薫) 終わります。