平成22年第4回臨時会(4月28日_日程6)
○議長(田中勝男) 日程第6、議案第41号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第1号)の設定についてを議題とします。
本案について、提案理由の説明を求めます。副町長。
○副町長(安曇達雄) 議案第41号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第1号)の設定について、ご説明を申し上げたいと思います。
補正予算の内容でございますけれども、歳入歳出の補正でございます。歳入歳出それぞれ47,785千円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ6,602,785千円とするものでございます。
6頁をお開き願います。歳入でございます。15款の道支出金の2項8目の企画費補助金でございますが、北海道森林整備加速化・林業再生事業に申請をしておりました、移住体験住宅の建設について事業採択をされまして、補助内示額を計上するものでございます。補助金額の算定ですが、建物の面積、地域木材の使用料等々により算出されるものでございます。
18款の繰入金でございますが、本補正予算における財源調整を行うものです。
続きまして、次の頁の歳出でございますが、ご説明申し上げます。
2款1項3目の財産管理費の30,882千円の追加でございます。内容につきましては、御影診療所が今年度建設をいたします老人保健施設の実施設計が決まりましたので、両者間で交わしました覚書により、町が負担する部分について予算計上を行うものでございます。
15節のほうからご説明をいたしますが、説明の欄の工事請負費でございます。御影診療所貸付分でございますが、現在の診療所部分でございますけれども、この23年度に整備をいたします診療所入院施設のうち、施工上の手戻りの防止のため、老人保健施設と合わせて同時期に施工をするため計上するものでございまして、休憩所及びナースステーションの工事でございます。診療所部分と老健施設部分の繋ぎの部分のところでございますが、同時施工することで手戻りを防止するということで本年度実施をしたいという内容でございます。
その下の19節の負担金、補助及び交付金の部分でございますが、御影診療所の共用部分、老人保健施設と共用する玄関、食堂、厨房等の部分でございまして、合わせて機械、電気設備について、覚書によりまして、建設本体の費用は両施設の面積、設備費用は病床数でそれぞれ按分した額を負担するものでございます。
補償、補てん及び賠償金でございますが、これにつきましては、支障物件移転補償でございます。JA十勝清水町との土地交換により、相手方の用地に建設をされている倉庫でございますが、これは使用をされているということなので、建設費の移転補償費を計上したものでございます。
続きまして、6目の企画費、下段になりますが、さきほど歳入の部分でもご説明を申し上げましたが、地域における林業木材産業等の地域産業の再生をはかるということで、北海道森林整備加速化・林業再生事業により、移住体験住宅建設の実施設計委託料、それから建設工事費を計上するものでございます。建設する住宅は木造平屋建て床面積68.80平米、補助要件として建物の外壁と内壁に十勝産木材を使用することになっております。建設場所は清水町南2条西7丁目の町有地、体育館に入る10号道路との三角地でございますが、ここを予定してございます。なお、今回は建設工事の工期の関係で取り急ぎ工事関係経費のみを計上をさせていただきましたが、今後、実施設計終了後に備品等の購入費について再度提案をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
以上、議案第41号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第1号)の説明とさせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○議長(田中勝男) これより質疑を行います。
質疑ありませんか。
1番、原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) この移住体験住宅の関係についてお尋ねします。
一昨年ですか、御影に移住体験の住宅をつくりまして、今年で3年目になるんでしょうか。この移住体験住宅の利用実績について、20年度の分から見ますと道外から7件だとか、道内から4件で、延べ126日の実績があると報告がされておりますが、昨年度はこの20年度の実績に比べて、より多くの実績があるのかどうか。それとそのことについて、移住体験をした人から体験後にアンケート調査等をとって動向等を把握しているのかどうか、まず1点目についてこのことについてお尋ねします。
2点目ですが、移住体験の関係について、移住したいということに向けて、相談が20年度には16件あったとなっておりますが、21年度についてもこれ以上の件数があって、この2年間のなかで本町に、この移住体験を踏まえて、移住をしたという実績があるのかどうか、2点目としてお尋ねします。
3点目ですが、森林整備加速化・林業再生事業の補助金ということで、これで体験住宅をつくるということでありますが、この件について新築ではなくて、道産材を使うということであれば、内装等に大きく使うとか、そういうことを含めて、もし申請をしても許可されるような状況にあるのかどうか、新築・改築の別があるのかどうか、このへんについてお尋ねします。
もう1点ですが、本町に民間の移住体験住宅が新聞でも大きく報道がされましたけれども、出来てすでに4月から申込みを受け付けているのではないかという気がいたしますが、これは調べてみると、月に12万円というかなり額的に高い額で設定がされておりますが、私どもの町で1,500万円をかけてつくったこの施設は、これらのことで民間の移住体験住宅といろいろな面で競合する心配はないのかどうか、このへんについて、以上よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。企画課長。
○企画課長(中島弘志) 1点目の御影の体験住宅の実績でありますが、平成20年は7月から運用開始をしておりまして、延べ124日、稼働率で45.2%、21年度につきましては、206日間の利用ということで、稼働率が伸びまして、56.4%の稼動率となっております。
移住体験をした後のアンケートの関係ですが、もちろん行っております。すべて回収をしております。それから相談件数ですが、手元に数字はおさえておりませんので、後ほどお知らせをしたいと思います。
それから移住の実績でありますが、平成20年では1件2名が体験されまして、2名が移住しております。21年度は4件10名が体験しまして、これも移住をしております。合計では、今までの実績として、5家族12名の実績となっております。
新築でなければならないのか、改築でもよかったのではないかということですが、改築で内装材を張り替えるということも考えられたのですが、立米当たりの単価が5万円ということで非常に低いわけでして、内装材を全部張り替えたにしても、たいした補助金にはならなかったと、やはり材をとるのは構造材で大きくとっていかないと補助金が多くなりませんので、新築ということでご提案申し上げております。
それから民間住宅がこの間出来ましたけれども、仮に1,500万円で町の体験住宅を建てまして、行政財産使用料条例により、貸出し料を算出してみました。そうしますと月額では88,000円ぐらいになるかと思うんですが、陸別で今年から出来たところ、新築ですけれども75,000円で貸しておりますので70,000円から80,000円ぐらいになるのかなということで、民間が130,000円ですか、ですからちょっと競合するかなという気はしております。
21年度の移住の相談件数ですが、延べ42件ございました。以上です。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) かなり実績を上げられているということでの新築ということで理解しました。
最初の関係ですが、アンケート調査を行ったと、回収も全部したということですが、このアンケート調査の結果ですね、相当数の移住体験者から戸数が足りないとかいうことを含めて、もうちょっと多くしたほうがいいのではないかとか、その他含めて多くの意見が出たのかどうか。あまりそう目立ったようなことはなかったのか、中身について報告できるようなものがあれば、お知らせ願いたいと思います。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) アンケートの結果ですが、利用された方の半分程度は完全な移住ではなくて、移住を前提ですけれども、ちょっと北海道のいろんなところをまわってみようかという方がやや多いように感じます。完全に移住をしたいという方ではなくて。それと夏の時期に5月から10月は申し込みが重なりまして、私のほうで抽選で決めさせていただいているのが実態でございます。冬は別にしても、夏はちょっと数が足りないのかなという声も聞こえております。以上です。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) アンケートの結果についてはわかりました。移住相談の関係ですが、この相談を受けて、ご家族12名が清水町に移り住んでいただけたと、非常に素晴らしい成果だというように褒めます。そこで今後、新しく建てる住宅が10月に完成ですか、そういうことに一応はなっておりますが、7月着工の10月ということですから、今後、10月以降の入居ということになると、まさに秋から冬にかけての入居だろうと思いますが、今後、スキー場を含めて道外から多くの入り込み等が期待できる面があるのかどうか、このへんについてはどうでしょうか。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 冬期間の見込みについては、毎年、神奈川県から一家族が必ず来ておりますが、それ以外の事情というのは、どうしても雪道の運転の不慣れとかがありまして、あまり冬の利用が見込めない状況にございます。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 一番最後にお尋ねした関係ですが、民間住宅との関係ですが、額的にお伺いした額から見るとかなりの差があるのかなという気がしましたが、この民間住宅の建設について、建設以前から含めて町との担当課との相談だとか、指導や助言とか、そういうことで何かあるのかどうか、このへんはどうなんでしょうか。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 今回、民間2棟が新築になりまして、事前に1棟は賃貸でいきたいと、もう1棟は体験で使いたいという申し入れはありましたけれども、私からこうしたらいいですとか、ああしたらいいとかいうアドバイス的なものは行っておりません。なお、今後、移住促進協議会を立ち上げておりますし、その民間業者も加入しておりますので、その協議会のなかで、詳細を話していきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 原紀夫議員。
○1番(原 紀夫) 今後の移住体験住宅の関係ですが、現在、御影と新しく出来ることによって本町に1戸ということになりますが、今後、さきほどの住宅ではなくて、移住体験の人数等から見ると、年々増えてきているのかなという気がいたしますが、このことを受けて、今後、御影に1戸、清水に1戸ではなくて、まだまだ増やしていく方向にあるのか。現状のまま、今年は1戸建てて、推移を見て、その後に進めていくという考えなのか。このへんについてお尋ねします。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 今年度の新築1棟の1年間の利用状況を見まして、2年後に、土地はまだありますから、現地は。もう1棟建てる判断は2年後にしたいと思っております。以上です。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
6番、森田慎治議員。
○6番(森田慎治) ただいまの移住体験住宅の件ですけれども、移住を体験するということは、いい環境が必要だと思います。この南2条7丁目、体育館の近くというご説明がありましたけれども、このへんの環境はどのような状況なのでしょうか。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 市街地の外れといいますか、住宅地から一本道路を挟んでいますけれども、ペケレベツ川のせせらぎの音が聞こえる非常に環境のいい自然豊かな場所であります。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
7番、奥秋康子議員。
○7番(奥秋康子) 今回、予算編成から1か月ほど経ったわけで、この補正予算が提案をされてまいりました。そのなかで森林整備加速化・林業再生事業補助金というものが申請をして許可になったということですが、これと今回の移住体験住宅との関わりというものがどういうふうに、これでなければいけなかったのかということをまずお伺いしたいと思います。この森林整備加速化事業というもの、これでなければならないのか、ほかの道の補助金のこの目的というのが、本来どうあるのかということをお伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。企画課長。
○企画課長(中島弘志) 道の補助事業の目的でありますけれども、地域材の利用を促進するうえで、特に高い展示効果を有する公共施設についてモデル的に木造での施設整備を行っていくのが目的となっておりまして、事業メニューのなかには医療ですとか、学校、先駆的施設、公共施設、それから体験住宅のメニューであります。木の香るまち等施設整備事業、こういういろいろなものがあります。この事業は22年度と23年度で行われる予定で、道が要望を取りまとめました。当初、清水町として体験住宅2棟、それから熊牛の福祉館・へき地保育所、それと御影診療所の内装材、この3点を事業要望したわけでありますが、予算額が21億円なんですが、全道から申し込みが殺到しまして、清水町はメニューを1つに絞ってくださいと言われまして、最初は熊牛の福祉館を要望しようと思ったのですが、道でポイントをつけてあるんですね、採択基準といいますか、採択のポイントを、それで体験住宅は道の施策でやっておりますので、体験住宅が一番ポイントが高かったわけです。それで採択される可能性が一番大きいのは体験住宅だということで、町として体験住宅の要望を上げた経過がございます。
○議長(田中勝男) 奥秋康子議員。
○7番(奥秋康子) そのへんは理解しましたけれども、実績を上げているということでございますが、これで清水町の将来人口というのはどのように集計をされているのかなということであります。人口減を止めようということでこういうことをされているんですが、体験住宅というのは、御影に1か所ありましたけれども、新たにこのような建設をするということが、この補助事業ですべて賄えるという部分でもありませんので、そこを考えたときに住民感情としてはどうなのかなということもありますので、それであれば、今、まちなか住宅に新たな清和団地を建設しようという考えがあるので、それをこの補助金を考えながら団地をつくるという考えはなかったのですね。お伺いします。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) この補助事業のメニューに、公営住宅は除くと、それで移住体験ということで要望しております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
3番、西山輝和議員。
○3番(西山輝和) 1点だけお伺いします。21年度で206日の利用があったということですが、戸数にして今使っているのが2戸しかないわけですが、もう少し増やすということは、教員住宅の古いところとか、そういうものというのはないんですか。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 今は御影の住宅1戸でやっております。それで今回清水にも1棟と、それと御影は隣にもう1戸あるんです、神社側に、ただあれは新規就農者用ということで、そういうケースがあったときに、すぐに入れるように、現在は空いていますが、待機している状態です。
○議長(田中勝男) 西山輝和議員。
○3番(西山輝和) それはわかるんですが、もう少しこの新築1棟もわかるんですが、夏に集中してくるわけですから、もう少し戸数を増やすとかいうふうな考えにはならないんですか。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 先程も答弁しましたように、今年度の新築を1年様子をみて、どのぐらいの利用状況があるのか、その後に判断をしたいと考えております。
○議長(田中勝男) 西山輝和議員。
○3番(西山輝和) それで移住体験で入ってくる人もいますが、入ってきている人が、何か目的がちょっと違うのではないかというような人まで来ているような感じもするんですけれども、そういうところはもう少し慎重に、個人情報もあるから難しい点もあると思いますが、もう少し慎重に気配りしてやったほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 企画課長。
○企画課長(中島弘志) 先日も地域の方や旭山学園ですか、駐在所の方にご迷惑をかけて、事件でもないのですが、そういうことがありました。必ず申し込みを受けるときに、面接をして行っているんですが、前回の御影の方は、直接、都市間バスで御影に降りられたものですから、全然お会いしてチェックができなかったということ、今後はそのようなことがないように、できるだけ面接をして、目的等をはっきりとただしていきたいと考えております。
○議長(田中勝男) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで質疑を終わります。
○議長(田中勝男) これより討論を行います。
討論はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。
○議長(田中勝男) これより、議案第41号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第1号)の設定についてを採決します。
おはかりします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田中勝男) 起立多数です。
よって、議案第41号は、原案のとおり可決されました。