北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成23年第6回定例会(12月8日_日程2-一般質問3)

○議長(加来良明) 次に、5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 通告にしたがいまして、2つの項目について質問させていただきたいと思います。
 最初に、しみず温泉フロイデの営業についてでございます。昨年10月より営業が休止され1年以上が経っております。何とかならないかと考えていたところ、先月の新聞報道に、12月より営業を再開するということでございました。誠に喜ばしいことだと思いますけれども、営業再開について相手側から町に対して何か、いつから再開しますというような連絡等があったのかをお伺いしたいと思います。
 6月の定例会でも佐藤議員より質問がありましたが、相手側から回答がないというようなことでございました。それに対し、弁護士と相談して対応していきたいということでしたけれども、その後どのような対応を取っていて、どのような結果になっているのかお伺いいたします。
 次に、観光振興についてです。今年度、「十勝清水四景+1」が選定され、観光案内の看板など予算執行がなされています。10月には道東道が道央とつながり、ご当地グルメの牛玉ステーキ丼も知名度を上げ、各地から多くの方が食べに来ていると伺っております。来年度は北海道ガーデンショーの開催等もあり、さらに多くの観光客が来町されることが期待されますが、来年度に向け、さらなる整備やPRが必要だと思いますが、町長の考えを伺います。
 以上、2点よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 山岸議員のご質問にお答えいたします。
 残念なことなので、遺憾に思うところでございます。先の新聞報道によりますと、新聞社の取材に対し、ボイラーの技師確保や浄化槽の改修、従業員の交代などで時間がかかり、さらにポンプの更新、従業員の体制が整う12月には営業が再開する旨の内容で新聞報道に出たところでございます。
 しかし、当町にはその旨の連絡は一切ありません。したがいまして、そういうものが出ましたので、町として具体的な内容の確認を目的に社長に対して、文書での回答を求めております。電話は一切しておりません。なぜならば、最終的に何かあった場合は文書でという弁護士事務所のアドバイスもあり、そのような状況になっております。
 これまで、相当照会しております。22年7月から始まり、11月、12月、23年2月、6月、10月、11月と、このようなかたちでやっておりますが、回答そのものが来ていない状況です。内容証明つきでもやらなければならないということで、内容証明つきでやっておりますが、そのような状況で非常に残念でございます。事情があるにせよ、何らかの回答をしてくるものと信じておりましたけれども、それもいまだにないということで残念なことだと思っております。
 今後、これも弁護士と相談をしながら進めさせていただくようなかたちになるかと思いますし、私どもも内部で協議をしておりますが、どのような方法が一番いいかということもあります。契約書のなかには、いろいろな制限や細かな点がないもので、このへんが弱いところでもあるのですが、しかし、あまりにもこういったことが続いていることがありましたので、きちんと対応せざるをえないと、コテージは運営しているということでございますので、そのへんのところの詳細はわかりませんが、あそこの駐車場をいじっているような話を聞きましたけれども、確認は取れていません。少し様子を見たいと思っております。
 次に、観光振興でございます。ご案内のように、10月29日に夕張ICから占冠ICまで全通されましたので、一層、十勝清水間と道央圏が身近になりました。
 11月、12月と3か月も経ってはいませんが、トマム・清水間については1.7倍、5,500台の車が行き来しているところでありますが、274号線におきましては700台減の状況であり、いずれにしても、中央から行ったり来たりしているのが7,700台動いているわけです。274号線については必ず当町に降りますので、そこから5,000台から8,000台と降りるわけであります。主にトラックが主体ではないかと思います。5,500台のうち1,000台くらいが清水町に降りているということです。清水と芽室を比べたら芽室のほうは1,000台少ないということでありますから、その分が当町に降車しているのかと思っているところであります。
 来年度に4か月間にわたって北海道ガーデンショーが開催されるわけでありまして、今、商品として、関東・関西方面、それからアジアのほうにも向けて企画商品として売り込みをしているわけでありまして、必ずやここに降りるわけなので、相当人々が入ります。これに向けてどういうふうにするかということで、検討しているところであります。今までも、昨年は4月と6月に札幌へキャラバン隊を送り、この売込みをしているところでありますけれども、来年度も、初めに主要のところ、イベント会場等々でPRをしていきたいと思いますし、さらに、ガーデンショーのなかには、当町を主体とした物産の販売も考えていただくように準備をしております。十勝管内のものもそこに入りますけれども、そういったなかで、町への誘導を進めていきたいと思っております。
 そのようなことから交流人口等を含めたなかで考えてまいりたいと思っているところであります。
 以上、申し上げましたけれども、よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) いくつか再質問させていただきたいと思います。
 フロイデの再開について何の連絡もないということですけれども、再開日の把握等はしていないということでよろしいでしょうか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 山岸議員のご質問ですけれども、何の連絡もありません。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) そういうことですと、相手側は誠意がないというか、町としても心外ではないかと思います。
 この前、契約書を見せていただきました。第11条に本物件を町民等が温泉に入浴できる用途に一部供しなければならないとあります。今現在、1年以上利用できないことになっておりますし、その前にも何ヶ月間か利用できないことがありました。これは、この契約に違反していると思うんですけれども、このへんについて、例えば弁護士と話をしているだとか、そういうことはないのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 先ほど町長のお話もありましたけれども、弁護士等にもこの条項等、それから昨年の早い時期、6月以降ですけれども、確認させていただいたなかでは、用途に一部でも供しない場合にはというのがありますが、その用途に供していない、例えば、半年間や1年だとか、そういった具体的な日数等の規定はございませんので、弁護士のお話だとこの条項だけで相手方に対して違反しているというようなことはいえないというようなことを聞いております。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 弁護士がそういうのであればしょうがないのかと思いますけれども、15条に本契約に定める義務を履行しないときは本契約を解除することができるという条文もあります。この点について実際に契約を履行されていないわけですから、これを使う考えはないのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 契約書の15条の関係でございますけれども、契約を解除するというかたちになりますと、売り渡した物件を買い戻すという前提に立たないと契約の解除ができないかたちになります。
 町として、町長のほうから答弁をさせていただきましたけれども、今後あの施設については、町として買い戻した場合に、温泉として再開するのかというような問題も出てきます。そういうなかで、温泉として、町民の入浴として供していないところでありますけれども、今後についてはこの契約の解除という条項もございますけれども、町としては1日も早い営業の再開に向けて、今後とも文書等を通じながらお願いをするというようなことで考えているところでございます。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) わかりました。
 確かに、解除して買い戻すとなると、またお金がかかりますし、それを温泉として町が再開するとなれば、多額の費用がかかるので難しいことだと思います。そのへんは理解できます。
 話は変わりますが、現在、あの施設について固定資産税、いろいろな法律などで減免されていると思いますが、その金額等について教えていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 税務課長。

○税務課長(中島弘志) 固定資産税の額ですが、税情報は守秘義務がかせられており、公表・公開はできないことになっていますのでお答えできません。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 金額は結構ですが、減免されているということでよろしいでしょうか。

○議長(加来良明) 税務課長。

○税務課長(中島弘志) 株式会社コンセルジュにつきましては、清水町過疎地域における固定資産税の免除に関する条例に基づき、固定資産税のほとんどが減額されているという状況になっております。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) ということは100%ではなく、いくらかは課税対象になっているということですか。

○議長(加来良明) 税務課長。

○税務課長(中島弘志)
 議員のおっしゃるとおりです。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) その税額は全額納付されていますか。


○議長(加来良明) 税務課長。

○税務課長(中島弘志) 固定資産税の収納状況につきましては、先ほども申し上げました、税法により守秘義務がかせられておりますのでお答えすることはできません。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 先ほどから聞いたところによりますと、最初の3年間は免除というかたちになると聞いたのですが、4年目以降は、清水町企業立地促進条例による規定で固定資産税等を減免するように聞いたのですが、そういうことでよろしいでしょうか。

○議長(加来良明) 税務課長。

○税務課長(中島弘志) この温泉施設は、過疎地域における固定資産税の免除に関する条例には該当しますが、清水町の企業立地促進条例に該当する施設ではございませんので、4年目から丸ごと課税というかたちになってまいります。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) その減免というのは3年で終わりということで、来年度からは全て課税になるということでよろしいですか。
 課税ということであればきちんと払っていただいて、温泉も再開していただきたいと思います。
 次に、観光についてお尋ねしたいと思います。
 今年度、選定された「十勝清水四景+1」ですけれども、千年の森を除いて、景観がすごく素晴らしい場所ばかりだと思います。そこへ行くと、景色を見るだけであとは何もないような状況ではないかと思いますけれども、例えばこれから、そこに物産を販売するようなものを増設するとか、自動販売機などを設置するとか、その様な考え等はお持ちでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 今年の7月17日から「十勝清水四景+1」の発表イベントをさせていただきました。
 274号線にある美蔓パノラマパークの駐車場を、国土交通省のモデル事業で採択になった事業でございますけれども、延べ7日間、美蔓シーニックカフェということで毎週日曜日、7月と8月の7回、町内の事業所により、コーヒーやお茶、ウーロン茶等、アイス等の販売を実施したところでございます。他のところでは考えておりません。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 観光にみえられる方というのは、ただ見るだけの場所ですと、短時間いて直ぐに移動してしまうというようなことになろうかと思います。観光客の人数にもよりますけれども、そういうものを設置して費用をかける、なかなか難しい問題かとは思いますけれども、今答弁されているような、美蔓の展望台で行っているような形式を他の場所でも開催できるような方向というか、そういうような考えはないでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 先ほども言いましたように、国土交通省のモデル事業でシーニックカフェを展開できました。管内では忠類村の町営の牧場内で同じようなシーニックカフェを2年ほど前からやっておりますけれども、国土交通省の敷地内でのモデルというのは、今回初めてだったので、来年も7月・8月、観光協会の主催でございます。来年に向けて同じ会場でやる予定をしておりますが、許可権者といいますか、そこの敷地は国土交通省の敷地なので、開発局等と協議をしながら、当面は美蔓パノラマパークだけということで考えております。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 参事のほうから答弁させていただいた部分については、美蔓のパノラマパーク部分のシーニックカフェの取り組みで、来年以降についても継続ということでございます。
 「十勝清水四景+1」ですので、他の3つの箇所につきましては、取り組みの部分で観光協会が主体となってやることから考えれば、山岸議員が言うように、そこで観光協会の会員の方が出店をして、利潤を追求できるかという部分についての問題等もございます。6月にある議員の一般質問のなかでも、清水町の物販体制、この部分については観光協会を含めていろいろな事業者、農業者、こういう部分が一体となって新たに組織を立ち上げるなかで町がそれに汗をかくべきではないかというご質問もありました。そういう部分では、来年のガーデンショーまでに、NPOだとかそういう部分で間に合うかどうかは別にして、今後、そういった体制づくりを今後に向かって検討していきたいと考えているところでございます。そういう部分では、そういう体制が整った段階で、「十勝清水四景+1」のなかの事業展開として、今後、そういう組織のなかで検討させていただきたいと思っているところでございます。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) わかりました。
 今回選定された四景プラス1は、どちらかというと清水町郊外の場所ばかりでございます。先ほどの町長の答弁のなかに、まちのなかに人を呼び込みたいということがありましたけれども、まちのなかに呼び込むための観光施設というか、そういうのを考えたときに、動いていないからくり時計塔があります。あれができた当時、小さな子どもがたくさん来たり、観光バスが来たり、見に来ていた方が多かったのではないかと思います。行財政健全化実行プランによって、毎年多額の費用がかかるということで休止されておりますけれども、例えばそれを、来年の110周年に向けて再び動かすという考えだとか、構想は考えられないでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 非常に残念なことで、申し訳なく思うしだいでございます。
 現在、そういうことで検討させました。結論的に申し上げますと、出発時に3,000万円の費用がかかります。翌年から毎年のメンテナンスに二百数十万円かかります。今、単費でお金を出すということは非常に厳しい状況にあります。それまでして人を集める効力があるのかどうかということ、当時は珍しいというものでありましたから、来たことは確かでありますけれども、再開すればまた来られると思いますけれども、3,000万円という金額は非常に大きすぎます。300万円であればいいのですが3,000万円は大きいということで、今の状況からは難しい判断ということにしているところでございます。
 地元の技術者でできないかどうかということを検討しましたけれども、できるような話をしていましたが、いざとなるとできないということになってしまっているところでございまして、そういう面で全体のフレームの修理もしていかなければならないので、かかるということなんです。モニュメントにしようということで今のところしていますが、そういう面で、残念ですけれども、動かすことはできません。他の方法でまちなかに呼ぶ方法はないものかということになるわけでありますけれども、それには、まちのなかに保存している掘り出し物があればそれを常時展示して、ハーモニープラザや文化センターだとか、役場でもいいし、それぞれの公共施設のなかに、絵や書道などいろいろあると思いますが、そういうものを巡回していくもので惹きつけることはできないか、あるいは、ガーデンショーが続いているわけですから、花でできないものか、課長からも申し上げましたけれども、土産物、物産の組織をつくってお土産としてできるものをつくることができないか、さまざまな意見をちょうだいしたなかで議論をしていくことが必要だと思います。そういうことで商工会だとか、観光協会だとか、役場だとか、農協だとか、そういう今までの従来のものから出して、そういった意欲ある人たちを掘り出して、その様なグループをつくりながら、いっぺんにはできませんが、少しずつでもそういう方向にもっていけるように、役場が音頭取りをして、組織づくりなり、サークルづくりなりをしていければ、町内に呼ぶことができる可能性が出るのではないかと考えておりますので、そういう方向に向けて努力をしたいと思っております。

○議長(加来良明) 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 再開するのに3,000万円ということで驚きました。私も、町長が言われましたように300万円くらいで何とかなるのかと軽く考えておりましたけれども、金額を聞いて納得しました。
 今、からくり時計塔の前にカリヨン、それも止まっています。あれだけでも利用できるようにするのは難しいのでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) あれは全体になっておりますので、その部分だけということになりましても、フレーム全体からひび割れなどしておりますから、それも全て取り替えていかなければならないということになりますので、からくり時計、カリヨンだといっても、からくりと合わせたようなかたちではできませんけれども、最低限は守っていける状況にするにしても200万円なり300万円くらいかかるということです。

○議長(加来良明) これで一般質問を終わります。