平成23年第3回定例会(6月16日_日程2_一般質問③)
○議長(加来良明) 次に、3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 3月の定例会でも申し上げましたが、東日本大震災については哀悼の意を表しますとともに、お見舞いを申し上げるところでございます。清水消防団といたしましても、第1弾、第2弾のお見舞金をお届けし、同じ目的を持つ者として支援させていただいているところでございます。
議長のお許しを得ましたので、通告に従い2項目、4点について質問をさせていただきます。
1項目目の地域密着型小規模特別養護老人ホームの設置についてお伺いします。社団法人清水旭山学園が運営する、特別養護老人ホームの入居待機者が150名を超え、そのうち町民の待機者が100名を超えたと聞いております。せせらぎ荘のお話では、6月8日現在で、町民の待機者は107名とのことです。これは人口の1%を上回る大きな数字であります。もちろん、107名全員が在宅での待機者ではございませんが、本人はもとより介護されているご家族の方は1日も早く、清水町の特別養護老人ホームへの入居を待っている状況であります。そこで、町民の方のみが入居できる地域密着型小規模特別養護老人ホームを整備し、待機者の緩和を図る考えはないかお伺いいたします。
2項目目の質問に移ります。しみず温泉フロイデを民間に譲渡してから3年が経過いたしました。私は、行財政改革の一環として、町営から専門性の持った民間の方に経営していただくこととした、町の英断を評価している1人でございます。しかし、入浴施設は昨年から閉鎖されたままとなっております。町長は民間に譲渡する際に、民間に譲渡しても入浴だけは続けていくと説明をしておりました、そのような状況になっておりません。
そこで1点目として、この状況はいつまで続くのでしょうか。入浴施設再開の時期についてお伺いします。
2点目として、この状況は売買契約の条項に抵触はしないのかどうかお伺いします。
3点目、閉鎖は今回が初めてではございません。以前にもあったと聞いております。つまり2回目でございますが、町として今日まで相手の会社に対し、どのような対応を行ってきたのかお伺いします。
以上、町長のわかりやすい答弁をお願いいたしまして、1回目の質問を終わります。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 地域密着型小規模特別養護老人ホームの設置についてのご質問でございます。ただいま、佐藤議員がご質問のとおり意見を申し上げておりますけれども、実に人口の1%を超えてきているところでございます。今後ますます増加が見込まれることになるところでございます。
現在はご案内のように、特別養護老人ホームは自町村のみならず、全ての介護を必要とする方に利用していただくというかたちになっているところでございます。したがいまして、町民であっても優先順位をつけかねる状況であり、要介護度によって利用をするというかたちになるわけであります。
今のご質問の内容は、あくまでも町民に限ってということであり、これが制度としてでき上がってくるところであります。しかし、これをむやみやたらに設置するということにならないという状況になり、今のなかでは平成27年度くらいまでのなかでは、たぶん設置の助成がつくだろうと考えられております。現在、私としましてもこのような状況下を受けまして御影の老人保健施設が出来たものの、まだまだ不足が生じてくると思いますし、特に事業者である方々、家族労働をしている商業者・農業者であった場合に、その介護で業務が非常に束縛されるということになりますと、労働力の問題にも関わってくるということになります。できれば、近いうちに財源の許す範囲以内で小規模特養の問題点に対応していきたいと考えております。
次に、温泉の問題です。これは、正直言いまして頭の痛い思いがございます。まず、昨年10月3日以降、ボイラー技師が不在になり、温泉休止にかかわる文書が玄関に貼り出されたところであります。10月9日には、地元の管内新聞に温泉休止の記事が掲載されました。町といたしましては、早期に再開していただくよう、弁護士の指導を基に「電話やそういうものでやっていけない」ということで「文書をもって会社側と接触しなさい」ということになったわけでございます。行ったところ、12月に新たなボイラー技師が確保されたということでございまして、運転再開と我々は踏んでいたのですが、現時点ではコテージのみの開放というかたちになっているところでございます。引続き、このことについて弁護士のご指導のとおり文書をもってやるということになっておりますが、回答がまだ来ていないのが現状で、誠に遺憾であります。
2番目の売買契約の関係はどうなっているのかということですが、契約の条件は、用途の制限として、本物件を町民等が温泉に入浴できる用途に一部供しなければならないというのが1点目であります。2点目には、本物件を取得した日から5年間は、第3者に所有権を移転したり、あるいは貸付をしてはならないということでございます。この2項目が契約の条件になっているところであります。
町として今日までどのように対応してきたかは、先ほど申し上げましたとおりになりますが、この問題については文書でもって考え方を早急にしていただきたいということでございましたけれども、社長からは、人材の確保や養成を行っているということであります。現在の従業員体制、より経営効率を高めていきたいという回答でありました。
それ以外は、なかなか回答がないという状況にあり、今後も引続き対応をしてまいりたいです。それでもできない場合については、また弁護士ときちんと相談をし、対応していきたいと考えているところであります。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 弁護士と相談をしましたが、契約書より再開を強めることは難しいということでございます。オープン当時、入浴券を発売しておりました。入浴券をお持ちの方がたくさんいると思います。この対応はどう考えておられますか。お伺いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明) 現状、営業は休止しておりますけれども、営業を行っていたときに、例えば11回券だとかそういう回数券のご質問かと思います。回数券につきましては使える部分だと思います。しかし、町長から答弁申し上げましたように、10月3日からいろいろな事情で行われていないというような状況でございますので、温泉に入ることは、営業されていないためできません。今後とも早急な営業再開に向けた話し合い、文書によるお願いをさせていただきたいと思っているところでございます。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 再開は難しいような気がします。現在、町民の方がお持ちの入浴券を買い戻しするということについてのお考えはありませんか。
○議長(加来良明) 産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明) 今の営業につきましてはご案内のとおり町で営業しているわけではありません。民間になってからの回数券等の入浴券につきましては、町のほうで現状買い上げるというような部分は考えておりません。ただ、この民間での営業がどのようなかたちになるのかという部分につきましては、不透明な状況でございますので、その時点でその部分も含めて協議をさせていただきたいと思っているところです。
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○議長(加来良明) ここで休憩いたします。
(休憩中、答弁調整)
○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。
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○議長(加来良明) 産業振興課長。
○産業振興課長(八木正明) 申し訳ございません。
町で運営したときの入浴券につきましては、民間の会社のほうに売却する時点で使えないような通知をさせていただいております。その後の部分につきましては、先ほどご答弁申し上げたような内容で進めたいと考えているところでございます。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 終わります。
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(6月17日会議録より)
○議長(加来良明) 町長より、一般質問初日に行った佐藤議員の質問に対する答弁で一部訂正したい旨の申し出がありますので許可いたします。町長。
○町長(高薄 渡) 議長の許可を得ましたので、1件訂正を願いたいと思います。
昨日、佐藤議員の地域密着型小規模特別養護老人ホームの設置につきましてのご答弁の訂正をさせていただきたいと思います。そのなかで、平成27年度のなかくらいまでは設置の助成がつくだろうというようなご答弁をさせていただきましたけれども、間違いで、27年度からはそのやつがなくなるだろうという考え方で申し上げたところであります。表現のしかたがまずかったところでございます。ご訂正を願いたいと思いまして、26年度をもってこの地域密着型の制度としては終了ということになりますので、24年・25年・26年の介護保険計画3か年でそれが終了するかたちになろうかと思います。
本来は、付け加えますと、23年度で終わりだったのですけれども、緊急対策として24年から26年というかたちになりました。27年度以降については、今のところ不透明というかたちになっていますので、26年度と訂正願いたいと思います。大変申し訳ありませんでした。