北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成23年第3回定例会(6月14日_日程4)

○議長(加来良明) 日程第4、行政報告を行います。
 町長ならびに教育委員長から、行政報告の申し出がありました。これを許可します。町長。

○町長(高薄 渡) おはようございます。第3回清水町議会定例会におきまして、行政報告4件をお手元に差し上げておりますが、ご報告申し上げます。
 初めに、町営育成牧場の牧場用地の購入につきまして、ご報告申し上げます。
 町営育成牧場における平成22年度冬期の実預託頭数は1,390頭、延べ頭数211,501頭となり、これまでの実績を大きく上回る結果となりました。今後も本町の酪農振興を図る補完施設として預託者からの受け入れ要望に対しましては可能な限り受け入れの対応をしていかなければならないと考えております。しかしながら、預託牛の越冬飼料の確保については、一部を購入せざるを得ない状況にあり、近年の飼料高騰によりコスト削減が課題となっております。
 このような状況の中で、本年2月に清水町農業委員会の農地移動適正化あっせん事業により、所有権取得のあっせんを受けたい旨の申出を行い、同月21日に町営育成牧場北清水用地に隣接する農地149,744.86㎡の所有権取得のあっせんを受けた次第です。今後この用地において、牧草の肥培管理、青刈りとうもろこしの作付け等により自給飼料の増産とコスト削減を図っていく所存であります。
 また、離農跡地には畜舎などの施設があることから、今後所有者と購入に向けての協議を進めてまいりたいとも考えており、これにより従前にまして安定した経営と、ゆとりのある畜舎管理が可能になるものと考えているところであります。
 なお、本定例会に本件の牧場用地購入費の補正予算をご提案させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
 以上、町営育成牧場の牧場用地の購入につきましての行政報告といたします。
 次に、十勝管内の全自治体が出資する十勝テレホンネットワーク株式会社の解散につきましては、去る4月8日に開催されました臨時株主総会におきまして、会社の解散が議決されましたのでご報告いたします。
 同社は、帯広市が当時の郵政省の推進するテレトピア構想のモデル地域指定を受け、NTT無利子融資事業として簡易陸上移動体無線電話(自動車電話)事業により地域における情報化を推進するため、昭和63年10月に第三セクター方式により設立されました。本町におきましては、3株150千円の出資をしております。同社による自動車電話契約数はピーク時に2,900台にまで達し、十勝地域の情報化の推進に貢献したものの、携帯電話普及などに伴う情報通信環境の変化の影響を受け、徐々に契約台数が減少し、平成9年7月には、自動車電話事業の営業権を北海道セルラー社に譲渡し、事業から撤退を図っております。
 先の臨時株主総会においては、冒頭、花房代表取締役社長から解散に至る経緯について説明があり、平成21年12月に主要なテナントである富士通グループの撤去により賃貸収入が閉ざされた後に入居企業を確保できなかったこと、新たな事業として生乳抗菌検査キット製作を試みたが製品化に至らなかったことなど、債務超過に陥った状況について報告がありました。
 あわせて、金融機関からの資産売却の指導を踏まえて、本年3月31日に契約した社屋ビル売却についての報告があり、会社の解散と清算人に花房代表取締役社長を選任する議案が議決されました。
 今後の解散手続きとしましては、債権者の了承を取り付けやすいことや予納金の経費的メリットなどの理由から、会社法の規定に基づく特別清算により進められていく予定です。
 なお、出資した株式につきましては、債務超過により配当は見込めないとの見通しも示されております。
 以上、十勝テレホンネットワーク株式会社の解散についての行政報告といたします。
 次に、6月1日現在の農作物の生育状況等につきまして、ご報告申し上げます。
 今冬の気象状況は、平年と比較し降雪量が少なく、特に、今年1月から3月にかけては、極端に少ない降雪量となり、更には、3月の平均気温が高めに推移したことにより、融雪期は平年より5日早い3月28日となりました。
 4月中旬まで好天に恵まれたこともあり、春耕作業は平年より早く始まりましたが、4月下旬からの降雨や5月上旬の低温等により、春耕作業が断続的に中断し、てん菜の移植作業は5月7日に最盛期を迎え、馬鈴薯で平年より3日遅れ、てん菜は11日遅れで播種作業が終了いたしました。
 一方、デントコーンや豆類の播種作業は、5月中・下旬に平均気温が低温で推移いたしましたが、デントコーンは5月18日、大豆は5月17日、小豆は5月24日、菜豆類は5月28日に播種最盛期を迎える等、平年並みの進捗状況となっております。
 主な作物の6月1日現在の生育状況は、秋まき小麦は2日遅い「並」、大豆で4日早い「やや良」、また、てん菜や牧草では平年並みか2日遅い「並」となっており、作物によっては、低温による生育が遅延している状況にあり、今後の天候回復に期待しているところであります。
 以上、6月1日現在の農作物の生育状況等についての行政報告といたします。
 なお、今後におきましても、農業関係機関と連携のもと適正な管理作業などの指導に万全を期して参りたいと考えております。
 最後に、町営育成牧場管理車両の事故につきまして、ご報告申し上げます。
 5月27日午後1時55分頃、町営育成牧場管理車両(貨物バン)が物品購入などの用務により、清水5丁目道路(通称5丁目通り)を南1条側から南3条方向へ向かって走行中、清水南1条仲道路(通称10号道路)を6丁目側から4丁目方向に向かって走行しておりました普通自動車と、南2条5丁目交差点において、回避する間もなく相手側車両の右側面に衝突し、相手側車両はその弾みで信号電柱に衝突し、信号電柱についても損傷したものであります。
 この事故により双方とも町内の病院にて診察を受け、相手側運転手は異常なし、町営育成牧場管理車両を運転していた臨時職員は、右膝打撲傷などで約1週間の安静加療との診断を受けたところです。幸い双方共に大きな怪我はありませんでした。
 なお、過失割合については現在調査中となっており、今後保険での対応を行ってまいります。
 町営育成牧場管理車両を運転していた臨時職員は、常に慎重な運転をしておりましたが、今後におきましてもより一層慎重に運転するよう指揮監督してまいりたいと考えております。
 以上、町営育成牧場管理車両の事故についての行政報告といたします。
 どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 次に教育長。

○教育長(伊藤 登) 第3回清水町議会定例会において1件行政報告を申し上げます。
 埋蔵文化財の発掘調査について、ご報告申し上げます。
 本年、3月23日に十勝総合振興局から北海道教育委員会に対して、別紙位置図の字羽帯南4線131番26から130番12においての道々清水大樹線改築工事における埋蔵文化財保護のため事前協議書の提出がありました。
 埋蔵文化財は保護のため、市町村は発掘調査を実施することが求められると同時に、包蔵地の範囲の把握は市町村教育委員会が行うことと通知されているところです。
 事前協議書を受け、北海道教育委員会により4月26日に所在調査、5月24日には試掘調査が行われました。その結果6月2日に、別紙発掘調査区域図のとおり字羽帯南4線131番24、26、35、36、37の一部が、埋蔵文化財包蔵地と確認され、「御影平和遺跡」として現状保存での保護、または事前の発掘調査による記録の保存を指示されたところです。
 これに対して6月3日に十勝総合振興局から北海道教育委員会に対して、包蔵地における土木工事について通知がなされ、その後、同月8日に北海道教育委員会から十勝総合振興局に対して、清水町教育委員会と協議のうえ発掘調査を実施するよう通知されました。その結果、同月9日に十勝総合振興局から清水町教育委員会に対し十勝総合振興局の経費負担による埋蔵文化財の発掘要請があったところです。このことから、北海道教育委員会の「埋蔵文化財の保護について」の通知に基づき発掘調査を実施したく、今定例会に補正予算の提案を予定しておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上、埋蔵文化財の発掘調査についての行政報告といたします。
 よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可します。質疑ありますか。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 町営育成牧場の用地の購入について、1点だけお尋ねをいたします。
 その他、今回の補正予算のなかで提案をされておりますので、それ以外のことについては、そちらのほうでお尋ねをしたいと考えているところでございます。
 農家が廃業して空いてしまった後に、新たに新規就農者を迎えて営農するというのが理想的ではないのかという思いをしております。今回、町が用地を購入して、今後の清水町の町営牧場のコスト面や飼料の増産等について力を入れていきたいということであります。
 お尋ねしたいのは、清水町に、新たに牛飼いに就農したいというような希望者等はいないのか、希望者等がいても、高額で買えないということなのか、このへんは農協を含めて協議されたのではないかと思いますが、このへんの考え方についてだけをお尋ねしたいと思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 牧場用地の購入のご質問ですが、今、ご質問されたことにつきましては、農協を含めて農業振興公社のほうで新規就農対策についてやらせてもらっていただいております。現状、そういった該当者がいないというのが事実です。離農があるなかで、こういった新規就農者の対策につきましては、今後ともやっていかなければならない部分でございます。
 今回の用地の買収につきましては、農家の方の希望ということも含めて、近隣の農家の方の農地を増やすという意向もございまして、農業委員会のほうで斡旋事業のなかで、近隣の農家の方と町営育成牧場のほうで農地を購入させていただいたということでございます。
 新規の対策につきましては、今後とも進めていかなければならない問題だと考えているところです。以上です。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 離農者が出た際の対応として、町が町営牧場をより拡充していくという視点から、非常に好都合だということで斡旋の申し出をしたというのか、本来、町は現状の牧場用地で十分なのだけれども、いろいろな諸般の事情等で買わざるを得ないというのか、どちらのほうでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 今回の購入につきましては、行政報告でも述べさせていただいていますとおり、自給飼料が足りないという状況でございます。そういう状況のなかで、今回購入させていただきました用地につきましては、北清水の牧場に近いというような部分もあり、購入の決定をさせていただいたところでございます。
 今回の、この15ヘクタール程度の購入で自給飼料が100%まかなえるかということにはなりませんので、今後もこのような土地が出た場合は、牧場として購入に向けて検討していきたいと考えているところでございます。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 質疑ありませんか。
 5番、山岸政彦議員。

○5番(山岸政彦) 埋蔵文化財の発掘調査の件です。この埋蔵文化財というのは、具体的にどのような文化財が包蔵されていますか。

○議長(加来良明) 社会教育課長。

○社会教育課長(宮脇武弘) 文書にありますように、5月24日に行われました試掘調査の際に、鹿を捕る落とし穴らしきものと、焚き火をした跡が見つかっております。今回、それに対し発掘調査を行うというようなことになっております。

○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
 これで、行政報告は終わりました。